JPH02275468A - 電子写真用感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真用感光体に係り、特にレーザビームプ
リンタに好適な電子写真感光体に関する。

〔従来の技術〕

電子写真用感光体は、有機系および無機系を問わず種々
提案されているが、なかでも高感度感光体として、電荷
発生層と電荷搬送層とからなる機能分離型感光体が、複
写機やレーザビームプリンタ用の感光体として実用化さ
れている。

電荷発生層に用いる電荷発生物質としては、例えば特開
昭５９−１５２５３号に示されるフタロシアニン顔料、
特開昭５６−１１６０４（）号に示されるビスアゾ顔料
等が知られている。

一方、電荷搬送層に用いる電荷搬送物質としては、特開
昭５２−７７７３０号に示されるポリ−Ｎ−ビニルカル
バゾール系、特開昭４９−１０５５３７号に示されるピ
ラゾリン誘導体、特開昭５５−３５３１９号に示される
オキサゾール化合物、チアゾール化合物。

特開昭５４−５９１４３号に示されるヒドラゾン化合物
。

更に、特開昭６２−３０２５５号に示されるスチリル化
合物等がある。

前記電荷発生物質および電荷搬送物質は、結着用樹脂に
分散または溶解され、アルミニウム等の金属製の導電性
支持体に塗布して、電荷発生層または電荷搬送層が形成
される。

また、感光層の塗工性向上、支持体表面の保護。

感光層の電気的破壊からの保護およびかぶりの少ない良
好な画像を得るために、導電性支持体と前記感光層の間
に、下引き層を設けることが行なわれている。

上記の下引き層としては、ポリアミド、ポリビニルアル
コール、ポリビニルブチラール、メチルセルロース、カ
ゼイン、ポリウレタン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂
等を用いることが知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記ポリアミドは、電気抵抗が１０１２〜１０１３Ωｃ
ｍと高く、優れた電気特性を示すが、導電性支持体との
密着性が他の樹脂に比べて劣るという欠点がある。

導電性支持体と電荷発生層との密着性を向上させるため
に、樹脂中にマグネタイト粉末（特開昭５９−１７５５
７号）、チタンブラック（特開昭６０−１８４２５８号
）、カーボン（特開昭６３−１１０４５８号）等をそれ
ぞれ含有させる方法が知られている。

しかし、前記下引き層樹脂にこれらの導電性粉末を加え
るとて、帯電特性が悪くなり画質が乱れるという問題が
生じた。

電子写真用感光体の下引き層としては、導電性と絶縁性
の二面性を有する必要がある０通常の樹脂は、電気抵抗
率が１０１２Ωａｍ以上で帯電特性には優れているが、
逆に残留電位が高くなり画像濃度の低下を招くという欠
点がある。

これを改善するために、カーボンやマグネタイト等の導
電性粉末を添加する方法は、残留電位を減少することが
できるが、導電性が向上しすぎるために帯電特性が悪く
なり、その結果画質が乱れるという問題があった。

本発明の目的は、帯電特性が優れ、残留電位が低い電子
写真用感光体を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記電子写真用感光体の下引き層としは、導電性と絶縁
性の二面性を有する必要があることを記述したが、通常
の樹脂では、電気抵抗値が１０１２ΩＱｍ以上と大きく
、帯電特性の向上には優れているが、残留電位が高くな
り、画像濃度が低下する。

カーボンやマグネタイト等の導電性粉末を、通常の方法
で樹脂中に添加した場合、帯電特性が悪くなり画質が乱
れるのは、導電性粒子が均一に分散されず、かつ、粒子
間の相互作用が強く残っていることが原因と考えられる
。

そこで、導電性粉末に超微粒子の無機化合物を添加分散
したところ、残留電位の低減と帯電特性の向上とを両立
させることができることを見出し、本発明に到達した。

本発明の要旨は下記のとおりである。

導電性支持体上に有機光導電層を有する電子写真用感光
体において、 前記導電性支持体と有機光導電層の間に、ａ、導電性粉
末、および ｂ、体積抵抗率が１０’〜１０”ΩＣｍ、粒子径０．１
μｍ以下の無機系化合物粉末、を含む下引き層を設けた
ことを特徴とする電子写真用感光体にある。

前記無機系化合物粉末としては、Ｒ−Ｔ　ｉ　ＯＨ（但
し、Ｒは単独または複数の酸化金属）、ＺｒＯ２、ｙ−
ＡＱ、Ｏ，、ＷＯ，、コージライト（２Ｍｇ０・２ＡＲ
，Ｏ，・５ＳｉＯ，）、Ｙ２Ｏ。

