JPH02270688A - 跨座型車両用のフレーム構造 - Google Patents

跨座型車両用のフレーム構造

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JPH02270688A
JPH02270688A JP7638690A JP7638690A JPH02270688A JP H02270688 A JPH02270688 A JP H02270688A JP 7638690 A JP7638690 A JP 7638690A JP 7638690 A JP7638690 A JP 7638690A JP H02270688 A JPH02270688 A JP H02270688A
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vibe
frame structure
frame
down tube
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Tsuyoshi Hashiura
橋浦 津由
Hideo Sekiuchi
関内 秀夫
Keiji Takahashi
高橋 敬二
Hisatomi Kanjiyou
冠城 久富
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は自動二輪車及び三輪車等を含む跨座型車両用の
フレーム構造に関する。
背景技術 第10図に示すフレーム構造は例えば特開昭56−17
768号公報において開示されており、図示の如く、フ
ロントフォークを軸承するヘッドパイプ101に前端部
にて結合した左右一対のメインバイブ102を有してい
る。メインバイブ102は、後輪103を軸支するスイ
ングアーム104の前端部を枢支するピボット部105
をその後端部に具備しており、全長に亘って一体的に形
成されている。
上記のフレーム構造は、ヘッドパイプエo1、メインバ
イブ102及びステーなどの他の部材を溶接により互い
に接合することにより組み上げられるのであるが、溶接
による残留応力の発生を完全に防止することは難しく、
車体の直進性に関与するいわゆるキャスター角や、フレ
ーム剛性の要素であるヘッドパイプlotの管中心とピ
ボット部105との中心間距離等に歪による誤差を生じ
ることがある。この場合、フレーム構造の組立完了後に
特殊な装置を用いてフレーム構造全体としての歪取り作
業が必要となり、かかる歪取り作業は長い時間と熟練を
要することからフレーム製造コストの増大を招来してい
た。
発明の概要 [発明の目的] 本発明は上記した点に鑑み°Cなされたものであって、
その目的とするところはフレーム構造の精度管理の容易
化に寄与とすると共に、軽量にして剛性の大なるフレー
ム構造を提供することである。
[発明の構成〕 本発明による跨座型車両のフレーム構造は、フハ ロントフォークを回動自在に軸承するヘッドパイプに前
端部にて結合して後下方に向けて延在する左右一対の第
1フレーム部材と、各々前記第1フレーム部材の後端に
接合して下方に向けて伸長し且つ後輪を軸支するスイン
グアームの前端部を枢支するピボット部を有する左右一
対の第2フレーム部材とを含み、前記第2フレーム部材
に前端部にて結合して後上方に向って伸長するシート支
持部材を有することを特徴としている。
[発明の作用] かかる構成のフレーム構造においては、これを溶接で組
み立てる際に生ずる歪による製作誤差が第1フレーム部
材に第2フレーム部材を接合するときに調節される他、
第2フレーム部材とシート支持部材とを予めブロックと
して小組みしたものを第1フレーム部材を含む他のブロ
ックに対して接合する工法を採用することが出来ると共
に、第2フレーム部材の剛性がシート支持部材によって
補強されるのである。
実施例 以下、本発明の実施例としてのフレーム構造を含む自動
二輪車につき添付図面を参照しつつ説明する。
第1図は本発明の第1実施例としてのアルミニウム製ダ
ブルクレードルタイプのフレーム構造1を備えた自動二
輪車を示している。
図示されるように、自動二輪車の前面部及び後部にはフ
ェアリング部材2及びリアカウル部材3が設けられてお
り、リアカウル部材3はシート4及び燃料タンク5の各
下方に達している。これらフェアリング部材2、リアカ
