JPH02156274A - 静電搬送転写装置 - Google Patents

静電搬送転写装置

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JPH02156274A
JPH02156274A JP63308944A JP30894488A JPH02156274A JP H02156274 A JPH02156274 A JP H02156274A JP 63308944 A JP63308944 A JP 63308944A JP 30894488 A JP30894488 A JP 30894488A JP H02156274 A JPH02156274 A JP H02156274A
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JP
Japan
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brush
transfer
electrode
paper
resin film
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Pending
Application number
JP63308944A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Okuno
辰男 奥野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真複写機等の画像形成装置において使
用される静電搬送転写装置に関する。
従来の技術 電子写真複写機等の画像形成装置において、像保持体(
感光体で代表する。)上に形成されたトナー像を転写材
(用紙で代表する。)に転写する方法としては、用紙を
トナー像に重ねて搬送すると同時に背面側から帯電させ
てトナーを静電吸着させる方法が一般的である。特に、
感光体と同期して回転駆動される転写ドラム上に用紙を
一旦支持して転写を行う転写方法は、これにより用紙へ
の多重転写が可能になるという理由により、主としてカ
ラー複写機において使用される。
転写ドラムに用紙を支持する手段としては、グリッパ等
の機械的な把持機構によるもの、静電吸着によるもの等
があるが、これらのうち静電吸着によるものは、転写ド
ラムの任意の位置から用紙を支持することができるから
、用紙の長手力量の大小を問わず用紙間隔を狭めること
が可能になり、その分複写速度が向上するという利点が
ある。
第14図は、静電吸着により用紙を転写ドラムに支持す
る方法を具体化してなる従来の静電搬送転写装置を示す
国である。2は感光体であり、図示しない現像装置によ
り現像されて得られたトナー像Tを転写位置に送る。4
は転写位置において用紙を介して感光体2の表面に当接
又は近接するように回転可能に軸支された転写ドラムで
あり、この転写ドラム4は、その部分側面図及び内側か
ら見た展開平面図がそれぞれ第15図及び第16図に示
されるように、無端状に形成された樹脂膜6と、樹脂膜
6の内側に一定間隔で交互に形成された複数の電極3a
、gbと、これらの電極8a。
8bの各々を樹脂膜6に固定する絶縁体からなる支持体
10とから構成されている。なお、支持体10の幅は樹
脂膜6の幅よりも小さくされ、これにより電極3a、3
bが交互に樹脂膜6の内側で表出して、それぞれが別の
給電用のブラシからの給電を受けることができるように
なっている。転写ドラム4の内部の位置には、転写及び
用紙の吸着を行うために、転写用ブラシ12a、12b
及び吸着用ブラシ14a、14b、16a、16bが固
定されている。
第17図は各ブラシの電源接続図である。転写位置にお
いて電極3a、3bに摺動する転写用ブラシ12a、1
2bは、スイッチ20を介して電源18の正側に接続さ
れ、その電源18の負側は接地されている。転写位置を
除く用紙搬送位置において電極8aに摺動する吸着用ブ
ラシ14a。
16aは接地されており、同じく用紙搬送位置において
電極8bに摺動する吸着用ブラシ14b。
