JPH02263895A - 耐コーキング性に優れたエチレン分解炉管およびその製造方法 - Google Patents

耐コーキング性に優れたエチレン分解炉管およびその製造方法

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JPH02263895A
JPH02263895A JP8432889A JP8432889A JPH02263895A JP H02263895 A JPH02263895 A JP H02263895A JP 8432889 A JP8432889 A JP 8432889A JP 8432889 A JP8432889 A JP 8432889A JP H02263895 A JPH02263895 A JP H02263895A
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cracking furnace
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ethylene cracking
steel
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Nobuo Otsuka
伸夫 大塚
Shigeru Tokura
戸倉 茂
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ナフサ、エタン、ガスオイル等を水蒸気と
ともに750°C〜1100’Cの温度で加熱炉内に設
けられた耐熱鋼管内で分解し、エチレン等の軽質不飽和
炭化水素を製造する目的に使用される管(以下、エチレ
ン分解炉管という)と、その製造方法に関する。
(従来の技術) エチレン分解炉管においては、合成樹脂(ポリエチレン
、ポリプロピレン、塩化ビニル等)の需要増加に伴い、
エチレンの収率向上の点から反応が高温化し、また反応
速度向上のため小径管、異形管採用の動きが活発化して
きた。このような分解炉管(クランキングチューブとも
いう)の管内表面は、操業中に高温の含炭素化合物流体
、すなわち浸炭性のガス雰囲気にさらされるため、一定
の速度で炭素が析出するいわゆるコーキングが起きる。
ガス相から炭素が多量に析出すると管内面の有効断面積
を狭めるため、しばしばΔPの上昇、加熱効率の低下等
の操業上の弊害を生ずる。従って、実操業においては一
定頻度でクラッキングチューブ内部の炭素を機械的に除
去するいわゆるデコーキングを行う必要があり、かかる
操作のため装置の定常運転が妨げられて生産量が落ち、
プロセスの経済性が悪化する。このような問題は、分解
炉管を収率、収量を上げるのに有利な小径管にする程厳
しくなることが予想されることから、経済性が向上する
小径管の導入も見合わされているのが現状である。
上記のコーキングの防止を目的とした従来技術は掻めて
少ない0例えば、特開昭63−31535号では、少な
くともガス相と接触する部材をCrを30%(本明細書
において成分含有量についての%は全で重量%である)
以上含有する合金で構成した装置が提案されている。こ
れは、Cr含有量が25%程度の耐熱鋼では、浸炭酸化
雰囲気に熱サイクルが加わる実操業環境下で保護的なC
r、O,酸化被膜が安定して生成せず、Fe、旧の酸化
物が外表面に表れ、これらの遷移金属元素が炭素析出の
触媒作用を有しコーキングを促進するため、酸化物最表
面に遷移金属元素を地金内部から拡散させないよう、C
rzOs酸化被膜を安定化する目的で母材のCr含有量
を30%以上にするというのである。
しかしながら、Crを30%以−F含有する鋼では、安
定した完全オーステナイト相を得るのにNi含有量を高
くする必要があるため、クリープ強度に大きく寄与する
積層欠陥エネルギーが減少する結果、クリープ強度、衝
撃値ともに極めて低くなる。従って、Cr含有量が30
%以上の鋼を使用する場合には、例えば特開昭63−7
7736号公報に提案されるように二重管として通用す
る方向にある。即ち、高温強度に優れる材質を用いた外
管と浸炭性ガスと接触する内管から構成される二重管の
内管用材料として用いるのである。
二重管の場合には、耐コーキング性に優れる高Cr材か
