JPH02284701A - ステンレス冷延鋼帯の製造方法 - Google Patents

ステンレス冷延鋼帯の製造方法

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JPH02284701A
JPH02284701A JP10469889A JP10469889A JPH02284701A JP H02284701 A JPH02284701 A JP H02284701A JP 10469889 A JP10469889 A JP 10469889A JP 10469889 A JP10469889 A JP 10469889A JP H02284701 A JPH02284701 A JP H02284701A
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福原 明彦
Tomio Komatsu
小松 富夫
Akira Kishida
朗 岸田
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    • B21BROLLING OF METAL
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 り産業上の利用分野] 本発明は、優れた表面光沢を有するステンレス冷延鋼帯
の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、ステンレス冷延鋼帯は、熱延鋼帯を焼鈍酸洗し、
酸洗された表面のまま、ワークロール径150mmφ以
下のゼンジミアミル等において大量の圧延油を供給した
冷間圧延を施した後、仕上焼鈍酸洗又は仕上光輝焼鈍し
、圧下率1.2%以下の仕上調質圧延を施して製造して
いた。
これら工程を経て製造されたステンレス冷延鋼帯は、例
えば、5US430に代表されるフェライト系の場合、
製造後の表面のまま使用される場合が多く、仕上調質圧
延後の製品に優れた表面光沢か要求される。又、5LI
S304に代表されるオーステナイト系の場合、仕上調
質圧延後にパフ研磨を施す場合が多く、このパフ研磨後
に優れた表面光沢を呈することが重要である。
そこで、従来、ゼンジミアミル等の小径ワークロールを
用いる冷間圧延において、例えば、特公昭57−133
62号公報に示されるロール粗さを工夫する方法等が採
られていた。然し、この方法を用いても、熱延後、冷間
圧延前に焼鈍酸洗した鋼帯表面の著しく大きい粗さか、
冷間圧延後まで残留する結果、表面光沢は満足できるも
のてはなかった。
又、一方、圧延時間を大幅に短縮して高能率にステンレ
ス冷延鋼帯を製造するものとして、 150amφ以上
の大径ワークロールで冷間圧延する方法が採られている
。然し、大径ワークロールで冷間圧延した銅帯の表面粗
さは前述の通り熱延鋼帯を焼鈍酸洗した表面の著しく大
きい粗さか冷間圧延後に残留し、然も、小径ワークロー
ルを用いる冷間圧延に比べて更に大きい粗さとして残留
するため、その製品は、表面光沢を要求される用途には
全く適用できなかりた。
そこで、この種の表面光沢低下間」を解決する方法とし
て、従来、例えば、特開昭61−49701号公報等の
ワークロール径の組み合わせを工夫する方法が開示され
ている。これは、ゴールドダストと称する班を防止する
方法であり、表面光沢そのものを向上する本出願とは目
的を異にするものであるが、この方法を採用した場合、
前述の特公昭57−13362号公報に記載の技術と同
様に、熱延後に焼鈍酸洗した鋼帯の表面の著しく大きい
粗さが冷間圧延後に残留し、製品の表面光沢は不充分で
あって、更に改良を必要としていた。
[発明か解決しようとする課題] 本発明は、冷間タンデムミル等の大径ワークロールを用
いる冷間圧延及びその後にゼンジミアミル等の小径ワー
クロールを用いる冷間圧延において、従来からかかえて
いたステンレス冷延鋼帯の表面光沢低下問題を解決する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前述の問題を解決し、優れた表面光沢を有す
るステンレス冷延鋼帯を製造する方法を提供するもので
ある。
即ち、請求項1記載の本発明は、熱間圧延終了後のステ
ンレス鋼帯に焼鈍酸洗を施した後、ロール表面に厚み1
μm以下の液体潤滑剤を塗布したまま5%を超える圧下
率のもとで、予備処理圧延・を施し、しかる後に、冷間
タンデムミルの少なくとも最終スタンドのワークロール
径を 400mmφ以下にして冷間圧延するようにした
ものである。
又、請求項2記載の本発明は、請求項1において、冷間
タンデムミルでの圧延後に、更に、ワークロール径 1
50amφ以下の小径ロールて圧延するようにしたもの
である。
[作用] 以下、本発明について詳細に説明する。
従来、ステンレス冷延鋼帯の表面光沢を良好にするには
、その製品の表面粗さを左右する冷間圧延後の銅帯の表
面粗さを低減すると良いことか知られていた。
然しながら、本発明者らの検討において、上述の冷間圧
