JPH02274863A - 溶射皮膜の処理方法 - Google Patents
溶射皮膜の処理方法Info
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- JPH02274863A JPH02274863A JP1096442A JP9644289A JPH02274863A JP H02274863 A JPH02274863 A JP H02274863A JP 1096442 A JP1096442 A JP 1096442A JP 9644289 A JP9644289 A JP 9644289A JP H02274863 A JPH02274863 A JP H02274863A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本発明は、溶射皮膜の処理方法に関し、さらに詳しく述
べれば、溶射皮膜に照射したレーザ等の熱エネルギーに
より溶射皮膜を溶融して気泡を消滅させ、緻密にすると
ともに意匠性を向上する溶射皮膜の処理方法に関するも
のである。
べれば、溶射皮膜に照射したレーザ等の熱エネルギーに
より溶射皮膜を溶融して気泡を消滅させ、緻密にすると
ともに意匠性を向上する溶射皮膜の処理方法に関するも
のである。
（従来の技術）
溶射皮膜は、金属、セラミックス、サーメットなどの粉
末状の溶射材料を、プラズマなどの熱源を用いて溶融あ
るいはそれに近い状態にして、鋼板やコンクリートまた
は木材などの素材に吹き付けて形成する。
末状の溶射材料を、プラズマなどの熱源を用いて溶融あ
るいはそれに近い状態にして、鋼板やコンクリートまた
は木材などの素材に吹き付けて形成する。
この種の溶射皮膜について、第２図により説明する。同
図は１発泡コンクリート１の表面にガラス質系溶射皮膜
２を形成した状態を示す断面図で。
図は１発泡コンクリート１の表面にガラス質系溶射皮膜
２を形成した状態を示す断面図で。
従来は溶射施工を施したまま使用されるのが一般であっ
た。
た。
（発明が解決しようとする課題）
しかしながら、施行後の表面処理を行わない場合には、
溶射皮膜２は表面が粗く、且つ内部に気泡２ａが形成さ
れているため、表面に大気中の汚れが付着して黒く変色
したり、気泡２ａに侵入した水の凍結融解の繰返しによ
って割れ３が発生したりするという問題があった。この
ため１例えば鋼板の防食を目的として形成した亜鉛やア
ルミニウム等の溶射皮膜２をそのままにしておくと、気
泡２ａから腐食性ガスや水分が侵入して亜鉛やアルミニ
ウム等の犠牲腐食にもかかわらず、充分な防食が達成さ
れないという問題もあった。また、寒冷地などでの耐候
性の向上を目的として、建物のコンクリート外壁や木製
窓枠へアルミナ等のセラミック溶射皮膜２も１割れ３か
ら侵入した水の凍結融解による内部応力によってコンク
リート外壁や木製窓枠が破損するという問題もあった。
溶射皮膜２は表面が粗く、且つ内部に気泡２ａが形成さ
れているため、表面に大気中の汚れが付着して黒く変色
したり、気泡２ａに侵入した水の凍結融解の繰返しによ
って割れ３が発生したりするという問題があった。この
ため１例えば鋼板の防食を目的として形成した亜鉛やア
ルミニウム等の溶射皮膜２をそのままにしておくと、気
泡２ａから腐食性ガスや水分が侵入して亜鉛やアルミニ
ウム等の犠牲腐食にもかかわらず、充分な防食が達成さ
れないという問題もあった。また、寒冷地などでの耐候
性の向上を目的として、建物のコンクリート外壁や木製
窓枠へアルミナ等のセラミック溶射皮膜２も１割れ３か
ら侵入した水の凍結融解による内部応力によってコンク
リート外壁や木製窓枠が破損するという問題もあった。
これらの対策として、溶射後、溶射皮膜表面にアクリル
系樹脂あるいはウレタン樹脂を塗布したり、溶射皮膜を
素材とともに加熱し、皮膜を溶融する処理方法が提案さ
れている。アクリル系樹脂の塗布は１作業は比較的容易
ではあるが防湿性に劣り寒冷地での凍結融解による破損
は防止できないという問題がある。また、ウレタン樹脂
の塗布は、防湿性は高いが鏝等を用いる塗布作業が難し
く１作業性が極めて悪いため、処理コストが高いという
問題がある。また、母材とともに加熱し、溶射皮膜を溶
融する例として、金属系外皮材がある。これは、鋼板な
どの母材表面にガラス質系溶射皮膜を形成した後、加熱
炉で加熱してほうろう質皮膜を形成するものであるが、
皮膜と母材の熱膨張率の差による皮膜の剥離や破損を防
止するため、加熱炉中で除冷する必要があり、生産コス
トが高いという問題があった。また、溶射皮膜２を加熱
炉で溶射する方法は、加熱炉に収容できる大きさの対象
にしか適用できないばかりでなく、コンクリートや木材
のように加熱により変質する母材にも適用できないとい
う問題もあった。
系樹脂あるいはウレタン樹脂を塗布したり、溶射皮膜を
素材とともに加熱し、皮膜を溶融する処理方法が提案さ
れている。アクリル系樹脂の塗布は１作業は比較的容易
ではあるが防湿性に劣り寒冷地での凍結融解による破損
は防止できないという問題がある。また、ウレタン樹脂
の塗布は、防湿性は高いが鏝等を用いる塗布作業が難し
く１作業性が極めて悪いため、処理コストが高いという
問題がある。また、母材とともに加熱し、溶射皮膜を溶
融する例として、金属系外皮材がある。これは、鋼板な
