JPH02283749A - アルカリ可溶性皮膜形成用樹脂水性分散液組成物 - Google Patents

アルカリ可溶性皮膜形成用樹脂水性分散液組成物

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JPH02283749A
JPH02283749A JP10422789A JP10422789A JPH02283749A JP H02283749 A JPH02283749 A JP H02283749A JP 10422789 A JP10422789 A JP 10422789A JP 10422789 A JP10422789 A JP 10422789A JP H02283749 A JPH02283749 A JP H02283749A
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acid
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Naoyuki Kato
直行 加藤
Takeshi Awata
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、グラビアインキ、フレキソインキ、オフセッ
トインキ等の印刷インキのバインダー再剥離保護皮膜形
成材として有用なアルカリ可溶性皮膜形成用樹脂水性分
散液組成物を提供するものである。
〔従来技術〕
グラビアインキ、フレキソインキ等のプラスチックや紙
等用の印刷インキとしては、従来、印刷インキ用着色料
に媒質としてスチレン・無水マレイン酸共重合体、エチ
レン・アクリル酸共重合体等の酸基(−C0OH)を有
する共重合体の樹脂バインダー;トルエン、メチルエチ
ルセロソルブ等の溶剤:粘度調整剤、分散剤等が配合さ
れている。
バインダーは印刷インキのプラスチック成形品、紙等被
着材との密着性を良好とする働きを為す。
バインダーとしての酸基を有する樹脂は、■カルボキシ
ル基(−C0OH)の極性のために被着材に対する密着
性に優れ、また、■印刷機の版胴についた印刷インキを
、印刷終了後、苛性ソーダ、モノエタノールアミン、モ
ルホリン、トリエタノールアミン等のアルカリを含有す
る水もしくは水・アルコール混合液よりなる洗浄液で洗
った際、アルカリと反応して水溶性塩となり水に溶けて
印刷インキを版胴より容易に取り除くことができる効果
がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のグラビアインキ、オフセットインキ、フレキソイ
ンクのビヒクルの溶媒は、トルエンやメチルセロソルブ
、エチルセロソルブ等の有機揮発性溶剤であり、環境衛
生上好ましくない。そのためのドラフトや、危険物取扱
のための貯蔵倉庫の設置等法律上の制約もある。
媒質(ビヒクル)の有機揮発性溶剤にかえて、水または
水・アルコールの混合液を用いれば大気汚染、火災の問
題がない水性印刷インキが得られる。
従って、媒質として酸基を有する樹脂水性分散液を用い
ることが考えられが、 (i)  被着材、特に樹脂フィルム、射出成形品等の
非浸透性被着材との密着性を良好とするためにガラス転
移点を一20℃〜10℃の樹脂水性分散液を用いると、
分散液より形成される皮膜が粘着性を帯び、いいかえる
と印刷面がブロッキングを生じる。
(ii)  上記皮膜のブロッキングを防止しようとコ
ロイダルシリカ等の抗ブロツキング剤を配合した樹脂水
性分散液を用いると皮膜は白化し、顔料の色彩が皮膜の
白い色彩により変化させられ、例えば顔料として赤色の
りソールレッドBを用いて赤色の呈色を画ったとしても
桃色がかった赤い印刷や、顔料として群青を用いても淡
青色の印刷しか得られない。
(ii)  皮膜のブロッキングを防止しようと樹脂の
ガラス転移点が30〜60″Cの樹脂水性分散液を媒質
として用いると印刷インキの被着材への密着性が悪い。
本発明は、抗ブロツキング性が改良・され、色比しない
、いいかえれば透明性が良好で、被着材に対し密着性の
良好な皮膜を与える樹脂水性分散液組成物を与えること
を目的とする。
〔課題を解決する具体的手段〕
上記目的を達成する樹脂水性分散液組成物として、本発
明は、 (A)成分 不飽和酸7〜50重量%と他のビニル単量体とを乳化重
合して得られる共重合体のガラス転移点が一10″C〜
+30″C1樹脂の粒径が0.06〜3ミクロンの樹脂
水性分散液 (B)成分 ガラス転移点が+30℃以上であって、(A)成分の樹
脂のガラス転移点より30″C以上高いガラス転移点を
有し、樹脂の粒径が0.01〜0.05ミクロン、樹脂
の原料成分の不飽和酸使用量が0〜5重量%の樹脂水性
分散液 上記(A)成分と(B)成分が、樹脂固型分量比で、(
B) / 〔(A)  +(B) )−=0.3〜0.
