JPH02265735A - 積層フィルム - Google Patents

積層フィルム

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JPH02265735A
JPH02265735A JP1086448A JP8644889A JPH02265735A JP H02265735 A JPH02265735 A JP H02265735A JP 1086448 A JP1086448 A JP 1086448A JP 8644889 A JP8644889 A JP 8644889A JP H02265735 A JPH02265735 A JP H02265735A
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polyolefin resin
resin layer
perforated
perforated film
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Eiji Kodama
栄司 児玉
Mikiharu Nagamatsu
永松 幹晴
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、積層フィルムに関し、特に電子レンジ加熱食
品等の食品包装用の容器の蓋体や袋体、あるいは防虫剤
や芳香剤等の非食品用の容器の蓋体もしくは袋体等とし
て用いるのに適した積層フィルムに関する。
〔従来の技術〕
各種食品あるいは非食品を包装するための包装体として
、使用前にはシール性が要求され、使用時には通気性あ
るいは通水性を要求されるものがある。
例えば、電子レンジにて加熱調理を行う食品は、通常レ
トルト殺菌された米飯類等をトレイタイプの容器に収納
し、該容器の開口をバリア性を有する蓋材で密封してい
る。これを電子レンジで調理する際には、容器内の圧力
を調整するために蓋材を一部剥離したり、つま楊子等で
数個所孔を開けたり、あるいは蓋材全面を剥いで別に形
成されている嵌合蓋を被せる等の必要があった。
またティーバッグ等の食品用袋体は、通常不織布やナイ
ロンネット等により形成されており、使用前の段階では
、外袋として紙袋又はアルミ箔をバリア層とした防湿袋
内に収納されている。
さらに非食品としては、防虫剤を含有させた錠剤を不織
布等の透気性ある包材で個別に包装し、これを複数纏め
てバリア性の包材で集合包装したものなどがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記電子レンジ加熱食品を調理する際に
、その蓋材、の一部だけを剥離すると、この部分からの
水分蒸発が多くなり、調理ムラを生じることがある。ま
た、蓋材に孔を開けるには、そのための道具が必要で手
間がかかり、さらに孔の開は方が不充分であると、調理
中に容器内の圧力が上昇し、破裂する危険性がある。ま
た嵌合蓋を使用するものは、包材コストの面で問題があ
る。
さらにティーバッグで外袋に紙を使用したものは、保香
性、防湿性に劣り、またアルミ箔構成袋を使用したもの
は、コスト的にも、包装工程的にも負担が大きい。
非食品である防虫剤や芳香、消臭剤等においても、ティ
ーバッグと同様の問題がある。
そこで、本発明は、上述のごとき使用形態をとる各種製
品の包装用として好適な積層フィルムを提供することを
目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の積層フィルムは、
非熱収縮性のベースフィルムと、非熱収縮性の有孔フィ
ルムとを、ポリオレフィン系樹脂層を介して積層した積
層フィルムであって、該ポリオレフィン系樹脂層は、前
記ベースフィルムとは強く接着され、前記有孔フィルム
とは剥離可能に接着されていることを特徴としている。
さらに本発明は、前記有孔フィルムには、少なくとも1
か所のスリットが形成されていること、前記ポリオレフ
ィン系樹脂層と有孔フィルムとの間には、少なくともい
ずれか一方とは接着性を有しない紙又は合成樹脂製のテ
ープ又はフィルムが部分的に挟み込まれていること、前
