JPH0228222B2 - Juzokan - Google Patents
JuzokanInfo
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- JPH0228222B2 JPH0228222B2 JP11633683A JP11633683A JPH0228222B2 JP H0228222 B2 JPH0228222 B2 JP H0228222B2 JP 11633683 A JP11633683 A JP 11633683A JP 11633683 A JP11633683 A JP 11633683A JP H0228222 B2 JPH0228222 B2 JP H0228222B2
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Links
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/86—Vessels; Containers; Vacuum locks
- H01J29/89—Optical or photographic arrangements structurally combined or co-operating with the vessel
- H01J29/896—Anti-reflection means, e.g. eliminating glare due to ambient light
Landscapes
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、ガラスバルブのフエースパネル部外
表面にシロキサンからなる膜を付設し、前記外表
面における高圧帯電および外来光の鏡面反射を防
止した受像管に関する。
表面にシロキサンからなる膜を付設し、前記外表
面における高圧帯電および外来光の鏡面反射を防
止した受像管に関する。
従来例の構成とその問題点
一般に、テレビジヨン受像機等に組み込まれる
受像管は、10KV〜30KVの加速電圧で作動する
ので、ガラスバルブのフエースパネル部外表面が
高電位に帯電しやすい。そしてかかる高圧帯電を
生じると感電する危険があるのみならず、空気中
の帯電じんあいが前記外表面に付着する結果、再
生画像が見づらくなる。
受像管は、10KV〜30KVの加速電圧で作動する
ので、ガラスバルブのフエースパネル部外表面が
高電位に帯電しやすい。そしてかかる高圧帯電を
生じると感電する危険があるのみならず、空気中
の帯電じんあいが前記外表面に付着する結果、再
生画像が見づらくなる。
また、明るい窓や蛍光灯などからの外光がフエ
ースパネル部の外表面に映る鏡面反射を生じる
と、再生画像が一層見づらくなる。
ースパネル部の外表面に映る鏡面反射を生じる
と、再生画像が一層見づらくなる。
とくに、コンピユータの端末機器やワードプロ
セツサ等における受像管は、約30cmの近距離(明
視距離)でオペレータと向き合うことになるの
で、ライトペンの使用中などにフエースパネル外
表面に人体が触れやすく、心理的・生理的観点か
ら前記高圧帯電および鏡面反射を防ぐことが非常
に重要となる。
セツサ等における受像管は、約30cmの近距離(明
視距離)でオペレータと向き合うことになるの
で、ライトペンの使用中などにフエースパネル外
表面に人体が触れやすく、心理的・生理的観点か
ら前記高圧帯電および鏡面反射を防ぐことが非常
に重要となる。
そこで従来、受像管ガラスバルブのフエースパ
ネル部外表面に、陽イオン性または陰イオン性の
界面活性剤を塗布し、導電性をもたせることが行
なわれてきたが、界面活性剤は水溶性であるの
で、指先で触れたり濡れ雑きんで拭いたりするだ
けで容易に離脱し、耐久力のある帯電防止手段と
なり得なかつた。
ネル部外表面に、陽イオン性または陰イオン性の
界面活性剤を塗布し、導電性をもたせることが行
なわれてきたが、界面活性剤は水溶性であるの
で、指先で触れたり濡れ雑きんで拭いたりするだ
けで容易に離脱し、耐久力のある帯電防止手段と
なり得なかつた。
一方、前述のような外光の鏡面反射を防ぐため
に、ガラスバルブのフエースパネル部外表面に金
属蒸着膜を多層に形成することが行なわれている
