JP3679822B2 - 自転車用ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はブレーキ装置、特に、自転車の前フォーク又は後フォークに設けられた台座から延びる固定ピンに支持され、ブレーキワイヤにより駆動されて車輪のリムにブレーキシューを圧接させるブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、マウンテンバイク(MTB)やオールテラインバイク(ATB)と呼ばれるオフロード走行が可能な自転車には、強力な制動力を得るために一般にカンチレバー型のブレーキ装置が装着されている。カンチレバー型のブレーキ装置は、自転車の前フォーク又は後フォークに回動自在に片持ち支持されたブレーキアームと、ブレーキアームの途中に固定されたブレーキシューとを備えている。ブレーキアームは、一端が前フォーク又は後フォークに回動自在に支持され、他端がブレーキワイヤに連結されている。またブレーキシューは、ブレーキアームの途中において自転車用車輪リムの両側面に対向配置されている。
【0003】
このカンチレバー型の自転車用ブレーキ装置では、ブレーキレバーによりブレーキワイヤを引っ張ることでブレーキアームを閉じる方向に回動させ、ブレーキシューをリムに圧接させ制動をかけている。このようなカンチレバー型のブレーキ装置は、キャリパーブレーキ装置のように自転車のサイズによって形状を変える必要がなく、かつブレーキが片効きしにくく左右均等な制動力が得られるという利点がある。
【0004】
しかし、カンチレバー型のブレーキ装置はブレーキアームの回動によってブレーキシューが水平面から下方に回動する際に、リム側面の傾斜に合わずにブレーキシューが接触すると押圧力が小さくなる。このため、リム側面とブレーキ装置との相対取り付け位置を精度よく調整する必要があるが、この調整作業は困難である。
【0005】
この問題を解決する従来技術として、特公昭62−1873号公報に開示されたブレーキ装置がある。このブレーキ装置は、台座から延びる固定ピンに揺動自在に支持されかつ上端が固定ピンより外側に位置するブレーキアームと、ブレーキアームの途中に回動自在に支持され外側に延びる出力リンクと、出力リンクに回動自在に連結された下方に延びる従動リンクと、従動リンクに回動自在に連結され、内側に延びて固定ピンに回動不能に連結された静止リンクとから構成されている。また、出力リンクの途中にブレーキシューが取り付けられている。このブレーキ装置では、ブレーキアームをブレーキワイヤにより上方に回動することで、従動リンクが内側に回動し、出力リンクが水平又は上向きに移動する。これにより、ブレーキシューがリム側面に対して水平又は上向きに当接する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、従動リンクがブレーキアームの外側に位置しており、ブレーキ装置の幅方向の寸法が大きくなる。このため、このブレーキ装置が前ブレーキに採用されると、ハンドルを操作したときに前ブレーキが脚のすね等に当たりやすい。また、後ブレーキに採用されると、ペダルを漕いでいる時に脚のかかとやふくらはぎ等に当たりやすい。
【0007】
本発明の目的は、自転車車輪のリムにブレーキシューを圧接させる自転車用ブレーキ装置において、幅方向の寸法を小さくしかつ強力な制動力を得られるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る自転車用ブレーキ装置は、自転車の前フォーク又は後フォークに設けられた台座から延びる固定ピンに支持され、ブレーキワイヤにより駆動されて車輪のリムにブレーキシューを圧接させる装置であって、左右1対のブレーキアームと左右1対の内側リンク部材と左右1対のシュー取付部材と付勢部材とを備えている。ブレーキアームは、下端部が固定ピンに回動自在に片持ち支持され、上端部がブレーキワイヤに連結されている。内側リンク部材は、1対のブレーキアームのそれぞれの内側に配置され、固定ピンの内側から上方に延びている。シュー取付部材は、内側リンク部材の上端部及びブレーキアームの上下方向中間部のそれぞれが回動自在に連結され、かつブレーキシューを装着可能なものである。付勢部材は、1対のブレーキアームをその上端部が開く方向に付勢するものである。そして、左右1対の内側リンク部材は、下端部が各ブレーキアームの下端部と前後方向で重なるように台座又は固定ピンの内側に取り付けられた支持部材に回動自在に支持されている。
