JPH02284182A - 静電搬送転写装置 - Google Patents

静電搬送転写装置

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JPH02284182A
JPH02284182A JP1104617A JP10461789A JPH02284182A JP H02284182 A JPH02284182 A JP H02284182A JP 1104617 A JP1104617 A JP 1104617A JP 10461789 A JP10461789 A JP 10461789A JP H02284182 A JPH02284182 A JP H02284182A
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Tatsuo Okuno
辰男 奥野
Yuichi Fukuda
雄一 福田
Yasunari Okugawa
奥川 康令
Akihiko Noda
明彦 野田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真複写機等の画像形成装置において使
用される静電搬送転写装置に関する。
従来の技術 例えばゼログラフィの原理を応用した電子写真複写機等
の画像形成装置においては、−様帯電された像保持体く
以下感光体で代表する。)を露光して静電潜像を形成し
、この静電潜像を帯電トナーにより現像してトナー像と
し、更にトナー像を転写材(以下用紙で代表する。)に
転写、定着して複写物等を得ている。これら一連の工程
のうち、潜像形成、現像及び転写を色成分毎に同一の用
紙に対して行うことによって、フルカラーの複写が可能
になる。静電搬送転写装置は、上述のように多重転写を
必要とするフルカラー複写機等の装置において、用紙を
感光体に同期させて所定のタイミングで所定の転写位置
に搬送し転写を行うために使用される。
第12図は従来の静電搬送転写装置の一例を示す図であ
る。第13図に示すように片面に複数の電極2が一定間
隔で並設された半導電性の樹脂膜4を図示しない剛体ド
ラム上に支持して転写ドラム6とし、この転写ドラム6
を転写位置にてこれと同径の感光体8に当接させ、電極
2のうちで転写位置に移動した電極2に摺動してトナー
の極性と逆極性の電圧を供給する転写用ブラシ給電装置
10を設け、電極2のうちで用紙搬送位置に移動した電
極2に摺動して交互に高電圧(例えばプラス電位)及び
低電圧(例えば接地電位)を供給する用紙吸着用ブラシ
給電装置12を設けて構成されている。潜像形成及び現
像は感光体8が1回転する度に色成分毎に行われるので
、矢印入方向に搬入されて転写ドラム6上に吸着した用
紙は、転写位置を通過・する度に同一の原画像について
異なる色のトナー像の転写がなされる。そして、3乃至
4色のトナー像が多重転写された用紙は、用紙吸着用ブ
ラシ給電装置12を解除する等によって矢印B方向に排
出される。
第14図は従来の静電搬送転写装置の他の例を示す図で
ある。この従来例では、樹脂膜4を無端ベルト状に形成
して少なくとも2つのローラ14゜15に装架し、色成
分毎に潜像形成及び現像がなされる複数の感光体8を樹
脂膜4にその平坦部にて当接させ、樹脂膜4及び感光体
8の配置構成に対応して転写用ブラシ給電装置10及び
用紙吸着用ブラシ給電装置12を設けている。矢印A方
向に搬入されて樹脂膜4の平坦部に吸着した用紙は、用
紙の移動に同期して動作する各感光体からそれぞれの色
のトナー像を多重転写され、出口側のローラ15の曲率
によってB方向に排出されるようになっている。
第15図は転写位置近傍の具体的構成例を示す図である
。転写位置に移動した電極2に転写用ブラシ16を摺動
させ、この転写用ブラシ16の電位を、感光体8上のト
ナーの極性が例えばマイナス極性である場合には、転写
用電源18によりプラス電位にし、更に転写用ブラシ1
6の前後に、接地された転写用補助ブラシ17を設けて
いる。
転写用ブラシ16が接触している電極群と感光体8との
間には電界が形成されるから、感光体8上のトナーは該
電界に沿って転写位置にて用紙Pに転写される。
第16図は用紙電送位置近傍の具体的構成例を示す図で
ある。電極2に摺動する吸着用ブラシ20を樹脂膜4の
