JPH02273175A - ウイルスを不活性化する方法 - Google Patents

ウイルスを不活性化する方法

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JPH02273175A JP1326178A JP32617889A JPH02273175A JP H02273175 A JPH02273175 A JP H02273175A JP 1326178 A JP1326178 A JP 1326178A JP 32617889 A JP32617889 A JP 32617889A JP H02273175 A JPH02273175 A JP H02273175A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般にウィルス不活性化法、特に、生物学的
に活性な治療的タンパク質生成物におけるウィルス不活
性化に関する。
本発明を要約すれば、血液又は細胞培養系から得られた
精製された生物学的に活性なタンパク質製品に存在する
脂質被包ウィルス(11pid−envel。
pad viruses)は、前記タンパク質製品を不
利に沈でんさせたり該タンパク質製品の生物学的活性に
不利な影響を与えないで前記ウィルスを不活性化させる
のに十分な非イオン化カプリル酸濃度、pHs温度及び
イオン環境で前記製品をカプリル酸と接触させることに
より不活性化させることができる。
先行技術 製薬学的製品の安全性は、特にウィルス汚染が起こりう
る場合には(例えば、血液、又は生物学的活性タンパク
質を生成するのに予定された細胞培養系由来の生成物に
おいて)常に懸念される事である。都合の悪いことに、
ウィルスが見出だされる生成物そのものが、多くの公知
の慣用のウィルス不活性化技術に対して不安定でありそ
して極めて影響を受けやすいことが多い。成る場合には
、タンパク質を保護しようとすると、ウィルスも保護し
てしまう。
この状況を克服するために、種々の試みがなされた。例
えば、成る種の制御された熱処理又は特定的に選ばれた
化学剤により生物学的に活性なタンパク質を不活性化さ
せうろことは周知されている。タンパク質の生物学的活
性に不利な影響を及ぼさず又はその量を問題となる程減
少させることなくウィルスを不活性化させるために、い
くつかの熱処理法が開発された。例えば、フェルナンデ
ス(Fernandez)及びランドブラッド(Lun
dblad)の米国特許第4.440.679号(因子
■として知られている非常に不安定な凝固タンパク質の
低温殺菌用の炭水化物安定剤)及びミトラ(Mitra
)及びモーゼン(Mozen)の米国特許第4.762
,714号(pH1温度及び時間の制御された条件によ
り免疫グロブリン生成物におけるウィルス不活性化を示
す)参照。因子■は、最初に凍結乾燥すると、低温殺菌
条件(少なくとも60℃で10時間)にさらすことがで
きることを示しているリューベンシュタイン(Reub
ens te in)の米国特許第4.456.590
号及び、トーマス(homas)の米国特許第4.49
5.278号(凍結乾燥した因子■の同様な熱処理)も
参照されたい。
ウィルスを不活性化するのに種々の化学的方法も使用さ
れた。例えば、レンバッハ(Lenbach)の米国特
許第4.534.972号(銅フェナントロリン及び関
連した化合物の使用)及び、ホロビッツ(Horovi
tz)の米国特許第4.481.189号(トリーn−
ブチルホスフェート及び関連して化合物)の使用)を参
照されたい。
血漿製品の製造(グロブリンの沈でん)及び脂質被覆ウ
ィルス(1ipid−coated viruses)
の不活性化のためにすらカプリル酸のようなカルボン酸
が使用されたが、治療的な生物学的に活性なタンパク質
の存在下に使用されたのではない[ジェー・ニー・サン
ド(J、A、5andS)等、アンチ・マイクロバイア
ル・エージェント・アンド・ヘモセラピー(Anti 
Microbial Agents and Chem
otherapy)、1979年1月、134−136
頁参照]。カルボン酸(カプリル酸ナトリウム)が因子
■のウィルス不活性化のために熱及びアミノ酸との組み
合わせとしても使用された(ナイトウ等の米国特許第4
゜446.134号参照)。ホロビッツ等、ボックス・