【0009】
発明2に係る自転車ブレーキ装置では、発明1に記載の装置において、ブレーキワイヤの外側ワイヤに当接する連結部材をさらに備え、ブレーキアームは外側に凸状に湾曲しており、一方がブレーキワイヤの内側ワイヤの先端に固定され、他方が連結部材に連結されている。
発明3に係る自転車用ブレーキ装置では、発明1または2に記載の装置において、台座が固定ピンの軸芯を中心とする同一円周上に配置された複数の孔を有しており、内側リンク部材の下端が複数の孔のいずれか一つに回動自在に支持されている。
【0010】
発明4に係る自転車用ブレーキ装置では、発明1または2に記載の装置において、台座が固定ピンの軸芯を中心とする同一円周上に配置された複数の孔を有しており、付勢部材は、ブレーキアームの下端部において前記固定ピンの周囲に配置され、一端が複数の孔のいずれかに係止されたコイルスプリングである。
発明5に係る自転車ブレーキ装置では、発明4に記載の装置において、内側リンク部材の下端部は、固定ピンに取り付けられた支持部材に回転自在に支持されている。
【0011】
発明6に係る自転車ブレーキ装置では、発明1から5のいずれかに記載の装置において、シュー取付部材がブレーキシューを取り付けるための上下に長い長孔を有し、この長孔において球状または半円柱状の凹面及び凸面を有するワッシャーを含み、ブレーキシューを上下に傾動可能に締結する締結手段をさらに備えている。
【0012】
【作用】
発明1に係る自転車用ブレーキ装置では、ブレーキワイヤによりブレーキアームを内側に回動させると、ブレーキアームの途中に回動自在に連結されたシュー取付部材がそれぞれ内側に移動する。このシュー取付部材には、ブレーキアームの内側に配置された内側リンク部材の上端が連結されているので、シュー取付部材はブレーキアームと内側リンク部材とによって水平又は上方に向くように規制されて内側に移動する。そしてブレーキシューが車輪のリム側面に当接する。またブレーキワイヤを緩めると、付勢部材によりブレーキアームの上端部が開く方向に回動し、ブレーキが解除される。ここでは、内側リンク部材がブレーキアームの内側に配置されているので、ブレーキ装置の幅方向の寸法がコンパクトである。また、ブレーキシューを常にリム側面に対して水平又は上向きに当接できるので、制動力が強力である。また、左右1対の内側リンク部材の下端部が各ブレーキアームの下端部と前後方向で重なるように台座又は支持部材に回動自在に支持されている。したがって幅方向の寸法がコンパクトである。
【0013】
発明2に係る自転車用ブレーキ装置では、ブレーキワイヤの外側ワイヤに当接する連結部材をさらに備え、ブレーキアームは外側に凸状に湾曲し、一方がブレーキワイヤの内側ワイヤの端に固定され、他方が連結部材に連結されている。この場合、内側ワイヤを引くと、外側ワイヤから露出している内側ワイヤの長さが短くなるので、ブレーキアームの上端部が閉じて内側に回動する。ここでは、1本の内側ワイヤを一方のブレーキアームに固定するだけで簡単にブレーキを作動できる。また、この内側ワイヤの先端での固定位置を調整することでブレーキシューとリム側面との間隔を容易に調整できる。さらに、ブレーキワイヤの外側ワイヤの先端を両ブレーキアームの間に配置可能であるので、ブレーキワイヤが外側に張り出しにくい。
【0014】