移動方向に対して複数設け、これらを交互に吸着用電源
22のプラス側及びマイナス側に接続して構成されてお
り、各ブラシが摺動する電極群間に形成された電界によ
って用紙Pを樹脂膜4に吸着して搬送するようにしてい
る。
発明が解決しようとする課題 第12図又は第14図に示すような構成からなる静電搬
送転写装置を使用した場合、以下に示すような問題が生
じる。
即ち、上記従来構成であると、フルカラー複写の多色転
写の後又は単色複写の転写の後に樹脂膜から用紙を剥離
するに際して、用紙吸着用ブラシ給電装置への通電を中
止しても、吸着力が即座に減少せず用紙が良好に剥離さ
れないという問題があった。用紙を強制的に剥離するた
めに剥離爪の使用が提案され得るが、吸着力が減少しな
いうちに剥離爪により強制的に用紙を剥離すると、剥離
放電が生じて用紙上のトナーが飛散する現象(エクスブ
ロージョン)が発生し、転写トナー像が乱れる。
本発明はこのような事情に鑑みて創作されたもので、画
像乱れを生じることなしに転写終了後の用紙を速やかに
剥離することのできる静電搬送転写装置の提供を目的と
している。
課題を解決するための手段 上述した技術的課題は、特に第12図に示されるような
ドラム型静電搬送転写装置にあっては、以下に示す第1
の手段を講じることによって解決される。
即ち、感光体のトナー像が転写される用紙を少なくとも
転写位置において外表面に密着させながら移動する半導
電性の樹脂膜と、この樹脂膜の内側に一定間隔で並設さ
れた複数の電極と、上記電極のうちで転写位置に移動し
た電極に接触し、トナーの極性と逆極性の電圧を供給す
る転写用給電手段と、上記電極のうちで用紙搬送位置に
移動した電極に接触し、交互に高電圧及び低電圧を供給
する用紙吸着用給電手段とを具備して構成される静電搬
送転写装置において、上記用紙吸着用給電手段のうち、
用紙剥離位置の少なくとも樹脂膜移動方向上流側に対応
する部分における電極への高電圧及び低電圧の供給を、
いずれか一方の電圧の供給に切り換え可能にする。
又、特に第14図に示されるようなタンデム型静電撒送
転写装置にあっては、以下に示すような第2の手段を講
じることによって上記技術的課題は解決される。
即ち、感光体のトナー像が転写される用紙を少なくとも
転写位置において外表面に密着させながら移動する半導
電性の樹脂膜と、この樹脂膜の内側に一定間隔で並設さ
れた複数の電極と、上記電極のうちで転写位置に移動し
た電極に接触し、トナーの極性と逆極性の電圧を供給す
る転写用給電手段と、上記電極のうちで用紙搬送位置に
移動した電極に接触し、交互に高電圧及び低電圧を供給
する用紙吸着用給電手段とを具備して構成される静電搬
送転写装置において、用紙搬送位置に移動した電極のう
ちで最終転写像を転写する感光体の樹脂膜移動方向下流
側に対応する電極に接触し、上記高電圧及び低電圧のう
ちいずれか一方の電圧を供給する剥離用給電手段を設け
る。
ここで、高電圧及び低電圧というのは、相対的に+(プ
ラス)側の電圧及び相対的に−(マイナス)側の電圧を
意味する。従って、高電圧及び低電圧の具体的な組合せ
としては、+2000Vと+500V、+1500Vと
OV、+1000Vと一500V、OVと一1500V
、−500Vと一2000V等がある。
作   用 本発明第1の手段によれば、最終転写像が転写された用
紙の先端が剥離位置に到達するよりも先に、用紙吸着用
給電手段のうち用紙剥離位置の少なくとも樹脂膜移動方
向上流側に対応する部分における電極への高電圧及び低
電圧の供給をいずれか一方の電圧の供給に切り換えるこ
とにより、転写像の乱れを生じることなしに速やかに吸
着力を減少させることができる。即ち、半導電性樹脂膜
を介しての用紙への電荷の注入及び除電は瞬時に行われ
るのではなく、樹脂膜の体積抵抗率に応じた時定数(例
えば0.1〜1.0秒)をもってなされるから、用紙吸
着用給電手段のうち用紙剥離位置の少なくとも樹脂膜移
動方向上流側に対応する部分における電極への高電圧及
び低電圧の供給をいずれか一方の電圧の供給に切り換え
可能に構成しておけば、樹脂膜の時定数に応じたタイミ
ングで早めに切り換えを行うことにより、剥離位置にお
いて用紙吸着力を十分に減少させることができる。尚、
高電圧及び低電圧のうち用紙剥離に際して切り換えられ
るいずれか一方の電圧を接地電位としておくことによっ