ら成る内管は強度部材とならないため、この分だけ肉厚
を厚くする必要があることから加熱効率の低下、材料費
のアンプ等の問題を有する。
また、上記の高Cr鋼は、通常のAPI−UP、 AS
TM−11に40のような耐熱鋼に較べて加工性に劣る
ため、製管および施工に際してコストがかかるという欠
点もある。
(発明が解決しようとする課題) 上記のような事情から、エチレン分解炉管として高温で
高強度を有し、加工性、溶接性その他の実用性能の点で
従来の耐熱w4!!の管と同等以上で、しかも耐コーキ
ング性に優れるものの開発が望まれてきた0本発明は、
かかる要請に応えることを課題とする。
クラッキングチューブの管内表面が実操業条件下でさら
される含炭素化合物主体のガス雰囲気は、鋼にとっては
浸炭性であるため、平衡論的には炭素がガス相から析出
する雰囲気である。このような炭素析出反応は管の表面
に生成する酸化スケールの表面性状、その反応性に大き
く影響される。
即ち、炭素の析出反応には反応サイトが必要であるが、
前述のようにFe、 Ni等の遷移金属元素が反応サイ
トとして作用することが判っている。従って、管表面で
の炭素析出反応を抑制するためには反応サイトの数を残
らせば良く、酸化スケールの主体であるCrtOsの安
定性を向上させればよい。
CrxOzの安定性を増す一つの方法は、前掲の特開昭
63−31535号公報にも示されるようなCr含有量
を大幅に高めることである。しかし、Cr含有攪を過大
にすると前述のように加工性が劣化し、またクリープ強
度に有利なオーステナイト相を得ることが困難となるた
めクリープ強度が低下する。従って、優れた高温強度を
有する材料として使用されている従来鋼では高温強度、
組織安定性、製造性等の観点から母材Cr量を25%程
度に設定している。このような従来鋼では生成するCr
、0.の安定性は十分ではなく、実操業条件下では酸化
スケール最表面にFe、 Ni等のi!移金金属主体と
した酸化スケールも生成し、酸化スケール表面が活性化
してしまう、一方、生成するCrzO3酸化スケールの
安定性を上げるため、母材Cr量を増加すると、加工性
、高温強度、組織安定性等に問題が生ずる。
本発明は、Cr、 Ni、を始めとする合金成分の含有
量を従来のエチレン分解炉管用耐熱鋼と大きく変えるこ
となく、言い換えれば、既存の耐熱鋼と実質的に変わら
ない材料を使用して、管を製造し、その表面を改質する
ことによって耐コーキング性を大きく向上させようとす
るものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、Cr含有量が25%前後の既存耐熱鋼の耐
コーキング性を向上させるには、鋼表面(厳密にはその
鋼で製造された管の表面であるが、便宜的に鋼表面と記
す)に、使用中に生成するCrxO+酸化被膜の安定性
を向上させ、酸化被膜表面での炭素析出反応活性を小さ
くする必要があると考え検討を重ねてきた。その結果、
Crz03酸化被膜の安定性向上には、鋼表面の性状の
改質が極めて効果的であることを見出した。具体的には
、少なくとも鋼の表面から一定以上の深さに冷間加工を
加え、−旦鋼の転位密度を大幅に増加せしめた後、弱酸
化性窒素雰囲気下で熱処理することにより鋼表面に細粒
化層を生成させる。このようにして得られた細粒化層は
、鋼表面に生成するCr、O,酸化被膜を著しく安定化
する。その理由は、地金の細粒化により、地金からスケ
ールへ供給されるCrの拡散量が著しく増加しCrab
sの安定化に寄与するためである。このようにして、鋼
表面の細粒化だけで、Cr、O,酸化被膜の安定性が大
幅に向上し、耐コーキング性を著しく向上させるごとが
できることを見出したのである。
本発明の要旨は、下記の■および■にある。
■ 15〜30重量%のCrと、15〜50重量%のN
iとを含有し、表面から少なくとも30μmまでの深さ
のオーステナイト結晶粒度がNa7以上の細粒化層を有
することを特徴とする耐コーキング性に優れたエチレン
分解炉管。
015〜30重量%のCrと、15〜50重量%のNi
とを含有する鋼で製造された管に20%以上の加工度の
冷間加工、または表面から少なくとも50μ−の深さま