が、かかる多層構造の反射防止膜の形成にはかな
りの経費を要し、コスト高を招く。また、フエー
スパネル部の外表面をエツチング等により粗面化
し、前記外表面に入射した外来光を散乱させる受
像管では、蛍光体スクリーン面に生じた再生画像
が前記外表面の凹凸でスパークリングを生じ、い
わゆるざらめ状発光となるので、かかる粗面化処
理による反射防止策は、とくに高精細度受像管に
は適さない。
に、ガラスバルブのフエースパネル部外表面に金
属蒸着膜を多層に形成することが行なわれている
が、かかる多層構造の反射防止膜の形成にはかな
りの経費を要し、コスト高を招く。また、フエー
スパネル部の外表面をエツチング等により粗面化
し、前記外表面に入射した外来光を散乱させる受
像管では、蛍光体スクリーン面に生じた再生画像
が前記外表面の凹凸でスパークリングを生じ、い
わゆるざらめ状発光となるので、かかる粗面化処
理による反射防止策は、とくに高精細度受像管に
は適さない。
発明の目的
本発明は、前述のスパークリング現象が、ガラ
スバルブフエースパネル部の外表面における凹凸
の高さおよびピツチに依存することおよびガラス
界面に屈折率の異なる材質の薄膜をオプテイカル
コンタクトさせずに微粒子状に塗布形成すると、
表面での光散乱効果が大となることに着目してな
されたものであり、その目的とするところは、界
面活性剤を用いたり金属蒸着膜や粗面化加工を施
すことなくフエースパネル部の外表面に高圧帯電
および鏡面反射をほとんど生じない受像管を提供
することにある。
スバルブフエースパネル部の外表面における凹凸
の高さおよびピツチに依存することおよびガラス
界面に屈折率の異なる材質の薄膜をオプテイカル
コンタクトさせずに微粒子状に塗布形成すると、
表面での光散乱効果が大となることに着目してな
されたものであり、その目的とするところは、界
面活性剤を用いたり金属蒸着膜や粗面化加工を施
すことなくフエースパネル部の外表面に高圧帯電
および鏡面反射をほとんど生じない受像管を提供
することにある。
発明の構成
本発明の受像管においては、ガラスバルブのフ
エースパネル部外表面に、シロキサンすなわち、
−(Si−O−Si−)n鎖からなる厚さ0.05μm〜1μm
の膜を付設し、前記ガラスバルブに装着された補
強用金属バンドに前記膜の一部分を接せしめるの
であり、これを以下図面に示した実施例とともに
詳しく説明する。
エースパネル部外表面に、シロキサンすなわち、
−(Si−O−Si−)n鎖からなる厚さ0.05μm〜1μm
の膜を付設し、前記ガラスバルブに装着された補
強用金属バンドに前記膜の一部分を接せしめるの
であり、これを以下図面に示した実施例とともに
詳しく説明する。
実施例の説明
第1図において14インチ型のカラー受像管1
は、そのガラスバルブ2のフエースパネル部3と
フアンネル部4との封着領域付近に該領域を囲繞
する補強用金属バンド5を装着してなるととも
に、フエースパネル部2の外表面にシロキサンか
らなる厚さ0.05μm〜1μmの膜6を付設してなる。
ただし膜6はフエースパネル部3の前面を完全に
覆うのみならず側周面にも及び、膜外周縁は接地
電位となる金属バンド5に接している。
は、そのガラスバルブ2のフエースパネル部3と
フアンネル部4との封着領域付近に該領域を囲繞
する補強用金属バンド5を装着してなるととも
に、フエースパネル部2の外表面にシロキサンか
らなる厚さ0.05μm〜1μmの膜6を付設してなる。
ただし膜6はフエースパネル部3の前面を完全に
覆うのみならず側周面にも及び、膜外周縁は接地
電位となる金属バンド5に接している。
膜6の素材としては、たとえば日本コルコート
化学(株)製のコルコートP液(商品名)を用いるこ
とができる。この場合、まず、コルコートP液90
部とメチールアルコール10部とを混合して混合A
液を調合する。ついで、カラー受像管1のガラス
バルブ2を加熱し、50〜70℃となつたフエースパ
ネル部3の外表面に前記混合A液をエアースプレ
ーする。ノズル穴径0.5mmのスプレーガンから2
気圧の高圧空気で噴出される混合A液の使用量
は、前記受像管1本当り10ml〜30mlであり、フエ
ースパネル部3の外表面における膜厚は0.05μm
〜1μmである。
化学(株)製のコルコートP液(商品名)を用いるこ
