JPH02265051A - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体Info
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- JPH02265051A JPH02265051A JP1087306A JP8730689A JPH02265051A JP H02265051 A JPH02265051 A JP H02265051A JP 1087306 A JP1087306 A JP 1087306A JP 8730689 A JP8730689 A JP 8730689A JP H02265051 A JPH02265051 A JP H02265051A
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Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
発明の技術分野
本発明は、保護膜を有する光記録媒体に係り、さらに詳
しくは、膜割れが発生せず、記録層の保護性能に優れた
保護膜を有する光記録媒体に関する。
しくは、膜割れが発生せず、記録層の保護性能に優れた
保護膜を有する光記録媒体に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点
レーザ光等のエネルギービームを記録層に照射すること
により、記録層に情報を記録したり、記録された情報を
再生することができる光記録媒体としては、コンパクト
ディスク(CD)やCDROMなどのような再生専用型
の光記録媒体と、情報の記録は可能であるが消去不可能
な追記型(Write−Once)の光記録媒体と、情
報の書換えが自由にできる書換え型(Re−Writa
ble)の光記録媒体とが知られている。書換え型の光
記録媒体は、情報の書換えが自由にできるという利便性
がら、近年特に注目されている。
により、記録層に情報を記録したり、記録された情報を
再生することができる光記録媒体としては、コンパクト
ディスク(CD)やCDROMなどのような再生専用型
の光記録媒体と、情報の記録は可能であるが消去不可能
な追記型(Write−Once)の光記録媒体と、情
報の書換えが自由にできる書換え型(Re−Writa
ble)の光記録媒体とが知られている。書換え型の光
記録媒体は、情報の書換えが自由にできるという利便性
がら、近年特に注目されている。
書換え型の記録媒体として、記録層を構成する膜の膜面
に対して垂直な方向に一軸磁気異方性を有する光磁気記
録層を持つ光磁気記録媒体と非晶結晶間の相変化を利用
した相変化光記録媒体が開発されている。
に対して垂直な方向に一軸磁気異方性を有する光磁気記
録層を持つ光磁気記録媒体と非晶結晶間の相変化を利用
した相変化光記録媒体が開発されている。
光磁気記録媒体では、記録層に情報再生用のレーザ光を
照射すると、その部分の磁化状態(大きさ、方向)に対
応して透過光もしくは反射光の偏光面が回転するため、
その現象(ファラデー効果、カー効果)を利用して情報
の再生を可能にしている。情報再生装置のコンパクト化
を図るためには、反射光の偏光面の回転角(カー回転角
)を検出する方が楽なことから、カー効果を利用して情
報の再生を行う方式の光磁気記録媒体が現在では主流で
ある。
照射すると、その部分の磁化状態(大きさ、方向)に対
応して透過光もしくは反射光の偏光面が回転するため、
その現象(ファラデー効果、カー効果)を利用して情報
の再生を可能にしている。情報再生装置のコンパクト化
を図るためには、反射光の偏光面の回転角(カー回転角
)を検出する方が楽なことから、カー効果を利用して情
報の再生を行う方式の光磁気記録媒体が現在では主流で
ある。
ところで、カー回転角が大きい程、情報再生時の読み出
しエラーが少なくなることから、カー回転角を増大させ
るための種々の試みがなされている。
しエラーが少なくなることから、カー回転角を増大させ
るための種々の試みがなされている。
たとえば、特開昭56−156.943号公報では、光
磁気記録膜と透明基板との間にカー効果を高めるための
エンハンス膜としての透明誘電体膜から成る保護膜を介
在させ、見掛は上のカー回転角の増大を図っている。カ
ー効果エンハンス膜としての透明誘電体膜から成る保護
膜を構成する祠質としては、ZrO、TiOSBI
O、SiOなどの酸化物、CdS、Si N 、A
、clN、SiCSZn Sなどの非酸化物を用いるこ
とが知られている。非酸化物の透明誘電体膜は、酸化物
のものに比べ光磁気記録膜の耐酸化性または耐腐食性を
向上させる保護性能に優れていることがら、保護膜とし
て好ましく用いられ得る。その中でも、513N4は特
に記録膜の保護性能に優れていることから、保護膜とし
て用いられることが期待されている。
磁気記録膜と透明基板との間にカー効果を高めるための
エンハンス膜としての透明誘電体膜から成る保護膜を介
