JPS602193A - 多糖類およびその製造法 - Google Patents

多糖類およびその製造法

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JPS602193A
JPS602193A JP10795583A JP10795583A JPS602193A JP S602193 A JPS602193 A JP S602193A JP 10795583 A JP10795583 A JP 10795583A JP 10795583 A JP10795583 A JP 10795583A JP S602193 A JPS602193 A JP S602193A
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polysaccharide
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mannose
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Akira Sugisawa
公 杉澤
Masanori Yamamoto
正典 山本
Yukihiro Nomura
幸弘 野村
Osamu Fujii
修 藤井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、常温でゲルを形成する新規な多糖類およびそ
の製造法に関する。
微生物の生産する多糖類に関しては、これまでアルカリ
土類金属、キサントモナス属、アースロバフタ−属ある
いはバチルス属に属する細菌(ハンゼヌラ属等の酵母類
、プルラリア属等のカビ類の生産するものが知られてい
る。
しかし、とnら多糖類のうち、常温で高い粘度を示しゲ
ルを形成するようなものは意外に少ながった。
本発明者らは、特に粘度の高い多糖類を得る目的で広く
土壌菌を採取し、その多糖類生産能全検索した。その結
果、本発明者らが5−13と仮に表示したバチルス属に
属する細菌が、培養物中に極めて粘度の高い多糖類様物
質を蓄積することを見出した。
本発明は、かかる知見に基き、さらにこうした粘稠物、
5−13菌、さらにその培養条件等について鋭意研究の
結果完成されたもので、その要旨は、主要構成成分がグ
ルコース、マン/−ス、ガラクトース、グルクロン酸が
らなシ、常温でゲルを形成する多糖類、および該多糖類
生産能を有する細菌を培地に培養して前記多糖類を生成
せしめ、これを採取する多糖類の製造法でちる。
以下、本発明について詳しく述べる。
本発明においては、主要構成成分がグルコース、マンノ
ース、ガラクトース、グルクロン酸からなシ、常温でゲ
ルを形成する多糖類生産菌を培養する。このような菌と
しては、本発明者らが土壌よシ採取した5−16菌がち
シ、その菌学的諸性質は次のとおりである。
く1〉形態的性質 ■、顕微鏡による観察 栄養細胞 形態:桿菌 運動性:あシ 大きさ:0.6〜0.8 X−2,0〜5.0μ胞 子
:楕円形の内生胞子 大きさは1.0〜1.2 X 1.5〜2.5゜胞子篩
はふくらむ ■、染 色 ダラム染色:陰 性 抗酸性染色:陰 性 ■、培地における生育状況 (11肉汁寒天平板培養 生育は不良。不規則状または仮根状にひろがる。
(2)グルコース寒天平板培養 生育は良好。もシあがり粘稠性あシ。表面はなめらかで
光沢あシ。
(3)肉汁液体培養 表面生育ちシ。わずかに混濁する。少量の粘質性沈澱を
生じる。
(4)グルコース肉汁液体培養 一様に良好に生育し、粘質性の沈澱を多量に生じる。被
膜は形成し々い。
(5)肉汁ゼラチン穿刺培養 上部に生育、ゆるやかに液化する。
(6)リドマスミルクにおける生育 酸およびガスを発生し、凝固しペプトン化する。リドマ
スを還元する。
く2〉生理的性質 1、生育温度=8〜41U 2、生育最適温度:35〜37[ 3、生育pH: 5゜0〜9゜0 4、生育最適p l(: 6.0〜6.55、酸素要求
性:通性嫌気性 6、硝酸塩の還元性:あり 7、脱窒反応:なし 、8.メチルレッド反応:陽性 9、フオーゲスプロスカウエル反応:陽性10、インド
ールの生成:なし 11、硫化水素の生成:なし 12、澱粉の加水分解能:あシ 15、クエン酸の利用性:あシ 14、無機窒素源の利用性:あシ 15、色素の生成:なし 16、ウレアーゼの生成:なし 17、オキシダーゼの生成:なし 1B、、カタラーゼの生成:あシ 19.0−Fテスト:発酵 く6〉炭水化物の発酵性 第1表に示したような結果が得られた。