記ポリオレフィン系樹脂層は、ベースフィルムと有孔フ
ィルムとの間に、押出しラミネート法により積層されて
いること、前記ポリオレフィン系樹脂層は、ポリエチレ
ン樹脂、又はポリエチレンとポリプロピレンとの混合樹
脂、もしくはエチレン−酢酸ビニル共重合体により形成
されることを特徴とするものを含むものである。
〔作 用〕
上記のごとく構成した積層フィルムで前記容器の蓋材あ
るいは蓋体や袋体を形成し、使用直前にベースフィルム
とポリオレフィン系樹脂層とを有孔フィルムから剥離す
ることにより、適度な通気性あるいは通水性を有する有
孔フィルムが蓋材等として残り、通気あるいは通水等の
目的が達成される。
また有孔フィルムにスリットを形成しておくことにより
、ベースフィルムとポリオレフィン系樹脂層とを剥離す
る際の開始点とすることができる。
さらに、この積層フィルムのポリオレフィン系樹脂層と
有孔フィルムとの間に、少なくともどちらか一方とは接
着性を有しない紙やフィルムを部分的に積層することに
より、この部分を、剥離する際のつまみ片として用いる
ことができ、ベースフィルムとポリオレフィン系樹脂層
との剥離が極めて容易となる。
そして、ポリオレフィン系樹脂は、押出しラミネート法
により容易に積層でき、また上記種類の樹脂を用いるこ
とにより、有孔フィルムとの接着強度を剥離が容易で、
かつ使用前には十分な接着力とすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を、実施例及び実験例に基いて、さらに詳
細に説明する。
第1図は本発明の積層フィルムの基本構成を示す断面図
、第2図は積層フィルムを容器の蓋材として用いた一実
施例を示す断面図、第3図はベースフィルムとポリオレ
フィン樹脂層を有孔フィルムから剥離する状態を示す断
面図、第4図は積層フィルムで袋体を形成した一実施例
を示す断面図、第5図はスリットを形成した積層フィル
ムを容器の蓋材として用いた一実施例を示す断面図、第
6図は第5図の積層フィルムの剥離状態を示す断面図、
第7図はテープを挟み込んだ積層フィルムを容器の蓋材
として用いた一実施例を示す断面図、第8図はテープを
挟み込んだ積層フィルムを容器の蓋材として用いた他の
実施例を示す断面図、第9図は積層フィルムの製造手段
の一例を示す斜視図である。
まず、第1図において、積層フィルム1は、非熱収縮性
のベースフィルム2と、非熱収縮性の有孔フィルム3と
を、ポリオレフィン系樹脂層4を介して積層したもので
あって、ベースフィルム2とポリオレフィン系樹脂層4
との間には、両者を強固に接着するための接着剤層5を
介在させている。
上記非熱収縮性のベースフィルム2は、電子レンジ加熱
食品の包装材、ティーバッグ等の用途に応じた耐熱性を
有するもので、さらに十分なバリア性を有するものを用
いることが好ましく、例えば、バリア性を有するアルミ
箔、アルミ蒸着フィルム、ナイロン、ポリ塩化ビニリデ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム等
を用いることができる。尚、用途によっては、高度のバ
リア性を有しないフィルム等を用いることもできる。
皇紀有孔フィルム3は、その全面に多数の通孔3aを形
成したもので、ポリエチレン、ポリプロピレンの単体フ
ィルム、又はポリエチレン、ポリプロピレンに易剥離材
層を積層したフィルム等が使用できる。この有孔フィル
ム3としては、その厚みが15〜200即好ましくは1
5〜100μm孔径が0.1〜10IIIm好ましくは
0.1〜2mm程度、孔の間隔が0.5〜20關程度あ
るいは孔の数として1〜1万個/ 100 cd好まし
くは500〜5000 ff5 / 100 cdのも
のを用いることが好ましい。
ベースフィルム2と有孔フィルム3との間に介在するポ
リオレフィン系樹脂層4は、低密度ポリエチレン、直鎖
状ポリエチレン、ポリエチレンとポリプロピレンとのブ
レンド物、ポリプロピレン。
エチレン−酢酸ビニル共重合体等により形成することが
できる。特に、上記有孔フィルム3がポリプロピレン系
樹脂である場合には、低密度ポリエチレン、直鎖状ポリ
