JP2006276772A - 広告ボード - Google Patents

広告ボード Download PDF

Info

Publication number
JP2006276772A
JP2006276772A JP2005099780A JP2005099780A JP2006276772A JP 2006276772 A JP2006276772 A JP 2006276772A JP 2005099780 A JP2005099780 A JP 2005099780A JP 2005099780 A JP2005099780 A JP 2005099780A JP 2006276772 A JP2006276772 A JP 2006276772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
advertisement
board
virtual
posting
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005099780A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Sekine
関根正之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Tsushinsha Kk
Original Assignee
Daiichi Tsushinsha Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Tsushinsha Kk filed Critical Daiichi Tsushinsha Kk
Priority to JP2005099780A priority Critical patent/JP2006276772A/ja
Publication of JP2006276772A publication Critical patent/JP2006276772A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Abstract

【課題】
薄板状の広告ボードに深い奥行きがあるように感じさせる立体的な虚像を現出させることにより、観者の興味を引くことのできる広告ボードを提供すること。
【解決手段】
全体として薄板状に形成される広告ボード本体1には、任意の取付け面に対して広告ボード本体1を取付け可能とする壁面取付け手段と、透明な板状の素材で形成される広告掲示部2とが設けられており、該広告掲示部2の表面には平凸レンズ4の集合としてのレンズアレイ41が配設されると共に、この広告掲示部2の裏面には前記平凸レンズ4と同程度の大きさの掲示部絵柄21が密集して表示されており、前記広告掲示部2には、レンズアレイ41によって掲示部絵柄21の拡大像としての掲示部虚像22が奥行きを感じさせるように現出されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、印刷物が掲示される広告ボードの構成に関する。
より詳細には、広告ボードの縁部等にレンズ板を用いることにより、広告ボードの縁部等にレンズ板によって描画されるモアレパターン(虚像)が現出可能とされており、実際には薄板状の広告ボードでありながら、深い奥行きがあるように感じさせることができ、見る角度を変えることにより模様が連続的に動いて見える視覚効果を発揮する広告ボードの構成に関する。
従来より、透明シートの裏面に印刷される連続した微細模様を、透明シートの表面にこの模様と同程度の寸法で形成される微細な平凸レンズの集合体としてレンズアレイを通して見ることにより、シート裏面の模様がモアレパターンとなって拡大されると共に実際の印刷面よりも浮き上がって(または落ち込んで)見え、見る角度を変えることにより模様が連続的に動いて見える装飾シート(立体装飾シートと称する)が知られている。
一例として、例えば下記特許文献等を挙げることができる。
特開2005−007593 特開2003−226100 特開2003−226099 特開2002−120500 特開2002−120499 特開2002−046400 特開2001−055000 特開平09−207254
この種の立体装飾シートは独特の視覚効果があるため、観者の興味を引くことができる素材として注目されており、基材にアクリル樹脂やポリエステル樹脂を用いた樹脂板を利用した比較的厚手のもから、紙や樹脂シートを基材とした薄手のものまで多様なものが生産されており、広告用ポスターや販促用景品としての印刷物や電飾のパネル等に応用されていた。
前述したように、立体装飾シートは観者の興味を引く視覚効果を有するため、広告宣伝用の印刷物に利用することで観者の興味を引き、広告に注視させることのできる素材であったが、ポスター等の印刷物に直接レンズアレイを形成するには、例えば光硬化性の透明インクを用いて専用の印刷機によって印刷する必要があり、簡単には印刷できないという問題があった。
