JPH02258832A - ポリイソチアナフテン系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料 - Google Patents

ポリイソチアナフテン系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料

Info

Publication number
JPH02258832A
JPH02258832A JP8049389A JP8049389A JPH02258832A JP H02258832 A JPH02258832 A JP H02258832A JP 8049389 A JP8049389 A JP 8049389A JP 8049389 A JP8049389 A JP 8049389A JP H02258832 A JPH02258832 A JP H02258832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyisothianaphthene
aqueous dispersion
polymer
thiophene
synthesis example
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8049389A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Funatsu
船津 英二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP8049389A priority Critical patent/JPH02258832A/ja
Publication of JPH02258832A publication Critical patent/JPH02258832A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリイソチアナフテン系水分散液を製造する
方法及びポリイソチアナフテン系導電性高分子材料に関
する。詳しくは、成形性能に優れかつ得られる成形体の
電気伝導性に優れたポリイソチアナフテン系水分散液を
製造する方法及びそれを乾燥してなる電気伝導性に優れ
たポリイソチアナフテン系導電性高分子材料に関するも
のである。
〔従来の技術〕
近年、従来より導電性を示すことが知られてきたπ電子
共役系を有する高分子化合物、例えばポリアセチレン、
ポリフェニレン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリ
アニリン、ポリイソチアナフテン等が電気工学や電子工
業の分野において、電池、コンデンサー、帯電防止材料
、電磁波遮蔽材料、電子デバイス、エレクトロクロミッ
ク素子等の各種の導電性材料として検討されている。
また、ポリインチアナフテンはp型にドープすることに
より半導体から金属的状態になり、可視域の吸収は非常
に小さ(なるため、透明導電性高分子としての幅広い応
用が期待されている。
特開昭61−17581号には、ドーピングにより高い
電導性を示し、電気化学的にも繰り返し酸化還元行うこ
とが可能で且つそれぞれの状態において固有の色を有す
るポリイソチアナフテン構造を有する重合体が開示され
ている。
ポリイソチアナフテン等の製造方法としては、酸化剤を
使用して化学的に酸化重合する方法、電気化学的に酸化
重合(電解重合)する方法が知られている0例えば、F
 、 1fud Iらはジャーナル・オブ・オーガニッ
ク・ケミストリー(Journal ofOrgani
c chemistry)第49巻、第3382BT(
1984年)で、イソチアナフテンをIjBrを溶解し
たアセトニトリル中で電解重合すると、陽極上にポリイ
ソデアナフテンがフィルム状に析出することを、また、
イソチアナフテンを塩化メチレン中で塩化アルミニウム
および塩化第二銅により酸化すると黒色の重合体が沈澱
が析出することを報告している。
しかしながら、上記の酸化重合により得られた導電性高
分子は、不溶不融の粉末又は塊であるために、それ自体
の成形性能に劣っており、このような導電性高分子を導
電性材料として利用するには、適当なバインダーに分散
するか、圧縮成形による加工を行うなどの必要があると
いう不便さがあった。
また、上記の電解重合では、陽極上に導電性高分子がフ
ィルム状で生成するため、′r!1極の大きさに生成物
の大きさが規制され、しかも、高価な設備を用いる必要
からコスト高であるなどという不都合があった。
導電性高分子の水分散液の製造の一例は、米国特許第4
,237,194号に示されているが、水と混和しうる
有機溶媒に溶解したポリアニリンをラテックスと混合し
、その後、有機溶媒を除去してポリアニリン会合ラテッ
クスを形成し、さらに酸の添加によりポリアニリン塩会
合ラテックスを形成するものであり、複雑な多くの操作
が必要である。
また、米国特許第4,731,408号には、アニオン
性の表面特性を有するポリマーの存在下で導電性高分子
フィルムとして被覆可能な高分子分散物を製造する方法