発明3に係る自転車用ブレーキ装置では、台座が固定ピンの軸芯を中心とする同一円周上に配置された複数の孔を有しており、内側リンク部材の下端はいずれか1つの孔に回動自在に支持されている。この場合には、内側リンク部材を装着する孔を選択することにより、シュー取付部材の移動姿勢を変更可能である。このため、リムの形状や大きさに応じて、ブレーキシューが常にリム側面に対して水平又は上向きに当接するように調整することが容易になる。
【0015】
発明4に係る自転車用ブレーキ装置では、カンチレバー型のリターンスプリング用の複数の孔に付勢部材としてのコイルスプリングを係止できるので、カンチレバー型のブレーキ装置が取り付けられた自転車に後から本発明のブレーキ装置を取り付けできる。
発明5に係る自転車用ブレーキ装置では、内側リンク部材の下端部は、固定ピンに取り付けられた支持部材に回転自在に支持されている。この場合には、内側リンク部材を精度良く支持でき、シュー取り付け部材の姿勢がふらつかない。
【0016】
発明6に係る自転車用ブレーキ装置では、シュー取付部材が上下に長い長孔を有し、球状また半円柱状の凹面及び凸面を有するワッシャーを含み、ブレーキシューを上下に傾動可能に締結する締結手段をさらに備えている。この場合には、シュー取付部材へのブレーキシューの取り付け時に、取り付けの上下位置及びブレーキシューの方向を任意にまたは方向を限定して調整できる。このためリムに対して最適の位置及び角度にブレーキシューを取り付けることができ、より強力な制動力が得られる。
【0017】
【実施例】
図1において、本発明の一実施例を採用した自転車用のブレーキ装置1は、例えば前輪用のものであり、フレーム3の前フォーク4の途中に回動自在に支持されている。ブレーキ装置1は、前輪2のリム5の両側面5aに圧接して制動作用する。
【0018】
ブレーキ装置1は、ハンドル6に設けられたブレーキレバー7から延びるブレーキワイヤ10の端部に連結されている。ブレーキ装置1は、図2及び図3に示すように、ブレーキワイヤ10の内側ワイヤ10bの先端に固定されたブレーキアーム12aと、ブレーキワイヤ10の外側ワイヤ10aに当接して配置されたブレーキアーム12bとを有している。両ブレーキアーム12a,12bは、ほぼ左右対称な構造であり、その上下方向中間部が外側に凸状に弓形に湾曲している。ブレーキアーム12a,12bの下端部は、固定ピン15a,15bに下端部が回動自在に支持されている。固定ピン15a,15bは、それぞれ前フォーク4の途中にロウ付けされた台座13a,13bから前方に突出している。台座13a,13bの内側面には、固定ピン15a,15bの軸芯を中心にした同一円周上に3つの保持孔20a,20bが上下に形成されている。この保持孔20a,20bは、通常のカンチレバー型のブレーキ装置のリターンスプリングの強さを調整するための孔である。
【0019】
固定ピン15a,15bの先端には、取り付けボルト16a,16bが締結されている。取り付けボルト16a,16bは、ブレーキアーム12a,12bの軸方向の移動を規制するためのものである。
ブレーキアーム12a,12bの上下方向の中間部には、ブレーキシュー19a,19bを取り付けるためのシュー固定リンク17a,17bがほぼ水平に取り付けられている。シュー固定リンク17a,17bは、後端部が取付ピン18a,18bによりブレーキアーム12a,12bに回転自在に連結されている。
【0020】
シュー固定リンク17a,17bを含む以下に説明する部材は左右対称の部材であるので、以下の説明では図3の右側の部材についてのみ説明し、図3の左側の部材の説明は省略する。
シュー固定リンク17aは、図4に示すように、 「コ」字状のリンク取付部21aと、リンク取付部21aから直角に延びるシュー取付部22aとを有している。シュー取付部22aには、上下方向(図4の紙面奥行き方向)に長いシュー取付長孔23aが形成されている。またリンク取付部21aには、取付ピン18aを取り付けるための取付孔24aと、支持ピン27aを固定するための固定孔25aとが並べて形成されている。なお、支持ピン27aは、後述する補助リンク26aを回動自在に支持するためのものである。