エチレン1エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を使用で
き、ポリエチレンとポリプロピレンとのブレンド物の場
合には、ポリプロピレン含量が50重量%以下、望まし
くは30重量%以下にしたものを用いることが好ましい
これにより、熱融着強度を適度に保つことができ、有孔
フィルム3との間を剥離可能な接着強度とすることがで
きる。また、有孔フィルム3がポリエチレンの場合には
、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンとの
ブレンド物等が使用できる。このブレンド物は、ポリプ
ロピレン成分が多くなる様に、ポリエチレン含量を50
重量%以下、望ましくは30重量%以下にすることが好
ましい。
このようなポリオレフィン系樹脂を用いて、ベースフィ
ルム2と有孔フィルム3とを積層するには、通常用いら
れる押出しラミネート法で、ベースフィルム2と有孔フ
ィルム3との間に、ポリオレフィン系樹脂を溶融押出し
することで容易に行うことができる。
また、接着剤層5は、ベースフィルム2とポリオレフィ
ン系樹脂層4との間の接着力を強固なものとするために
設けられるもので、ポリウレタン系等の一般に用いられ
る接着剤(アンカーコート剤)により形成することがで
きる。この接着剤層5は、ベースフィルム2とポリオレ
フィン系樹脂層4との間の接着力を他の手段、例えば熱
融着等により得られる場合には省略することができる。
一方、ポリオレフィン系樹脂層4と有孔フィルム3との
界面は、両者を剥離可能にするために接着剤等を用いず
に押出ラミネート、融着等により接看することが好まし
い。
第2図はこのように形成した積層フィルム1を容器10
の蓋材として用いた例を示している。
この容器10は、通常の電子レンジ加熱食品等を収納す
るもので、該容器10の鍔部11に上記積層フィルム1
の有孔フィルム3側を接着して密封したものである。こ
のように容器10を密封することにより、使用前、即ち
調理前には、前記ベースフィルム2のバリア性により内
部の食品を保護することができ、鮮度や香り等を長期間
保つことができる。
そして、加熱調理を行う際には、第3図に示すように、
積層フィルム1のベースフィルム2とポリオレフィン系
樹脂層4とを一体的に有孔フィルム3から剥離する。こ
れにより、容器10の開口部に有孔フィルム3のみを残
すことができる。
この状態で加熱調理を行うと、容器10の内部に収納さ
れた食品から発生する蒸気等が、有孔フィルム3の通孔
3aから適度に抜けていくため、加熱による圧力上昇で
容器10が破裂することを防止するだけではなく、有孔
フィルム3の全体から適度な量の蒸気を抜くことができ
るので調理ムラを発生させず、適度な蒸らし効果も期待
できるので、最適な状態の仕上りを得ることができる。
尚、有孔フィルム3の通孔3aは、調理する食品の種類
、蒸気の発生量等により適宜に設定することができ、図
に示すように多数の通孔3aを形成した有孔フィルム3
を用いても良いが、例えば容器開口の中心部に1箇所の
み通孔を有する有孔フィルムを用いても目的を達成する
ことが可能である。
第4図は積層フィルム1の有孔フィルム3同士を強固に
貼り合せて袋体12を形成した例を示すものである。こ
のように袋体12を形成して内部に茶菓等を封入し、い
わゆるティーバッグとして使用することもできる。この
場合は、袋体12両面のベースフィルム2とポリオレフ
ィン系樹脂層4とを有孔フィルム3から剥離することに
より通水性を得られ、茶の抽出等を行うことができる。
尚、袋体12の片面は、他のバリア性フィルム。
シート等で形成することもできる。
また、第5図及び第6図に示すように、有孔フィルム3
の一部に、スリット6を形成しておくことにより、有孔
フィルム3からベースフィルム2とポリオレフィン系樹
脂層4とを剥離する際の操作性を向上させることができ
る。例えば、容器10の蓋材として用いる場合、有孔フ
ィルム3のスリット6を有する部分を容器10の鍔部1
1から僅かに突出させて、つまみ片7としておくことに
より、該つまみ片7を上方に引くことで有孔フィルム3
の端部をスリット部6から切断してベースフィルム2.
