JPH0858661A - 自転車用ブレーキ装置 - Google Patents

自転車用ブレーキ装置

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JPH0858661A
JPH0858661A JP6199445A JP19944594A JPH0858661A JP H0858661 A JPH0858661 A JP H0858661A JP 6199445 A JP6199445 A JP 6199445A JP 19944594 A JP19944594 A JP 19944594A JP H0858661 A JPH0858661 A JP H0858661A
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wire
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幅方向の寸法を小さくしかつ強力な制動力を
得られるようにする。 【構成】 自転車用ブレーキ装置1は、自転車の前フォ
ーク4に設けられた台座13a,13bに固定された固
定ピン15a,15bに支持され、車輪2のリム5にブ
レーキシュー19a,19bを接触作用させる装置であ
って、左右1対のブレーキアーム12a,12bと左右
1対の補助リンク26a,26bとシュー固定リンク1
7a,17bとリターン用のコイルスプリング41a,
41bとを備えている。ブレーキアームは、下端部が固
定ピンに回動自在に支持され、上端部がブレーキワイヤ
に連結されている。補助リンクは、ブレーキアームの内
側に配置され、下端部が台座に回動自在に支持され、上
方に延びている。シュー固定リンクは、補助リンクの上
部端とブレーキアームの途中とをそれぞれ回動自在に連
結し、かつブレーキシューを装着可能なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ装置、特に、自
転車の前フォーク又は後フォークに設けられた台座から
延びる固定ピンに支持され、ブレーキワイヤにより駆動
されて車輪のリムにブレーキシューを圧接させるブレー
キ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、マウンテンバイク(MTB)や
オールテラインバイク(ATB)と呼ばれるオフロード
走行が可能な自転車には、強力な制動力を得るために一
般にカンチレバー型のブレーキ装置が装着されている。
カンチレバー型のブレーキ装置は、自転車の前フォーク
又は後フォークに回動自在に片持ち支持されたブレーキ
アームと、ブレーキアームの途中に固定されたブレーキ
シューとを備えている。ブレーキアームは、一端が前フ
ォーク又は後フォークに回動自在に支持され、他端がブ
レーキワイヤに連結されている。またブレーキシュー
は、ブレーキアームの途中において自転車用車輪リムの
両側面に対向配置されている。
【0003】このカンチレバー型の自転車用ブレーキ装
置では、ブレーキレバーによりブレーキワイヤを引っ張
ることでブレーキアームを閉じる方向に回動させ、ブレ
ーキシューをリムに圧接させ制動をかけている。このよ
うなカンチレバー型のブレーキ装置は、キャリパーブレ
ーキ装置のように自転車のサイズによって形状を変える
必要がなく、かつブレーキが片効きしにくく左右均等な
制動力が得られるという利点がある。
【0004】しかし、カンチレバー型のブレーキ装置は
ブレーキアームの回動によってブレーキシューが水平面
から下方に回動する際に、リム側面の傾斜に合わずにブ
レーキシューが接触すると押圧力が小さくなる。このた
め、リム側面とブレーキ装置との相対取り付け位置を精
度よく調整する必要があるが、この調整作業は困難であ
る。
【0005】この問題を解決する従来技術として、特公
昭62−1873号公報に開示されたブレーキ装置があ
る。このブレーキ装置は、台座から延びる固定ピンに揺
動自在に支持されかつ上端が固定ピンより外側に位置す
るブレーキアームと、ブレーキアームの途中に回動自在
に支持され外側に延びる出力リンクと、出力リンクに回
動自在に連結された下方に延びる従動リンクと、従動リ
ンクに回動自在に連結され、内側に延びて固定ピンに回
動不能に連結された静止リンクとから構成されている。