在させ、見掛は上のカー回転角の増大を図っている。カ
ー効果エンハンス膜としての透明誘電体膜から成る保護
膜を構成する祠質としては、ZrO、TiOSBI
O、SiOなどの酸化物、CdS、Si N 、A
、clN、SiCSZn Sなどの非酸化物を用いるこ
とが知られている。非酸化物の透明誘電体膜は、酸化物
のものに比べ光磁気記録膜の耐酸化性または耐腐食性を
向上させる保護性能に優れていることがら、保護膜とし
て好ましく用いられ得る。その中でも、513N4は特
に記録膜の保護性能に優れていることから、保護膜とし
て用いられることが期待されている。
しかしながら、513N4から成る透明誘電体膜は、保
護膜としての機能はたとえ十分であっても、屈折率が1
.8〜2.0であり、他の非酸化物系の誘電体膜形成材
料(Zn 5SCd S、SlC等)の屈折率に比較し
て低く、カー効果のエンハンス効果が低いという問題点
を有する。
護膜としての機能はたとえ十分であっても、屈折率が1
.8〜2.0であり、他の非酸化物系の誘電体膜形成材
料(Zn 5SCd S、SlC等)の屈折率に比較し
て低く、カー効果のエンハンス効果が低いという問題点
を有する。
このような問題点を解決するために、特開昭61−22
458号公報に示すように、窒化シリコン513N4を
主成分とし、Ti5Zr、Mo等の元素を第三成分とし
て含む透明誘電体薄膜を保護膜兼カー効果エンハンス膜
として用いる技術が開発されている。
458号公報に示すように、窒化シリコン513N4を
主成分とし、Ti5Zr、Mo等の元素を第三成分とし
て含む透明誘電体薄膜を保護膜兼カー効果エンハンス膜
として用いる技術が開発されている。
しかしながら、Si3N4から成る誘電体薄膜に、この
ように第三成分としての元素を含ませ、これを基板上に
積層させ、保護膜兼カー効果エンハンス膜として用いる
場合には、保護膜の膜割れが生じやすくなると共に、記
録層の保護性能が低下する虞があった。
ように第三成分としての元素を含ませ、これを基板上に
積層させ、保護膜兼カー効果エンハンス膜として用いる
場合には、保護膜の膜割れが生じやすくなると共に、記
録層の保護性能が低下する虞があった。
本発明者等は、光磁気記録媒体および相変化光記録媒体
等を含む光記録媒体の保護膜について鋭意研究した結果
、Si、CrおよびNを少なくとも含む透明誘電体薄膜
を、光記録媒体の保護膜として用いた場合に、膜割れが
発生せず、耐腐食性に優れ、かつ光学的エンハンス効果
に優れた保護膜が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
等を含む光記録媒体の保護膜について鋭意研究した結果
、Si、CrおよびNを少なくとも含む透明誘電体薄膜
を、光記録媒体の保護膜として用いた場合に、膜割れが
発生せず、耐腐食性に優れ、かつ光学的エンハンス効果
に優れた保護膜が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
発明の目的
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、膜割れが発
生せず、耐腐食性に優れ、しがも光学的エンハンス効果
をも有する保護膜を持つ光記録媒体を提供することを目
的とする。
生せず、耐腐食性に優れ、しがも光学的エンハンス効果
をも有する保護膜を持つ光記録媒体を提供することを目
的とする。
発明の概要
本発明に係る光記録媒体は、基板上に記録層を有し、こ
の記録層の光反射側および/または光透過側に保護膜を
有する光記録媒体であって、前記保護膜が、少なくとも
Si、CrおよびNを含むことを特徴としている。
の記録層の光反射側および/または光透過側に保護膜を
有する光記録媒体であって、前記保護膜が、少なくとも
Si、CrおよびNを含むことを特徴としている。
保護膜中に含まれるSlとCrとの原子数比は、Sj
Cr 中のXで表わした場合に、1− x
x O805≦X≦0,4であることが好ましい。
Cr 中のXで表わした場合に、1− x
x O805≦X≦0,4であることが好ましい。
このような本発明に係る光記録媒体によれば、保護膜中
に、SiおよびN以外にCrも含有しているので、保護
膜の膜割れが発生しにくくなると共に、記録層の保護性
能も向上する。
に、SiおよびN以外にCrも含有しているので、保護
膜の膜割れが発生しにくくなると共に、記録層の保護性
能も向上する。
また、このような保護膜を基板もしくは記録層上に成膜
するに際しては、Crを含まない窒化シリコン膜を成膜
する場合には採用できない直流電源(D C)反応性ス
パッタリング法を採用することが可能になり、成膜の作
業性が大幅に向上する。
するに際しては、Crを含まない窒化シリコン膜を成膜
する場合には採用できない直流電源(D C)反応性ス
パッタリング法を採用することが可能になり、成膜の作
業性が大幅に向上する。
発明の詳細な説明
以下、本発明を図面に示す実施例を参照しつつ、具体的