て、静電搬送転写装置を離脱していく用紙は帯電状態と
はならないから、装置間の電位差により生じる不都合を
排除するためにペーパーシュート等をフローティング状
態にし′ておく必要がなくなる。
一方、本発明第2の手段によれば、用紙搬送位置に移動
した電極のうちで最終転写像を転写する感光体の樹脂膜
移動方向下流側に対応する電極に接触し、高電圧及び低
電圧のうち一方を供給する剥離用給電手段を設けている
ので、上記第1の手−段におけるのと同様にして、転写
を終了した用紙の吸着力を速やかに減少させることがで
きる。
実  施  例 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の第1の手段の実施例を示す静電搬送転
写装置の部分破断側面図、第2図は第1図における破断
部分の拡大図、第3図は第1図におけるm−■線に沿っ
た断面図、第4図は第1図に示される転写ドラムの部分
斜視図である。
第1図において、30はその表面に形成された静電潜像
が図示しない現像装置によって白黒又はカラー現像され
る感光体、32は転写位置において感光体300表面に
当接するように配設された転写ドラム、34は転写ドラ
ム32の電極に給電するためのブラシ給電装置、36は
給紙トレイ38上に載置された用紙40を転写ドラム3
2の方向に送り出すフィードローラ、42は剥離位置に
おいてその先端が転写ドラム32に対して接離自在に設
けられた剥離爪、44は剥離爪42により剥離された用
紙を図示しない定着装置の方向に送る搬送ベルトである
転写ドラム32は、第4図に示すように、金属等からな
る剛体ドラム52と、剛体ドラム52の外周に設けられ
た絶縁性の支持体54と、支持体54上に一定間隔で複
数設けられた帯状の電極56と、電極56の端部近傍が
表出するように支持体54及び電極56に密着させられ
た半導電性の樹脂膜58とから構成されている。ここで
、半導電性の樹脂膜58は、アクリル、塩ビ、ポリエス
テル、ポリプロピレン等の樹脂又は各種ゴムにカーボン
ブラック等の帯電防止剤を適当量含有させて、その体積
抵抗率が106〜1012Ω・cmとなるように形成さ
れ、その厚みは例えば0.25mmである。また、電極
56は、通常のエツチング、スクリーン印刷等の導電パ
ターン形成技術により支持体54上に形成することがで
き、その幅は約0.5mmである。例えば第5図に示す
ように、ポリエステルからなる厚み50μmの支持体5
4上にエツチングにより厚み35μmのCu電極56a
を形成し、Cu電極56aの表面に酸化防止及び対摩耗
性向上を目的としてNi電極56bを厚み2〜3μmで
形成すれば、長期にわたる使用に充分耐え得る転写ドラ
ムを提供することができる。
各電極間の間隔については、1 m+n以上であると電
極模様(電極の、ピッチで転写像に濃度の高い部分、低
い部分が生じる現象)が生じやすくなるので、それ以下
で小さい程良いが、小さすぎると短絡等の二次障害が生
じるので、約0.5mmが最適である。支持体54を硬
度(JIS  K6301)が50゛以下の弾性体で形
成するか、あるいは支持体54と剛体ドラム52間に図
示しない同質の弾性体層を介在させることによって、転
写ドラムと感光体の当接力を安定化することができ、転
写効率の安定化等が可能になる。尚、第4図において、
電極56の端部近傍を表出させているのは、以下に説明
するブラシ給電装置によって転写ドラム32の片側部分
にて給電を行うためである。
ブラシ給電装置34は、第3図に示すように、転写ドラ
ム32の電極露出部分を覆う形で設けられており、その
内側には各種機能をなすための給電用のブラシが円周方
向に2列で交互に配置されている。ブラシ給電装置34
は、その円周方向の位置によって機能が異なり、第1図
に示すように、転写位置に対応する転写部341と、用
紙剥離位置の近傍に対応する第2撮送部343と、転写
部341、第2搬送部343以外の部分に対応する第1
搬送部342とから構成されている。転写部341、第
1搬送部342及び第2搬送部343におけるブラシの
配置は同様であるので、第1搬送部342についてその
構成を第2図により説明する。尚、同図は2列で配置さ
れているブラシのうちの1列に相当する断面を示してい
る。ハウジング46の内側には、円周方向に一定間隔で
複数の窪み46aが形成されており、窪み46aの内部