が開示されているが、これらの水分散液から得られる成
形体である導電性高分子は電気伝導度が低いという欠点
を有しており、−層の向上が望まれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、ポリイソチアナフテン系化合物の成形
性能に劣るという問題点を解決した安定なポリインチア
ナフテン系水分散液を製造することにある。
更には、得られる成形体の電気伝導度が高い、ポリイソ
チアナフテン系化合物の安定な水分散液を製造すること
である。
更には、電気伝導度の高い導電性高分子材料を得ること
にある。
〔問題点を解決する手段〕
上記目的は、カチオン性高分子、非イオン性高分子、両
性高分子、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性
剤及び両性界面活性剤から成る鮮から選ばれる一種又は
二種以上の化合物の存在下で、イソチアナフテン系化合
物を酸化重合して、ポリインチアナフテン系水分散液を
製造する方法及びそれを乾燥してなるポリイソチアナフ
テン系導電性高分子材料によって達成された。
本発明はポリイソチアナフテンを水分散液として製造す
ることで、上記に示した成形性能に劣るという問題点を
解決するものである。このような導電性高分子の水分散
液は、スプレー被膜形成法、コーターによる表面コート
法、押出成形法などにより塗布することが容易で、更に
はエマルジッン等とブレンドすることもでき、乾燥によ
り水を除去することでフィルム化することができる。
以下、本発明のポリインチアナフテン系水分散液の製造
方法に関して説明する。
本発明の製造方法には、ラテックスの製造に用いられる
乳化重合と同様の公知の方法で行うことができる0例え
ば、窒素雰囲気下で攪拌された分散剤又は界面活性剤(
例えば、ポリビニルアルコール)の水溶液に、溶媒(例
えば、塩化メチレン)に熔肝したイソチアナフテン系化
合物を加えて作られた懸濁液に、触媒(例えば、FeC
1z)の水溶液を滴下する方法である。
本発明において用いられるイソチアナフテン系化合物の
好ましい化合物は、以下の一般式(口で示される。
ここで、R1、Rt 、Rs及びR4は水素原子、ハロ
ゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、アルキル基
、アリール基、水M基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アミノ基、アルキルアミノ基(Ii!環してもよい
)、ニトロ基、シアノ基、−NHCOR’  −NHS
OtR’ −3OR5−3o□R’  −3o!NR’COR5−
CONR” 、複素環基(例えば、トリアゾール、チア
ゾール、ベンズチアゾール、フラン、ピリジン、キナル
ジン、ベンズオキサプール、ピリミジン、オキサゾール
、イミダゾール)を表す、Rsはアルキル基又はアリー
ル基を表す B h及び Rフは同じであっても異なっ
ていてもよ(、水素原子、アルキル基又はアリール基を
表す R1とRff、R1とRz、またはRzとR4は
縮環してもよい 更に、上記のR1、Rx 、 Ra及びR4のアルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキルアミノ基は更に置換されていてもよい、また、上
記のR5,R−及びRtのアルキル基、アリール基も更
にw、換されていてもよい。
これらの置換基の例としては、アルコキシ基(例えば、
メトキシ、エトキシ)、アリールオキシ基(例えば、フ
ェニルオキシ)、アルコキシカルボニル基(例えば、メ
トキシカルボニル)、アシルアミノ基(例えば、アセチ
ルアミノ)、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基
(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル)
、ジアルキルスルファモイル基(例えば、ジメチルカル
バモイル)、アリールカルバモイル基(例えば、フェニ
ルカルバモイル)、アルキルスルホニル基(例えば、メ
チルスルホニル)、アリールスルホニル基(例えば、フ
ェニルスルホニル)、アルキルスルホンアミド基(例え
ば、メタンスルホンアミド)、アリールスルホンアミド
基(例えば、フェニルスルホンアミド)、スルファモイ
ル基、アルキルスルファモイル基(例えば、エチルスル
ファモイル)、ジアルキルスルファモイル基(例えば、
ジメチルスルファモイル)、アルキルチオ基(例えば、
メチルチオ)、アリールチオ基(例えば、フヱニルチオ
)、アミノ基、アルキルアミノ基、シアノ基、ニトロ基
、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)が挙げ
られ、この置換基が2個以上あるときは同じであっても
異なっていてもよい。
上記イソチアナフテン系化合物として好ましいものとし
ては、イソチアナフテン、5−メチルベン7’(c)チ
オフェン、5−エチルベンゾ(C)チオフェン、5−フ
ェニルベンゾ(C)チオフェン、4−メチルベンゾ(C