サングイニス(Vox Sang)、54:14−20
(1988)により開示された、血漿誘導体のウィルス
不活性化のための脂肪酸の逐次の使用、も参照されたい
IgG、セルロプラスミン及びIgAに影響を及ぼさな
いでカプリル酸による血漿タンパク質のバルクの沈でん
が記載されている[スタインパック・エム及びオードラ
ン・アール(Steinbuch、M、 andAud
ran、R,)、アーキブス・オブ・バイオケミストリ
ー・アンド・バイオフィジックス(Arch、Bioc
hem、Biophys)、134.179−294(
1969)1゜ヒト、ウマ、ヒツジ及びウサギの血清又
は血漿を、0.06M酢酸塩緩衝液で希釈して約1゜7
%タンパク質とし、20℃でpH4,8に調節し、カプ
リル酸に関して0.174N(2,5重量%)とした。
緩衝液モル濃度(0,06M)及びpH(pH4,8±
0.05)に注意することが高純度1gGにとって重要
である。
スタインパック・エムの前記文献の沈でん法は、IgG
の回収のために0.066M(0,86重量%)の濃度
でカプリル酸を使用して、ハイブリドーマ培養廃培地及
びマウスからの腹水液に適用された[ルッソ・シー、カ
レガロ・エル、ランプ・イー、フェロン中ニス;ジャー
ナル拳オブ侭イムノロジカル・メソッヅ、65.269
−271(1983XRu5so、C,、Calleg
aro、L、、 Lanza、E、。
Ferrone、 S、、 J、Immunol、Me
thods、65+ 269−271(1983)]。
同じ方法が、カプリル酸0.15M又は2.16重量%
に調節された希釈ヒト血漿に適用された[ハビーブ、ニ
ーeエフ・ニス・ニー及び7ランシス、イー◆アール(
Habeeb、A、F、S、A、 and Franc
is、 E、R) 、 、プレパレーティブ・バイオケ
ミストリー(Prep 、B iochem)、l 4
(1)、l−17(1984)]。DEAEセルロース
吸着及び溶出によりコーンの冷エタノール画分■(C□
hn coldethanol Fraction m
)から単離されたIgAは、a −2マクログロブリン
の除去のためにカプリル酸沈でんにより更に精製された
[ペジHディール、エル(Pejaudier、L) 
、+オードラン、アール(Audran、R) ・及び
スタインバック、エム(Steinbuah、M)、 
、ボックス・サングイニス(Vow Sang)、23
.165−175(1972)]。沈でんのためのパラ
メータは、0.9%塩化ナトリウムに調節された2、0
%タンパク質濃度、pH5及び0゜078M又は1.1
2重量%となるように室温で加えられたカプリル酸から
成っていた。沈でんしたtt −2マクログロブリンを
遠心分離により除去した。
コーンの冷エタノール画分■中に存在する免疫グロブリ
ン以外の大部分のタンパク質及びリポタンパク質を沈で
んさせるのにカプリル酸が使用された[スタインバック
、エム0.オードラン、アール0.ペジョディール、エ
ル6、ブラトリックス、シー(Blatrix、C)、
 、プレパレーティブ・バイオケミストリー 3 (4
)、363−373(1973)]。約2.5%タンパ
ク質の画分■の懸濁液を、p)(4,8で0.05N酢
酸塩となるように調節しそして室温に至らしめた。カプ
リル酸を加えて0.174M又は2.5重量%とした。
得られる沈でんを捨てた。上澄液はIgG% rgM及
び夏gAに富んでいた。沈でん剤としてカプリル酸を使
用するすべての場合に、pH,温度及びカプリル酸の有
効性の理想的条件の下で水への最大溶解度より相当多い
量でカプリル酸は存在していることに留意されるべきで
ある。このような量、約0.86−2.5重量%は、普
通は不溶性形態(エマルジーン)にある比較的不溶性の
カプリル酸の十分な量、従って沈でん剤として有用な量
を保証するのに必要である。
上述の多数の刊行物にもかかわらず、治療的タンパク質
の生物学的活性又は回収可能な量に不利な影響を与えな
いで実質的にすべての脂質被覆ウィルスを不活性化させ
るのに、沈でん濃度より低い濃度で且つ単独でカプリル
酸を使用する方法は知られていない。注意深く使用条件
を制御することにより、生成物の活性に不利な影響を与
えないで生物学的に活性な治療的生成物中の脂質被覆ウ
ィルスを不活性化させるのにカプリル酸を使用できるこ
とを我々は見出だした。我々の発明の詳細を以下に述べ