での冷間加工を施し、次いでその管を酸素が5体積%未
満で且つ窒素が20体積%以上の雰囲気中で1100°
C以上に加熱することを特徴とする耐コーキング性に優
れたエチレン分解炉管の製造方法。
上記■の本発明のエチレン分解炉管は、素材の耐熱鋼は
従来のものと基本的に変わらないがら、強度その他の実
用性能において従来のエチレン分解炉管に劣ることはな
く、また材料コストもほぼ同じ程度に抑えることができ
る。
(作用) 本発明のエチレン分解炉管の素材となる綱は、15〜3
0重量%のCrと、15〜50重量%のNiを含有する
耐熱鋼である。上記のCrおよびNiO外に、例えば0
.5〜3.0重量%のMo、 0.5〜4.0ffi量
%のW (N。
とWを併用する場合はMo+W/2で0.5〜3.0重
量%)、0.05〜0.30重量%17)C,5重量%
以下(7)St、 10重量%以下のMn、 0.01
〜2.0重量%のTi、 0.01〜2.0重量%の^
2.0.001〜0.03重量%のB、 0.005〜
0.3重量%のZr、の1種以上等を必要に応じて含有
していてもよい。
Crは、エチレン分解炉管用の素材として要求される強
度と耐熱性を確保するために、15重四%以上の含有量
が必要である。しかし、Crの含有量が30重量%を超
えると、安定した完全オーステナイト相を得るのにNi
含を量を高くしなければならず、そうするとクリープ強
度に寄与する積層欠陥エネルギーが減少しクリープ強度
が低下するだけでなく、衝撃値も低くなる。
Niは、Crの含有量に応して、安定なオーステナイト
相を維持するために15〜50重■%の範囲で所要匿含
有させる。
上記以外の任意添加元素についての望ましい含有量につ
いて概説すれば下記のとおりである。
Mo及びWは、いずれも固溶強化元素として高温強度向
上に有効であり、その効果を発揮させるためには少なく
とも0.5重量%以上必要である。しかし過剰添加する
と加工性が劣化し、又組織を不安定にするのでMoとW
の含有量は、単独添加の場合、それぞれ0.5〜3.帽
1%、0.5〜4.0fff1%、No、l!:W(D
両方を含む場合にはMo十+AW テ0.5〜3.0重
量%に制限する必要がある。
Cは、耐熱鋼として必要な引張強さ及びクリープ破断強
度を向上させるのに有効な元素である。
ただし、0,05重量%未満でその効果が乏しく、0゜
30重量%を超えると固溶化処理状態で未固溶の炭化物
が残存し高温強度に寄与しなくなる。
Stは、脱酸剤として、また耐酸化性を高めるためにも
有効な元素であるが、5重量%を超えると溶接性が劣化
し組繊も不安定になる。
Mnは、脱酸及び加工性改善のために添加してよい成分
であり、さらにオーステナイト生成元素であることから
旧の一部をMnで置き換えることもできるが、過剰添加
すると耐熱特性が劣化するので1帽1%以下にとどめる
のが望ましい。
Ti及びAlは、極く@量の添加でも高温強度及び延性
、靭性の改善に大きく寄与するものであるが、いずれも
0.01i1量%以下ではその効果が得られず、又2.
0重量%を超えると加工性や溶接性が劣化する。
B及びZrは、いずれも粒界を強化し、高温強度特性を
改善するのに有効な元素である。しかし、B : 0.
001重量%未満、Zr : 0.005重量%未満で
はその効果が得られず、又過剰となると溶接性を劣化さ
せるので、これらを用いる場合は含有量をそれぞれo、
oot〜0.03重量%、0.005〜0.3重量%の
範囲にするのがよい。
上に述べたような合金成分を含有する耐熱鋼としては、
例えば、先に述べたAPI−11P、 ASTM−II
に40、などの外、API−11PM、 ASTM−1
1K 4M、^Pト^LLOY、 80011等がある
このような既存の耐熱鋼に限らず、新たに開発された同
種の綱も本発明のエチレン分解炉管の素材として用いて
よいことは言うまでもない。
本発明のエチレン分解炉管は、その表面から少なくとも
30μ讃の深さまで、オーステナイト結晶粒度番号(A
STHの規格による)でNα7以上の細粒&[l織にな
っていることを特徴とする。
少なくとも表面の一定温さを細粒化することにより、管
の高温での使用中に地金からスケールへ供給されるCr
の拡散量が著しく増加しC’r z O3スケールの安