延後の銅帯の表面粗さは、冷間圧延前の鋼帯、即ち、熱
延後に焼鈍酸洗した鋼帯の表面粗さの一部が冷間圧延後
に残存するものであることを見い出した。
そこで、熱延後に焼鈍酸洗した鋼帯の表面粗さの影響に
ついて、以下に説明する。最終仕上製品で平均粗さRa
O,1μm以下の表面粗さを得ることを目標とするステ
ンレス冷延鋼帯の製造において、熱延鋼帯を焼鈍酸洗し
た直後の鋼帯表面粗さは、酸洗時のショツトブラスト等
の機械的脱スケール処理及び硫酸等の酸により、平均粗
さRa2〜4μmと著しく大きな粗さを有している。
ところで、一般に、冷間圧延時には圧延機入側より大量
の圧延油がロールバイトに供給される。
これは、鋼帯表面及びロール表面に対し、圧延油による
潤滑と冷却を同時に実施して、ヒートストリーク等の焼
付き疵発生を防止し、安定して銅帯を製造するために行
なわれる。従って、冷間圧延の入側において、鋼帯表面
に数μ醜厚み以上の大量の圧延油が付着し、熱延後の・
焼鈍酸洗により上述の如くに生じている銅帯表面の著し
く大きい粗さの凹みに油か充満しロールバイトにかみ込
まれる。この凹みに充満した油は、ロールハイドの中で
ロールと鋼帯か接触している間、逃げ場かなくなり封し
込められたまま圧延されることになる。
−Mに、圧延油を含めた液体は、空気等の気体に比較し
て著しく圧縮され難いので、圧延中に油を充満した凹み
は、圧延前よりいくらか小さくなるか、大部分が圧延後
も残留する。
以上により、冷間圧延前の鋼帯の表面粗さか、冷間圧延
後も残留し、製品の表面光沢を著しく損なうわけである
従って、表面光沢の良好な鋼帯を得るためには、予め、
冷間圧延前の鋼帯表面の凹凸を小さくすると良いことか
理解される。
即ち、上述の知見より、圧延油等の液体を用いない無潤
滑圧延を、冷間圧延前の銅帯に施すと良いのである。
ところか、無潤滑圧延を施すとロールと鋼帯が焼付いて
摩擦係数か著しく大きくなり、圧延荷重が著しく大きく
なり、又、同時に、鋼帯表面の凹凸を充分低減させるの
に必要圧下率が採れない場合か生じた。
そこで、本発明者らは、以下の2点を同時に両立させる
ステンレス鋼帯の予備処理方法を検討した。
(1)予備処理圧延時に、ロールと鋼帯が焼付かないこ
と。
(2)熱延鋼帯を焼鈍酸洗した後の銅帯表面の凹凸を冷
間圧延後に残留させない程度に、予備処理可能なこと。
その結果、以下の方法があることが認、められた。
(A)ロール表面にごく薄い液体の膜を形成させ潤滑す
る方法。
(B)表面処理したロールで無潤滑圧延する方法。
ここで、上記(B)のロールの表面処理活用方法は、従
来知られている表面処理を種々試みたが、無垢ロールに
比べて焼付防止効果を有するものの未た不充分である。
これに比べて上記(A)の薄膜潤滑方法は、液体の膜が
薄いにもかかわらず、焼付防止効果か著しく大きい、又
、液体の膜厚を薄くするほど、熱延後に焼鈍酸洗した銅
帯の表面凹凸を充分低減できる0本発明者らの検討では
、ロール表面の膜厚を1μm以下にすると大部分の前記
表面凹凸を消去でき、然も、IQ膜厚、5μm以下にす
ると更に良いこと、又反面、膜厚が1μmを超えると凹
凸が多量に残留し、その後の冷間圧延においても消去で
きないことを把握した。
尚、液体潤滑剤として、水、スキンパス油、圧延油、圧
延油エマルション等何れも焼付防止効果、表面凹凸低減
効果を有するが、望ましくは1〜15cSt程度の粘度
を有する液体潤滑剤が良い。
ここで、予備処理圧延時に5%を超える圧下率が必要な
理由は以下の通りである。
本発明者らの検討において、予備処理圧延時にその圧下
率を種々変更して、熱延後に焼鈍酸洗した銅帯を通板し
、その後、冷間圧延、仕上焼鈍酸洗又は仕上光輝焼鈍、
及び、仕上調質圧延を施して仕上げたステンレス冷延鋼
帯の表面光沢を調査した。
その結果、冷間タンデムミル等の大径ワークロールを用
いた圧延、及び、その後にゼンジミアルミル等の小径ワ
ークロールを用いた冷間圧延何れの場合においても、予
備処理圧延時の圧下率を変化させると、圧下率5%以下
では冷間圧延にて仕上げた製品の表面光沢は殆ど改善さ
れないが、5%を超えると著しく良好となる。
然しなから、本発明の予備処理圧延を実施した後のステ
ンレス鋼帯を冷間圧延する場合、圧延中にオイルピット
と称する表面欠陥が大量に生成する場合があり、圧延後
に仕上げた製品の表面光沢を低下させる新たな問題が生
した。
−Mに、オイルピットは、材質関係でいわれる結晶粒の
粒内すべり線が鋼帯表面に残留したものであり、圧延中
にロールと銅帯の間に封じ込められた圧延油のごく薄い
層が関係することが知られている。
そこで、本発明者らは、このオイルピットを防止する方
法として冷間タンデムミルの各スタンドのワークロール
径に着目し検討を加えた。
−Mに、ワークロール径を小さくすると銅帯の表面光沢
が良好になることは知られていた。然し、目的とするゼ
ンジミアミル製品同等以上の表面光沢を得るのに必要な
ワークロール径の大きさ、及び、冷間タンデムミルの複
数スタンドの何れにおいてワークロール径を小さくすべ
きか等、全く明らかでなかった。特に、前述した厚み1