1こは、基体68a及び導電性繊維68bからなる第1
吸着用ブラシ68が収容されている。第1吸着用ブラシ
68の外部回路との接続は、基体68aの下部に設けら
れた金属プレート48及び接続端子50を介して行うこ
とができる。第1吸着用ブラシ68がハウジング46の
内面から突出する高さa、は例えば1.5〜2.0碓で
あり、転写ドラムの電極形成面ELにブラシが食い込む
長さa2は例えば約1 mmである。このように本実施
例では、ハウジング46の窪み46aに各ブラシを収容
しているゆで、導電性繊維68bが拡がったり倒れたり
することが防止される。
ブラシ給電装置の各部の電源接続を第6図により説明す
る。尚、同図は、ブラシ給電装置34を第1搬送部34
2及び第2搬送部343間の用紙剥離位置(第1図にお
ける外部)で破断した展開平面図に相当している。転写
部341において、60は転写用ブラシであり、スイッ
チ62を介して転写用電源64の正側に接続され、この
転写用電源64の負側は接地されている。この構成によ
れば、転写ドラムの周回にともなって転写位置に移動し
てきた電極にトナーの極性と逆極性の電圧を供給するこ
とができる。転写用ブラシ60の両側には転写用補助ブ
ラシ66が設けられており、これを接地しておくことに
より、転写部における電界を安定なものとすることがで
き、良好な転写品質を得ることができる。即ち、一般に
転写は、感光体上の荷電トナー粒子が転写電界を形成す
る電気力線に沿って移動することによりなされるから、
転写用補助ブラシを設けることにより転写電界を狭い空
間に閉じ込めて、トナー粒子が転写位置に移動するより
先に転写されるのを防止することができ、転写画像が滲
む等の不良が生じにくくなる。第1搬送部342におい
て、第1吸着用ブラシ68は交互にスイッチ70及び接
地部に接続されている。72はスイッチ70と接地部間
に設けられた第1吸着用電源である。第2搬送部343
において、74は第2吸着用ブラシであり、これらは交
互に切換スイッチ76及び接地部に接続されている。切
換スイッチ76は、負側か接地された第2吸着用電源7
8の正側への接続と接地部への接続とを切り換える。
従来、ブラシ給電を転写ドラムの内側から行っていたの
で、上記配線接続が極めて複雑になっていたものである
が、この例のように転写ドラムの外側からブラシ給電を
行うようにすれば、保守性が向上すると共に、配線の自
由度が増大する。又、ブラシ給電装置を転写ドラムの一
方の側に設けているので、装置を小型に構成することが
できる。
更に、ブラシ給電装置を転写ドラムの両側に分割した場
合と比較して、ブラシ間ピッチの調整に手間取ることが
なくなる。
以下、本実施例の装置の動作を説明する。転写ドラム3
2を回転させた状態でスイッチ70をオンにすると、転
写ドラム320回転に伴って第1搬送り342に対応す
る電極56は、第7図に示すように、プラス、フローテ
ィング、アース、フローティング、プラス、・・・と繰
り返して電位が変化するから、プラス部分とアース部分
に接続された電極群間に電界が形成され、用紙の吸着が
可能になる。ここで電極がフローティングになる期間を
設けているのは、ブラシのプラス部分とアース部分が同
一の電極を介して短絡することを防止するためである。
この状態でフィードローラ36により用紙40を送り出
すと、この用紙は、転写ドラム32との当接部にてその
先端から順次転写ドラム32上に吸着される。転写ドラ
ム32上に吸着した用紙は、転写ドラム32の回転に伴
って転写位置に送られ、ここで第1色目のトナー像が転
写される。第1色目のトナー像が転写された用紙は、そ
のまま転写ドラム32に吸着された状態で更に2周乃至
3周して2色目以降のトナー像の転写が行われる。2色
目以降のトナー像の転写に際しては、第2盪送部343
も第1Ia送部342と同様に用紙吸着状態となってい
る。そして、全てのトナー像の転写が完了すると、用紙
先端が剥離位置に到達するよりも所定時間早いタイミン
グでスイッチ76が接地側に切り換わり、第2搬送部3
43における吸着力が漸次除去されて、用紙は剥離爪4
2により転写ドラム32から剥離され、搬次ベルト44
により定着装置等の次工程に送られる。
ところで、転写を終了した用紙の剥離に際して、第2搬
送部343における樹脂膜又は用紙の除電は瞬時に行わ