定化が増す、これは、Crの粒界拡散速度が粒内拡散速
度に比べて速いためで、粒界の多く存在する細粒鋼では
Cr拡散の総量が多くなるからである。
上記の理由で、少なくとも管の表面を細粒化するのであ
るが、長時間の使用でも安定にCrz02酸化被膜を維
持するには、細粒化の深さは30μ−以上にしなければ
ならない、勿論、管の肉厚全体にわたって細粒化しても
差し支えないが、一般に高温クリープ強度は細粒鋼はど
低下するため、望ましくは鋼表面、すなわち管の内表面
のみを細粒化するのがよい。
本発明の表面細粒化エチレン分解炉管は、前記■の方法
で製造することができる。即ち、まず前述のような鋼で
製造された管の全体に20%以上の加工度(断面減少率
)の冷間加工を施すか、或いは表面から50μ−以上の
潔さまで冷間加工を施す。
次いで、その管を酸素5体積%未満で且つ窒素が20体
積%以上の雰囲気中で、1100°C以上に加熱(以下
、これを「雰囲気熱処理」という)することによって管
の表層部を細粒化するのである。以下にこの方法の諸条
件について説明する。
冷間加工: 雰囲気熱処理の前に施す冷間加工は、管全体を加工する
場合は、その加工度が20%以上であることが必要であ
る。20%未満では引き続き行う雰囲気熱処理によって
も、鋼表面に耐ゴーキング性向上に必要な細粒層が得ら
れない、このような加工度の冷間加工は、冷間圧延や通
常の鋼管製造工程の一つである冷間抽伸によって実施す
ることができる。
冷間加工は、例えば、ショツトブラスト加工、グライン
ダ加工、研磨加工等で管の表面だけに施してもよい、こ
の場合は、少なくとも表面から50μmの深さまで冷間
加工層を形成させる必要がある。50μ−未満では、引
き続く熱処理によっても、耐コーキング性向上に寄与す
るのに十分な深さの鋼表面細粒層が得られない。
加工によって残留応力を与えることが必要なのであって
、残留応力は引張応力でも圧縮応力でもかまわない、要
は、鋼表面の転位密度を大幅に増加せしめる加工により
、引き続(雰囲気熱処理時に窒素の拡散浸透を容易にす
るのである。
加熱雰囲気: 細粒化するためには、冷間加工された管の表面からN(
窒素)を浸透させることが必要である。
このNの浸透によって鋼表面に微細な窒化物粒子(例え
ばクロムの窒化物等)が析出し、これが粒成長を抑制す
る結果、前記の冷間加工と相俟って細粒化が図られるの
である。
加熱雰囲気ガスには窒素が20体積%以上必要である。
これは良好な耐コーキング性をもたらす安定なCrオ0
.被膜を生成するのに必要な鋼表面細粒層の形成状態か
ら定めた。20体積%未満では、雰囲気熱処理中に窒素
が雰囲気ガスから管表面に十分固溶拡散せず、表層部に
細粒組織を形成することができない、雰囲気ガスの酸素
は5体積%より下げることが必要である。5体積%以上
の酸素を含む雰囲気ガスでは、雰囲気熱処理の時に管表
面に保護的な酸化スケールが生成してしまい、これが障
壁となってガス中の窒素が管中に固溶拡散しえなくなり
、管表面に細粒組織を形成しないからである。
加熱温度: 雰囲気熱処理の加熱温度は、1100°C以上とする。
1100℃未満では窒素の鋼中への拡散が遅いため、細
粒化に必要な量の窒素が鋼中に十分に入らない。
なお、この温度の上限は加熱炉の性能等から1350°
C程度までとするのがよい。
以下、実施例によって本発明を更に詳しく説明する。
(実施例) 市販の耐熱鋼管を6種類準備し、試験に供した。
第1表にそれらの化学組成を掲げる。
冷間加工は次の4種類の方法で行った。
冷間抽伸A・・・加工度が20%の冷間抽伸。
冷間抽伸B・・・加工度が15%の冷間抽伸。
シッットブラストA・・・管表面にシッットブラストを
施し、表面加工N深さが50=100tImとなるよう
に加工。
ショツトブラストB・・・同じく管表面加工層深さが2
0〜40μ閣と成るように加工。
上記各種の加工を施した管から、添付図に示す形状の試
験片を切り出し、引き続き雰囲気熱処理を施した。雰囲
気処理は、雰囲気制御可能な電気炉を用いて約10分間
所定の温度に加熱して行った。
熱処理温度は1050〜1250℃、ガス雰囲気として
、N3、N x −H*、Na−Ar、Nx  Ar 
 Ox、No.s  Nsおよび大気を用いた。