65、〈^) / 〔(A) +(B) ) =0.7
〜0.35の割合で配合されてなるアルカリ可溶性皮膜
形成用樹脂水性分散液組成物を提供するものである。
(A成分) (A)成分は、皮膜のマトリックス(海)成分となるも
ので、顔料、紙、樹脂フィルム、金属等の被着材への密
着性と、印刷機の洗浄や剥離ペイントとしての用途を目
的としてアルカリ可溶性のものである。
この(A)成分の樹脂水性分散液は、不飽和酸7〜50
重量%と他のビニル単量体とを乳化重合して得られる共
重合体のガラス転移点が−lO℃〜+30℃、樹脂の粒
径が0.06〜3ミクロンの樹脂水性分散液である。
不飽和酸としては、アクリル酸、メタ6クリル酸、イタ
コン酸、フマル酸、無水マレイン酸等のα、β−不飽和
カルボン酸;クロトン酸、ビニルスルホン酸、リン酸モ
ノメタクリルオキシエチル等が使用できる。他のビニル
単量体としては、例えばアクリル酸2−エチルヘキシル
(Tg−85℃)、アクリル酸n・ブチル(−54℃)
、アクリル酸エチル(−22’C)、アクリル酸イソプ
ロピル(−5℃)、メタクリル酸2−エチルヘキシル(
−5℃)、アクリル酸n・プロピル(8℃)、メタクリ
ル酸n・ブチル(20”C)、酢酸ビニル(30℃)、
メタクリル酸エチル(65℃)、塩化ビニル(79℃L
スチレン(100℃)、メタクリル酸メチル(105”
C)、アクリロニトリル、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、等もしくは塩化ビニリデン(−18℃)が用いられ
る〔なお、()内に示されるTgは、これらビニル単量
体もしくは塩化ビニリデンのホモ重合体のガラス転移点
である〕。
好ましくは、 (a)  α、β−不飽和酸 7〜50重量%(b) 
 アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n・ブチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−プロピル
、メタクリル酸n・ブチル、塩化ビニリデン、エチレン
、ブタジェン等より選ばれたソフトビニル単量体 35
〜65重量% (C)  酢酸ビニル、メタクリル酸エチル、塩化ビニ
ル、メタクリル酸n−プロピル、スチレン、α−メチル
スチレン、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、ア
クリルアミド、メタクリルアミド等より選ばれたハード
ビニル単量体 20〜40重量% (d)  その他のビニル単量体 0〜10重量%を乳
化重合して得られるガラス転移点が一10〜+20℃、
樹脂粒径が0.08〜1ミクロンのアルカリ可溶性の樹
脂水性分散液がよい。
(a)成分のα、β−不飽和酸は被着材への密着性の向
上、アルカリ可溶性を示すために7〜50重量%、好ま
しくは7〜25重量%用いられる。
50重重重を越えては、樹脂のガラス転移点や皮膜の可
撓性のバランス調整が困難となり、皮膜が硬く、脆いも
のとなる。
(b) 成分のソフトビニル単量体は、そのビニル単量
体のホモ(単独)重合体のガラス転移点が20℃以下を
示す単量体で、皮膜に可撓性を付与するものである。
(C)成分のハードビニル単量体は、そのビニル単量体
のホモ重合体のガラス転移点が20’Cを越えるもので
、皮膜に強靭さを付与するものである。
(d)成分のビニル単量体としては、ヒドロキシエチル
アクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、メチ
ロール化アクリルアミド、フマルマレイミド等の官能基
を有する単量体もしくはブタジェン等のように樹脂のガ
ラス転移点調整のために用いる単量体が挙げられる。
(C)成分と(d)成分の使用は必須ではなく、用いる
樹脂分散液に要求される性能により任意に選択して使用
する。
これら(a)〜(d)成分の単量体の選択、使用量は目