ウル部材3、シート4及び燃料タンク5は、自動二輪車
中央下部に配設されたエンジン6と共にフレーム構造1
によって支持されている。
フレーム構造1の前方にはアルミニウム合金または鋼か
ら成るヘッドパイプ8が設けられており、ステアリング
機構9やフロントフォーク10を介してフロントホイー
ル11と連結している◎また、フレーム構造lの後部は
後述するスイングアームを介してリアホイール12と連
結している。
第2図ないし第4図に明らかなように、フレーム構造1
は押し出し引き抜き成形により角バイブ状に形成された
部材を用いており、これらを互いに溶着することによっ
て組み立てられたものである。
ヘッドパイプ8は左右一対の第1フレーム部材としての
メインバイブA15(第2図において寸法Maにて示さ
れる部分)及び同じく一対のサブメインバイブ16の各
前端部に、その上下部を担持されて取り付けられている
。サブメインバイブ16の後端部はメインバイブ15の
略中間部に連結されている。これらヘッドパイプ8、メ
インバイブA15及びサブメインバイブ16は第1のブ
ロックとして予め組み立てられているものであって、ヘ
ッドパイプ8の機械加工は該第1のブロックの組立が完
了した時点でなされる。なお、第1フレーム部材として
のメインバイブA15については、上記の如くその前端
部にてヘッドパイプ8に結合して後下方に向けて延在し
ている。
メインバイブA15の前端部近傍からはその上端部がヘ
ッドパイプ8及びメインバイブA15に各々固着された
左右一対のダウンチューブA 1.7(第2図において
寸法Daにて示される部分)が斜め下方に伸びている。
また、左右側ダウンチューブA17の下端部近傍にはエ
ンジン6を支持するためのエンジンハンガー17cが固
設されている。左右のダウンチューブA17は、該両ダ
ウンチューブ間に介装されたダウンチューブアッパクロ
スバイブ17d及びダウンチューブロアクロスバイブ1
7e等と共に第2のブロックとして予め組み立てられる
のである。
左右のダウンチューブA17の下端部と合わせ部18に
おいて且つインナーバイブ19を介して例えば突き合わ
せ溶接によって固着された左右−対のダウンチューブB
20 (第2図において寸法Dbにて示される部分)は
、ダウンチューブA17と共にフレーム構造全体におけ
る下部であるダウンチューブ全体を構成するものである
(但し、合わせ部18及びインナーバイブ19は左側の
もののみが示されている)。尚、合わせ部18は上記ダ
ウンチューブ全体を不連続にしてダウンチューブA17
とダウンチューブB20とに分けるものである。
ダウンチューブA17とダウンチューブB20は合わせ
部18が設けられた部位において、短い区間ではあるが
直線状に形成されている。このように、合わせ部18が
直線状部分に設けられているので、曲げモーメント、ね
じりモーメントまたはこれらの複合モーメント等の複雑
なモーメントが加わることの多い曲線状部分に合わせ部
を設ける場合と比較して、フレーム構造全体としての強
度を高め易くなっているのである。また、合わせ部18
は両ダウンチューブA17及びB20の伸長方向に対し
て斜めに設けられており、該合わせ部における溶接長が
比較的大きくなっている。インナーバイブ19は両ダウ
ンチューブA17及びB20に各々嵌合せしめられた後
に該両ダウンチューブに例えばプラグ溶接によって固着
されたものであって、合わせ部18の補強をなすもので
ある。また、該インナーバイブのプラグ溶接は合わせ部
18の突き合わせ溶接に先立って行われる。
左右のダウンチューブB20の前面部にはリアホイール
12を軸支するスイングアーム21の前端部を枢支する
為のピボット部20cが形成されたアルミニウム合金ま
たは鋼から成る左右一対のガセット20dが溶接されて
いる。また、両ダウンチューブB20の後面部にはステ
ップホルダ22(第1図参照)を取り付けるためのステ
ー23が固着されている。
ダウンチューブB20の上端部近傍には、第1フレーム
部材としてのメインバイブA15と共にフレーム構造全
体における上部であるメインバイブ全体を構成し且つメ
インバイブA 15 トー1091上に並ぶメインバイ
ブB25(第2図において寸法Mbにて示される部分)
がその後端部において固着されており、該メインバイブ
B25の前端部には合わせ部26においてメインバイブ
