JPH02270596A - 隠蔽用シートおよびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、はがき等に記載された内容を隠蔽するため、
その記載箇所のＦに剥離可能に貼着される隠蔽用シート
およびその製造方法に閏するものである。

（従来の技術） 近年、はがき等に記載された内容を秘密化するため、上
記内容を隠蔽し、かつ相手先がその内容を読取ることが
できるようにした郵便はがきやその複層化アタッチメン
トが数々提案されている。

例えば、実開昭６２−９５７１号公報には、透明フィル
ムの上面に表葉紙を接着剤で剥離可能に貼着するととも
に、同透明フィルムの下面を透明接着剤によってはがき
表面に貼着するようにしたものが示されている。このア
タッチメントによれば、同アタッチメントをはがき上の
所望の箇所に貼着することにより、その記載内容が隠蔽
されるとともに、この状態ではがきを投函した後、受取
人が上記透明フィルムの上面から表菓紙を剥離すること
により、はがきの記載内容を読取ることができる。

また、実開昭６３−１１８６３号公報には、郵便はがき
の裏面に透明な保護フィルムを接着する一方、隠蔽性の
あるカバーシートの裏面に熱可塑性樹脂フィルムをラミ
ネートし、両フィルムの間に、上記熱可塑性樹脂フィル
ムと同系で、この樹脂よりも融点の低い熱可塑性樹脂か
らなる結合層を介設し、この結合層の熱押出しによって
、ト記両フィルムを剥離可能に結合したものが開示され
ている。この構造によれば、上記郵便はがきと保護フィ
ルムの接着によりはがきにカバーシートが貼着された状
態となり、この状態から上記保護フィルムに対してカバ
ーシートを剥離することにより、はがきの記載内容を読
取ることができる。

（発明が解決しようとする課題〕 実開昭６２−９５７１号公報に示されるものは、透明フ
ィルムに対して表菓紙を接着剤で貼着するようにしてい
るので、透明フィルムから表菓紙を一旦剥がして密かに
内容を読取り、その後に再度両者を貼着して元の状態に
戻しておくことが可能である。従って、記載内容の機密
性は完全に保たれ得ない。

また、実開昭６３−１１８６３号公報のものは、その製
造の際、はがきの裏面に保護フィルムを接着する工程と
、カバーシートの裏面に熱可塑性樹脂フィルムをラミネ
ートする工程とを別々に行い、さらに、両者を熱ローラ
を通することにより熱融着で結合しなければならないの
で、複雑な工程および長い製造時間を必要とし、また材
料費も高く、コストの面に問題がある。

本発明は、このような事情に鑑み、低コストでａ産に適
し、かつ記載内容の機密性を十分に保つことができる隠
蔽用シートを提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は、不透明なシート本体の片側の面に、紫外線硬
化性樹脂に対して非親和性を有する合成樹脂からなる剥
離層と、硬化された透明な紫外線硬化性樹脂層と、透明
な接着剤層とが順次積層されているものである（ＩＩ請
求項）。

その製造方法としては、不透明なシート本体の片側の面
に、紫外線硬化性樹脂に対して非親和性を有する合成樹
脂を配設して剥離層を形成し、この剥１＠の表面に流動
状態にある紫外線硬化性樹脂を配設し、この紫外線硬化
性樹脂に紫外線を照射することにより同紫外線硬化性樹
脂を硬化させ、この紫外線硬化性樹脂層の表面に透明な
接着剤を配設するものがある（ＩＩ請求項）。

また、上記紫外線硬化性樹脂の表面に透明な接着剤を配
設した後に、この接着剤を通して紫外線を照射すること
により上記紫外線硬化性ａＩｍを硬化させるようにして
もよい（ｒｉ１求項３）。

（作　用〕 請求項１記載のシートによれば、このシートを透明な接
着剤層によってはがき等の表面に貼着することにより、
その記載内容が隠蔽される。そして、このシートの透明
な紫外線硬化性樹脂層から剥離層およびシート本体を剥
がすことによって、上記紫外線硬化性樹Ｗ１ｍｌおよび
接着剤層を通して上記記載内容を読取ることができる。

しかも、この紫外線硬化性樹脂層は既に硬化されている
ので、上記剥離層およびシート本体を剥がした後は再接
稠することができない。

さらに、請求項２記載の製造方法によれば、シート本体
の片側の面に、剥離層および流動状態の紫外線硬化性樹
脂層を配設し、この紫外ＩＱ＃化性樹脂に紫外線を照射
して硬化させた後、その表面に接着剤層を配設するだけ
の作業で、上記紫外線硬化性樹脂が硬化して剥離層に対
して剥離可能な状態となる。