ポリオレフィン系樹脂層4と一体的に引上げることがで
きる。これにより、ベースフィルム2.ポリオレフィン
系樹脂層4を有孔フィルム3から剥離させるきっかけと
することができるので、積層フィルム1の切断面から剥
離を開始するものに比べて剥離を容易に行うことができ
る。
尚、上記第5図、第6図及び下記第7図、第8図に示す
積層フィルム1の外面側、即ちベースフィルム2の表面
には、適宜な印刷を施したポリプロピレンあるいはポリ
エチレンテレフタレート等からなる印刷層2aが形成さ
れている。
また、第7図及び第8図に示すように、前記ポリオレフ
ィン系樹脂層4と有孔フィルム3との間に、少なくとも
いずれか一方とは接着性を有しない紙又は合成樹脂製の
テープ又はフィルム(以下、単にテープという)8を部
分的に挟み込むことによっても、剥離操作性を向上させ
ることができる。
この部分的に挟み込まれるテープ8は、少なくともいず
れか一方とは接着性を有しないもので、例えば、片面に
粘着剤8aを塗布したクラフト紙テープやセロハンテー
プ又はポリエチレンテレフタレートテープやポリプロピ
レンチーブ等が使用できる。この積層フィルム1が最終
的にボイル食品やレトルト食品等の加熱食品用容器等に
用いられる場合には耐熱性、耐水性に優れたポリエチレ
ンテレフタレートチーブやポリプロピレンテープを用い
ることが望ましい。また、いずれか一方にのみ粘着剤の
塗付されているものは、製造時の固定に好都合であるが
、そうでないものでも、ポリオレフイン系樹脂層4と有
孔フィルム3のいずれか一方にのみ接着性を有するもの
、例えば、溶融押出しされるポリオレフィン系樹脂の材
質と同種のもので、ポリオレフィン系樹脂とのみ熱溶融
接着され易い材質のものなどならば、好適に使用するこ
とができる。
このように形成することにより、ポリオレフィン系樹脂
層4と有孔フィルム3との間に剥離用のガイドとなる手
掛かりが形成され、剥離の開始点とすることができる。
第9図は本発明の積層フィルム1を製造する一手段を示
すもので、前記ベースフィルム2と有孔フィルム3とを
ポリオレフィン系樹脂を介して積層すると同時に前記有
孔フィルム3にスリット6を形成するものである。
即ち、図に示すように、一対の圧着ロール20゜20の
一方からベースフィルム2を供給し、他方から有孔フィ
ルム3を供給するとともに、圧着ロール20の上方に配
置した押出し機21からポリオレフィン系樹脂をシート
状に押出して3者を圧着するものである。このとき、ベ
ースフィルム2の接着面には、ポリオレフィン系樹脂と
の接着強度を得るための接着剤をあらかじめ塗付してお
くことにより、ベースフィルム2とポリオレフィン系樹
脂とを強固に接着することができ、有孔フィルム3とポ
リオレフィン系樹脂とは剥離可能な強度で融着される。
また、有孔フィルム3には、圧着ロール20の手前に設
けたカッター22によりスリット6を形成しておくこと
ができる。また、有孔フィルム3の接着面側にあらかじ
め適度なコロナ放電処理を施すことにより、ポリオレフ
ィン系樹脂との界面接着強度を所望の強さに調整するこ
とができる。尚、上記接着剤の塗付やコロナ放電処理は
、この圧着工程に連続したインラインでも、別工程のア
ウトラインでも行うことができる。
さらに、上記カッター22を設けずに、前記部分的に設
けるテープ8を有孔フィルム3側から有孔フィルム3と
ポリオレフィン系樹脂との間に供給することによって、
前記第7図あるいは第8図に示すように、有孔フィルム
3とポリオレフィン系樹脂層4との間にテープ8を挾み
込むことができる。
次に本発明の詳細な説明する。
実施例1 下記の各材料を用いて積層フィルムを製造した。
ベースフィルム 2軸延伸ポリプロピレン/接着剤/アルミニウム/接着