が望ましい。

Ｒ−Ｔ　ｉ　０１としては、例えばｌ３ａＯ−ＴｉＯ。

（チタン酸バリウム）、ＰｂＯ−Ｔｉ０２（チタンな鉛
）、５ｒＯ−ＴｉＯ□（チタン酸ストロンチウム）、Ａ
Ｑ２０：Ｊ−ＴｉＯｚ　（チタン酸アルミニウム）、Ｃ
ａ　Ｏ−Ｔ　１．　Ｏｚ　（チタン酸カルシウム）、Ｋ
ａＯ・Ｔｉｅ、（チタン酸カリウム）、ｐ’　６２０３
　・Ｔ　ｉＯｔ（チタン酸へマタイト）、ｒ’ｂｏ−Ｚ
ｎＯ。

ＴｉＯ２（チタン酸ジルコン酸鉛３ＰＬＺＴ（チタン酸
ジルコン酸ランタン鉛）等が挙げられる。

該粉末としては、体′ｆｆｔｆｆ率）０５〜１０１５Ω
ｃｍであることが重要である。体積抵抗率が１０’Ωａ
ｍ未満のものを用いた場合には、帯電特性の向上するこ
とができず、また、１０１ｓΩｃｍを超えるものを用い
た場合には、残留電位が上昇するので、好ましくない。

また、該粉末の粒径（平均粒径）は０．１μｍ以下であ
ることが好ましい。粒径が０．１μｍよりも大きいもの
を用いた場合には分散性が悪く、塗膜表面に凸凹が生じ
易くなり、記録画質が乱れるという開票が生じるので好
ましくない。

該無機粉末の添加量は、下引き層樹脂１００重量部に対
し１〜２００重量部がよい。

前記導電性粉末としては、例えば、カーボンブラック、
チタンブラック、酸化錫、酸化インジウム、マグネタイ
ト等がある。

該導電性粉末の粒径（平均粒径）は、１μｍ以下である
ことが好ましい。

該導電性粉末の添加量は、下引き層樹脂１００重量部に
対し１〜５重量部がよい。

前記下引き層樹脂としては、ポリアミド、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルブチラール、メチルセルロース、
カゼイン、ポリウレタン、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂等がある。

これらの樹脂は単独あるいは２種以上用いることができ
る。

なお、本発明の電荷発生物質としては、例えば金属フタ
ロシアニンおよび無金属フタロシアニン等のフタロシア
ニン顔料、アントラキノン顔料。

インジゴ顔料、キナクリドン顔料、ペリレン顔料。

スクアリン顔料、モノアゾおよびビスアゾ顔料。

スクアリン酸誘導体等の公知の材料を挙げることができ
る。これらの顔料は単独あるいは２種以上用いることが
できる。

また、電荷搬送物質としては、例えばオキサゾール、オ
キサジアゾール、トリアゾール、イミダシロン、ピラゾ
リン、イミダゾール、イミダゾリジン、ベンゾチアゾー
ル、ベンゾオキサゾール。

トリフェニルアミン、カルバゾール、ヒドラゾン。

スチリンおよびこれら物質の誘導体等を挙げることがで
きる。これら電荷搬送物質は単独あるいは２種以上用い
ることができる。

本発明は、上記の電荷発生物質と電荷搬送物質とを混合
した一層形の電子写真感光体にも、本発明を適用するこ
とができるが、前記電荷発生層と電荷搬送層とを分けて
形成した二層形の電子写真感光体がより効果が大きい。

本発明の導電性支持体は、体積抵抗率１０−３ΩＱｍ以
下の導電層を有するものが好ましく１例えば、アルミニ
ウム、アルミニウム合金、鉄、鉛。

銅、銅合金等各種の金属、導電性プラスチック、蒸着、
スパッタリング等により金属を付着して導電性を付与し
た紙またはガラス等を用いることができる。

これらの導電性支持体の形状は、円筒状、シート状等、
その目的に応じて任意に選択することができる。

次に、導電性支持体上に下引き層、電荷発生層および電
荷搬送層を形成する具体的な方法の−例について述べる
。

下引き層は、前記樹脂に導電性粉末および無機系化合物
粉末の必要量を混合し、これに樹脂の溶剤を加えてよく
撹拌し、均一な組成物を：Ａ整する。

必要に応じて前記導電性粉末および無機系化合物粉末の
分散剤を添加してもよい、この組成物中を前記導電性支
持体表面に均一に塗布する。

塗布の方法は、導電性支持体を該組成物中に浸漬して一
定速度で引き上げる、あるいは流延法で塗布してもよい
。また、バーコータ、ロールコータ、アプリケータ等で
塗布してもよい。塗布後は。

