JPH0525242B2 - - Google Patents

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JPH0525242B2
JPH0525242B2 JP13214085A JP13214085A JPH0525242B2 JP H0525242 B2 JPH0525242 B2 JP H0525242B2 JP 13214085 A JP13214085 A JP 13214085A JP 13214085 A JP13214085 A JP 13214085A JP H0525242 B2 JPH0525242 B2 JP H0525242B2
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polysaccharide
sulfuric acid
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Takeshi Myazawa
Satoru Sugano
Hiroshi Yamaguchi
Kinji Takada
Yoshasu Shidori
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KANTO ISHI PHARMA CO Ltd
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KANTO ISHI PHARMA CO Ltd
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は工業的に有用な新規な粘質多糖類B62
−5物質及びその製造法に関する。 従来、粘質多糖類は粘着性、粘稠性等の性質か
らその利用範囲は広く、食料品、化粧品への添加
剤として、更に接着剤、被覆剤、凍結安定剤、潤
滑剤、ドリリングマツド添加剤及び油田に於る石
油回収用剤等として各方面への用途が開発されつ
つある。また、近年、ある種の多糖類の抗腫瘍作
用、血圧降下作用等の薬理作用が認められるに至
り、医薬としての利用範囲の拡大も期待されてい
る。 そして、ある種の微生物が多糖類を生産するこ
とは公知であり、たとえば、アルカリゲネス属、
キサントモナス属、アークロバクター属、アゾト
バクター属、シユードモナス属、ロイコノストツ
ク属、アセトバクター属、オーレオバシジウム
属、プロジスクルス属あるいはペスタロチオプシ
ス属等の菌株の生産するものが知られている。 また、バチルス属に属する菌株がある種の多糖
類を生産することも公知である。すなわち、バチ
ルス・ポリミキサが高粘性酸性多糖〔酸工、59
303(1981)〕を、バチルス・ズブチルスが熱可塑
性ゲルを形成する酸性多糖〔酸工、51,653
(1973);特許公告、52−12789(1977)〕を、そし
てバチルス・サーキユランスがゼラチン状を呈す
る多糖〔特許公告、52−4635(1977)〕を生産する
こと等が報告されている。 本発明者らは、自然界より分離した微生物の生
産する有用物質の探索中に、土壌より分離したバ
チルス属の菌株がグルコース、マンノース、キシ
ロース、グルクロン酸を主構成成分とする多糖類
を生産すること、そしてこの多糖類が従来知られ
ている微生物の生産する多糖類とは異なる新規な
水溶性高粘性酸性ヘテロ多糖類であること及びそ
の製造法を見出し、本発明を完成するに至つた。 以下、本発明について詳細に説明する。 本発明の多糖類B62−5物質(以下、本多糖類
と称する)は、2規定硫酸で100℃、6時間加水
分解した後、n−ブタノール:ピリジン:ベンゼ
ン:水(5:3:1:3)及びフエノール:水
(5:1)の展開溶媒を用いてのキーゼルゲル
60F−254(メルク社製、シリカゲル薄層板)薄膜
クロマトグラフイーとウロン酸の確認をチオグリ
コール酸・マンノース・硫酸法で行うと、グルコ
ース・モンノース・キシロース・グルクロン酸が
検出される。更に、本多糖類を加水分解してダウ
エクス(Dowex)−1(ダウケミカル社製、強塩