16bは、それぞれ、スイッチ24.28を介して電源
22.26の正側に接続され、電源2226の負側は接
地されている。
上記構成の静電搬送転写装置の動作を説明する。
給紙トレイ30上に載置された用紙32は、用紙32の
上面に当接するように軸支されたフィードローラ34の
回転により所定のタイミングで送り出される。用紙先端
が転写ドラム4の近傍に到達するとスイッチ24がオン
になり、電源22の出力電圧が電極14bを介して1つ
おきの電極8bに印加され、電極3a、3b間に生じる
電界により用紙と樹脂膜6とが異極性に帯電して、互い
に吸着力を及ぼすようになる。かくして転写ドラム4の
回転に同期してその表面に支持された用紙が転写域の近
傍に到達すると、スイッチ20がオンになり、電極3a
、3bの双方に直流電圧が印加されて用紙はトナー像T
と逆極性に帯電し、用紙と同一の周速度で回転する感光
体2上のトナー像Tを静電吸着して、転写が実行される
。このとき、転写用ブラシ12bの下流側に位置する吸
着用ブラン14b、16bには直流電圧が印加されてお
り、この複写がフルカラー複写である場合には、第1色
による転写を終了した用紙を継続して転写ドラムに支持
するようになっている。第2色、第3色による転写も同
様に実行され、3乃至4回分の転写が終了すると、スイ
ッチ28がオフになり、剥離爪36によって用紙は転写
ドラム4から剥離され、搬送ベルト38上に送り出され
る。なお、単色複写の場合には、スイッチ28は常にオ
フにされ、−回の転写が終了する毎に用紙を排出するよ
うになっている。
しかし、上記の構成であると、用紙搬送時において、複
数の電極3a、3bがそれぞれ常時同電位であり、電極
に対応している部分とそうでない部分とで用紙に注入さ
れる電荷量に差が生じるため、転写位置にて転写を実行
するに際して、電極3a、3bのピッチで交互に濃度の
高い部分、低い部分が生じてしまう。この現象(以下電
極模様と称する。)を回避するために、第18図に示さ
れるような構成が提案されている。
この従来例(第18図)では、第16図の積】構造にお
ける各電極に代えて、両端部とも樹脂膜6の内側に表出
するように構成された電極7を形成し、この電極70両
側の表出部に給電用のブラシ9a、9bが交互に摺動す
るようにしている。
ブラシ9aが接地されておりブラシ9bに電圧が印加さ
れているとして、各電極7の接続状態について見てみる
と、樹脂膜6の周回に従って電圧の印加と接地部への接
続とが交互に繰り返されるので、各電極が常時同電位と
なることがなく、電極模様が解消される。
発明が解決しようとする課題 しかし、第18図に示される従来の改良された静電搬送
転写装置にあっては、樹脂膜の周回に従って各電極につ
いて電圧の印加と接地部への接続とが交互に繰り返され
るので、つまり充放電が繰り返されるので、ブラシ先端
と電極間に微小放電が生じ、ノイズが増大するという問
題があった。
微小放電の発生を第19図により説明する。同図は用紙
搬送位置における給電部の側面図であり、電極7に摺動
するブラシ9a、9bはそれぞれ電源11の負側及び正
側に接続され、電源11の負側は接地されている。樹脂
膜6が図中矢印方向に周回しているとして、ブラシ9b
に接近しつつある電i7aに注目すると、この電極7a
がブラシ9bに限りなく接近するにつれ電極7aとブラ
シ9b間に形成される電界が増大し、その電界が放電限
界を越えたときに気中放電が生じるものである。このよ
うな放電の発生は、各ブラシ又は電極の抵抗値を上げて
おくことによりある程度抑制することは可能であるが、
ノイズが発生しなくなる程度にブラシ又は電極の抵抗値
を上げると充分な給電を行うことができず、用紙吸着力
の低下、転写効率の低下等の問題が生じる。このように
従来は、用紙吸着力の低下及び転写効率の低下を許容し
て電気ノイズの抑制を図るか、あるいは電気ノイズの発
生を許容して用紙吸着力及び転写効率の確保を図るかい
ずれか一方を選択する必要があった。
本発明はこのような事情に鑑みて創作されたもので、微
小放電による電気ノイズの発生を防止することができ、
