JPH0227665B2 - - Google Patents

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JPH0227665B2
JPH0227665B2 JP57228541A JP22854182A JPH0227665B2 JP H0227665 B2 JPH0227665 B2 JP H0227665B2 JP 57228541 A JP57228541 A JP 57228541A JP 22854182 A JP22854182 A JP 22854182A JP H0227665 B2 JPH0227665 B2 JP H0227665B2
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JP
Japan
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toner
transfer
manufactured
resin
pressure
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JP57228541A
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Inventor
Hiroyuki Obata
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS59119366A publication Critical patent/JPS59119366A/ja
Publication of JPH0227665B2 publication Critical patent/JPH0227665B2/ja
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/23Reproducing arrangements

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  • Signal Processing (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子写真用感光体上のトナー像を
種々の被転写体に、その解像力を劣化させること
なく効率良く転写することができる改良された画
像形成方法に関する。
電子写真用感光体を反復して使用する場合に
は、感光体上のトナーの被転写体に効率良く転写
する必要があり、転写の方法として大別すると静
電転写方法と物理転写方法とがある。
静電転写方法は、絶縁性乾式トナーを被転写体
へ転写する際に、静電潜像をを現像し、トナーが
像状に付着した電子写真用感光体の表面に被転写
体を密着し、、被転写体の背面からトナーの電荷
とは逆極性の直流コロナ放電を行ない、トナーを
被転写体に吸収・転写する方法であつて多くの複
写機等において採用されている方法である。
この方法は装置が簡便である反面、被転写体背
面から与えられるコロナ放電電荷を被転写体背面
で良好に保持し、かつ分離時の放電を起こさぬ為
には被転写体の電気抵抗が109〜1012Ωcmの範囲内
にあることが必要となり環境湿度、被転写体が紙
であるときは紙の含有水分などの影響をうけ易い
欠点がある。さらにこの静電転写方法は転写対象
の電気抵抗が上記範囲に限定される他、金属、金
属箔と紙をラミネートした材料、金属蒸着フイル
ムなどコロナ放電電荷保持能力の無いもの、また
は付着したコロナ放電電荷の電界をシールドする
材料への転写は行なえない。また、電気抵抗が上
記範囲内であつても、被転写体の厚みが大きいと
背面からのコロナ放電電荷の電界が表面では弱く
なり転写不良もしくは転写不可能となる。又、被
転写体の電気抵抗が低い場合、感光体の導電性基
板と転写対象の間に転写対象側がトナー電荷と逆
極性となるように直流バイアス電圧を印加してト
ナーを転写する方法がある。しかしこの方法では
転写対象表面でのトナーへの電荷の注入が生ずる
ため、画像の乱れ、転写効率の低下という問題が
おこる。
以上のような欠点は電気的な力によつてトナー
を転写しようとする場合、乾式トナー、湿式トナ
ー、いずれにおいても生ずる問題点である。
以上の欠点を克服する別の方法として転写に電
気的な力を使わない物理転写方法がありその一例
として粘着転写方法がある。この方法は感圧タイ
プの粘着剤を片面にコーテイングした被転写体を