る。
我々の方法の利点は、下記の解離反応に従って発生する
非イオン化カプリル酸の量の正確な制御に基づいている
CHs(CJ)scOOHCHs(CHx)sCOOH
−+ H”カプリル酸    イオン化形態 かくして、不安定な、生物学的に活性な治療的生成物中
の実質的にすべての脂質被覆ウィルスを不活性化させる
本発明の方法は、非イオン化カプリル酸の量を制御する
と共に生成物の量、生物学的活性及び治療有効性に不利
な影響を与えないでウィルスの不活性化を確実にするの
に十分な濃度、pH及びイオン環境の下で生成物をカプ
リル酸と接触させる工程を含んで成る。
好ましい態様では、本発明の不活性化方法は、不活性化
されるべき特定のタンパク質の安定性又は量に不利な影
響を与えないで発生したカプリル酸の量を制御するのに
カプリル酸塩濃度及びpHの選択的な使用を意図する。
0.068%より多くの又はその最大溶解度である約0
.07%のカプリル酸を形成させない条件を確実にする
ことによりタンパク質の望ましくない損失が回避される
約0.07%(重量%基準)を越えるカプリル酸濃度は
、カプリル酸とタンパク質のエマルジョンを生成させる
ことがあり、そのため望ましくないタンパク質損失をも
たらす。他方、カプリル酸の量は、合理的な時間内に脂
質被覆ウィルスの不活性化を確実にするのに十分(少な
くとも0.001%)でなければならない。驚くべきこ
とに、より低いpH(6,5又はそれより低い)で、カ
ブリルamが0.07−0.001%で存在しているな
らば、ウィルス不活性化は殆ど即時に達成される。
より高いpHでは、カブリレートが明らかに主たる種で
ある場合には、ウィルスの同じ対数減少を達成するのに
より高い濃度とより長い時間が必要である。かくして、
好ましい態様では、本発明に有用なカプリル酸濃度は、
重量%基準で約0.07−約0.001%の範囲である
本発明の第1の利点はその融通性である。低濃度では、
本発明は低pHで使用して成る種のウィルスを即時に不
活性化させることができる。この方法は、必要に応じて
、より高いpHで、より高い濃度で及びより長い時間で
不活性化させることも可能とする。これは、問題のタン
パク質がウィルス不活性化中に変質又は破壊されないよ
うに、問題のタンパク質の最も安定なpHで不活性化を
選ぶことも可能とする。かくして、好ましい場合には、
カプリル酸濃度は、重量/重量%基準で水中約0.07
%−約0.001%の範囲にあり、これは、pHと、以
下に更に詳細に説明するとおり、イオン化形!IA(即
ち、カプリル酸ナトリウムの如き)にあるカブリレート
の量の両方を制御することにより制御される。有利なこ
とにはカプリル酸は、ヒトに対する低くて、害のない毒
性を有し、そして人間の患者に大量に潅流されるアルブ
ミン又は血漿タンパク質画分(PPP)の安定剤として
現在使用されている。本発明の他の利点は、血漿ウィル
スの有名な貯蔵所であるコーン画分■ペーストから精製
されるI gM/ I gGのようなウィルスを含まな
い治療的に活性なタンパク質を確実に入手可能とするこ
とである。基本的利点は、この方法が、注意深く制御す
れば、タンパク質に対して穏やかであり、そして約pH
4,0乃至pH8,0で安定ないかなるタンパク質にも
適用できる方法であるということである。
標準の生化学的取り決めにより且つ本明細書で使用する
、添字“エート“(“ate”)(即ちカブリレート)
は、解離反応における如く、その酸とそのイオン化形態
との混合物を表す。
CH3(CHI)@−COOHCHs(CHx)s−C
oo−+H”カプリル酸    イオン化形態 カプリル酸のpKaは4.89である【化学及び物理学
のCRCハンドブック(CRCHandbook of
 Chemtstry and Physics)、5
6版lへンダーソンー/%−7セルバルフ(Hende
rson−Hasselbalch)の式:は、種々の
pHでの酸とそのイオン化形態の濃度を与える。かくし
て、pHとカブリレート濃度を注意深く制御することに
より、カプリル酸の所定の濃度を容易に得ることができ
る。例えば、カプリル酸濃度が0.07%(0,003
5M)に保たれておりそしてイオン化形態(例えばカプ
リル酸ナトリウム)がpH4,9における0、06%と
pH−8における2、0%との間で変わるならば、第1
