JP2754620B2 - 静電搬送転写装置 - Google Patents
静電搬送転写装置Info
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- JP2754620B2 JP2754620B2 JP63308941A JP30894188A JP2754620B2 JP 2754620 B2 JP2754620 B2 JP 2754620B2 JP 63308941 A JP63308941 A JP 63308941A JP 30894188 A JP30894188 A JP 30894188A JP 2754620 B2 JP2754620 B2 JP 2754620B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真複写機等の画像形成装置において
使用される静電搬送転写装置に関する。
使用される静電搬送転写装置に関する。
従来の技術 電子写真複写機等の画像形成装置において、像保持体
(感光体で代表する。)上に形成されたトナー像を転写
材(用紙で代表する。)に転写する方法としては、用紙
をトナー像に重ねて搬送すると同時に背面側から帯電さ
せてトナーを静電吸着させる方法が一般的である。特
に、感光体と同期して回転駆動される転写ドラム上に用
紙を一旦支持して転写を行う転写方法は、これにより用
紙への多重転写が可能になるという理由により、主とし
てカラー複写機において使用される。
(感光体で代表する。)上に形成されたトナー像を転写
材(用紙で代表する。)に転写する方法としては、用紙
をトナー像に重ねて搬送すると同時に背面側から帯電さ
せてトナーを静電吸着させる方法が一般的である。特
に、感光体と同期して回転駆動される転写ドラム上に用
紙を一旦支持して転写を行う転写方法は、これにより用
紙への多重転写が可能になるという理由により、主とし
てカラー複写機において使用される。
転写ドラムに用紙を支持する手段としては、グリッパ
等の機械的な把持機構によるもの、静電吸着によるもの
等があるが、これらのうち静電吸着によるものは、転写
ドラムの任意の位置から用紙を支持することができるか
ら、用紙の長手方向の大小を問わず用紙間隔を狭めるこ
とが可能になり、その分複写速度が向上するという利点
がある。
等の機械的な把持機構によるもの、静電吸着によるもの
等があるが、これらのうち静電吸着によるものは、転写
ドラムの任意の位置から用紙を支持することができるか
ら、用紙の長手方向の大小を問わず用紙間隔を狭めるこ
とが可能になり、その分複写速度が向上するという利点
がある。
第13図は、静電吸着により用紙を転写ドラムに支持す
る方法を具体化してなる従来の静電搬送転写装置を示す
図である。2は感光体であり、図示しない現像装置によ
り現像されて得られたトナー像Tを転写位置に送る。4
は転写位置において用紙を介して感光体2の表面に当接
又は近接するように回転可能に軸支された転写ドラムで
あり、この転写ドラム4は、その部分側面図及び内側か
ら見た展開平面図がそれぞれ第14図及び第15図に示され
るように、無端状に形成された樹脂膜6と、樹脂膜6の
内側に一定間隔で交互に形成された複数の電極8a,8b
と、これらの電極8a,8bの各々を樹脂膜6に固定する絶
縁体からなる支持体10とから構成されている。なお、支
持体10の幅は樹脂膜6の幅よりも小さくされ、これによ
り電極8a,8bが交互に樹脂膜6の内側で表出して、それ
ぞれが別の給電用のブラシからの給電を受けることがで
きるようになっている。転写ドラム4の内部の位置に
は、転写及び用紙の吸着を行うために、転写用ブラシ12
a,12b及び吸着用ブラシ14a,14b,16a,16bが固定されてい
る。
る方法を具体化してなる従来の静電搬送転写装置を示す
図である。2は感光体であり、図示しない現像装置によ
り現像されて得られたトナー像Tを転写位置に送る。4
は転写位置において用紙を介して感光体2の表面に当接
又は近接するように回転可能に軸支された転写ドラムで
あり、この転写ドラム4は、その部分側面図及び内側か
ら見た展開平面図がそれぞれ第14図及び第15図に示され
るように、無端状に形成された樹脂膜6と、樹脂膜6の
内側に一定間隔で交互に形成された複数の電極8a,8b
と、これらの電極8a,8bの各々を樹脂膜6に固定する絶
縁体からなる支持体10とから構成されている。なお、支
持体10の幅は樹脂膜6の幅よりも小さくされ、これによ
り電極8a,8bが交互に樹脂膜6の内側で表出して、それ
ぞれが別の給電用のブラシからの給電を受けることがで
きるようになっている。転写ドラム4の内部の位置に
は、転写及び用紙の吸着を行うために、転写用ブラシ12
a,12b及び吸着用ブラシ14a,14b,16a,16bが固定されてい
る。
第16図は各ブラシの電源接続図である。転写位置にお
いて電極8a,8bに摺動する転写用ブラシ12a,12bは、スイ
ッチ20を介して電源18の正側に接続され、その電源18の
負側は接地されている。転写位置を除く用紙搬送位置に
おいて電極8aに摺動する吸着用ブラシ14a,16aは接地さ
れており、同じく用紙搬送位置において電極8bに摺動す
る吸着用ブラシ14b,16bは、それぞれ、スイッチ24,28を
介して電源22,26の正側に接続され、電源22,26の負側は
接地されている。
いて電極8a,8bに摺動する転写用ブラシ12a,12bは、スイ
ッチ20を介して電源18の正側に接続され、その電源18の
負側は接地されている。転写位置を除く用紙搬送位置に
おいて電極8aに摺動する吸着用ブラシ14a,16aは接地さ
れており、同じく用紙搬送位置において電極8bに摺動す
る吸着用ブラシ14b,16bは、それぞれ、スイッチ24,28を
介して電源22,26の正側に接続され、電源22,26の負側は
接地されている。
上記構成の静電搬送転送装置の動作を説明する。給紙
トレイ30上に載置された用紙32は、用紙32の上面に当接
するように軸支されたフィードローラ34の回転により所
定のタイミングで送り出される。用紙先端が転写ドラム
4の近傍に到達するとスイッチ24がオンになり、電源22
の出力電圧が電極14bを介して1つおきの電極8bに印加
され、電極8a,8b間に生じる電界により用紙と樹脂膜6
とが異極性に帯電して、互いに吸着力を及ぼすようにな
る。かくして転写ドラム4の回転に同期してその表面に
支持された用紙が転写域の近傍に到達すると、スイッチ
20がオンになり、電極8a,8bの双方に直流電圧が印加さ
れて用紙はトナー像Tと逆極性に帯電し、用紙と同一の
周速度で回転する感光体2上のトナー像Tを静電吸着し
て、転写が実行される。このとき、転写用ブラシ12bの
下流側に位置する吸着用ブラシ14b,16bには直流電圧が
印加されており、この複写がフルカラー複写である場合
には、第1色による転写を終了した用紙を継続して転写
ドラムに支持するようになっている。第2色、第3色に
よる転写も同様に実行され、3乃至4回分の転写が終了
すると、スイッチ28がオフになり、剥離爪36によって用