【0021】
補助リンク26aは、図3に示すように、 「S」字状に形成された棒状部材であり、その上端部は、支持ピン27aによりシュー固定リンク17aのリンク取付部21aに回動自在に連結されている。また下端部は、図5に示すように、片持ちピン28aにより台座13aに回動自在に連結されている。片持ちピン28aは、台座13aに開けられた保持孔20aに挿入されている。
【0022】
なお、固定ピン15aの軸芯から片持ちピン28aの軸芯までの距離と、取付ピン18aの軸芯から支持ピン27aの軸芯までの距離とは等しい。また、補助リンク26aの両端に配置された支持ピン27aの軸芯から片持ちピン28aの軸芯までの距離と固定ピン15aの軸芯から取付ピン18aの軸芯までの距離とは等しい。すなわち、これらの4つのピンは、平行四辺形の頂点となるように配置されており、これらのピンの間のブレーキアーム12aの一部、台座13a、シュー固定リンク17aの一部及び補助リンク26aによりリンク機構が構成されている。このため、シュー固定リンク17aは、固定ピン15aの軸芯と片持ちピン28aの軸芯とを結ぶ線分と平行に移動する。
【0023】
ブレーキシュー19aは、図4に示すように、シュー取付長孔23aに挿入されている。ブレーキシュー19aは、シュー固定ピン30aと、シュー固定ピン30aの先端に固定されたシューホルダ31aと、シューホルダ31aに取り付けられた弾性体製の摩擦パッド32aとを有している。シュー固定ピン30aのシューホルダ31aとの固定部分には、球面の一部をなす凸面を有する大径部33aが形成されている。大径部33aとシュー固定リンク17aとの間には、大径部33aの凸面に係合する凹面を有する凹面ワッシャ35aが配置されている。また、固定ピン30aの先端部には雄ねじ34aが形成されている。雄ねじ34aには取付ナット36aが螺合している。取付ナット36aとシュー取付部22aとの間には、球面の一部をなす凹面を有する凹面ワッシャ37aと、凹面ワッシャ37aの凹面に係合する凸面を有する凸面ワッシャ38aとが配置されている。ここでは、凹面ワッシャ35a,凹面及び凸面ワッシャ37a,38aを介在させてシュー取付部22aの長孔23a内でブレーキシュー19aを締結することで、ブレーキシュー19aの上下位置及び傾きをリム5の側面5aの位置及び傾きに合わせて自由に調整できる。
【0024】
シュー固定リンク17aのリンク取付部21aの先端には、ばね取付孔40aが形成されている。このばね取付孔40aには、図3に示すように、コイルスプリング41aの下端が係止されている。コイルスプリング41aの上端は、調整フック42aの下端に連結されている。調整フック42aは、ブレーキアーム12a,12bの上端裏面に配置された調整ボルト43aにより、その上下位置が調整可能である。ここでは、調整ボルト43aの回動により調整フック42aの上下位置を調整し、これによりコイルスプリング41aのばね力、すなわちブレーキアーム12aのブレーキ解除時の復元力を任意に変更できる。
【0025】
次に上述の実施例の動作について説明する。
ブレーキレバー7を運転者が操作すると、内側ワイヤ10bが外側ワイヤ10a内に引っ張られ、ブレーキアーム12a,12bの上端部がそれぞれ内側に引っ張られる。この結果、ブレーキアーム12a,12bがそれぞれ閉じる方向に回動し、ブレーキシュー19a,19bの摩擦パッド32a,32bがリム5の側面5aに圧接され、制動作用がなされる。このとき、シュー固定リンク17a,17bは、それぞれ補助リンク26a,26bを含むリンク機構の作用により、水平姿勢を保った状態で内側に移動する。これを図6(A),(B)に示す。この結果、リム5に対して確実に摩擦パッド32a,32bが当接し、強力な制動力を得ることができる。この補助リンク26aは、ブレーキアーム12a,12bの内側に配置されているので、ブレーキ装置1の幅方向寸法がコンパクトになる。この結果、ブレーキ装置1が例えば前フォーク4より突出しなくなり操作中に脚等に当たることがない。