また、レンズアレイを形成する専用の印刷機は高価であり、それが印刷コストに反映されるため、レンズアレイを設けた物品を低コストで生産することはなかなか困難であるという問題があった。
ここで、視点を変えて観者の興味を引く手段を考察してみると、必ずしも印刷物そのものに立体的な視覚効果がある必要はなく、印刷物の近傍に立体的な視覚効果を有する装飾物を設けることによっても観者の興味を引くことができると推測される。
本発明は、この点に鑑みなされたものであり、立体装飾シートを利用した広告ボードを構成することにより、通常の印刷物であっても、この広告ボードに掲示することで、観者の興味を引くことが可能となる広告ボードを提供することを課題としている。
請求項1記載の発明は、
全体として薄板状に形成される広告ボード本体1には、
任意の取付け面に対して広告ボードを取付け可能とする壁面取付け手段と、
透明な板状の素材で形成される広告掲示部2とが設けられており、
該広告掲示部2の表面には平凸レンズ4の集合としてのレンズアレイ41が配設されると共に、この広告掲示部2の裏面には前記平凸レンズ4と同程度の大きさの掲示部絵柄21が密集して表示されており、
前記広告掲示部2には、前記レンズアレイ41によって前記掲示部絵柄21の拡大像としての掲示部虚像22が立体感を感じさせるように現出されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
請求項1において、
前記広告掲示部2の周囲には、広告掲示部2を囲むように所定幅の額縁部5が広告掲示部2を延設して設けられており、
該額縁部5の表面には平凸レンズ4の集合としてのレンズアレイ41が配設されており、
該額縁部5の裏面には広告掲示部2の裏面に表示される絵柄とは、絵柄のサイズ、絵柄の種類、絵柄の配置間隔、のうち少なくとも一つが異なる絵柄が表示されており、
該額縁部5には、前記レンズアレイ41によって前記縁部絵柄51の拡大像としての縁部虚像52が奥行きを感じさせるように現出されており、
該縁部虚像52は、前記掲示部虚像22とは、絵柄のサイズ、絵柄の種類、絵柄の配置間隔のうち少なくとも一つが異なっていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項2において、
前記広告掲示部2には、広告掲示部2に現出される複数の掲示部虚像22の集合によって、実際には存在しない仮想底面が広告掲示部2の奥に存在しているかのように表現されており、
前記額縁部5には、額縁部5に現出される複数の縁部虚像52の集合によって、実際には存在しない仮想上面が額縁部5の手前に存在しているかのように表現されており、
実際には広告掲示部2に貼設される印刷物が前記仮想底面と仮想上面の間に配置されるように表現可能とされており、
立体的な表示効果を利用して実際には平板状の広告ボードが実際の厚み以上に深い奥行を有しているかのように視認可能とされていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
全体として薄板状に形成される広告ボード本体1には、
任意の取付け面に対して広告ボードを取付け可能とする壁面取付け手段と、
広告掲示部2としての開口部23が設けられており、
前記開口部23の周囲には、開口部23を囲むように所定幅の額縁部5が設けられており、
該額縁部5の表面には平凸レンズ4の集合としてのレンズアレイ41が配設されると共に、この該額縁部5の裏面には前記微小レンズと同程度の大きさの縁部絵柄51が密集して表示されており、
該額縁部5には、前記レンズアレイ41によって前記縁部絵柄51の拡大像として縁部虚像52が奥行きを感じさせるように現出されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
請求項1乃至4いずれか1に記載のものであって、
前記広告ボード本体1が1枚の透明な樹脂板から構成されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、
請求項1乃至5いずれか1に記載のものであって、
広告ボード本体1は略矩形に形成されており、
広告ボード本体1の4隅には壁面取付け手段としてのネジ7が緩挿されるネジ孔11が設けられており、
広告ボード本体1の略中央部に前記広告掲示部2が設けられていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、
請求項1乃至6いずれか1に記載のものであって、
透明な樹脂シートに印刷される印刷物が広告ボード本体1の前面に密着させて掲示可能とされていることを特徴とする。
本発明は以上説明したような形態で実施され、次のような効果を有する。
請求項1記載の発明によれば、広告掲示部2に設けられるレンズアレイ41によって掲示部絵柄21の拡大像としての掲示部虚像22を広告掲示部2に立体的に現出させ、これを見る観者に、広告ボードが実際の厚み以上に深い奥行を有しているかのように観者を錯覚させると共に観者の興味を引き、自然と広告ボードに掲示される印刷物6を注視するように誘導することのできる広告ボードを提供することができる。