)チオフェン、4−エチルベンゾ(C)チオフェン、4
−フェニルベンゾ(C)チオフェン、4,5−ジメチル
ベンゾ(C)チオフェン、4,5−ジエチルベンゾ〔c
〕チオフェン、5,5°−ジメチルベンゾ〔C〕チオフ
ェン、4.4’ −ジメチルベンゾ〔C〕チオフェン、
5−メトキシベンゾCC)チオフェン、5−エトキシベ
ンゾ〔C〕チオフェン、5−フェノキシベンゾCC)チ
オフェン、4−メトキシベンゾ〔C]チオフェン、4−
エトキシベンゾ(C)チオフェン、4−フェノキシベン
ゾ(C)チオフェン、5−アミノベンゾ(C)チオフェ
ン、5−フェニルアミノベンゾ(C)チオフェン、5−
メチルフェニルアミノベンゾCC)チオフェン、5−ジ
メチルアミノベンゾ(C)チオフェン、5−ジフェニル
アミノベンゾ(C)チオフェン、4−アミノベンゾCC
)チオフェン、4−フェニルアミノベンゾ〔C〕チオフ
ェン、4−メチルフェニルアミノベンゾ(C)チオフェ
ン、4−ジメチルアミノベンゾ(C)チオフェン、4−
ジフェニルアミノベンゾ(C)チオフェンが挙げられる
本発明においてインチアナフテン系化合物を酸化重合さ
せるために使用する触媒としては、一般に用いられる公
知のものを用いることができる。
例えば、塩化第二鉄、塩化第二銅などの塩化物、硫酸第
二鉄、硫酸第二銅などの硫酸塩、二酸化鉛、二酸化マン
ガンなどの金属酸化物、過硫酸カリウム、過硫酸アンモ
ニウム、過酸化水素などの過酸化物、ベンゾキノンなど
のキノン類、沃素、臭素などのハロゲン、フェリシアン
化カリウムなどが挙げられる。これらの具体例は、特開
昭63−213518号、同63−193926号、同
62−116665号、同62−104832号、同6
3−215717号、同63−69823号、同63−
101415号、同60−58430号等にも記載され
ている。触媒の量はインチアナフテン系化合物の特性と
使用される触媒により変化する。しかしながら、−Mに
は、触媒/イソチアナフテン系化合物のモル比率は0.
01から10の範囲であり、好ましくは、1から5の範
囲であ本発明において用いられる分散剤の具体例を以下
に挙げるが、これらに限定されるものではない。
カチオン性高分子の例としては、水溶性でかつその構造
の中に4級アンモニウム塩基、オキソニウム塩基、スル
ホニウム塩基等の少なくとも1種を有する高分子等が挙
げられる。
カチオン性高分子の具体例としては、以下の化合物が挙
げるが、それらに限定されるものではない。
・CHCOOe 非イオン性高分子の例としては、ヒドロキシエチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、デキストラン、プルラン、ポリビニルアルコール、
ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等が挙げら
れる。
両性高分子の例としては、ゼラチン、コラーゲン、グロ
ブリン、アルブミン、カゼイン等が挙げられる。
また、本発明に用いられる界面活性剤の具体例を以下に
挙げるが、これらに限定されるものではない。
カチオン性界面活性剤の例としては以下のものが挙げら
れる。
又工=y 非イオン性界面活性剤の例としては以下のものが挙げら
れる。
C,、FI□0(C11,C11,0) l・H2C+
JxsOCCHtCHtO)t*H。
両性界面活性剤の例としては以下のものが挙げられる。
レシチン C++HrsCONHCHzCHzCH*−NCHzC
O0C11゜ ポリオキシエチレンソルビタントリス テアリン酸エステル C+sHgycONHcHzcHtcHx−NCHIC
o。
C8寡 n瓢30 ポリイソチアナフテン系化合物の分散に用いられる非イ
オン性高分子、両性高分子又は、カチオン性高分子の量
は、インチアナフテン系化合物に対して1〜300重量
%、好ましくは5〜200重量%である。また、界面活
性剤はイソチアナフテン系化合物に対して0.01〜5
0重量%、好ましくは0.1〜20重量%用いる。好ま
しくは、非イオン性高分子、両性高分子からなる群より
選ばれた分散剤の存在下で重合する製造方法である。
酸化重合における反応温度は、−10〜+00°C2好
ましくは0〜50°Cである1反応時間は、反応温度と
関連するが、通常0.1〜100時間、好ましくはo、
i〜50時間である。
本発明の水分散液は、透析、限外濾過等の処理をして用
いても良い。
また、本発明の水分散液には、成形体の導電性をさらに
向上させるために、導電性化合物を添加することができ
る。これらの導電性化合物は、酸化重合の前後もしくは
その両方に添加してもよいが、重合前もしくは重合の前
後の両方に添加されるのが好ましい、更に透析、限外濾
過等の処理をする場合には処理後に加えてもよい。
本発明で用いることのできる導電性化合物としては、ア
ルカリ金属カチオン(L i’ 、Na’に3等)、N
Oo、No、’カチオン、オニウムカチオン(Et4N
” 、 Bu4N’ 、BusP”等)と負イオン(B
Fm −、AsFn−、^5Fh−,5bFa−,5b
C1*PF& −、ClO4−、AIFa−、AlF2
