JPS634472Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はレイアウト用基台に関するもので、シ
ヨーウインドウ、屋内又は屋外の広告又は商品陳
列のために用いられるものである。

従来例の構成とその問題点 従来装飾用写真等は常に単品のまま壁、扉、平
板状の基台等に貼着されることが多く、平面的な
写真を立体感を持たせて展示したり、写真の上に
更にアクセサリー等小物を手軽に着脱して装飾を
頻繁に変えることのできる使用勝手の良い基台は
なく、店舗やシヨーウインドウの模様変えをする
ことは容易でなかつた。

考案の目的 本考案は上記のような従来の欠点を解消したも
ので、ポスター、広告写真及び写真の上に更に貼
着する髪飾り等の小さな装飾品を着脱自在に設け
ることができ、頻繁にシヨーウイドウ等の模様変
えを行なうことができ、しかも透光性を有するフ
イルム上に印刷した写真等を貼着すれば基台内に
設けた光源により常時明瞭な画面を浮き立たせる
ことのできる装置を提供するものである。

考案の構成 本考案によるレイアウト用基台は、水平部と直
立部とが一体又は可分な略Ｌ字型側板の内側折曲
部をなめらかな曲線状に形成し、一対の略Ｌ字型
側板に底面板及び背面板を接合して箱状体とし、
前記一対の両側板の水平部及び直立部の縁に沿つ
て正面板を固定し、前記正面板としてはスチール
製網状体の両面に透光性を有する軟質合成樹脂を
熱圧着して形成された板状体を用い、前記箱状体
に光源を内蔵すると共に底面板と正面板との空間
部を収納部とし、前記正面板の表面には、裏面全
体又は一部に磁性体にＳ極とＮ極とを交互に並列
して着磁して成る片面多極の磁石を有する広告写
真又は装飾品等の貼着物を磁力によつて吸着する
ことにより構成されている。

実施例の説明 １は底面板２両側に並列された塩化ビニル樹脂
から成る略Ｌ字型側板で、外方折曲部３は直角に
形成され、内側折曲部４は角ばらないようなめら
かな曲線状に形成されている。５は背面板で、底
面板２と直行し両側縁は略Ｌ字型側板１に固定さ
れている。６は背面板５と一体成型されている天
板部、７は略Ｌ字型側板１の曲線状の縁部に沿つ
て固着した正面板である。この正面板７は約2.5
mm間隔のスチール製の網状体８の両面にそれぞれ
0.5mm程度の厚みで軟質塩化ビニル樹脂層９を熱
圧着により形成したもので、塩化ビニル樹脂層９
は光の透化可能な透明又は半透明に形成されてい
る。１０は基台内の正面板７湾曲部近傍に配設し
た光源で、長形の蛍光灯が用いられている。１１
はパフレツト等が収納できるよう底面板２と正面
板７との間に設けた収納部で、本実施例では引き
出し状に形成されている。１２は正面板７上に貼
着したポスターで、裏面側の四隅に片面多極の着
磁体１３が設けられている。１４は立体装飾品
で、底面部に設けた片面多極の着磁体により正面
板７上のポスター１２の水平状部に吸着されてい
る。１５は平面状の装飾品で、裏面側に設けた片
面多極の着磁体により吸着されている。正面板７
に貼着するポスターや写真は不透明な紙や合成紙
でなく、フイルム、セロハン紙等、透光性を有す
る素材によつて形成されいる場合は光源１０を点
灯することによつてポスター、写真の画像を暗い
場所でも浮き出させることができる。上記実施例
の場合、遠近のある画像を持つポスター１２を凹
状曲面をなす平面板７に貼着することにより遠近
感に実在感を出すことができ、立体装飾品１４及
び装飾品１５を種々の形のものに取り変えること
によつて基台上の景色を変えることができ、基台
水平状部に、例えばおもちやの自動車など販売し
ようとする製品を陳列することができる。水平部
は正面から商品や貼着物を見易いように若干傾斜
しても良く、商品を固定するための止め具貫通用
の小孔１６を設けることもある。

尚、上記実施例では、着磁体をプスター１２の
四隅にのみ設けたが、これに限られず、裏面全
体、周縁全体あるいは周縁の任意の複数個所に設
けても良い。正面板の網状体の網目の大きさ及び
塩化ビニル樹脂の厚さは、正面板に片面多極の着
磁体を吸着できれば良いので、上記実施例に示し
たものに限られない。上記実施例では網状体に塩
化ビニル樹脂を熱圧着しているが、アクリル樹脂
等他の軟質合成樹脂でも良い。

第４図及び第５図はそれぞれ他実施例を示した
もので、略Ｌ字型側板及び平板を水平部と直立部
とに可分にしたものである。１７は基台の上端縁
に沿つて設けた表示板で、商品名や商標、キヤツ
チフレーズを取替自在に貼着できるように形成さ
れている。

考案の効果 本考案は既述のような構成を採つたので、遠近
のある対象（例、風景、坐つている人の正面）を
描いたポスター、写真等を凹状曲面をなす正面板
に貼着すると遠近に実在感が生じ、更にポスター
等の貼着物の上に立体又は平面状の装飾品を着脱
すること、例えば女性の写真の上に髪飾り、ブロ
ーチ等を磁石で吸着させたり、風景の写真に木や
花を着脱することにより、頻繁に飾り付けを変え
ることができ、しかも装飾品及び貼着物の着脱は
磁石によつて簡単に行なうことができ基台の水平
部に商品を置くなどシヨーウインドウ等の商品陳
列の模様変えを容易に行なうことができる。

また本考案は正面板が透光体によつて形成され
ているので基台内の光源により基台正面を照らし
出すことができるので、透光性を有するフイル
ム、セロハン紙等を用いたポスター等は暗い場所
でも浮き立たせることができ、夜間の街頭陳列に
も用いることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるレイアウト用基台の斜視
図、第２図は第１図において貼着物を貼る前の断
面図、第３図は本考案に用いた正面板の要部断面
図、第４図、第５図は他実施例を示す斜視図であ
る。 １……略Ｌ字型側板、２……底板、４……内側
折曲部、５……背面板、７……正面板、８……網
状体、９……塩化ビニル樹脂層、１０……光源、
１２……貼着物、１３……着磁体、１４……立体
装飾品、１５……平面装飾品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平部と直立部とが一体又は可分な略Ｌ字型側
   板の内側折曲部をなめらかな曲線状に形成し、こ
   の略Ｌ字型側板一対と底面板及び背面板とによつ
   て形成された箱状体の前記両側板の直立部及び水
   平部の縁に沿わせて、磁性体からなる網状体の両
   面に透光性を有する軟質合成樹脂を熱圧着して成
   る正面板を固定し、箱状体に光源及び収納部を内
   蔵し、かつ前記正面板に、片面多極の磁石を全面
   又は一部に設けた広告写真その他装飾用品をマグ
   ネツトにより着脱自在に形成して成るレイアウト
   用基台。