また、本発明による広告ボードは、印刷物6に直接レンズアレイを形成する従来の方式とは異なり、印刷物6自体には特別な加工を施す必要がない。そのため、通常の原稿をそのまま使用して通常の印刷機によって印刷された印刷物6を使用できるので、印刷物6の制作が簡単であり、印刷物6の制作コストを削減し、制作日数を短縮することができる。
さらに、レンズアレイが広告ボード本体1に設けられているため、印刷物6の掛け替えも自在に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、
広告掲示部2に掲示部虚像22が奥行きを感じさせるように現出されるだけでなく、
広告掲示部2を囲むように設けられる額縁部5にも、掲示部虚像22とは絵柄のサイズ、絵柄の種類、絵柄の配置間隔のうち少なくとも一つが異なっている縁部虚像52が奥行きを感じさせるように現出されるので、掲示部の周囲に額縁があるかのように観者を錯覚させると共に観者の興味を引き、自然と広告ボードに掲示される印刷物6を注視するように誘導することのできる広告ボードを提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、
広告掲示部2には、広告掲示部2に現出される複数の掲示部虚像22の集合によって、実際には存在しない仮想底面が広告掲示部2の奥に存在しているかのように表現されており、
額縁部5には、額縁部5に現出される複数の縁部虚像52の集合によって、実際には存在しない仮想上面が額縁部5の手前に存在しているかのように表現されており、
実際には広告掲示部2に貼設される印刷物6が、前記仮想上面と仮想底面の間に配置されるように表現可能とされているので、
実際には平板状の広告ボードが実際の厚み以上に深い奥行を有しているかのように観者を錯覚させると共に観者の興味を引き、自然と広告ボードに掲示される印刷物6を注視するように誘導することのできる広告ボードを提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、
広告ボードには広告掲示部2としての開口部23が設けられており、その周囲には、縁部虚像52が奥行きを感じさせるように表示される額縁部5が広告掲示部2を囲むように設けられているので、広告掲示部2内に配置される印刷物6が鮮明に目視可能となる共に、広告掲示部2の周囲に設けられる額縁部5のみを強調して表現することができる広告ボードを提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、
広告ボード本体1が1枚の透明な樹脂板から構成されているため、広告ボード全体を薄くすることができるだけでなく、比較的安価に製造することが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、
広告ボード本体1の4隅設けられたネジ孔11をネジ7止めすることにより、略矩形に形成される広告ボード本体1を、壁等の取付け面に取付けることが可能な広告ボードを提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、
PET樹脂フィルムなどの透明なシートに印刷された印刷物6を広告ボードの表面に密着させて掲示することができるため、大きなサイズの印刷物6を掲示する場合であってもバックライトなどを用いることなく印刷された文字や絵柄を明るく鮮明に見せることができる広告ボードを提供することができる。
広告ボード本体1は、矩形に裁断される厚さ4ミリ程度の無色透明なアクリル板から成り、広告ボード本体1の4隅には壁面取付け手段としてのネジ孔11が穿設されている。
この広告ボードの表面には、光硬化性樹脂を用いた印刷により径1ミリ程度、高さ0.1ミリ程度の平凸レンズ4を密集して設けてレンズアレイ41が形成されており、広告ボード本体1の表面はこのレンズアレイ41によって覆われている。
さらに、この広告ボード本体1の中央部には、広告掲示部2としての矩形の領域が定められており、この広告掲示部2の裏面には、広告ボード表面に印刷される平凸レンズ4と略同じ寸法の絵柄の掲示部絵柄21が密集して印刷されている。
これにより、広告掲示部2には、掲示部絵柄21のモアレパターンとしての掲示部虚像22が拡大して連続的に現出さている。この掲示部虚像22は実際の印刷面よりも下に位置する仮想の面(仮想底面)に印刷されているかのように表現されている。
この広告掲示部2周囲の領域は額縁部5の領域として定められており、額縁部5の裏面には、縁部絵柄51として、前記掲示部絵柄21よりも一回り大きな絵柄が密集して印刷されている。
これにより、額縁部5には、縁部絵柄51のモアレパターンとしての縁部虚像52が拡大して連続的に現出さている。この縁部虚像52は実際の印刷面よりも上に位置する仮想の面(仮想上面)に印刷されているかのように表現されている。
一方、広告ボード本体1の上面には、広告ボード本体1と略同じ寸法の透明な樹脂シートに任意の掲示内容が印刷された印刷物6が配置可能とされている。
これにより、広告ボード本体1の上面に密着して配置される印刷物6に印刷される文字や絵柄が、前記仮想底面と仮想上面の間に位置しているように表現可能とされている。