− 、N1Fa”ZrFh”、TiFi”\TiFb”
\B+oCI+o ”\C1−Br” 、F −、I(
SO,−、So、 ’−等)からなる塩、スルホン酸ア
ニオン(CthC*II<503− 、Ca1lsS(
hCFsSO3”等)を含む塩、1lcOOLiのよう
なカルボン酸アニオンを含む塩、FeCl*のような塩
化物、および有機アミン、無機酸(例えば、HCI 、
HXSO4、)ICI04.1IBF4) 、有機M(
例えば、トルエンスルホン酸、トリフルオロメチルスル
ホン酸、ポリスチレンスルホン酸のようなスルホン酸、
ギ酸、酢酸、ポリアクリル酸のようなカルボン酸)ある
いるが、これらに限定されるものではない。
また、本発明の水分散液は高分子化合物とブレンドして
用いることができる0本発明でブレンドできる高分子化
合物としては、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン
樹脂、シリコーン樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリア
ミド樹脂等の合成樹脂、スチレン−ブタジェンゴム、ブ
タジェンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ニトリル
ゴム、クロロブレンゴム、エチレン−プロピレンゴム等
の合成ゴム、ポリ酢酸ビニル系ポリマーポリスチレン系
ポリマー、ポリエチレン系ポリマー、ポリ(メタ)アク
リル酸エステル系ポリマー等を使用することができるが
、これらに限定されるものではない、好ましくは、これ
らの高分子化合物はエマルシヨンである。
本発明の水分散液は、公知の塗布方法(例えば、デイツ
プコート、ローラーコート、バーコード、スピンコード
、カーテンコート、ギーサーコートなど)、スプレーに
よる被膜形成法、押出成形方法等及び公知の乾燥法を用
いて導電性高分子材料に容易に加工することができる。
以下、具体例に基づいて本発明を詳述するが、本発明は
これらに限定されるものではない。
合成例l 300dの370フラスコにデキストラン5g、蒸留水
100I11!をとり、窒素雰囲気下で攪拌しながら塩
化メチレン1oliに溶解したイソチアナフテン10g
を加え懸濁液を得た。室温でこの懸濁液に、蒸留水30
dに溶解した20gのpecIs6H,Oを30分間に
わたって滴下した。
滴下とともに発熱し、反応液は黒色に変化した。
さらに、2時間攪拌した後、透析を2日間行い(VrS
KASE 5ALES C0RP CELLULOSE
 TUBING C−65三光純薬■製を使用)、ポリ
イソチアナフテンの水分散液を得た。
得られたポリイソチアナフテン粒子の平均粒径は80n
mであった(COLILTER−N4型サブミクロン粒
子分析装置(コールタ−エレクトロニクスv4)製で測
定)、また、この水分散液は、保存を20°Cおよび5
°Cのどちらの温度で行っても安定であり、3ケ月経過
後どちらの温度で行った場合も粒子の沈降や凝集はなか
った。さらに、腐敗も見られなかった。
合成例2 0.05g、導電性塩としてベンゼンスルホン酸トリブ
チルアンモニウム塩10gをイソチアナフテンとともに
添加した以外は合成例1と同様に合成及び透析した結果
、合成例1と同様に安定なポリイソチアナフテン水分散
液(平均粒径65nm)を得た。
合成例3 デキストランの代わりにポリビニルピロリドン6g、イ
ソチアナフテンの代わりに5−メチルベンゾ(C)チオ
フェン12gを使用した以外は合成例1と同様にして合
成及び透析をした結果、合成例1と同様に腐敗も粒子の
凝集も見られない安定なポリ(5−メチルベンゾ(C)
チオフェン)水分散WL(平均粒径120 nm)を得
た。
合成例4 デキストランの代わりにCltllzsO(CLCJI
□O)+J0.5g−、FecIs  ・6Hx Oの
代わりに過硫酸アンモニウム18gを使用した以外は合
成例1と同様にして合成及び透析をした結果、合成例1
と同様に安定なポリイソチアナフテン水分散液(平均粒
径150 nm)を得た。
合成例5 0.5gを使用した以外は合成例1と同様にして合成及
び透析をした結果、合成例1と同様に安定なポリイソチ
アナフテン水分散液(平均粒径10100nを得た。
合成例6 デキストランの代わりにヒドロキシエチルセルロース6
g、イソチアナフテンの代わりに4−メチルベンゾ(C
)チオフェン12g、FeClコ・6H!Oの代わりに
18gの過硫酸アンモニウムを使用した以外は合成例1
と同様にして合成及び透析をした結果、合成例1と同様
に安定なポリ(4−メチルベンゾ(C)チオフェン)水
分散液(平均粒径130nm)を得た。
合成例7 デキストランの代わりにヒドロキシエチルセルロース6
g、イソチアナフテンの代わりに4−メチルベンゾ(C
)チオフェン12gを使用した以外は合成例1と同様に
して合成及び透析をした結果、合成例1と同様に安定な
ポリ(4−メチルベンゾ(C)チオフェン)水分散液(
平均粒径90nm)を得た。
合成例8 デキストランの代わりにゼラチン5gを使用した以外は
合成例1と同様にして合成及び透析をした結果、合成例
