JP3001461U

JP3001461U - 装飾シート並びに装飾シートを用いた表示板

Info

Publication number: JP3001461U
Application number: JP1994003308U
Authority: JP
Inventors: 清前橋
Original assignee: Nichilaymagnet Co Ltd
Current assignee: Nichilaymagnet Co Ltd
Priority date: 1994-02-25
Filing date: 1994-02-25
Publication date: 1994-08-30
Anticipated expiration: 2000-02-25

Abstract

(57)【要約】【構成】合成樹脂製の板状体から成る基板１の一面側
に、シート状マグネット４とマグネット４の吸着力を阻
害しない厚さの装飾層５とを一体化して成る装飾シート
３を積層し、周縁に枠体７を設けて表示板を形成する。
装飾層５は豊富な色柄のものを形成できる。装飾シート
３は表面側に磁力があるため、磁石と着磁されていない
磁性体のいずれも吸着することができ、薄い磁性体は複
数枚を重ね貼りすることができる。【効果】優れた機能性と装飾性により多用途に利用す
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は壁面を利用した面積の広い各種案内板、掲示板、看板から売上成績表、図表、出欠表等のように比較的小型で頻繁に変更の必要なものまで、広範囲にわたって利用できる装飾シート及びこの装飾シートを用いた表示板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、磁石を利用した表示としては基板の表面にほうろう鉄板を設けた、いわゆるホワイトボードタイプがあり、またスチール製壁面や板体に広告など知らせたい内容を表示したシート状マグネットを貼ることが一般的な手段とされている。いずれも表示板はスチール製であり、これにシート状マグネットを貼着したり、ストリップ状磁石やフェライト磁石によって表示したい内容を描いた紙を止めていた。

【０００３】例えば、講演などで紙の表示物を固定する場合もマグネットがなければ固定することができず、スチール箔や鉄板を吸着することができなかった。また一般に用いられているスチール製のホワイトボードやグリーンボードは、マグネットの吸着による表示物の固定や文字及び図形の書き消しができると言う機能性にのみ着眼した製品であって、装飾性に乏しく、使用場所や用途は学校、講演会場、伝言板など、専ら機能の利用を目的とする場で用いられていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案による装飾シートはマグネットとスチールのいずれにも吸着することができ家庭や教育の場、講演会などで使用勝手が良く機能が優れているだけでなく、豊富な色柄のものを形成でき、優れた装飾性を有する。したがって、表示関係に限らず、壁装材など、より広範囲の製品に用いることのできる素材を提供したものである。また、本考案による装飾シートを用いた表示板は磁石と着磁されていない磁性体を共に着脱でき、かつ装飾性が優れているので、機能性と装飾性が共に必要とする場で使用することができる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は片面又は両面に多極着磁したシート状マグネットの着磁面側に、磁石の吸着力を阻害しない厚さの無地又は模様を施した合成樹脂製装飾層を一体に貼着することにより機能並びに装飾性が優れ多用途に利用することのできる装飾シートを構成することができる。また、表示板として、木又は金属もしくは合成樹脂製の板状体から成る基板の一面側に、前記装飾シートを積層し、周縁に枠体を形成することにより使用勝手の向上した製品を得ることができる。

【０００６】

【作用】

本考案は上記のように、装飾シート及び表示板の表面側に磁力があるため磁石と着磁されていない磁性体のいずれも吸着することができ、かつ磁性体の場合は磁石同士の積層のように反発作用の生じるおそれがないため、複数枚を重ね貼りすることができ、事物の説明図や多様なデザインを適確に表現することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面にしたがって説明する。図１は本考案による装飾シートを用いた表示板の使用状態を示した正面図、図２は表示板の使用状態の拡大断面図、図３は本考案による装飾シートの拡大断面図である。

【０００８】本考案による装飾シート３は図３に示すように、多極着磁したシート状マグネット４と合成樹脂製装飾層５とによって形成されている。シート状マグネット４は片面着磁、両面着磁のいずれでも良く、着磁面側に合成樹脂製装飾層５を一体的に貼着し、装飾層５側に磁石または着磁されていない磁性体を着脱できるように構成されている。合成樹脂製装飾層５は無地又は単色もしくは多色の模様を有し、水溶性インクで書き消しできるように表面加工する場合もある。

【０００９】装飾シート３は種々の模様や着色を有するので装飾性が良く、廊下やロビーなど広い壁面や間仕切用壁面、家具などに貼ることができる。しかも装飾シート３の表面は磁力によっていろいろな絵柄、図案、文字などを着脱することができるので、季節に応じて壁の絵柄をかえたり、ショーウインドーや店のレイアウトを容易に変えることができると共に、常時は図柄を描いた装飾壁とし、必要時のみ掲示物を貼ることもでき、用途変更も簡単に行うことができる。また、掲示板や黒板に代わるボードの表面材として用いることもできる。

