JPH0538679U - 表示板セツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 合成樹脂製基板１の一面側に多極着磁したシ
ート状マグネット２を貼り、マグネット２表面に模様を
施した化粧シート３を貼って表示基板を形成する。前記
マグネット２と同一ピッチで多極着磁したマグネット片
７と合成樹脂シート８とを一体化して表示用磁石片６を
形成する。マグネット２とマグネット片７のＮＳ極が互
いに吸着しあって表示基板と磁石片６とが強力に固定さ
れる。 【効果】 表示基板上に複数の磁石片６を磁極に沿って
直線状に整列して固定できる。着磁ピッチ毎に吸着、反
発を繰り返すので小間隔でも正確に調整することがで
き、磁石片を所望位置に正確に固定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は各種案内板、掲示板、看板、図表等、あらゆる表示に利用する表示板 セットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、磁石を利用して表示する表示板としては、ベニヤ板等の基板の表面にほ うろう鉄板を設けた、いわゆるホワイトボードタイプがあり、ほうろう鉄板表面 に必要事項を手書き又は印刷したマグネット片を吸着させるものである。例えば 第４図に示すように社員の行き先表示や行動予定表に使用し多数のマグネット片 を貼着すると、マグネット片相互の貼着位置がずれ易いので、ほうろう鉄板の表 面にあらかじめ罫線を印刷又は手書きして位置決めを行ったり、ホワイトボード の暗線に沿って貼着することにより、整列して貼られていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような従来品はマグネット片がほうろう鉄板のいずれの位置でも吸着す るため多数のマグネット片を整列したり、所望位置に位置決めするときに定位置 以外で吸着して貼着しにくく、特に比較的長いマグネット片を貼るときには曲が ったり、斜めになることがあり、貼着作業が繁雑であった。

【０００４】 本考案は従来品の欠点を解消したもので、表示板上の罫線や暗線の有無にかか わらず長いマグネット片を水平もしくは垂直に貼着でき、複数のマグネット片も 端縁を揃えて整列することができ、更に小間隔でも位置決めが容易で、吸着力の 強い製品を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案による表示板セットは表示基板と、この表示基板に磁力によって固定さ れる表示用磁石片とから成り、木又は合成樹脂製基板の一面側に、多極着磁した 面が表面となるようにシート状マグネットを設け、このシート状マグネット表面 を任意の色彩又は模様を施した化粧シートで被覆することにより表示基板を形成 し、表示用磁石片として一面側に無地又は氏名その他必要事項を表示した表示部 を有し、他面側に前記表示基板に設けたシート状マグネットと同一ピッチの多極 着磁面を有する磁石片を組み合わせたものである。

【０００６】

【作 用】

本考案は上記のように表示基板のマグネットと表示用磁石片とが同一ピッチで 着磁されているので、Ｎ極とＳ極とが対向することにより強力に吸着し、かつ着 磁ピッチ毎に確実な位置決めをすることができ、複数の表示用磁石片を表示基板 のＮ極又はＳ極に沿って、直線状に整列することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面にしたがって説明する。図１は表示板セットの要 部断面図、図２は表示基板と表示用磁石片との吸着状態を示す説明図である。

【０００８】 １は発泡性合成樹脂によって形成した基板、２は基板１の一面側全面に貼着し たシート状マグネットで、表面側に定間隔で多極着磁されている。３はマグネッ ト２表面を被覆した合成樹脂製化粧シートで、マグネット２の吸着力を阻害しな いように極薄のものが用いられる。４は基板１の背面側全面を覆ったスチール箔 、５は表示基板の枠体である。６は表示基板に吸着した表示用磁石片で、マグネ ット片７と氏名その他必要事項表示部を成す極薄合成樹脂製シート８とを一体に して形成されている。マグネット片７の吸着面側はマグネット２と同一ピッチで 多極着磁されている。

【０００９】 表示基板上に表示用磁石片を載せると、マグネット２のＳ極又はＮ極とマグネ ット片７のＮ極又はＳ極とが対向して吸着する。したがって、図２のようにマグ ネット２の磁極が縦方向にＮ極とＳ極とが反復して形成されている場合、複数の 表示用磁石片６は印刷その他案内線が全く無くても磁極にそって直線状に整列し たり移動することができる。