図として示されたカプリル酸の量が生成される。本明細
書で使用した、カプリル酸はこの酸の非イオン化形態(
オクタン酸としても知られている)を指す。
カプリル酸の実用的且つ好ましい濃度を達成するのは比
較的容易であることを我々は見出だした。
これは、pH4,8における0、1%と約pH−9にお
ける20%との間でカプリル酸ナトリウムの濃度を変え
て、脂質で覆われたウィルスの即時の不活性化を生じさ
せることによりなされ得る。更に好ましくは、カブリレ
ートの総濃度をpH4。
8における0、1%と6.5における2、0%との間で
線状に増加させるように保って即時のウィルス不活性化
を生じさせる。別法として、カブリレートは、長い期間
(例えば2−4時間)pH6。
5と9.5との間で2%に保ってウィルス不活性化の適
切なカプリル酸濃度を与えることができる。
非イオン化酸形態(カプリル酸)はともかくも脂質エン
ベロープ又はその中に埋め込まれたタンパク質に作用す
ることによりウィルス殺傷の活性剤であることと、解離
反応により、カプリル酸は、イオン化形態(カプリル酸
ナトリウム)の濃度を増加させることにより高いpHで
ウィルスを殺すのに十分高い濃度に保たれうるという前
提がある。タンパク質組成物とウィルス及びバクテリア
不活性他剤との混合物は、普通少なくとも約0.25時
間(好ましくは約0.5−3時間)の期間約2−60℃
(好ましくは約4−20℃)の温度に保持される。上述
の如く、本発明の処理は、処理されるべきタンパク質材
料と適合性であるpH条件下に普通は行なわれる。かく
して、タンパク質に依存して、混合物のpHは、大抵の
生物学的に活性なタンパク質では一般に約4−10、好
ましくは約4゜5−8.5、更に好ましくは約4.8−
8.0の範囲にあるべきである。一般に、pH及び温度
範囲は組成物中の活性なタンパク質に対する障害が最小
であることを確実にするように選ばれる。当業者は所定
のタンパク質に好ましいpH範囲を熟知している。
当業者は、前述の混合物の処理中問題のタンパク質の好
適な安定剤も添加するであろう。このタンパク質組成物
はその後処理して添加されたカプリル酸/カブリレート
を除去することができる。
慣用の方法がこの目的を達成するのに使用できる。
例えば、混合物を透析することができ又は問題のタンパ
ク質をアニオン交換樹脂に結合させそして洗浄して問題
のタンパク質のその後の溶出により添加されたカプリル
酸/カプリレートを除去することができる。この剤を除
去するだめの他の手段は当業者には想い浮かぶであろう
我々は、我々のウィルス不活性化処理は、抗体(血漿由
来の及びモノクローナル)、ヒト血清aルブミン、凝固
因子、フィブロネクチン及びトランスフェリンなどの広
範囲の生物学的に活性な治療的タンパク質に対して有効
であることを見出だした。
用語の定義 カプリル酸は、上述のとおりの非イオン化形態を意味す
る。本明細書で使用した感染力の実質的減少とは、所定
の製剤のウィルス感染力力価が少なくとも40グ又は検
出できない(N 、D 、)レベルに減少することを意
味する。実質的に即時のウィルス不活性化とは、迅速な
常用の方法を使用してウィルス力価が測定されうる前に
ウィルス不活性化が起こる(例えば、それはN、D、(
検出不可)である)ことを意味する。生物学的活性に不
利な影響を与えないでというのは、カプリル酸との接触
が、問題の生物学的に活性なタンパク質について慣用の
方法を使用して測定して元の生物学的活性の約30%未
満の損失しか生じないことを意味する。生物学的に活性
なタンパク質の量に不利な影響を与えないでというのは
、カプリル酸との接触が、元のタンパク質の量(ウイル
ス不活性化魁理前の量)の約40%未満の損失しか生じ
ないことを意味する。これは約10%未満であることが
好ましい。本明細書で使用した、脂質被包ウィルスとは
、その核酸が脂質を含むカプシドによりカプセル被包さ
れているウィルスを意味する。これらは当業者には周知
されておりそして脂質被包(又は被覆)ウィルスという
表現も周知されている。
治療的とは哺乳動物に投与されたとき医学的に有利な作
用を与えることができることを意味する。
カプリル酸及びカブリレートの濃度、pH,温度、時間
などの変数がウィルス感染力の減少、タンパク質回収率
及びタンパク質の生物学的活性保持にいかに影響を与え
うるかを示すために、本発明の開示の実施例を下記に示
す。