的とする水分散液の樹脂のガラス転移点が得られるよう
に選択する。
ガラス転移点が一10℃未満では、(B)成分のガラス
転移点が高いマイクロ樹脂水性分散液を多量に配合して
も組成物皮膜の抗ブロツキング性が十分でなく、多量の
マイクロ樹脂水性分散液の配合は被着材への皮膜の密着
性を低下させる。ガラス転移点が30’Cを越えると造
膜助剤量が多量になりすぎ、抗ブロツキング性が低下し
たり、常温(0〜30℃)における組成物の皮膜形成性
が損われ、不連続皮膜となったり、印刷インキの被着材
への密着性が悪くなる。
分散液の樹脂粒径は0.06〜3ミクロン、好ましくは
0.08〜1ミクロンである。粒径が大きすぎると平滑
な皮膜が得られにくく、粒径が小さすぎると耐ブロッキ
ング性の向上を望めない。また粒径が大きすぎても細か
すぎても本特許の組成物から得られる皮膜の透明性が損
われる。メルカプタンの様な連鎖移動剤をビニル単量体
の乳化重合時に用いることは樹脂粒子の分子量を低下さ
せ、アルカリ可溶性を向上させるのに役立つ。
(B成分) (B)成分の樹脂水性分散液は、組成物皮膜のアイラン
ド(島)となり、皮膜に抗ブロツキング性を付与し、ま
た、(A)成分の粒子径の大きい樹脂粒子が連続皮膜を
形成するさいに(A)成分の樹脂粒子間の空隙にこの(
B)成分のマイクロ樹脂粒子が入り皮膜の白化、不透明
化を防止し、皮膜の透明性を向上させる作用をなす。従
って、一種の樹脂充填剤的機能を有する。
従って、(A)成分の樹脂粒子より小さな粒径を有し、
かつ、ガラス転移点はより高いものが使用される。
ガラス転移点が+30℃以上であって、(A)成分の樹
脂のガラス転移点より30℃以上高いガラス転移点を有
し、樹脂の粒径が0.01〜0.05ミクロン、樹脂の
原料成分の不飽和酸使用量が0〜3重量%の樹脂水性分
散液(B)は、例えば特公昭62−28187号公報に
記載される方法でビニル単量体を乳化重合することによ
り得られる。
重合は、アニオン性乳化荊の20〜50%、非イオン性
乳化剤の10〜50%を有する水の30〜50%を前も
って加え、ビニル単量体、残りの水及び残りの乳化剤か
ら予備エマルジョンを別途に調整し、この予備エマルジ
ョンを1〜3時間かけて50〜90℃に加熱した溶液に
添加するという方法で好都合に行なわれる。反応混合物
は、攪拌され、開始剤がエマルジョン添加と平行して1
〜5%水溶液の形で添加される。添加後全体の混合物を
更に1〜3時間70〜90℃で後攪拌する。
単量体混合物を水の全量と乳化剤を含有する溶液に添加
する場合にも又浸透作用を有する含浸、下塗に適した極
めて微細な微粒子から成る合成樹脂分散物を得ることが
できるから、極めて微細な微粒子から成る分散物を調製
するためのエマルジョン添加に強制的な条件は何ら存在
しない。
このマイクロ樹脂水性分散液(エマルジョン)の樹脂粒
子の平均粒径は0.01〜0.05ミクロンであること
が皮膜の透明性の面で重要である。また、この樹脂粒子
のTgは、(A)成分のエマルジョンの樹脂粒子よりも
30℃以上高いTgを有することが皮膜の抗ブロッキン
グ性上必要である。又難造膜性であるのが好ましい。
従来のコロイダルシリカのような抗ブロツキング剤の無
機フィラーと異なり、混合が楽で、分散工程が不要で比
重差も小さく分離の心配も無く皮膜マトリックスの(A
)成分の樹脂と混和性が良好なため皮膜の艶引きもなく
、透明性の低下もない。
このマイクロエマルジョンは常温架橋型樹脂のエマルジ
ョンであっても、自己加熱架橋型エマルジョンであって
も、非架橋型エマルジョンであってもよい。難造膜性の
為架橋性のマイクロ樹脂エマルジョンであった方がより
耐熱性、より強靭な皮膜を与える。
このマイクロ樹脂水性分散液は、酸基を有していた方が
(A)成分の樹脂水性分散液との混和性が良く、より透
明な皮膜を与えるが、多量の酸基の存在は、皮膜の吸湿
、白化等耐水性の低下を招く、又、一般に塗材は腐蝕の