A15の後端部に例えば突き合わせ溶接によって固着さ
れている。ガセット20dはこのメインバイブB25に
達しており該メインバイブBにも溶着されている。尚、
合わせ部26は上記メインバイブ全体を不連続にしてメ
インバイブA15とメインバイブB25とに分けるもの
である。
ところで、これまでの説明においてメインバイブA15
につきこれを第1フレーム部材と称したが、これに対し
て、上記のメインバイブB25と、ピボット部20cを
具備するガセット20dと、ダウンチューブB20のう
ちガセット20dが接合された部分(第2図において寸
法Dαにて示される部分)との結合体を、第2フレーム
部材と総称する。即ち、当該第2フレーム部材はスイン
グアーム21を枢支するピボット部20cを有し、第1
フレーム部材であるメインバイブA15の後端にその前
端にて接合し、全体として下方に向けて伸長しているの
である。
第2図及び第3図に示すように、メインバイブA15と
メインバイブB25との連結部、すなわち、合わせ部2
6が設けられた部位にはエンジンハンガー15aが配置
されている。エンジンハンガー15aは両メインバイブ
A15及びB25に溶着されており、該エンジンハンガ
ーをこの位置に設けたことによって合わせ部26におけ
る両メインバイブA15及びB25間の連結が補強され
ている。尚、エンジンハンガー15aとメインバイブA
15及びB25との溶接は合わせ部26の突き合せ溶接
に先立って行われる。
上記した第2フレーム部材の一部を構成するメインバイ
ブB25は、シート4の前方において重体内方に向けて
屈曲せしめられ且つその屈曲部より後方において車体後
方に向けて屈曲せられ、これによりいわゆるニーグリッ
プ部80が形成されている。また、かかる構成の故、左
右一対のピボット部20C(図には左側のもののみが示
されている)の各々の車両左右方向における距離が、第
1フレーム部材としての左右一対のメインパイプA15
各々にエンジン支持部として設けられたエンジンハンガ
−15a同土間の距離よりも小となっている。即ち、前
述したステップホルダ22廻りの幅寸法が、左右のメイ
ンバイブA15のエンジン支持部間の距離よりも小さい
のである。
上述の如く、車体下部に位置するステップホルダ廻りの
幅寸法をメインバイブA15のエンジン支持部間の距離
よりも小とした構成の故、車体のスリム化が達成されて
運転者の乗車姿勢の自由度が増大して良好なる乗車フィ
ーリングが得られると共に、車体の取り廻し性の向上及
びバンク角の増大などの効果が奏されるのである。又、
乗車フィーリングには関与せずにエンジン支持部として
作用する左右一対のメインバイブA15については、こ
れらの離間距離や断面寸法を増大することが出来る故、
エンジン支持のための所望の剛性が確保されるのである
一方、左右両メインバイブB25の前端部にはシート4
を担持するための左右一対のシート支持部材としてのシ
ートレール28の前端部が溶接により固定されており、
該シートレールは後上方に向って伸びている。
このように、スイングアーム枢支用のピボット部20c
を含む第2フレーム部材の一部をなすメインバイブB2
5に対して、シートレール28を接合したことにより、
シートレール28が補強部材として作用し、メインバイ
ブB25を含む上記第2フレーム部材の剛性が増大して
いるのである。
なお、シートレール28の略中間部にはダウンチューブ
B20の上端部が、ガセット28aによって補強されて
固着されている。又、左右のシートレール28の各後端
部間にはクロスパイプ29が横架されている。また、シ
ートレール28の中間部にはシートチューブ30が巻着
されている。
上記ダウンチューブ20、メインバイブB25及びシー
トレール28等は第3のブロックとして予め組み立てら
れているものである。
尚、前述したように、メインバイブA15、サブメイン
バイブ16、ダウンチューブA17、ダウンチューブB
20.メインバイブA25及びシートレール28は、好
ましくはその伸長方向に直角な断面が矩形あるいは正方
形であるように形成されている。
フレーム構造1の全体を組み上げる場合は、上記第1な
いし第3のブロックを最終的に合わせ部18及、び26
にて溶着すればよいのである。このように、合わせ部1
8及び26をフレーム構造組み立て作業の最終段階で溶
接することによって、フレーム構造を溶接で組み立てる