第 1 表 以上の諸性状にしたがい、バージイズ・マニュアル・オ
ブ・デターミネーテイプ0バクテリオロジ−(Berg
eya Manual of Determinatt
ve9aeteriology )第8版によシ検索し
fc結果、本菌はバチルス・ポリミキサ(Bacill
us polymyxa )と同定された。
多糖類全生産する菌として、バチルス・ポリミキサがあ
ることは、すでに公知にガっている(特公昭42−7’
600号、農化鍜−43巻第8号)。
上記公知の菌はバチルス・ポリミキサM271と命名さ
れているが、この陽271と本発明のバチルス・ポリミ
キサ5−13菌とは以下の点で相違している。すなわち
、前者は「肉汁培地二表面生育なし」であるのに対し、
後者は「肉汁液体培地二表面生育ちシ」である。また、
前者は「ゼラチン穿刺培地:ゆるやかに液化する」ので
ある。また、前者は「生育温度二適温25〜66C」で
あるのに対し、後者は「生育最適温度=35〜37C」
でちる。さらに、「クエン酸の利用性」は、前者が「あ
シ」であるのに対し後者は「なし」で以上の理由から、
本発明者は、バチルス・ポリミキサ5−16菌を新規な
菌であると認定し、工業技術院微生物工業技術研究所に
微工研菌寄第7066号として寄託している。
本発明においては、かかるバチルス属に属する多糖類生
産菌を培地で培養する。培地には使用する微生物が資化
できる炭素源、窒素源、生育に必要な各種無機塩等の栄
養源を含むものが用いられる。より具体的には、炭素源
として、デンプン、ブドウ糖、蔗楯、アラビノース、マ
ンニットなどがあり、窒素源としては尿素、肉エキス、
ペプトン、コーンステイープリカー、酵母エキス、硫酸
アンモニウム、硝酸アンモニウム、その他の有機物ある
いは無機物が用いられ、無機物としては塩化ナトリウム
まだはマグネシウム、マンガン、カリウム、鉄、カルシ
ウムなどの@酸塩、硫酸塩、炭酸塩などがあげられる。
培養はp Hs、o〜9.0好ましくは6.0〜8.5
、温度10〜40C好ましくは15〜37Cで行うのが
適当であシ、通常数日程度の培養でよい。
このようにして得られた培養物から、本発明の目的の多
糖類が得られる。多糖@は大部分培養液中に生成するの
で、精製に先立って培養物中の菌体その他の固形分全除
去し、得られた液から多糖類を回収するのがよい。
F#農には、加熱、遠心分離、洗浄、乾燥、溶媒による
分別沈澱や抽出等、多糖類を不純物よシ回収するために
通常用いられる手段を単独に、または適宜組み合わせる
ことによって行う。例えば、上記固形分全除去して得ら
れた溶液に、アセトン等の溶媒を添加して多糖類を析出
せしめ、析出した多糖類を水に溶解させ、再びアセトン
等の溶媒によシ多糖類を析出させる。この処理を繰シ返
した後、透析、凍結乾燥するととにより精製多糖類が得
られる。
本発明の多糖類の性質は下記のとおシである。
fi+構成成分 本多糖類の加水分解物〔加水分屏条件:5%(V/V 
)(i酸100 t:” 10Lt間’) ’fcDt
mシ、8層タロマドグラフィー、液体クロマトグラフィ
ー、ガスクロマトグラフィー、カルバゾール硫酸比色法
によシ分析定量した。その結果、グルコース、マンノー
ス、カラクトース、グルタロン酸が主要構成成分である
ことがわかった。そして、それぞれの成分はモル比5:
4:3:5で構成されている。また、本多糖類の加水分
m物をエルノン−モルガン法によシ比色定量すると、微
量のへキソサミンが検出された。
+21−膜組成分析(乾物指たり) 粗蛋白質(6,25XN): 4.8% 灰分:5.2
%粗脂肪:0.0% 炭水化物: 89.1%F31分
子量 200.000以上(5ephadex G −200
によるゲル濾過法で測定) (4)融点 融点は認められない。220〜230 t?テ炭化しは
じめ、2807:付近で完全に炭化する。
(5)赤外線吸収スペクトル 第1図のとおシである。
(6)溶剤に対する溶解性 水に可溶、メタノール、エタノール、アセトン等有機溶
媒に不溶である。
(7)呈色反応 アンスロン反応、硫酸カルバゾール反応、エルンンーモ
ルガン反応に陽性である。
(8)塩基性、酸性、中性の区別 セチルトリメチルアンモニウムブロマイドによシ沈澱を
生ずることから酸性多糖である。
(9)物質の色 白色である。
(1(It粘度 常温で水に溶け、粘性の高い中性溶液になる。
粘度と濃度との関係は第2図に示すとおシである。なお