基性陰イオン交換樹脂)とアンバーライト
(Amberlite)IR−120B(ローム・アンド・ハー
ス社製、強酸性陽イオン交換樹脂)イオン交換ク
ロマトグラフイーにかけた後、3%ECNSS−
M/ガスクロム(Gaschrom)−Q{(100〜120)
メツシユ}(ガスクロ工業製)用いたガスクロマ
トグラフイーによる中性単糖のアルジトール、ア
セテートの分析とカルバゾール・硫酸法による酸
性単糖の分析を行うと、そのグルコース、マンノ
ース、キシロースとグルクロン酸の構成比は約
2.8:3:8:1:2.1であることが認められる。 また、本多糖類は、セチルピリジニウムクロラ
イドを添加すると白色沈澱が生じるので酸性であ
る。 すなわち、本多糖類は、グルコース、マンノー
ス、キシロース及びグルクロン酸を主構成成分と
し、その構成糖比がグルコース:マンノース:キ
シロース:グルクロン酸=2.8:3:8:1:2.1
である酸性ヘテロ多糖類である。 そして、本多糖類は以下に示す理化学的性質を
有する。 赤外吸収スペクトル 第1図に示す通りである。 主な吸収極大波長は次のとおりである。 νmax(KBr)(cm-1):3400、2920、1720、
1610 紫外吸収スペクトル 特異的な吸収は見られない。 呈色反応 モーリツシユ反応、フエノール・硫酸反応、
アンスロン・硫酸反応、カルバゾール・硫酸反
応、オルシン・塩酸反応は陽性で、フエーリン
グ反応、ヨウ素反応、エルソン・モルガン反応
は陰性である。 塩基性、酸性、中性の別 セチルピリジニウムクロライドを添加すると
白色沈澱を生ずる。従つて、本多糖類は酸性で
ある。 溶解性 水に可溶であるが、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、アセトン等には不溶で
ある。 色及び形状 精製品は白色綿状または繊維状である。 粘度 1%水溶液の粘度は約10000cP{25℃、
30rpm(No.4ローター)、東京計器製B型粘度計
による}である。また、固有粘度は99dl・g-1
である。 構成糖及びその構成比 グルコース、マンノース、キシロースグルク
ロン酸を主構成糖とし、その構成比は2.8:
3.8:1:2.1である。 元素分析値 C=38.54%、 H=5.27% O=55.4%、 N=0.79%、灰分=痕跡。 比旋光度 〔α〕20 D:+61°〜+194° (c=0.01653、水溶液;高粘性のため測定困
難) 分子量 TSK−GELトヨパールHW−65F(東洋曹達
製、ゲル〓過担体)を使用して、シヨーデツク
ス・スタンダードP−82(昭和電工製、分子量
キヤリブレーシヨン用標準試料)を分子量標準
物質として、ゲル過法を行うとき、上記標準
試料中で最大の分子量をもつp−800(分子量
8.5×105)よりも分子量が大である。 又、超遠心分析法により測定するとき、分子
量は約1.5×106である。 融点 225〜230℃で炭化分解する。 粘性特性 本多糖類の水溶液は著しい擬塑性流動を示
し、次のような粘性特性を示す。 (i) PHの影
響 PH4〜7で高粘度を示すが、更に低いPHで
は急速に、アルカリ側では徐々に粘度が低下
する。 (ii) 温度の影響 低温側では粘度が急激に上昇し、40℃以上
では徐々に低下する。 (iii) 加熱温度の影響(10分間加熱後20℃で測
定) 70℃で最高粘度を示し、その前後で急速に
低下する。 (iv) 加熱時間の影響(70℃) 10分までは変化がないが、その後急速に粘
度が低下する。 (v) 塩濃度の影響 塩化ナトリウム、塩化カルシウムとも濃度
と上昇と共に粘度が低下する。 (vi) 濃度により粘度変化 濃度の増加と共に急速に粘度が上昇する。 簡易急性毒性試験 マウスに経口投与した場合、1.250mg/Kgま
で死亡例は見られず、一般症状及び剖検所見に
も変化は見られなかつた。なお、それ以上の投
与は高粘性のため困難であつた。 その他 本多糖類は無味無臭である。 本多糖類の生産菌は土壌より分離したもので
あり、以下のような菌学的性質を有している。 なお、菌学的性質に関する実験は、長谷川武