また、請求項３に記載のように、全ての層を積層した後
、接着剤層を通して紫外線を照射することにより紫外線
硬化性樹脂層を硬化させても、同様のシートが得られる
。

（実施例） 本発明の隠蔽用シートの製造方法の一例を第１図〜第４
図に基づいて説明する。

まず、第１図に示されるように、隠蔽用シート本体１２
の裏面に剥離層１４をコーティングする。

上記シート本体１２は不透明で隠蔽性を有するものであ
ればよく、図に示されるように、紙等からなるシート基
材１０の裏面にアルミニウム箔１１を張合わせたものや
他の隠蔽性材料をコーティングしたもの箸が好適である
。また、剥離１１１４は、後記紫外線硬化性樹脂に対し
て非親和性を有し、硬化した紫外Ｉ！硬化性樹脂に対し
て剥離可能なものであればよく、ポリエチレン樹脂やポ
リスチレン樹脂等が好適である。また、塩化ビニルやポ
リプロピレン樹脂等も適用が可能である。

次に、第２図に示されるように、上記剥離［１１４の表
面に流動状態にある透明な紫外線硬化性樹脂を配設し、
紫外線硬化性樹脂１１１６を形成する。

この紫外線硬化性樹脂としては、エポキシアクリレート
樹脂およびポリアクリレート樹脂の混合体等が好適であ
るが、透明性を有し、かつ紫外線により硬化するもので
あれば他のものでもよい。

次に、第３図に示されるように、この紫外線硬化性樹脂
ｗＩＪ１６の表面に透明な接着剤をコーティングして接
着剤層１８を形成する。この接着剤層１８は、上記紫外
線硬化性樹脂１１１６とはがき等とを剥離不可能となる
ような接着力で結合するものであればよく、アクリル系
やゴム系の接着剤等、通常使用されているものを用いれ
ばよい。

次に、同図矢印に示されるように、この接着剤層１８を
通して上記紫外線硬化性樹脂層１６に紫外線を照射する
。これにより、紫外線硬化性樹脂が硬化し、上記剥離［
１１４に対して剥離可能な状態になる。そして、上記接
着剤層１８の表面にセパレーター（剥離紙）２０を貼Ｉ
ｆｆることにより、第４図に示されるように市販可能な
状態となる。

次に、この隠蔽用シートの使用要領を第５図〜第８図に
基づいて説明する。

まず、第５図に示されるように接着剤層１８からセパレ
ーター２０を剥がし、露出した接着剤層１８によって、
第６図に示されるようにシート全体をはがき２２等の所
定箇所（ＩＩ蔽希望箇所）に貼着する。この状態で、貼
着箇所に記載された内容はシート本体１２によって隠蔽
され、はがき２２と接着剤層１８とは剥離できない状態
となる。

その後、第７図および第８図に示されるように、はがき
２２の受取人等が紫外線硬化性樹脂層１６から剥離Ｈ１
４およびシート本体１２を一体に剥がすことにより、上
記受取人等は透明な紫外線硬化性樹脂１１１１６および
接着剤層１８を通して記載内容を読取ることができる。

しかも、上記紫外線硬化性樹脂層１６は既に硬化されて
いるので、剥離Ｗ４１４を剥がした後は再接看すること
ができない。従って、剥離層１４を一旦剥がして密かに
記載内容を読取った優、元の状態に戻すといった操作は
不可能であり、機密性は完全に保たれる。

しかも、この隠蔽シートは、上述のように、シート本体
１２の裏側に！１１１１１１１１４、紫外線硬化性。

樹脂層１６、および接着剤１１１１８を順次コーティン
グし、紫外線硬化性樹脂ｌ！１１１６に紫外線を照射す
るだけの作業で製造することができ、しかも、上記コー
ティングは一般の印刷機械を利用して行うことも可能で
あるため、従来のように複雑な工程を要するはがきやそ
の隠蔽用シートに比べ、砧産化および低コスト化を図る
ことができる。また、熱融着が不要であるとともに、紫
外線の照射作業は短時間で完了するため、製造時間も大
幅に短縮される。