【００１０】図１は表示板の表面材として装飾シートを用いている。１は合成樹脂製基板、２は合成樹脂製基板１の表面に貼着した極薄鉄板、３は極薄鉄板２表面に積層した装飾シートで、多極着磁したシート状マグネット４とその着磁面全面に一体化した合成樹脂製装飾層５とによって形成されている。前記装飾層５はマグネット４の吸着力を阻害しない厚さである。６は基板１の背面を覆った化粧面、７は表示板の枠体である。８は表面に図柄の印刷をした吸着表示シートで、裏面側に鉄粉を含むインクで印刷した磁性層９を有している。１０は３枚の吸着表示シート８を重ね貼りした表示シート、１１はフェライト磁石を用いたメモ押えである。

【００１１】本考案による表示板は装飾シート３表面に、例えばメモ押え１１のような磁石を接触するとマグネット４とメモ押え１１とは異極同士が吸着し合い固定することができる。メモ押え１１の磁石とマグネット４との着磁ピッチが異なる場合やメモ押えの磁石が片面２極あるいは両面２極の場合は部分的には同極が対応して反発するが、異極同士対応する部分が吸着することによってメモ押えとしての機能は十分に発揮することができる。マグネット４とメモ押えの磁石が同一着磁ピッチで異極同士対応したとき最も安定して固定することができる。

【００１２】上記実施例の日本地図を切り抜いた吸着表示シート８は裏面に磁性層９を有するのでマグネット４の磁力によって装飾シート３の表面に吸着することができる。磁性層９は着磁されていないので磁石を用いたときのようにマグネット４に対して反発するおそれがなく、装飾シートのどの位置でも吸着できると共に符号１０に示したように薄い吸着表示シートは複数枚を重ねて貼ることができる。

【００１３】上記実施例では基板１と装飾シート３との間に極薄鉄板２を介在したが、設けない場合もある。しかし、装飾シート３のマグネット４が異方性または両面着磁の場合は極薄鉄板２を介在するとシート全体が磁石の吸着力によって基板１に密着し表示板の組み立て作業を容易に行うことができる。

【００１４】本考案は上記のような構成を採ったので、装飾シート及び装飾シートを用いた表示板はその表面に磁石と着磁していない磁性体を共に吸着することができる。したがって、装飾シートや表示板表面に重ねた紙、布あるいはシート状合成樹脂の表面を磁石や磁性体で押えて固定することができ、吸着表示シートの裏に磁石や磁性体を設けることで表示板に着脱自在にすることができる。また、薄い吸着表示シートの場合は複数枚の重ね貼りができ、事物の説明図や種々のデザインを適確に表現することができる。特に、本考案品は表示の変更が容易であり、棒グラフ、売上成績表、その他頻繁に変更される表示に最適である。

【００１５】一方、表示板としては一時的にしか使用せず使用頻度も少ない場合は、表示基板表面が装飾層であるので、表示用吸着板で絵画や図案の装飾的表示を施したり吸着板の上に更に装飾物を吸着させ装飾パネルとして常用することができる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案による装飾シートおよび装飾シートを用いた表示板は、その表面にマグネットとスチールのいずれも吸着することができ家庭や教育の場、講演会などで使用勝手が良く機能が優れているだけでなく、豊富な色柄のものを形成でき、優れた装飾性を有する。したがって、表面の装飾を変更できる壁装材として用いたり、壁面を利用した面積の広い各種案内板、掲示板、看板から売上成績表、図表、出欠表等のように比較的小型で頻繁に変更の必要なものまで、広範囲にわたって機能性と装飾性を共に備えた製品を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による装飾シートを用いた表示板の使用
状態を示した正面図。

【図２】表示板の使用状態を示した拡大断面図。

【図３】本考案による装飾シートの拡大断面図である。

【符号の説明】

１合成樹脂製基板２極薄鉄板３装飾シート４マグネット５装飾層７枠体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｈ０１Ｆ 7/02

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】片面又は両面に多極着磁したシート状マ
グネットの着磁面側に、磁石の吸着力を阻害しない厚さ
の無地又は模様を施した合成樹脂製装飾層を一体に貼着
した装飾シート。
【請求項２】木又は金属もしくは合成樹脂製の板状体
から成る基板の一面側に、請求項１記載の装飾シートを
積層し、周縁に枠体を形成して成る表示板。
【請求項３】基板と装飾シートのマグネット面との間
に鉄板を介在した請求項２記載の表示板。