JPS6014297Y2 - 両面使用型間取り用コマを有する住宅間取り設計用模型 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は両面使用型間取り用コマを有する住宅間取り設
計用模型にかかり、合板と物品用コマにＮ極とＳ極を平
行かつ交互に多数列着磁したゴム板状磁石を配し、これ
らの両者間に介在するべき間取り用コマを、非磁性板の
両面に磁性紙を配すると共にこのコマの厚みをある寸法
以上にとりかつ両面外周にその板面と直角に鍔を突出さ
せてその高さを板面から少なくとも磁性紙の表面までの
寸法より大に構成することにより、間取り用コマの両面
使用を可能とし、かつ物品用コマと台板の双方の磁力の
干渉を排して、合板上に間取り用コマをそしてこのコマ
の上に物品用コマをそれぞれ安定して設置できるように
し、コマのスライド時に摩擦により発生する間取り表示
面の傷と薄くて隅から剥がれ易い磁性紙の剥離、更には
ケース等の積み重ねて収納する場合の表示面の損傷等を
防ぐようにしたもので、その実施の態様を図面につき詳
述すれば次の通りである。

１は合板、２は間取り用コマ、３は物品用コマである。

台板１の合成樹脂、木、コム、厚紙等の非磁性板１１の
表面に、第４図及び第５図に示したように、Ｎ極とＳ極
を平行かつ交互に多数列着磁して磁界が同心の半円で示
したように内部に及んでいる通常のゴム板状の磁石１２
、方眼等の印刷１３、ポリエチレン等の可透視樹樹脂被
覆１４を順次積層設置したもので、印刷１３は磁石１２
に直接施してもよいが、図示の例では紙１３′に印刷し
て貼着しである。

両面使用型間取り用コマ２は合成樹脂、木、コム、厚紙
等の非磁性板２１の表裏両面に通常スチールペーパーと
いわれているような磁性紙２２を接着剤２３により貼着
し、その表面に和室、洋間その他の間取り表示２４を印
刷し、必要に応じてその表面にポリエチレン等の可透視
樹脂被覆２５を施したものである。

この場合、隅角部にカット部２６を設けて反対面の表示
２４の説明２７を施すと便利である。

この磁性紙２２は一般的には極く薄い鋼板２２ａの両面
に紙２２ｂ、２２ｃを接着剤２２ｄ、２２ｅによって接
着したもので、紙２２ｂは印刷に供され、紙２２ｃは鋼
板２２ａと非磁性板２１とをなじませる作用をする。

而してこのコマ２は厚さＴを有し、その非磁性板２１の
厚さは、第６図に示す従来型の場合だと磁石１２と３１
の磁力が相互に干渉し、同極同志では反発し合って後記
の物品用コマ３の位置定めができなくなるので、第７図
に示すように、このコマを台板１上に、また物品用コマ
３をコマ２の表面にそれぞれ吸着させた状態において、
台板１の磁石１２とコマ３の磁石３１の磁力が互いに干
渉せず、従って同極同志が相対しも反発しない厚さとす
る。

実用に可能な磁力と磁力が届く距離は比例するので、磁
力が届かない距離が非磁性板２１の厚さになる。

即ち、磁力が及ばない距離（厚さ）が磁石１２と３１の
干渉（同極同志が反発）しない厚さとなる。

反発（相互干渉）がなければ磁性紙２２により、その裏
面は印刷１３の面の指定の所へ、またゴム板状磁石３１
の面は磁性紙２２の表面の指定の所に置く（吸着させる
）ことが可能となる。

このコマ２の非磁性板２１の外周にその板面から直角方
向へ鍔２８を突設し、その高さＨを板面から樹脂被覆２
５の表面までの寸法りより大にしである。

これによりこの被覆２５の外縁が保護されるので取り扱
いによって被覆２５が第８図の想像線に示すように剥離
したすせず、第９図に示すように台板１上に吸着させた
場合、磁石１２と磁性紙の樹脂被覆２５の間に鍔２８に
より隙間を生じ、コマ２を磁石２１上で滑らせても樹脂
被覆２５の面ひいては印刷２４が擦れたすせず、商品化
するうえで必要なケース内収容に際し積み重ねても同様
に印刷２４は保護され、長期にわたって傷や摩耗から保
全できる。

