JPH02274680A - デイスクブレーキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動二輪車などに用いられるディスクブレー
キのブレーキディスクを障害物から保護するためのプロ
テクタ装置に関するものである。

（発明の背景） 自動二輪車や特に不整地走行用の４輪車などで、ディス
クブレーキを路面の障害物から保護するためにプロテク
タを設けたものが公知である。

この従来のプロテクタは、ブレーキディスクの側方から
下方に伸び、その外周縁をブレーキディスクの軸方向に
折曲してブレーキディスクの外周縁の半径方向外側を囲
むようにしたものであった。

すなわちこのプロテクタはブレーキディスクの側面だけ
でなくその径方向の外側も覆うものであった。

しかしこの場合には、車輪を車体から取り外す際にブレ
ーキディスクがこのプロテクタに干渉することになり、
車輪の着脱作業性が非常に悪くなるという問題が生じる
。

（発明の目的） 本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、車
輪の着脱の際にブレーキディスクがプロテクタに干渉す
ることがなくなり、車輪の着脱作業性が良好になるディ
スクブレーキのプロテクタ装置を提供することを目的と
するものである。

（発明の構成） 本発明によればこの目的は、車輪に固定されたブレーキ
ディスクと、車体側のキャリパブラケットに取付けられ
前記ブレーキディスクに押圧されるブレーキパッドを保
持するキャリパとを備えるディスクブレーキにおいて、
前記ブレーキディスクの側面に軸方向の間隔をもって対
向するように前記キャリパブラケットに固定された略板
状のプロテクタを備え、前記プロテクタの外周を前記ブ
レーキディスクより半径方向に僅かに突出させたことを
特徴とするディスクブレーキのプロテクタ装置により達
成される。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例の側断面図、第２図はその一
部を断面した平面図である。なお第１図は第２図におけ
るＩ　−Ｉ　Ａｍ位置で断面したものであり、第２図は
第１図におけるＩＩ　−ＩＩ線位置で断面したものであ
る。

この実施例は自動二輪車の後輪に本発明を適用したもの
である。符号ｌＯはリヤアームであり、その前端は車体
フレーム（図示せず）にピボット軸で軸支され、その後
端に後輪が取付けられるものである。リヤアーム１０は
左右一対あるが、図には右側の一方のみが示されている
。リヤアーム１０には車軸１２が貫挿され、この車軸１
２に後輪のハブ１４が回転自在に保持されている。すな
わちこの車軸１２にはキャリパブラケット１６のカラー
１８と、スペーサ２０と、軸受２２と、スペーサ２４と
が順次装着され、ハブ１４は軸受２２によって軸支され
ている。キャリパブラケット１６にはリヤアーム１０の
上面に当接する係合片１６Ａが一体に形成され、この係
合片１６ＡがリヤアームｌＯの上面にボルト止めされて
いる。

この結果後記するようにキャリパブラケット１６に加わ
るブレーキ反力は、この係合片１６Ａを介してリヤアー
ム１０に伝えられ、キャリパブラケット１６の回転が規
制される。

車軸１２はリヤアームｌＯ後端の長孔１０Ａ内の範囲で
、チェーンブラー２６によってその前後方向の位置決め
がなされ、ナツト２８によってリヤアーム１０に固定さ
れる。

３０はブレーキディスクであり、ハブ１４のキャリパブ
ラケット１６に対向する端面にボルト止めされている。

３２はキャリパであり、前記キャリパブラケット１６に
固定されている。このキャリパ３２はブレーキディスク
３０に左右から対向するブレーキパッド３４（第２図）
と、このブレーキパッド３４をブレーキディスク３０に
押圧する油圧シリンダ（図示せず）とを備える。図示し
ないブレーキペダルにより発生する油圧はこの油圧シリ
ンダに導かれ、ブレーキパッド３４をブレーキディスク
３０に押圧することにより制動力を発生させるものであ
る。

３６は板状のプロテクタである。このプロテクタ３６は
硬質の樹脂などで略扇型に作られ、前記ブレーキディス
ク３０の外側面に近接して軸方向に間隔をもって対向す
るように、２本のボルト３８．３８によってキャリパブ
ラケット１６にボルト止めされている。ここにプロテク
タ３６の上縁はキャリパブラケット１６に形成した当接
面１６Ｂに当接している。またプロテクタ３６はその外
周がブレーキディスク３０の下縁より半径方向に僅かに
突出している。またこのプロテクタ３６のブレーキディ
スク３０に対向する面には、第２図に示すように、外径
方向にむかってブレーキディスク３０から次第に離れる
ように適宜の角度αをもった斜面３６Ａが形成されてい
る。この斜面は障害物がこのプロテクタ３６に当たって
プロテクタ３６がブレーキディスク３０側に湾曲したと
きに、プロテクタ３６がブレーキディスク３０に接触す
るのを防止する。

