JPH0740484Y2 - 二部式の組合せ和装婚礼衣裳 - Google Patents

二部式の組合せ和装婚礼衣裳

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JPH0740484Y2
JPH0740484Y2 JP1983102711U JP10271183U JPH0740484Y2 JP H0740484 Y2 JPH0740484 Y2 JP H0740484Y2 JP 1983102711 U JP1983102711 U JP 1983102711U JP 10271183 U JP10271183 U JP 10271183U JP H0740484 Y2 JPH0740484 Y2 JP H0740484Y2
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kimono
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由美 結城
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由美 結城
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二部式の和装婚礼衣裳に関し、特に異なるサイ
ズの上衣及び下衣を体型に合せて組合せて使用すること
のできるこの種婚礼衣裳に関する。
披露宴において花嫁が見せる白無垢の打掛けに角隠しの
清楚な姿、振袖の華麗な姿は、まさに式を象徴するもの
といっても過言ではなく、和装花嫁衣装の願望は永遠で
ある。
しかし、一般的に和装婚礼衣裳の着装には長い時間を要
する。特に諸外国には例のない披露宴途中に行なわれる
花嫁の「お色直し」というしきたりは、和装婚礼衣裳へ
の着替えに長時間を要する為、その間花嫁不在で式を進
行させなければならない事態を生じ、式の盛り上がりを
著しく阻害している。
また現在一定サイズの和装婚礼衣裳を、花嫁の体型に合
わせて最も美しく着装させる技術はひとえに着付師の腕
にかかっており、この技術を修得するには、少なくとも
2年から3年の経験を積まなければならない。従って、
優秀な着付師を養成することは容易ではない。
他方、花嫁にとって、最も美しく着付けでき、かつ着崩
れを防ぐために多くの紐を使用して装着させる現在の着
付けは、徒らに無用の苦痛を与えるものであり、近年で
は、この苦痛のみを理由に専ら洋装の婚礼衣裳を着用す
る傾向にあるも、潜在的には和装婚礼衣裳に対する願望
は強いものがある。
本考案は、上述した問題を解決する為になされたもので
あり、様々な体型の女性に合わせることが可能で、着付
けを容易且つ短時間に、しかも和装婚礼衣裳の修業が浅
い者でも、熟練者と同様の仕上がりを可能にする二部式
の和装婚礼衣裳を提供するものである。
本考案は上記目的を達成するため、和装婚礼衣裳を上衣
と下衣に分離して二部式とすると共に、上衣及び下衣の
それぞれを大(L)、中(M)、小(S)などの異なる
サイズのセットとして構成し、上記上衣は、衣紋抜きに
よりおはしょり部下端と後身頃下部とがほぼ整列するよ
うに前身頃を後身頃より長く形成し、下衣には、装着時
に帯下にかくれ人体胴部に巻き付けるための付紐をその
上部に取付けた。本考案はこれら上衣セットと下衣セッ
トにさらに締帯部分及びお太鼓部分に分離した帯を組合
せて構成した組合せ和装婚礼衣裳であって、これら各サ
イズの上衣及び下衣を花嫁の体型に合せて組合せて使用
するものである。
以下、添付図面に示す望ましい実施例に従い、本考案を
詳述する。
第1図は本考案を打掛けの掛下に適用した場合の上衣を
示す正面図、第2図は同上衣の背面図、第3図は同実施
例の下衣を展開して示す背面図である。
符号1は掛下の上衣を示し、その上下長さは、装着時に
下部を帯の下側に折畳める程度である。そして、その前
身頃2,3は、衣紋を抜くことにより前身頃が後方へずれ
る分だけ後身頃4よりも長くしてある。このように前身
頃2,3を後身頃4よりも長くすることにより、装着時に
前身頃2,3の下端を略水平にすることができる。更に、
左前身頃3の裏側下端の2個所と右前身頃2の表側下端
の2個所とに、衿を合せた状態で固定する為の面状ファ
スナー5a,5b,5c,5dを縫着する。後身頃4の略中央下端
の表側には付紐6を固着し、裏側には、装着時に上衣1
と下衣7とを固着するための面状ファスナー8aを縫着し
てある。
下衣7の上端には、第3図に示すように、胴に周回して
下衣7を固定する為の付紐9を設けてあり、また、前記
後身頃下端の面状ファスナー8aに対面する位置に面状フ
ァスナー8bを縫着してある。付紐9としては、二本の紐
を下衣7の上側端に縫着した場合を図示したが、これを
一本の紐として下衣7の上端に縫着してもよいことは勿
論であり、強度的には後者の方が好ましい。
帯は、締帯とお太鼓が分かれた一種のつけ帯であって、
第4図はそのお太鼓になる部分の帯を示す図である。第
5図は締帯の部分を示す図である。第4図図示の帯10
は、長さが約115cm程度で巾は一般のものと同じであ
り、端から30cm程度の位置に付紐12を取付けである。こ
の帯10は、文庫結びのお太鼓の部分になるように事前に
三つ折りにして付紐12で括っておく。第5図図示の帯11
は、巾は一般のものと同寸で長さは290cm程度であり、
締め始めの部分である第5図上右端部の上縁に付紐13を
取付け、該右端部から45〜65cm程度の位置の上縁に付紐
14を取付けてある。帯11を締める際には、帯11の右端部
を背中に合せて2回巻付けてから帯11の残余部分を折り
上げて、その状態で付紐13と同14とを胴に回し結ぶこと
によって帯を固定する。その際に付紐13,14によって前
