JPH02277802A - 二部式着物と帯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野ゴ 本発明は簡単に使用することができる和服、とくに二部
式着物、と帯に関する。

［従来の技術］ 和服、とくに女性用の着物、は着付けが困難であり、使
用するひもその他の小物の点数も多く、簡単に使用する
ことのできるものが求められていた。このため、従来上
衣と下衣の三部分に分離した二部式着物が提供されてい
る。この従来の二部式着物では、上衣の下端はおはしよ
りをする部分で下縁は横方向に直線的に切断されたもの
である。これにさらにひもを取り付けたものもあり、通
常は後身頃に取り付けるか、えりに取り付けるかしであ
る。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の二部式着物の上衣ではおはしよりをすることがで
きなかった。もし無理におはしよりをしようとすれば、
伝統的な着物を着るときと同様に、下端部をや１持ち上
げて下前の上に上前を重ね合わせて腹部に巻きつけその
上に腰ひもを結んだ上で前後におはしよりを形成した後
、伊達綿めその他の帯締めを施すことが考えられる。し
かしこの従来の方式ではひもを何本も使用しなければな
らない繁雑さがある上、前身頃の部分で不自然な布の重
なり合いが多（、おはしよりをしてもきれいに調えるこ
とが難しいという欠点がある。さらに同様の理由から型
（ずれし易いという問題もある。従来のひも付きのもの
も、それだけでは形を整える目的は達せられない。

次に従来の帯は腹部の柔らかい部分に締められるため、
着付けるときに長さ方向中央が凹み形を整え難いという
問題があった。

したがって本発明は使用するひもの数をできるだけ少な
くシ、おはしよりの長さや形の調整が簡単にでき、型（
ずれし難く着付けの簡単な二部式着物と、同様に型くず
れし難く着付けの簡単な帯を得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明は次の手段によって前記の目的を達成した。まず
、上衣の腹の位置にえりから脇の近（まで横方向に延び
る平帯を上前の外面に取り付け、前記平帯は通常の伊達
巻きの固さと巾を持ち、その両端は自由な柔らかいひも
に連続している。

前記上衣のえりは途中から下の部分が鉛直方向に延びる
。この部分は少な（ともおはしよりの部分である。また
、上衣の下前の下端は脇からえりに向かって斜め上方に
向かう下縁を形成する。上衣の下端は所望の長さで内側
に折り込むことができ、下端内面の適当な位置とこれに
対応する位置に止具を取り付ける。

下衣は上端がウェストラインの近くで、上前のヒップラ
インの近傍の内面と、着用したときこれと対応する下衣
の外面とに、ヒップラインに平行に横方向にマジックテ
ープを取り付け、ヒップラインとウェストラインの間に
横方向にゴムシャーリングを取り付ける。

本発明の帯は、腹部に一巻きして装着できる長さであり
、帯板と同等の固さを持ち、裏面に弾性クッションを取
り付けである。この弾性クッションは長さ方向中央が最
も厚（、両縁に近づ（に従い薄くされる。

［作用］ 本発明の平帯は上衣の上前の外面に伊達巻きの巾で取り
付けられ、他のひもを使用しなくとも締め付けをし、同
時に形をととのえ、上衣の形（ずれを防ぐ。下前の下端
の斜めの下縁により布面の重なりが避けられ、形の整っ
たおはしよりが容易に形成される。鉛直にされたえりの
下部は、おはしよりによる下端内面の一部の露出を防止
し、止具はおはしよりを所望の位置で固定する。

下衣のヒップラインでの・ンイツクテーブによる同定で
着付けが安定し、ゴムシャーリングで上端が身体の線に
沿って着付けられる。

帯の弾性クッションは腹部の体形に沿い、着付けが安定
すると同時に、帯外面の正しい形が保たれる。

［実施例］ 本発明の一実施例を図を参照しながら以下のとおり説明
する。

第１図と第２図は二部式着物の上衣１を示し、第１図は
上前２を下前６に重ね合わせた状態であり、第２図は上
前２を重ねる前の下前６が見える状態である。上前２の
外面の腹の位置に伊達巻きの固さと巾を持つ平帯３がえ
り４から脇の近くまで横方向に延びて縫い付けられる。