紙は転写ドラム4から剥離され、搬送ベルト38上に送り
出される。なお、単色複写の場合には、スイッチ28は常
にオフにされ、一回の転写が終了する毎に用紙を排出す
るようになっている。
トレイ30上に載置された用紙32は、用紙32の上面に当接
するように軸支されたフィードローラ34の回転により所
定のタイミングで送り出される。用紙先端が転写ドラム
4の近傍に到達するとスイッチ24がオンになり、電源22
の出力電圧が電極14bを介して1つおきの電極8bに印加
され、電極8a,8b間に生じる電界により用紙と樹脂膜6
とが異極性に帯電して、互いに吸着力を及ぼすようにな
る。かくして転写ドラム4の回転に同期してその表面に
支持された用紙が転写域の近傍に到達すると、スイッチ
20がオンになり、電極8a,8bの双方に直流電圧が印加さ
れて用紙はトナー像Tと逆極性に帯電し、用紙と同一の
周速度で回転する感光体2上のトナー像Tを静電吸着し
て、転写が実行される。このとき、転写用ブラシ12bの
下流側に位置する吸着用ブラシ14b,16bには直流電圧が
印加されており、この複写がフルカラー複写である場合
には、第1色による転写を終了した用紙を継続して転写
ドラムに支持するようになっている。第2色、第3色に
よる転写も同様に実行され、3乃至4回分の転写が終了
すると、スイッチ28がオフになり、剥離爪36によって用
紙は転写ドラム4から剥離され、搬送ベルト38上に送り
出される。なお、単色複写の場合には、スイッチ28は常
にオフにされ、一回の転写が終了する毎に用紙を排出す
るようになっている。
発明が解決しようとする課題 第13図乃至第16図に示すような構成からなる静電搬送
転写装置を用いた場合、以下に示すような問題が生じ
る。
転写装置を用いた場合、以下に示すような問題が生じ
る。
即ち、上記従来の構成では、用紙搬送時において、複
数の電極8a,8bがそれぞれ常時同電位であるから、搬送
されつつある用紙の電極に対応する部分とそうでない部
分とで注入される電荷に差が生じ、又、用紙が比較的高
抵抗であることから、この注入電荷の差が転写位置にま
で持ち越され、このため、注入電荷の差に応じて転写効
率が異なるものとなり、転写画像に電極のピッチで交互
に濃度の高い部分、低い部分が生じてしまう。この現象
(以下電極模様と称する。)は、低含水紙等の高抵抗の
用紙において顕著である。
数の電極8a,8bがそれぞれ常時同電位であるから、搬送
されつつある用紙の電極に対応する部分とそうでない部
分とで注入される電荷に差が生じ、又、用紙が比較的高
抵抗であることから、この注入電荷の差が転写位置にま
で持ち越され、このため、注入電荷の差に応じて転写効
率が異なるものとなり、転写画像に電極のピッチで交互
に濃度の高い部分、低い部分が生じてしまう。この現象
(以下電極模様と称する。)は、低含水紙等の高抵抗の
用紙において顕著である。
そこで、本発明は、電極模様を抑制乃至は防止するこ
とが可能な静電搬送転写装置の提供を目的とする。
とが可能な静電搬送転写装置の提供を目的とする。
一方、この種の静電搬送転写装置において、感光体の
表面又は樹脂膜の表面に微小な突起等の欠陥がある場
合、その欠陥部を介して感光体と転写ドラム間に放電が
生じ、感光体又は樹脂膜が損傷するという問題があっ
た。殊に可燃性を有する樹脂膜にあっては発火に到る危
険がある。
表面又は樹脂膜の表面に微小な突起等の欠陥がある場
合、その欠陥部を介して感光体と転写ドラム間に放電が
生じ、感光体又は樹脂膜が損傷するという問題があっ
た。殊に可燃性を有する樹脂膜にあっては発火に到る危
険がある。
そこで、本発明は放電による感光体及び樹脂膜の損傷
を防止することが可能な静電搬送転写装置の提供を目的
とする。
を防止することが可能な静電搬送転写装置の提供を目的
とする。
課題を解決するための手段 上述した技術的課題は、以下に示す(1)、(2)の
構成の静電搬送転写装置により解決される。
構成の静電搬送転写装置により解決される。
(1) 感光体のトナー像が転写される用紙を少なくと
も転写位置において外表面に密着させながら移動する半
導電性の樹脂膜と、この樹脂膜の内側に一定間隔で並設
された複数の電極と、上記電極のうちで転写位置に移動
した電極に接触し、トナーの極性と逆極性の電圧を供給
する転写用給電手段と、上記電極のうちで用紙搬送位置
に移動した電極に接触し、交互に高電圧及び低電圧を供
給する用紙吸着用給電手段とを具備して静電搬送転写装
置を構成する。
も転写位置において外表面に密着させながら移動する半
導電性の樹脂膜と、この樹脂膜の内側に一定間隔で並設
された複数の電極と、上記電極のうちで転写位置に移動
した電極に接触し、トナーの極性と逆極性の電圧を供給
する転写用給電手段と、上記電極のうちで用紙搬送位置
に移動した電極に接触し、交互に高電圧及び低電圧を供
給する用紙吸着用給電手段とを具備して静電搬送転写装
置を構成する。
(2) (1)の構成において、樹脂膜の体積抵抗率が
108Ω・cm乃至1012Ω・cmとする。
108Ω・cm乃至1012Ω・cmとする。
ここで、高電圧及び低電圧というのは、相対的に+
(プラス)側の電圧及び相対的に−(マイナス)側の電
圧を意味する。従って、高電圧及び低電圧の具体的な組
合せとしては、+2000Vと+500V、+1500Vと0V、+1000
Vと−500V、0Vと−1500V、−500Vと−2000V等がある。
(プラス)側の電圧及び相対的に−(マイナス)側の電
圧を意味する。従って、高電圧及び低電圧の具体的な組
合せとしては、+2000Vと+500V、+1500Vと0V、+1000
Vと−500V、0Vと−1500V、−500Vと−2000V等がある。
作用 (1)の構成によれば、用紙吸着用給電手段により用
紙搬送位置に移動した電極に交互に高電圧及び低電圧を
供給するようにしているので、樹脂膜に接触した用紙
は、高電圧が供給された電極群と低電圧が供給された電
極群との間に形成される電界によって樹脂膜上に吸着さ
れ、樹脂膜の移動に従って搬送される。このとき、各々
の電極の電位について見てみると、樹脂膜の移動に従っ
て高電圧の印加と低電圧の印加とが交互に繰り返される
ので、電極が常時同電位となることがなく、注入電荷が
転写位置に持ち越されることによる電極模様の発生が抑
制される。
紙搬送位置に移動した電極に交互に高電圧及び低電圧を
供給するようにしているので、樹脂膜に接触した用紙
は、高電圧が供給された電極群と低電圧が供給された電
極群との間に形成される電界によって樹脂膜上に吸着さ
れ、樹脂膜の移動に従って搬送される。このとき、各々
の電極の電位について見てみると、樹脂膜の移動に従っ
て高電圧の印加と低電圧の印加とが交互に繰り返される
ので、電極が常時同電位となることがなく、注入電荷が
転写位置に持ち越されることによる電極模様の発生が抑
制される。
(2)の構成によれば、樹脂膜の体積抵抗率を1012Ω
・cmよりも小さくしているので、転写位置に移動した用
紙に樹脂膜を介して注入される電荷について電極に対応
する部分とそうでない部分とで差が生じにくくなり、つ
まり、電極に対応する部分とそうでない部分とで転写電