、第2図において、ビ)は本発明の多糖類の粘度、(ロ
)はグアグムの粘度全示す。
αD酸およびアルカリに対する安定度 PH2〜12の範囲で比較的安定した粘度を示す。
(121塩に対する安定度 カリウム、ナトリウム等の一価の金属塩およびカルシウ
ム等の二価の金属塩の存在下で粘度の低下は認められず
、高粘性を示す。
(13)熱に対する安定度 907:、30分間の加熱で安定である。
0滲その他の特徴的性質 本多糖類は、比較的低濃度(0,7チW/V)で加熱溶
解、冷却凝固の性質を有することはもちろんのこと、室
温で水と接触させるたけで流動性を全く失ない、ゼリー
状になるという特徴的性質を有する。また、ゲル形成の
ために架橋剤を必要としたり、pHの調整等をする必要
がなく、塩類等の水溶性物質が共存してもゲルを形成す
る。
本多糖類は、その特異的な性質を考慮して、増粘剤、ゲ
ル化剤、賦形剤等として食品加工の分野において利用す
ることができる。また、サイジング剤、凝集剤等として
各種工業分野において利用することができ、土壌改良剤
、肥料粒化剤等として層重の分野において利用すること
ができる。
実施例 50ロー用坂ロフラスコに次の組成の培地を100−入
れて滅菌した。
培地fIfl成ニ ゲルコース4%、酵母エキス1.5%、リン酸−カリウ
ム0.2%、硫酸マグネシウム(7水塩)0.1%、炭
酸fJk’/ウム0.25%、p H8,00この培地
にバチルス・ポリミキサ5−13菌(微工研菌寄第70
33号)を接種し、20c96時間振盪培養を行った。
培養液100mf!に6〜4倍量の水を加えて希釈し、
80c10分訓熱した後、直ちに遠心分離(14,00
0Q120分)音節して、菌体その他不溶成分を除き、
上澄液に倍量のアセトンk hI拌しながら江別して多
糖を繊維状に析出させる。これを濾過し、アセトンで充
分に洗浄し乾燥すると、粗多糖o、69グが得られた。
この粗多糖を再び水に溶解させ、上記した方法と同一の
方法でアセトン沈澱処理上2回繰シ返し行った後、通常
のセルロースチューブに入れ、流水で6日間、脱イオン
水で2日間透析會行った後、凍結乾燥して綿状の精製多
糖類0.612を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図はバチルス・ボ+) ミキサ5−13菌多糖類の
赤外線吸収スベタトルのパターンであシ、第2図は本発
明の多糖類の温度と粘度との関係を示す片対数グラフで
ある。 第2 +’d 棟人C%)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 11)、主要構成成分がグルコース、マンノース、ガラ
    クトース、グルクロン酸からなシ、常温でゲル全形成す
    る多糖類。 +21 、 クルコース、マンノース、カラスドース、
    グルクロン酸の構成モル比が5:4:3:3である特許
    請求の範囲第1項記載の多糖類。 (31,バチルス属に属し、主要構成成分がグルコース
    、マンノース、ガラクトース、グルクロン酸からなる常
    温でゲルを形成する多1?21類生産能を有する細菌全
    培地に培養して上記多糖類を生成せしめ、これを採取す
    ること全特徴とする多糖類の製造法。
JP10795583A 1983-06-17 1983-06-17 Tatoruioyobisonoseizoho Expired - Lifetime JPH0227362B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01211492A (ja) * 1988-02-18 1989-08-24 Agency Of Ind Science & Technol 微生物凝集剤noc−1の生産増強法
JPH10195794A (ja) * 1996-12-27 1998-07-28 Sanei Gen F F I Inc

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01211492A (ja) * 1988-02-18 1989-08-24 Agency Of Ind Science & Technol 微生物凝集剤noc−1の生産増強法
JPH10195794A (ja) * 1996-12-27 1998-07-28 Sanei Gen F F I Inc

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