また表面に載せる後記の物品用コマ３に対しては、この
コマ３の位置定め時に表面上を滑動して外方へ落下する
のを防ぐことができる。

物品用コマ３は前記の磁石１２と同様に着磁したゴム板
状磁石３１の表面に家具、調度品、厨房用具等の物品表
示３２を印刷し、必要に応じてその表面にポリエチレン
等の可透視樹脂被覆３３を施したものである。

而してこのコマ３の磁石３１の磁力は、このコマ３を間
取り用コマ２の磁性紙２２に吸着させた状態で、コマ２
の非磁性板２１を透して反対面には及ばない。

図示の模型は台板１の印刷１３を基準にし、間取り用コ
マ２のうち所望する間取り表示２４のあるものを選出し
、その表示が表面に出るようにして台板１上に置く。

するとその磁性紙２２により台板１に吸着し、ずれたり
落下したりすることはない。

このような適当なコマ２を台板１上に並べて吸着させた
ら、このコマの上に物品用コマ３を並べる。

例えば台所なら厨房の絵柄の表示３２のあるものを、ま
た寝室ならベッドの表示３２のあるものを選んで、コマ
２に吸着させる。

これで間取りと各室の物品の配置状態に立体的に確認で
きる。

間取りを例えば和室から洋間に変えたいような場合は、
その間取り用コマ２を反転させるだけでよく、その場合
にも全く変らない吸着機能を果せる。

本考案によれば合板と物品用コマにゴム板状磁石を配し
、間取り用コマを非磁性板の両面に磁性紙を配すると共
に両面外周にその板面と直角に少なくとも磁性紙面を越
えて突出する磁性紙保護用鍔を設けて構威し、かつこの
間取り用コマに所定の厚みをもたせることにより合板と
物品用コマの磁力の相互干渉を排除したので、間取り用
コマの両面に間取り表示を施すことができ従って一つの
コマを二連りに使え、間取り用コマを合板に吸着させて
スライドさせても、鍔端面が合板に接触するだけで磁性
紙が摩擦により損傷したり剥離したりすることもなく、
滑り具合も良好で、間取り用コマ上に物品用コマを置い
ても台板の磁石との間で反発しあうことがなく確実に吸
着でき、物品用コマが滑動して間取り用コマから落ちよ
うとしても鍔によりそれを防止できる等、種々の効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる模型の具体例を組立てた状態で
示す斜面図、第２図は両面使用型間取り用コマの部分切
欠斜面図、第３図は物品用コマの部分切欠斜面図、第４
図はゴム板状磁石の着磁状態を説明する部分側面図、第
５図は同平面図、第６図は従来品による反発状況の説明
図、第７図は本案による吸着状況の説明図、第８図は鍔
なしの使用状態の部分側面図、第９図は本案の積層状態
の実施例の部分切断側面図である。 １・・・・・・台板、２・・・・・・両面使用型間取り
用コマ、３・・・・・・物品用コマ、１１・・・・・・
非磁性板、１２・・・・・・磁石、１３・・・・・・印
刷、１４・・・・・・被覆、２１・曲・非磁性板、２２
・・・・・・磁性紙、２３・・・・・・接着剤、２４・
・・・・・間取り表示、２５・・・・・・被覆、２８・
・・・・・鍔、３１・・・・・・磁石、３２・・・・・
・物品表示、３３・・・・・・被覆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 非磁性板１１の一面にゴム板状磁石１２、印刷１３及び
   樹脂被覆１４を層設した台板１と、非磁性板２１の両面
   に貼着した間取り表示用磁性紙２２により台板１上に該
   両面の何れかの一面で吸着使用され両面外周にその板面
   と直角に少なくとも既記磁性紙２２の表面を越えて突出
   する磁性紙２２の保護周鍔２８を設けた両面使用型間取
   り用コマ２と、ゴム板状磁石３１の一面に物品表示用印
   刷３２と樹脂被覆３３に層設しこの磁石３１と間取り用
   コマ２）磁性紙２２により該コマ２上に吸着使用される
   物品用コマ３よりなり、間取り用コマ２の非磁性板２１
   を台板１と物品用コマ３の磁力がこの非磁性板の介在に
   より相互に干渉を起さない厚さとした両面使用型間取り
   用コマを有する住宅間取り設計用模型。