に説明する。
に説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る光記録媒体の断面図、
第2図は本発明の他の実施例に係る光記録媒体の断面図
である。
第2図は本発明の他の実施例に係る光記録媒体の断面図
である。
本発明に係る光記録媒体1は、たとえば第1図に示すよ
うに、基板2上に保護膜3と記録層4とがこの順で積層
された構造を有している。また、本発明では、保護膜3
は、基板2と記録層4との間には設けないで、記録層4
の表面にのみ積層させるようにして、光記録媒体を構成
するようにしても良く、また基板/保護膜/記録層/保
護膜の順序で積層されていてもよい。また記録層4の表
面には第2図に示すように、反射膜5を積層させるよう
にしても良く、記録層の上に積層した保護膜上にさらに
反射膜を積層してもよい。
うに、基板2上に保護膜3と記録層4とがこの順で積層
された構造を有している。また、本発明では、保護膜3
は、基板2と記録層4との間には設けないで、記録層4
の表面にのみ積層させるようにして、光記録媒体を構成
するようにしても良く、また基板/保護膜/記録層/保
護膜の順序で積層されていてもよい。また記録層4の表
面には第2図に示すように、反射膜5を積層させるよう
にしても良く、記録層の上に積層した保護膜上にさらに
反射膜を積層してもよい。
第1,2図に示す実施例は、基板2側からレーザ光等の
エネルギービームが矢印A方向から入射し、逆方向に反
射する光の光学特性変化を検出するタイプの光記録媒体
を示す。この実施例では、基板2と記録層4との間に保
護膜3が積層されていることから、この保護膜3は光の
光学特性変化をエンハンスするエンハンス膜としても機
能する。
エネルギービームが矢印A方向から入射し、逆方向に反
射する光の光学特性変化を検出するタイプの光記録媒体
を示す。この実施例では、基板2と記録層4との間に保
護膜3が積層されていることから、この保護膜3は光の
光学特性変化をエンハンスするエンハンス膜としても機
能する。
本発明では、上記のような基板2の材質は特に限定され
ないが、透明基板であることが好ましく、具体的には、
ガラスやアルミニウム等の無機材料の他に、ポリメチル
メタクリレート、ポリエーテル−1・、ポリカーボネー
トとポリスチレンのポリマーアロイ、米国特許第481
4778号明細書に示されるような非晶質ポリオレフィ
ン、ポリ4−メチル1−ペンテン、エポキシ樹脂、ポリ
エーテルザルフォン、ポリサルフォン、ポリエーテルイ
ミド、エチレン・テトランクロドデセン共重合体等の有
機材料等を使用できる。
ないが、透明基板であることが好ましく、具体的には、
ガラスやアルミニウム等の無機材料の他に、ポリメチル
メタクリレート、ポリエーテル−1・、ポリカーボネー
トとポリスチレンのポリマーアロイ、米国特許第481
4778号明細書に示されるような非晶質ポリオレフィ
ン、ポリ4−メチル1−ペンテン、エポキシ樹脂、ポリ
エーテルザルフォン、ポリサルフォン、ポリエーテルイ
ミド、エチレン・テトランクロドデセン共重合体等の有
機材料等を使用できる。
また本発明では、記録層4の材質も特に限定されないが
、記録層4が光磁気記録層である場合には、記録層4は
、(i)3d遷移金属から選ばれる少なくとも1種と、
(iii )希土類から選ばれる少なくとも]種の元素
とからなっているが、または(i)3d遷移金属から選
ばれる少なくとも1種と、(ii )耐腐食性金属と、
(iii )希土類から選ばれる少なくともコ一種の元
素とからなっていることが好ましい。
、記録層4が光磁気記録層である場合には、記録層4は
、(i)3d遷移金属から選ばれる少なくとも1種と、
(iii )希土類から選ばれる少なくとも]種の元素
とからなっているが、または(i)3d遷移金属から選
ばれる少なくとも1種と、(ii )耐腐食性金属と、
(iii )希土類から選ばれる少なくともコ一種の元
素とからなっていることが好ましい。
])3d遷移金属としては、Fe、Co、Tj。
■、Cr、Mn、Ni XCIJ、Znなどが用いられ
るが、このうちFeまたはCoあるいはこの両者である
ことが好ましい。
るが、このうちFeまたはCoあるいはこの両者である
ことが好ましい。
(ii )耐腐食性金属は、記録層4に含ませることに
よって、この光磁気記録層の耐酸化、性を高めることが
できる。このような耐腐食性金属としては、PL、Pd
、Ti、Zr、Ta、Mo、Nbなどが用いられるが、
このうちPL、Pd、Tiが好ましくとくにptまたは
Pdあるいはこの両者であることが好ましい。
よって、この光磁気記録層の耐酸化、性を高めることが
できる。このような耐腐食性金属としては、PL、Pd
、Ti、Zr、Ta、Mo、Nbなどが用いられるが、
このうちPL、Pd、Tiが好ましくとくにptまたは
Pdあるいはこの両者であることが好ましい。
(iit )希土類元素としては、たとえばGd5Tb