際に生ずる歪みによる製作誤差を調整することが出来、
特に図中θにて示されるキャスター角や、Lにて示され
るフロントフォーク回転中心とピボット部20cとの中
心間距離などが正確になされるのである。
尚、合わせ部18及び26の溶接方法としては第5図(
a)及び(b)に示されるものでも良い。
第5図(a)に示された溶接方法は、インナーバイブ3
1を設け、該インナーバイブを溶接母材たるダウンチュ
ーブA17及びB20(またはメインバイブA15及び
B25)にプラグ溶接し、該両ダウンチューブ(または
両メインチューブ)の伸長方向に直角な切断線に沿って
例えば突き合わせ溶接を施したものである。
また、第5図(b)に示された溶接方法においては、イ
ンナーバイブを設けず、ダウンチューブA17及びB2
0(またはメインバイブA15およびB25)の各切り
口を該両ダウンチューブ(またはメインバイブ)の伸長
方向に対して傾斜させ、両切り口開に同材質の補強板3
2を介装し、該補強板に対して例えばすみ肉溶接を施し
ている。
第6図、第7図(a)及び<13+は本発明の第2の実
施例たるアルミニウム製ダブルクレードルタイプのフレ
ーム構造34を示している。
本実施例においては、フロントフォーク(図示せず)を
回動自在に軸承するヘッドパイプ35と、該ヘッドパイ
プ35の上部及び下部を夫々担持する左右一対の第1フ
レーム部材としてのメインバイブ36(第6図において
寸法Mcにて示される部分)及びサブメインバイブ37
と、左右のメインバイブ36間に介装され且つサブメイ
ンバイブ37と共にメインバイブ36にその両端部が溶
着されたステー38と、ヘッドパイプ35及びサブメイ
ンバイブ37間に設けられたステー39等がフレーム構
造全体を組み立てる前に予め第1のブロックとして製作
される。尚、メインバイブ36はフレーム構造全体とし
ての上部をなす。ステー38には左右一対のエンジンハ
ンガー36aが設けられており、メインバイブ36はこ
のステー38を介してエンジン(図示せず)を支持して
いる。
また、ヘッドパイプ35の機械加工は該第1のブロック
の組み立てが完了した時点でなされる。なお、第1フレ
ーム部材としてのメインバイブ36については、上記の
如くその前端部にてヘッドパイプ35に結合して後下方
に向けて延在している。
サブメインバイブ37の前端部近傍にその上端部が溶着
された左右一対のダウンチューブA40(第6図におい
て寸法Dcにて示される部分)は斜め下方に伸長してい
る。ただし、このダウンチューブA40はステー39と
は連結されていない。
また、該両ダウンチューブAにもエンジンハンガーが設
けられている。左右のダウンチューブA40は該両ダウ
ンチューブA間に介装されたクロスステー41(第7図
(b)に図示)と共に第2のブロックとして予め製作さ
れている。
左右のダウンチューブA40の下端部と合わせ部42に
おいて且つインナーバイブ43を介して例えば突き合わ
せ溶接によって固着された左右−対のダウンチューブB
44(第6図において寸法Ddにて示される部分)は、
ダウンチューブA40と共にフレーム構造全体としての
下部をなすダウンチューブ全体を構成するものである(
但し。
合わせ部42及びインナーバイブ43は左側のもののみ
が示されている)。尚、合わせ部42は上記ダウンチュ
ーブ全体を分割してダウンチューブA40とダウンチュ
ーブB44とに分けるものである。
また、ダウンチューブA40及びB44は、合わせ部4
2が設けられた部位において直線状に形成されている。
合わせ部42は両ダウンチューブA40及びB44の伸
長方向に対して傾斜しており、該合わせ部における溶接
長が比較的大きくなっている。また、インナーバイブ4
3は両ダウンチューブA40およびB44にプラグ溶接
によって結合されている。また、該インナーバイブのプ
ラグ溶接は合わせ部42の突合せ溶接に先立ってなされ
る。左右のダウンチューブB44の前面部にはリアホイ
ール(図示せず)を軸支するスイングアーム(図示せず
)の前端部を枢支する為のピボット部44aが形成され
たガセッh44bが固着されている。また、ダウンチュ
ーブB44の後面部にはステップホル、ダ(図示せず)
を取り付けるだめのステー45が溶着されている。
左右のダウンチューブB44は該両ダウンチューブB間
に介装されたステー46と共に第3のブロックとして予