また、出力リンクの途中にブレーキシューが取り付けら
れている。このブレーキ装置では、ブレーキアームをブ
レーキワイヤにより上方に回動することで、従動リンク
が内側に回動し、出力リンクが水平又は上向きに移動す
る。これにより、ブレーキシューがリム側面に対して水
平又は上向きに当接する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
従動リンクがブレーキアームの外側に位置しており、ブ
レーキ装置の幅方向の寸法が大きくなる。このため、こ
のブレーキ装置が前ブレーキに採用されると、ハンドル
を操作したときに前ブレーキが脚のすね等に当たりやす
い。また、後ブレーキに採用されると、ペダルを漕いで
いる時に脚のかかとやふくらはぎ等に当たりやすい。
【0007】本発明の目的は、自転車車輪のリムにブレ
ーキシューを圧接させる自転車用ブレーキ装置におい
て、幅方向の寸法を小さくしかつ強力な制動力を得られ
るようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用ブ
レーキ装置は、自転車の前フォーク又は後フォークに設
けられた台座から延びる固定ピンに支持され、ブレーキ
ワイヤにより駆動されて車輪のリムにブレーキシューを
圧接させる装置であって、左右1対のブレーキアームと
左右1対の内側リンク部材と左右1対のシュー取付部材
と付勢部材とを備えている。ブレーキアームは、下端部
が固定ピンに回動自在に片持ち支持され、上端部がブレ
ーキワイヤに連結されている。内側リンク部材は、1対
のブレーキアームのそれぞれの内側に配置され、固定ピ
ンの内側から上方に延びている。シュー取付部材は、内
側リンク部材の上端部及びブレーキアームの上下方向中
間部のそれぞれが回動自在に連結され、かつブレーキシ
ューを装着可能なものである。付勢部材は、1対のブレ
ーキアームをその上端部が開く方向に付勢するものであ
る。
【0009】発明2に係る自転車ブレーキ装置では、発
明1に記載の装置において、ブレーキワイヤの外側ワイ
ヤに当接する連結部材をさらに備え、ブレーキアームは
外側に凸状に湾曲しており、一方がブレーキワイヤの内
側ワイヤの先端に固定され、他方が連結部材に連結され
ている。発明3に係る自転車用ブレーキ装置では、発明
1または2に記載の装置において、台座が固定ピンの軸
芯を中心とする同一円周上に配置された複数の孔を有し
ており、内側リンク部材の下端が複数の孔のいずれか1
つに回動自在に支持されている。
【0010】発明4に係る自転車用ブレーキ装置では、
発明1または2に記載の装置において、台座が固定ピン
の軸芯を中心とする同一円周上に配置された複数の孔を
有しており、付勢部材は、ブレーキアームの下端部にお
いて前記固定ピンの周囲に配置され、一端が複数の孔の
いずれかに係止されたコイルスプリングである。発明5
に係る自転車ブレーキ装置では、発明4に記載の装置に
おいて、内側リンク部材の下端部は、固定ピンに取り付
けられた支持部材に回転自在に支持されている。
【0011】発明6に係る自転車ブレーキ装置では、発
明1から5のいずれかに記載の装置において、シュー取
付部材がブレーキシューを取り付けるための上下に長い
長孔を有し、この長孔において球状または半円柱状の凹
面及び凸面を有するワッシャーを含み、ブレーキシュー
を上下に傾動可能に締結する締結手段をさらに備えてい
る。
【0012】
【作用】発明1に係る自転車用ブレーキ装置では、ブレ
ーキワイヤによりブレーキアームを内側に回動させる
と、ブレーキアームの途中に回動自在に連結されたシュ
ー取付部材がそれぞれ内側に移動する。このシュー取付
部材には、ブレーキアームの内側に配置された内側リン
ク部材の上端が連結されているので、シュー取付部材は
ブレーキアームと内側リンク部材とによって水平又は上
方に向くように規制されて内側に移動する。そしてブレ
ーキシューが車輪のリム側面に当接する。またブレーキ
ワイヤを緩めると、付勢部材によりブレーキアームの上
端部が開く方向に回動し、ブレーキが解除される。ここ
では、内側リンク部材がブレーキアームの内側に配置さ
れているので、ブレーキ装置の幅方向の寸法がコンパク
トである。また、ブレーキシューを常にリム側面に対し
て水平又は上向きに当接できるので、制動力が強力であ
る。
【0013】発明2に係る自転車用ブレーキ装置では、