界が均一になり、電極模様の発生を防止することができ
る。また、樹脂膜の体積抵抗率を108Ω・cmよりも大き
く設定しているので、転写位置にて感光体と樹脂膜との
間に放電のきっかけが生じたとしても、放電電流の制限
能力により放電が継続されることがなく、樹脂膜又は感
光体の損傷の恐れがなくなる。即ち、体積抵抗率が比較
的小さい場合には、突起等の欠陥を介して放電が開始し
たときにその放電が継続されるのに対して、体積抵抗率
が比較的大きい場合には、放電が開始したとしても高抵
抗を有する樹脂膜における電圧降下により放電が早期に
停止するものである。
・cmよりも小さくしているので、転写位置に移動した用
紙に樹脂膜を介して注入される電荷について電極に対応
する部分とそうでない部分とで差が生じにくくなり、つ
まり、電極に対応する部分とそうでない部分とで転写電
界が均一になり、電極模様の発生を防止することができ
る。また、樹脂膜の体積抵抗率を108Ω・cmよりも大き
く設定しているので、転写位置にて感光体と樹脂膜との
間に放電のきっかけが生じたとしても、放電電流の制限
能力により放電が継続されることがなく、樹脂膜又は感
光体の損傷の恐れがなくなる。即ち、体積抵抗率が比較
的小さい場合には、突起等の欠陥を介して放電が開始し
たときにその放電が継続されるのに対して、体積抵抗率
が比較的大きい場合には、放電が開始したとしても高抵
抗を有する樹脂膜における電圧降下により放電が早期に
停止するものである。
実 施 例 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明を適用することのできる静電搬送転写
装置の部分破断側面図、第2図は第1図における破断部
分の拡大図、第3図は第1図におけるIII−III線に沿っ
た断面図、第4図は第1図に示される転写ドラムの部分
斜視図である。
装置の部分破断側面図、第2図は第1図における破断部
分の拡大図、第3図は第1図におけるIII−III線に沿っ
た断面図、第4図は第1図に示される転写ドラムの部分
斜視図である。
第1図において、40はその表面に形成された静電潜像
が図示しない現像装置によって白黒又はカラー現像され
る感光体、42は転写位置において感光体40の表面に当接
するように配設された転写ドラム、44は転写ドラム42の
電極に給電するためのブラシ給電装置、46は給紙トレイ
48上に載置された用紙50を転写ドラム42の方向に送り出
すフィードローラ、52は剥離位置においてその先端が転
写ドラム42に対して接離自在に設けられた剥離爪、54は
剥離爪52により剥離された用紙を図示しない定着装置の
方向に送る搬送ベルトである。
が図示しない現像装置によって白黒又はカラー現像され
る感光体、42は転写位置において感光体40の表面に当接
するように配設された転写ドラム、44は転写ドラム42の
電極に給電するためのブラシ給電装置、46は給紙トレイ
48上に載置された用紙50を転写ドラム42の方向に送り出
すフィードローラ、52は剥離位置においてその先端が転
写ドラム42に対して接離自在に設けられた剥離爪、54は
剥離爪52により剥離された用紙を図示しない定着装置の
方向に送る搬送ベルトである。
転写ドラム42は、第4図に示すように、金属等からな
る剛体ドラム62と、剛体ドラム62の外周に設けられた絶
縁性の支持体64と、支持体64上に一定間隔で複数設けら
れた帯状の電極66と、電極66の端部近傍が表出するよう
に支持体64及び電極66に密着させられた半導電性の樹脂
膜68とから構成されている。ここで、半導電性の樹脂膜
68は、アクリル、塩ビ、ポリエステル、ポリプロピレン
等の樹脂又は各種ゴムにカーボンブラック等の帯電防止
剤を適当量含有させて、その体積抵抗率が108〜1012Ω
・cmとなるように形成され、その厚みは例えば0.25mmで
ある。また、電極66は、通常のエッチング、スクリーン
印刷等の導電パターン形成技術により支持体64上に形成
することができ、その幅は約0.5mmである。例えば第5
図に示すように、ポリエステルからなる厚み50μmの支
持体64上にエッチングにより厚み35μmのCu電極66aを
形成し、Cu電極66aの表面に酸化防止及び対摩耗性向上
を目的としてNi電極66bを厚み2〜3μmで形成すれ
ば、長期にわたる使用に充分耐え得る転写ドラムを提供
することができる。各電極間の間隔については、1mm以
上であると電極模様が生じやすくなるので、それ以下で
小さい程良いが、小さすぎると短絡等の二次障害が生じ
るので、約0.5mmが最適である。支持体64を硬度(JIS
K6301)が50゜以下の弾性体で形成するか、あるいは支
持体64と剛体ドラム62間に図示しない同質の弾性体層を
介在させることによって、転写ドラムと感光体の当接力
を安定化することができ、転写効率の安定化等が可能に
なる。尚、第4図において、電極66の端部近傍を表出さ
せているのは、以下に説明するブラシ給電装置によって
転写ドラム42の片側部分にて給電を行うためである。
る剛体ドラム62と、剛体ドラム62の外周に設けられた絶
縁性の支持体64と、支持体64上に一定間隔で複数設けら
れた帯状の電極66と、電極66の端部近傍が表出するよう
に支持体64及び電極66に密着させられた半導電性の樹脂
膜68とから構成されている。ここで、半導電性の樹脂膜
68は、アクリル、塩ビ、ポリエステル、ポリプロピレン
等の樹脂又は各種ゴムにカーボンブラック等の帯電防止
剤を適当量含有させて、その体積抵抗率が108〜1012Ω
・cmとなるように形成され、その厚みは例えば0.25mmで
ある。また、電極66は、通常のエッチング、スクリーン
印刷等の導電パターン形成技術により支持体64上に形成
することができ、その幅は約0.5mmである。例えば第5
図に示すように、ポリエステルからなる厚み50μmの支
持体64上にエッチングにより厚み35μmのCu電極66aを
形成し、Cu電極66aの表面に酸化防止及び対摩耗性向上
を目的としてNi電極66bを厚み2〜3μmで形成すれ
ば、長期にわたる使用に充分耐え得る転写ドラムを提供
することができる。各電極間の間隔については、1mm以
上であると電極模様が生じやすくなるので、それ以下で
小さい程良いが、小さすぎると短絡等の二次障害が生じ
るので、約0.5mmが最適である。支持体64を硬度(JIS
K6301)が50゜以下の弾性体で形成するか、あるいは支
持体64と剛体ドラム62間に図示しない同質の弾性体層を
介在させることによって、転写ドラムと感光体の当接力
を安定化することができ、転写効率の安定化等が可能に
なる。尚、第4図において、電極66の端部近傍を表出さ
せているのは、以下に説明するブラシ給電装置によって
転写ドラム42の片側部分にて給電を行うためである。
ブラシ給電装置44は、第3図に示すように、転写ドラ
ム42の電極露出部分を覆う形で設けられており、その内
側には各種機能をなすための給電用のブラシが円周方向
に2列で交互に配置されている。ブラシ給電装置44は、
その円周方向の位置によって機能が異なり、第1図に示