実施例1 エプスタイン−バールウィルス(Epstein−Ba
rrvirus)(E B V )形質転換ヒトBリン
パ球(A、T。
C,C,CRL8752)により、緑膿菌(Pseud
monas aeruginosa)モノクローナルI
gM抗体(ヒトXPsMAb−1gM))を生産した。
この予め形質転換された細胞は、7つのフィッシャー−
デブリン血清型(Fisher−Devlin 5er
otype)の1つ、F−4に対して特異的な天然に存
在する抗体力価を持った供与者から得られた。この抗体
はそのバクテリアの表面リポ多糖上の血清を決定基に結
合する。F−4抗体のための細胞培養回収物を清澄にし
、部分的に精製しそして1NNaOHによりpH8に調
節した。室温(R,T、)で、0.38mg/m(lの
1gM溶液(総計19mg)を最初にヘルペス・シンプ
レックス型I (Herpes Simplex ty
pe I )(H3V−1)ウィルス及び小胞性口内炎
ウィルス(vesicular stomatitis
 virus)(V S V )と接触させた。然る後
2.0重量%のカプリル酸ナトリウムを加えそして溶液
をpH8に再調節した。これはpH8におけるヘンダー
ソン・ハッセルバルフの計算によりカプリル酸0.00
14重量%及びイオン化形態のカブリレー)1.998
6重量%に相当する。ウィルススパイキング(viru
s spiking)の後、溶液を60分間保持した。
ウィルススパイキングされた予備処理試料は、この実施
例及び後の実施例の対照として使用した。
PsMAb−1gM  F−4タンパク質収率値は放射
免疫拡散(RID)アッセイによった。機能的活性は特
異的リボ多糖(LPS)結合能力として決定された。そ
の後のIgMF−4実施例の研究は、実質的に同様にL
PS結合能力を示した。
実施例1の結果を表Iに示す。
表I R,T、   0  19   100   100 
   5.25   7.060          
         N、D、    N、D。
120  19.2  101    98     
N、D、    N、D。
N、D、 :検出できない(検出の下限<1.5)実施
例2 PsMAb −I gM(F −4)を調製しそして、
VSvの他に、エプスタイン−バールウィルス(EBV
)を含めたことと、不活性化工程をより低い温度(5℃
)で行ったことを除いては、実施例1と同様にして処理
した。ウィルスでスパイキングした後、溶液を120分
間保持した。
実施例2の結果を表■に示す。
表■ 5℃   0   19   100      7.
5    7.960   −           
 5.75   3.7120   19.4  10
2      5.ON、T。
N、T、 :試験しなかった 実施例3 不活性化のための部分的に精製した1gM溶液が5℃で
ありそしてINHcIによりpH4,8に調節したこと
を除いては、実施例1と同様にしてPsMAb−1gM
(F−4)を調製した。この試料を最初ウィルスと接触
させ、然る後0.1重量%カプリル酸を加えモして1N
NaOHによりpH4。
8に再調節した。これはpH4,8におけるヘンダーソ
ン・ハッセルパルフの計算によりカプリル酸0゜055
重量%及びイオン化形態のカブリレート0.045重量
%に相当する。ウィルススパイキングの後、溶液を4℃
で60分間保持した。
実施例3の結果を表■に示す。
表■ 0   9.5  100      6.75   
7.530                3.25
   6.060   10.3  108     
  N、D、    5.5N、D、 :検出できない
(検出の下限<1.5)実施例4 緑膿菌外毒素Aに対して天然に存在する抗体力価を持っ
た供与者から得られたEBV形質転換ヒトBりンパ球(
A、T、C,C,CRL8833により、シュードモナ
ス外毒素A抗体IgG(ヒト)5℃ (MAb  ExoA  IgG)を生産した。MAb
ExoA  IgGの細胞培養回収物を清澄化させそし
て精製した。5℃でMAb  ExoA  IgGをp
)16 。
5で0.5mg/mff(総計25mg)に調節し、最
初にvSvおよびHSV−1ウイルスと接触させた。然
る後2.0重量%のカプリル酸ナトリウムを加えそして
INMCIによりpH6,5に再調節した。これはpH