且つ、高い用紙吸着力及び転写効率を得ることが可能な
静電搬送転写装置の提供を目的としている。
課題を解決するための手段 上述した技術的課題は、感光体のトナー像が転写される
用紙を少な(とも転写位置において外表面に密着させな
がら移動する半導電性の樹脂膜と、上記耐脂膜の内側に
一定間隔で並設された複数の電極と、上記電極のうちで
転写位置に移動した電極に接触し、トナーの電荷の極性
と逆極性の電圧を供給する転写用給電手段と、上記電極
のうちで用紙搬送位置に移動した電極に接触し、交互に
高電圧及び低電圧を供給する用紙吸着用給電手段とを具
備して構成される静電搬送転写装置であって、上記転写
用及び用紙吸着用給電手段の一部又は全部の抵抗値に、
上記樹脂膜、の移動方向に対して徐々に減少するような
勾配を設けたことを特徴とする静電搬送転写装置により
解決される。
作   用 本発明の構成jこよれば、転写用叉び用紙吸着用給電手
段の抵抗値に、樹脂膜の移動方向に対して徐々に減少す
るような勾配を設けているので、樹脂膜の移動に伴って
電極が最初に接近する部分の抵抗値は高く、このため給
電手段と電極間の微小放電が抑制され、電気ノイズの発
生を防止することができる。電極が給電手段における高
抵抗部分に一旦接触した後は、樹脂膜の移動に伴って当
該1飄が接触する部分の抵抗値が徐々に減少するので、
微小放電を生じることなしに、用紙吸着及び転写に必要
な充放電を行うことができる。尚、上記構成において、
転写用及び用紙吸着用給電手段の一部又は全部の抵抗値
に、としているのは、例えば用紙吸着用給電手段が交互
に供給する高電圧及び低電圧のうちの低電圧部が接地部
である場合に、高電圧を供給する側の給電手段だけに上
記勾配を設けることによっても上記作用とほぼ同様の作
用を得ることができるからである。
実  施  例 以下本発明の実施例を図fに基づいて説明する。
第1図は本発明を適用することのできる静電搬送転写装
置の部分破断側面面、第2図は第1図における破断部分
の拡大図、第3図は第1図におけるIII−III線に
沿った断面図、第4図は第1図に示される転写ドラムの
部分斜視図である。
第1図において、40はその表面に形成された静電潜像
が図示しない現像装置によって白黒又はカラー現像され
る感光体、42は転写位置において感光体40の表面に
当接するように配設された転写ドラム、44は転写ドラ
ム42の電極に給電するためのブラシ給電装置、46は
給紙トレイ48上に載置された用紙50を転写ドラム4
2の方向に送り出すフィードローラ、52は剥離位置に
おいてその先端が転写ドラム42に対して接離自在に設
けられた剥離爪、54は剥離爪52により剥離された用
紙を図示しない定着装置の方向に送る搬送ベルトである
転写ドラム42は、第4図に示すように、金属等からな
る剛体ドラム62と、剛体ドラム62の外周に設けられ
た絶縁性の支持体64と、支持体64上に一定間隔で複
数設けられた帯状の電極66と、電極66の端部近傍が
表出するように支持体64及び電極66に密着させられ
た半導電性の樹脂膜68とから構成されている。ここで
、半導電性の樹脂膜68は、アクリル、塩ビ、ポリエス
テル、ポリプロピレン等の樹脂又は各種ゴムにカーボン
ブラック等の帯電防止剤を適当看含有させて、その体積
抵抗率が106〜1012Ω・口となるように形成され
、その厚みは例えば0.25amである。また、電極6
6は、通常のエツチング、スクリーン印刷等の導電パタ
ーン形成技術により支持体64上に形成することができ
、その幅は約0.5胴である。例えば第5図に示すよう
に、ポリエステルからなる厚み50μmの支持体64上
にエツチングにより厚み35μmのCu電極66aを形
成し、Cu電極66aの表面に酸化防止及び対摩耗性向
上を目的としてNi電極66bを厚み2〜3μmで形成
すれば、長期にわたる使用に充分耐え得る転写ドラムを
提供することができる。
各電極間の間隔については、l mm以上であると電極
模様が生じやすくなるので、それ以下で小さい程良いが
、小さすぎると短絡等の二次障害が生じるので、約0.
