JPH0228642B2 - Shikiishi

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【発明の詳細な説明】 ≪発明の分野≫ 本発明は、透水性を有し、強度的にも良好な敷
石に関する。

≪発明の分野≫ 近年、都市部の歩道等の中には、透水性の舗装
を施して、雨水等を地下に還元するものが知られ
ているが、このものにあつては、模様敷石を敷き
つめた歩道等に比べて、外観が単調で美観を損ね
る欠点があつた。

そこで、在来のコンクリート製敷石において、
骨材の粒子径を大粒化して透水性を付与すること
も考慮されてはいるが、この場合には、透水性が
得られる反面、脆性が増加して運搬時に破損した
り、あるいは長期の使用に対しての耐久性に劣る
等の問題がある。

このような実情に鑑みて、本出願人は先に、透
水機を維持しつつ、その強度・耐久性を向上させ
た敷石を提案（未公開）している。

このものは、コンクリート製縁取枠体の開口部
に、多孔質コンクリートを詰込んで両者を一体化
したもので、玉砂利等の骨材を主体とする多孔質
コンクリートにより透水機能を付与し、枠体によ
りその強度・耐久性を向上させたものである。

ところで、この種の敷石を、車道等に敷設する
場合には、強度向上のために多孔質コンクリート
中に筋材を埋設することが必要となる。

しかし、多孔質コンクリート中には雨水等が通
過するため、通常の鉄製筋材を使用した場合には
容易に腐蝕され、充分な実用に供し得ないという
問題があつた。

≪発明の目的≫ 本発明は、車道敷設にも耐え得るような充分な
強度を備え、しかも長期の使用にも充分耐え得る
透水性敷石を提供することを目的とする。

≪発明の構成と効果≫ 上記目的を達成するために、本発明は、所望形
状の開口部を有する縁取枠体と；該縁取枠体の開口部に充填、固化された多孔質
コンクリートと；前記開口部内コンクリート中に埋設された合成
樹脂製筋材とを備え；その全体を平板状に形成してなることを特徴と
する。

上記の如き構成によれば、車道敷設にも耐え得
るような充分な強度を備え、しかも長期の使用に
も充分耐え得る透水性敷石を得ることができる。

≪実施例の説明≫ 以下、本発明の一実施例について説明する。

第１図に示す如く、本発明に係る敷石１は、コ
ンクリート、陶器等からなる縁取枠体２開口部
３，３に、後述する多孔質コンクリート５を充
填、固化し、かつ全体を平板状に成形してなるも
のである。

枠体２は、第２図に示す如く、２個の長方形開
口部３，３を縁取る如き窓枠状に形成されてお
り、本実施例では、60cm×40cm大の長方形に成形
されている。

また、その内部構造は、筋材（鉄製でもよい）
を埋設した通常のコンクリートで構成されてお
り、縁取材としての充分な強度と耐久性とを備え
るものである。

第２図に示す如く、開口部３には、合成樹脂
（硬質塩化ビニル等）からなる複数本の線状筋材
４が、網状に埋設、固定されている。

すなわち、筋材４は、縦横にそれぞれ、適宜間
隔をおいて複数本並設されており、第３図に示す
如く、各筋材４の両端部４ａ，４ａは、開口部３
の相対向する内周面３ａ，３ａ（または３ｂ，３
ｂの奥方に差込まれ、それぞれ埋設、固定されて
いる。

多孔質コンクリート５は、骨材として粒径５mm
程度の天然石からなる砂利６を、レジン（不飽和
ポリエステル）で結合してなり、このため、骨材
間の間隔が透水機能を果すとともに、天然石の色
（例えば青、赤等）が表面に顕出して良好な美観
を呈すようになつている。

このように、本発明に係る敷石１にあつては、
筋材４を有するので、強度が一層強化され、車道
等への敷設にも充分耐え得ることができる。

また、筋材４は、合成樹脂で構成されているの
で、耐水性、耐腐蝕性に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る敷石の斜視図、第２図は
本発明に係る敷石を構成する縁取枠体の斜視図、
第３図は第２図における−線断面図である。１…敷石、２…縁取枠体、３…開口部、４…筋
材、５…多孔質コンクリート。

【特許請求の範囲】１所望形状の開口部を有する縁取枠体と；該縁取枠体の開口部に充填、固化された多孔質
コンクリートと；前記開口部内コンクリート中に埋設された合成
樹脂製筋材とを備え；その全体を平板状に形成してなることを特徴と
する敷石。