6,5におけるヘンダーソン・ハッセルバル7の計算に
よりカプリル酸0.042重量%及びイオン化形態のカ
ブリレート1.958重量%に相当する。スパイキング
の後、溶液を30分間保持した。
実施例4の結果を表■に示す。
表■ 5℃   0    25   100    7.5
    7.030    26   104    
  N、D、     N、D。
N、D、 :検出できない(検出の下限<1.5)実施
例5 結果に示されているように、2つの濃度のカプリル酸ナ
トリウムを使用したことを除l/\では、実施例4と同
様にしてMAb  ExoA  IgGを調製した。ウ
ィルス不活性化効率の検討のための試料はpH6,3で
ありモして5°Cで60分間接触させた。ウィルス種に
はVSV、H5V−1,ワタシニアウイルス及びシンド
ビスウイルスカく包含される。
実施例5の結果を表Vに示す。
表V ND  検出できない(検出の下限<1.5)A* 試
料はカプリル酸ナトリウム1.0重量%を受は取りそし
てI NMCIでpH6,3に再調節された。これはp
H6,3におけるヘンダーソン・ハッセルバルフの計算
によりカプリル酸0゜033重量%及びイオン化形態の
カブリレート0゜967重量%に相当する。
B** 試料はカプリル酸ナトリウム2.0重量%を受
は取りそしてINHcIでpH6,3に再調節された。
これはpH6,3におけるヘンダーソン・ハッセルバル
7の計算によりカプリル酸0゜065重量%及びイオン
化形態のカブリレート1゜935重量%に相当する。
実施例6 2つの非脂質被覆ウィルスであるタシパルボウイルス(
Bovin Parvovirus)(B P V)及
びポリオ■をカプリル酸と反応させて、脂質被覆ウィル
スの不活性化と対照的に有効性のないことを証明した。
Ps MoAb I gM(F −4)を調製し、そし
て不活性化温度が5°CでありそしてウィルスがBPV
であることを除いては、実施例1と同様にして化学的に
処理した。IgG試料を最初にBPVウィルス及びポリ
オ■ウィルスと接触させ、然る後カプリル酸ナトリウム
を2.0重量%となるように加えそしてI NHClで
PH6,3に再調節した。これはpH6,3におけるヘ
ンダーソン・ハッセルバルフの計算によりカプリル酸0
.065重量%及びイオン化形態のカブリレート1.9
35重量%に相当する。ウィルススパイキングの後、溶
液を120分間保持した。
実施例6の結果を表■に示す。
表■ 5℃    0       2.7530     
   3.75 60       3.0 3.5   6.0 3.25 3.25   6.25 3.5   6.5 実施例フ イー・ジェー・コーン(E、J、Cohn)の冷エタノ
ール精製法の上澄液IV−4からヒト血清アルブミンを
単離した。このアルブミンをpH6,0で0゜5 m 
g / m Qの濃度<m計25mg)に調節した。4
℃でこのアルブミン溶液を小胞性口内炎ウィルス(VS
V)と接触させ、然る後カプリル酸ナトリウムを1.0
重量%となるように加え、lNHClによりpHa、o
に再調節した。これはpH6におけるへンダーソン・ハ
ッセルバルフの計算によりカプリル酸0.062重量%
及びイオン化形態のカブリレート0.938重量%に相
当する。ウィルススパイキングの後、溶液を60分間保
持した。
実施例7の結果を表■に示す。
表■ 4℃   O251006,75 6024,7599N、D。
N、D、 :検出できない(検出の下限<1.5)実施
例8 不安定な凝固因子■、■、■及びXに富んだヒト血清タ
ンパク質を、イー・ジェー・コーンの冷エタノール精製
法の流出液Iからのアニオン交換吸着により調製した。
溶出した凝固因子を、更に精製しそしてpH6,8で1
.73mg/m<1のタンパク質濃度に調節した。カプ
リル酸ナトリウムを2.0重量%の濃度となるように加
え、lNMCIによりpH6,8に再調節した。これは
pH6,8におけるヘンダーソン・ハッセルバルフの計
算によりカプリル酸0.022重量%及びイオン化形態
のカブリレート1.978重量%に相当する。4℃で2
時間のインキュページ扉ンの後、凝固タンパク質を、セ
ファデックスG−50を使用してサイズ排除クロマトグ
ラフィーにより化学反応体から分離した。機能的凝固活
性に基づく収率の結果を表■に示す。
表■ 5°CO未処理 1.82 0.17 1.59 2゜