5mmが最適である。支持体64を硬度(JIS  K
6301)が50°以下の弾性体で形成するか、あるい
は支持体64と剛体ドラム62間に図示しない同質の弾
性体層を介在させることによって、転写ドラムと感光体
の当接力を安定化することができ、転写効率の安定化等
が可能になる。尚、第4図において、電極66の端部近
傍を表出させているのは、以下に説明するブラシ給電装
置によって転写ドラム42の片側部分にて給電を行うた
めである。
ブラシ給電装置44は、第3図に示すように、転写ドラ
ム42の電極露出部分を覆う形で設けられており、その
内側には各種機能をなすための給電用のブラシが円、■
方向に2列で交互に配置されている。ブラシ給電装置4
4は、その円周方向の位置によって機能が異なり、第1
図に示すように、転写位置に相当する転写部441と、
用紙搬送位置に相当する第1壜送部442と、第1搬送
部にお:する用紙刊碓位冒上流・11に挿入された第2
盪送邪443とか;l+礪戊されて′J)るっ転写R4
41、ill送部442及び第2搬送り443における
プランの配置は同様であるので、第11送部442につ
いてその構成を第2図により説明する。尚、同ズは2列
で配!されているブラシのうちの1列に本目当する新面
を示している。ハウジング56の内側には、円周方向に
一定間隔で複数の窪み56aが形成されており、窪み5
6aの内部には、基体78a及び導電性繊維78bから
なる第1吸着用ブラシ78が収容されている。第1吸着
用ブラシ78の外部回路との接続は、基体78aの下部
に設けられた金属プレート58及び接続端子60を介し
て行うことができる。第1吸着用ブラシ78がハウジン
グ56の内面から突出する高さa。
は例えば1.5〜2.0@mであり、転写ドラムの電極
形成面ELにブラシが食い込む長さa2 は例えば約1
 armである。このように本実施例では、ハウジング
56の窪みに各ブラシを収容しているので、導電性11
維78bが拡がったり倒れたりすることが防止される。
導電性繊維78bは、例えばアクリル樹脂に帯電防止剤
としてカーボンブラックを分散させてなる導電性の樹脂
繊維から形成することができ、その体積抵抗率は、後述
するように、転写ドラムの周回方向に対して徐々に減少
するような勾配を有している。ここでブラシを上記のよ
うな材質から形成しているのは、ステンレス等の金属製
であるとブラシが摺動する電極が傷みやすく、炭素!維
製のブラシであるともろい上に可撓性に富んだ状態で立
設させることが困難であり、導電性樹脂繊維であればこ
れらの問題が生じないからである。
ブラシ給電装置の各部の電源接続を第6図により説明す
る。尚、同図は、ブラシ給電装置44を第1搬送り44
2及び第2搬送部443間(第1図におけるA部)で破
断した展開平面図に相当している。転写部441におい
て、70は転写用ブラシであり、スイッチ72を介して
転写用型#74の正側に接続され、この転写用電源74
の負側は接地されている。この構成によれば、転写ドラ
ムの周回にともなって転写位置に移動してきた電極に常
に一定の電圧を供給することができる。転写用ブラシ7
00両側には転写用補助ブラシ76が設けられており、
これを接地しておくことにより、転写部における電界を
安定なものとすることができ、良好な転写品質を得るこ
とができる。即ち、一般に転写は、感光体上の荷電トナ
ー粒子が転写電界を形成する電気力線に沿って移動する
ことによりなされるから、転写用補助ブラシを設けるこ
とにより転写電界を狭い空間に閉じ込めて、トナー粒子
が転写位置に移動するより先に転写されるのを防止する
ことができ、転写画像が滲む等の不良が生じにくくなる
。第1搬送部442において、第1吸着用ブラシ78は
交互にスイッチ80及び接地部に接続されている。82
はスイッチ80と接地部間に設けられた第1吸着用電源
である。第2搬送部443において、84は第2吸着用
ブラシであり、これらは交互に切換スイッチ86及び接
地部に接続されている。切換スイッチ86は、負側が接
地された第2吸着用電源88の正側への接続と接地部へ
の接続とを切り換える。
従来、ブラシ給電を転写ドラムの内側から行っていたの
で、上記配線接続が極めて複雑になっていたものである
が、この例のように転写ドラムの外側からブラシ給電を
行うようにすれば、保守性が向上すると共に、配線の自
由度が増大する。又、ブラシ給電装置を転写ドラムの一