トナー像に接触させ、柔かいローラで圧力を加え
て密着させた後、はがすことにより転写するもの
である。この方法では前記した静電転写方法と異
なり、電気的な力を使つていないので転写対象の
電気的性質には関係なく転写を行なえる利点があ
る。
しかし、この方法では転写対象に感圧タイプの
粘着剤を塗布するなどの加工が必要であり煩雑に
なることを免れ得ないものである。
物理転写の他の例として熱可塑性のトナーを使
用する圧力転写方法がある。この方法では被転写
体を電子写真用感光体のトナーを有する面に密着
させ、圧力又は熱と圧力をかけてトナーを軟化さ
せ転写対象にしみ込ませるか、転写対象とトナー
のぬれを良くした後、そのまま転写対象を剥離分
離するか冷却もしくは圧抜きをした後、剥離分離
することによりトナーの転写を行なうものであ
る。このような圧力転写方法は、電気的な力を用
いていないため転写対象の電気抵抗、湿度、厚さ
等にかかわらず良好な転写を行なうことが可能で
あり、特に、表面に易剥離性層を有する電子写真
用感光体を使用した場合に顕著な効果を得ること
ができ、更に金属表面にトナーを転写することが
でき、電気的な力を用いないため、画線の乱れを
最少限度に抑えることができ、ベタ部の転写性で
も中抜けが生ずることがなく、転写効率も優れる
という利点を有するものである。
しかしながら上述した圧力転写方法に適するト
ナーは乾式トナー、湿式トナーのいずれにおいて
も残念ながら見当たらないものである。
例えば乾式トナーの一方の例である乾式熱定着
型トナーは加熱によりトナー粒子を溶融し被転写
体に固着させるものであるが、乾式熱定着型トナ
ーは加熱によりはじめて軟化し被転写体になじめ
ば足りるため常温においては比較的硬い樹脂を材
料として選択でき、そのため撹拌、搬送、貯蔵に
よるケーキ化の欠点はおこりにくい。
しかしながら、乾式熱定着型トナーは常温で硬
いため、圧力転写する際に感光体の表面を傷付け
やすく、加熱して軟化させると感光体に付着し、
転写効率が悪く感光体を汚染する。
又、乾式トナーの他の例である乾式圧力定着型
トナーは常温でも圧力が加わりさえすれば簡単に
変形するような材料を選択する必要があるため撹
拌、搬送、貯蔵による凝集、ブリツジ現像、ケー
キ化などが起き易い。
さらに乾式熱定着型及び乾式圧力定着型のいず
れの乾式トナーもトナー粒径が大きいこと、トナ
ー粒子表面が常に大気に接しているため湿度の影
響が大きいこと、などから良好な解像力を安定し
て保持することが困難であるという欠点がある。
一方、乾式トナーに対比される湿式トナーのト
ナー粒子は大部分が顔料からなつており、加熱、
加圧により溶融したり変形したりすることはな
く、その定着はもつぱら被転写体への浸透および
乾燥によつている。
従つてかかる従来の湿式トナーは圧力転写性が
悪いが、トナー粒子が電気絶縁性液体中にあるた
め湿度の影響を受けにくく、乾式トナーのように
トナー粒子が常に強く接触することもないため乾
式圧力定着トナーの場合ほどケーキ化の傾向が強
くならないという利点がある。
また被転写体との接着性の観点から上記各トナ
ーを比較すれば、乾式熱定着型トナーは熱溶融す
るため転写対象との密着性は比較的良いが、製造
工程上の粉砕し易さとケーキ化しにくいことを考
慮してもろい樹脂を用いるため、冷却固化したト
ナーは割れ易く折曲げ等により簡単に転写対象か
らはがれる。この傾向は金属板上で特に顕著であ
る。
一方乾式圧力定着型トナーは常温でもある程度
柔軟性を保つため折曲げ等ではがれることはない
が、ケーキ化を抑制し、製造工程での粉砕をしや
すくするためある程度もろい樹脂を添加してある
ため、転写対象との接着性は良くない。従来タイ
プ湿式トナーでは浸透できないプラスチツク、金
属などに対する接着性はほとんどないと言つて良
い。
本発明者は以上の問題点を解消すべく鋭意研究
の結果本発明に到達したものであつて、本発明の
画像形成方法は、光導電性感光層表面に易剥離性
材料層を設けてなる電子写真用感光体を帯電し、
次いで像露光し、その後カルボキシル基又はエス
テル基を有するオレフイン系樹脂の粒子を電気絶
縁性液体中に分散させてなる電子写真用湿式トナ
ーで現像してトナー像を形成し、しかる後該トナ
ー像上に被転写体を密着し加圧した後、電子写真
用感光体を剥離して被転写体上に該トナー像を転
写することを特徴とするものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
