JPH022892Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は自動車の排ガスを浄化するハニカムを
コンバーター内に弾性支持する支持体に関するも
のである。

（従来技術） 従来第１図に示す如く、耐熱性の金属線１で全
体を同一にメリヤス編した筒状編物体２を第２図
の如く扁平にし、該２重扁平編物３の中央軸方向
にインタラム等からなる棒状のシール材４をはさ
み、該シール材４の両側部を第３図の如く波付加
工したネツト部３ａを形成し、第４図の如く筒状
のハニカム５外周に巻回してコンバーターケーシ
ング６内に弾性支持し、ハニカム５をネツト部３
ａとシール材４で弾性支持し、更にコンバーター
ケーシング６とハニカム５間に流入した排ガスを
シール材４でシールして未浄化の排ガスが外部に
流出するのを阻止するようにすることは周知であ
るが、シール部３ｂもネツト部３ａも同一に編成
されているのでシール材の熱膨張性を損いシール
性能が低下し未浄化の排ガスが外部に排出され易
いという問題点があつた。

（目的） 本考案は金属細線からなる２重扁平編物体のシ
ール部は未編成にして金属細線量を少くし、単に
シール材を一体に結合するだけにして上記従来の
問題点を解決することを目的としている。

（実施例） 第５図、第６図は本考案の一実施例である。１
０は金属細線１をメリヤス編した筒状編物体で中
央軸方向表裏を単に金属細線１が所定間隔で平行
に配設されている未編成のシール部１０ａとし、
該筒状編成体１０を押圧して扁平にした２重扁平
編物体１１のシール部１０ａでシール材１２をは
さみ、該シール材１２以外の部分を波付加工して
波形のネツト部１１ａを形成している。

次に作用について説明する。ハニカムはコンバ
ーターケーシング内でネツト部１１ａにより弾性
支持され同時にシール材１２でこの部分を通る排
ガスをシールする。そしてシール部１０ａは未編
成で金属細線１が少量なのでシール材１２自体の
熱膨張性を損わずシール性を向上でき、未浄化の
排ガスが外部に排出されるのを確実に防止でき
る。

（効果） 本考案によると金属細線からなる２重扁平編物
体の所定部軸方向を未編成のシール部とし、該シ
ール部にシール材を配設し、シール材以外の部分
を波付加工したネツト部としてあるので、シール
材をネツト部と一体に保持でき、しかもシール材
の熱膨張性が損われずシール性を向上でき未浄化
の排ガスが外部に排出されるのを確実に防止でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の筒状編物体斜視図、第２図は第
１図の筒状編物体を扁平にし、シール材をはさん
だ斜視図、第３図は従来品の要部拡大部分斜視
図、第４図は従来品の使用時要部切断正面図、第
５図は本考案に用いる筒状編物体の一実施例斜視
図、第６図は本考案の一実施例拡大部分斜視図で
ある。 １……金属細線、１０……筒状編物体、１０ａ
……シール部、１１……２重扁平編物体、１１ａ
……ネツト部、１２……シール材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属細線からなる２重扁平編物体の所定部軸方
   向を未編成のシール部とし、該シール部にシール
   材を配設し、シール材以外の部分を波付加工した
   ネツト部とした排ガス浄化装置のハニカム弾性支
   持体。