、DyXHo、Er、Tm、Yl)、Lu5La。
、DyXHo、Er、Tm、Yl)、Lu5La。
Ce、Pr、NdSPm、Sm、Euなとが挙げられる
が、このうちGdXTb、Dy5Ho。
が、このうちGdXTb、Dy5Ho。
N d XS m XP rが好ましく用いられる。
記録層4が光磁気記録層以外の、たとえば相変化型記録
層である場合には、記録層4は、たとえば、Teを主成
分とした合金薄膜、T e−G c−3b合金薄膜、I
n−3b−T e合金簿膜、Seを主成分とした合金
薄膜等で構成される。
層である場合には、記録層4は、たとえば、Teを主成
分とした合金薄膜、T e−G c−3b合金薄膜、I
n−3b−T e合金簿膜、Seを主成分とした合金
薄膜等で構成される。
また本発明では、第2図に示すような反射膜5の材質も
特に限定されないが、たとえば、熱伝導率が2J/cm
−8ec−に以下好ましくは]−J / cm・5eC
−に以下であるような金属または合金から構成されてい
ることが望ましい。
特に限定されないが、たとえば、熱伝導率が2J/cm
−8ec−に以下好ましくは]−J / cm・5eC
−に以下であるような金属または合金から構成されてい
ることが望ましい。
さらに好ましくは、反射膜5は、反射率か50%以上好
ましくは70%以」二であり、かつ熱伝導率が2J/c
m−8ec−に以下好ましくはI J / cm・5e
e−に以下であるような金属または合金から構成されて
いる。
ましくは70%以」二であり、かつ熱伝導率が2J/c
m−8ec−に以下好ましくはI J / cm・5e
e−に以下であるような金属または合金から構成されて
いる。
具体的には、反射膜5は、熱伝導率が2 J / cm
・5ec−に以下のニッケル系合金、熱伝導率が0、
71. J /cm ・5ec−にであるpt、熱伝導
率が0.76J/cm−sec−にであるPd、熱伝導
率が0.22J/cm−sec−にであるTj、または
熱伝導率が0.99J/cm−sec −にであるCo
、熱伝導率が0.23J/cm−sec −にであるZ
rあるいはこれらの合金か例示できる。
・5ec−に以下のニッケル系合金、熱伝導率が0、
71. J /cm ・5ec−にであるpt、熱伝導
率が0.76J/cm−sec−にであるPd、熱伝導
率が0.22J/cm−sec−にであるTj、または
熱伝導率が0.99J/cm−sec −にであるCo
、熱伝導率が0.23J/cm−sec −にであるZ
rあるいはこれらの合金か例示できる。
本発明では、このような光記録媒体1における保護膜3
を、少なくともSi CrおよびNを含む薄膜で構成
している。保護膜311のSj CrおよびNの含有
原子数比は、式1−x X I−y N、中のx
、yで表わしくSj Cr ) た場合に、0.05≦X≦0.4、好ましくは0.1≦
X≦0.3.0≦y≦0.9、好ましくは0.2≦y≦
4/7である。
を、少なくともSi CrおよびNを含む薄膜で構成
している。保護膜311のSj CrおよびNの含有
原子数比は、式1−x X I−y N、中のx
、yで表わしくSj Cr ) た場合に、0.05≦X≦0.4、好ましくは0.1≦
X≦0.3.0≦y≦0.9、好ましくは0.2≦y≦
4/7である。
このような範囲でSi、CrおよびNを含ませることに
よって、膜割れが発生せず、さらに記録層の保護性能に
優れた保護膜が得られると共に、Crを含まない場合に
比べて光学的エンハンス効]1 果を大きくすることができる。また、」二を己したよう
な範囲でCrを含まぜることにより、Crを含まないS
i−N薄膜を成膜する際には、採用することかできな
かった直流電源による反応性スパッタリングに・よる保
護膜の成膜が可能になり、成膜作業性が大幅に向」二す
る。
よって、膜割れが発生せず、さらに記録層の保護性能に
優れた保護膜が得られると共に、Crを含まない場合に
比べて光学的エンハンス効]1 果を大きくすることができる。また、」二を己したよう
な範囲でCrを含まぜることにより、Crを含まないS
i−N薄膜を成膜する際には、採用することかできな
かった直流電源による反応性スパッタリングに・よる保
護膜の成膜が可能になり、成膜作業性が大幅に向」二す
る。
本発明では、記録層4の膜厚は、好ましくは50〜50
00人、特に好ましくは1.00〜2000人であり、
保護膜3の膜厚は、50〜5000人、特(こ好ましく
は100〜3000人である。
00人、特に好ましくは1.00〜2000人であり、
保護膜3の膜厚は、50〜5000人、特(こ好ましく
は100〜3000人である。
このような保護膜3を基板2」二または記録層3上に成
膜するには、Siターゲット」二にCrチップを並べた
複合ターゲットまたはS i−Cr合金ターゲットを用
い、希ガスとN2の混合カス雰囲気中で反応性スパッタ
リングを行う。特に陰極カソードとして、S i−Cr
合金ターゲットを用いる場合は、DC反応性スパッタリ
ングで行なうことが好ましい。DC反応性スパッタリン