記折り上げた残余部分も締着する。次に、お太鼓に括っ
た帯10を当てて該残余部分と重ね、通常の帯締で締付け
ればよい。
第6図乃至第10図は本考案を振袖に適用した場合の実施
例を示し、第6図は振袖の上衣を示す正面図、第7図は
同上衣の背面図、第8図は同振袖の下衣を展開して示す
背面図である。なお、振袖の場合には、装着の仕上がり
状態が表面に現われて人目に触れるので、掛下の場合に
比べより美しく着付けでき、しかもより着崩れし難いこ
とが要求される。
上衣21は、1枚の振袖を中間で横に裁断した場合の上側
部に相応するが、掛下の上衣1と同様に、衣紋抜きのた
めに前身頃を後身頃よりも長くしてある。上衣21の前身
頃内側には、係止具としての面状ファスナーの対22a,22
b,23a,23bを下縁にそって複数配置してある。ファスナ
ー22a,23aとファスナー22b,23bとは、上下方向に約6cm
程度離して配置してあり、着付け時には、ファスナー22
aはファスナー22bに係合固定され、ファスナー23aはフ
ァスナー23bに係合固定される。第6図上では左前身頃2
4の部分にのみ面状ファスナー22a,22b,23a,23bを図示し
たが、背身頃の裏面及び右前身頃25の内側にも同様に取
付けてある。上衣21着用時には、面状ファスナー22aと2
2b及び23aと23bの咬合によって該下縁を内側に折り重ね
て、その上から帯を締める。これによって、折り重ねた
該下縁が俗に云うおはしょりを形成する。従って、着用
者の体型、即ち帯の位置に応じて折り重ねる巾を変えら
れるように、面状ファスナー22a,22b,23a,23bは余裕を
もった大きさとすることが望ましい。後身頃36には、掛
下の上衣の場合と同様に内側に面状ファスナーを取付
け、外側に付紐をつけてある。
振袖の場合には、前述した掛下の場合と異なり帯の巾が
広く帯の締付力が強いので、掛下に取付けてある、衿を
合せた状態で前身頃2,3を固定する面状ファスナー5a,5
b,5c,5d,及び上衣1と下衣7とを固定する面状ファスナ
ー8a,8bは、除去してもよい。また、付紐6に相当する
付紐38の位置を帯に合せて高くし後身頃36の略中央に取
付けてある。
下衣26については、ヒップのラインを美しく出すため
に、上述の如く面状ファスナー8a,8bを使用せず、且つ
また、中央部において巾を狭くした付紐27を下衣26の本
体上側に縫着すると共に、上部において横巾を狭くして
ある。即ち、付紐27の後身頃28に縫着されている部分
を、後身頃28中央で細くしてある。また、この付紐27
は、その上に締める帯をずれ難くする為に、モスリン等
滑り難い素材を使うのが望ましい。
第9図及び第10図は振袖用の帯を示す図である。帯31,3
2については、具体的寸法の違いを除いて、前述した掛
下用の帯と具体的な構成は同じである。
ただし、振袖の場合には帯が重いので、帯固定用の付紐
29,30を上縁だけではなく下縁にも取付けてある。
参考までに帯は一般のものと巾は同寸で、長さは、お太
鼓になる部分31が157cm程度、締帯32が252cm程度であ
る。
本考案に掛かる婚礼衣裳によれば、二部式にしてあるの
で、着付けが容易であり、着る人の上半身と下半身の体
型がアンバランスであっても、上衣或いは下衣のサイズ
を変えることによって体型に合せた着付けが可能であ
る。
本考案においては、打掛けの掛下及び振袖に代表される
婚礼衣裳を、帯に隠れる部分で上衣と下衣とに分割し、
夫々の上衣及び下衣にS、M、Lの各寸法を設定して、
着用者の体型に合せ選択可能とする。これにより、上半
身の大きな人はM寸の下衣とL寸の上衣とを、また下半
身の大きな人はM寸の上衣とL寸の下衣とを各々組合せ
て着用することも可能である。
更に、衣紋を抜くことにより前身頃が後方へずれる分だ
け前身頃を延長しておはしょり部分を形成する構成を採
用しているので、装着時の仕上がりは従来の婚礼衣裳と
何ら異ならない。また、振袖の下衣の付紐の腰に当たる
部分を細くし、更に掛下、振袖ともに下衣の前巾、後
巾、衽巾が、裾より腰部、胴部に向かって序々に狭くな
るように構成されているので、着装に際し余分のたるみ
がなく着付けが容易であることは勿論、着付けが綺麗に
仕上がる利点がある。
加えて、帯が締帯の部分とお太鼓の部分とを分離した一
種のつけ帯となっており、締帯の付紐によって固定する
ので着付けが容易であり、帯の結び方も簡単に種々変化
させることが可能であり、所望の結び帯を前もって用意
しておくことができる。
また、各所を係止具によって固着する構成を採用してい
るので、着付けが簡単でありながら着崩れし難く、従っ
て、着崩れ防止用の紐を少なくすることが出来る。これ
は着付けに熟練を要しないことにつながり、更には、着
用時に花嫁に与える苦痛が少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は、本考案を掛下に適用した場合の実
施例を示し、第1図は上衣の正面図、第2図は上衣の背
面図、第3図は下衣の展開図、第4図及び第5図は帯を
示す。第6図乃至第10図は本考案を振袖に適用した実施
例を示し、第6図はその上衣の正面図、第7図は上衣の
背面図、第8図は下衣の展開図、第9図及び第10図は帯
を示す。 1,21……上衣、2,3,24,25……前身頃、4,36……後身
頃、5a,5b,5c,5d,8a,8b,22a,22b,23a,23b……面状ファ
スナー、7,26……下衣、9,27……付紐、10,11,31,32…
…帯
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−200510(JP,U) 実公 昭58−26965(JP,Y2) 講談社編「きものの着つけと帯結び」昭 和48年1月15日(株)講談社発行 182頁 〜183頁,186頁