以下、図面に基づいて本発明に係る実施例を詳細に説明する。
初めに、図1乃至図4を参照して、本発明に係る第一実施例を説明する。
図1は、本発明に係る広告ボードの平面構造及びA-A'断面構造を示しており、
図2は、図1において1点鎖線で囲まれる部位の拡大図を示している。
図1に示されるように、第一実施例に係る広告ボード本体1は、全体として横長の矩形に裁断される厚さ4ミリメートル程度のアクリル樹脂製の板材からなり、その表面には、基部直径が1ミリメートル程度、高さが0.1ミリメートル程度の平凸レンズ4の集合体としてのレンズアレイ41がUVインクを使用した印刷によって密集して設けられている。
この広告ボードの中央部の矩形の領域は、印刷物6等を掲示するために使用される広告掲示部2として規定されており、前記広告掲示部2の周囲には、広告掲示部2を取囲むように額縁部5として所定幅の領域が規定されている。
さらに、この広告ボード本体1の4隅には、広告ボード本体1を壁面等に取付ける際にネジ7止めするためのネジ孔11が壁面取付け手段として設けられている。
そして、この広告ボード本体1の裏面には、図2(A)に示されるように、2種類のサイズの星印の絵柄がそれぞれの領域に連続的に密集して印刷表示されている。これらの絵柄はいずれも、広告ボード本体1の表面に形成される微小なレンズの寸法と略同じくらいの寸法で印刷されている。サイズの小さい絵柄は掲示部絵柄21であり、前記広告掲示部2の裏面に印刷されており、サイズの大きい絵柄は縁部絵柄51であり、前記額縁部5の裏面に印刷されている。
これにより、前記広告掲示部2と額縁部5には、異なる寸法の絵柄が表示可能とされている。
すなわち、前記広告掲示部2には星印の虚像(掲示部虚像22)が現出され、額縁部5には広告掲示部2に現出されるものよりも寸法の大きい星印の虚像(縁部虚像52)が現出されている。
現出される虚像の奥行き感に関しても、縁部虚像52と掲示部虚像22とでは異なっており、前記広告掲示部2に現出される掲示部虚像22は、実際よりも落ち込んで現出されるのに対し、額縁部5に現出される縁部虚像52は、実際よりも手前側に浮き上がって現出されている。
前記広告掲示部2に現出される虚像は、広告掲示部2上に設けられるレンズアレイ41によって広告掲示部2の裏面に印刷表示される掲示部絵柄21がモアレパターンとして拡大投影されて成るものであり、掲示部虚像22の寸法は掲示部絵柄21の寸法を調整することによってある程度変化させることが可能である。すなわち、広告ボード本体1の厚さと、レンズアレイを構成する平凸レンズの高さと直径が一定である場合には、掲示部絵柄21の寸法と現出される虚像の寸法にはある程度の比例関係があるため、虚像の寸法を拡大するためには、掲示部絵柄21の寸法を拡大すればよく、反対に、虚像の寸法を縮小するには、掲示部絵柄21の寸法を縮小すればよい。
また、虚像の奥行き感に関しては、広告ボード本体1の厚さ、レンズアレイを構成する平凸レンズの直径と高さ、掲示部絵柄21の寸法が相互に影響を与えているため、各要素を少しずつ変更して試行錯誤を繰り返すことによって現出される虚像の変化を観察し、調整方法を実験的に導くことができる。
なお、一般則として、広告ボード本体1の厚さと、掲示部絵柄21の寸法と、レンズアレイを構成する平凸レンズの直径が一定である場合には、レンズアレイを構成する平凸レンズの高さを高くしたほうがより立体感のある虚像を現出させることができるので、虚像の立体感を増したい場合にはこれを調整することが簡便である。
これは額縁部5に現出される縁部虚像52に関しても同様である。
本実施例に係る広告ボード使用に際しては、図3に示すように、広告ボード本体1と略同じ寸法に裁断される透明な樹脂フィルムに商品の宣伝広告や写真などが印刷される印刷物6が広告ボード本体1の上面に取付けられる。
この印刷物6は、広告ボード本体1からはみ出さないように縁の位置を合わせて広告ボード本体1の上面に密着され、この状態で印刷物6と広告ボード本体1の4隅に設けられたネジ孔にネジ7を緩挿することによって印刷物6が広告ボード本体1に仮止めされる。
一方、取付け面にはスペーサーを兼ねたネジ受け8が接着される。そして、このネジ受け8にネジ7がはまるように広告ボード本体1の取付け位置を調節して取付け面に沿わせた広告ボード本体1をネジ留めすることにより、印刷物6が広告ボード本体1に固定されると共に広告ボード本体1が取付け面に固定される。
ネジ受け8としては、中心部にネジ穴が穿設されるブロック状の透明なアクリル樹脂や、アルミやステンレスなどの金属をパイプ状に形成して成るもの等を使用することができる。
このネジ受け8は、取付け面が店舗のガラス面や壁面などであってネジ孔を設けることができない場合や、取付け面に傷を付けたくない場合に使用されるものであり、取付け面が木材などで構成されていて直接木ネジが使用できるような場合や、取付け面に傷を付けても構わない場合には使用しなくてもかまわない。