ブレーキワイヤの外側ワイヤに当接する連結部材をさら
に備え、ブレーキアームは外側に凸状に湾曲し、一方が
ブレーキワイヤの内側ワイヤの端に固定され、他方が連
結部材に連結されている。この場合、内側ワイヤを引く
と、外側ワイヤから露出している内側ワイヤの長さが短
くなるので、ブレーキアームの上端部が閉じて内側に回
動する。ここでは、1本の内側ワイヤを一方のブレーキ
アームに固定するだけで簡単にブレーキを作動できる。
また、この内側ワイヤの先端での固定位置を調整するこ
とでブレーキシューとリム側面との間隔を容易に調整で
きる。さらに、ブレーキワイヤの外側ワイヤの先端を両
ブレーキアームの間に配置可能であるので、ブレーキワ
イヤが外側に張り出しにくい。
【0014】発明3に係る自転車用ブレーキ装置では、
台座が固定ピンの軸芯を中心とする同一円周上に配置さ
れた複数の孔を有しており、内側リンク部材の下端はい
ずれか1つの孔に回動自在に支持されている。この場合
には、内側リンク部材を装着する孔を選択することによ
り、シュー取付部材の移動姿勢を変更可能である。この
ため、リムの形状や大きさに応じて、ブレーキシューが
常にリム側面に対して水平又は上向きに当接するように
調整することが容易になる。
【0015】発明4に係る自転車用ブレーキ装置では、
カンチレバー型のリターンスプリング用の複数の孔に付
勢部材としてのコイルスプリングを係止できるので、カ
ンチレバー型のブレーキ装置が取り付けられた自転車に
後から本発明のブレーキ装置を取り付けできる。発明5
に係る自転車用ブレーキ装置では、内側リンク部材の下
端部は、固定ピンに取り付けられた支持部材に回転自在
に支持されている。この場合には、内側リンク部材を精
度良く支持でき、シュー取り付け部材の姿勢がふらつか
ない。
【0016】発明6に係る自転車用ブレーキ装置では、
シュー取付部材が上下に長い長孔を有し、球状また半円
柱状の凹面及び凸面を有するワッシャーを含み、ブレー
キシューを上下に傾動可能に締結する締結手段をさらに
備えている。この場合には、シュー取付部材へのブレー
キシューの取り付け時に、取り付けの上下位置及びブレ
ーキシューの方向を任意にまたは方向を限定して調整で
きる。このためリムに対して最適の位置及び角度にブレ
ーキシューを取り付けることができ、より強力な制動力
が得られる。
【0017】
【実施例】図1において、本発明の一実施例を採用した
自転車用のブレーキ装置1は、例えば前輪用のものであ
り、フレーム3の前フォーク4の途中に回動自在に支持
されている。ブレーキ装置1は、前輪2のリム5の両側
面5aに圧接して制動作用する。
【0018】ブレーキ装置1は、ハンドル6に設けられ
たブレーキレバー7から延びるブレーキワイヤ10の端
部に連結されている。ブレーキ装置1は、図2及び図3
に示すように、ブレーキワイヤ10の内側ワイヤ10b
の先端に固定されたブレーキアーム12aと、ブレーキ
ワイヤ10の外側ワイヤ10aに当接して配置されたブ
レーキアーム12bとを有している。両ブレーキアーム
12a,12bは、ほぼ左右対称な構造であり、その上
下方向中間部が外側に凸状に弓形に湾曲している。ブレ
ーキアーム12a,12bの下端部は、固定ピン15
a,15bに下端部が回動自在に支持されている。固定
ピン15a,15bは、それぞれ前フォーク4の途中に
ロウ付けされた台座13a,13bから前方に突出して
いる。台座13a,13bの内側面には、固定ピン15
a,15bの軸芯を中心にした同一円周上に3つの保持
孔20a,20bが上下に形成されている。この保持孔
20a,20bは、通常のカンチレバー型のブレーキ装
置のリターンスプリングの強さを調整するための孔であ
る。
【0019】固定ピン15a,15bの先端には、取り
付けボルト16a,16bが締結されている。取り付け
ボルト16a,16bは、ブレーキアーム12a,12
bの軸方向の移動を規制するためのものである。ブレー
キアーム12a,12bの上下方向の中間部には、ブレ
ーキシュー19a,19bを取り付けるためのシュー固
定リンク17a,17bがほぼ水平に取り付けられてい
る。シュー固定リンク17a,17bは、後端部が取付
ピン18a,18bによりブレーキアーム12a,12
bに回動自在に連結されている。
【0020】シュー固定リンク17a,17bを含む以