09120   処理  1.89 0.19 1.6
0 2.12% 機能的収率   104  112  101  10
1実施例9 凍結法でん物からのヒト因子■の精製中捨てられたタン
パク質画分から、フィブロネクチンに富んだタンパク質
を単離する。フィブロネクチンは、pH6,9で1.3
4mg/m12(全体で33.5m客)のタンパク質濃
度に調節した。カプリル酸ナトリウムを2.0重量%の
濃度となるように加え、l NHClによりpH6,9
に再調節した。これはpH6,9におけるヘンダーソン
ーハッセルバル7の計算によりカプリル酸0.014重
量%及びイオン化形態のカブリレート1.986重量%
に相当する。5℃で1時間のインキュページコンの後、
フィブロネクチンを、セファデックスG−5Oを使用し
てサイズ排除クロマトグラフィーにより化学反応体から
分離した。試料をカプリル酸処理の前後に酵素結合免疫
吸着剤アッセイ(Enzyma−1inked imm
unosorbent assay)によりアッセイし
そして高速タンパク質液体クロマトグラフィー(FPL
C)により構造変化を分析した。実施例9の結果を表■
に示す。
表■ 5℃    0     33.5   10060 
   32゜7    97.8実施例1O σ1金属結合グロブリンとしても知られているトランス
フェリンを、イー・ジエー・コーンの冷エタノール精製
法からの画分子V−1から単離した。
このトランスフェリンをpH6,8で3.35mg/m
ff(総計105mg)に調節した。カプリル酸ナトリ
ウムを2.0重量%の濃度となるように加えそしてl 
NHClによりpH6,8に調節した。
これはpH6,8におけるヘンダーソン・ハッセルバル
フの計算によりカプリル酸0.022重量%及びイオン
化形態のカブリレート1.978重量%に相当する。5
℃で60分間のインキュベーションの後、トランスフェ
リンをセファデックスG−50を使用してサイズ排除ク
ロマトグラフィーにより化学反応体から分離した。試料
をカプリル酸処理の前後にRIDによりアッセイして収
率を決定しそしてFPLCにより構造変化を分析した。
実験lOの結果を表Xに示す。
表X 5℃   0     105  100      
N、D、   N、0゜60     108  10
3      N、D、   N−D。
N、D、 :検出できない 実施例11 新鮮な凍結ヒト血漿の溶解したプールから遠心分離によ
り凍結法でん物を回収した。抗血友病因子(AHF)と
しても知られている凝固因子■をこの凍結性でん物から
回収しそして精製した。精製したAHF溶液をpH7,
2で1.7単位/mQC総計46.2AHF単位)のA
HF濃度に調節した。
5℃でカプリル酸ナトリウムを2.0重量%の濃度とな
るように加えそしてINHcIによりpH7。
2に調節したるこれはpH7,2におけるヘンダーソン
・ハッセルバル7の計算によりカプリル酸0.0087
重量%及びイオン化形態のカプリレート1.9913重
量%に相当する。5℃で2時間のインキュベーションの
後、AHFに富んだタンパク質をセファデックスG−5
0を使用してサイズ排除クロマトグラフィーにより化学
反応体から分離した。機能的因子■凝固活性に基づく収
率結果を表XIに示す。
表■ 5℃     0      46.2     10
0120      27.2      59実施例
12 画分■から精製されたヒト血漿由来の免疫グロブリンM
(IgM−pd)を検討してウィルス破壊の際の低pH
(pH4,8)の役割を解明した。画分■ペーストラ、
コーン−オンクレイ冷エタノール分別法(Cohn−O
ncley cold ethanol fracLi
onationmethod)により正常なヒト血漿か
ら処置した。画分■ペーストを、pH4,0で0.05
M酢酸ナトリウム中に20℃で混合することにより懸濁
させた。不溶性タンパク質を遠心分離及び濾過により除
去した。IgM−pdに富んだ清澄化したt戸液pd4
.8に調節した。5℃でこのIgM−pct溶液をvS
vと接触させた。組織培養(T、C,)培地試料を対照
としてvSvと接触させた。ウィルススパイキングの後
、試料を8時間以下の間隔で感染力について試験した。
実施例12の結果を表XIに示す。
表xn 5°0    0      6.75     8.