グは、RFに比べて、成膜速度が速く、成膜作業性に優
れている。希ガスとしては、He、Ne、Ar、Kr等
が例示されるが、好ましくはArを用いる。
膜するには、Siターゲット」二にCrチップを並べた
複合ターゲットまたはS i−Cr合金ターゲットを用
い、希ガスとN2の混合カス雰囲気中で反応性スパッタ
リングを行う。特に陰極カソードとして、S i−Cr
合金ターゲットを用いる場合は、DC反応性スパッタリ
ングで行なうことが好ましい。DC反応性スパッタリン
グは、RFに比べて、成膜速度が速く、成膜作業性に優
れている。希ガスとしては、He、Ne、Ar、Kr等
が例示されるが、好ましくはArを用いる。
本発明では、S i−Cr合金ターゲットを用いること
によって、このDC反応性スパッタリングが可能になっ
た。これはターゲット中にCrを含有させることにより
、スパッタリング時のグロー放電が安定化するためと考
えられる。
によって、このDC反応性スパッタリングが可能になっ
た。これはターゲット中にCrを含有させることにより
、スパッタリング時のグロー放電が安定化するためと考
えられる。
保護膜を成膜するための反応性スパッタリング時におけ
る希ガスとN2の流量比は、9:1〜0゜10、好まし
くは7:3〜2:8である。
る希ガスとN2の流量比は、9:1〜0゜10、好まし
くは7:3〜2:8である。
発明の効果
このような本発明に係る光記録媒体によれば、エンハン
ス膜中に、SiおよびN以外にCrも含有しているので
、保護膜の膜割れが発生しにくくなると共に、記録層の
保護性能も向上する。
ス膜中に、SiおよびN以外にCrも含有しているので
、保護膜の膜割れが発生しにくくなると共に、記録層の
保護性能も向上する。
また、このような保護膜を基板もしくは記録層上に成膜
するに際しては、Crを含まない窒化シリコン膜を成膜
する場合には採用、できないDC反応性スパッタリング
法を採用することが可能になり、成膜の作業性か大幅に
向上する。
するに際しては、Crを含まない窒化シリコン膜を成膜
する場合には採用、できないDC反応性スパッタリング
法を採用することが可能になり、成膜の作業性か大幅に
向上する。
] 3
[実施例]
以下、本発明をさらに具体的な実施例により説明するが
、本発明はこれら実施例に限定されない。
、本発明はこれら実施例に限定されない。
実施例I
Si ターゲット上にCrチップを並べた複合ターゲッ
トをカソードとして用い Ar20SCCM 5N22
0 SCCMの混合ガス雰囲気中(約]、 、 5
mm Torr)で、RF500Wのパフーテ反応性ス
パッタリングを行い、非晶質ポリオレフィンから成る基
板上に、Si CrおよびNを含む約1000人の保
護膜を得た。保護膜中のSjとCrの原子数比は、67
: 33であった。
トをカソードとして用い Ar20SCCM 5N22
0 SCCMの混合ガス雰囲気中(約]、 、 5
mm Torr)で、RF500Wのパフーテ反応性ス
パッタリングを行い、非晶質ポリオレフィンから成る基
板上に、Si CrおよびNを含む約1000人の保
護膜を得た。保護膜中のSjとCrの原子数比は、67
: 33であった。
次にT b−F e−Co合金ターゲットを用い、DC
マグネトロンスパッタ法により20〜50℃でAr雰囲
気下、真空到達度1 、 OX ]、 0 7Tor
r以下の条件で約1000人のT b−F e−Coか
らなる記録層を前記保護膜上に設け、さらに前記と同じ
方法で、この記録層」二に約1. OO0人のSiCr
−Nからなる保護膜と成膜して光記録媒体を得た。この
光記録媒体を85℃、相対湿度85RHで1000時間
放置した後のライフテストを行なった。この時、記録層
の保磁力(He )に変化はなかった。
マグネトロンスパッタ法により20〜50℃でAr雰囲
気下、真空到達度1 、 OX ]、 0 7Tor
r以下の条件で約1000人のT b−F e−Coか
らなる記録層を前記保護膜上に設け、さらに前記と同じ
方法で、この記録層」二に約1. OO0人のSiCr
−Nからなる保護膜と成膜して光記録媒体を得た。この
光記録媒体を85℃、相対湿度85RHで1000時間
放置した後のライフテストを行なった。この時、記録層
の保磁力(He )に変化はなかった。
また、保護膜の光学定数、膜割れ試験の結果を表1に示
す。保護膜の光学定数は、エリプソメータ(波長839
mm)にて測定した。なお膜割れ試験は記録層と記録層
を設ける前の基板/保護膜について行なった。
す。保護膜の光学定数は、エリプソメータ(波長839
mm)にて測定した。なお膜割れ試験は記録層と記録層
を設ける前の基板/保護膜について行なった。
実施例2
SiとCrの焼結体合金ターゲラh(Cr20原子%)
をカソードとして用いた以外は、実施例1と同様にして
基板上および記録層上に5lCrおよびNを含む保護膜
を積層させて光記録媒体を得た。保護膜中のSj とC
rの原子数比は80 : 20であった。実施例1と同