下に説明する部材は左右対称の部材であるので、以下の
説明では図3の右側の部材についてのみ説明し、図3の
左側の部材の説明は省略する。シュー固定リンク17a
は、図4に示すように、「コ」字状のリンク取付部21
aと、リンク取付部21aから直角に延びるシュー取付
部22aとを有している。シュー取付部22aには、上
下方向(図4の紙面奥行き方向)に長いシュー取付長孔
23aが形成されている。またリンク取付部21aに
は、取付ピン18aを取り付けるための取付孔24a
と、支持ピン27aを固定するための固定孔25aとが
並べて形成されている。なお、支持ピン27aは、後述
する補助リンク26aを回動自在に支持するためのもの
である。
【0021】補助リンク26aは、図3に示すように、
「S」字状に形成された棒状部材であり、その上端部
は、支持ピン27aによりシュー固定リンク17aのリ
ンク取付部21aに回動自在に連結されている。また下
端部は、図5に示すように、片持ちピン28aにより台
座13aに回動自在に連結されている。片持ちピン28
aは、台座13aに開けられた保持孔20aに挿入され
ている。
【0022】なお、固定ピン15aの軸芯から片持ちピ
ン28aの軸芯までの距離と、取付ピン18aの軸芯か
ら支持ピン27aの軸芯までの距離とは等しい。また、
補助リンク26aの両端に配置された支持ピン27aの
軸芯から片持ちピン28aの軸芯までの距離と固定ピン
15aの軸芯から取付ピン18aの軸芯までの距離とは
等しい。すなわち、これらの4つのピンは、平行四辺形
の頂点となるように配置されており、これらのピンの間
のブレーキアーム12aの一部、台座13a、シュー固
定リンク17aの一部及び補助リンク26aによりリン
ク機構が構成されている。このため、シュー固定リンク
17aは、固定ピン15aの軸芯と片持ちピン28aの
軸芯とを結ぶ線分と平行に移動する。
【0023】ブレーキシュー19aは、図4に示すよう
に、シュー取付長孔23aに挿入されている。ブレーキ
シュー19aは、シュー固定ピン30aと、シュー固定
ピン30aの先端に固定されたシューホルダ31aと、
シューホルダ31aに取り付けられた弾性体製の摩擦パ
ッド32aとを有している。シュー固定ピン30aのシ
ューホルダ31aとの固定部分には、球面の一部をなす
凸面を有する大径部33aが形成されている。大径部3
3aとシュー固定リンク17aとの間には、大径部33
aの凸面に係合する凹面を有する凹面ワッシャ35aが
配置されている。また、固定ピン30aの先端部には雄
ねじ34aが形成されている。雄ねじ34aには取付ナ
ット36aが螺合している。取付ナット36aとシュー
取付部22aとの間には、球面の一部をなす凹面を有す
る凹面ワッシャ37aと、凹面ワッシャ37aの凹面に
係合する凸面を有する凸面ワッシャ38aとが配置され
ている。ここでは、凹面ワッシャ35a,凹面及び凸面
ワッシャ37a,38aを介在させてシュー取付部22
aの長孔23a内でブレーキシュー19aを締結するこ
とで、ブレーキシュー19aの上下位置及び傾きをリム
5の側面5aの位置及び傾きに合わせて自由に調整でき
る。
【0024】シュー固定リンク17aのリンク取付部2
1aの先端には、ばね取付孔40aが形成されている。
このばね取り付け孔40aには、図1に示すように、コ
イルスプリング41aの下端が係止されている。コイル
スプリング41aの上端は、調整フック42aの下端に
連結されている。調整フック42aは、ブレーキアーム
12a,12bの上端裏面に配置された調整ボルト43
aにより、その上下位置が調整可能である。ここでは、
調整ボルト43aの回動により調整フック42aの上下
位置を調整し、これによりコイルスプリング41aのば
ね力、すなわちブレーキアーム12aのブレーキ解除時
の復元力を任意に変更できる。
【0025】次に上述の実施例の動作について説明す
る。ブレーキレバー7を運転者が操作すると、内側ワイ
ヤ10bが外側ワイヤ10a内に引っ張られ、ブレーキ
アーム12a,12bの上端部がそれぞれ内側に引っ張
られる。この結果、ブレーキアーム12a,12bがそ
れぞれ閉じる方向に回動し、ブレーキシュー19a,1
9bの摩擦パッド32a,32bがリム5の側面5aに
圧接され、制動作用がなされる。このとき、シュー固定
リンク17a,17bは、それぞれ補助リンク26a,