問題から、ややアルカリ側で使用するが、この時、系の
粘度が上昇する等の問題がある為、アルカリ可溶性は(
A)成分のみとするのが良い。
この様な問題点があるので、(B)のエマルジョンの樹
脂成分原料中、不飽和酸の使用量は5重量%までとする
べきである。
好ましくは、 (イ)、α、β−不飽和酸 0〜5重量%(ロ)、既述
のソフトビニル単量体 0〜50重量%、好ましくは1
5〜45重足% (ハ)、既述のハードビニル単量体 35〜100重量
%、好ましくは45〜75 重量% (ニ)、既述の分子中に少なくとも1個のアルデヒド基
又はケトン基及び重合可能な 二重結合を有するビニル単量体 0〜 lO重量%、好ましくは0.3〜5重量% (ホ)、その他のビニル単量体 0〜10重量% を乳化重合することにより得られるガラス転移点が50
〜120℃のものが好ましい。
(任意成分) (B)成分がアルデヒド基またはケトン基を有する共重
合体粒子の常温架橋型樹脂水性分散液であるときは、こ
のアルデヒド基またはケトン基と反応する少くとも2個
のヒドラジン残基(−Nl(−NHz)を有するヒドラ
ジン誘導体を架橋剤として配合する。
かかるヒドラジン誘導体としては、たとえば2〜10個
特に4〜6個の炭素原子を含有する下記のジカルボン酸
ジヒドラジドがあげられる。蓚酸ジヒドラジド、マロン
酸ジヒドラジド、こはく酸ジヒドラジド、グルタル酸ジ
ヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒ
ドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラ
ジド及び/又はイタコン酸ジヒドラジド、2〜4個の炭
素原子を有する脂肪族の水溶性ジヒドラジン、たとえば
エチレン−1,2−ジヒドラジン、プロピレン−1,3
−ジヒドラジン及びブチレン−1,4−ジヒドラジン。
次式 〔式中、Xは水素原子又はメチル基であり、Aはアクリ
ルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル又は無水マレイン酸の各単位であり
、Bはアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステル又は無水マレイン酸と
共重合可能な単量体の単位である。また、R,m及びn
は下記の各式 2モル%≦i≦100モル% 0モル%≦(m+n)≦98モル% (j!+m+n) = 100モル% を満足する数を示す。〕 で表わされるポリマーで、かかるポリマーは、たとえば
特開昭55−6535号公報に詳述されている。
この架橋剤は、分散液樹脂の−CH0基、>C=0基1
基量当量し、0.2〜5当量、好ましくは0.5〜4当
量の割合で用いられる。
これら(A)、(B)および架[IJ酸成分他に消泡剤
、湿潤剤、凍結防止剤、防腐剤、粘度調整剤、反応促進
剤、遅延剤、分散剤、溶剤、可塑剤、造膜助剤、有機着
色剤等を添加してもよい。
また、乾燥性の向上や塗工しやすくする目的で、エチル
アルコールやイソプロピルアルコールを適量配合しても
よい。
印刷インキの媒質として本発明の樹脂水性分散液組成物
を用いるとき、用いる印刷インキ用顔料としては、カー
ボンブラック、黄鉛、チタン白、亜鉛華、リトポン、紺
青、群青、レーキレッドC、レーキレッドD1リソール
レッドB1パーマネント・レッド4R,シアニン・ブル
ーB、ハンサ・エロー61ベンジチン・エロー、その他
塩M 性染料レーキなどが使用できる。
(組成) 本発明の樹脂水性分散液組成物の(A)成分と(B)成
分の配合割合は、樹脂固型分比で(B)/ 〔(A)+
 (B):lが0.3〜0.65、好ましくは0.3〜
0.5、(A)/ 〔(A)+ (B)〕が0、7〜0
.35の割合で用いられる。(A)成分の一部を、酸基
のない、平均粒径が0.06〜3ミクロンの樹脂粒子の
水性分散液に置きかえてもよい。
水性分散液の樹脂分中の(B)成分量が30%未満では