すように、転写位置に相当する転写部441と、用紙搬送
位置に相当する第1搬送部442と、第1搬送部における
用紙剥離位置上流側に挿入された第2搬送部443とから
構成されている。転写部441、第1搬送部442及び第2搬
送部443におけるブラシの配置は同様であるので、第1
搬送部442についてその構成を第2図により説明する。
尚、同図は2列で配置されているブラシのうちの1列に
相当する断面を示している。ハウジング56の内側には、
円周方向に一定間隔で複数の窪み56aが形成されてお
り、窪み56aの内部には、基体78a及び導電性繊維78bか
らなる第1吸着用ブラシ78が収容されている。第1吸着
用ブラシ78の外部回路との接続は、基体78aの下部に設
けられた金属プレート58及び接続端子60を介して行うこ
とができる。第1吸着用ブラシ78がハウジング56の内面
から突出する高さa1は例えば1.5〜2.0mmであり、転写ド
ラムの電極形成面ELにブラシが食い込む長さa2は例えば
約1mmである。このように本実施例では、ハウジング56
の窪み56aに各ブラシを収容しているので、導電性繊維7
8bが拡がったり倒れたりすることが防止される。
ム42の電極露出部分を覆う形で設けられており、その内
側には各種機能をなすための給電用のブラシが円周方向
に2列で交互に配置されている。ブラシ給電装置44は、
その円周方向の位置によって機能が異なり、第1図に示
すように、転写位置に相当する転写部441と、用紙搬送
位置に相当する第1搬送部442と、第1搬送部における
用紙剥離位置上流側に挿入された第2搬送部443とから
構成されている。転写部441、第1搬送部442及び第2搬
送部443におけるブラシの配置は同様であるので、第1
搬送部442についてその構成を第2図により説明する。
尚、同図は2列で配置されているブラシのうちの1列に
相当する断面を示している。ハウジング56の内側には、
円周方向に一定間隔で複数の窪み56aが形成されてお
り、窪み56aの内部には、基体78a及び導電性繊維78bか
らなる第1吸着用ブラシ78が収容されている。第1吸着
用ブラシ78の外部回路との接続は、基体78aの下部に設
けられた金属プレート58及び接続端子60を介して行うこ
とができる。第1吸着用ブラシ78がハウジング56の内面
から突出する高さa1は例えば1.5〜2.0mmであり、転写ド
ラムの電極形成面ELにブラシが食い込む長さa2は例えば
約1mmである。このように本実施例では、ハウジング56
の窪み56aに各ブラシを収容しているので、導電性繊維7
8bが拡がったり倒れたりすることが防止される。
ブラシ給電装置の各部の電源接続を第6図により説明
する。尚、同図は、ブラシ給電装置44を第1搬送部442
及び第2搬送部443間(第1図におけるA部)で破断し
た展開平面図に相当している。転写部441において、70
は転写用ブラシであり、スイッチ72を介して転写用電源
74の正側に接続され、この転写用電源74の負側は接地さ
れている。この構成によれば、転写ドラムの周回にとも
なって転写位置に移動してきた電極にトナーの極性と逆
極性の電圧を供給することができる。転写用ブラシ70の
両側には転写用補助ブラシ76が設けられており、これを
接地しておくことにより、転写部における電界を安定な
ものとすることができ、良好な転写品質を得ることがで
きる。即ち、一般に転写は、感光体上の荷電トナー粒子
が転写電界を形成する電気力線に沿って移動することに
よりなされるから、転写用補助ブラシを設けることによ
り転写電界を狭い空間に閉じ込めて、トナー粒子が転写
位置に移動するより先に転写されるのを防止することが
でき、転写画像が滲む等の不良が生じにくくなる。第1
搬送部442において、第1吸着用ブラシ78は交互にスイ
ッチ80及び接地部に接続されている。82はスイッチ80と
接地部間に設けられた第1吸着用電源である。第2搬送
部443において、84は第2吸着用ブラシであり、これら
は交互に切換スイッチ86及び接地部に接続されている。
切換スイッチ86は、負側が接地された第2吸着用電源88
の正側への接続と接地部への接続とを切り換える。
する。尚、同図は、ブラシ給電装置44を第1搬送部442
及び第2搬送部443間(第1図におけるA部)で破断し
た展開平面図に相当している。転写部441において、70
は転写用ブラシであり、スイッチ72を介して転写用電源
74の正側に接続され、この転写用電源74の負側は接地さ
れている。この構成によれば、転写ドラムの周回にとも
なって転写位置に移動してきた電極にトナーの極性と逆
極性の電圧を供給することができる。転写用ブラシ70の
両側には転写用補助ブラシ76が設けられており、これを
接地しておくことにより、転写部における電界を安定な
ものとすることができ、良好な転写品質を得ることがで
きる。即ち、一般に転写は、感光体上の荷電トナー粒子
が転写電界を形成する電気力線に沿って移動することに
よりなされるから、転写用補助ブラシを設けることによ
り転写電界を狭い空間に閉じ込めて、トナー粒子が転写
位置に移動するより先に転写されるのを防止することが
でき、転写画像が滲む等の不良が生じにくくなる。第1
搬送部442において、第1吸着用ブラシ78は交互にスイ
ッチ80及び接地部に接続されている。82はスイッチ80と
接地部間に設けられた第1吸着用電源である。第2搬送
部443において、84は第2吸着用ブラシであり、これら
は交互に切換スイッチ86及び接地部に接続されている。
切換スイッチ86は、負側が接地された第2吸着用電源88
の正側への接続と接地部への接続とを切り換える。
従来、ブラシ給電を転写ドラムの内側から行っていた
ので、上記配線接続が極めて複雑になっていたものであ
るが、この例のように転写ドラムの外側からブラシ給電
を行うようにすれば、保守性が向上すると共に、配線の
自由度が増大する。又、ブラシ給電装置を転写ドラムの
一方の側に設けているので、装置を小型に構成すること
ができる。更に、ブラシ給電装置を転写ドラムの両側に
分割した場合と比較して、ブラシ間ピッチの調整に手間
取ることがなくなる。
ので、上記配線接続が極めて複雑になっていたものであ
るが、この例のように転写ドラムの外側からブラシ給電
を行うようにすれば、保守性が向上すると共に、配線の
自由度が増大する。又、ブラシ給電装置を転写ドラムの
一方の側に設けているので、装置を小型に構成すること
ができる。更に、ブラシ給電装置を転写ドラムの両側に
分割した場合と比較して、ブラシ間ピッチの調整に手間
取ることがなくなる。
以下、本実施例の装置の動作を説明する。転写ドラム
42を回転させた状態でスイッチ80をオンにすると、転写
ドラム42の回転に伴って第1搬送部442に対応する電極6
6は、第7図に示すように、プラス、フローティング、
アース、フローティング、プラス、…と繰り返して電位
が変化するから、用紙の特定位置に電荷が注入された状
態が転写位置まで維持されることがない。電極がフロー
ティングになる期間を設けているのは、ブラシのプラス
部分とアース部分が同一の電極を介して短絡することを