め製作されたものである。
ダウンチューブB44の上端部は合わせ部49において
第1フレーム部材としてのメインバイブ36の後端部に
突き合せ溶接によって固着されている。ステー38は該
合わせ部周辺においてダウンチューブB44の上端部に
も溶着されており、このようにすることによって合わせ
部49におけるメインバイブロとダウンチューブB44
との連結状態が強化されている。尚、ステー38とダウ
ンチューブB44との溶接は合わせ部49の突合せ溶接
に先立って行われる。
ところで、これまでの説明においてメインバイブ36に
つきこれを第1フレーム部材と称したが、これに対して
、上記のダウンチューブB44の上半部分(第6図にお
いて寸法Dβにて示した部分)と、ピボット部44aを
含むガセット44bとの結合体を、第2フレーム部材と
総称する。すなわち、この第2フレーム部材はスイング
アーム(図示せず)を枢支するピボット部44aを有し
、第1フレーム部材であるメインバイブ36の後端にそ
の前端にて接合し、全体として下方に向けて伸長してい
るのである。
第7図(b)に示すように、左右のダウンチューブA4
0は下方に向うにつれて互いに近接するが如く屈曲して
形成されており、上述した左右の第2フレーム部材が夫
々具備するピボット部44a同士の車両左右方向におけ
る距離は両ダウンチューブA40の下端部間の幅と略等
しく狭くなされている。よって、左右一対のピボット部
44a(図には左側のもののみが示されている)の車両
左右方向における距離は、第1フレーム部材としての左
右一対のメインバイブ36各々に対してエンジン支持部
として固着された2つのエンジンハンガ−36a同土間
の距離よりも小となっている。
すなわち、前述したステップホルダ廻りの幅寸法が、左
右のメインバイブ36のエンジン支持部間の距離よりも
小さいのである。
上述の如く、車体下部に位置するステップホルダ廻りの
幅寸法をメインバイブ36のエンジン支持部間の距離よ
りも小とした構成の故、車体のスリム化が達成されて運
転者の乗車姿勢の自由度が増大して良好なる乗車フィー
リングが得られると共に、車体の取り廻し性の向上及び
バンク角の増大などの効果が奏されるのである。また、
乗車フィーリングには関与せずにエンジン支持部として
作用する左右一対のメインバイブ36については、これ
等の離間距離や断面寸法を増大することが出来る故、エ
ンジン支持のための所望の剛性が確保されるのである。
一方、左右側ダウンチューブB44の上端部にはシート
支持部材としてのシートレール50の前端部が溶接によ
り固着されており、該シートレールは後上方に伸長して
いる。
このように、スイングアーム枢支用のピボット部44a
を含む第2フレーム部材の一部をなすダウンチューブB
44に対してシートレール50を接合したことによって
、シートレール50が補強部材として作用し、ダウンチ
ューブB44を含む上記第2フレーム部材の剛性が増大
している。なお、シートレール50の略中間部とダウン
チューブB44との間にはリアスチー51及びサブリア
スチー52が設けられている。
第7図に(a)に特に明らかなように、左右のシートレ
ール50及びリアスチー51間にはステー53a及び5
3bが横架されている。また、両シートレール50の各
後端部間にはクロスバイブ54が横架されている。
上記シートレール50、リアスチー51及びサブリアス
チー52は、第4のブロックとして予め組み立てられて
いるものである。
フレーム構造34の全体を組み立てる場合は、上記第1
ないし第4のブロックを順次溶着せしめ、赦終的に合わ
せ部42及び49を溶着する。このように、合わせ部4
2及び49をフレーム構造組み立て作業の最終段階で溶
接することによって、フレーム構造を溶接で組み立てる
際に生ずる歪による製作誤差モ吸収でき、特に図中θに
て示されるキャスター角や、Lにて示されるフロントフ
ォーク回転中心とピボット部44aとの中心間距離が正
確に寸法出しされるのである。
尚、合わせ部42及び49の溶着方法は第1の実施例同
様、各種の別実施例が考えられる。
第8図は本発明の第3の実施例としてのアルミニウム製
フレーム構造57を備えた自動二輪車を示している。該
自動二輪車は第1の実施例を装備した自動二輪車と同型
のものである。
第9図(J及び+b+に示されるように、本実施例にお