どの母材表面にガラス質系溶射皮膜を形成した後、加熱
炉で加熱してほうろう質皮膜を形成するものであるが、
皮膜と母材の熱膨張率の差による皮膜の剥離や破損を防
止するため、加熱炉中で除冷する必要があり、生産コス
トが高いという問題があった。また、溶射皮膜２を加熱
炉で溶射する方法は、加熱炉に収容できる大きさの対象
にしか適用できないばかりでなく、コンクリートや木材
のように加熱により変質する母材にも適用できないとい
う問題もあった。
本発明は上記の問題を解決するもので、母材の材質を選
ばず、はうろう質の溶射皮膜が得られる溶射皮膜の処理
方法を提供するものである。
ばず、はうろう質の溶射皮膜が得られる溶射皮膜の処理
方法を提供するものである。
（課題を解決するための手段）
上記の課題を解決するため、本発明は、溶射皮膜にレー
ザ光または集束光を用い、その照射光の強さ２時間、照
射方向、移動速度またはこれらの組合せを変化させて、
溶射皮膜のみを加熱溶融するよう照射するものである。
ザ光または集束光を用い、その照射光の強さ２時間、照
射方向、移動速度またはこれらの組合せを変化させて、
溶射皮膜のみを加熱溶融するよう照射するものである。
（作 用）
上記の処理方法により、溶射皮膜のみが加熱溶融するの
で、母材の種類に関係なく溶射皮膜のみが溶融して再凝
固するため、平滑な表面を有する緻密な溶射皮膜となる
。
で、母材の種類に関係なく溶射皮膜のみが溶融して再凝
固するため、平滑な表面を有する緻密な溶射皮膜となる
。
（実施例）
本発明の一実施例を第１図により説明する。同図に示し
たように、まず、発泡コンクリート１表面に、ガラスフ
リットのようなガラス質系の粉末溶射材料をプラズマ溶
射し、厚さ約３００μ■の溶射皮膜２を形成する０次に
、溶射皮膜２の表面に炭酸ガスレーザ光を照射し、溶射
皮膜のみ溶融してほうろう質皮膜４を得る。
たように、まず、発泡コンクリート１表面に、ガラスフ
リットのようなガラス質系の粉末溶射材料をプラズマ溶
射し、厚さ約３００μ■の溶射皮膜２を形成する０次に
、溶射皮膜２の表面に炭酸ガスレーザ光を照射し、溶射
皮膜のみ溶融してほうろう質皮膜４を得る。
溶射皮膜２の溶融によって気泡２ａが減少もしくは完全
になくなるので、防水性が向上し、母材への水分の侵入
、寒冷地での溶射皮膜２の割れ発生や母材の劣化や破損
が防止できる。溶射皮膜２の加熱は溶射皮膜２のみに止
まるため、加熱費用は安く、また、母材の劣化も生じな
い、また、はうろう質皮膜４は表面が平滑で美しいため
、意匠上も優れているばかりでなく、表面の汚れが発生
し難い。なお、レーザ光の照射条件を変化させて表面に
種々の模様を形成することができるので、工業デザイン
の幅が広がる。
になくなるので、防水性が向上し、母材への水分の侵入
、寒冷地での溶射皮膜２の割れ発生や母材の劣化や破損
が防止できる。溶射皮膜２の加熱は溶射皮膜２のみに止
まるため、加熱費用は安く、また、母材の劣化も生じな
い、また、はうろう質皮膜４は表面が平滑で美しいため
、意匠上も優れているばかりでなく、表面の汚れが発生
し難い。なお、レーザ光の照射条件を変化させて表面に
種々の模様を形成することができるので、工業デザイン
の幅が広がる。
なお、上記の実施例では炭酸ガスレーザ光を用いたが、
キセノンランプなどの光を集束して溶射皮膜に照射して
も同じ効果が得られる。また、コンクリート以外の母材
と、ガラスフリット以外の溶射材料との組合せに対して
も、照射条件の組合せを変更することによって溶射皮膜
２のみ溶融させて、上記と同様の効果を得ることができ
ることはいうまでもない。なお、処理後、はうろう質皮
膜４の表面に塗装皮膜を形成することによって、より意
匠性の向上を図ることができる。
キセノンランプなどの光を集束して溶射皮膜に照射して
も同じ効果が得られる。また、コンクリート以外の母材
と、ガラスフリット以外の溶射材料との組合せに対して
も、照射条件の組合せを変更することによって溶射皮膜
２のみ溶融させて、上記と同様の効果を得ることができ
ることはいうまでもない。なお、処理後、はうろう質皮
膜４の表面に塗装皮膜を形成することによって、より意
匠性の向上を図ることができる。
（発明の効果）
以上説明したように、本発明によれば、母材の劣化ある
いは破損を生ぜずに溶射皮膜の封孔処理が可能であり、
防水性の向上により母材の劣化。
いは破損を生ぜずに溶射皮膜の封孔処理が可能であり、
防水性の向上により母材の劣化。
破損または腐食が防止できる。照射条件の選定や照射後
の塗装により意匠の多様化が容易となるばかりでなく、
作業性に優れた安価な溶射皮膜の処理方法が得られる。
の塗装により意匠の多様化が容易となるばかりでなく、
作業性に優れた安価な溶射皮膜の処理方法が得られる。
第１図は本発明による処理方法で処理した溶射皮膜を形
成した外壁の要部拡大断面図、第２図は従来の溶射皮膜
を形成したままの外壁の要部拡大断面図である。 １・・・発泡コンクリート、 ２・・・ガラス質系溶
射皮膜、 ２ａ・・・気泡、 ３・・・割れ、４・
・・はうろう質皮膜。 特許出願人 松下電器産業株式会社
成した外壁の要部拡大断面図、第２図は従来の溶射皮膜
を形成したままの外壁の要部拡大断面図である。 １・・・発泡コンクリート、 ２・・・ガラス質系溶
射皮膜、 ２ａ・・・気泡、 ３・・・割れ、４・
・・はうろう質皮膜。 特許出願人 松下電器産業株式会社
Claims (3)
- （１）溶射後、溶射皮膜にレーザ光または集束光を照射
し、溶射皮膜を溶融再凝固することを特徴とする溶射皮
膜の処理方法。 - （２）レーザ光または集束光の強さ、照射する時間、方
向および移動速度を変化させて、種々の模様を溶射皮膜
表面に形成することを特徴とする請求項（１）記載の溶
射皮膜の処理方法。 - （３）レーザ光または集束光を照射した溶射皮膜の表面
に、さらに塗装皮膜を形成することを特徴とする請求項
（１）または（２）記載の溶射皮膜の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1096442A JPH02274863A (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | 溶射皮膜の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1096442A JPH02274863A (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | 溶射皮膜の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02274863A true JPH02274863A (ja) | 1990-11-09 |
Family
ID=14165134
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1096442A Pending JPH02274863A (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | 溶射皮膜の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02274863A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10808308B2 (en) * | 2016-06-08 | 2020-10-20 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Thermal barrier coating, turbine member, and gas turbine |
Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5996273A (ja) * | 1982-11-26 | 1984-06-02 | Toshiba Corp | 耐熱部品 |
| JPS6130658A (ja) * | 1984-07-19 | 1986-02-12 | Showa Denko Kk | 溶射基板の表面処理方法 |
| JPS61104062A (ja) * | 1984-10-23 | 1986-05-22 | Tsukishima Kikai Co Ltd | 金属またはセラミツク溶射被膜の封孔処理方法 |
| JPS62103357A (ja) * | 1985-10-31 | 1987-05-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 溶射被膜の表面処理法 |
| JPS62235462A (ja) * | 1986-04-04 | 1987-10-15 | Mitsubishi Electric Corp | ブレ−キの製造方法 |
| JPS634051A (ja) * | 1986-06-21 | 1988-01-09 | Nara Kikai Seisakusho:Kk | セラミツクス溶射層の均質硬化方法 |
| JPS63183793A (ja) * | 1987-01-27 | 1988-07-29 | Inoue Japax Res Inc | 摺動部材 |
| JPH01268854A (ja) * | 1988-04-21 | 1989-10-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 皮膜気孔除去方法 |
| JPH024951A (ja) * | 1988-06-24 | 1990-01-09 | Kawasaki Steel Corp | 耐食性および断熱性に優れた表面処理鋼板の製造方法 |
-
1989
- 1989-04-18 JP JP1096442A patent/JPH02274863A/ja active Pending
Patent Citations (9)
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|---|---|---|---|---|
| US10808308B2 (en) * | 2016-06-08 | 2020-10-20 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Thermal barrier coating, turbine member, and gas turbine |
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