【0026】
また、ブレーキレバー7を解除すると、ブレーキワイヤ10が緩み、コイルスプリング41a,41bにより、ブレーキアーム12a,12bが開く方向に回動し、ブレーキシュー19a,19bの摩擦パッド32a,32bの先端がリムの側面5aから離れブレーキが解除される。
〔他の実施例〕
(a) 図7に示すように、ブレーキアーム12bの先端に、外側ワイヤ10aに当接しかつ内側に伸びる連結アーム50を連結し、連結アーム50の先端から内側ワイヤ10bをブレーキアーム12aに向けて延ばしてもよい。この場合には、ブレーキワイヤ10が外側に張り出さないので、ブレーキワイヤ10が運転操作の妨げになりにくい。
【0027】
なお、図7に示す実施例では、補助リンク26a,26bの下端部が、固定ピン15a,15bの内側に取り付けられた支持部材51a,51bに回転自在に支持されている。また、ブレーキアーム12a,12bを開放位置に復帰するリターンスプリング52a,52bがブレーキアーム12a,12bの下端部(ボス部)の内側において固定ピン15a,15bの周囲に配置されている。リターンスプリング52a,52bの一端は複数の保持孔20a,20bのいずれかに係止されている。また、他端はブレーキアーム12a,12bの下端部に係止されている。
【0028】
シュー固定リンク17a,17bは、外側がピローブロック形状であり、ブレーキシュー19a,19bの制動面をやや上方に向けて取り付け可能である。ここで、ブレーキシュー19a,19bの制動面をやや上方に向けて取り付けたのは、車輪のリム5の側面5aが中心に向けて先細りに傾いている場合があるからである。なお、シュー固定リンク17a,17bへのブレーキシュー19a,19bの締結は、球状ではなく半円柱状の凹面ワッシャ35a,凹面及び凸面ワッシャ37a,38aを介して行われている。これは、調整方向をたとえば上下傾き方向に限定することで、ブレーキシュー19a,19bの組付け作業や調整作業を容易にするためである。他の構造及び動作は前述した実施例と同様であるので説明を省略する。
(b) 前記実施例では、4つのピンを平行四辺形の頂点に配置したが、これらを平行四辺形の頂点位置に配置せず、ブレーキシュー19a,19bの先端がリム5の側面5aに沿うようにそれぞれの長さを変更してもよい。このように長さを変更すると、例えば当接時にシュー固定リンク17a,17bを上向きや水平の任意の姿勢で移動させることができる。
【0029】
【発明の効果】
発明1に係る自転車用ブレーキ装置では、内側リンク部材がブレーキアームの内側に配置されているので、ブレーキ装置の幅方向の寸法がコンパクトである。また、ブレーキシューを常にリム側面に対して水平又は上向きの当接できるので、制動力が強力である。また、左右1対の内側リンク部材の下端部が各ブレーキアームの下端部と前後方向で重なるように取り付けられているので、幅方向の寸 法がコンパクトになる。
【0030】
発明2に係る自転車用ブレーキ装置では、1本の内側ワイヤを一方のブレーキアームに固定するだけで簡単にブレーキを作動できる。また、この内側ワイヤの先端での固定位置を調整することでブレーキシューとリム側面との間隔を容易に調整できる。さらに、ブレーキワイヤの外側ワイヤの先端を両ブレーキアームの間に配置可能であるので、ブレーキワイヤが外側に張り出しにくい。
【0031】
発明3に係る自転車用ブレーキ装置では、内側リンク部材を装着する孔を選択することにより、シュー取付部材の移動姿勢を変更可能である。このため、リムの形状や大きさに応じて、ブレーキシューが常にリム側面に対して水平又は上向きに当接するように調整することが容易になる。
発明4に係る自転車用ブレーキ装置では、カンチレバー型のリターンスプリング用の複数の孔に付勢部材としてのコイルスプリングを係止できるので、カンチレバー型のブレーキ装置が取り付けられた自転車に後から本発明のブレーキ装置を取り付けできる。