防止するためである。プラス部分とアース部分に接続さ
れた電極群間には電界が形成され、用紙の吸着が可能に
なる。この状態でフィードローラ46により用紙50を送り
出すと、この用紙は、転写ドラム42との当接部にてその
先端から順次転写ドラム42上に吸着される。転写ドラム
42上に吸着した用紙は、転写ドラム42の回転に伴って転
写位置に送られ、ここで第1色目のトナー像が転写され
る。このとき、用紙搬送位置にて用紙の特定位置に電荷
が注入された状態が、転写位置にまで維持されていない
ので、電極模様が生じにくくなる。第1色目のトナー像
が転写された用紙は、そのまま転写ドラム42に吸着され
た状態で更に2周乃至3周して2色目以降のトナー像の
転写が行われる。2色目以降のトナー像の転写に際して
は、第2搬送部443も第1搬送部442と同様に用紙吸着状
態となっている。そして、全てのトナー像の転写が完了
すると、用紙先端が剥離位置に到達するよりも所定時間
早いタイミングでスイッチ86が接地側に切り換わり、第
2搬送部443における吸着力が漸次除去されて、用紙は
剥離爪52により転写ドラム32から剥離され、搬送ベルト
54により定着装置等の次工程に送られる。ここで、上記
タイミングで第2搬送部443を接地しているのは、樹脂
膜の除電が適当な時定数をもって完了するより先に用紙
を剥離爪52により強制的に剥離する場合に生じるエクス
プロージョン(トナーが飛散する現象)を防止するため
である。
42を回転させた状態でスイッチ80をオンにすると、転写
ドラム42の回転に伴って第1搬送部442に対応する電極6
6は、第7図に示すように、プラス、フローティング、
アース、フローティング、プラス、…と繰り返して電位
が変化するから、用紙の特定位置に電荷が注入された状
態が転写位置まで維持されることがない。電極がフロー
ティングになる期間を設けているのは、ブラシのプラス
部分とアース部分が同一の電極を介して短絡することを
防止するためである。プラス部分とアース部分に接続さ
れた電極群間には電界が形成され、用紙の吸着が可能に
なる。この状態でフィードローラ46により用紙50を送り
出すと、この用紙は、転写ドラム42との当接部にてその
先端から順次転写ドラム42上に吸着される。転写ドラム
42上に吸着した用紙は、転写ドラム42の回転に伴って転
写位置に送られ、ここで第1色目のトナー像が転写され
る。このとき、用紙搬送位置にて用紙の特定位置に電荷
が注入された状態が、転写位置にまで維持されていない
ので、電極模様が生じにくくなる。第1色目のトナー像
が転写された用紙は、そのまま転写ドラム42に吸着され
た状態で更に2周乃至3周して2色目以降のトナー像の
転写が行われる。2色目以降のトナー像の転写に際して
は、第2搬送部443も第1搬送部442と同様に用紙吸着状
態となっている。そして、全てのトナー像の転写が完了
すると、用紙先端が剥離位置に到達するよりも所定時間
早いタイミングでスイッチ86が接地側に切り換わり、第
2搬送部443における吸着力が漸次除去されて、用紙は
剥離爪52により転写ドラム32から剥離され、搬送ベルト
54により定着装置等の次工程に送られる。ここで、上記
タイミングで第2搬送部443を接地しているのは、樹脂
膜の除電が適当な時定数をもって完了するより先に用紙
を剥離爪52により強制的に剥離する場合に生じるエクス
プロージョン(トナーが飛散する現象)を防止するため
である。
以下、樹脂膜の体積抵抗率の最適な範囲について説明
する。第8図は種々の体積抵抗率を有する樹脂膜を作成
し、後述する測定方法によりその体積抵抗率を測定し、
それぞれの樹脂膜を転写ドラムに使用したときの、放電
による火花発生率及び電極模様発生度合と体積抵抗率ρ
Vとの関係を示すグラフである。同図において横軸は体
積抵抗率、縦軸は火花発生率及び電極模様発生度合であ
り、実線及び破線で示される曲線はそれぞれ電極模様発
生度合及び火花発生率に対応している。尚、体積抵抗率
を変化させるには、樹脂膜に含有させるカーボンブラッ
ク等の帯電防止剤の含有量を変化させるようにすればよ
い。火花発生率については、樹脂膜の体積抵抗率が108
Ω・cmよりも大きければ0(%)であり、この傾向は、
105〜106V/cm(10〜100V/μm)の通常使用される転写
電界においてほぼ同様であった。このように比較的高い
体積抵抗率において、火花発生率が0となるのは、感光
体と転写ドラム間の放電が開始したとしても高抵抗を有
する樹脂膜における電圧降下により放電が瞬時に停止す
るからであると考えられる。一方、電極模様発生度合に
ついては、105〜106V/cmの通常使用される転写電界にお
いて、樹脂膜の体積抵抗率が1012Ω・cmよりも大きくな
るにしたがって徐々に増大することが明らかになった。
本発明(1)の構成により、用紙搬送位置にて用紙の特
定位置に電荷が注入された状態が転写位置にまで維持さ
れないようにしたにもかかわらずこのように電極模様が
発生することがあるのは、樹脂膜の体積抵抗率が大きい
と、転写位置において電極に対応する部分とそうでない
部分とで形成される転写電界の大きさが異なるものにな
るからであると考えられる。電極の有無による転写電界
の不均一性を解消するためには、電極間の間隔を小さく
することが有効である。このため、該間隔を本実施例に
おける0.5mmよりも小さくすれば、これに伴い、上記臨
界的数値(1012Ω・cm)も異なったものとなり、1012Ω
・cmよりも大きな抵抗率を有する樹脂膜を使用しても電
極模様が発生しないこともあり得る。しかし、スクリー
ン印刷等による電極の製造技術上の問題又は短絡等の二
次障害の問題から電極間の間隔を0.5mmよりも小さくす
ることが困難である以上、上記臨界的な数値は、電極模
様の発生を防止する上で、有効かつ妥当なものというこ
とができる。以上の結果からすると、樹脂膜の体積抵抗
率を108Ω・cm乃至1012Ω・cmの範囲にしておくこと
で、放電による樹脂膜又は感光体の損傷を防止すること
ができ、転写画像への電極模様の発生を防止することが
できる。
する。第8図は種々の体積抵抗率を有する樹脂膜を作成
し、後述する測定方法によりその体積抵抗率を測定し、
それぞれの樹脂膜を転写ドラムに使用したときの、放電
による火花発生率及び電極模様発生度合と体積抵抗率ρ
Vとの関係を示すグラフである。同図において横軸は体
積抵抗率、縦軸は火花発生率及び電極模様発生度合であ
り、実線及び破線で示される曲線はそれぞれ電極模様発
生度合及び火花発生率に対応している。尚、体積抵抗率
を変化させるには、樹脂膜に含有させるカーボンブラッ
ク等の帯電防止剤の含有量を変化させるようにすればよ
い。火花発生率については、樹脂膜の体積抵抗率が108
Ω・cmよりも大きければ0(%)であり、この傾向は、
105〜106V/cm(10〜100V/μm)の通常使用される転写
電界においてほぼ同様であった。このように比較的高い
体積抵抗率において、火花発生率が0となるのは、感光
体と転写ドラム間の放電が開始したとしても高抵抗を有
する樹脂膜における電圧降下により放電が瞬時に停止す