いては、フレーム構造全体としての形状は第1の実施例
と同様に形成されている。
本実施例においては、ダウンチューブB20及びメイン
バイブB25が所定分だけ切り欠かれており、そのかわ
りとして、ステップホルダー58と一体に成形されたア
ルミダイキャスト製の連結部材59が介装されている。
該連結部材にはダウンチューブB20及びメインバイブ
B25と嵌合し得る溝59aが形成されており、ダウン
チューブB20及びメインバイブB25は該?R59a
に嵌合せしめられた後に連結部材59に溶着されている
また、連結部材59の上部には、リアサスペンション用
ショックアブソーバを枢支する支持孔59bが形成され
°Cいる。また59eはメインステツブである。
第8図及び第9図(a)に示すように、連結部材5つに
は、リアホイール12を軸支するスイングアーム21の
前端部を枢支する為のピボット部59eが形成されてい
る。
ここで、連結部材59のうちステップホルダー58を除
く部分と、該連結部材59に連結されたメインバイブB
25とを、第2フレーム部材と総称する。これに対して
、該第2フレーム部材の前半部分であるメインバイブB
25がその前端部にて接合しているメインバイブA15
を第1フレーム部材と称する。該第2フレーム部材はス
イングアーム21を枢支するピボット部59eを有し、
全体として下方に向けて伸長している。なお、第1フレ
ーム部材であるメインバイブA15にはエンジン6を支
持するエンジンハンガー(図示せず)が溶着されている
上記した第2フレーム部材の一部を構成するメインバイ
ブB25は、シート4の前方において車体内方に向けて
屈曲せしめられ且つその屈曲部より後方において車体後
方に向け゛C屈曲せられ、これによりいわゆるニーグリ
ップ部80が形成されている。また、かかる構成の故、
左右一対のピボット部59e(図には左側のもののみが
示されている)の各々の車両左右方向における距離が、
第1フレーム部材としての左右一対のメインバイブA1
5各々にエンジン支持部として設けられたエンジンハン
ガー(図示せず)同土間の距離よりも小となっている。
即ち、前述したステップホルダ58廻りの幅寸法が、左
右のメインバイブA15のエンジン支持部間の距離より
も小さいのである。
上述の如く、車体下部に位置するステップホルダ廻りの
幅寸法をメインバイブA15のエンジン支持部間の距離
よりも小とした構成の故、車体のスリム化が達成されて
運転者の乗車姿勢の自由度が増大して良好なる乗車フィ
ーリングが得られると共に、車体の取り廻し性の向上及
びバンク角の増大などの効果が奏されるのである。又、
乗車フィーリングには関与せずにエンジン支持部として
作用する左右一対のメインバイブA 1.5については
、これらの離間距離や断面寸法を増大することが出来る
故、エンジン支持のための所望の剛性が確保されるので
ある。
一方、左右両メインバイブB25の前端部にはシート4
を担持するだめの左右一対のシート支持部tオとしての
シートレール28の前端部が溶接により固定されており
、該シートレールは後」一方に向って伸びている。
このように、スイングアーム枢支用のピボット部59e
を含む第2フレーム部材の一部をなすメインバイブB2
5に対して、シートレール28を接合したことにより、
シートレール28が補強部材として作用し、メインバイ
ブB25を含む上記第2フレーム部材の剛性が増大して
いるのである。
第9図(C)は、溶接結合のかわりとしてボルトナツト
によるダウンチューブB20及びメインバイブB25と
連結部材59との結合例を示し、結合部材59に予めそ
の頭部を埋設されたボルト部材60とナツト61とによ
って少くとも1ケ所上記両者を結合するものが考えられ
る。この例において結合部分のフレームに長孔を設けて
おけば木本の技術は不用である。これらボルト部材60
及びナツト61による結合に加えて、ダウンチューブB
20及びメインバイブB25と連結部材5つとを更に溶
着する場合は木本の技術が必要となることは言うまでも
ない。図示はしていないが連結部材59に溶接される各
チューブを直接溶接できる長さにしてもよい。
上記したように、本発明によるフレーム構造においては
、フレーム構造を組み立てる前に上記合わせ部その他に
て分けられるいくつかのブロック部分に分けて製作する
方式を採用しているために、フレーム構造の各部分を全