剤/低密度ポリエチレン[ラミネート側]からなるラミ
ネート品(5(lIM)ポリオリレフィン樹脂 ポリエチレン(メルトインデックス4.0)(40バm
) 有孔フィルム ポリプロピレンフィルム(東セロ化学■製:CMPSO
13C(501m))、孔径0.6■−1孔間隔4關 まず、有孔フィルムにポリオレフィン樹脂を押出ラミネ
ートし、次いでこのポリオレフィン樹脂側と、ベースフ
ィルムの低密度ポリエチレン側とをドライラミネートに
より積層して積層フィルムを得た。
その結果、ポリオレフィン樹脂層と有孔フィルムとの間
の接着強度は100f/151幅(引張り速度200I
IIl/分、180@剥離、以下同様)であった。これ
を190℃X 1kg/cdX 1.5秒の条件で加圧
シールにより製袋したところ、接着強度は1000 g
 / 15 +11幅となった。この加圧シールの前後
とも、ポリオレフィン樹脂層と有孔フィルムの剥離後の
外観は良好であり、有孔フィルムの孔が埋まることもな
かった。
実施例2 ポリオレフィン樹脂をポリプロピレン30重量%と低密
度ポリエチレン70重量%のブレンド品とした以外は実
施例1と同様とした。
その結果、ポリオレフィン樹脂層と有孔フィルムとの間
の接着強度は180 g / 15 ms幅であった。
これを同様に加圧シールにより製袋したところ、接着強
度は1200 g / 15 ms幅となった。
この加圧シールの前後とも、ポリオレフィン樹脂層と有
孔フィルムの剥離後の外観は良好であり、有孔フィルム
の孔が埋まることもなかった。
次いで、得られた積層フィルムで121℃×30分のレ
トルト処理を行ったところ、ポリオレフィン樹脂層の自
然剥離(デラミ)等の現象は全く見られず、処理後のベ
ースフィルム/ポリオレフィン樹脂層と有孔フィルムと
の剥離性も極めて良好であった。
実施例3 下記の各材料を用いて積層フィルムを製造した。
ベースフィルム 2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム(16ハ
m) /アルミ箔(12即)/低密度ポリエチレンフィ
ルム(35um)[ラミネート側]のドライラミネート
品 ポリオリレフィン樹脂 実施例1に同じ 有孔フィルム 実施例1に同じ。
上記ベースフィルムを押出ラミネーターの1次側より繰
出し、有孔フィルムを2次側より同時に繰出しながら、
ポリオレフィン樹脂を樹脂温約310℃でTダイ型口金
よりベースフィルムと有孔フィルムとの間に押出し、圧
着後に巻取った。また、有孔フィルムのラミネート側に
は、あらかじめアウトラインでコロナ処理を施し、表面
ぬれ指数を40dyne以上としたものを用いた。
このようにして得られた積層フィルムのベースフィルム
とポリオレフィン樹脂層との接着強度は、1500r/
15■■幅であり、ポリオレフィン樹脂層と有孔フィル
ムとの接着強度は1.30 g / 15■謹幅であっ
た。また、この積層フィルムを、有孔フィルム側をシー
ル側として、ポリプロピレン製容器に、190℃X 1
.  Okg/cix 1. 5secの条件で、熱シ
ールを行った。その結果、ポリオレフィン樹脂層と有孔
フィルムとの熱シール部における接着強度は950g/
15關幅であり、ベースフィルム/ポリオレフィン樹脂
層と有孔フィルムとの手による剥離性及び外観は良好で
あった。
さらに、得られた積層フィルムを121℃×30分でレ
トルト処理したが、デラミ等の現象は全く見られず、処
理後のベースフィルム/ポリオレフィン樹脂層と有孔フ
ィルムとの剥離性も極めて良好であった。
実施例4 下記の各材料を用いて積層フィルムを製造した。
ベースフィルム 2軸延伸ポリプロピレンフイルム(20gm)とアルミ