02       6.75       N、T。
6      7.25       N、T。
8      >6.5      7゜5N、T、 
:試験しなかった 前述の開示及び実施例が与えられているが、当業者はそ
れを変更することができるであろう。従って、本明細書
に開示された本発明は特許請求の範囲により限定される
べきであることを意図する。
本発明の主なる特徴及び態様は以下のとおりである。
1、生物学的に活性な治療的タンパク質の溶液中の脂質
被包ウィルスを不活性化させる方法であって、 このタンパク質の量及び生物学的活性に不利な影響を与
えないでウィルスの感染力を実質的に減少させるのに十
分な条件下に前記溶液をカプリル酸と接触させる工程を
含む方法。
2、カプリル酸が、水中重量%基準で、約0゜07%−
約0.001%の範囲の量で非イオン化形態にある上記
1に記載の方法。
3、前記感染力を検出できないレベルにまで減少させる
上記1に記載の方法。
4、旭理されたタンパク質の生物学的活性の損失が、も
しあるとしても、元の活性の約30%未満である上記1
に記載の方法。
5、カプリル酸濃度及び溶液pHの条件が、添付図面の
斜線を施した領域により定められた条件である上記lに
記載の方法。
6、前記溶液がカプリレートイオンを含みそしてカプリ
レートイオン濃度及び溶液pHの条件が、カプリル酸の
濃度を水中重量%基準で約0.07%乃至0.001%
の間に維持されるような条件である上記lに記載の方法
7、カプリル酸の濃度が、水中重量%基準で0゜07%
乃至0.01%の範囲にある上記lに記載の方法。
8、微生物がH5vil、vSv、ワクシニア、シンド
ビス及びEBVから選ばれた脂質被覆ウィルスである上
記lに記載の方法。
9、生物学的に活性なタンパク質が、抗体、ヒト血清ア
ルブミン、凝固因子、フィブロネクチン及びトランスフ
ェリンの内の1つ又は2つ以上である上記lに記載の方
法。
lO9凝固因子が、因子■、■、■、■及びXかも選ば
れる上記9に記載の方法。
11、抗体の水性溶液中の脂質被包ウィルスを不活性化
させる方法であって、 前記ウィルスの感染力を実質的に減少させるのに十分な
時間及びpHで、重量%基準で約0.07%乃至約0.
001%の範囲の濃度のカプリル酸と前記溶液を接触さ
せる工程を含む方法。
12、前記抗体がIgM抗体であり、溶液のpHが約8
.0である上記11に記載の方法。
13、前記抗体がIgG抗体であり、pHが約6゜3で
ある上記11に記載の方法。
14、生物学的に活性なヒトモノクローナル抗体の水性
溶液中の脂質被包ウィルスを不活性化させる方法であっ
て、 ウィルス力価を検出できないレベルに減少させるのに十
分な時間、重量%基準で約0.07%乃至約0.001
%の範囲の濃度のカプリル酸と前記ウィルスを接触させ
ることを含む方法。
15、前記抗体が、緑膿菌バクテリウム(Pseudo
monas aeruginosa bacteriu
m)のリポ多糖分子上の血清型決定基に結合する抗体で
ある上記14に記載の方法。
16、前記バクテリウムが、フィッシャー−デブリン免
疫型l乃至7の1つである上記15に記載の方法。
17、前記バクテリウムがフィッシャー免疫を4である
上記16に記載の方法。
18、前記抗体が、緑膿菌(Pseudomonas 
aeruginosa)の外毒素Aに結合する抗体であ
る上記14に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
添付図面は、所定の溶液のpH及びウィルス不活性化時
間に対するカプリル酸の濃度の関係を示すグラフ図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、生物学的に活性な治療的タンパク質の溶液中の脂質
    被包ウィルスを不活性化させる方法であって、 このタンパク質の量及び生物学的活性に不利な影響を与
    えないでウィルスの感染力を実質的に減少させるのに十
    分な条件下に前記溶液をカプリル酸と接触させる工程を
    含む方法。 2、抗体の水性溶液中の脂質被包ウィルスを不活性化さ
    せる方法であって、 前記ウィルスの感染力を実質的に減少させるのに十分な
    時間及びpHで、重量%基準で約0.07%乃至約0.
    001%の範囲の濃度のカプリル酸と前記溶液を接触さ
    せる工程を含む方法。 3、生物学的に活性なヒトモノクローナル抗体の水性溶
    液中の脂質被包ウィルスを不活性化させる方法であって
    、 ウイルス力価を検出できないレベルに減少させるのに十
    分な時間、重量%基準で約0.07%乃至約0.001
    %の範囲の濃度のカプリル酸と前記ウィルスを接触させ
    ることを含む方法。
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