平帯３の両端は自由な柔らかいひも５．５′に連続する
。ひもは−たん後ろにまわしてから前で結ぶ。平帯３は
適当な固さが望ましく、場合によっては芯を入れてもよ
い。平帯３が上前外面に取り付けられ、ひも５．５′が
連続して設けられていることによって、型（ずれしない
締め付けが可能となり、しかも他にひもを必要としない
。

上衣の上前のえり４は下方、と（におはしより部で方向
を変え、鉛直方向に下端まで延びる。このため、おはし
よりをしたとき、折り込まれた部分が側方にはみ出たり
、裏面が露出することが防がれる。

上衣の下前６は下端を脇からえりに向かって斜め上方に
切り取るように下縁７が形成される。第２図で下前６の
下縁７と鎖線８で囲む部分が従来の上衣には残されてい
た部分であることを示す。

本実施例ではえり４′の下端２０ｃｍまで切り取っであ
る。

上衣の下端部を所望の長さで内側に折り込むことによっ
ておはしよりが形成される。第３図は上衣の下端近くの
部分を左右に展開した状態を図示するものである。ここ
で点線９に沿って折り曲げ線が形成されおはしよりの下
縁となる。したがって、この部分の仕上りの良さと安定
性が重要となる。本発明では下前６の斜めの下縁７によ
って、布地の無駄な重なりを最少にし、おはしよりを美
しく整えることが可能となった。

上衣の下端の内側と、折り込んだときにこれと対応する
位置に止具１０．１０′を設ける。本実施例ではえり、
脇および背纏いにそった位置に各１対のマジックテープ
を取り付けた。１対のマジックテープのうち、少なくと
もその一方は縦に長いものであることがよい。これによ
って折り曲げ線９の位置を調節し、おはしよりの長さを
調節することができる。止具で一定位置に固定すること
によりおはしよりが安定する。

下衣１１は上端がウェストラインには（一致する。下衣
１１を左右に展開した状態を第４図に示す。点線１２は
ヒップラインを示す。上前のヒップラインの近傍の内面
にヒップラインに平行に横方向にマジックテープ１３を
取り付け、着用したときにこれと対応する位置で下衣の
外面にもマジックテープ１４を取り付は互いに結合する
ようにする。本実施例では横方向のマジックテープ１３
を二部に上前のお（み１５と前身頃１６に隣接する後身
頃１７の部分の内面に取り付けた。またこれらのマジッ
クテープと対応するマジックテープ１４を下前のおくみ
１９と後身頃と隣接する前身頃１８の外面に取り付けた
。また、ヒップライン１２と上端縁の間で、前身頃と後
身頃が互いに隣接する位置にゴムシャーリング２０が取
り付けられる。下前と上前の下端の裾縁は外方斜め上方
にたて榎に向かう下線２１として直線状に切り取るより
に形成される。切り取られる前の状態を点線Σ・２で示
す。本実施例では襖先は点線２２か＜　３　ｃ　ｍ上が
った位置となる。　マジックテープで下衣をしっかり腰
に装着することができ、ゴムシャーリングによりヒップ
ラインから上の部分が身体にぴったりと合う。襖先を上
げるように下端を切り取ることにより着用時の裾縁は正
しく揃う。

次に本発明の帯の一実施例を説明する。

この帯２３は腹部に装着できる長さであり、帯板と同等
の固さを持ち、裏面に弾性クッション２４を設けたもの
である。帯２３は内端２５に弾性クッションを設けない
部分２６を若干残してから身体を一巻きする程度の長さ
のものとする。第６図は第５図のＡ−Ａ線に沿った部分
の縦断面図であるが、これで示されるように弾性クッシ
ョン２４は長さ方向中央が最も厚（、両縁に近づ（にし
たがい薄くなり、弾性とたわみ性を持つ。別の実施例で
は巾の異なる発泡スチロール薄板を巾の大きさの順に重
ね合わせたものを使用する。薄板を複数板重ねる代わり
に、一体成形したもので断面がかまぼこ型のものでもよ
い。

