JPH0227679Y2 - - Google Patents

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JPH0227679Y2
JPH0227679Y2 JP11554084U JP11554084U JPH0227679Y2 JP H0227679 Y2 JPH0227679 Y2 JP H0227679Y2 JP 11554084 U JP11554084 U JP 11554084U JP 11554084 U JP11554084 U JP 11554084U JP H0227679 Y2 JPH0227679 Y2 JP H0227679Y2
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は車載用音響機器に係り、特に非対称位
置聴取に伴う問題を克服し、運転者及び助手席塔
乗者が同時に前後、左右に広がりのある音場を有
するステレオ再生を楽しむことができる車載用音
響機器に関する。
〈従来技術〉 音響再生装置は対称聴取位置において聴取され
ることを前提としている。従つて、非対称位置に
おいて聴取するとステレオ感が欠如する。以下、
第4図を参照しつつ非対称位置聴取について解析
する。
さて、ステレオ再生機器は、L−チヤンネルの
第1スピーカ11とR−チヤンネルの第2スピー
カ12と共に正三角形の頂点を形成する位置13
に聴取者が存在するもと仮定して、その位置13
において、左右に広がりのあるステレオ再生を楽
しむことができるように設計され、かつ市販のレ
コード等の再生媒体も作成されている。従つて、
その再生効果を十分に引き出すためには、正三角
形の頂点位置13で聴取する必要があるが、実際
のステレオ再生機器の使用時には、第4図の14
で示す非対称位置で聴取する場合が多い。特に、
車載用音響機器においては、正三角形の理想的な
聴取条件は満たされる事は無く、アンバランスな
再生音を強いられている。
この非対称聴取条件を解析すると、正三角形の
頂点(対称聴取位置)13においては、左右の第
1、第2スピーカ11,12迄の距離a1,b1は等
しいが、非対称聴取位置14においては第1スピ
ーカ11迄の距離a2のほうが第2スピーカ12迄
の距離b2よりも大きくなつてしまう。このため、
第1スピーカ11から再生される音は第2スピー
カ12からの再生音よりも、距離による時間の遅
れと音量の減衰が生じる。従つて、音は音量が大
きく、しかも先に到達する右の再生音の影響のみ
が現われて、ステレオというよりもモノラル的な
貧弱な音になつてしまう。
又、この音量の差を補正したとしても右側の音
場は、右側のスピーカでの”開き角”が小さいた
めに極端に狭いものとなる。
以上のように、従来のステレオ再生機器は非対
称聴取条件下では、その効果を十分に発揮する事
が出来ず、しかも左右のスピーカだけでは空間的
な音の広がりも前方のみしかなく音場、雰囲気の
再生という音響再生機器の究極の目標も達成でき
ない。
さて、車載用音響機器においては、車室の左
右、たとえば座席前方あるいは後方の左右にL−
チヤンネル用のスピーカとR−チヤンネル用のス
ピーカを配設し、かつバランス調整用のボリユー
ムを配設し、一応運転者及び助手席搭乗者がステ
レオ受聴を楽しめるようになつている。
〈考案が解決しようとしている問題点〉 しかし、聴取席である運転席及び助手席は非対
称位置である。このため、運転席及び助手席にお
いては前述のようにステレオ感の欠如した再生し
かできず、、又バランス調整用のボリユームを用
いたとしても運転者と助手席搭乗者のうち一方の
者のみがある程度のステレオ再生を楽しめるだけ
であり、しかもバランス調整用ボリユームで調整
したとしても前後、左右に広がりのある音場再生
ができなかつた。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案の車載用音響機器は、ステレオ信号のL
−チヤンネル信号成分をL、R−チヤンネル信号
成分をR、減衰度係数をkBとしたとき(L−kB
R)信号、(R−kB・L)信号、(L−R)信号、
(R−L)信号、(L+R)信号を発生する信号発
生部と、これ等各信号が入力される第1、第2、
第3、第4、第5のスピーカを有して構成され
る。
〈作用〉 ラジオ部から出力されたステレオ複合信号ある
いはテープ再生部やCDプレート等から出力され
る信号を用いて、(L−kB・R)信号、(R−kB
L)信号、(L−R)信号、(R−L)信号、(L
+R)信号を発生する。そして、(L−kB・R)
信号が印加される第1のスピーカを運転席前方左
側に、また(R−kB・L)信号が印加される第2
のスピーカを運転席前方右側にそれぞれ配設する
と共に、(L+R)信号が印加される第3のスピ
ーカを第1、第2のスピーカの間に配設し、更に
(L−R)信号が印加される第4のスピーカと
(R−L)信号が印加される第5のスピーカをそ
れぞれ第1、第2のスピーカ間の中央線に関して
対称となるように、しかも運転席及び助手席の後
方に配設する。
さて、かかるスピーカの配置構造においては、
第1、第2のスピーカにより音場の確保はできる
が、非対称聴取位置における聴取者の前方正面に
音像の定位を得ることができない。そこで、第3
のスピーカを配設することにより、等価的に聴取
