JPH022881B2 - - Google Patents

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JPH022881B2
JPH022881B2 JP56120823A JP12082381A JPH022881B2 JP H022881 B2 JPH022881 B2 JP H022881B2 JP 56120823 A JP56120823 A JP 56120823A JP 12082381 A JP12082381 A JP 12082381A JP H022881 B2 JPH022881 B2 JP H022881B2
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JP
Japan
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acid
reaction
polysaccharide
glucose
mannose
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JP56120823A
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English (en)
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JPS5821402A (ja
Inventor
Nobumasa Tanaka
Tomoko Kuwano
Yasuo Endo
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Nippon Starch Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Starch Chemical Co Ltd
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Paper (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規多糖類さらに詳しくは、エンテロ
バクター属(Enterobacter)に属する細菌から
産生される新規な多糖類に関する。
本発明者らは微生物による多糖類の生産につい
て研究を重ねた結果、エンテロバクター属に属す
る細菌が極めて水溶性であり、塩の存在下におい
ても粘度が低下しないという興味のある多糖類を
産生することを見出し、本発明を完成した。
本発明の多糖類は、たとえば次のような方法で
製造することができる。
エンテロバクター属に属し、該多糖類を生産す
る能力を有する細菌を栄養培地に培養し、その
液から、生成した多糖類を常法に従つて沈澱、精
製して製造することができる。
本発明において用いることのできる微生物とし
ては、エンテロバクター・ニチデニイ
(Enterobacter nichidenii)(微工研菌奇第5928
号)が典型的な例として挙げられる。上記の、微
工研菌受理番号は工業技術院微生物工業技術研究
所の受理番号を表わす。
本菌の菌学的性質は以下のとおりである。
1 形態的性質 形 態 :単桿菌 胞子を形成しない 運 動 性:あり 大 き さ:1.0〜1.5×1.5〜2.0μ グラム染色:陰性 抗 酸 性:陰性 鞭 毛 :周毛 2 各培地における生育状態 (1) 肉汁液体培養 白濁する (2) リトマスミルク 赤変する (3) 肉汁寒天板培養 円形、縁辺entire平滑、
少しもり上がる白色 (4) 肉汁寒天斜面培養 糸状、平滑、白色 (5) グルコース肉汁寒天培養 円形、平滑、白
色 (6) 肉汁ゼラチン穿刺培養 液化せず (7) ゼラチン穿刺培養 液化せず 3 生理学的性質 (1) 最適生育温度 37℃ (2) 生育PH5〜10 最適生育PH7〜8 (3) 酵素要求性 通性嫌気的 (4) インドール生成 陰性 (5) 硫化水素生成 陰性 (6) 硝酸塩の還元 陽性 (7) 脱 窒 反 応 陽性 (8) メチルレツド試験 陰性 (9) V−P反応 陽性 (10) でんぷんの分解 陰性 (11) カタラーゼ 陽性 (12) オキシダーゼ 陰性 (13) クエン酸の利用 陽性 (14) 無機窒素源の利用 (NH42SO4
NaNO3を利用する (15) ウレアーゼ 陽性 (16) O−Fテスト 醗酵的 (17) 色素の生成 キングA培地で色素生成せ