表面に易剥離性材料層を有する電子写真感光体
の構成を第1図に例示する。
第1図は表面に易剥離性材料層を有する電子写
真用感光体の断面を示す。基体1は少なくとも表
面が導電性の基体であり、金属などのように全体
が導電性の材料の他、紙、ガラス、プラスチツク
などの絶縁性材料の表面に導電処理を施すか導電
性材料を積層した材料が使用できる。いずれの場
合も光導電性感光層から容易に接地電極が取れる
ような構造であることが望ましく、板状ないし円
筒体の形状であればよい。
光導電性感光層2の材料は非晶質セレン、硫化
カドミウムと樹脂バインダーの組成物、酸化亜鉛
と樹脂バインダーの組成物、非晶質シリコン、硫
化カドミウム、硫化カドミウムと炭酸カドミウム
と樹脂バインダーの組成物、などの無機系材料の
他、ポリ―N―ビニルカルバゾールなどの有機感
光体、多層構造をした機能分離型感光体など光導
電性を示す公知の電子写真用感光体であればいず
れのものも使用することができ、その設置方法、
厚さ等は公知の条件に従えばよい。
易剥離性材料層3の材料は、剥離性を有する材
料であればいずれのものでも良く、例えばシリコ
ーン樹脂、フツ素樹脂、アミノアルキツド樹脂、
カゼインなどが使用できる。シリコーン樹脂を例
に説明すれば、付加型もしくは縮合型の剥離紙用
シリコーンゴムを硬化触媒で硬化したもの、―
SiHを有するシリコーンオイルを塩化白金酸等の
付加型硬化用触媒で硬化したものなどの他、シリ
コーン生ゴム、剥離紙用シリコーンゴム等をパー
オキサイド加硫したものなど各種シリコーン樹脂
を公知の方法で硬化させたものが使用できる。上
記シリコーン樹脂を用いるときはシリコーン樹脂
原液を塗布しやすい濃度に希釈し、硬化剤を添加
した後前記光導電性感光層上に塗布し硬化させれ
ば良く、均一に塗布できる方法であればいづれの
手段で塗布しても良く、ワイヤーパーコーテイン
グ、回転塗布、ロールコーテイング、スプレイコ
ーテイング、浸漬塗布などの手段によれば良い。
その他の易剥離性材料としてはフツ素樹脂、なか
でもポリテトラフルオロエチレンのデイスパージ
ヨンあるいはエナメル状のものが使用できる。易
剥離性材料層の剥離性は光導電性感光層表面の平
滑性によつても影響をうけ、平滑表面であれば薄
い易剥離性材料層でも充分な剥離性を示し、粗面
であれば易剥離性材料層を厚くする必要がある。
しかし易剥離性材料層を必要以上に厚くすること
は解像性を劣化させる原因となる為、その層の厚
さは0.01〜5μmとすることが好ましい。
上記の観点から、ことにバインダー分散型感光
体の場合、表面を平滑にしておくことが好まし
い。また、光導電性感光層と易剥離性材料層との
接着性を良くする為プライマー処理を施しても良
い。
この場合のプライマーとしては、ビニルトリク
ロルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリス(β―メトキシエトキシ)シラン、γ―グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ―メ
タアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N
―β(アミノエチル)γ―アミノプロピルトリメ
トキシシラン、N―β(アミノエチル)γ―アミ
ノプロピルメチルジメトキシシラン、γ―クロロ
プロピルトリメトキシシラン、γ―メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ―アミノプロピル
トリエトキシシラン、ビニルトリス(t―ブチル
パーオキシ)シランなどのシラン単独またはこれ
らの混合物、さらにはこれらの部分加水分解物ま
たは部分共加水分解物;テトライソプロピルチタ
ネート、テトラブチルチタネート、テトラ―2―
エチルヘキシルチタネートなどのチタンオルトエ
ステル、チタンアセチルアセトネート、トリエタ
ノールアミンチタネートなどのチタンキレート、
ポリヒドロキシチタンステアレート、ポリイソプ
ロポキシチタンステアレートなどのチタンアシレ
ート、以上の様な有機チタン化合物単独またはこ
れらの混合物;アルミニウムイソプロピレート、
モノsec―ブトキシアルミニウムジイソプロピレ
ートなどのアルミニウムアルコレート、エチルア
セトアセテートアルミニウムジイソプロピレート
などのアルミニウムキレート化合物、以上の様な
有機アルミニウム化合物単独またはこれらの混合
物;その他の有機金属化合物;以上のシラン及び