このようにして壁面に取付けられた広告ボードは、図4に示すように額縁部5に現出される縁部虚像52が手前に浮き上がって見え、さらに、広告掲示部2に現出される掲示部虚像22が奥に窪んで見える。そのため、額縁部5の上には、複数の縁部虚像52によって仮想の面(仮想上面)が存在していて、この仮想上面に複数の縁部虚像52が表示されているように観者を錯覚させることができる。これは主観的輪郭として知られる錯視による。同様に、広告掲示部2では、複数の掲示部虚像22によって仮想の面(仮想底面)があり、この仮想底面に複数の掲示部虚像22が表示されているように観者を錯覚させることができる。
これにより、広告掲示部2に掲示される印刷物6を、仮想上面と仮想底面の間に位置しているように見せることができ、観者の興味を引くことができる。
なお、前記印刷物6に関しては、前述したような透明のものに限らず、単に紙に印刷されるものを使用することもでき、この場合には、印刷物6の寸法を広告掲示部2よりも小さく加工しておき、広告掲示部2の中央部にテープや粘着材によって貼り付けて掲示すればよい。
この印刷物6の取付けに関しては、使用者の感性によって様々な取付け方が可能である。
例えば、粘着テープによって貼り付けたり、両面テープによって固定したりすることができる。
さらに、印刷物6の取付け位置に関しても、広告ボード本体1からはみ出さないように縁の位置を合わせて取付けられるだけでなく、敢えて縁の位置をずらして取付けることも可能である。
また、広告ボード本体1の素材に関しては、透明な素材であれば特にアクリル樹脂に限らず使用することが可能であり、例えば、ポリカーボネイト樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタンゴムなどの透明性のあるゴム、ガラス等を使用することができ、広告ボード本体1の色に関しても、無色透明に限らず、着色透明のものを用いることもできる。
この広告ボード本体1の厚みに関しては、上記実施例に記載されるような厚手のものに限らず、薄手のものも形成することが可能である。
例えば、厚さ1ミリ前後の薄手の素材によって広告ボード本体2を形成し、広告ボード本体2を曲げて取付けられるようにすることにより、湾曲した壁面にも取付け可能とすることもできる。
また、前記掲示部絵柄21と縁部絵柄51に関しては、星印に限定されるものではなく、四角印、菱形印、三角印、〜印、顔印、単純な絵等様々なものを表示することができる。
さらに、広告掲示部2や額縁部5に現出される虚像に付いては、奥に窪んで見えるものであっても、手前に浮き上がって見えるものであっても、どちらでも使用することができる。
そして、広告掲示部2の形状に関しては、矩形に限定されることなく多様な形状とすることが可能であり、例えば、円形や楕円形としたり、多角形状や不定形状としたりすることもできる。
次に、本発明に係る第2実施例に関し、図5を参照して前記第1実施例との相違点のみ簡潔に説明する。
図5は、第2実施例に係る広告ボードの平面図及び断面B-B'断面構造を示している。
図示されるように、第2実施例に係る広告ボードには、広告掲示部2としての開口部23が形成されており、広告ボード本体1裏面の4隅には、壁面取付け手段としての円盤磁石9が接着して取付けられている。
そのため、掲示板に掲示される印刷物6を開口部23から直接見ることが可能となり、美観を損なわずに美しく掲示することができる。
さらに、縁部にのみ奥行き感のある虚像が表示されるので、より特殊効果が引き立ち、観者の興味を引くことができる。
また、ボード本体裏面に設けられる磁石によって、壁面や屋内のパーテーション等に簡単に取付けて使用することができる。
なお、本実施例では、縁部絵柄51として菱形模様が印刷されており、菱形の縁部虚像52が現出されている。
次に、図6を参照して、本発明に係る第3実施例に関し、前記第1実施例との相違点のみ簡潔に説明する。
図6は、第3実施例に係る広告ボードの平面図及び断面C-C'断面構造を示している。
図示されるように、第3実施例に係る広告ボードには、広告掲示部2として、レンズアレイ41も掲示部絵柄21も形成されない透明な窓部24が形成されており、広告ボード本体1の左右上部に設けられる紐取付け孔を兼ねたネジ穴11に壁面取付け手段としての吊下げ紐3が繋着されている。この吊下げ紐3によって、壁面等に簡単に取付けて使用することができる。吊下げ紐3を使用しない場合には、前記第1実施例に説明したように、ネジで固定することもできる。
そのため、掲示板に掲示される印刷物6を透明な窓部から直接見ることが可能となり、美観を損なうことなく印刷物6を美しく掲示することができる。
さらに、広告ボードの縁部にのみ奥行き感のある虚像が現出されるので、より特殊効果が引き立ち、観者の興味を引くことができる。
なお、本実施例では、縁部絵柄51として顔模様が印刷されており、顔模様の縁部虚像52が現出されている。
本発明によれば、平板状に形成される透明ボードの裏面に印刷される連続した微細な模様を、この模様と同程度の寸法で透明ボードの表面に形成される形成される微細な平凸レンズの集合体としてレンズアレイを通して見ることで、ボード裏面の模様がモアレパターンとなって拡大されると共に実際の印刷面よりも浮き上がって(または落ち込んで)見える視覚効果を利用して、実際には平面に形成される広告ボードの縁部を立体的に見せたり、広告掲示部に貼着される印刷物が虚像によって表現される仮想ケースの内部に配置されているように見せたりして、観者の興味を引くことのできる広告ボードを提供することができる。