1と同様に安定なポリイソチアナフテン水分散液(平均
粒径95nm)を得た。
合成例9 デキストランの代わりにポリビニルアルコール(けん化
度88%)5gを使用した以外は合成例1と同様にして
合成及び13Ifをした結果、合成例1と同様に安定な
ポリイソチアナフテン水分散液(平均粒径65nm)を
得た。
合成例10 デキストランの代わりにCltlhsO(CHzCHz
O) tellO6・05gとポリビニルアルコール(
ケン化度88%)5gを使用した以外は合成例1と同様
にして合成及び透析をした結果、合成例1と同様に安定
なポリイソチアナフテン水分散液(平均粒径90nm)
を得た。
実施例1 合成例2で得たポリイソチアナフテン水分散液をガラス
上に塗布し、窒素雰囲気下で乾燥し、その後、50゛C
に加熱しながら減圧乾燥をすることでドーピングされた
ポリイソチアナフテンをフィルム化した。フィルムは厚
さ25μであった。4端子法によりそのフィルムの電気
伝導度を測定したところ、その値はto−’S/c+e
であった。
実施例2 合成例1で得たポリイソチアナフテン水分散液10gを
ポリ酢酸ビニルエマルジッン20gとブレンドした。こ
のブレンドした水分散液を実施例1と同様に塗布及び乾
燥することで、厚さ30〃のフィルムを得た。そのフィ
ルムの電気伝導度は、10′□3S / cmであった
実施例3 合成例3で得たポリ(5−メチルベンゾ(C)チオフェ
ン)水分散液を実施例1と同様に塗布及び乾燥すること
で、ポリ(5−メチルベンゾ〔C〕チオフェン)をフィ
ルム化することができた。
フィルムは厚さ50μであり、電気伝導度は10−’S
/cmであった。
実施例4 合成例4で得たポリイソチアナフテン水分散液を実施例
1と同様に塗布及び乾燥することで、厚さ55μのポリ
イソチアナフテンのフィルムを得た。電気伝導度は10
−”S/cmであった。
実施例5 合成例5で得たポリイソチアナフテン水分散液を実施例
1と同様に塗布及び乾燥することで、厚さ40μのポリ
イソチアナフテンのフィルムを得た。電気伝導度は10
−’S/c■であった。
実施例6 合成例6で得たポリ(4−メチルベンゾ(C)チオフェ
ン)水分散液にLiCl053gを添加した後、これを
実施例1と同様に塗布及び乾燥することで、厚さ45μ
のポリ(4−メチルベンゾ(C)チオフェン)のフィル
ムを得た。電気伝導度は10−”S/a*であった。
実施例7 合成例7で得たポリ(4−メチルベンゾ(C)チオフェ
ン)水分散液にKBF、3.5gを添加した後、その中
から10gをとり、これとポリスチレンエマルジョン1
0gとをブレンドした。このブレンドした水分散液を実
施例1と同様に塗布及び乾燥することで、厚さ60μの
ポリ(4−メチルベンゾ(C)チオフェン)とポリスチ
レンとのブレンドフィルムを得た。電気伝導度は10−
’S/CIであった。
実施例8 合成例8で得たポリインチアナフテン水分散液を実施例
1と同様に塗布及び乾燥することで、厚さ30μのポリ
イソチアナフテンのフィルムを得た。電気伝導度は10
−”S/a++であった。
実施例9 合成例9で得たポリイソチアナフテン水分散液を実施例
1と同様に塗布及び乾燥することで、厚さ30μのポリ
イソチアナフテンのフィルムを得た。電気伝導度は10
−’S/cmであった。
実施例1O 合成例1Oで得たポリイソチアナフテン水分散液を実施
例1と同様に塗布及び乾燥することで、厚さ50μのポ
リイソチアナフテンのフィルムを得た。電気伝導度は1
0−’S/ci+であった。
比較例1 デキストランの代わりにポリアクリル酸水溶液(20重
量%)25gを使用した以外は合成例1と同様にして合
成及び透析をした結果、平均粒径300nmのポリイソ
チアナフテン水分散液を得た。しかしながら、腐敗を防
ぐために5°Cで保存ししたところ、2週間後には黴が
発生し、3週間後には凝集するといった安定性の悪いも
のであった。
水分散液製造直後に、この水分散液を実施例1と同様に
塗布及び乾燥することで、厚さ45μで黒色のポリピロ
ールフィルムを得ることができたが、電気伝導度は10
−’S/cmと小さかった。
比較例2 デキストランの代わりにCxHt3CH=CHCHtS
OzNa0.5gとポリアクリル酸水溶液(20重M%
)25gSFeCIs  ・68t Oの代わりに過硫
酸アンモニウム18gを使用した以外は合成例1と同様
にして合成及び透析をした結果、平均粒径250nmの
ポリアニリン水分散液を得た。しかしながら、この水分
散液を20°Cで保存したところ、1週間後には黴の発
生が見られた。また、腐敗を防ぐために5℃で保存した
ところ、3週間後には黴が発生し、1ケ月後には凝集す
るといった安定性の悪いものであった。
水分散液製造直後に、この水分散液を実施例1と同様に
塗布及び乾燥することで、厚さ30μで黒色のポリイソ
チアナフテンフィルムを得ることができたが、電気伝導
度は10−’S/c識と小さかった。
比較例3 デキストランを加えない以外は合成例工と同様にして合
′成を行ったところ、固形物が沈澱し、ポリイソデアナ
フテンの水分散液は得られなかった。
得られた固形物を濾取、乾燥したところ、その固形物は