有機金属化合物の混合物などが例示される。
その塗布方法は必要に応じ適当な濃度に希釈、
ワイヤーパーコーテイング、回転塗布、ロールコ
ーテイング、スプレーコーテイング、浸漬塗布な
どの均一に塗布できる方法によれば良い。
以上のようにして得られた表面に易剥離性材料
層を有する電子写真用感光体を用いて、後述する
電子写真用湿式トナーによりトナー像を形成した
後、加圧転写する一例を第2図から第5図に示
す。説明の便宜上帯電電荷を負として示してある
が、用いる光導電性感光層の種類により帯電極性
が決まるのは言うまでもない。
表面に易剥離性材料層を有する電子写真用感光
体に、例えば第2図に示すようにコロナ放電装置
4によりコロナ放電用電極を矢印方向に移動せし
めてコロナ放電電荷を与えた後、第3図に示すよ
うにパターン状に露光させて静電潜像を形成す
る。第3図の静電潜像を形成せられた電子写真用
感光体を後述の湿式トナーを用いて現像し、第4
図に示すような、該トナーが仮着した電子写真用
感光体を得た後、第5図中9で示す被転写体に圧
ロール8を用い、前記のトナーで現像せられた電
子写真用感光体表面に仮着せるトナーを被転写体
に接着せしめ、しかる後被転写体を剥離する。ロ
ールの加熱、ヒーターの使用等の適当な手段を用
いて加熱しても良い。被転写体9としては電子写
真用感光体表面上のトナーと密着できる表面状態
であるような材料であれば任意の材料が選択で
き、形状もシート状あるいは板状、厚板状、円筒
状とすることが可能である。具体的材料を例示す
れば、鉄、アルミニウム、銅、亜鉛などの金属お
よび種々の合金、ガラスなどの無機物;木、皮
革、天然ゴム、紙、布;ポリエチレン、ポリスチ
レンなどの炭化水素系プラスチツク、ABS樹脂
などの極性ビニル系プラスチツクス、ポリアミド
などの線状構造プラスチツクス、フエノール樹脂
などのホルムアルデヒド系プラスチツクス、不飽
和ポリエステルなどの架橋型プラスチツクス、酢
酸セルロースなどのセルロース系プラスチツクス
などの高分子材料および一般にゴムと呼ばれる材
料などがあり、以上の材料を複合したものも使用
できる。なお第5図中8で示す圧ロールの他、平
面加圧型プレス機も使用でき、本発明の湿式トナ
ーを使用した場合、その圧力は1Kg/cm2〜200
Kg/cm2であり、温度条件一は30℃〜250℃とすれ
ばよい。
本発明において使用する湿式トナーを構成する
カルボキシル基又はエステル基を有するオレフイ
ン系樹脂をしては、ポリオレフイン樹脂を変性し
カルボキシル基を導入したもの、一例を商品名で
挙げると、日本石油化学(株)製Nポリマー、東燃石
油化学(株)製東燃CMP―HAシリーズ、三菱油化
(株)製MODIC、製鉄化学工業(株)製ザイクセン、三
井東圧化学(株)製ロンプライ、三井石油化学工業(株)
製アドマー等;エチレンとアクリル酸との共重合
体、商品名で挙げるとダウケミカル社製ダウ
EAAコポリマー;エチレンとアクリル酸又はメ
タアクリル酸との共重合体、或いは更にそれらを
架橋させたいわゆるアイオイマー、商品名で挙げ
ると米国デユポン社製サーリン、三井ポリケミカ
ル(株)製ハイミラン、旭ダウ(株)製コーポレンラテツ
クス等;エチレンと酢酸ビニルとの共重合体、商
品名で挙げると、東洋曹達工業(株)製ウルトラセ
ン、住友化学工業(株)製スミテート、三菱油化(株)製
ユカロン―エバ、三井ポリケミカル(株)製エバフレ
ツクス、米国デユポン社製エルバツクス等;エチ
レンと酢酸ビニルとの共重合体の部分ケン化物、
商品名で挙げると、武田薬品工業(株)製デユミラ
ン;エチレンとアクリル酸エステルとの共重合
体、商品名で挙げると日本ユニカー(株)製DPD―
6169;等のカルボキシル基又はエステル基を有す
るオレフイン系樹脂からなり粒径が10μm以下、
好ましくは0.1〜5μmのものを使用することがで
き、以上のものを1種若しくは2種以上を混ぜて
使用することができる。
また現像後のトナー像を見易くするために、上
記樹脂を顔料および/又は染料等で着色してもよ
く、特に染料については後記する電気絶縁性液体
に不溶性のものを選択する必要がある。
電気絶縁性液体としては、公知のものを使用で
き、例えば、液状のn―パラフイン系炭化水素、
iso―パラフイン系炭化水素、またはその混合物、
脂環族炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化脂
肪族炭化水素、シロキサン油等が使用されるが、
本発明においては可及的に異種物質を溶解しない