るからであると考えられる。一方、電極模様発生度合に
ついては、105〜106V/cmの通常使用される転写電界にお
いて、樹脂膜の体積抵抗率が1012Ω・cmよりも大きくな
るにしたがって徐々に増大することが明らかになった。
本発明(1)の構成により、用紙搬送位置にて用紙の特
定位置に電荷が注入された状態が転写位置にまで維持さ
れないようにしたにもかかわらずこのように電極模様が
発生することがあるのは、樹脂膜の体積抵抗率が大きい
と、転写位置において電極に対応する部分とそうでない
部分とで形成される転写電界の大きさが異なるものにな
るからであると考えられる。電極の有無による転写電界
の不均一性を解消するためには、電極間の間隔を小さく
することが有効である。このため、該間隔を本実施例に
おける0.5mmよりも小さくすれば、これに伴い、上記臨
界的数値(1012Ω・cm)も異なったものとなり、1012Ω
・cmよりも大きな抵抗率を有する樹脂膜を使用しても電
極模様が発生しないこともあり得る。しかし、スクリー
ン印刷等による電極の製造技術上の問題又は短絡等の二
次障害の問題から電極間の間隔を0.5mmよりも小さくす
ることが困難である以上、上記臨界的な数値は、電極模
様の発生を防止する上で、有効かつ妥当なものというこ
とができる。以上の結果からすると、樹脂膜の体積抵抗
率を108Ω・cm乃至1012Ω・cmの範囲にしておくこと
で、放電による樹脂膜又は感光体の損傷を防止すること
ができ、転写画像への電極模様の発生を防止することが
できる。
ところで、半導電性の樹脂膜の体積抵抗率は、材質に
よっては、印加する電界を変化させたときに必ずしも一
定とはならない。即ち、第9図に示すように、測定され
る体積抵抗率が樹脂膜に印加する電界によらずほぼ一定
である材質Aもあれば、測定される体積抵抗率が樹脂膜
に印加する電界に応じて著しく変化するような材質Bも
ある。このため、樹脂膜の体積抵抗率を108〜1012Ω・c
mの範囲にするのがどのような電界におけるかが問題と
なる。つまり、樹脂膜に印加する電界がどのような範囲
にあるときに通常使用される転写電界(105〜106V/cm)
が与えられるかを明確にしておく必要があり、これを明
確にしておくことにより、樹脂膜の体積抵抗率を測定す
るときに印加すべき電界が自ずと明確になる。
よっては、印加する電界を変化させたときに必ずしも一
定とはならない。即ち、第9図に示すように、測定され
る体積抵抗率が樹脂膜に印加する電界によらずほぼ一定
である材質Aもあれば、測定される体積抵抗率が樹脂膜
に印加する電界に応じて著しく変化するような材質Bも
ある。このため、樹脂膜の体積抵抗率を108〜1012Ω・c
mの範囲にするのがどのような電界におけるかが問題と
なる。つまり、樹脂膜に印加する電界がどのような範囲
にあるときに通常使用される転写電界(105〜106V/cm)
が与えられるかを明確にしておく必要があり、これを明
確にしておくことにより、樹脂膜の体積抵抗率を測定す
るときに印加すべき電界が自ずと明確になる。
第10図は転写モデルを示す図である。電極と感光体の
ベース間に、誘電率εS、厚みdSの樹脂膜と、誘電率ε
P、厚みdPの用紙と、誘電率εa、厚みdaの空隙と、誘
電率εt、厚みdtのトナー層と、誘電率εk、厚みdkの
感光体の感光層とをこの順で積層し、電極側が+となる
ように電極と感光体のベース間に転写用電源Vを印加し
たモデルが示されている。このとき、現像後のトナー層
の表面電位をVTとすると、転写電界(空隙に印加される
電界)Eaは、 となり、又、樹脂膜内の電界ESは、 となる。従って、(1)、(2)式から、 ES/Ea=εa/εS …(3) となる。ここで、εa=1とおけるから、(3)式か
ら、 ES=Ea/εS …(4) が得られる。Eaは実用的な転写電界であるから、 105(V/cm)<Ea<106(V/cm) …(5) である。従って、(4)、(5)式から、 105/εS(V/cm)<ES<106/εS(V/cm) …(6) となる。このため、例えば樹脂膜の誘電率εSが10であ
るとすると、 104(V/cm)<ES<105(V/cm) …(7) となり、εS=10の材質については、(7)式の範囲の
印加電界において測定される体積抵抗率が対象となるも
のである。結局、本願明細書中、樹脂膜の体積抵抗率が
108〜1012Ω・cmであるというのは、当該誘電率をεS
とするときに、105/εS〜106/εS(V/cm)における任
意の電界の強さで測定されたその樹脂膜の体積抵抗率が
108〜1012Ω・cmの範囲にあることである。具体的に
は、εS=10であれば、たとえ104〜105V/cmを除く範囲
の印加電界において測定された体積抵抗率が108〜1012
Ω・cmになくとも、第9図において破線で示される領域
に体積抵抗率−電界曲線が一部でも重なっている限りは
(例えば材質B)、その樹脂膜の体積抵抗率が108〜10
12Ω・cmにあるとするものである。
ベース間に、誘電率εS、厚みdSの樹脂膜と、誘電率ε
P、厚みdPの用紙と、誘電率εa、厚みdaの空隙と、誘
電率εt、厚みdtのトナー層と、誘電率εk、厚みdkの
感光体の感光層とをこの順で積層し、電極側が+となる
ように電極と感光体のベース間に転写用電源Vを印加し
たモデルが示されている。このとき、現像後のトナー層
の表面電位をVTとすると、転写電界(空隙に印加される
電界)Eaは、 となり、又、樹脂膜内の電界ESは、 となる。従って、(1)、(2)式から、 ES/Ea=εa/εS …(3) となる。ここで、εa=1とおけるから、(3)式か
ら、 ES=Ea/εS …(4) が得られる。Eaは実用的な転写電界であるから、 105(V/cm)<Ea<106(V/cm) …(5) である。従って、(4)、(5)式から、 105/εS(V/cm)<ES<106/εS(V/cm) …(6) となる。このため、例えば樹脂膜の誘電率εSが10であ
るとすると、 104(V/cm)<ES<105(V/cm) …(7) となり、εS=10の材質については、(7)式の範囲の
印加電界において測定される体積抵抗率が対象となるも
のである。結局、本願明細書中、樹脂膜の体積抵抗率が
108〜1012Ω・cmであるというのは、当該誘電率をεS
とするときに、105/εS〜106/εS(V/cm)における任
意の電界の強さで測定されたその樹脂膜の体積抵抗率が
108〜1012Ω・cmの範囲にあることである。具体的に
は、εS=10であれば、たとえ104〜105V/cmを除く範囲
の印加電界において測定された体積抵抗率が108〜1012
Ω・cmになくとも、第9図において破線で示される領域
に体積抵抗率−電界曲線が一部でも重なっている限りは
(例えば材質B)、その樹脂膜の体積抵抗率が108〜10
12Ω・cmにあるとするものである。
第11図は被測定樹脂膜の体積抵抗率の測定方法を説明
するための図である。まず、同図(a)に示すように、
被測定樹脂膜89を一辺が100mmの正方形に切出し、その
中央部に位置する半径50mmの円内の任意の5点における
厚みをマイクロメータにより測定し、その平均値を被測