とができる。この場合、まず、コルコートP液90
部とメチールアルコール10部とを混合して混合A
液を調合する。ついで、カラー受像管1のガラス
バルブ2を加熱し、50〜70℃となつたフエースパ
ネル部3の外表面に前記混合A液をエアースプレ
ーする。ノズル穴径0.5mmのスプレーガンから2
気圧の高圧空気で噴出される混合A液の使用量
は、前記受像管1本当り10ml〜30mlであり、フエ
ースパネル部3の外表面における膜厚は0.05μm
〜1μmである。
このようにして得られた膜6の表面状態は第2
図の顕微鏡写真(倍率200)からわかるように凹
凸を呈し、入射光を散乱させる。そして、この光
散乱の度合いは、光散乱度を表わす指標の光沢度
(グロス値)で約56であつた。なお、混合A液中
に占めるコルコートP液は、70〜95部の範囲から
選択できる。また、白濁化を促進させるための希
釈液はメチルアルコールに限られず、エチルアル
コール、ブチルアルコールまたはこれらの含水物
であつてもよい。
図の顕微鏡写真(倍率200)からわかるように凹
凸を呈し、入射光を散乱させる。そして、この光
散乱の度合いは、光散乱度を表わす指標の光沢度
(グロス値)で約56であつた。なお、混合A液中
に占めるコルコートP液は、70〜95部の範囲から
選択できる。また、白濁化を促進させるための希
釈液はメチルアルコールに限られず、エチルアル
コール、ブチルアルコールまたはこれらの含水物
であつてもよい。
膜6を備えたカラー受像管を通常の動作条件で
作動させたところ、フエースパネル部外表面電位
は第3図に曲線aで示すとおり通電直後に0Vと
なり、同図に曲線bで示す従来構成の特性に比し
て、高圧帯電の危惧を顕著に解消し得ることが判
かる。また、フエースパネル部の外表面に明るい
窓や蛍光灯等が映る鏡面反射も略完全に防止する
ことができた。
作動させたところ、フエースパネル部外表面電位
は第3図に曲線aで示すとおり通電直後に0Vと
なり、同図に曲線bで示す従来構成の特性に比し
て、高圧帯電の危惧を顕著に解消し得ることが判
かる。また、フエースパネル部の外表面に明るい
窓や蛍光灯等が映る鏡面反射も略完全に防止する
ことができた。
本発明の第2の実施例を挙げると以下のとおり
である。すなわち、まず日本コルコート化学(株)製
のコルコートN−103X液(商品名)85部とエチ
ルアルコール15部とを混合して混合液Bを調合す
る。つぎに、12インチ型モノクローム受像管のガ
ラスバルブフエースパネル部の外表面、つまり前
面全域から側周面の補強用金属バンドに及ぶ領域
に、シランカツプリング剤を薄く塗布し、これを
約50℃の温度下で乾燥させる。シランカツプリン
グ剤としては例えば信越化学工業(株)製の
KBC10003(商品名)を用いることができる。塗
布したシランカツプリング剤が乾燥したのち、こ
れと同一領域に前記混合B液をエアースプレーに
より吹きつける。吹きつけの量は受像管1本当り
20ml〜30mlであり、その他のスプレー条件は前述
の実施例の場合と同じである。スプレー後は室温
で自然乾燥させる。
である。すなわち、まず日本コルコート化学(株)製
のコルコートN−103X液(商品名)85部とエチ
ルアルコール15部とを混合して混合液Bを調合す
る。つぎに、12インチ型モノクローム受像管のガ
ラスバルブフエースパネル部の外表面、つまり前
面全域から側周面の補強用金属バンドに及ぶ領域
に、シランカツプリング剤を薄く塗布し、これを
約50℃の温度下で乾燥させる。シランカツプリン
グ剤としては例えば信越化学工業(株)製の
KBC10003(商品名)を用いることができる。塗
布したシランカツプリング剤が乾燥したのち、こ
れと同一領域に前記混合B液をエアースプレーに
より吹きつける。吹きつけの量は受像管1本当り
20ml〜30mlであり、その他のスプレー条件は前述
の実施例の場合と同じである。スプレー後は室温
で自然乾燥させる。
このような膜形成処理を受けた受像管のフエー
スパネル部外表面は、前述の実施例におけると同
様に粗となり、光択度を45〜65となし得る。そし
て、入射光を強く散乱させるので、鏡面反射が激
減する。また前述の実施例おけると同様に顕著な
高圧帯電防止効果が得られた。
スパネル部外表面は、前述の実施例におけると同
様に粗となり、光択度を45〜65となし得る。そし
