JPH02280923A - プレス成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、前工程で絞り成形されたワークの周縁部に付
帯している非製品部領域をトリミングするためのプレス
成形装置に関する。

従来の技術 例えば第３図に示すように、絞り成形直後のワーク（絞
り成形品）Ｗには、絞り成形時にブランクホルダで拘束
されていた部分が非製品部領域Ｑとしてそのまま付帯し
ており、したがって後工程のトリム工程ではこの非製品
部領域ＱをトリムラインＬｔからトリミングする必要が
ある。Ｐは製品部領域である。

ところで、上記のようなトリミングを行うにあたり、ワ
ークＷの絞り深さが小さいとプレス型上でのワークＷの
位置決め精度が十分でないためにトリムサイズのばらつ
きが生じゃすく、何らかの位置決め手段を特徴とする特
に絞り成形後のワークＷを絞り成形工程からトリム工程
に自動搬送するトランスファープレス機においては上記
の位置決め手段が必須となる。

そこで従来は第３図に示すように、非製品部領域Ｑの一
部に絞り成形と同時にネストフランジ部Ｆをエンボス状
に形成する一方、トリム加工用のプレス型には第４図に
示すようにネストフランジ部Ｆに対応するネストピン３
１を設けることによってワークＷの位置決め精度の安定
化を図っている。すなわち、下型となるポンチ３２にネ
ストピン３１を固定配置し、このネストビン３１にネス
トフランジ部Ｆを当接させることによってポンチ３２に
対するワークＷの位置決めを行う。そして、この状態で
上型３３を下降させると、パッド３４がワークＷを加圧
拘束した上で、上型３３側のセクショナルダイ３５とポ
ンチ３２とのせん断作用によりネストフランジ部Ｆを含
む非製品部領域ＱがスクラップＳとしてトリミングされ
ることになる。

発明が解決しようとする課題 上記のような従来の構造によると、ポンチ３２から直立
したネストピン３１が固定式であるためにトリミング後
のスクラップＳがポンチ３２側の切刃面３２ａとネスト
ピン３１との間に挟まれて落下しにくく、スクラップ詰
まりが発生しやすい。

特に高速運転されるトランスファープレス機においては
、スクラップ詰まりが発生すると直ちにプレスライン全
体を停止しなければならず、生産性が低下することにな
る。

本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、従来のネストビン七同様の機
能を有しながらもスクラップを確実に落下させてスクラ
ップ詰まりを防止した構造を提供することにある。

課題を解決するための手段 本発明は、前述したように絞り成形されたワークの周縁
部の非製品部領域に予め形成された位置決め基準部を下
型側の不スト部材に当接させて下型上にワークを位置決
めし、上型側に設けたパッドでワークを加圧拘束した上
で上型と下型とのせん断作用により非製品部領域をスク
ラップとしてトリミングするようにしたプレス成形装置
において、上型の昇降動作に応じて水平方向に往復移動
する不スト部材を下型に設け、上型には、該上型の下降
に伴ってパッドがワークを加圧拘束したのち非製品部領
域がトリミングされる前に、前記不スト部材を位置決め
基準部から離間させる方向に移動させる操作部材を設け
たことを特徴としている。

作用 この構造によると、下型上のワークをパッドで加圧拘束
してしまえば不スト部材の機能は必要としないことから
、非製品部領域がトリミングされる前に不スト部材をワ
ークの位置決め基準部から離間させる。その結果、従来
のようにスクラップが不スト部材と下型との間に挟まれ
ることがことがな（、スクラップはスムーズに自重落下
するようになる。

実施例 第１図および３２図は本発明のより具体的な一実施例を
示す図で、■は下型としてのポンチ、２は上ホルダ、３
は上ホルダ２に取り付けられたセクショナルダイで、上
ホルダ２とセクショナルダイ３とにより上型４が構成さ
れる。上ホルダ２にはウレタンゴム等の弾性体５を介し
てパッド６が上下動可能に弾性支持されている。

ポンチｌの端部には水平方向にスライド可能なスライド
カム７が搭載されており、スライドカム７の先端にはア
ーム８を介して不スト部材としてのネストピン９が直立
状態で取り付けられている。

また、スライドカム７には傾斜カム而７ａが形成されて
いるほか、スライドカム７側体はリターンスプリング１
０により矢印ａ１方向の付勢力が与えられる。

一方、上ホルダ２にはスライドカム７に対応する操作部
材としてのドライブカム１１が取り付けられており、こ
のドライブカム１１にはスライドカム７側の傾斜カム面
７ａと摺接する傾斜カム面１１ａが形成されている。