なお第２図において４０はスペーサ２０とハブ１４との
間に介在されたシール、４２はこのスペーサ２０と車軸
１２との間に介在されたＯリングである。シール４０は
軸受２２に水が入るのを防止する。また０リング４２は
長孔１０Ａから車軸１２外面に沿ってハブ１４内に水が
入るのを防止する。

この実施例において、走行中に路面の障害物があると、
この障害物はブレーキディスク３０よりも突出したプロ
テクタ３６に当たる。このためブレーキディスク３０を
傷めることがない。なおプロテクタ３６に強い衝撃が加
わった時には、この衝撃はボルト３８だけでなく当接面
１０Ａによっても受けることができ、衝撃を分散させて
プロテクタ３６を保護する。後輪を取外すためには、車
軸１２のナツト２８を外して車軸１２を第２図で下方へ
抜いた後、ハブ１４を軸受２２、スペーサ２０．２４と
共に下方へ降ろせばよい。この際プロテクタ３６はブレ
ーキディスク３０の半径方向を覆っていないから、ブレ
ーキディスク３０はプロテクタ３６に干渉せず、車輪は
容易に取外すことができる。

第３図は自動二輪車の前輪のディスクブレーキに適用し
た他の実施例を示す側面図、第４図はそのＩＶ　−ＩＶ
線断面図である。

この実施例はフロントフォーク５０　（５０ａ、５０ｂ
）の一方５０ａをそのままキャリパブラケットとして利
用したものである。すなわち両フロントフォーク５０間
には、スペーサ５２、軸受５４、スペーサ５６．軸受５
８、スペーサ６０が車軸６２によって保持されている。

前輪のハブ６４は軸受５４．５８に支持されている。ハ
ブ６４の一端面にはブレーキディスク６６が僅かに遊動
可能に保持されると共に、このディスク６６側のフロン
トフォーク５０ａにキャリパ６８が固定されている。こ
のキャリパ６８を保持するキャッパブラケットとしての
フロントフォーク５０ａの下部には、２つの座７０．７
０が突設され、これらの座７０．７０に略扇型の板状プ
ロテクタ７２がボルト止めされている。このプロテクタ
７２はディスク６６の下部および斜め下前力の周縁より
も僅かに半径方向に突出している。またこのプロテクタ
７２のディスク６６に対向する面には、斜面７２Ａが形
成され、プロテクタ７２がブレーキディスク６６に接触
するのが防止されている。７４．７６はハブ６４と車軸
６２との間に介在されたシール、７８はスペーサ５２と
車軸６２との間に介在されたＯリングである。このＯリ
ング７８は、フロントフォーク５０ａの車軸６２を割面
５０Ｂから入る水がハブ６４内に入るのを防止する。

以上の各実施例において、プロテクタ３６．７２に適宜
の孔を設け、プロテクタの軽量化を図ってもよく、本発
明はこのようなものを包含する。

（発明の効果） 本発明は以上のように、ブレーキディスクの側面に軸方
向の間隔をもって対向する板状のプロテクタをキャリパ
ブラケットに固定し、このプロテクタの外周をブレーキ
ディスクよりも半径方向に僅かに突出させたものである
から、車輪を取外す際に車輪と一体なブレーキディスク
がプロテクタに干渉するおそれがない。このため車輪を
着脱する際に、プロテクタを取外す必要がなく１着脱作
業性が良好になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の側断面図、第２図はそのＩ
Ｉ　−ＩＩ線断面図、第３図は他の実施例の側面図、第
４図はそのＩＶ　−ＩＶ線断面図である。 １６・・・キャリパブラケット、 ３０．６６・・・ブレーキディスク、 ３２．６８・・・キャリパ、 ３４・・・ブレーキパッド、 ３６．７２・・・プロテクタ、 ５０ａ・・・キャリパブラケットとしてのフロントフォ
ーク。 特許出願人　ヤマハ発動機株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車輪に固定されたブレーキディスクと、車体側のキャリ
   パブラケットに取付けられ前記ブレーキディスクに押圧
   されるブレーキパッドを保持するキャリパとを備えるデ
   ィスクブレーキにおいて、前記ブレーキディスクの側面
   に軸方向の間隔をもって対向するように前記キャリパブ
   ラケットに固定された略板状のプロテクタを備え、前記
   プロテクタの外周を前記ブレーキディスクより半径方向
   に僅かに突出させたことを特徴とするディスクブレーキ
   のプロテクタ装置。