様にライフテストを行なった結果、Hcに変化がなかっ
た。また、実施例]と同様にして保護膜の光学定数およ
び膜割れ試験を行ない、その結果を表1に示す。
をカソードとして用いた以外は、実施例1と同様にして
基板上および記録層上に5lCrおよびNを含む保護膜
を積層させて光記録媒体を得た。保護膜中のSj とC
rの原子数比は80 : 20であった。実施例1と同
様にライフテストを行なった結果、Hcに変化がなかっ
た。また、実施例]と同様にして保護膜の光学定数およ
び膜割れ試験を行ない、その結果を表1に示す。
実施例3
印加電圧をDC300WとしてDC反応性スバッタリン
グを行った以外は、実施例2と同様にして基板上および
記録層」二にSi CrおよびNを含む保護膜を積層
させて光記録媒体を得た。保護膜中のSi とCrの原
子数比は80・20てあった。保護膜形成時には、グロ
ー放電が安定であることが確認された。また実施例]と
同様にしてライフテストを行なった結果、Heに変化が
なかった。
グを行った以外は、実施例2と同様にして基板上および
記録層」二にSi CrおよびNを含む保護膜を積層
させて光記録媒体を得た。保護膜中のSi とCrの原
子数比は80・20てあった。保護膜形成時には、グロ
ー放電が安定であることが確認された。また実施例]と
同様にしてライフテストを行なった結果、Heに変化が
なかった。
このエンハンス膜の光学定数と膜割れについての試験を
実施例1と同様に行ない結果を表1に示す。
実施例1と同様に行ない結果を表1に示す。
比較例]
Si ターゲットを単独でカソードとして用いた以外は
、実施例3と同様にして成膜を試みた。しかし、放電か
安定せず、保護膜を作製することができなかった。
、実施例3と同様にして成膜を試みた。しかし、放電か
安定せず、保護膜を作製することができなかった。
比較例2
Si ターゲット」二に並べたチップをMoとした以外
は、実施例1と同様にして基板上および記録層」二に保
護膜を積層させて光記録媒体を得た。
は、実施例1と同様にして基板上および記録層」二に保
護膜を積層させて光記録媒体を得た。
試験結果を表1に示す。
比較例3
Si ターゲット上に並べたチップをNdとした以外は
、実施例]と同様にして基板上および記録層」二に保護
膜を積層させて光記録媒体を得た。
、実施例]と同様にして基板上および記録層」二に保護
膜を積層させて光記録媒体を得た。
試験結果を表1に示す。
比較例4
Si ターゲット」二に並べたチップをTbとした以外
は、実施例]と同様にして基板」二および記録層上に保
護膜を積層させて光記録媒体を得た。
は、実施例]と同様にして基板」二および記録層上に保
護膜を積層させて光記録媒体を得た。
試験結果を表1に示す。
比較例5
S1ターゲット上に並べたチップをGdとした以外は、
実施例1と同様にして基板上および記録層上に保護膜を
積層させて光記録媒体を得た。
実施例1と同様にして基板上および記録層上に保護膜を
積層させて光記録媒体を得た。
試験結果を表1に示す。
比較例6
Siターゲット上に並べたチップをCoとした以外は、
実施例]と同様にして基板上および記録層上に保護膜を
積層させて光記録媒体を11?た。
実施例]と同様にして基板上および記録層上に保護膜を
積層させて光記録媒体を11?た。
試験結果を表1に示す。
比較例7
S1ターゲ・ソト」二(こ並べたチップをTi とした
以外は、実施例1−と同様にして基板上および記録層上
に保護膜を積層させて光記録媒体を得た。保護膜中のS
iとTIの原子数比は、69:31であった。
以外は、実施例1−と同様にして基板上および記録層上
に保護膜を積層させて光記録媒体を得た。保護膜中のS
iとTIの原子数比は、69:31であった。
試験結果を表1に示す。
比較例8
Siターゲット上に並べたチップをZrとした以外は、
実施例]と同様にして基板上および記録層上に保護膜を
積層させて光記録媒体を得た。保護膜中のSiとZrの
原子数比は、92:8であった。
実施例]と同様にして基板上および記録層上に保護膜を
積層させて光記録媒体を得た。保護膜中のSiとZrの
原子数比は、92:8であった。
試験結果を表1に示す。
[考 察]
実施例では、比較例に比べて膜割れがなく、しかも屈折
率が高く、保護膜もしくは光学的エンハンス膜としても
十分使えることが確3、召された。
率が高く、保護膜もしくは光学的エンハンス膜としても
十分使えることが確3、召された。
表
第1図は本発明の一実施例に係る光記録媒体の断面図、
第2図は本発明の他の実施例に係る光記録媒体の断面図
である。 1・・・光記録媒体 2・・基板3・・・保護膜
4・・・記録層性)「膜割れ」の欄て○は
、これらが 観察されなかったことを示し、 ×は観察されたことを示す。
第2図は本発明の他の実施例に係る光記録媒体の断面図
である。 1・・・光記録媒体 2・・基板3・・・保護膜
4・・・記録層性)「膜割れ」の欄て○は