方の側に設けているので、装置を小型に構成することが
できる。
更に、ブラシ給電装置を転写ドラムの両側に分割した場
合と比較して、ブラシ間ピッチの調整に手間取ることが
なくなる。
以下、本実施例の装置の動作を説明する。転写ドラム4
2を回転させた状態でスイッチ80をオンにすると、転
写ドラム42の回転に伴って第1撮送り442に対応す
る電極66は、第7図に示すように、プラス、フローテ
ィング、アース、フローティング、プラス、・・・と繰
り返して電位が変化するから、プラス部分とアース部分
に接続された電極群間に電界が形成され、用紙の吸着が
可能になる。ここで電極がフローティングになる期間を
設けているのは、ブラシのプラス部分とアース部分が同
一の電極を介して短絡することを防止するためである。
この状態でフィードローラ46により用紙50を送り出
すと、この用紙は、転写ドラム42との当接部にてその
先端から順次転写ドラム42上に吸着される。転写ドラ
ム42上に吸着した用紙は、転写ドラム420回転に伴
って転写位置に送られ、ここで第1色目のトナー像が転
写される。第1色目のトナー像が転写された用紙は、そ
のまま転写ドラム42に吸着された状態で更に2周乃至
3周して2色目以降のトナー像の転写が行われる。2色
目以降のトナー像の転写に際しては、第2搬送部443
も第1搬送部442と同様に用紙吸着状態となっている
。そして、全てのトナー像の転写が完了すると、用紙先
端が剥離位置に到達するよりも所定時間早いタイミング
でスイッチ86が接地側に切り換わり、第2搬送部44
3にふける吸着力が漸次除去されて、用紙は剥離爪52
により転写ドラム42から剥離され、搬送ベルト54に
より定着装置等の次工程に送られる。ここで、上記タイ
ミングで第2搬送部443を接地しているのは、樹脂膜
の除電が適当な時定数をもって完了するより先に用紙を
剥離爪52により強制的に剥離する場合に生じるエクス
ブロージョン(トナーが飛散する現象)を防止するため
である。
竿8図は各給電用のプラン、例えば第1最送部442に
おける第1吸着用ブラシ78を形成する導電性樹脂繊維
の体積抵抗率の勾配を説明するための図であって、図中
のグラフにおける縦軸は体積抵抗率ρ(Ω・cm)、I
t軸は図中右から左方向が樹脂膜(転写ドラム)の周回
方向に対応している。第1吸着用ブラシ78における上
記周回方向上流側端部から下流側端部まで、導電性樹脂
繊維の体積抵抗率を1010Ω・cmから102 Ω・
cmまで徐々に低下させたものである。尚、ブラシ両端
の体積抵抗率の値は上述の例に限定されず、また、両端
間の体積抵抗率の変化についても、例示したように片側
対数目盛グラフにおいて直線状となるものに限定されな
い。即ち、ブラシの体積抵抗率は、放電が生じず良好な
給電を行なえるように、印加電圧及び転写ドラムの周回
速度等のファクターに応じて設定することができる。
第9図は、体積抵抗率に勾配を設けたことによる作用を
説明するための図であって、第1搬送部において図中矢
印方向に周回する転写ドラム42の電極66を第1吸着
用ブラシ78が摺動している状態を示している。電極6
6のうち第1吸着用ブラシ78に接近しつつある電極6
6aに注目すると、この電極66aが第1吸着用ブラシ
78に最初に接触する部分はその高抵抗側78−1であ
るので、電極66aとブラシ間に形成される電界を放電
限界以下とすることができ、電気ノイズの発生を防止す
ることができる。一方、電極66aが一旦ブラシと接触
して摺動を開始すると、当該摺動部におけるブラシの体
積抵抗率に応じて充放電がなされ、最終的にはブラシの
低抵抗側78−2において用紙吸着に必要な充分な電′
界が付与されることになる。このように、ブラシの体積
抵抗率について、転写ドラムの周回方向に対して徐々に
減少するような勾配を設けることにより、用紙搬送位置
においては用紙吸着力を損なうことなしに、又、転写位
置においては転写効率を損なうことなしに、ブラシと電
極間の微小放電による電気ノイズの発生を防止すること
ができる。
本実施例では、全てのブラシ、つまり第6図において、
転写用ブラシ70、転写用補助ブラシ76、第1吸着用
ブラシ78及び第2吸着用ブラシ84における接地側に
ついて並びにプラス電圧供給側について全て上述のよう
な体積抵抗率の勾配を設けているが、本発明はこの構成