者が存在する非対称聴取位置を正三角形の頂点位
置に近ずけ、聴取者前方正面位置に音像の定位が
得られるようにする。しかし、第3のスピーカの
み付加しただけでは音場の広がりは第1、第2の
スピーカだけの場合に比べて狭められしまう。そ
こで、第4、第5のスピーカを配設することによ
り音場を拡大する。
〈実施例〉 第2図は本考案にかかる車載用音響機器の概略
説明図である。尚、以下の説明ではステレオ信号
のL−チヤンネル信号成分をL、R−チヤンネル
信号成分をR、減衰度係数をkBとして表現する。
図中、21は聴取位置HPの前方左側に配設さ
れた第1スピーカ、22は聴取位置HPの前方右
側に配設された第2スピーカ、23は第1、第2
のスピーカの中間に配設された第3スピーカ、2
4は聴取位置HPの後方であつて、第1、第2の
スピーカ間の中央線(c1−c1′)右側近傍に該中
央線から右傾斜角αの方向に向けて配設された第
4スピーカ、25は中央線c1−c1′に関して第4
スピーカ24と対称に配設された第5のスピーカ
である。
さて、前方左右の第1、第2のスピーカ21,
22にはそれぞれステレオ信号のL−チヤンネル
信号成分L、R−チヤンネル信号成分Rを主成分
とし、かつ互いの逆相信号を減じて成る信号が入
力されている。すなわち、第1スピーカ21には
次式 S1=L+(−kB・R) =L−kB・R (1) により与えられるL−チヤンネル信号成分Lを主
成分とする信号S1が入力され、第2スピーカ22
には次式 S2=R+(−kB・L) =R−kB・L (2) により与えられるR−チヤンネル信号成分Rを主
成分とする信号S2が入力されている。この結果、
第1、第2スピーカ21,22から(1),(2)式に応
じた再生音が出力され、音場の確保と音像の定位
が形成される。
尚、減衰度係数kBは以下を考慮して決定され
る。さて、減衰度係数kBはL−kB・Rで示される
様に逆相信号の混入率を示す。従つて、kBは1よ
りも小さくなければならず、また逆相信号の影響
が車室内の各条件によつてまちまちなので、その
値はリスニングしながら決定することが望まし
い。しかし、一応の目やすとして0.7〜0.3をkB
して選べば、一応の結果が得られる。ただし、kB
が1に近ずくと逆相信号の影響が強くなり楽器の
それぞれの定位がかなり散在してしまうため、こ
れを不快に感じる事もある。
以上のように、第1、第2のスピーカ21,2
2を配設することにより、音場を確保することが
できるが従来と同様に聴取位置HPの前方正面に
音像の定位を得ることができない。そこで、本考
案では第3スピーカ23にL−チヤンネル信号成
分LとR−チヤンネル信号成分Rを合成した次式 S3=L+R (3) に示す信号S3を入力することにより、換言すれば
いわゆるモノラル信号を第3スピーカ23に入力
することにより、等価的に聴取位置HPを正三角
形の頂点位置(対称聴取位置)に近ずけることが
でき、聴取位置HPの前方正面位置SPに音像を定
位させることができる。
ところで、第3スピーカ23にはモノラル信号
が入力されているため、音像の定位が前方正面位
置SPに得られるが、音場の広がりは逆に狭めら
れる。そこで、これを補うために第4スピーカ2
4と、第5スピーカ25の各々に互いの逆相信号
を同一レベルで減算した信号を入力する。すなわ
ち、第4のスピーカ24には次式 S4=L−R (4) で与えられる信号S4を入力し、第5のスピーカ2
5には次式 S5=R−L (5) で与えられる信号S5を入力する。尚、ステレオ信
号のL−チヤンネル信号成分LとR−チヤンネル
信号成分Rには中央に定位する音が同じ量だけ含
まれていると考えられる(ボーカルの音は通常の
ステレオ再生機では中央から聞え、他の楽器は左
右のスピーカから聞える)。よつて、L−チヤン
ネル、及びR−チヤンネル信号成分L、Rを互い
に同じ音と異なる音に分類して表現すると L=c+l、R=c+r (6) となり、(6)式を(4),(5)式にそれぞれ代入すれば次
式 S4=l−r (4)′ S5=r−l (5)′ となる。
この第4、第5スピーカ24,25により音場
の前後、左右への拡大が可能となる。
以上から、第3スピーカにより非対称位置にお
ける音像の前方中央定位が達成され、又第4、の
スピーカにより音場の拡大が達成される。そし
て、注目すべきは中央線c1−c1′を中心にした聴
取位置HPの線対称位置HP′においても聴取位置
HPにおける場合と全く同一の効果が得られるこ
とである。
第1図は本考案の車載用音響機器におけるスピ
ーカ配置構成図であり、第3図は回路ブロツ図で
ある。第1図において、車室CRI内の前方左右に
はそれぞれ助手席ASSに近接して第1のスピー
カ31と、運転席DRSに近接して第2のスピー
カ32が配設され、第1、第2スピーカ31,3
2の中間部には第3のスピーカ33が配設されて
いる。又、運転席DRS、助手席ASSの後方リア
トレイRTR中であつて、中央線c1−c1′の右側近
傍に中央線から傾斜角αの方向に向けた第4のス
ピーカ34が配設され、更に中央線c1−c1′を中
心にした線対称位置に第5のスピーカ35が配設
されている。第3図において、41はFMステレ
オ複合信号を出力するラジオ部、42はテープ再
生信号を出力するテープ再生部、43は信号切替
回路、44は信号発生部であり、FMステレオ複
合信号あるいはテープ再生信号を用いて、信号S1