広告ボードのサイズをB1サイズの印刷物が掲示できる程度に大きく形成すれば、店舗のショーウインドウや壁面にポスター等を掲示するために使用することができ、反対に、L版の写真が掲示できる程度に小さく形成すれば、販促用に提供される小型の印刷物等を店のレジ等の空いた場所に掲示したり、家庭で写真用の額として使用したりすることができる。
本発明に係る第1実施例を示す図である。 第1実施例に係る広告ボード裏面と断面構造を示す拡大図である。 第1実施例に係る広告ボードに印刷物を取付ける状態を示す図である。 第1実施例に係る広告ボードの使用状態を示す図である。 本発明に係る第2実施例を示す図である。 本発明に係る第3実施例を示す図である。
符号の説明
1 広告ボード本体
2 広告掲示部
3 吊下げ紐(壁面取付け手段)
4 平凸レンズ
5 額縁表示部
11 ネジ孔
23 開口部
21 掲示部絵柄
22 掲示部虚像
41 レンズアレイ
51 縁部絵柄
52 縁部虚像

Claims (7)

  1. 全体として薄板状に形成される広告ボード本体1には、
    任意の取付け面に対して広告ボード本体1を取付け可能とする壁面取付け手段と、
    透明な板状の素材で形成される広告掲示部2とが設けられており、
    該広告掲示部2の表面には平凸レンズ4の集合としてのレンズアレイ41が配設されると共に、この広告掲示部2の裏面には前記平凸レンズ4と同程度の大きさの掲示部絵柄21が密集して表示されており、
    前記広告掲示部2には、レンズアレイ41によって掲示部絵柄21の拡大像としての掲示部虚像22が立体感を感じさせるように現出されていることを特徴とする広告ボード。
  2. 請求項1において、
    前記広告掲示部2の周囲には、広告掲示部2を囲むように所定幅の額縁部5が広告掲示部2を延設して設けられており、
    該額縁部5の表面には平凸レンズ4の集合としてのレンズアレイ41が配設されており、
    該額縁部5の裏面には広告掲示部2の裏面に表示される絵柄とは、絵柄のサイズ、絵柄の種類、絵柄の配置間隔、のうち少なくとも一つが異なる縁部絵柄51が表示されており、
    該額縁部5には、前記レンズアレイ41によって前記縁部絵柄51の拡大像としての縁部虚像52が奥行を感じさせるように現出されており、
    該縁部虚像52は、前記掲示部虚像22とは、絵柄のサイズ、絵柄の種類、絵柄の配置間隔のうち少なくとも一つが異なっていることを特徴とする広告ボード。
  3. 請求項2において、
    前記広告掲示部2には、広告掲示部2に現出される複数の掲示部虚像22の集合によって、実際には存在しない仮想底面が広告掲示部2の奥に存在しているかのように表現されており、
    前記額縁部5には、額縁部5に現出される複数の縁部虚像52の集合によって、実際には存在しない仮想上面が額縁部5の手前に存在しているかのように表現されており、
    実際には広告掲示部2に貼設される印刷物が、前記仮想底面と仮想上面の間に配置されるように表現可能とされており、
    これによって、実際には平板状の広告ボードが実際の厚み以上に深い奥行を有しているかのように視認可能とされていることを特徴とする広告ボード。
  4. 全体として薄板状に形成される広告ボード本体1には、
    任意の取付け面に対して広告ボードを取付け可能とする壁面取付け手段と、
    広告掲示部2としての開口部23が設けられており、
    前記開口部23の周囲には、開口部23を囲むように所定幅の額縁部5が設けられており、
    該額縁部5の表面には平凸レンズ4の集合としてのレンズアレイ41が配設されると共に、この該額縁部5の裏面には前記微小レンズと同程度の大きさの縁部絵柄51が密集して表示されており、
    該額縁部5には、前記レンズアレイ41によって前記縁部絵柄51の拡大像として縁部虚像52が奥行きを感じさせるように現出されていることを特徴とする広告ボード。
  5. 請求項1乃至4いずれか1に記載のものであって、
    前記広告ボード本体1が1枚の透明な樹脂板から構成されていることを特徴とする広告ボード。
  6. 請求項1乃至5いずれか1に記載のものであって、
    広告ボード本体1は略矩形に形成されており、
    広告ボード本体1の4隅には壁面取付け手段としてのネジ7が緩挿されるネジ孔11が設けられており、
    広告ボード本体1の略中央部に前記広告掲示部2が設けられていることを特徴とする広告ボード。
  7. 請求項1乃至6いずれか1に記載のものであって、
    透明な樹脂シートに印刷される印刷物が広告ボード本体1の前面に密着させて掲示可能とされていることを特徴とする広告ボード。