箔(9Um)[ラミネート側]とのドライラミネート品 ポリオリレフィン樹脂 ポリプロピレン10重量%と低密度ポリエチレン90重
量%のブレンド品 有孔フィルム 実施例1に同じ。
上記ベースフィルムを押出ラミネーターの1次側より繰
出し、有孔フィルムを2次側より同時に繰出しながら、
ポリオレフィン樹脂を樹脂温約300℃でTダイ型口金
よりベースフィルムと有孔フィルムとの間に押出し、圧
着後に巻取った。この時、ベースフィルムのアルミ箔側
にはインラインであらかじめポリエステルウレタン系接
着剤を塗布して乾燥させた。また、有孔フィルムのラミ
ネート側には、あらかじめアウトラインでコロナ処理を
施し、表面ぬれ指数を40 dyne以上としたものを
用いた。
また、繰り出されて押出しラミネートされる直前の有孔
フィルムには、前記第9図に示す手段によりスリットを
入れた。
このようにして得られた積層フィルムのベースフィルム
とポリオレフィン樹脂層との接着強度は、1700 K
 / 15 mm幅であり、ポリオレフィン樹脂層と有
孔フィルムとの接着強度は100 g / 15關幅で
あった。また、この積層フィルムを、有孔フィルム側を
シール側として、ポリプロピレン製容器に、190℃X
 1. 0kg/cjX i、  5secの条件で、
前記第5図に示すようにスリットを位置させて熱シール
を行った。その結果、ポリオレフィン樹脂層と有孔フィ
ルムとの熱シール部における接着強度は1000 g 
/ 15 mm幅であり、ベースフィルム/ポリオレフ
ィン樹脂層と有孔フィルムとの手による剥離性及び外観
は良好であった。
この時、ポリオレフィン樹脂層と有孔フィルムとの界面
での剥離のきっかけは、スリット部から容易に得ること
ができた。
さらに、得られた積層フィルムを121℃×30分でレ
トルト処理したが、デラミ等の現象は全く見られず、処
理後のベースフィルム/ポリオレフィン樹脂層と有孔フ
ィルムとの剥離性も極めて良好であった。
実施例5 ポリオレフィン樹脂をポリプロピレン30重量%と低密
度ポリエチレン70重量%のブレンド品とした以外は実
施例4と同様とし、有孔フィルムを繰り出すと同時に2
011I1幅クラフト粘着テープを、粘着剤を有孔フィ
ルム側にして繰り出し、ポリオレフィン樹脂と有孔フィ
ルムとの間に挟み込んだ。
このようにして得られた積層フィルムのベースフィルム
とポリオレフィン樹脂層との接着強度は、1600 g
 / 15 arm幅であり、ポリオレフィン樹脂層と
有孔フィルムとの接着強度は100 g / 15 m
m幅であった。また、この積層フィルムを、前記第7図
に示すようにして実施例3と同条件でポリプロピレン製
容器に熱シールを行った。その結果、ポリオレフィン樹
脂層と有孔フィルムとの熱シール部における接着強度は
1000 g / 15 m+x幅であり、ベースフィ
ルム/ポリオレフィン樹脂層と有孔フィルムとの手によ
る剥離性及び外観は良好であった。この時、ポリオレフ
ィン樹脂層と有孔フィルムとの界面での剥離は、両者の
間に挟み込んだテープ部から容易に行うことができた。
さらに、得られた積層フィルムを同様にしてレトルト処
理したが、デラミ等の現象は全く見られず、処理後のベ
ースフィルム/ポリオレフィン樹脂層と有孔フィルムと
の剥離性も極めて良好であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の積層フィルムは、ベース
フィルムと有孔フィルムとをポリオレフィン系樹脂層を
介して積層し、ポリオレフィン系樹脂層と、ベースフィ
ルムとを強く接着し、有孔フィルムとを剥離可能に接着
したから、ベースフィルム/ポリオレフィン樹脂層を剥
離することによって有孔フィルムが露出し、通気性1通