26bを含むリンク機構の作用により、水平姿勢を保っ
た状態で内側に移動する。これを図6(A),(B)に
示す。この結果、リム5に対して確実に摩擦パッド32
a,32bが当接し、強力な制動力を得ることができ
る。この補助リンク26aは、ブレーキアーム12a,
12bの内側に配置されているので、ブレーキ装置1の
幅方向寸法がコンパクトになる。この結果、ブレーキ装
置1が例えば前フォーク4より突出しなくなり操作中に
脚等に当たることがない。
【0026】また、ブレーキレバー7を解除すると、ブ
レーキワイヤ10が緩み、コイルスプリング41a,4
1bにより、ブレーキアーム12a,12bが開く方向
に回動し、ブレーキシュー19a,19bの摩擦パッド
32a,32bの先端がリムの側面5aから離れブレー
キが解除される。 〔他の実施例〕 (a) 図7に示すように、ブレーキアーム12bの先
端に、外側ワイヤ10aに当接しかつ内側に延びる連結
アーム50を連結し、連結アーム50の先端から内側ワ
イヤ10bをブレーキアーム12aに向けて延ばしても
よい。この場合には、ブレーキワイヤ10が外側に張り
出さないので、ブレーキワイヤ10が運転操作の妨げに
なりにくい。
【0027】なお、図7に示す実施例では、補助リンク
26a,26bの下端部が、固定ピン15a,15bの
内側に取り付けられた支持部材51a,51bに回転自
在に支持されている。また、ブレーキアーム12a,1
2bを解放位置に復帰するリターンスプリング52a,
52bがブレーキアーム12a,12bの下端部(ボス
部)の内部において固定ピン15a,15bの周囲に配
置されている。リターンスプリング52a,52bの一
端は複数の保持孔20a,20bのいずれかに係止され
ている。また、他端はブレーキアーム12a,12bの
下端部に係止されている。
【0028】シュー固定リンク17a,17bは、外形
がピローブロック形状であり、ブレーキシュー19a,
19bの制動面をやや上方に向けて取り付け可能であ
る。ここで、ブレーキシュー19a,19bの制動面を
やや上方に向けて取り付けたのは、車輪のリム5の側面
5aが中心に向けて先細りに傾いている場合があるから
である。なお、シュー固定リンク17a,17bへのブ
レーキシュー19a,19bの締結は、球状ではなく半
円柱状の凹面ワッシャ35a,凹面及び凸面ワッシャ3
7a,38aを介して行われている。これは、調整方向
をたとえば上下傾き方向に限定することで、ブレーキシ
ュー19a,19bの組付け作業や調整作業を容易にす
るためである。他の構成及び動作は前述した実施例と同
様であるので説明を省略する。 (b) 前記実施例では、4つのピンを平行四辺形の頂
点に配置したが、これらを平行四辺形の頂点位置に配置
せず、ブレーキシュー19a,19bの先端がリム5の
側面5aに沿うようにそれぞれの長さを変更してもよ
い。このように長さを変更すると、例えば当接時にシュ
ー固定リンク17a,17bを上向きや水平の任意の姿
勢で移動させることができる。
【0029】
【発明の効果】発明1に係る自転車用ブレーキ装置で
は、内側リンク部材がブレーキアームの内側に配置され
ているので、ブレーキ装置の幅方向の寸法がコンパクト
である。また、ブレーキシューを常にリム側面に対して
水平又は上向きに当接できるので、制動力が強力であ
る。
【0030】発明2に係る自転車用ブレーキ装置では、
1本の内側ワイヤを一方のブレーキアームに固定するだ
けで簡単にブレーキを作動できる。また、この内側ワイ
ヤの先端での固定位置を調整することでブレーキシュー
とリム側面との間隔を容易に調整できる。さらに、ブレ
ーキワイヤの外側ワイヤの先端を両ブレーキアームの間
に配置可能であるので、ブレーキワイヤが外側に張り出
しにくい。
【0031】発明3に係る自転車用ブレーキ装置では、
内側リンク部材を装着する孔を選択することにより、シ
ュー取付部材の移動姿勢を変更可能である。このため、
リムの形状や大きさに応じて、ブレーキシューが常にリ
ム側面に対して水平又は上向きに当接するように調整す
ることが容易になる。発明4に係る自転車用ブレーキ装
置では、カンチレバー型のリターンスプリング用の複数
の孔に付勢部材としてのコイルスプリングを係止できる
ので、カンチレバー型のブレーキ装置が取り付けられた