、(A)成分の樹脂粒子間のすきまを埋めるに十分なマ
イクロ樹脂粒子の量でなく、得られる皮膜のブロッキン
グ防止が十分でない。逆に、(B)成分量が65重量%
を越えては、(A)成分の連続皮膜形成に支障が生じ、
被着材への密着性が損われる。
(定義) 樹脂粒子径:電子顕微鏡法による。
ガラス転移点:示差分析法による。
機器名称 デュポン社製示差熱分析計 測定条件 昇温速度10℃/分 アルカリ溶解性有りとは、乾燥した肉厚が50ミクロン
の皮膜を5%NaOH水溶液中に20℃にて3時間浸漬
し、皮膜重量の70%以上が消失するものを有りとする
(実施例等) 次に、分散液の調製例、実施例、比較例をあげてさらに
詳述する。これらの例に記載された「部」及び「%」は
、特に記載しない限り重を基準による。
(AIJじト凶m 例1 温度調節器、いかり型攪拌機、還流冷却器、供給容器、
温度針及び窒素ガス導入管を備えた反応容器内に、水1
50部及び分散剤としてp−ノニルフェノールのエチレ
ンオキサイド(ED)20モル付加物硫酸半エステルの
ナトリウム塩(アニオン性乳化剤)の35重量%水溶液
と、P−ノニルフェノールのエチレンオキサイド25モ
ル付加物の20%水溶液との重量比15/10の混合物
25部を装入した。
別に、供給物■及び供給物■として、それぞれ下記の組
成物を用意した。
供給物l アクリル酸            28部メタクリル
酸メチル      148部アクリル酸n・ブチル 
    220部アクリルアミド          
 4部前記アニオン性乳化剤の35%水溶液 20部 水                   150部供
給物■ 水                   70部過硫
酸ナトリウム        2.5部次いで、反応器
内を窒素ガス置換したのち、供給物■の1/10量を装
入して90℃に加熱し、さらに供給物■の1/10量を
装入した0次いで、残りの供給物■及び供給物■を同時
に少量ずつ3〜3.5時間かけて反応容器に供給した。
その供給終了後に、なお1.5時間90℃に保って反応
させた0次いで、反応容器を室温に冷却し、アンモニア
水を加えて反応生成物のpHを6.5〜7.5に調整し
、共重合体水性分散液を得た。
二の乳化重合において用いた単量体種類及びそのit(
重量%)は表1に示すとおりであり、得られた重合体分
散液の固形分濃度及び分散液樹脂の平均粒子径ガラス転
移点は表1に示すとおりであった。
この水性分散液100部に、架橋剤としてアジピン酸ジ
ヒドラジン0.5部を配合し、常温架橋型樹脂水性分散
液を得た。
例2〜7 用いたビニル単量体の種類、使用量を表1のように変更
する他は同様にして表1に示す物性の樹脂水性分散液を
得た。
マイクロ       の 例8 温度調節器、いかり形攪拌器、還流冷却器、供給容器、
温度計及び窒素導入管を備えた反応容器内に、下記の原
料を装入した。
水                   275部ラ
ウリルスルホン酸ナトリうム塩(アニオン性乳化剤)の
35%水溶液    25部エチレンオキシド25モル
と反応させたp −ノニルフェノール(非イオン性乳化
剤)の20%溶液           lO部供給物
■として下記の混合物を用いた。
水                   200部前
記アニオン性乳化剤の35%溶液 25部 スチレン           240部アクリル酸2
−エチルヘキシルエステル215部 アクリル酸           10部アクロレイン
          25部アクリルアミド     
     10部供給物■として、水85部中の過硫酸
カリウム2.5部の溶液を調製した。
反応器内を窒素ガスで置換したのち、装入物に供給物l
の10%を加え、混合物を90℃に加熱した0次いで供
給物■の10%を反応器に注入し、次いで一様に並行し
て3ないし3.5時間かけて残りの供給物I及び■を反