治著「微生物の分類と同定」(1975)と坂崎利
一著「培地学各論(1)」(1967)に従つた。 形態学的所見 形 状 直状桿菌 大きさ 0.8〜1.2×3.5〜6μm 多形性 あり、時々線維状 運動性 あり 胞子形成 あり、内生胞子 グラム染色 陽性 培養的所見 肉汁寒天平板培養:生育中程度 肉汁寒天斜面培養:生育中程度、円形、半
レンズ状、全縁、平滑、クリーム色、光沢あ
り、粘稠 肉汁液体培養:生育中程度 肉汁ゼラチン穿刺培養:表面で生育中程
度。20℃では変化しないが、30℃では液化。 リトマス・ミルク:わずかに酸を生成、凝
固せず ブレイン・ハート・インフユージヨン・ブ
ロス:生育中程度 ブレイン・ハート・インフユージヨン寒天
培地:生育中程度 ミユラー・ヒントン寒天培地:生育良好 生理学的性質 硝酸塩の還元:陽性 脱膣反応:陰性 MRテスト:陽性 VPテスト:陰性 インドールの生成:陰性 硫化水素の生成:陰性 デンプンの加水分解:陽性 クエン酸の利用:陽性 無機窒素源の利用 硝酸塩:陰性 アンモニウム塩の利用:陽性 色素の生成:陰性 ウレアーゼ:陽性 オキシダーゼ:陽性 カタラーゼ:陽性 生育の範囲 温度:15〜45℃、最適25〜37℃ PH:5.3〜8.3 酸素に対する態度:好気性 O−Fテスト(Hugh & Leifson法によ
る):酸を生成しない カゼインのペプトン化:陽性 ゼラチンの液化:陽性 DNアーゼ:陽性 フオスフアターゼ:微陽性 2,3−ブタジオンの分解:陽性 アルギニンの脱炭酸:陰性 〓〓 チロシンの分解:陰性 グルコン酸の酸化:陰性 〓〓 馬尿酸の分解:微陽性 〓〓 2%NaCl下での生育:陰性 炭素の資化性及びそれからの酸及びガスの生
成 第1表の通りである。
【表】 上記の諸性質に従い、本菌の分類学的地位を
「バージイズ・マニユアル・オブ・デターミネイ
テイブ・バクテリオロジー(Bergey's Manual
of Determinative Bacteriology)第8版
(1974)」に従つて求めた。 すなわち、本菌はグラム陽性の好気性直状桿菌
で運動性を有し、また中央もしくはやや端寄りに
内生胞子を形成することからバチルス
(Bacillus)属に属する菌株であると同定した。
本菌は、バチルス・エスピー・62−5(Bacillus
sp.62−5)〔微工研菌寄第7815号(FERM P−
7815)として工業技術院微生物工業技術研究所に
寄託されている。なお、本菌を紫外線、エツクス
線、化学薬剤等を用いて人工的に変異させ、ある
いは自然に変異して得られる変異株であつても本
発明の多糖類を生産する能力を有するものはすべ
て本発明に使用することができる。 本多糖類を生産する能力を有する菌株の培養に
使用する培地の炭素源としては、たとえば、シヨ
糖、グルコース、フラクトース、グリセリン、デ
ンプン、麦芽糖、ガラクトース、デキストラン、
トレハロース等が単独または混合して用いられ
る。 また、窒素源としては、肉エキス、ペプトン、
酵母エキス、大豆粉等の有機窒素源及びアンモニ
ア、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウム等が用
いられる。 培養は、25〜37℃、培地のPH5.5〜8において、
好気的条件下で通常深部培養で行なわれる。培養
時間は種々の条件によつて異なるが、通常48〜
120時間の範囲で行なわれる。 このようにして培養液中に得られた本多糖類の
回収は公知の方法を用いて行うことができる。た
とえば、培養液を適量の水で希釈後、遠心分離、
過等によつて菌体を除去し、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノールあるいはアセトン等の
沈澱剤を加え線維状の本多糖類を回収することが
できる。 また、本多糖類は酸性物質であるので、菌体を
除いた培養液にセチルピリジニウムクロライド等
を添加して、本多糖類を沈澱させることにより回
収することができる。 粗製の本多糖類は公知の多糖類の精製法に従つ
て精製することができる。たとえば、粗製の本多