【0032】
発明5に係る自転車用ブレーキ装置では、内側リンク部材を精度良く支持でき、シュー取り付け部材の姿勢がふらつかない。
発明6に係る自転車用ブレーキ装置では、シュー取付部材へのブレーキシューの取り付け時に、取り付けの上下位置及びブレーキシューの方向を任意にまたは方向を限定して調整できる。このためリムに対して最適の位置及び角度にブレーキシューを取り付けることができ、より強力な制動力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した自転車の前部側面図。
【図2】ブレーキ装置の斜視図。
【図3】ブレーキ装置の正面図。
【図4】図3のIV−IV断面図。
【図5】図3のV−V断面図。
【図6】ブレーキの作動状態を示す模式図。
【図7】他の実施例の図3に相当する図。
【符号の説明】
1 ブレーキ装置
10 ブレーキワイヤ
10a 外側ワイヤ
10b 内側ワイヤ
12a,12b ブレーキアーム
13a,13b 台座
15a,15b 固定ピン
17a,17b シュー固定リンク
19a,19b ブレーキシュー
20a,20b 保持孔
26a,26b 補助リンク
50 連結部材
52a,52b 支持部材

Claims (6)

  1. 自転車の前フォーク又は後フォークに設けられた台座から延びる固定ピンに支持され、ブレーキワイヤにより駆動されて車輪のリムにブレーキシューを圧接させるブレーキ装置であって、
    下端部が前記固定ピンに回転自在に片持ち支持され、上端部が前記ブレーキワイヤに連結された左右1対のブレーキアームと、
    前記1対のブレーキアームのそれぞれの内側に配置され、前記固定ピンの内側から上方に延びる左右1対の内側リンク部材と、
    前記内側リンク部材の上端部及び前記ブレーキアームの上下方向中間部のそれぞれが回動自在に連結され、かつ前記ブレーキシューを装着可能な左右1対のシュー取付部材と、
    前記1対のブレーキアームをその上端部が開く方向に付勢する付勢部材とを備え、
    前記左右1対の内側リンク部材は、下端部が前記各ブレーキアームの下端部と前後方向で重なるように前記台座又は前記固定ピンの内側に取り付けられた支持部材に回動自在に支持されている、
    自転車用ブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキワイヤの外側ワイヤに当接する連結部材をさらに備え、前記ブレーキアームは外側に凸状に湾曲しており、一方が前記ブレーキワイヤの内側ワイヤの先端に固定され、他方が前記連結部材に連結されている、請求項1に記載の自転車用ブレーキ装置。
  3. 前記台座は、前記固定ピンの軸芯を中心とする同一円周上に配置された複数の孔を有しており、前記内側リンク部材の下端部は、前記複数の孔のいずれか1つに回動自在に支持されている、請求項1または2に記載の自転車用ブレーキ装置。
  4. 前記台座は、前記固定ピンの軸芯を中心とする同一円周上に配置された複数の孔を有しており、前記付勢部材は、前記ブレーキアームの下端部において前記固定ピンの周囲に配置され、一端が前記複数の孔のいずれかに係止されたコイルスプリングである、請求項1または2に記載の自転車用ブレーキ装置。
  5. 前記内側リンク部材の下端部は、前記固定ピンに取り付けられた支持部材に回転自在に支持されている、請求項4に記載の自転車用ブレーキ装置。
  6. 前記シュー取付部材は、前記ブレーキシューを取り付けるための上下に長い長孔を有し、
    前記長孔において球状または半円柱状の凹面及び凸面を有するワッシャを含み、前記ブレーキシューを上下に傾動可能に締結する締結手段をさらに備える、請求項1から5のいずれかに記載の自転車用ブレーキ装置。
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