アセトン、アセトニトリル、メタノール、エタノール、
塩化メチレン、酢酸エチルに不溶であり、100°Cで
も熔融せず、成形加工性の悪いものであった。
比較例4 イソデアナフテン2 B、 LiBr2 gをアセトニ
トリル200−に溶解したものを電解液とし、作用極、
対極にt’を坂を、参照極にL i / L ioを用
いて、0.5mA/cシの定電流密度で2時間電気化学
的に重合したところ、作用極上にポリイソチアナフテン
のフィルムが生成した。得られたフィルムをTMhから
剥がし、乾燥したところ、そのフィルはアセトン、アセ
トニトリル、メタノール、エタノール、塩化メチレン、
酢酸エチルに不溶であり、+00°Cでも熔融せず、成
形加工性の悪いものであった。
以上、本発明の方法で得られたポリインチアナフテン系
水分散液(合成例1−10)はどれも、3す月の保存で
も安定で腐敗も粒子の凝集も見られないが、比較例1〜
2で製造されたポリイソデアナフテン水分nk液は腐敗
や粒子の凝集が見られ不安定なものであった。さらに、
本発明の方法で得られたポリイソチアナフテン系水分散
液(合成例1−10)は容品に成形することができたが
、比較例3〜4で製造されたポリイソデアナフテンは成
形加工性の悪いものであった。また、本発明の方法で製
造されたポリインチアナフテン系水分散液から得られた
ポリイソデアナフテン系導電性高分子は、電気伝導性に
も優れていた。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば安定なポリイソチアナフ
テン系化合物の水分散液を製造することが可能となり、
かつ電気伝導度の高い導電性高分子材料を得ることが出
来る。
特許出願人 富士写真フィルム株式会社1゜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カチオン性高分子、非イオン性高分子、両性高分
    子、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び
    両性界面活性剤から成る鮮から選ばれる一種または二種
    以上の化合物の存在下でイソチアナフテン系化合物を酸
    化重合することを特徴とするポリイソチアナフテン系水
    分散液の製造方法。
  2. (2)特許請求の範囲第(1)項記載のポリイソチアナ
    フテン系水分散液を乾燥してなる導電性高分子材料。
JP8049389A 1989-03-31 1989-03-31 ポリイソチアナフテン系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料 Pending JPH02258832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8049389A JPH02258832A (ja) 1989-03-31 1989-03-31 ポリイソチアナフテン系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8049389A JPH02258832A (ja) 1989-03-31 1989-03-31 ポリイソチアナフテン系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02258832A true JPH02258832A (ja) 1990-10-19

Family

ID=13719827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8049389A Pending JPH02258832A (ja) 1989-03-31 1989-03-31 ポリイソチアナフテン系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02258832A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5530139A (en) * 1993-05-31 1996-06-25 Showa Denko Kabushiki Kaisha Condensed heterocyclic compound with a sulfonic acid group and process for producing the same
US5637652A (en) * 1993-06-04 1997-06-10 Showa Denko Kabushiki Kaisha Electroconductive polymer and process for producing the same
US5648453A (en) * 1991-12-04 1997-07-15 Showa Denko K.K. Electroconductive polymer and process for producing the polymer
US5688873A (en) * 1991-12-04 1997-11-18 Showa Denko K.K. Electroconductive polymer and process for producing the polymer