に限定されず、プラス電圧供給側についてのみ上記勾配
を設けるようにしてもよい。また、用紙搬送部と比較し
て高い電圧が供給される転写用ブラシ70についてのみ
上記勾配を設けてもよい。
第1O図は、用紙搬送部において樹脂膜及び用紙への充
放電等の過;度的現象が定常状態となったときの、用紙
搬送部の等価回路図である。電源Vに対して、2つのブ
ラシ抵抗R□。、Bと、電極、樹脂膜及び吸着された用
紙の抵抗R2−6とを直列に接続したものであるっ抵抗
R4−2の両端にかかる電圧をv6−1とすると、 V、−、−V R,−、/ (2RRIUSR+ Ra
−a )と表されるので、用紙を良好に吸着するために
Va−a  として100OV程度必要であるとすれば
、電源電圧の実用レベルからRBRtlSII はRa
−a と同等以下であることが望ましい。具体的には、
1つのプランに10μAの電流が流れるとし、2つのブ
ラシ抵抗における電圧降下が最大1000Vであるとし
て、 10μAX2RiiusH=l O00Vが成り立つか
ら、ブラシ抵抗(RBIIUSM )は108Ω以下で
あることが望ましい。ここで言うブラシ抵抗はブラシに
おける全体的な抵抗値であるので、本実施例のように体
積抵抗率に勾配を設けている場合には、体積抵抗率が最
も低い部分における抵抗値が上記条件を満足するように
ブラシを構成することで、良好な用紙吸着力を得ること
ができる。
ブラシと電極間の放電の抑制を更に効果的に行うために
は、以下のようにすればよい。即ち、電極全体の抵抗率
を均一に高めるか、あるいは、第11図に示すように、
電極66のブラシとの摺動部分に抵抗物質90を被膜形
成し、電極両端間あるいは抵抗物質90表面と抵抗物質
90が塗布されていない側の電極66の端部間の抵抗値
Rを、I X 10’  Ω<R<1XIQ7 Ωの範
囲内に設定しておくことで、放電が開始したとしても抵
抗部分における電圧降下の作用により放電が継続するこ
とがない。ここで抵抗値を上記範囲内に設定しているの
は、抵抗値が上記範囲における下限値よりも小さいとブ
ラシの体積抵抗率の勾配が不十分であるときにノイズ発
生の恐れがあり、又、上記範囲における上限値よりも大
きいと例えば1つのブラシに流れる電流が10μAであ
るときの電極両端間の電位差が100V以上となって用
紙吸着力又は転写効率が電極の長さ方向で不均一になる
からである。
第12図は、本発明を適用し得る他の静電搬送転写装置
の例を示す図である。この装置は、無端ベルト状に形成
した樹脂膜ベルト94と、樹脂膜ベルト94を装架する
一対のローラ96.98と、樹脂膜ベルト94の水平面
に配設され、各々にシアン、マゼンタ、イエローの各ト
ナーによって同一原画に対する現像が行われるシアン色
用感光体100、マゼンタ色用感光体102、イエロー
色層感光体104と、各感光体100,102.104
と共に樹脂膜ベルト94を挟持して回転する弾性体ロー
ラ106.108,110と、転写位置及び用紙搬送位
置において樹脂膜ベルト94の内側に設けられた電極に
所定の電圧を供給するブラシ給電装置112とを具備し
て構成されている。
尚、ブラシ給電装置112のブラシの電気的な接続及び
電極の配置については、これまでの各実施例に準じて行
うことができるので、その説明を省略する。
給紙カセット38からフィードローラ36によって用紙
40が給紙されると、図示しない給紙センサにより用紙
先端が検知され、この検知によって各感光体100,1
02.104への画像書き込みのタイミングが決定され
る。同時にブラシ給電装置112によって用紙搬送位置
及び転写位置に所定の電界が付与される。樹脂膜ベルト
94に吸着した用紙は、感光体100,102.104
の直下を通過する際にそれぞれシアン像、マゼンタ像、
イエロー像を転°写され、結果として同一画像に対する
多重転写像が形成される。感光体100.102.10
4への画像書き込みは、用紙の搬送時間分だけ順次遅れ
て行われ、3色の各々の色が重なるように制御される。
多重転写が完了した用紙は、さらに定着装置に送られて
、定着が行われる。
樹脂膜ベルト94は、支持体122上に複数の電極12
4を一定間隔で形成し、電極124の端部近傍が露出す
るように電極124を介して樹脂膜126を支持体12
2に接着して構成されている。このような構成によれば
、抵抗勾配が形成されたブラシを用いて構成されるブラ