溶剤を乾燥し、熱あるいは光によって架橋反応させて均
一な下引き層を形成することができる。

次に、電荷発生物質と結着剤樹脂または必要に応じて電
荷発生物質を均一に分散させるための分散剤を混合した
塗液を′Ａ製する。これを前記下引き層の形成と同様な
方法で、前記下引き層上に塗布し、電荷発生層を形成す
る。

また、電荷搬送物質と結着剤樹脂および必要に応じて電
荷搬送物質を均一・に分散させるための分散剤を混合し
た塗液を調製する。これを前記電荷発生層−ヒに同様に
塗布し電荷搬送層を形成する。

」−記によって、本発明の二層形電子写真用感光体を得
ることができる。

〔作用〕

本発明の電子写真用感光体が、残留電位が低く帯電特性
が優れている理由は明らかではないが、導電性粒子の表
面を無機系化合物の超微粒子が覆い、導電性粒子間の相
互作用を弱めるためと考えられる。

〔実施例〕

本発明を実施例により詳細に説明する。

実施例　１ 下引き層用の樹脂組成物として、 ポリアミド系樹脂（商品名ｌｌ−１０４；日本リルサン
社製）・・・・・・２重量部。

メラミン樹脂（商品名メタン−２００ ；日立化成工業社製）・・・・・・０．５重量部、１．
１．２−トリクロロエタン／エタノールの１／１混合溶
媒（重量比）・・・・・・１００重量部、チタンブラッ
ク（平均粒１％　０　、１μｍ）・・・・・・０．１重
量部。

ｐｂｏ−”ｒｉｏ２（平均粒径０．０４μｍ）・・・・
・・１重量部、 を配合する。

これに分散剤（商品名ＣＡＶＣＯＭＯＤ−Ｃ：楠本化成
社）をチタンは鉛に対して２重量％配合したものを超音
波装置で混合した。

厚さＯ，１ｍｉ＋のアルミニウム板を、上記の樹脂組成
物中に浸漬して塗布する。塗布後、風乾しである程度溶
媒を除去してから、１２０℃で３０分間加熱乾燥し、厚
さ約０．２μｍの下引き層を形成した。

第　　１　　表 次に、電荷発生層として、第１表に示す組成の塗液を作
成した。この塗液にフタロシアニン顔料を添加して、超
音波装置で５時間以上分散させた後、前記下引き層を形
成したアルミニウム板を浸漬して電荷発生層を塗布する
。塗布後、風乾しである程度溶媒を除去してから、１４
０℃で１時間加熱乾燥し、厚さ約１μｍの電荷発生層を
形成した。

更に、電荷搬送層として、第２表に示す組成の塗液を作
成し、前記電荷発生層を形成したアルミニウム板を浸漬
し電荷搬送層を塗布する。塗布後、風乾燥し、ある程度
溶媒を除去してから１２０℃で１時間加熱乾燥し、厚さ
約２０μｍの電荷搬送層を形成し、下引き層、電荷発生
層および電荷搬送層の三層を有する電子写真用感光体を
得た。

第　　２　　表 実施例　２ 下引き層として　ＰｂＯ−ＴｉＯ２のかわりに平均粒径
０．０８μｍのＺ　ｒ　Ｏ２を配合した以外は、実施例
１と同様にして二層型の電子写真用感光体を作成した。

実施例　３ 下引き層として　ＰｂＯ−ＴｉＯ２のかわりに平均粒径
０．０８μｍのγ−ＡＲ２０，を配合した以外は、実施
例１と同様にして三層型の電子写真用感光体を作成した
。

実施例　４ 下引き層として　ＰｂＯ・Ｔｉｅ、のかわりに平均粒径
０．０８μｍの２Ｍｇ０−２ＡＱ、○、・５　Ｓｉ　Ｏ
２（コージライト）を配合した以外は、実施例１と同様
にして三層型の電子写真用感光体を作成した。