定樹脂膜89の厚みとする。次に、同図(b)に示すよう
に、被測定樹脂膜89の表面に、藤倉化成社製ドータイト
D−550等の導電性ペーストを塗布する等により、同心
円状に導電パターン90,91を形成し、同図(c)に示す
ように、被測定樹脂膜89の裏面側に同様にして導電パタ
ーン92を形成する。そして、上記のように表面及び裏面
に導電パターンが形成された被測定樹脂膜の体積抵抗率
をJIS K6723に指定される方法に準じて測定する。
するための図である。まず、同図(a)に示すように、
被測定樹脂膜89を一辺が100mmの正方形に切出し、その
中央部に位置する半径50mmの円内の任意の5点における
厚みをマイクロメータにより測定し、その平均値を被測
定樹脂膜89の厚みとする。次に、同図(b)に示すよう
に、被測定樹脂膜89の表面に、藤倉化成社製ドータイト
D−550等の導電性ペーストを塗布する等により、同心
円状に導電パターン90,91を形成し、同図(c)に示す
ように、被測定樹脂膜89の裏面側に同様にして導電パタ
ーン92を形成する。そして、上記のように表面及び裏面
に導電パターンが形成された被測定樹脂膜の体積抵抗率
をJIS K6723に指定される方法に準じて測定する。
ところで、第1図において、転写を終了した用紙の剥
離に際して第2搬送部443における樹脂膜又は用紙の除
電は瞬時に行われるのではなく、樹脂膜の体積抵抗率に
応じた時定数をもってなされるから、用紙吸着力がほと
んど消滅するまでにはある程度の時間を要する。樹脂膜
又は用紙の除電が完了する前に用紙を剥離爪により強制
的に剥離すると、剥離放電が生じて用紙上のトナーが飛
散する現象(エクスプロージョン)が発生する。本実施
例では、樹脂膜の体積抵抗率を1012Ω・cmよりも小さく
設定しているので、上記時定数を0.1〜1.0秒程度にする
ことができ、転写ドラムの周速度が150mm/秒程度の場合
に充分な余裕をもって剥離位置における用紙吸着力を消
滅させることができる。つまり、第6図を用いて説明す
るならば、樹脂膜68の時定数に応じて剥離位置における
用紙吸着力がほぼ0となるようなタイミングで切り換え
スイッチ86を切換えて、第2搬送部443に相当する電極
の全てを早めに接地することにより、エクスプロージョ
ンの発生を防止することができる。
離に際して第2搬送部443における樹脂膜又は用紙の除
電は瞬時に行われるのではなく、樹脂膜の体積抵抗率に
応じた時定数をもってなされるから、用紙吸着力がほと
んど消滅するまでにはある程度の時間を要する。樹脂膜
又は用紙の除電が完了する前に用紙を剥離爪により強制
的に剥離すると、剥離放電が生じて用紙上のトナーが飛
散する現象(エクスプロージョン)が発生する。本実施
例では、樹脂膜の体積抵抗率を1012Ω・cmよりも小さく
設定しているので、上記時定数を0.1〜1.0秒程度にする
ことができ、転写ドラムの周速度が150mm/秒程度の場合
に充分な余裕をもって剥離位置における用紙吸着力を消
滅させることができる。つまり、第6図を用いて説明す
るならば、樹脂膜68の時定数に応じて剥離位置における
用紙吸着力がほぼ0となるようなタイミングで切り換え
スイッチ86を切換えて、第2搬送部443に相当する電極
の全てを早めに接地することにより、エクスプロージョ
ンの発生を防止することができる。
第12図は、他の実施例を示す静電搬送転写装置の側面
図である。この装置は、無端ベルト状に形成された樹脂
膜94と、樹脂膜94を装架する一対のローラ96,98と、樹
脂膜94の水平面に配設され、各々にシアン、マゼンタ、
イエローの各トナーによって同一原画に対する現像が行
われるシアン色用感光体100、マゼンタ色用感光体102、
イエロー色用感光体104と、各感光体100,102,104と共に
樹脂膜94を挟持して回転する弾性体ローラ106,108,110
と、転写位置及び用紙搬送位置において樹脂膜9の内側
に設けられた電極に所定の電圧を供給するブラシ給電装
置112とを具備して構成されている。尚、ブラシ給電装
置112のブラシの電気的な接続及び電極の配置について
は、これまでの各実施例に準じて行うことができるの
で、その説明を省略する。
図である。この装置は、無端ベルト状に形成された樹脂
膜94と、樹脂膜94を装架する一対のローラ96,98と、樹
脂膜94の水平面に配設され、各々にシアン、マゼンタ、
イエローの各トナーによって同一原画に対する現像が行
われるシアン色用感光体100、マゼンタ色用感光体102、
イエロー色用感光体104と、各感光体100,102,104と共に
樹脂膜94を挟持して回転する弾性体ローラ106,108,110
と、転写位置及び用紙搬送位置において樹脂膜9の内側
に設けられた電極に所定の電圧を供給するブラシ給電装
置112とを具備して構成されている。尚、ブラシ給電装
置112のブラシの電気的な接続及び電極の配置について
は、これまでの各実施例に準じて行うことができるの
で、その説明を省略する。
給紙カセット38からフィードローラ36によって用紙40
が給紙されると、図示しない給紙センサにより用紙先端
が検知され、この検知によって各感光体100,102,104へ
の画像書き込みのタイミングが決定される。同時にブラ
シ給電装置112によって用紙搬送位置及び転写位置に所
定の電界が付与される。樹脂膜94に吸着した用紙は、感
光体100,102,104の直下を通過する際にそれぞれシアン
像、マゼンタ像、イエロー像を転写され、結果として同
一画像に対する多重転写像が形成される。感光体100,10
2,104には、用紙の搬送時間分だけ順次遅れて画像書き
込みが行われ、3色の各々の色が重なるように制御され
る。多重転写が完了した用紙は、さらに定着装置に送ら
れて、定着が行われる。
が給紙されると、図示しない給紙センサにより用紙先端
が検知され、この検知によって各感光体100,102,104へ
の画像書き込みのタイミングが決定される。同時にブラ
シ給電装置112によって用紙搬送位置及び転写位置に所
定の電界が付与される。樹脂膜94に吸着した用紙は、感
光体100,102,104の直下を通過する際にそれぞれシアン
像、マゼンタ像、イエロー像を転写され、結果として同
一画像に対する多重転写像が形成される。感光体100,10
2,104には、用紙の搬送時間分だけ順次遅れて画像書き
込みが行われ、3色の各々の色が重なるように制御され
る。多重転写が完了した用紙は、さらに定着装置に送ら
れて、定着が行われる。
発明の効果 以上詳述したように、本発明(1)の構成によれば、
用紙搬送位置にて用紙の特定位置に電荷が注入された状
態が転写位置にまで維持されることがなくなるので、電
極模様の発生を抑制することが可能になるという効果を
奏する。又、本発明(2)の構成によれば、樹脂膜の体
積抵抗率を1012Ω・cmよりも小さくしているので、電極
模様の発生を効果的に防止することができ、同体積抵抗
率を108Ω・cmよりも大きくしているので、放電により
感光体又は樹脂膜が損傷することを防止することができ
るようになるという効果を奏する。