JP2005099780A 2005-03-30 2005-03-30 広告ボード Pending JP2006276772A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005099780A JP2006276772A (ja) 2005-03-30 2005-03-30 広告ボード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005099780A JP2006276772A (ja) 2005-03-30 2005-03-30 広告ボード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006276772A true JP2006276772A (ja) 2006-10-12

Family

ID=37211565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005099780A Pending JP2006276772A (ja) 2005-03-30 2005-03-30 広告ボード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006276772A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131878A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Toppan Printing Co Ltd 情報記録体及びその情報記録方法
JP2013086506A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Nikko Denki Kk 写真の鑑賞用具
WO2017043313A1 (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 美濃商事株式会社 装飾表示体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131878A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Toppan Printing Co Ltd 情報記録体及びその情報記録方法
JP2013086506A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Nikko Denki Kk 写真の鑑賞用具
WO2017043313A1 (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 美濃商事株式会社 装飾表示体
JP2017052200A (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 美濃商事株式会社 装飾表示体
CN107848327A (zh) * 2015-09-10 2018-03-27 美浓商事株式会社 装饰显示体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20180045730A (ko) 일부 휘어진 곡면부를 갖는 대형 디스플레이장치
JP2010214938A (ja) 装飾表示体
JP2006276772A (ja) 広告ボード
JP2016042947A (ja) 展示構造体及び展示対象部材
KR101911467B1 (ko) 라이팅 광고 패널
WO2019163995A1 (ja) 立体サイン付きディスプレイ装置
KR200286859Y1 (ko) 회전식 입체간판
JP2011228759A (ja) 画像用フレーム
KR20050105436A (ko) 광고 인쇄물 및 광고 인쇄물의 생성 방법
JP3138493U (ja) 看板等の表示部材
US7121025B2 (en) Promotional display with liquid interactions
JP3154778U (ja) 表示装置
KR200339442Y1 (ko) 광고대
US10713982B2 (en) 3D signage using an inverse cube illusion fixture
KR20000049700A (ko) 렌티큘러의 입체 효과를 이용한 광고판
JP2006163189A (ja) 3d表示パネル
JP3133042U (ja)
US20130212918A1 (en) Kinetic artwork display
JP3106554U (ja) 媒体表示用ボード
JP3009929U (ja) レンチキュラー印刷物
KR20160000721U (ko) 서로 다른 느낌을 부여하는 양면사용이 가능한 액자
KR101548641B1 (ko) 큐브 액자형 장식물 구조체
US20110185608A1 (en) Kinetic artwork display
KR101179564B1 (ko) 무늬 변형을 갖는 엘이디 입체 간판 구조
KR200366771Y1 (ko) 렌티굴러판을 이용한 간판