【００１０】 表示用磁石片６を磁極線と直角方向に移動すると間欠的に吸着し着磁ピッチ幅 で微調整ができる。

【００１１】 上記実施例では基板１にマグネット２を直接貼着したが、紙あるいはスチール 箔等の極薄シート状物を介在するとマグネットが貼着しやすい。マグネット２表 面を被覆する化粧シートは合成樹脂に限らず、紙や木、布等、他の薄いシート状 物でも良い。また、基板１は発泡性樹脂に限らず、他の合成樹脂や木製等であっ ても良いが、用途に応じて比較的軽い材質や重い材質のものを選択使用すれば良 い。化粧シート３は通常任意の色彩及び模様が設けられているが、その表面にマ ーカーで書き消し自由な透明フィルムを貼着することによりホワイトボードとし ての機能を備えることができる。

【００１２】 また表示用磁石片６の表示部として極薄合成樹脂製シート８を用いたが紙、布 等他の材質であっても良い。

【００１３】 図３は表示基板のマグネット２及び磁石片６のマグネット片７表面の着磁を一 方向だけでなく、縦横に同一ピッチで着磁した状態の平面図である。

【００１４】 マグネットの縦又は横方向に１次着磁をした後、１次着磁と同一ピッチで直角 方向に２次着磁を行うと、図３のように波状曲線を描いた着磁状態となり、縦又 は横のいずれの方向に磁石片を移動しても間欠的に吸着作用を示す。

【００１５】 このように縦横に着磁した場合は、複数の表示用磁石片を縦横いずれの方向に 並べるときも着磁ピッチ毎に吸着と反発作用が働き、小間隔での調整や端部を直 線状に並べることができる。

【００１６】

【考案の効果】 本考案は上記のような構成及び作用を有するので、表示板の上に表示用磁石片 を載せるとＮＳ極が対応する位置で固定され、複数枚の磁石片を磁極に沿って隣 接または間隔をおいて直線状に整列することができ、小間隔も正確に調整できる 。したがって、頻繁に変更される一覧表や棒グラフ、売上成績表等あらゆる表示 に使用できる。

【００１７】 一方、表示板としては一時的にしか使用せず使用頻度も少ない場合は、表示基 板表面が化粧シートであるので、そのまま又は磁石片で絵画や図案の装飾的表示 を施し装飾パネルとして常用することができる。このように本考案による表示板 セットは使用し易く汎用性の高い製品である。

【提出日】平成４年７月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１１】 基板１とマグネット２とは直接貼っても良いが、上記実施 例では基板１とマグネット２とを貼り易くするために、紙またはスチール箔等の 極薄シート状物を介在している。 マグネット２表面を被覆する化粧シートは合成 樹脂に限らず、紙や木、布等、他の薄いシート状物でも良い。また、基板１は発 泡性樹脂に限らず、他の合成樹脂や木製等であっても良いが、用途に応じて比較 的軽い材質や重い材質のものを選択使用すれば良い。化粧シート３は通常任意の 色彩及び模様が設けられているが、その表面にマーカーで書き消し自由な透明フ ィルムを貼着することによりホワイトボードとしての機能を備えることができる 。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１３

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１３】 図３は表示基板及び表示用磁石片６用マグネットの着磁例 を磁極検出フィルムによって検出した状態の平面図で、一方向だけでなく、縦横 に同一ピッチで着磁した状態である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による表示板セットの一実施例を示した
要部断面図。

【図２】表示基板と表示用磁石片との吸着時の磁極の状
態を示す説明図。

【図３】マグネットに縦横に同一ピッチで着磁した場合
の磁極の状態の説明図。

【図４】従来の表示板の使用状態を示した平面図。

【符号の説明】

１ 基板 ２ シート状マグネット ３ 化粧シート ６ 表示用磁石片 ７ マグネット片 ８ 極薄合成樹脂製シート

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成４年７月２４日

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】 縦横に同一ピッチで着磁したマグネットを磁
極検出フィルムによって検出した状態の平面図。

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 木又は合成樹脂等の板状体から成る基板
   の一面側に、多極着磁した面が表面となるようにシート
   状マグネットを設け、このシート状マグネット表面を任
   意の色彩又は模様を施した化粧シートで被覆して表示基
   板を形成し、表示用磁石片として一面側に無地又は氏名
   その他必要事項を表示した表示部を有し、他面側に前記
   表示基板に設けたシート状マグネットと同一ピッチの多
   極着磁面を有する磁石片を形成し、この表示用磁石片と
   前記表示基板とを組み合わせて成る表示板セット。
2. 【請求項２】 表示基板に設けたシート状マグネット及
   び表示用磁石片の表面に同一ピッチで縦横に着磁した請
   求項１記載の表示板セット。