このように構成されたプレス成形装置においては、上型
４が上昇している状態で、第３図に示したように位置決
め基準部としてのネストフランジ部Ｆが形成された絞り
成形後のワークＷが図示しないトランスファバーにより
第２図のポンチｌ上に搬送されてくると、ワークＷはト
ランスファバーの下降動作によりポンチｌ上に移載され
る。その際、第２図に示すように不ストフランジ部Ｆが
ネストビン９に嵌合し、ワークＷ全体がネストビン９に
案内されることでポンチ１に対するワークＷの位置決め
がなされる。

この状態で上型４が下降すると、先ずパッド６がポンチ
ｌとの間にワークＷを加圧拘束し、これよりわずかに遅
れてスライドカム７とドライブカム１１の傾斜カム面７
ａ、ｌｌａ同士が相互に摺接するようになる。そして、
パッド６がワークＷを加圧拘束してしまえばネストビン
９のワーク位置決め機能は必要でなくなるため、ネスト
ビン９は、ドライブカム１１との摺接に伴うスライドカ
ム７の矢印ａ２方向の後退変位に応じて徐々に不ストフ
ランジ部Ｆから抜は出ることになる。

なおも上型４が下降すると、第１図に示すようにネスト
ビン９が不ストフランジ部Ｆから完全に離間し、この状
態でセクショナルダイ３とポンチｌとのせん新作用によ
って不ストフランジ部Ｆを含む非製品部領域Ｑがスクラ
ップＳとしてトリミングされる。

トリミングされたスクラップＳは例えばポンチ１および
上型４に付帯している図示外のスクラップカッタにより
短尺状に分割された上で下方のスクラップ空間１２に自
重落下し、さらにスクラップショート等を経て型外に搬
出される。この時、ネストビン９がスクラップＳとなる
べき非製品部領域Ｑの端面から完全に逃げているために
、ネストビン９とポンチ１との間にスクラップＳが挟ま
れることがことがなく、スクラップＳはトリミングされ
た時点でスムーズに自重落下する。

発明の効果 以上のように本発明によれば、ワーク側の位置決め基準
部と当接してワークの位置決めを司る不スト部材を可動
式とし、パッドがワークを加圧拘束したのち非製品部領
域がス多ラップとしてトリミングされる前に上記の不ス
ト部材をワークから離間させるようにしたことにより、
トリミングされたスクラップが不スト部材と下型との間
に挟まれるごとがなく確実に落下するようになり、ライ
ン停止等のトラブルの原因となりやすいスクラップ詰ま
りを未然に防止してプレス設備の稼働率向上に寄与でき
る。

【図面の簡単な説明】

、第１図は本発明の一実施例を示す図で上型が下死点位
置にある状態を示す断面図、第２図は同じ（上型の下降
途中の状態を示す断面図、第３図は位置決め基準部とし
ての不ストフランジ部を備えた絞り成形後のワークの要
部斜視図、第４図は従来のトリミング用のプレス成形装
置の一例を示す断面図である。 １・・・下型としてのポンチ、３・・・セクショナルダ
イ、４・・・上型、６・・・パッド、７・・・スライド
カム、９・・・不スト部材としてのネストピン、１１・
・・操作部材としてのドライブカム、Ｆ・・・位置決め
基準部としての不ストフランジ部、Ｑ・・・非製品部領
域、Ｓ・・・第１図 ポンチ でフシ３ｔルグイ １翌 パ・、）″ ネストこ０ン ドライブカム 峯ストフラ／ジ部 １Ｆ贅品あ旧情域 ワーク 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）絞り成形されたワークの周縁部の非製品部領域に
   予め形成された位置決め基準部を下型側のネスト部材に
   当接させて下型上にワークを位置決めし、上型側に設け
   たパッドでワークを加圧拘束した上で上型と下型とのせ
   ん断作用により非製品部領域をスクラップとしてトリミ
   ングするようにしたプレス成形装置において、 上型の昇降動作に応じて水平方向に往復移動するネスト
   部材を下型に設け、 上型には、該上型の下降に伴ってパッドがワークを加圧
   拘束したのち非製品部領域がトリミングされる前に、前
   記ネスト部材を位置決め基準部から離間させる方向に移
   動させる操作部材を設けたことを特徴とするプレス成形
   装置。