JP2021006629A (ja) * 2013-10-10 2021-01-21 クロミション・リミテッド 水性組成物を形成する方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5648453A (en) * 1991-12-04 1997-07-15 Showa Denko K.K. Electroconductive polymer and process for producing the polymer
US5688873A (en) * 1991-12-04 1997-11-18 Showa Denko K.K. Electroconductive polymer and process for producing the polymer
US5530139A (en) * 1993-05-31 1996-06-25 Showa Denko Kabushiki Kaisha Condensed heterocyclic compound with a sulfonic acid group and process for producing the same
US5637652A (en) * 1993-06-04 1997-06-10 Showa Denko Kabushiki Kaisha Electroconductive polymer and process for producing the same
JP2021006629A (ja) * 2013-10-10 2021-01-21 クロミション・リミテッド 水性組成物を形成する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Andriianova et al. Effect of structural factors on the physicochemical properties of functionalized polyanilines
JP2636968B2 (ja) 新規ポリチオフエンの溶液及びその製造方法
US4556623A (en) Electroconductive porous film and process for producing same
JP3245420B2 (ja) 溶剤および溶剤混合物中の中性ポリアニリンの加工法
JPS61278526A (ja) 導電性溶液及び該溶液からの導電性製品の形成法
JPH04491B2 (ja)
US6030551A (en) Polyaniline-containing solution and method for preparing the same
KR100488441B1 (ko) 수용성 도전성 폴리아닐린의 제조방법
JPH05262981A (ja) 水分散性ポリアニリン組成物及びその製造方法
JP3184642B2 (ja) 導電性複合材料およびその製造方法
JPH02240139A (ja) ポリアニリン系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料
JP3147407B2 (ja) 導電性高分子複合材料およびその製造方法
JPH02258832A (ja) ポリイソチアナフテン系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料
JPH02240163A (ja) 高分子導電性溶液
US4488987A (en) Doped polymeric organic electrical conductors and a process for their manufacture
Marcilla et al. Use of polymeric ionic liquids as stabilizers in the synthesis of polypyrrole organic dispersions
US5417890A (en) Conductive materials based on encapsulated conductive polymers
JPH03730A (ja) ポリピロール系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料
JPH02258833A (ja) ポリイソチアナフテン系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料
JP4385254B2 (ja) 導電性微粒子およびその製造方法
US5021193A (en) Nonaqueous polypyrrole colloids
JP3413958B2 (ja) 新規導電性重合体およびその製造法
JPS61266435A (ja) 導電性有機重合体薄膜の製造方法
JP3957231B2 (ja) 導電性ミクロゲル分散体、及びその製造方法
JP2804285B2 (ja) 導電性重合体組成物