糖類を水に再溶解し、エタノール等の沈澱剤で再
沈澱を繰り返し凍結乾燥することにより純度の高
い白色綿状の精製された本多糖類が得られる。ま
た、セチルピリジニウムクロライドによる沈澱を
併用して高純度の精製品を得ることもできる。 次に、本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 1 シヨ糖2%、ペプトン0.5%、酵母エキス0.5
%、硫酸マグネシウム0.05%、リン酸−カリウム
0.025%、塩化カルシウム0.025%からなる培地を
調製し、121℃、20分間オートクレーブで滅菌し
た。バチルス・エスピー・62−5(FERM P−
7815)の保存用斜面培養から/白金耳を上記の培
地に接種し、30℃48時間振盪培養を行つた。次
に、その前培養液2mlを上記培地に接種し、30℃
96時間振盪培養を行つた。 培養後、培養終了液1.4に対し等量のエタノ
ールと2%の塩化カリウムを加えると白色の線維
状沈澱が得られた。次に、その沈澱を採取し、エ
タノールで数回洗浄した後1.5の水に溶解させ、
再び2%の塩化カリウムを用いて等量のエタノー
ルで沈澱させた。このエタノール沈澱操作を4回
繰り返した後、このようにして得た粗製の本多糖
類を3の水に溶解し、これに2%セチルピリジ
ニウムクロライド水溶液を沈澱が生じなくなるま
で徐々に加え、本多糖類をセチルピリジニウムク
ロライドとの複合体として沈澱させた。この複合
体を水で十分に洗浄して過剰のセチルピリジニウ
ムクロライドを除いた後、1.5の10%塩化ナト
リウム水溶液に対し複合体を溶解した。この溶液
に等量のエタノールを加えて本多糖類を沈澱させ
た。更に、エタノール沈澱を2回繰り返した。得
られた沈澱をエタノールで十分洗浄し減圧乾燥
後、水に溶解させ凍結乾燥を行い精製された本多
糖類7.47g(収率26.7%)を得た。 実施例 2 前記の実施例1と同じ条件で培養した時、培養
終了液の前記B型粘度計による粘度は約8000cP
(25℃、30rpm;No.4ローター)で、本多糖類の
生産は2.84g・-1(収率14.2%)であつた。 実施例 3 溶性デンプン3%、グルコース0.6%、ソーヤ
ー・フラワーFT(日清製油社製脱脂大豆粉)2.2
%、酵母エキス0.1%、硫酸マグネシウム0.03%、
リン酸−カリウム0.03%、炭酸カルシウム0.2%
からなる培地を調製し、PH6.6とした後500ml容三
角フラスコに80ml分注して、121℃20分間オート
クレーブで滅菌した。 実施例1と同一組成の培地を用いて前培養した
前記生産菌を上記三角フラスコに接種し、培養温
度28℃で108時間振盪培養を行つた。培養終了液
の前記B型粘度計による粘度は約70000cP(25℃、
6rpm;No.4ローター)であつた。また、この培
養終了液中の本多糖類は5.72g・-1(収率19.1
%)であつた。 実施例 4 シヨ糖2%、ペプトン0.5%、硫酸マグネシウ
ム0.05%、リン酸−カリウム0.025%、塩化カル
シウム0.025%からなる培地を調製し、PH6.5とし
た後100ml容坂口フラスコに20ml分注し、121℃20
分間オートクレーブで滅菌を行つた。 前培養した前記生産菌を上記フラスコに接種
し、培養温度30℃で96時間振盪培養した。培養終
了液のPHは6.0で、前記B型粘度計による粘度は
約6000cP(25℃、30rpm;No.4ローター)とな
り、本多糖類の生産は2.9g・-1(収率14.5%)
であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の多糖類B62−5物質の赤外吸
収スペクトルである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の性質を有する多糖類B62−5物質。 構成糖 グルコース、マンノース、キシロース、グル
    クロン酸を主構成成分とし、その構成比が
    2.8:3.8:1:2.1である。 赤外吸収スペクトル 主な吸収極大波長は次のとおりである。 νmax(KBr)(cm-1):3400、2920、1720、
    1610 紫外吸収スペクトル 特異的な吸収は見られない。 塩基性、酸性、中性の別 セチルピリジニウムクロライドを添加すると
    白色沈澱を生ずるので酸性である。 呈色反応 モーリツシユ反応、フエノール・硫酸反応、
    アンスロン・硫酸反応、カルバゾール・硫酸反
    応、オルシン・塩酸反応は陽性で、フエーリン
    グ反応、ヨウ素反応、エルソン・モルガン反応
    は陰性である。 溶解性 水に可溶であるが、メタノール、エタノー
    ル、イソプロパノール、アセトン等には不溶で
    ある。 色及び形状 精製品は白色綿状又は繊維状である。 粘度 1%水溶液の粘度は約10000cP{25℃、
    30rpm(No.4ローター)、東京計器製B型粘度計
    による}である。また、固有粘度は99dl・g-1
    である。 元素分析値 C=38.54%、 H=5.27% O=55.4%、 N=0.79%、灰分=痕跡。 比旋光度 〔α〕20 D:+61°〜+194° (c=0.01653、水溶液;高粘性のため測定困
    難) 分子量 TSK−GELトヨパールHW−65F(東洋曹達
    製、ゲル濾過担体)を使用して、シヨーデツク
    ス・スタンダードP−82(昭和電工製、分子量
    キヤリブレーシヨン用標準試料)を分子量標準
    物質として、ゲル濾過法を行うとき、上記標準
    試料中で最大の分子量をもつp−800(分子量
    8.5×105)よりも分子量が大である。 又、超遠心分析法により測定するとき、分子
    量は約1.5×106である。 融点 225〜230℃で炭化分解する。 2 バチルス属に属し、下記の性質を有する多糖
    類B62−5物質を生産する能力を有する微生物を
    培養し、培地中に生成された上記多糖類を採取す
    ることを特徴とする多糖類B62−5物質の製造
    法。 構成糖 グルコース、マンノース、キシロース、グル
    クロン酸を主構成成分とし、その構成比が
    2.8:3.8:1:2.1である。 赤外吸収スペクトル 主な吸収極大波長は次のとおりである。 νmax(KBr)(cm-1):3400、2920、1720、
    1610 紫外吸収スペクトル 特異的な吸収は見られない。 塩基性、酸性、中性の別 セチルピリジニウムクロライドを添加すると
    白色沈澱を生ずるので酸性である。 呈色反応 モーリツシユ反応、フエノール・硫酸反応、
    アンスロン・硫酸反応、カルバゾール・硫酸反
    応、オルシン・塩酸反応は陽性で、フエーリン
    グ反応、ヨウ素反応、エルソン・モルガン反応
    は陰性である。 溶解性 水に可溶であるが、メタノール、エタノー
    ル、イソプロパノール、アセトン等には不溶で
    ある。 色及び形状 精製品は白色綿状又は線維状である。 粘度 1%水溶液の粘度は約10000cP{25℃、
    30rpm(No.4ローター)、東京計器製B型粘度計
    による}である。また、固有粘度は99dl・g-1
    である。 元素分析値 C=38.54%、 H=5.27% O=55.4%、 N=0.79%、灰分=痕跡。 比旋光度 〔α〕20 D:+61°〜+194° (c=0.01653、水溶液;高粘性のため測定困
    難) 分子量 TSK−GELトヨパールHW−65F(東洋曹達
    製、ゲル濾過担体)を使用して、シヨーデツク
    ス・スタンダードP−82(昭和電工製、分子量
    キヤリブレーシヨン用標準試料)を分子量標準
    物質として、ゲル濾過法を行うとき、上記標準
    試料中で最大の分子量をもつp−800(分子量
    8.5×105)よりも分子量が大である。 又、超遠心分析法により測定するとき、分子
    量は約1.5×106である。 融点 225〜230℃で炭化分解する。
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