用紙搬送位置にて用紙の特定位置に電荷が注入された状
態が転写位置にまで維持されることがなくなるので、電
極模様の発生を抑制することが可能になるという効果を
奏する。又、本発明(2)の構成によれば、樹脂膜の体
積抵抗率を1012Ω・cmよりも小さくしているので、電極
模様の発生を効果的に防止することができ、同体積抵抗
率を108Ω・cmよりも大きくしているので、放電により
感光体又は樹脂膜が損傷することを防止することができ
るようになるという効果を奏する。
第1図は本発明の実施例を示す静電搬送転写装置の部分
破断側面図、 第2図は第1図における破断部分の拡大図、 第3図は第1図におけるIII−III線に沿った断面図、 第4図は第1図に示される転写ドラムの部分斜視図、 第5図は第4図に示される電極の具体的構成例を示す断
面図、 第6図は第1図に示されるブラシ給電装置の電源接続
図、 第7図は第1図に示される装置の給電部の説明図、 第8図は火花発生率及び電極模様発生度合と樹脂膜の体
積抵抗率との関係を示すグラフ、 第9図は体積抵抗率の電界依存性を説明するためのグラ
フ、 第10図は転写モデルを示す説明図、 第11図は樹脂膜の体積抵抗率の測定方法を説明するため
の図、 第12図は本発明の他の実施例を示す静電搬送転写装置の
側面図、 第13図乃至第16図は従来技術を説明するための図であ
る。 40……感光体、 42……転写ドラム、 44,112……ブラシ給電装置、 56……樹脂膜、 68……電極、 70……転写用ブラシ、 78……第1吸着用ブラシ、 84……第2吸着用ブラシ。
破断側面図、 第2図は第1図における破断部分の拡大図、 第3図は第1図におけるIII−III線に沿った断面図、 第4図は第1図に示される転写ドラムの部分斜視図、 第5図は第4図に示される電極の具体的構成例を示す断
面図、 第6図は第1図に示されるブラシ給電装置の電源接続
図、 第7図は第1図に示される装置の給電部の説明図、 第8図は火花発生率及び電極模様発生度合と樹脂膜の体
積抵抗率との関係を示すグラフ、 第9図は体積抵抗率の電界依存性を説明するためのグラ
フ、 第10図は転写モデルを示す説明図、 第11図は樹脂膜の体積抵抗率の測定方法を説明するため
の図、 第12図は本発明の他の実施例を示す静電搬送転写装置の
側面図、 第13図乃至第16図は従来技術を説明するための図であ
る。 40……感光体、 42……転写ドラム、 44,112……ブラシ給電装置、 56……樹脂膜、 68……電極、 70……転写用ブラシ、 78……第1吸着用ブラシ、 84……第2吸着用ブラシ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 雄一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 東村 昌代 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 昭61−232478(JP,A) 特開 昭61−232477(JP,A) 特開 昭50−90338(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114
Claims (2)
- 【請求項1】感光体のトナー像が転写される用紙を少な
くとも転写位置において外表面に密着させながら移動す
る半導電性の樹脂膜と、この樹脂膜の内側に一定間隔で
並設された複数の電極と、上記電極のうちで転写位置に
移動した電極に接触し、トナーの極性と逆極性の電圧を
供給する転写用給電手段と、上記電極のうちで用紙搬送
位置に移動した電極の各々に上記樹脂膜の移動に伴い交
互に高電圧及び低電圧を供給する用紙吸着用給電手段と
を具備し、 上記用紙吸着用給電手段が、上記電極に接触可能に設け
られる第1の給電電極群と、該第1の給電電極群が接触
している電極以外の電極に接触可能に設けられる第2の
給電電極群と、該第1及び第2の給電電極群間に電位差
を与える手段とを含む静電搬送転写装置。 - 【請求項2】樹脂膜の体積抵抗率が108Ω・cm乃至1012
Ω・cmであることを特徴とする請求項1記載の静電搬送
転写装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63308941A JP2754620B2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 静電搬送転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63308941A JP2754620B2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 静電搬送転写装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02156271A JPH02156271A (ja) | 1990-06-15 |
JP2754620B2 true JP2754620B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=17987105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63308941A Expired - Fee Related JP2754620B2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 静電搬送転写装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2754620B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69219091T2 (de) * | 1991-12-25 | 1997-10-16 | Canon Kk | Bilderzeugungsvorrichtung mit Transferelement für Übertragungsmaterial |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61232478A (ja) * | 1985-04-09 | 1986-10-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 搬送転写装置 |
JPH0673048B2 (ja) * | 1985-04-09 | 1994-09-14 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電転写装置 |
-
1988
- 1988-12-08 JP JP63308941A patent/JP2754620B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02156271A (ja) | 1990-06-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |