JPH03730A - ポリピロール系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料 - Google Patents

ポリピロール系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料

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Publication number
JPH03730A
JPH03730A JP4951789A JP4951789A JPH03730A JP H03730 A JPH03730 A JP H03730A JP 4951789 A JP4951789 A JP 4951789A JP 4951789 A JP4951789 A JP 4951789A JP H03730 A JPH03730 A JP H03730A
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JP
Japan
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polypyrrole
aqueous dispersion
dispersion
conductive polymer
surface active
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JP4951789A
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English (en)
Inventor
Eiji Funatsu
船津 英二
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03730A publication Critical patent/JPH03730A/ja
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリピロール系水分散液を製造する方法及び
ポリピロール系導電性高分子材料に関する。詳しくは、
選ばれた分11に剤又は、界面活性剤の存在下でビロー
ル系化合物を酸化重合して、ポリピロール系水分散液を
製造する方法及びそれを乾燥してなるポリピロール系導
電性高分子材料に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、従来より導電性を示すことが知られてきたπ電子
共役系を有する高分子化合物、例えばポリアセチレン、
ポリフェニレン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリ
アニリンなどが電気工学や電子工業の分野において、電
池、コンデンサー、帯電防止材料、電磁波遮蔽材料、電
子デバイス、エレクトロクロミック素子等の各種の導電
性材料として検討されている。
上記の導電性高分子のうちポリピロールやポリアニリン
等は、ポリアセチレンに比べて空気中での安定性が良好
で酸化劣化が極めて少ないため、この特性を生かして、
広い分野での応用がなされている。
これらポリピロールやポリアニリン等の製造方法として
は、酸化剤を使用して化学的に酸化重合する方法が知ら
れている0例えば、K、C,Kbulbeらはジャーナ
ル・オブ・ポリマー・サイエンス・ポリマー・ケミスト
リー・エデイジョン(Journalor Polym
er 5cience Polymer Chemis
Lry  Edition )第20巻、第1089頁
(1982年)で、ピロールを水溶液中で過硫酸カリウ
ムにより酸化すると、黒色粉末の重合物が析出すること
を報告している。また、他の方法としては、電気化学的
に酸化重合(電解重合)する方法が知られている。
例えば、Diazらはジャーナル・オブ・ケミカル・ソ
サイアティー、ケミカル・コミュニケーシゴン(Jou
rnal of Chemical 5ocieLy、
ChemicalCommunication)第63
5頁(1979年)で、ビロールを([1)4NBF4
を溶解したアセトニトリル中で電解重合すると、陽極上
にポリピロールがフィルム状に析出することを報告して
いる。
しかしながら、上記の酸化重合により得られた導電性高
分子は、不溶不融の粉末又は塊であるために、それ自体
の成形性能に劣っており、このような導電性高分子を導
電性材料として利用するには、適当なバインダーに分1
にするか、圧縮成形による加工を行うなどの必要がある
という不便さがあった。
また、上記の電解重合では、陽極上に導電性高分子がフ
ィルム状で生成するため、電極の大きさに生成物の大き
さが規制され、しかも、高価な設備を用いる必要からコ
スト高であるなどという不都合があった。
本発明はポリピロールを水分散液として製造することで
、上記に示した成形性能に劣るという問題点を解決する
ものである。このような導電性高分子の水分散液は、ス
プレー被膜形成法、コーターによる表面コート法、押出
成形法などにより塗布することが容易で、更にはエマル
シヨン等とブレンドすることもでき、乾燥により水を除
去することでフィルム化することができるという利点が
ある。
導電性高分子の水分散液の製造の一例は、米国特許第4
.237,194号に示され′Cいるが、水と混和しう
る有機溶媒に溶解したポリアニリンをラテックスと混合
し、その後、有機溶媒を除去してポリアニリン会合ラテ
ックスを形成し、さらに酸の添加によりポリアニリン塩
会合ラテックスを形成するものであり、複雑な多くの操
作が必要で、本発明のように容易に水分散液を合成でき
るものではなかった。
また、米国特許第4,731,408号には、アニオン
性の表面特性を有するポリマーの存在下で導電性高分子
フィルムとして被覆可能な高分子分散物を製造する方法
が、また、特開昭63−193926号にはポリビニル
アルコールの存在下にポリピロール類の水分散液を!!
造する方法がそれぞれ開示されている。
しかしながら、これらの水分散液から得られる成形体で
ある導電性高分子は電気伝導度が低い、あるいは水分散
液の安定性が不十分である(腐敗や、後者では水素結合
によるゲル化が起こる)という欠点を有しており、−層
の向上が望まれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、ポリピロール系化合物の成形性能に劣
るという問題点を解決した安定なポリピロール系水分散
液を製造することにある。
更には、得られる成形体の電気伝導度が高い、ポリピロ
ール系化合物の安定な水分11に液を製造することであ
る。
更には、電気伝導度の高い導電性高分子材料を得ること
にある。
〔問題点を解決する手段〕
上記目的は、セルロース類、2級の水酸基を含有しない
水溶性で非イオン性のビニル重合体、両性高分子、カチ
オン性高分子、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面
活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から
成る群から選ばれる一種又は二種以上の化合物の存在下
で、ピロール系化合物を酸化重合して、ポリピロール系
水分+lk液を製造する方法及びそれを乾燥してなるポ
リピロール系導電性高分子材料によって達成された。
以下、本発明のポリピロール系水分散液の製造方法に関
して説明する。
本発明の製造方法には、ラテックスの製造に用いられる
乳化重合と同様の公知の方法で行うことができる0例え
ば、フラスコの中にデキストラン、ビロール及び蒸留水
を入れ、窒素雰囲気下で撹拌しながら、触媒としてFe
C1+の水溶液を滴下する方法である。
本発明において用いられるビロール系化合物の好ましい
化合物は、以下の一般式(1)で示される。
R″ ここで、R1及びR1は水素原子、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素)、アルキル基、アリール基、
水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、
アルキルアミノ75(縮環してもよい)、ニトロ基、シ
アノ基、−NHCOR’N l−I S Oz R’ 
   S OR’  −S Ox R’R6R& 複素環基(例えば、トリアゾール、チアゾール、ヘンズ
チアゾール、フラン、ピリジン、キナルジン、ベンズオ
キサゾール、ピ゛リミジン、オキサゾール、イミダゾー
ル)を表す、Riは水素原子、アルキル基又はアリール
基を表す、R4はアルキル基又はアリール基を表す、R
s及びR″は同じであっても異なっていてもよく、水素
原子、アルキル基又はアリール基を表す。
更に、上記のRI及びRzのアルキル基、アリール基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルアミノ基は
更に置換されていてもよい、また、上記のR3、Ra 
、Rs及びR−のアルキル基、アリール基も更に置換さ
れていてもよい、これらの置換基の例としては、アルコ
キシ基(例えば、メトキシ、エトキシ)、アリールオキ
シ基(例えば、フェニルオキシ)、アルコキシカルボニ
ル基(例えば、メトキシカルボニル)、アシルアミノ基
(例えば、アセチルアミノ)、カルバモイル基、アルキ
ルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル、エチ
ルカルバモイル)、ジアルキル力ルイバモイル基(例え
ば、ジメチルカルバモイル)、アリールカルバモイル基
(例えば、フェニルカルバモイル)、アルキルスルホニ
ル基(例えば、メチルスルホニル)、アリールスルホニ
ル基(例えば、フェニルスルホニル)、アルキルスルホ
ンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド)、アリー
ルスルホンアミド基(例えば、フェニルスルホンアミド
)、スルファモイル基、アルキルスルファモイル基(例
えば、エチルスルファモイル)、ジアルキルスルファモ
イル基(例えば、ジメチルスルファモイル)、アルキル
チオ基(例えば、メチルチオ)、了り−ル千オ凸(例え
ば、フェニルチオ)、アミノ基、アルキルアミノ基、シ
アノ基、ニド四基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素)が挙げられ、このvl置換基2個以上あると
きは同じであっても異なっていてもよい。
上記ビロール系化合物として好ましいものとしては、ビ
ロール、N−メチルビロール、N−エチルビロール、N
−フェニルビロール、3−メチルビロール、3−エチル
ビロール、3−メトキシビロール、3−エトキシビロー
ル、3−フェノキシビロール、3−アミノビロール、3
−メチルフェニルアミノビロール、3.4−ジメチルビ
ロール、3.4−ジフェニルビロール、N−メチル−3
−メチルビロール、N−フェニル−3−メチルビロール
が挙げられる。
本発明においてビロール系化合物を酸化重合させるため
に使用する触媒としては、−Cに用いられる公知のもの
を用いることができる。例えば、塩化第二鉄、塩化第二
銅などの塩化物、硫酸第二鉄、硫酸第二銅などの硫酸塩
、二酸化鉛、二酸化マンガンなどの金属酸化物、過硫酸
カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素などの過酸
化物、ベンゾキノンなどのキノン類、沃素、臭素などの
ハロゲン、フェリシアン化カリウムなどが挙げられる。
これらの具体例は、特開昭63−213518号、同6
3−193926号、同62−116665号、同62
−104832号、同63−215717号、同63−
69823号、同63−101415号、同60−58
430号等に記載されている。触媒の量はビロール系化
合物の特性と使用される触媒により変化する。しかしな
がら、−mには、触媒/ビロール系化合物のモル比率は
0.01から10の範囲であり、好ましくは、lから5
の範囲である。
本発明で用いることのできる溶媒は、蒸留水、イオン交
換水等の水であるが、水と混和しうる有機溶剤(例えば
、エタノール、メタノール等のアルコール類やアセトニ
トリル、ジメチル硫酸、N、N−ジメチルアセトアミド
)を混合して使用してもよい。
本発明において用いられる分散剤の具体例を以下に挙げ
るが、これらに限定されるものではない。
セルロース類の例としては、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
デキストラン、プルラン等が挙ケられる。
2級の水酸基を含有しない水溶性で非イオン性のビニル
重合体の例としては、ポリアクリルアミド、ポリビニル
ピロリドン等が挙げられる。
両性高分子の例としては、ゼラチン、コラーゲン、グロ
ブリン、アルブミン、カゼイン等が挙げられる。
カチオン性高分子の例としては、水溶性でかつその構造
の中に4級アンモニウム塩基、オキソニ・ラム塩基、ス
ルホニウム塩基等を少なくとも1種を有する高分子等が
挙げられる。
カチオン性高分子の具体例としては、以下の化合物が挙
げられるがそれらに限定されるものではない。
Cl−13COO○ また、 本発明に用いられる界面活性剤の具体例を以下に挙げる
が、 これらに限定されるものでは ない。
アニオン性界面活性剤の例としては以下のものCI−I
  CH=CHCl−12303Naが挙げられる。
C1□■1□500ONa C181−137COON a c、1−125o(CH2)45O3NaCszHas
O8O3Na CxiHilO!303Na カチオン性界面活性剤の例としては以下のものが挙げら
れる。
CH。
CH3 CH3 HI ポリオキシエチレンソルビタントリス テアリン酸エステル n 冨 30 CtsHsxcONHcH1cHzcH2N−C1(z
cHzcHzcH2s01HI 非イオン性界面活性剤の例としては以下のものが挙げら
れる。
C11HisO(CHlCHzO)soHC,、H,,
0(CH,CI、O)、、H両性界面活性剤の例として
は以下のものが挙げられる。
CH3 レシチン 特開昭63−193926号において、ポリビニルアル
コールを分散剤とし、アニオン性界面活゛性剤若しくは
非イオン性界面活性剤の存在下及び未存在下で重合し、
ポリピロール系水分散液の製造方法が開示されているが
、ポリビニルアルコールを分散剤として使用しているが
ために、水分散液の安定性が不安定である0本発明にお
いては、アニオン性界面活性剤若しくは非イオン性界面
活性剤の存在下で酸化重合する際には、ポリビニルアル
コールを含有しない、セルロース類、2級の水酸基を含
有しない水溶性で非イオン性のビニル重合体、両性高分
子、カチオン性高分子、両性界面活性剤の存在下で酸化
重合する際には、ポリビニルアルコールを共存させても
かまわないが、使用しない方が好ましい。
ポリピロール類の分散に用いられるセルロース類、2級
の水酸基を含有しない水溶性で非イオン性のビニル重合
体、両性高分子又は、カチオン性高分子の量は、ピロー
ル系化合物に対して1〜300重足%、好ましくは5〜
200重n%である。
また、各種界面活性剤はピロール系化合物に対してo、
oi〜50fflflt%、好ましくは0.1〜20重
量%用いる。
好ましくは、セルロース類、2級の水酸基を含有しない
水溶性で非イオン性のビニル重合体及び両性高分子から
なる群より選ばれた分散剤の存在下で重合する製造方法
である。
酸化重合における反応温度は、0〜100°C1好まし
くは5〜50°Cである0反応時間は、反応温度と関連
するが、通常0. 1〜100時間、好ましくは0.1
〜50時間である。
本発明の水分散液は、透析、限外濾過等の処理をして用
いても良い。
また、本発明の水分散液には、成形体の導電性をさらに
向上させるために、導電性化合物を添加することができ
る。これらの導電性化合物は、酸化重合の前後もしくは
その両方に添加してもよいが、重合前もしくは重合の前
後の両方に添加されるのが好ましい、更に透析、限外濾
過等の処理をする場合には処理後に加えてもよい。
本発明で用いることのできる導電性化合物としては、ア
ルカリ全屈カチオン(L f” 、Na”K゛等) 、
No” 、NOx ”カチオン、オニウムカチオン(E
L4N’ 、BuaN” 、BusP’″等)と負イオ
ン(IIF、−、AsPa−、AsFh−% 5bPh
−% 5bC1hPF& −、CIO,−、^IF4−
 、AIFi−、N1Fa”−ZrF、”−1TiF4
”−1TiF−−1B**C1+* ”−1CI−11
r−、F −、ll5O4−、SOa ”−等)からな
る塩、スルホン酸アニオン(CIlsCJl、5Oi−
、CJIsSOsCF3SO3−等)を含む塩、1lc
OOLiのようなカルボン酸アニオンを含む塩、l?e
c1zのような塩化物、および有機アミン、無aM(例
えば、llc!!、++zsoa、IICjHL、II
BF4) 、有機酸(例えば、トルエンスルホン酸、ト
リフルオロメチルスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸
のようなスルホン酸、ギ酸、酢酸、ポリアクリル酸のよ
うなカルボン酸)あるいるが、これらに限定されるもの
ではない。
また、本発明の水分散液は高分子化合物とブレンドして
用いることができる0本発明でブレンドできる高分子化
合物としては、フェノール樹脂、エリア樹脂、メラミン
樹脂、シリコーン樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリア
ミド樹脂等の合成樹脂、スチレン−ブタジェンゴム、ブ
タジェンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ニトリル
ゴム、クロロブレンゴム、エチレン−プロピレンゴム等
の合成ゴム、ポリ酢酸ビニル系 エマルシヨン、ポリス
チレン系エマルジョン、ポリエチレン系エマルジョン、
ポリ(メタ)アクリル酸エステル系エマルジッン等の合
成樹脂エマルジョン等を使用することができるが、これ
らに限定されるものではない。
本発明の水分散液は、公知の塗布方法(例えば、デイツ
プコート、ローラーコート、バーコード、スピンコード
、カーテンコート、ギーサーコートなど)、スプレーに
よる被膜形成法、押出成形方法等及び公知の乾燥方法等
を用いて導電性高分子材料に容易に加工することができ
る。
以下、具体例に基づいて本発明を詳述する。
合成例1 300affiの3ツロフラスコにデキストラン5g1
ピロール10g及び蒸留水120dをとり、窒素雰囲気
下で攪拌しながら、室温でこの溶液に、蒸留水48−に
溶解した40.38のFeCl5  ・611□0を3
0分間にわたって滴下した。
滴下とともに発熱し、反応液は黒色に変化した。
さらに、2時間攪拌した後、透析を2日間行い(VIS
KASI! 5ALI!S C0RP C1!LLUL
O3E TU[1ING C−65三光純薬■製を使用
)、ポリピロールの水分散液を得た。
得られたポリピロール粒子の平均粒径は80nmであっ
た(COULTER−N4型サブミクロン粒子分析装置
(コールタ−エレクトロニクス■)製で測定)、また、
この水分散液は、保存を20℃で行ったとき、また腐敗
を防ぐために、5°Cで行っても安定であり、3ケ月経
過後どちらの温度で行った場合も粒子の沈降やa集はな
かった。
さらに、腐敗も見られなかった。
合成例2 界面活性剤として、ラウリル硫酸ナトリウム0゜01 
g、導電性塩としてベンゼンスルボン酸トリブチルアン
モニウム塩10gをピロールとともに添加した以外は合
成例1と同様に合成及び透析した結果、合成例1と同様
に安定なポリピロール水分散液(平均粒径60nm)を
得た。
合成例3 デキストランの代わりにポリビニルピロリドン5g1ビ
ロールの代わりにN−メチルピロール12gを使用した
以外は合成例1と同様にして合成及び透析をした結果、
合成例1と同様に腐敗も粒子の凝集も見られない安定な
ポリ(N−メチルピロール)水分散液(平均粒径が15
0 nm)を得た。
合成例4 デキストランの代わりにC+t!I□0(CIl□CI
h0)tallo、05g、FeC15・6H雪0の代
わりに過硫酸アンモニウム34gを使用した以外は合成
例1と同様にして合成及び透析をした結果、合成例1と
同様に安定な平均粒径60nmのポリピロール水分散液
を得た。
合成例5 0.01.を使用した以外は合成例1と同様にして合成
及び透析をした結果、合成例1と同様に安定な平均粒径
75nmのポリピロール水分散液を得た。
合成例6 デキストランの代わりにヒドロキシエチルセル〔2−ス
5g1ビロールの代わりに3−メチルビl:I−ルlO
g、FeC]s  −6Hz Oの代わりに348の過
硫酸アンモニウムを使用した以外は合成例1と同様にし
て合成及び透析をした結果、合成例1と同様に安定な平
均粒径120nmのポリ(3−メチルピロール)水分散
液を得た。
合成例7 デキストランの代わりにヒドロキシエチルセルI:l−
ス5G、ピロールの代わりに3−メチルピロール12g
を使用した以外は合成例1と同様にして合成及び透析を
した結果、合成例1と同様に安定な平均粒径1100n
のポリ(3−メチルピロール)水分散液を得た。
合成例8 デキストランの代わりにゼラチン5gを使用した以外は
合成例1と同様にして合成及び透析をした結果、合成例
1と同様に安定な平均粒径95nmのポリピロール水分
散液を得た。
実施例1 合成例2で得たポリピロール水分散液をガラス上に塗布
し、窒素雰囲気下で乾燥し、その後、50°Cに加熱し
ながら減圧乾燥をすることでドーピングされたポリピロ
ールをフィルム化した。フィルムは厚さ40μで黒色で
あった。4端子法によりそのフィルムの電気伝導度を測
定したところ、その値は10−”S7cmであった。
実施例2 合成例1で得たポリピロール水分11#1液10gをポ
リ酢酸ビニルエマルジジ720gとブレンドした。この
ブレンドした水分子lt液を実施例1と同様に塗布及び
乾燥することで、厚さ20μのフィルムを得た。そのフ
ィルムの電気伝導度は、10″コS/c霞であったφ 実施例3 合成例3でi?)だポリ(N−メチルピロール)水分散
液を実施例1と同様に塗布及び乾燥することで、ポリ(
N−メチルビロール)をフィルム化することができた。
フィルムは厚さ35μの黒色であり、電気伝導度はto
−1S/c+eであった。
実hili例4 合成例4で得たポリピロール水分散液を実施例1と同様
に塗布及び乾燥することで、厚さ30#で黒色のポリピ