ず キングB培地で蛍光色素生成せず (18) 炭素化合物の利用 マンノース(+)、
ラムノース(+)、ソルビツト(+)、フラク
トース(+)、マルトース(+)、ラフイノー
ス(+)、グリセリン(+)、キシロース
(+)、でんぷん(+)、ガラクトース(+)、
アラビノース(+)、グルコース(+)、リボ
ース(+)、シヨ糖(+)、乳糖(+)、マン
ニツト(−)、マロン酸(+)イノシツト
(+)、トレハロース(+)(+:生育する、
酸・ガス発生する、−:生育せず) (19) フエニルアラニン脱アミノ反応 陰性 (20) KCN存在下の生育 陰性 (以上の菌学的諸性質をもとにして、バージーの
マニユアル・オブ・デイタミネテイブ・バクテリ
オロジー(Bergey′s Manual of determinative
bacteriology)第8版により検策した。) 本菌株はグラム陰性桿菌、発酵的、カタラーゼ
陽性、オキシターゼ陰性、硝酸塩の還元陽性によ
りエンテロバクテリアシー科
(Enterobacteriaceae)に属する。
さらにメチルレツド陰性、V−P反応陽性、フ
エニルアラニン脱アミノ反応陰性、硝酸塩の還元
陽性、ウレアーゼ陽性、最適生育温度37℃、
KCN存在下の生育陰性、である特徴を有する。
これらの特徴をすべて満足する族はないがKCN
存在下の生育を除き、族クレブシラエ
(Klebsielleae)に合致する。本菌が族に包含
されるものとして検策を行なうと、本菌ともつと
も近い性質を有する属は、運動性あり、ソルビツ
ト利用陽性、赤色色素の生成陰性などの性質から
エンテロバクター属と考えられる。
以上述べた通り、本菌はエンテロバクター属の
既知種およびその他の既知種とも重要な細菌学的
性質において異なる。よつて本菌はエンテロバク
ター属の新種として認めることが妥当であり、ニ
チデニイ(Nichidenii)という種形容名を与え
る。
本菌を培養する場合、栄養培地の炭素源として
は一般に用いられている物質(たとえばグルコー
ス、シヨ糖、でん粉分解物など)を約20〜100
g/、窒素源としては、酵母エキス、ペプト
ン、デイステイラーズゾルブル、硫酸アンモニウ
ム、硝酸ナトリウムなどを窒素源として約1〜10
g/、さらに、無機塩類としてリン酸塩源約
0.3〜2g/、マグネシウム源約0.1〜2g/
、カリウム源約0.3〜2g/、カルシウム源
約0.05〜10g/、硫酸塩源約0.1〜2g/を
処方する。これらの無機塩類の例としては
KH2PO4、K2HPO4、MgSO4、CaCO3などが挙
げられる。これら成分を水道水に加えてなる培地
に上記微生物を接種し、常法により好気的に震盪
培養する。
培養終了後、蓄積された多糖類は使用目的によ
り種々の方法で採取することができる。例えば、
培養液を過あるいは遠心分離などして菌体を分
離し、その液からイソプロパノールのようなア
ルコール添加により生成した多糖類を沈澱させ、
これを水に溶解後、第4級アンモニウム塩による
再沈澱、イオン交換樹脂による吸着のような方法
で精製して目的とする多糖類を得る。
エンテロバクテリアシー科に属するいくつかの
細菌が多糖類を産生することが知られており、渡
辺敏幸・瀬口正晴等(昭和45年日本農芸化学会大
会要旨集(1970)281頁)は、エシエリヒア
(Esherichia)がグルコース:マンノース:ラム
ノース=5:3:2(モル比)からなる多糖類を
産生することを報告している。また三崎旭等(生
化学、39巻(1967年)542頁)はアエロバクター
(Aerobacter)がガラクトース:グルクロン酸:
マンノース=2.5:0.8:1(モル比)からなる多
糖類を産生することを報告している。
本発明の多糖類は構成糖、化学的物理的性質に
おいて、これら公知の多糖類と異なりつぎの特徴
を有する。
(1) 構成糖はグルコース、マンノース、グルクロ
ン酸およびマンヌユロン酸でその組成比(モル
比)はグルコース:マンノース:グルクロン
酸:マンヌロン酸=1:0.7〜1.0:0.5〜0.7:
0.1〜0.3である。
(2) アセチル化度約0〜1.0でアセチル化されて
おり、加水分解物のエーテル抽出物をガスクロ
マトグラフイーに付して有機酸の分析を行うと
酢酸が検出される。
(3) ゲル過法による分子量測定で103〜107の分
子量を示す。
(4) モーリツシユ反応、フエノール硫酸反応、ア
ンスロン硫酸反応の各呈色反応において陽性を
示す。
(5) メタノール、エタノール、アセトン、エーテ
ルなどの有機溶媒には不溶、水には可溶(この
水溶液は無色透明である)である。
(6) 赤外線吸収スペクトルは下記にピークを有す