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なるサイズの複数の上衣からなり、各上
    衣が、衣紋抜きによりおはしょり部下端と後身頃下部と
    がほぼ整列するように前身頃を後身頃より長く形成して
    なる上衣セットと、 異なるサイズの複数の下衣からなり、各下衣が、装着時
    に帯下にかくれ人体胴部に巻き付けられる付紐を下衣上
    部に取付けてなる下衣セットと、 締帯部分及びお太鼓部分に分離してなる帯を1セットと
    して組合せたことを特徴とする二部式の組合せ和装婚礼
    衣裳。
  2. 【請求項2】前記上衣セット及び下衣セットが、それぞ
    れ大(L)、中(M)、小(S)サイズのセットである
    ことを特徴とする二部式の組合せ和装婚礼衣裳。
  3. 【請求項3】前記下衣の付紐が、下衣の上部に縫着した
    一本の紐であることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第(1)項に記載の二部式の組合せ和装婚礼衣裳。
  4. 【請求項4】前記下衣の付紐が、下衣中央で細くしてあ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(3)項
    に記載の二部式の組合せ和装婚礼衣裳。
  5. 【請求項5】前記下衣の付紐が、下衣の上部の両側に縫
    着した二本の紐であることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第(1)項に記載の二部式の組合せ和装婚礼衣
    裳。
  6. 【請求項6】上衣の後身頃内面と下衣の上部とに、装着
    時相対向する面状係止具を取付けてあることを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第(3)項又は第(5)項に
    記載の二部式の組合せ和装婚礼衣裳。
  7. 【請求項7】上衣下部におはしょりを形成保持するため
    の係止部を当該上衣下部に複数取り付けてあることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項乃至第
    (6)項のいずれか1項に記載の二部式の組合せ和装婚
    礼衣裳。
JP1983102711U 1983-07-04 1983-07-04 二部式の組合せ和装婚礼衣裳 Expired - Lifetime JPH0740484Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5035405U (ja) * 1973-07-31 1975-04-15
JPS5222711U (ja) * 1975-08-05 1977-02-17
JPS535104U (ja) * 1976-06-30 1978-01-18
JPS5826965U (ja) * 1981-08-18 1983-02-21 株式会社吉野工業所 空気混合式噴霧器

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
講談社編「きものの着つけと帯結び」昭和48年1月15日(株)講談社発行182頁〜183頁,186頁

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