JPH0228543Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (1) 考案の目的 産業上の利用分野 本考案はのり等の貼着剤を用いずに１個の表示
板に１枚又は複数枚の写真、図柄等の表示物を、
平面上に置いたり吊り下げて展示することのでき
る表示板に関するものである。

従来の技術 従来、写真、図柄、ポスター等を展示する手段
としては、のり等の貼着剤を用いて貼り付けた
り、写真等の表示物のコーナー部の基板に切り込
みを入れ、各コーナーを切り込みに挟んだり、表
示面側に設けた透明なカバーと表示物背面に設け
た基板との間で表示物を挟持する等の手段があつ
た。

考案が解決しようとする問題点 従来の表示板は、例えば写真等のコーナーを挿
入固定する場合、各写真の大きさに応じて切り込
みを設ける必要があり、異つた大きさの写真と取
り替えようとしても、切り込み位置が合致しない
と展示できないことがあり、また、カバーと基板
との間に写真等の表示物を挟持する場合、表示物
が位置ずれするおそれがあり、特に１枚の表示板
に複数枚を表示し、吊り下げて展示することがで
きなかつた。

本考案は上記のような従来の欠点を解消し、貼
着剤を用いず、いわゆる挟むだけで、任意の数の
表示物を表示できる表示板を提供しようとするも
のである。

(2) 考案の構成 問題点を解決するための手段及び作用 本考案は１又は複数の表示用窓を設けた強磁性
体と、前記表示用窓と相対応する位置に表示物収
納部を有する磁性体シートとを対面して設け、磁
力によつて吸着し、表示物収納部内の表示物を前
記表示用窓を介して表示するようにしたもので、
１枚の表示板に複数の表示用窓を設けた場合も、
それぞれの窓の対応する位置に表示物収納部が設
けられているため、位置ずれすることなく、各表
示窓の最適な位置に表示内容が表示され、吊り下
げて展示することができる。

実施例 １はフエライト粉末等を含有する着磁体で、一
面側に色、柄等を印刷した装飾面を有し、他面側
は着磁されている。２は着磁体１に設けた表示用
窓、３は磁性粉末を混入して成る透明な極薄の磁
性体シートで、多数の貫通孔４を有し、着磁体１
の着磁面側と磁力によつて一体化される。５はポ
リエチレン等の合成樹脂の表示物収納部で、ポケ
ツト状に固定され、着磁体１の表示用窓２と相対
応する位置に設けられ、表示用窓２よりも若干大
きめに形成されている。６は表示物収納部５に収
納した表示物としての写真である。

上記構成において、表示物６を前記収納部５に
収納し、着磁体１と多数の貫通孔４を有する磁性
体シート３とを磁力によつて吸着一体化する。こ
の場合、磁性体シート３の貫通孔４を介して磁性
体の裏側まで磁力が及び表示物６を嵌めた表示板
をスチール製の家具や磁性体壁面に貼り付けるこ
とができる。

尚、表示用窓の形状個数及び大きさは任意であ
り、表示物及び表示板の用途に応じて種々のもの
を使い分けることができる。着磁板として実施例
では片面のみを着磁したものを用いたが、両面に
着磁したものを用いてもよい。

又、表示物収納部として袋状のポケツトを形成
したが、ポケツトに代えてコーナー部で支持する
コーナー受部を形成してもよい。

(3) 考案の効果 本考案は上記のような構成を採つたので、１又
は複数の表示物をのり等の貼着剤を用いずに表示
板に表示することができ、特に大きな表示板に一
度に多数の表示物を表示する場合有効であり、し
かも各表示物は表示窓からずれることなく、適当
な位置に保持され、展示会場における写真、図表
等を表示するのに最適であり、多数の貫通孔を通
して磁力を表示板の裏側まで及ぼすことにより磁
性体の壁面へ表示板を貼着することもできる等、
極めて使用勝手の優れた製品である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案による表示板の一実施例を示した
分解斜視図である。 １……着磁体、２……表示窓、３……磁性体シ
ート、４……貫通孔、５……表示物収納部、６…
…表示物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一面側に色、柄等を施した装飾面を有し、その
   他面側又は両面を着磁面とした強磁性体の任意の
   位置に任意の形状の１又は複数の表示窓を形成
   し、任意の一面側に前記表示窓と相対応する表示
   物収納部を設けるとともに多数の貫通孔を有する
   磁性体シートを前記強磁性体の着磁面側に吸着自
   在に対面して設けた表示板。