自転車に後から本発明のブレーキ装置を取り付けでき
る。
【0032】発明5に係る自転車用ブレーキ装置では、
内側リンク部材を精度良く支持でき、シュー取り付け部
材の姿勢がふらつかない。発明6に係る自転車用ブレー
キ装置では、シュー取付部材へのブレーキシューの取り
付け時に、取り付けの上下位置及びブレーキシューの方
向を任意にまたは方向を限定して調整できる。このため
リムに対して最適の位置及び角度にブレーキシューを取
り付けることができ、より強力な制動力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した自転車の前部側面
図。
【図2】ブレーキ装置の斜視図。
【図3】ブレーキ装置の正面図。
【図4】図3のIV−IV断面図。
【図5】図3V−V断面図。
【図6】ブレーキの作動状態を示す模式図。
【図7】他の実施例の図3に相当する図。
【符号の説明】
1 ブレーキ装置 10 ブレーキワイヤ 10a 外側ワイヤ 10b 内側ワイヤ 12a,12b ブレーキアーム 13a,13b 台座 15a,15b 固定ピン 17a,17b シュー固定リンク 19a,19b ブレーキシュー 20a,20b 保持孔 26a,26b 補助リンク 50 連結部材 52a,52b 支持部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車の前フォーク又は後フォークに設け
    られた台座から延びる固定ピンに支持され、ブレーキワ
    イヤにより駆動されて車輪のリムにブレーキシューを圧
    接させるブレーキ装置であって、 下端部が前記固定ピンに回動自在に片持ち支持され、上
    端部が前記ブレーキワイヤに連結された左右1対のブレ
    ーキアームと、 前記1対のブレーキアームのそれぞれの内側に配置さ
    れ、前記固定ピンの内側から上方に延びる左右1対の内
    側リンク部材と、 前記内側リンク部材の上端部及び前記ブレーキアームの
    上下方向中間部のそれぞれが回動自在に連結され、かつ
    前記ブレーキシューを装着可能な左右1対のシュー取付
    部材と、 前記1対のブレーキアームをその上端部が開く方向に付
    勢する付勢部材と、を備えた自転車用ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記ブレーキワイヤの外側ワイヤに当接す
    る連結部材をさらに備え、前記ブレーキアームは外側に
    凸状に湾曲しており、一方が前記ブレーキワイヤの内側
    ワイヤの先端に固定され、他方が前記連結部材に連結さ
    れている、請求項1に記載の自転車用ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】前記台座は、前記固定ピンの軸芯を中心と
    する同一円周上に配置された複数の孔を有しており、前
    記内側リンク部材の下端部は、前記複数の孔のいずれか
    1つに回動自在に支持されている、請求項1または2に
    記載の自転車用ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】前記台座は、前記固定ピンの軸芯を中心と
    する同一円周上に配置された複数の孔を有しており、前
    記付勢部材は、前記ブレーキアームの下端部において前
    記固定ピンの周囲に配置され、一端が前記複数の孔のい
    ずれかに係止されたコイルスプリングである、請求項1
    または2に記載の自転車用ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記内側リンク部材の下端部は、前記固定
    ピンに取り付けられた支持部材に回転自在に支持されて
    いる、請求項4に記載の自転車用ブレーキ装置。
  6. 【請求項6】前記シュー取付部材は、前記ブレーキシュ
    ーを取り付けるための上下に長い長孔を有し、 前記長孔において球状または半円柱状の凹面及び凸面を
    有するワッシャを含み、前記ブレーキシューを上下に傾
    動可能に締結する締結手段をさらに備える、請求項1か
    ら5のいずれかに記載の自転車用ブレーキ装置。
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