実施例　５ 下引き層として　ＰｂＯ・Ｔｉｅ、のかわりに平均粒径
０．０６μｍのＷＯ２を配合した以外は、実施例１と同
様にして三層型の電子写真用感光体を作成した。

実施例　６ 下引きノーとして　ＰｂＯ・Ｔｉｅ２のかわりに平均粒
径ｏ、０６μｍのＹ２Ｏ１を配合した以外は、実施例１
と同様にして三層型の電子写真用感光体を作成した。

比較例　１ 下引き層として　ＰｂＯ−Ｔｉｅ２を配合しない以外は
、実施例１と同様にして三層型の電子写真用！１３九体
を作成した。

比較例　２ 下引き層として　ｒ’ｂＯ’ＴｉＯ２＋チタンブラック
および分散剤を除いた以外は、実施例１と同様にして三
層型の電ｒ・写真用感光体を作成した。

前記実施例１〜６および比較例１．２で得たそれぞれの
感光体の特性を静電記録紙試験装置５Ｐ−４２８（川口
電機製作新製）を用い、下記の条件で測定した。

ダイナミックモードで、−５ｋＶのコロナＨｍを１０秒
間行い、その時の表面電位（Ｖ、）、３０秒間暗所放ｆ
＋”ｆ後の電位（Ｖ□。）および照度１０ルツクス（タ
ングステンランプ）を０．２秒間照射し１．５秒後の表
面電位（Ｖ、ｌ）を測定して、暗減衰（ＤＤＲ）　　：
Ｖ、、／Ｖ、（％）を求めた。結果を第３表に示す。

第　　３　　表 実用上好ましい感光体の電子写真特性は、初期電位の絶
対値がｌｋＶ以上、′Ｐｉ留電位の絶対値が１５０ｖ以
下、暗減衰が６５％以上である。

第３表に示すように、実施例１〜６の電子写真感光体の
感光特性は、いずれも上記を満足している。

これに対して、本発明が用いた無機化合物粉末を含まな
い比較例のものでは、初期電位（Ｖ、）。

残留電位（ｖ３゜）の絶対値および暗減衰（ＤＤＲ）の
全てが、前記の値を満足するものを得ることができない
。

〔発明の効果〕

本発明は、電子写真用感）３体の感光層の下引き層とし
て、導電性粉末と無機系化合物粉末を含む層を設けたこ
とによって、そのｇ電特性を向上し、かつ、残留電位を
低減させる効果があり、これによって、電子・写真のか
ぶり現象を抑制し、安定した電子・写真特性を有する電
子写真用感光体を得ることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、導電性支持体上に有機光導電層を有する電子写真用
   感光体において、 前記導電性支持体と有機光導電層の間に、 ａ、導電性粉末、および ｂ、体積抵抗率が１０＾５〜１０＾１＾５Ωｃｍ、粒子
   径０．１μｍ以下の無機系化合物粉末、 を含む下引き層を設けたことを特徴とする電子写真用感
   光体。 ２、導電性支持体上に電荷発生層と電荷搬送層を有する
   電子写真用感光体において、 前記導電性支持体と電荷発生層の間に、 ａ、導電性粉末、および ｂ、体積抵抗率が１０＾５〜１０＾１＾５Ωｃｍ、粒子
   径０．１μｍ以下の無機系化合物粉末、 を含む下引き層を設けたことを特徴とする電子写真用感
   光体。 ３、導電性支持体上に有機光導電層を有する電子写真用
   感光体において、 前記導電性支持体と有機光導電層の間に、 ａ、導電性粉末、および ｂ、粒子径０．１μｍ以下のＲ・ＴｉＯ＿２（但し、Ｒ
   は単独又は複数の酸化金属）、 ＺｒＯ＿２、γ−Ａｌ＿２Ｏ＿３、ＷＯ＿３、Ｙ＿２Ｏ
   ＿３、コージライトの少なくとも１種以上、 を含む下引き層を設けたことを特徴とする電子写真用感
   光体。 ４、導電性支持体上に電荷発生層と電荷搬送層をを有す
   る電子写真用感光体において、 前記導電性支持体と電荷発生層の間に、 ａ、導電性粉末、および ｂ、粒子径０．１μｍ以下のＲ・ＴｉＯ＿２（但し、Ｒ
   は単独又は複数の酸化金属）、 ＺｒＯ＿２、γ−Ａｌ＿２Ｏ＿３、ＷＯ＿３、Ｙ＿２Ｏ
   ＿３、コージライトの少なくとも１種以上、 を含む下引き層を設けたことを特徴とする電子写真用感
   光体。