、これらが 観察されなかったことを示し、 ×は観察されたことを示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)基板上に記録層を有し、この記録層の光反射側およ
び/または光透過側に保護膜を有する光記録媒体であっ
て、 前記保護膜が、少なくともSi、CrおよびNを含むこ
とを特徴とする光記録媒体。 2)前記保護膜中に含まれるSiとCrとの原子数比を
、次式Si_1_−_xCr_x中のxで表わした場合
に、0.05≦x≦0.4であることを特徴とする請求
項第1項に記載の光記録媒体。 3)前記記録層が、記録層を構成する膜の膜面に対して
垂直な方向に一軸磁気異方性を有する光磁気記録層であ
ることを特徴とする請求項第1項または第2項に記載の
光記録媒体。 4)前記記録層がエネルギービームの入射によって、反
射率および/または透過率等の光学的特性が変化する記
録材料からなる薄膜であることを特徴とする請求項第1
項または第2項に記載の光記録媒体。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1087306A JPH02265051A (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | 光記録媒体 |
CS901635A CS163590A3 (en) | 1989-04-06 | 1990-04-03 | Optical recording medium and process for producing thereof |
KR1019900004628A KR900016972A (ko) | 1989-04-06 | 1990-04-04 | 광기록매체 및 그 제조방법 |
CA002013867A CA2013867A1 (en) | 1989-04-06 | 1990-04-04 | Optical recording medium and method for making same |
EP19900106554 EP0391423A3 (en) | 1989-04-06 | 1990-04-05 | Optical recording medium and method of making same |
DD90339479A DD298446A5 (de) | 1989-04-06 | 1990-04-05 | Optisches aufzeichnungsmedium und verfahren zu dessen herstellung |
SU904743567A RU1838830C (ru) | 1989-04-06 | 1990-04-05 | Носитель оптической записи и способ его изготовлени |
MYPI90000563A MY106251A (en) | 1989-04-06 | 1990-04-06 | Carboxylic acid ester compounds,and their related matters and method of producing the same. |
CN90102003A CN1046226A (zh) | 1989-04-06 | 1990-04-06 | 光学记录媒体及其制作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1087306A JPH02265051A (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | 光記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02265051A true JPH02265051A (ja) | 1990-10-29 |
Family
ID=13911146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1087306A Pending JPH02265051A (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | 光記録媒体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02265051A (ja) |
DD (1) | DD298446A5 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6268034B1 (en) | 1998-08-05 | 2001-07-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium and method for producing the same, method for recording and reproducing information thereon and recording/reproducing apparatus |