μm以下の液体潤滑剤を塗布したまま、5%を超える圧
下率て予備処理圧延したステンレス鋼帯を冷間圧延する
場合について、全く明確でなかった。
そこ゛で、本発明者らは、種々のワークロール径を組み
合わせた冷間タンデムミルにより、前述の予備処理圧延
した銅帯を冷間圧延し、その後、仕上焼鈍酸洗及び仕上
調質圧延を施した。そのステンレス冷延鋼帯の表面光沢
を調査した結果、以下のことが明らかとなった。
即ち、従来の冷間タンデムミルは、 500a+mφ以
上のワークロールを用いて圧延していたか、これに比べ
てより小さい400mmφ以下のワークロールを用いる
とオイルビットを著しく低減できる。
又、400mmφ以下のワークロールを最も必要とする
スタンドは最終スタンドであり、他のスタンドにおいて
もこの400mmφ以丁のワークロールを用いると、更
にオイルピットが低減てき、その結果、表面光沢か向上
する。
尚、これら所定のスタンドのワークロール径を所定の値
以下にする上記方法は、熱延後に焼鈍酸洗した鋼帯表面
を著しく大きい粗さを本発明の予備処理圧延を実施する
ことにて低減した後に適用することを粂件として、初め
て多大な効果を奏するものであって、単に、従来方法に
おけるワークロール径のみを変更するだけの方法におい
てはその効果が小さい。
又、請求項2に記載の本発明における如く、本発明方法
に従う冷間タンデムミルでの圧延後に、ゼンジミアミル
等の 150mmφ以下の小径ワークロールを用いて圧
延する場合にも、圧延後に仕トげた製品の表面光沢を著
しく良好とすることかてきる。
[実施例] 本発明方法に従って、熱延後に中間焼鈍酸洗したフェラ
イト系5IJS43D鋼帯を、第1表に例とじて示す圧
下率の予備処理圧延をスキンバス油を用いて実施し、そ
の後、同表に示した直径のワークロールを用い、−例ど
して5スタンド冷間タンデムミルで圧延した後、仕上焼
鈍酸洗及び仕上調質圧延した。
又、第2表に例として示す通り、第1表の場合と同様に
予備処理圧延した後、第2表に示す直径を有するワーク
ロールを用いて、冷間タンデムミルで圧延し、更に、小
径のワークロールで圧延した後、仕上焼鈍酸洗及び仕」
二調貫圧延した。
これら鋼帯の表面光沢について、その目視判定結果を第
1表及び第2表に併せて示した。尚、目視判定は、光沢
の良好な順にA−Dの4段階とした。
又、従来の製造方法で得られた製品、及び、比較例とし
て、従来の製造方法でワークロール径のみを径小化した
場合の製品についての結果も併せく示した。
第1表及び第2表より、本発明方法で製造したステンレ
ス冷延鋼帯は従来の方法及び比較例の方法で製造した場
合に比べ、著しく良好な表面光沢を有しており、本発明
方法は表面光沢向−Lに著しく有効であることか明らか
である。
尚、本発明方法はフェライト系S II S 430に
限らすオーステナイト系5O3304等に適用しても充
分良好な結果を得ることかでき有効な方法であることか
認められた。特に、303304の仕上焼鈍酸洗を施し
た製品は、その後ハフ研磨等で表面光沢を付与するか、
本発明方法を適用した場合、従来方法て製造した鋼帯に
比べ、パフ研磨後の表面光沢をも著しく向上できた。
又、本発明方法は、冷間圧延後に仕り光輝焼鈍を施す場
合においても、従来より著しく良好な表面光沢を得るこ
とかできた。
[発明の効果] 以上の通り、本発明方法により製造したステンレス冷延
鋼帯は、従来方法で製造したステンレス冷延鋼帯に比べ
、著しく優れた表面光沢を有する。特に、冷間タンデム
ミルによる圧延の場合において、従来、側底到達不可能
てあったゼンジミアミルのみによる圧延から得られた表
面光沢と同等以上の潰れた表面光沢を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱間圧延終了後のステンレス鋼帯に焼鈍酸洗を施
    した後、ロール表面に厚み1μm以下の液体潤滑剤を塗
    布したまま5%を超える圧下率のもとで、予備処理圧延
    を施し、しかる後に、冷間タンデムミルの少なくとも最
    終スタンドのワークロール径を400mmφ以下にして
    冷間圧延することを特徴とするステンレス冷延鋼帯の製
    造方法。
  2. (2)請求項1において、冷間タンデムミルでの圧延後
    に、更に、ワークロール径150mmφ以下の小径ロー
    ルで圧延することを特徴とするステンレス冷延鋼帯の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113172980A (zh) * 2021-05-12 2021-07-27 北京科技大学 一种不锈钢/碳钢复合薄板带材的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113172980A (zh) * 2021-05-12 2021-07-27 北京科技大学 一种不锈钢/碳钢复合薄板带材的制备方法
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