JPS587404Y2 - 磁石説明具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、表裏両面にＮ−８極を着磁した薄板両面磁石
の片面に記入膜を貼着した合板と、同じく薄板両面磁石
の片面に記入膜を貼着した適宜形状の表示板とを組合せ
て成る磁石説明具である。

従来磁石を用いた説明具及び表示板は、フェライト焼結
磁石を装着したもの、あるいは片面着磁の薄板磁石に記
入膜を貼着、もしくは印刷したものなど多くの種類があ
り、何れもそれらの表示具を鉄板に磁着させて用いてい
た。

したがって、説明の過程に於て表示内容を変えたい場合
、前掲の表示具を一旦取脱して他所におき、新たな表示
具と交換掲示しなければならず、用済後の表示具と、新
たに使用する表示具との混同を来したり、着脱交換の時
間浪費など説明の順調な流れを阻害していた。

本考案は、上記の欠点を排除するため考案したもので、
図面について詳述する。

従来用いられていた薄板磁石に記入膜を貼着した表示具
は、第３図に示す如く薄板磁性体の片面にＮ−８極を交
互に着磁し、他の片面に記入膜２を貼着した片面磁石１
であったため、これを鉄板に磁着せしめることは可能で
あるが、着磁してない記入膜面には、磁力がなく且抗磁
力が犬であるため、着接した表示具に他の表示具を重ね
て着接せしめることが出来ず、新旧表示具を交換しなけ
ればならなかった。

捷た厚さ１ミリメートル内外の薄板磁性板の表裏面に、
Ｎ１Ｓ極を着磁した場合は、面積が大きくても極めて微
弱な磁力しか与えられず、磁石としての用をなさないの
で、第３図に示す如く、片面にＮ１Ｓ極を交互に着磁し
ていたものである。

ところが、従来技術的に困難であった片面交互の他の片
面に、Ｎ１Ｓ極を対応着磁せしめる技術が開発され、第
２図に示す如く表裏両面にＮ、 Ｓ極を交互に着磁した
薄板両面磁石が出現し、本考案はこれを基板としたもの
である。

本考案は、第１図に示す如く上述の表裏にＮ１Ｓ極を交
互着磁した薄板両面磁石３の１片面に、紙又は樹脂膜な
どの記入膜２を貼着し、全体を方形又は円形等に形成し
、要すれば記入膜２面に使用上変更を要しない表示記号
４をあらかじめ記載して台板５を形成し、同じく薄板両
面磁石３の一片面に記入膜２を貼着し記号、文字、絵画
等所要の表示を記載した一組の表示板６を構成して組合
せたものである。

上述の如く構成して、これを用いるには台板５を所定の
場所に固着し、例えば表示板６のＡが表示板６のＢ、
Ｃ，Ｄ・・・と変化する説明を行なう場合、表示板６の
ＡとＢを記号４を介して台板５に着接させ、説明に従い
表示板６のＢを取脱することなく、表示板６のＣ，Ｄ・
・・を順次重ねて着接表示する。

この際台板５と表示板６との作用は、第４図に示す如く
、各重合面の磁極は異極に対して、相互に磁着するから
、次々に積層していくことが可能となる。

したがって、従来の表示具にては行えなかった重ね合せ
が可能となったから、説明中に用済となった表示板をい
ちいち取脱する必要がなく、次に説明すべき新規の表示
板との混合もなく、置場所が不要で、取扱いが容易とな
る。

また台板５に表示板６を磁着せしめる場合及び−組の表
示板６を格納、整理をする場合に、あらかじめ相互に異
極を対応せしめておけば、着接及び整理の際位置の加減
、揃えることに気を使うことなく所要の着接、整理が行
える。

さらに台板５の形状が犬となる場合は、記入膜２を必要
な大きさとし、表示板６の着脱を必要とする個所裏面の
みに、薄板両面磁石３を貼着すれば、低置となる。

本考案は実施例に示した説明具の他、表示板のみの用具
、あるいは絵画、地図等の変遷等を表現するにも用いら
れ広範囲に亘る説明具を提供することができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例の斜視図、第２図は薄板両面磁
石の着磁状態を示す側面図、第３図は従来公用の片面磁
石の着磁状態を示す側面図、第４図は第１図Ａ−Ａ部断
面図で合板及び表示板の着磁状態を示した図である。 １・・・片面磁石、２・・・記入膜、３・・・薄板両面
磁石、４・・・記号、５・・・台板、６・・・表示板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 任意大きさの合板上に所要の掲出を行なう表示説明板に
   於て、合板を表裏面にＮ、 Ｓ極を交互着磁した薄板両
   面磁石とし、その片面に記入膜を貼着して全体を方形又
   は円形等に形成し、同じく薄板両面磁石の片面に記入膜
   を貼着した適宜形状の表示板とを組合わせて、合板上に
   表示板を順次積層着接して使用することを可能にした磁
   石説明具。