第2表に、上記の加工条件と熱処理の温度および雰囲気
の組合せ条件(N[11〜23)を−括して示す、なお
、No.23は、冷間加工を施さずにh中での熱処理を
行った参考例、Na24は何等の処理も行わない例であ
る。
熱処理後、一部の試料の表面に生成した酸化スケールを
除去すべく5%IIF−10%llN0.溶液に常温で
試験片を約10分浸漬して脱スケールを行った。
第3表は、第1表の6種の管に、第2表の各処理を適用
したときの管の細粒化の状態を示すものである。各欄の
上段が細粒化の深さ(細粒化層の厚み、pH)、下段が
細粒化層のオーステナイト結晶粒度を表すASTM N
uである。
第4表は、耐コーキング性の試験結果である。
(81124は、本発明の処理を施していない、市販品
の表面性状を有する試験材である。) 耐コーキング性の評価は、試験片をアセトン、メタノー
ルで脱脂後、20%1110−^r雰囲気中950℃で
4時間加熱し、管表面に酸化スケールを生成せしめた後
、80%C11,−20%IhOガス気流中1000°
Cで20時間加熱する間にガス中から析出した炭素量を
測定することにより行った。析出炭素量の測定には、試
験片表面に付着析出した炭素を燃焼させてC鵠ガス発生
量を定量する方法を用いた。
第4表の試験結果を要約ずれが次のとおりである。
Φ N、中、1100℃以上で処理した管(患2.3.
13.14)は、耐コーキング性が非処理材(k24)
に比べて著しく改善された。ただし、熱処理前に何らの
加工も施していない81123には、全く改善が見られ
ない。
■ N2は20体積%以上であれば良好な結果が得られ
る(Na4.5.8.15.16.19)が、15体積
%未満では改善効果は顕著でない(同6、■?)。
■ 雰囲気の酸素ポテンシャルが高すぎる場合(N[L
7.10.18.21)もよくない。
■ 加熱温度が1100°Cより低い場合(Nal、1
2)も改善効果が乏しい。
■ 雰囲気熱処理前の冷間加工は、管全体に施す場合に
は20%以上の加工度を確保することが必要で、15%
では耐コーキング性の改善は著しくない(NCLII)
、同様に、表面冷間加工層の深さが20〜40μ層と不
十分な場合(Nl122)も改善効果が乏しい。
以上、要するに先に述べた本発明において定める全ての
条件を満足する場合は、第1表に示したような管の材料
の種類を問わず、全て耐コーキング性が大きく改善され
ている。
(以下、余白) 第 表 冷間加工 熱処理条件 第3表(そのl)鋼表面細粒IFj深さおよび細粒層結
晶粒度区分欄の○;本発明の条件を満足するもの”s;
梨覧屑ご意、21老り咎丁宮あ細粒層結Δ讐1.f (
ASTM、lS、励9(発明の効果) 本発明は、従来エチレン分解炉管用として使用されてい
たような耐熱鋼の化学組成を大きく変えることなく、従
って、その基本的な性質や経済的な利点を何らtNなう
ことなく、単に表層部を改質するだけで耐コーキング性
の著しく改善された管を提供する。このような管を製造
する本発明の方法も、冷間加工と所定雰囲気での加熱と
いう比較的簡単な方法であり、大きな製造コストの上昇
なしに実施できるものである。
【図面の簡単な説明】
添付の図は、実施例において使用した試験材の形状を示
すものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)15〜30重量%のCrと、15〜50重量%の
    Niとを含有し、表面から少なくとも30μmまでの深
    さのオーステナイト結晶粒度がNo.7以上の細粒化層
    を有することを特徴とする耐コーキング性に優れたエチ
    レン分解炉管。
  2. (2)15〜30重量%のCrと、15〜50重量%の
    Niとを含有する鋼で製造された管に20%以上の加工
    度の冷間加工または表面から少なくとも50μmの深さ
    までの冷間加工を施し、次いでその管を酸素が5体積%
    未満で且つ窒素が20体積%以上の雰囲気中で1100
    ℃以上に加熱することを特徴とする耐コーキング性に優
    れたエチレン分解炉管の製造方法。
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