なお、本発明はこのような実施例に限定されず、例とし
て次のような態様をとることも可能である。

（１）上記実施例では、接着剤層１日をコーティングし
た後に、この接着剤１１８の上から紫外線を照射するよ
うにしているが、紫外線硬化性樹脂層１６をコーティン
グした後に直接紫外線を照射し、その後に接着剤層１８
をコーティングするようにしても上記と同様の効果を得
ることができる。

（２）紫外線硬化性樹脂１４１６に対する剥１１４の剥
がれ易さは、紫外線照射端および紫外線硬化性樹脂層１
６の層厚が大きくなる程良好となる。

従って、上記紫外線硬化性や層厚は利用者が使い易い構
造となるように適宜調節すればよい。

（３）各層をコーティングするための手段は、従来から
周知のものを用いればよく、印刷を行う場合にも、マエ
ハバー印刷、グラビヤ印刷、凸版印刷、オフセット印刷
等、種々の印刷法が適用可能である。例えば、従来から
用いられている多色印刷機械を利用すれば、１色目の印
刷部で紫外線硬化性樹脂１１６を印刷し、２色目の印刷
部で接着剤層１８を印刷し、その後セパレーター２０を
粘着面に合わせるようにしながら両者を同時に巻取るこ
とにより、１台の機械でシート全体を製造することが可
能になる。

なお、第１図〜第７図では便宜上各層の厚さを誇張して
描いているが、実際の厚さは通常のシートと同様に微小
なものである。

〔発明の効果〕

以上のように本発明は、不透明なシート本体の片側の面
に、剥離層と、硬化された透明な紫外線硬化性樹脂層と
、透明な接着剤層とを順次積層したものであり、この接
着剤層でシート全体をはがき等に貼着し、かつ紫外線硬
化性樹脂に対して剥離層およびシート本体を剥がした優
は、両者を再び接着することができないので、隠蔽した
記載内容の機密性を十分に保持することができる。

しかも、各層は印刷等の手段で順次コーティングしてい
くだけで形成可能であり、紫外線硬化性樹脂層は、その
コーテイング後、あるいは接着剤層のコーテイング後に
紫外線を照射するだけの作業で剥離層に対し剥離可能と
なるので、従来のように、各層が個別の工程で製造され
、かつ熱融着を必要とするものに比べ、製造時間の短縮
および工程の筒略化によって低コスト化を図ることがで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の一実施例における隠蔽用シ
ートの製造方法を示す断面図、第５図乃至第７図は同隠
蔽用シートの使用要領を示す断面図、第８図は同隠蔽用
シートにおいて紫外線硬化性樹脂層から剥離層およびシ
ート本体を剥がす状態を示す斜視図である。 １２・・・シート本体、１４・・・剥離層、１６・・・
紫外線硬化性樹脂層、１８川接着剤層。 特許出願人　　　　　日本プレート株式会社代　埋　人
　　　　　弁理士　　小谷　悦司同　　　　　　　弁理
士　　長１）　正向　　　　　　　弁理士　　４ｐ藤　
孝夫第　　１　　図 第　　２　　図 第　　３　　図 第　　４　　　図 第　　５　　図 第　　６　　図 第　　７　　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、不透明なシート本体の片側の面に、紫外線硬化性樹
   脂に対して非親和性を有する合成樹脂からなる剥離層と
   、硬化された透明な紫外線硬化性樹脂層と、透明な接着
   剤層とが順次積層されていることを特徴とする隠蔽用シ
   ート。 ２、不透明なシート本体の片側の面に、紫外線硬化性樹
   脂に対して非親和性を有する合成樹脂を配設して剥離層
   を形成し、この剥離層の表面に流動状態にある紫外線硬
   化性樹脂を配設し、この紫外線硬化性樹脂に紫外線を照
   射することにより同紫外線硬化性樹脂を硬化させ、この
   紫外線硬化性樹脂層の表面に透明な接着剤を配設するこ
   とを特徴とする隠蔽用シートの製造方法。 ３、不透明なシート本体の片側の面に、紫外線硬化性樹
   脂に対して非親和性を有する合成樹脂を配設して剥離層
   を形成し、この剥離層の表面に流動状態にある紫外線硬
   化性樹脂を配設し、この紫外線硬化性樹脂の表面に透明
   な接着剤を配設し、この接着剤を通して紫外線を照射す
   ることにより上記紫外線硬化性樹脂を硬化させることを
   特徴とする隠蔽用シートの製造方法。