ようにするという配慮即ち、電気絶縁性を維持
し、かつ現像剤の劣下を防止するという配慮か
ら、溶解力の比較的小さい電気絶縁性液体、特に
脂肪族炭化水素、就中iso―またはn―パラフイ
ン系炭化水素を用いるのが好ましい。
前記したカルボキシル基又はエステル基を有す
るオレフイン系樹脂を粒子状にするには、いずれ
の方法によつても良いが例えばボールミル、ある
いはジエツトミル等の粉砕機にて微粉砕しても良
く、好ましくは、樹脂を脆化温度以下に冷却して
粉砕し、粉砕後はできるでけ早く電気絶縁性液体
中に投入する方法をとつてもよく、又、加熱溶融
もしくは可溶性溶媒にて溶解して液状としたもの
をスプレイして冷却固化、もしくは乾燥固化して
もよい。
又、他の方法としては樹脂の溶解度の温度依存
性を使用し、あらかじめ樹脂を溶媒中に加熱溶解
したものを撹拌しながら急冷し微粒子状に凝固さ
せてもよい、この場合樹脂の溶解に使用した溶媒
が電気絶縁性でない場合には溶媒を交換する操作
が必要となる。
以上の方法により粒子化された樹脂の粒径は現
像後に得られる像の解像性に対する要求度によつ
ても異なるが平均粒径10μm以下であることが好
ましく、より好ましくは5μm〜0.1μmに平均粒径
があれば良い。
さらに電気絶性液体中に、分散剤、定着剤、荷
電制御剤を含有せしめても良く、例えば荷電制御
剤としては遷移金属の脂肪酸塩或いは有機錯塩等
が使用でき、定着剤としては前述した高電気絶縁
性液体に可溶な各種樹脂、例えば変性或いは未変
性のアルキド樹脂、通常のアクリル樹脂、合成ゴ
ム、ポリアルキレンオキシド、ポリビニルアセタ
ール(ブチラールも含む)、酢酸ビニル樹脂等が
使用でき、分散剤としては、多くのアニオン系、
カチオン系、両性、或いはノニオン系の界面活性
剤の外に、上述した荷電制御剤の内、例えば脂肪
酸塩や、定着剤の内、例えば適宜の合成樹脂を用
いることができる。
このようにして得られた湿式トナー中の樹脂粒
子はプラスに帯電しておりマイナス帯電で使用す
る電子写真用感光体、例えば酸化亜鉛/樹脂感光
体においてポジ画像を与えるものである。
本発明によれば、トナーの転写に電気的引力を
用いないため紙の吸湿度にかかわらず転写が安定
に行なえるばかりでなく、金属等の導電性材料へ
の転写が可能であるという利点がある。
同様に、厚板紙のように厚すぎるために裏面か
らコロナ帯電をしてもトナーを吸引・転写できな
かつた材料に対して安定に転写することができる
という利点がある。
本発明を複写機用途に適用した場合、転写と定
着が同時に完了するばかりでなく、表面に易剥離
性層を有する電子写真用感光体とカルボキシル基
又はエステル基を有するオレフイン系樹脂のトナ
ーの組合せによりほぼ完壁な転写性を得ることが
できるため、クリーニング程をも不要とすること
ができるという大きな利点を有するのである。
さらにまた、転写が非電気的に行なわれるた
め、転写時のトナー像の乱れが無いため前述の湿
式トナーの高解像性と相俟つて、解像性の高い転
写像が得られる利点がある。
以下に本発明の実施例を示す。以下部数は重量
部で示す。
実施例 1 部分ケン化エチレン酢酸ビニル共重合体(デユ
ラミン C―2270、武田薬品工業製) 60部 カーボンブラツク(カーボンダイヤ#30、三菱
化成製) 6部 上記割合で樹脂にカーボンブラツクを練り込ん
だもの10部をトルエン300部に入れ80℃に加熱溶
解した後、強く撹拌を行ないながら10℃に急冷し
たところ半透明な粒子状に凝固した。撹拌を継続
しながらn―ヘキサン200部をその中に投入する
と粒子は不透明となり撹拌を停止すると容器の底
に沈澱した。この上澄み液を除去しn―ヘキサン
を加えることを繰り返し溶媒中のトルエン濃度を
下げた。
このようにして得られた湿式トナーは平均粒径
約1μmであり粒径分布の狭いものであつた。沈
澱トナーの再分散は撹拌により容易に行なえ、製
造1ヶ月後も粒径に変化はなく凝集ケーキ化は生
じなかつた。
一方、易剥離層を有する感光体を次のように作
成した。
ローズベンガルを0.00625重量%吸着させた酸
化亜鉛(SAZEX#2000、堺化学工業(株)製
80重量部 シリコンワニス(KR211、信越化学工業(株)製)
29重量部 トルエン 224重量部 上記組成の酸化亜鉛/樹脂液を脱脂アルミニウ
ム板に回転塗布し150℃5時間乾燥した。