(=L−kB・R)、S2(=R−kB・L)、S3(=L+
R)、S4(=L−R)、S5(R−L)を出力し、これ
等を、第1〜第5スピーカ31〜35に入力す
る。
さて、第1〜第5スピーカ31〜35はそれぞ
れ第2図における第1〜第5スピーカ21〜25
に対応しているから、第1図の車載用音響機器は
第2図の具体的実施例となつており、第2図に関
連して説明した効果がすべて達成される。すなわ
ち (a) 聴取者である運転者の前方正面位置に音像の
定位が得られる、 (b) 運転席において前後、左右に広がりを持つ音
場が得られる、 (c) 助手席の搭乗者に対しても(a),(b)のことが言
える、 という効果が得られる。そして、これらの効果は
音場空間が狭く反射音の多い車室内ではより効果
的に発揮される。
以上詳細に説明したが、本考案は実施例に限ら
ず種々変更が可能であり、たとえば各スピーカと
聴取者との距離、スピーカの能率、指向性の違い
などによつて生じる音量差や信号の時間差(位相
差)を考慮した補正信号を各スピーカから出力す
るように構成することもできる。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば(L−
kB・R)信号、(R−kB・L)信号、(L−R)信
号、(R−L)信号、(L+R)信号を発生する信
号発生部と、第1、第2、第3、第4、第5のス
ピーカを有し、(L−kB・R)信号が印加される
第1のスピーカを運転席前方左側に配設し、かつ
(R−kB・L)が印加される第2のスピーカを運
転席前方右側に配設すると共に、(L+R)信号
が印加される第3のスピーカを第1、第2のスピ
ーカ間の中央に配設し、更に(L−R)信号が印
加される第4のスピーカと(R−L)信号が印加
される第5のスピーカを第1、第2のスピーカ間
の中央線をはさんで互いに対称に運転席、助手席
後方に配設したから、聴取者である運転者の前方
正面位置に音像の定位が得られ、しかも前後、左
右に広がりを持つ音場が得られ、更には助手席の
搭乗者についても運転者に対してと同一の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の車室内におけるスピーカ配置
説明図、第2図は本考案の概略説明図、第3図は
本考案のブロツク図、第4図は従来の非対称聴取
条件説明図である。 21〜25……第1、第2、…第5スピーカ、
31〜35……第1、第2、…第5スピーカ、
DRS……運転席、ASS……助手席、44……信
号発生部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステレオ信号のL−チヤンネル信号成分をL、
    R−チヤンネル信号成分をR、減衰度係数をkB
    したとき(L−kB・R)信号、(R−kB・L)信
    号、(L−R)信号、(R−L)信号、(L+R)
    信号を発生する信号発生部と、第1、第2、第
    3、第4、第5のスピーカを有し、(L−kB・R)
    信号が印加される第1のスピーカを運転席前方左
    側に配設し、かつ(R−kB・L)信号が印加され
    る第2のスピーカを運転席前方右側に配設すると
    共に、(L+R)信号が印加される第3のスピー
    カを第1、第2のスピーカの中間位置に配設し、
    更に(L−R)信号が印加される第4のスピーカ
    と(R−L)信号が印加される第5のスピーカを
    それぞれ第1、第2のスピーカ間の中央線に関し
    て対称に、かつ第4のスピーカを車の前方向に向
    かつて右側、運転席後方に、及び第5のスピーカ
    を車の前方向に向かつて左側、助手席後方に配設
    してなることを特徴とする車載用音響機器。
JP11554084U 1984-07-28 1984-07-28 車載用音響機器 Granted JPS6133600U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11554084U JPS6133600U (ja) 1984-07-28 1984-07-28 車載用音響機器

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JP11554084U JPS6133600U (ja) 1984-07-28 1984-07-28 車載用音響機器

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Publication Number Publication Date
JPS6133600U JPS6133600U (ja) 1986-02-28
JPH0227679Y2 true JPH0227679Y2 (ja) 1990-07-25

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ID=30674513

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JP11554084U Granted JPS6133600U (ja) 1984-07-28 1984-07-28 車載用音響機器

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