前記のような構成の帯を使用することにより裏面が身体
の線に沿ってフィツトし、帯の外面の正しい形が保たれ
る。このような帯を使用することにより、従来使用され
た他の補整用小物を使用しないですむ。

前記帯２３の外端２７は上縁で突出し、下縁で後退する
対角線状の斜めの外端縁を形成し、上縁端にはひも２８
が取り付けられ、下縁端近くの裏面にマジックテープ２
９が取り付けられ、装着したときこれと対応する帯の下
縁外面に前記マジックテープと結合するマジックテープ
を取り付ける。帯の内端の上部に前記ひも２８と結合す
るひも３０が取り付けられる。

［発明の効果］ 本発明の二部式着物および帯は着付けが容易であり、各
部の取り付けが安定していて美しく着付けることが可能
であり、しかも容易に型（ずれしない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の二部式着物の上衣のとくに上前を示し
、第２図は前記上衣の下前を示し、第３図は前記上衣の
下端付近を左右に展開した状態を示し、第４図は下衣を
左右に展開した状態を示し、第５図は帯の内端とその付
近を示し、第６図は第５図のＡ−Ａ線に沿った縦断面図
で、第７図は他の実施例の第６図と同様な縦断面図で、
第８図は前記帯の外端付近を示す。 ■・・・上衣、２・・・上前、３・・・平帯、４・・・
えり、５．５゛・・・ひも、６・・・下前、７・・・下
前の下端縁、１０・・・止具（マジックテープ）、 １３．１４・・・マジックテープ、２３・・・帯、２４
・・・弾性クッション、２５・・・帯の内端、２７・・
・帯の外端

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）上衣と下衣とに分離された二部式着物であって、
   上衣の下端は長さを調節することのできるおはしより部
   であり、上衣の腹の位置にえりから脇の近くまで横方向
   に延びる平帯を上前の外面に取り付け、前記平帯は伊達
   巻きの固さと巾を持ち、その両端は自由な、柔らかいひ
   もに連続することを特徴とする着物
2. （２）上衣の上前のえりはおはしより部で鉛直方向下方
   に延びることを特徴とする請求項１記載の着物
3. （３）上衣の下前の下端は脇からえりに向かって斜め上
   方に向かう下縁を形成することを特徴とする請求項１ま
   たは２記載の着物
4. （４）おはしより部は上衣の下端を内側に折り込み縦方
   向の長さを調節して形成し、内面に止具を取り付けてお
   はしより部を固定する請求項１、２または３記載の着物
5. （５）下衣の上端はウェストラインの近辺であり、上前
   のヒップラインの近傍の内面と、着用したときにこれと
   対応する下衣の外面とにヒップラインに平行に横方向に
   マジックテープ〔登録商標〕を取り付け、ヒップライン
   とウェストラインの間に横方向のゴムシャーリングを取
   り付けてある、請求項１記載の着物
6. （６）腹部に一巻きして装着できる長さであり、裏面に
   弾性クッションを取り付けた帯であって、前記帯は帯板
   と同等の固さを持ち、前記弾性クッションは、長さ方向
   中央が最も厚く、両縁に近づくにしたがって薄くなるこ
   とを特徴とする簡単に使用することができる帯
7. （７）外端は上縁で突出し、下縁で後退する対角線状の
   斜めの外端縁を形成し、上端縁にはひもが取り付けられ
   、下縁端の裏面と、下縁の外面でこれと対応する位置と
   にマジックテープが取り付けられ、内端の上部に前記外
   端のひもと結合するひもが取り付けられている請求項６
   記載の帯