シ給電装置112により電極124の露出部分に給電を
行うことによって、前実施例と同様の効果を得ることが
できる。
以上の実施例の説明においては、用紙搬送部に吸着のた
めの電界を付与するために、各電極を交互にプラス電圧
部(例えば+1500V)と接地部に接続するようにし
ているが、その一方が接地部である必要はない。即ち、
高電圧及び低電圧というのは、相対的に+(プラス)側
の電圧及び相対的に−(マイナス)側の電圧を意味する
。従って、高電圧及び低電圧の具体的な組合せとしては
、−’2000Vと+500V、+1500VとQV。
+1000Vと一500V、OVと一1500V。
−500Vと一2000V等がある。
発明の効果 以上詳述したように、本発明によれば、転写用及び吸着
用ブラシの一部又は全部の抵抗値に、樹脂膜の移動方向
に対して徐々に減少するような勾配を設けたので、用紙
吸着力及び転写効率を損なうことなしにブラシと電極間
の微小放電による電気ノイズの発生を防止することが可
能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用することのできる静電1送転写装
置の部分破断側面図、 第2図は第1図における破断部分の拡大図、第3図は第
1図におけるIII−I線に沿った断面図、 第4図は第1図に示される転写ドラムの部分斜視図、 第5図は第4図に示される電極の具体的構成例を示す断
面図、 第6図は第1図に示されるブラシ給電装置の電源接続図
、 第7図は第1図に示される装置の給電部の説明図、 第8図は第1図に示される装置における第1吸着用ブラ
シの抵抗値(体積抵抗率)の勾配を説明するための図、 第9図は上記勾配の作用を説明するための図、第10図
は第1図に示される装置における用紙搬送部の等価回路
図、 第11図は第1図に示される装置における他の実施例を
示す転写ドラムの断面図、 第12図は本発明を適用することのできる他の静電搬送
転写装置の側面図、 第13図は第12図に示される樹脂膜ベルトの展開平面
図、 第14図乃至第18図は従来技術を説明するための図、 第19図は従来技術の問題点を説明するための図である
。 0・・・感光体、 2・・・転写ドラム、 4.112・・・ブラシ給電装置、 6.124・・・電極、 8.126・・・樹脂膜、 0・・・転写用ブラシ、 6・・・転写用補助ブラシ、 8・・・第1吸着用ブラシ、 4・・・第2吸着用ブラシ。 出願人: 富士ゼロックス株式会社 代理人: 弁理士 松 本   吊 手1図 第 図 第2図 第 図 第 Fシ 図 第 図 第 図 第12 図 0d 第10 図 ■ 第11 図 第14 図 q 4b 第16図 第!8 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 感光体のトナー像が転写される用紙を少なくとも転写位
    置において外表面に密着させながら移動する半導電性の
    樹脂膜と、上記樹脂膜の内側に一定間隔で並設された複
    数の電極と、上記電極のうちで転写位置に移動した電極
    に接触し、トナーの電荷の極性と逆極性の電圧を供給す
    る転写用給電手段と、上記電極のうちで用紙搬送位置に
    移動した電極に接触し、交互に高電圧及び低電圧を供給
    する用紙吸着用給電手段とを具備して構成される静電搬
    送転写装置であって、 上記転写用及び用紙吸着用給電手段の一部又は全部の抵
    抗値に、上記樹脂膜の移動方向に対して徐々に減少する
    ような勾配を設けたことを特徴とする静電搬送転写装置
JP63308944A 1988-12-08 1988-12-08 静電搬送転写装置 Pending JPH02156274A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5390012A (en) * 1991-12-25 1995-02-14 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having transfer material carrying member

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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