る。
790cm-1、860cm-1、1250cm-1、1400cm-1
1600cm-1、1710cm-1 (7) 5%w/v水溶液の30℃における粘度はBM
型粘度計、30r.p.m.にて測定した場合、102
105cpである。
(8) 10%w/v塩化ナトリウム、又は10%w/v
塩化カルシウム水溶液の存在下において、粘度
は低下しない。粘度計および測定条件は(7)のも
のと同じである。
本発明の多糖類は食品および工業用途の各種分
野において、増粘剤、賦型剤、ゲル化剤、エマル
ジヨン安定剤、捺染用糊剤、サイジング用糊剤、
凝集剤などとして広く利用することができる。
つぎに実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく
説明する。
実施例 1 培地1当りシヨ糖50g、酵母エキス5g、
K2HPO40.5g、KH2PO40.5g、MgSO4
7H2O0.3g、CaCO31gを含む液体培地(PH7.0オ
ートクレブ中、120℃20分間滅菌)100mlを入れた
500ml坂口フラスコにエンテロバクターニチデニ
イ(微工研菌奇第第5928号)を1白金耳接種し、
軌道シエーカー上、200r.p.m.で震盪し、37℃で
96時間培養した。培養終了後、培養液を遠心分離
して菌体を除去しこれにイソプロパノールを加え
て沈でんを生じさせた。沈澱を取し、105℃で
24時間乾燥して、多糖8g/を得た。
上記多糖類を、90%ギ酸にて100℃16時間加水
分解し、さらに2Nトリフルオロ酢酸にて100℃5
時間加水分解して得た糖をペーパクロマトグラフ
イーおよびガスクロマトグラフイーに付したとこ
ろ、そのRf値および保持時間から、構成糖は、
グルコース:マンノース:グルクロン酸:マンヌ
ロン酸=1:0.73:0.65:0.13であつた。またア
セチル化度は0、ゲル過法による分子量は103
であつた。
実施例 2 培地1当りシヨ糖50g、ポリペプトン2g、
K2HPO40.5g、KH2PO40.5g、MgSO4
7H2O0.3g、CaCO31g含む液体培地(PH7.0オー
トクレーブ中、120℃、20分間滅菌)3を入れ
た5容ジヤーフアーメンターにエンテロバクタ
ーニチデニイ(微工研菌奇第5928号)を無菌的に
接種し、温度37℃、回転数600r.p.m.、通気量
1VVMの通気撹拌条件下で96時間好気培養を行
つた。培養中、培地のPHを1N NaOHの添加によ
つて7.0に保持した。
培養後、実施例1と同様にして多糖20g/を
得た。
上記多糖類を実施例1と同様にして加水分解し
て得た糖をペーパークロマトグラフイーおよびガ
スクロマトグラフイーに付したところ、その構成
糖はグルコース:マンノース:グルクロン酸:マ
ンヌロン酸=1:0.94:0.53:0.27でアセチル化
度は0.86、分子量は107であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の多糖類の赤外線吸収スペクト
ルである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の性質を有する多糖類。 (イ) 構成糖がグルコース、マンノース、グルクロ
    ン酸およびマンヌユロン酸で、そのモル比がグ
    ルコース:マンノース:グルクロン酸:マンヌ
    ユロン酸=1:0.7〜1.0:0.5〜0.7:0.1〜0.3で
    ある、 (ロ) アセチル化度が0〜1.0である、 (ハ) ゲル濾過法による分子量測定で103〜107の分
    子量を示す、 (ニ) モーリツシユ反応、フエノール硫酸反応、ア
    ンスロン硫酸反応の各呈色反応において陽性を
    示す、 (ホ) メタノール、エタノール、アセトン、エーテ
    ルなどの有機溶媒に不溶、水には可溶である。 (ヘ) 赤外線吸収スペクトルは下記にピークを有す
    る、 790cm-1、860cm-1、1250cm-1、1400cm-1
    1600cm-1、1710cm-1 (ト) 5%w/v水溶液の30℃における粘度はBM
    型粘度計、30r.p.m.にて測定した合、102
    105cpである。 (チ) 10%w/v塩化ナトリウム、または10%w/
    v塩化カルシウムの水溶液の存在下において、
    粘度は低下しない。粘度計および測定条件は(ト)
    と同条件である。
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