水性が得られるため、電子レンジ加熱調理食品等をはじ
めとして、各種食品、非食品用の包材として広く利用す
ることができる。また、ティーバッグのような包装体は
、現在行なわれている二重包装が不要となり、本発明の
積層フィルム単独包装で、その機能を発揮することがで
きる。
さらに、有孔フィルムにスリットを形成したり、少なく
ともいずれか一方には接着性を有しないテープを挟み込
むことにより、剥離する際のきっかけを作ることができ
るので、剥離操作性を向上させることができる。
また、ポリオレフィン系樹脂層は、溶融押出し法により
ベースフィルムと有孔フィルムとの間に容易に形成でき
、また前述のポリエチレン樹脂、又はポリエチレンとポ
リプロピレンとの混合樹脂、もしくはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等の樹脂を用いることにより、有孔フィル
ムとの接着強度を剥離が容易で、かつ使用前には十分な
接行力とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の積層フィルムの基本構成を示す断面図
、第2図は積層フィルムを容器のM祠として用いた一実
施例を示す断面図、第3図はベースフィルムとポリオレ
フィン樹脂層を有孔フィルムから剥離する状態を示す断
面図、第4図は積層フィルムで袋体を形成した一実施例
を示す断面図、第5図はスリットを形成した積層フィル
ムを容器の蓋材として用いた一実施例を示す断面図、第
6図は第5図の積層フィルムの剥離状態を示す断面図、
第7図はテープを挟み込んだ積層フィルムを容器の蓋材
として用いた一実施例を示す断面図、第8図はテープを
挟み込んだ積層フィルムを容器の蓋材として用いた他の
実施例を示す断面図、第9図は積層フィルムの製造手段
の一例を示す斜視図である。 1・・・積層フィルム  2・・・ベースフィルム3・
・・有孔フィルム 層  5・・・接着剤層 まみ片  8・・・テープ 鍔部  12・・・袋体 4・・・ポリオレフィン系樹脂 6・・・スリット  7・・・つ 10・・・容器 11 ・・・ カl カ2円

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、非熱収縮性のベースフィルムと、非熱収縮性の有孔
    フィルムとを、ポリオレフィン系樹脂層を介して積層し
    た積層フィルムであって、該ポリオレフィン系樹脂層は
    、前記ベースフィルムとは強く接着され、前記有孔フィ
    ルムとは剥離可能に接着されていることを特徴とする積
    層フィルム。 2、前記有孔フィルムには、少なくとも1か所のスリッ
    トが形成されていることを特徴とする請求項1記載の積
    層フィルム。 3、前記ポリオレフィン系樹脂層と有孔フィルムとの間
    には、少なくともいずれか一方とは接着性を有しない紙
    又は合成樹脂製のテープ又はフィルムが部分的に挟み込
    まれていることを特徴とする請求項1記載の積層フィル
    ム。 4、前記ポリオレフィン系樹脂層は、ベースフィルムと
    有孔フィルムとの間に、押出しラミネート法により積層
    されることを特徴とする請求項1記載の積層フィルム。 5、前記ポリオレフィン系樹脂層は、ポリエチレン樹脂
    、又はポリエチレンとポリプロピレンとの混合樹脂、も
    しくはエチレン−酢酸ビニル共重合体により形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の積層フィルム。
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