JPH0225912Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はスクリーンを内蔵したシヤツターに関
するものである。

〈従来の技術〉 従来の窓には引き戸式の網戸がその一部に設け
られて構成され、これによつて窓を開けてもこの
網戸によつて虫が室内に侵入することを防止して
いた。

〈考案が解決しようとする課題〉 然るに、従来の網戸は常に窓の一部に常設され
ているので邪魔になることが多い上に室内に熱気
がこもる原因となる等の欠点があつた。

本考案は従来のこれ等の欠点に鑑み開発された
全く新規な技術であつて、特にメツシユ状スクリ
ーンをシヤツターと並列して設け、必要に応じて
これ等を相互に接触することなくスムーズに昇降
して使用することが出来る全く新規な技術に関す
るものである。

〈課題を解決するための手段〉 本考案はシヤツターを巻き上げることが出来る
巻上ロールを収納したシヤツターケース内の開口
部サツシ寄りにメツシユ状スクリーンを巻き上げ
ることが出来る巻上ロール式昇降装置を内蔵せし
め、かつ該シヤツターケースの下面より引き出さ
れる前記シヤツターとメツシユ状スクリーンとの
間に中間間隙片を介在して構成したことを特徴と
したスクリーン内蔵シヤツターである。

〈作用〉 本考案に於いては上述の如く、シヤツターケー
ス内にシヤツターを巻き上げることが出来る巻上
ロールとメツシユスクリーンを巻き上げることが
出来る巻上ロール式昇降装置とを内蔵したので、
シヤツターとメツシユスクリーンとを夫々シヤツ
ターケースより引き出して使用することが出来、
又不用の際はシヤツターケース内に巻き上げて収
納することが出来、更にシヤツターケースの下面
より引き出されるシヤツターとメツシユ状スクリ
ーンとの間には中間間隙片を介在せしめたので、
シヤツターとメツシユ状スクリーンとを相互に引
き離すことが出来、これによつて両者が巻き上げ
或いは巻き下げ時に接触することを防止すること
が出来る。

〈実施例〉 図により本考案の一実施例を具体的に説明する
と、１は建物の開口部サツシであつて、ガラス戸
２が摺動自在に取り付けられている。３はシヤツ
ターであつて、シヤツターケース４内に回動自在
に軸着された巻上ロール５に巻き取られるように
構成されている。６はメツシユ状スクリーンであ
つて、前記シヤツターケース４内の前記巻上ロー
ル５より開口部サツシ１に近い場所に設けられた
巻上ロール式昇降装置７によつてガラス戸２と外
側に設けられたシヤツター３との間で自在に昇降
し得る如く取り付けられている。

上述の如く、前記昇降装置７はケース４内で前
記サツシ１に寄つた部分に取り付けられているの
で、スクリーン６はシヤツター３とサツシ１或い
はガラス戸２との間を自在に昇降し得る如く構成
されている。

次に８は前記シヤツターケース４の下面の所定
位置に設けられた幅狭な中間間隙片であつて、こ
の中間間隙片８の両側即ちシヤツターケース４の
底面と中間間隙片８との間及びこの中間間隙片８
と開口部サツシ１との間に夫々スリツトａ，ｂが
形成され、これ等のスリツトａ，ｂよりシヤツタ
ー３及びメツシユ状スクリーン６が別々に引き出
されるように構成されている。

従つてシヤツターケース４より引き出されるシ
ヤツター３とメツシユ状スクリーン６との間に中
間間隙片８が介在されるので、シヤツター３とメ
ツシユ状スクリーン６とは相互に接触しないよう
に構成されている。

〈考案の効果〉 本考案に係るスクリーン内蔵のシヤツターは上
述の如く、メツシユ状のスクリーンをシヤツター
内に取り付けた昇降装置によつて昇降し得る如く
すると共にシヤツターとサツシ或いはガラス戸と
の間に昇降自在に設けたので、庇の無い窓にも取
り付けることが出来、太陽光線を遮蔽したり、防
虫の役割をすることが出来、巻上式であるので、
途中の任意の位置でも自在に停止させることが出
来、従つて季節に合つた日照をコントロール出
来、メツシユ状スクリーンがあるので通風性に富
み、スクリーンがシヤツターと並列されかつ両者
が共に巻上式である為に取り扱いが容易であり、
操作し易く、スクリーンの昇降装置をシヤツター
ケース内に内蔵させることが出来るので、特別な
設備を不要として経済的であると共にコンパクト
になるので一体生産及び一体取付が可能でしかも
外観上に於いても優れ、更にスクリーンがガラス
戸の外側に来るので戸とスクリーンとの間に熱気
がこもることもなく快適であり、しかもシヤツタ
ーとスクリーンとの間には中間間隙片が介在する
ので、これによつて両者を完全に分離し、これ等
が巻き上げ或いは巻き下げ時に相互に接触するこ
とを防止することが出来、これによつてシヤツタ
ー及びスクリーンの巻き上げ及び巻き下げをスム
ーズにすることが出来、又スクリーンを下ろした
ままでシヤツターを巻き下ろして使用することが
出来、シヤツター及びスクリーンは夫々窓側近く
にコンパクトに収めることが出来る等の特徴を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願考案のシヤツターの斜視説明図で
ある。 １はサツシ、２はガラス戸、３はシヤツター、
４はケース、６はスクリーン、７は昇降装置、８
は中間間隙片、ａ，ｂはスリツトである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヤツターを巻き上げることが出来る巻上ロー
   ルを収納したシヤツターケース内の開口部サツシ
   寄りにメツシユ状スクリーンを巻き上げることが
   出来る巻上ロール式昇降装置を内蔵せしめ、かつ
   該シヤツターケースの下面より引き出される前記
   外側に来るシヤツターと内側に来るメツシユ状ス
   クリーンとの間に幅狭な中間間隙片を介在して窓
   側近くにスクリーンとシヤツターとを収めて構成
   したことを特徴としたスクリーン内蔵シヤツタ
   ー。