れるのではなく、樹脂膜の体積抵抗率に応じた時定数を
もってなされるから、用紙吸着力がほとんど消滅するま
でにはある程度の時間を要する。樹脂膜又は用紙の除電
が完了する前に用紙を剥離爪により強制的に剥離すると
、剥離放電が生じて用紙上に転写されたトナーが飛散す
る現象(エクスプロージョン)が発生する。本実施例で
は、樹脂膜の体積抵抗率を10′20・cfflよりも
小さく設定しているので、上記時定数を0.1〜1.0
程度度にすることができ、転写ドラムの周速度が150
mm/秒程度の場合に十分な余裕をもって剥離位置にお
ける用紙吸着力を消滅させることができる。つまり、第
6叉を用いて説明するならば、樹脂膜58の時定数に応
じて剥離位置における用紙吸着力がほぼOとなるような
タイミングで切換スイッチ76を切り換えて、第2搬送
部343に相当する電極の全てを早めに接地することに
より、エクスプロージョンの発生なしに用紙を剥離位置
にて剥離することができる。
樹脂膜の時定数との関係で、剥離位置における用紙吸着
力をほぼ0とするようなタイミングを設定するために第
2吸着部343の長さが著しく増大するような場合には
、第8図に示すように、剥離位置の上流側近傍で剥離コ
ロトロン84を転写ドラム34に対向させると良い。こ
の構成によれば、用紙剥離に先立ち用紙の電荷が中和さ
れるので、自然放電によるよりも更に速やかに用紙吸着
力を減少させることができる。
第9図は、第2の手段の実施例を示す静電搬送転写装置
の側面図である。この装置は、無端ベルト状に形成した
樹脂膜94と、樹脂894を装架する一対のローラ96
,98と、樹脂膜94の水平面に配設され、各々にシア
ン、マゼンタ、イエローの各トナーによって同一原画に
対する現像が行われるシアン色用感光体100、マゼン
タ色用感光体102、イエロー色相感光体104と、各
感光体100,142,104と共に樹脂Ill!94
を挟持して回転する弾性体ローラ106.108゜11
0と、転写位置及び用紙搬送位置において樹脂膜94の
内側に設けられた電極に所定の電圧を供給するブラシ給
電装置112とを具備して構成されている。尚、ブラシ
給電装置112のブラシの電気的な接続及び電極の配置
については、これまでの各実施例に準じて行うことがで
きるので、その説明を省略する。
給紙カセット38からフィードローラ36によって用紙
40が給紙されると、図示しない給紙センサにより用紙
先端が検知され、この検知によって各感光体100,1
02,104への画像書き込みのタイミングが決定され
る。同時にブラシ給電装置112によって用紙搬送位置
及び転写位置に所定の電界が付与される。樹脂膜94に
吸着した用紙は、感光体100,102,104の直下
を通過する際にそれぞれシアン像、マゼンタ像、イエロ
ー像を転写され、結果として同一画像に対する多重転写
像が形成される。感光体100,102.104への画
像書き込みは、用紙の搬送時間分だけ順次遅れて行われ
、3色の各々の色が重なるように制御される。多重転写
が完了した用紙は、さらに定着装置に送られて、定着が
行われる。
第10図は用紙剥離位置の近傍を示す図である。
この実施例では、ブラシ給電装置112におけるイエロ
ー色相感光体104の樹脂膜周回方向下流側に相当する
ブラシ112aを常時接地するようにしている。尚、接
地されたブラシ112aに対応する部分の樹脂膜の長さ
は、用紙が排出される以前に樹脂膜が除電されるように
、樹脂膜の時定数に応じて決定することができる。この
構成によれば、最終転写像が転写された用紙の樹脂膜へ
の吸着力を速やかに減少させて、用紙を良好に剥離する
ことが可能になる。この場合、剥離位置近傍の電極は接
地電位となるので、樹脂膜上から剥離された後他の装置
へ搬送される用紙は帯電状態とならないから、図示しな
いペーパーシュートを70−ティングにしたりあるいは
ペーパーシュート等に所定電位を印加しておく必要がな
くなる。
ブラシ給電装置112における剥離位置近傍のブラシ1
12aを接地しなくても、第11図に示すように、用紙
剥離位置に相当するローラ98の少なくとも表層部を導
電体から形成し、このローラ98を接触子99を介して
接地するようにしても、第10図とほぼ同様の効果を得
ることができる。
発明の効果 以上詳述したように、本発明によれば、用紙の剥離に際