応器に供給した。供給後、なお1.5時間90℃に保持
したのち、反応器を室温に冷却した。分散液のpHをア
ンモニア水で6〜7.5となし、アジピン酸ジヒドラジ
ド8部を添加して約1時間攪拌した。
このようにして、固形分40%の表2に示すマイクロ樹
脂水性分散液を得た。
例9〜12 例8のマイクロ樹脂水性分散液の製造例において、共重
合組成を表2に示す割合に変更する外は例8と同様の重
合操作を行なってマイクロ樹脂粒子水性分散液を得た。
(以下余白) 実施例1〜12、比較例1〜5 例1〜例10の樹脂水性分散体を表3に示す割合で混合
し、撹拌混合して種々の樹脂水性分散液組成物(塗料組
成物)を得た。
得られた各塗料組成物について、下記の方法により塗膜
物性、印刷インキのバインダーの試験をした。その結果
は表3にそれぞれ示すとおりであった。
■ 抗ブロツキング性: 塗料組成物をガラス板上に50μの厚さの塗膜が得られ
るように塗布し、20℃で1週間乾燥して試験片を作成
した。この試験片の塗膜上にガーゼを置き、さらに50
0gの加重を加え、50℃の温度で24時間放置した後
の粘着の程度を下記の基準にしたがって評価した。
A・・・全く粘着していない。
B・・・わずかに粘着している C・・・粘着している D・・・著しく粘着している ■ 耐水白化性: 耐水白化性は、■の試験におけると同一の試験片を20
’Cの水に24時間浸漬した後の塗膜を目視により観察
して評価した。
A・・・透明 グ B・・・−し白濁 C・・・白濁 ■ 密着性、透明性 60ミクロンの肉厚のポリプロピレンフィルムにコロナ
放!処理した後、このフィルムのコロナ放電処理面に厚
さ20μの塗膜が得られるように塗料組成物を塗布し、
20℃で1週間乾燥させて試験片を作成した。この試験
片について、粘着テープにチバン株式会社登録商標セロ
テープ)を用いて剥離試験を行ない、下記の基準にした
がって密着性を評価した。
A・・・全く剥離せず B・・・一部剥離 C・・・剥離 ■ アルカリ可溶性 ステンレス鋼+7N(20mmX50閣×1閣)上に、
厚さ30ミクロンの塗膜を形成させた後、これを5%濃
度の苛性ソーダ水溶液(20℃)中に3時間浸漬した後
、塗膜の剥離性、溶解性を調べた。
剥離性の評価基準は上記■のA−Cと同じである。
■ 印刷の彩度 各水性樹脂分散液を用い、下記処方でボールミルで12
時間練肉後、更に各ワニス30重量部および水23重量
部を添加し、水:イソプロビルアルコール=3:1(容
量比)の混合溶剤にてザーンカップ#3で25秒(25
℃)になるようインキを調製した。
処方 ワニス          50重量部銅フタロシアニ
ン顔料   15重量部イソプロパツール      
2重量部水            33重量部ポリプ
ロピレンフィルム上に上記印刷インキで印刷したものを
目視で下記の基準に従がって彩度を評価した。
A・・・色彩光沢あり B・・・やや色彩光沢あり C・・・光沢なし く以下余白)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)、(A)成分 不飽和酸7〜50重量%と他のビニル単 量体とを乳化重合して得られる共重合体の ガラス転移点が−10℃〜+30℃、樹脂 の粒径が0.06〜3ミクロンの樹脂水性分散液 (B)成分 ガラス転移点が+30℃以上であって、 (A)成分の樹脂のガラス転移点より30 ℃以上高いガラス転移点を有し、樹脂の粒 径が0.01〜0.05ミクロン、樹脂の原料成分の不
    飽和酸使用量が0〜5重量%の樹 脂水性分散液 上記(A)成分と(B)成分が、樹脂固 型分量比で (B)/〔(A)+(B)〕=0.3〜0.65(A)
    /〔(A)+(B)〕=0.7〜0.35の割合で配合
    されてなるアルカリ可溶性皮膜形成用樹脂水性分散液組
    成物。
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