US6343062B1 (en) | 1997-09-26 | 2002-01-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd | Optical disk device and optical disk for recording and reproducing high-density signals |
US6388984B2 (en) | 1997-08-28 | 2002-05-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium and its recording and reproducing method |
US6503690B1 (en) | 1997-08-12 | 2003-01-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium, method for producing the same, and method for recording and reproducing optical information |
US6821707B2 (en) | 1996-03-11 | 2004-11-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium, producing method thereof and method of recording/erasing/reproducing information |
-
1989
- 1989-04-06 JP JP1087306A patent/JPH02265051A/ja active Pending
-
1990
- 1990-04-05 DD DD90339479A patent/DD298446A5/de not_active IP Right Cessation
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6821707B2 (en) | 1996-03-11 | 2004-11-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium, producing method thereof and method of recording/erasing/reproducing information |
US7037413B1 (en) | 1996-03-11 | 2006-05-02 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium, producing method thereof and method of recording/erasing/reproducing information |
US6503690B1 (en) | 1997-08-12 | 2003-01-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium, method for producing the same, and method for recording and reproducing optical information |
US6388984B2 (en) | 1997-08-28 | 2002-05-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium and its recording and reproducing method |
US6343062B1 (en) | 1997-09-26 | 2002-01-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd | Optical disk device and optical disk for recording and reproducing high-density signals |
US6268034B1 (en) | 1998-08-05 | 2001-07-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical information recording medium and method for producing the same, method for recording and reproducing information thereon and recording/reproducing apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DD298446A5 (de) | 1992-02-20 |
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