て別個に製作して管理する従来方式のものに比して、フ
レーム構造の精度管理及び部品の在庫管理が簡素になっ
ている。
また、ヘッドパイプの機械加工を上記ブロック製作時に
行い得るので、加工対象が比較的小さくて済み、機械加
工が容易となっている。
以上詳述した如(、本発明による跨座型車両のフレーム
構造においては、フロントフォークを軸承するヘッドパ
イプとスイングアームを枢支するピボット部とを連結す
るフレームを、該ヘッドパイプに前端部にて結合して後
下方に向けて延在する左右一対の第1フレーム部材と、
各々該第1フレーム部材の後端に接合して下方に向けて
伸長し且つ上記ピボット部を有する左右一対の第2フレ
ーム部材とにより構成し、該第2フレーム部材に前端部
にて結合して後上方に向って伸長するシート支持部材を
設けている。
このように、第1及び第2フレーム部材の接合部にてヘ
ッドパイプとピボット部との相対変位を吸収し得る構成
の故、当該フレーム構造を溶接により組み立てる際に生
ずる歪による製作誤差を該接合部を連結するときに調節
することが出来、組立作業終了後における特殊な装置に
よる長時間に亘る歪取り作業を必要としないのでフレー
ム構造の精度管理が容易となっているのである。
また、上述の如(、スイングアーム枢支用のピボット部
を含む第2フレーム部祠にシート支持部材を接合した構
成の故、該シート支持部材が補強部材として作用し、第
2フレーム部Hの剛性が増大しているのである。また、
このように、第2フレーム部材にシート支持部材を接合
した構成の故、第2フレーム部材とシート支持部材を1
つのブロックとして小組みしたものを、上記第1フレー
ム部材を含む他のブロックに対して接合する工法を採用
することが出来、それ故にフレーム構造の精度管理が更
に簡略化されると共に、部品管理の容易化も達成される
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による第1実施例たるフレーム構造を備
えた自動二輪車の側面図、第2図、第3図及び第4図は
第1図に示したフレーム構造の各々側面図、平面図及び
正面図、第5図(田及び山)は第1図ないし第4図に示
したフレーム構造の合わせ部の溶接例を示す拡大図、第
6図、第7図く田及び(b)は本発明による第2実施例
たるフレーム構造の各々側面図、平面図及び正面図、第
8図は本発明による第3実施例たるフレーム構造を備え
た自動二輪車の側面図、第9図(a3及び山)は第8図
に示したフレーム構造の一部拡大図、第9図(C)は第
8図に示したフレーム構造の変形例を示す図、第10図
は従来のフレーム構造を含む自動二輪車の側面図である
。 主要部分の符号の説明 1.34.57・・・・・・フレーム構造4・・・・・
・シート 5・・・・燃料タンク 6・・・・・・工〉ジン 8.35・・・・ヘットバイブ 15・・・・・・メインバイブA 16・・・・サブメインバイブ 17.40・・・・・・ダウンチューブA18.26.
42.49・・・・・・合わせ部20.44・・・・・
・ダウンチューブB22.58・・・・ステップホルダ 25・・・・・・メインバイブB 28.50・・・・・シートレール 29.54・・・・・・クロスバイブ 第4図 只 第5図 (a) (b) 第 7 図  (b)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. フロントフォークを回動自在に軸承するヘッドパイプに
    前端部にて結合して後下方に向けて延在する左右一対の
    第1フレーム部材と、各々前記第1フレーム部材の後端
    に接合して下方に向けて伸長し且つ後輪を軸支するスイ
    ングアームの前端部を枢支するピボット部を有する左右
    一対の第2フレーム部材とを含み、前記第2フレーム部
    材に前端部にて結合して後上方に向って伸長するシート
    支持部材を有することを特徴とする跨座型車両用のフレ
    ーム構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011084231A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車のフレーム構造

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