て、入射光を強く散乱させるので、鏡面反射が激
減する。また前述の実施例おけると同様に顕著な
高圧帯電防止効果が得られた。
シロキサンからなる膜の厚さが0.05μm未満で
あると、帯電防止および鏡面反射防止の実用的効
果がなくなる。また、この膜の厚さが1μmを越
えると、受像画面の解像度に低下をきたす。
あると、帯電防止および鏡面反射防止の実用的効
果がなくなる。また、この膜の厚さが1μmを越
えると、受像画面の解像度に低下をきたす。
発明の効果
本発明は前述のように構成されるので、比較的
簡単な膜形成処理を施すだけで、フエースパネル
部の外表面に高圧帯電および鏡面反射をほとんど
生じない受像管を得ることができる。
簡単な膜形成処理を施すだけで、フエースパネル
部の外表面に高圧帯電および鏡面反射をほとんど
生じない受像管を得ることができる。
第1図は本発明を実施した受像管の一部破断斜
視図、第2図は同受像管のフエースパネル部外表
面に付設された膜の粒子構造を示す顕微鏡写真、
第3図は同受像管の通電開始後時間に対するフエ
ースパネル部外表面電位の変化特性を、従来の受
像管の同変化特性と比較する特性図である。 3……フエースパネル部、5……金属バンド、
6……シロキサンの膜。
視図、第2図は同受像管のフエースパネル部外表
面に付設された膜の粒子構造を示す顕微鏡写真、
第3図は同受像管の通電開始後時間に対するフエ
ースパネル部外表面電位の変化特性を、従来の受
像管の同変化特性と比較する特性図である。 3……フエースパネル部、5……金属バンド、
6……シロキサンの膜。
Claims (1)
- 1 ガラスバルブのフエースパネル部外表面に、
シロキサンからなる厚さ0.05μm〜1μmの膜を付
設し、前記ガラスバルブに装着された補強用金属
バンドに前記膜の一部分を接せしめてなることを
特徴とする受像管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11633683A JPH0228222B2 (ja) | 1983-06-27 | 1983-06-27 | Juzokan |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11633683A JPH0228222B2 (ja) | 1983-06-27 | 1983-06-27 | Juzokan |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3133526A Division JPH0760638B2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 受像管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS609038A JPS609038A (ja) | 1985-01-18 |
JPH0228222B2 true JPH0228222B2 (ja) | 1990-06-22 |
Family
ID=14684434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11633683A Expired - Lifetime JPH0228222B2 (ja) | 1983-06-27 | 1983-06-27 | Juzokan |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0228222B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60142685A (ja) * | 1983-12-28 | 1985-07-27 | Mitsubishi Electric Corp | ノングレア表示装置 |
-
1983
- 1983-06-27 JP JP11633683A patent/JPH0228222B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS609038A (ja) | 1985-01-18 |
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