して剥離爪を必要としないので、画像乱れを生じること
なしに転写終了後の用紙を速やかに剥離することが可能
になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明第1の手段の実施例を示す静電搬送転写
装置の部分破断側面図、 第2図は第1図における破断部の拡大図、第3図は第1
図における■−■線に沿った断面図、 第4図は第1図に示される転写ドラムの部分斜視図、 第5図は第4図に示される電極の具体的構成例を示す断
面図、 第6図は第1図に示されるブラシ給電装置の電源接続図
、 第7図は第1図に示される装置の給電部の説明図、 第8図は本発明第1の手段の他の実施例を示す静電搬送
転写装置の部分側面図、 第9図は本発明第2の手段の実施例を示す静電電送転写
装置の側面図、 第10図は第9図における用紙剥離位置近傍の側面図、 第11図は第10図の変形例を示す用紙剥離位置近傍の
側面図、 第12図乃至第16図は従来技術を説明するた約の図で
ある。 0・・・感光体、    32・・・転写ドラム、41
12・・・ブラシ給電装置、 2・・・剥離爪、     56・・・電極、8・・・
樹脂膜、 0・・・転写用ブラシ、 8・・・第1吸着用ブラシ、 4・・・第2吸着用ブラシ、 4・・・剥離コロトロン。 第1図 第2図 第 図 第 図 第 図 第12図 第13図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)感光体のトナー像が転写される用紙を少なくとも
    転写位置において外表面に密着させながら移動する半導
    電性の樹脂膜と、この樹脂膜の内側に一定間隔で並設さ
    れた複数の電極と、上記電極のうちで転写位置に移動し
    た電極に接触し、トナーの極性と逆極性の電圧を供給す
    る転写用給電手段と、上記電極のうちで用紙搬送位置に
    移動した電極に接触し、交互に高電圧及び低電圧を供給
    する用紙吸着用給電手段とを具備して構成される静電搬
    送転写装置において、 上記用紙吸着用給電手段のうち、用紙剥離位置の少なく
    とも樹脂膜移動方向上流側に対応する部分における電極
    への高電圧及び低電圧の供給を、いずれか一方の電圧の
    供給に切り換え可能にしたことを特徴とする静電搬送転
    写装置。
  2. (2)請求項1記載の静電搬送転写装置において、 用紙吸着用給電手段におけるいずれか一方の電圧の供給
    への切り換えが、最終転写像を転写された用紙の先端が
    剥離位置に到達するよりも先になされるようにしたこと
    を特徴とする静電搬送転写装置。
  3. (3)請求項1又は2記載の静電搬送転写装置において
    、 用紙吸着用給電手段にて切り換えられるいずれか一方の
    電圧が接地電位であることを特徴とする静電搬送転写装
    置。
  4. (4)感光体のトナー像が転写される用紙を少なくとも
    転写位置において外表面に密着させながら移動する半導
    電性の樹脂膜と、この樹脂膜の内側に一定間隔で並設さ
    れた複数の電極と、上記電極のうちで転写位置に移動し
    た電極に接触し、トナーの極性と逆極性の電圧を供給す
    る転写用給電手段と、上記電極のうちで用紙搬送位置に
    移動した電極に接触し、交互に高電圧及び低電圧を供給
    する用紙吸着用給電手段とを具備して構成される静電搬
    送転写装置において、 用紙搬送位置に移動した電極のうちで最終転写像を転写
    する感光体の樹脂膜移動方向下流側に対応する電極に接
    触し、上記高電圧及び低電圧のうちいずれか一方の電圧
    を供給する剥離用給電手段を設けたことを特徴とする静
    電搬送転写装置。
  5. (5)請求項4記載の静電搬送転写装置において、 樹脂膜が装架されるローラの少なくとも表層部を導電体
    から形成し、 このローラを剥離用給電手段としたことを特徴とする静
    電搬送転写装置。
  6. (6)請求項4又は5記載の静電搬送転写装置において
    、 剥離用給電手段により供給される電圧が接地電位である
    ことを特徴とする静電搬送転写装置。
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