この感光板にプライマーとして テトラブトキシチタニウム 5部 γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(KBM403、信越化学工業(株)製) 5部 イソプロピルアルコール 10部 シリコーン溶液(KF96L―0.65CS、信越化学
工業(株)製) 80部 を回転塗布し、100℃30分間乾燥した。
さらに剥離剤として シリコーンゴムKS705F(信越化学工業製)
10部 硬化触媒 cat PS ( 〃 ) 0.4部 エチルシクロヘキサン 90部 を回転塗布し、100℃30分間乾燥し、易剥離性層
を有する感光板を作成した。
この感光板にマイナスのコロナ帯電を施し、透
過原稿を密着し、タングステンランプの真空焼枠
で75luxの照度で10秒間露光した。
この感光板を前記湿式トナーで現像したところ
ポジ像が得られ300/インチのスクリーン線数
で4%の網点が再現されていた。
なお、富士写真フイルム製PS版SKの感光層を
除去して得た平版印刷版用基板とこの感体板を密
着させ、温度40℃、圧力124Kg/cm2で3分間加圧
した後、両者を分離したところ感光板上のトナー
は完全に平版印刷版用基板に転写していた。
実施例 2 部分ケン化エチレン酢酸ビニル共重合体(デユ
ミランC―2270、武田薬品工業製) 60部 フタロシアニンブルー 9部 上記割合で実施例1と同様の工程で湿式トナー
を作成した。一方、易剥離層を有する感光体を次
のように作成した。
ブロモフエノールブルーを0.1重量%吸着させ
た酸化亜鉛(SAZEX#2000、堺化学工業(株)
製) 100部 ウレタン変性シリコーンワニス(KR305、50
重量%希釈品、信越化学工業(株)製) 22.3部 エチルセロソルブアセテート 66.2部 上記組成の酸化亜鉛/樹脂液を超音波分散後、
イソシアネート(コロネート2031、日本ポリウレ
タン製)6.7部を添加撹拌し、脱脂したアルミニ
ウム板に乾燥塗膜厚が15μmとなるように塗布乾
燥した。
次いでプライマーとして γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(KBM403、信越化学工業(株)製) 10部 シリコーンオイル(KF96L―0.65cs、信越化学
工業(株)製) 90部 を塗布し、100℃で20分間乾燥した。
さらに剥離剤として シリコーンゴム(KS705F信越化学工業(株)製)
3部 シリコーンオイル(KF96L―0.65CS、信越化
学工業(株)製) 87部 硬化触媒(Cat.PS、信越化学工業(株)製)0.06部 を塗布し、100℃60分加熱し、易剥離性層を有す
る感光板を作成した。
この感光板にマイナスのコロナ帯電を施した
後、回転ドラムに固定し回転させ、He―Neレー
ザー(光強度0.1mW)で100線/インチの網点画
像を露光した。
次に前記湿式トナーで現像を行ない、風乾後コ
ート紙を密着させ、湿度100℃、圧力30Kg/cm2
1秒間加圧した後、コート紙を分離したところ感
光板上のトナーは完全にコート紙に転写してお
り、画像の乱れは無く100線/インチの面積率5
%〜95%の網点が再現していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は表面に易剥離性材料層を有する電子写
真用感光体の断面を示す模式図である。第2図な
いし第5図は図1の感光体上に本発明に係る湿式
トナーをパターン化し、圧力転写する手順を示す
ための断面図である。 1……基板、2……光導電性感光層、3……易
剥離性材料層、4……コロナ放電装置、5……コ
ロナ放電電荷、6……光、7……トナー、8……
圧ロール、9……被転写体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 光導電性感光層表面に易剥離性材料層を設け
    てなる電子写真用感光体を帯電し、次いで像露光
    し、その後カルボキシル基又はエステル基を有す
    るオレフイン系樹脂の粒子を電気絶縁性液体中に
    分散させてなる電子写真用湿式トナーで現像して
    トナー像を形成し、しかる後該トナー像上に被転
    写体を密着し加圧した後、電子写真用感光体を剥
    離して被転写体上に該トナー像を転写することを
    特徴とする画像形成方法。
JP57228541A 1982-12-27 1982-12-27 画像形成方法 Granted JPS59119366A (ja)

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