ロールのフィルムを得た。′g1気伝導伝導度0−コS
/c謬であった。
実施例5 合成例5で得たポリピロール水分散液を実施例1と同様
に塗布及び乾燥することで、厚さ35aで黒色のポリピ
ロールのフィルムを得た。電気伝導度は10−”37c
mであった。
実施例6 合成例6で得たポリ(3−メチルピロール)水分tlk
液にLiClO43gを添加した後、これを実施例りと
同様に塗布及び乾燥することで、厚さ25μで黒色のポ
リ(3−メチルピロール)のフィルムを得た。電気伝導
度は10−”S/clであった。
実施例7 合成例7で得たポリ(3−メチルビロール)水分散液に
KBF、3.5gを添加した後、その中からlogをと
り、これとポリスチレンエマルジョン10gとをブレン
ドした。このブレンドした水分散液を実施例1と同様に
塗布及び乾燥することで、厚さ45μのポリ(3−メチ
ルビロール)とポリスチレンとのブレンドフィルムを得
た。
電気伝導度は10−’S/c−であった。
実施例8 合成例8で得たポリピロール水分散液を実施例1と同様
に塗布及び乾燥することで、厚さ30μで黒色のポリピ
ロールのフィルムを得た。電気伝導度はl O−”37
cmであった。
比較例1 デキストランの代わりにポリビニルアルコール(けん化
度88%)5gを使用した以外は合成例1と同様にして
合成及び透析をした結果、平均粒径60nmのポリピロ
ール水分散液を得た。しかしながら、この水分散液を2
0℃で保存したところ、2ケ月後、黴の発生が見られた
。また、腐敗を防ぐために、5℃で保存したところ、1
ケ月後、この水分散液はゲル化してしまった。
ゲル化する前に、この水分散液を実施例1と同様に塗布
及び乾燥することで、黒色で厚さ25uのポリピロール
フィルムを得た。電気伝導度は、10−’S/cmであ
った。
比較例2 デキストランの代わりにポリアクリル酸水溶液(20!
Ii貴%)25gを使用した以外は合成例1と同様にし
て合成及び透析をした結果、平均粒径150nmのポリ
ピロール水分散液を得た。しかしながら、腐敗を防ぐた
めに5“Cで保存したところ、2週間後には黴が発生し
、1ケ月後には凝集するといった安定性の悪いものであ
った。
水分散液&i′a直後に、この水分散液を実施例1と同
様に塗布及び乾燥することで、厚さ35μで黒色のポリ
ピロールフィルムを得ることができたが、電気伝導度は
10−’S/c■と小さかった。
比較例3 デキストランの代わりにC+ *IItsO(CHtC
IItO) IelIO,05gとポリビニルアルコー
ル(ケン化度88%)5g、FeC1z  ・6H! 
0の代わりに過硫酸アンモニウム34gを使用した以外
は合成例1と同様にして合成及び透析をした結果、平均
粒径50nmのポリピロール水分散液を得た。しかしな
がら、この水分散液を20℃で保存したところ、3ケ月
後には黴の発生が見られた。また、席改を防ぐために5
°Cで保存したところ、2ケ月後、この水分散液はゲル
化してしまった。
ゲル化する前に、この水分散液を実施例1と同様に塗布
及び乾燥することで、黒色で厚さ20μのポリピロール
フィルムを得たが、電気伝導度は10−’ S /ct
iと小さかった。
比較例4 0.011Xとポリビニルアルコール(ゲン化度88%
) 5 (3を使用した以外は合成例1と同様にし°ζ
合成及び透析をした結果、平均粒径55nmのポリピロ
ール水分散液を得た。しかしながら、この水分散液を2
0°Cで保存したところ、2ケ月後、黴の発生が見られ
た。また、腐敗を防ぐために、5 ’Cで保存したとこ
ろ、1ケ月後、この水分散液はゲル化してしまった。
ゲル化する前に、この水分散液を実施例1と同様に塗布
及び乾燥することで、黒色で厚さ35μのポリピロール
フィルムを得たが、電気伝導度はIQ−’S/c膳と小
さかった。
以上、本発明の方法で!l!1造されたポリピロール系
水分11に液(合成例1〜8)はどれも、3ケ月の保存
でも安定で腐敗も粒子の凝集も見られないが、比較例1
〜4で製造されたポリピロール系水分散液は腐敗や粒子
の凝集が見られ不安定なものであった。また、本発明の
方法で製造されたポリピロール系水分散液から得られた
ポリピロール系導電性高分子は、電気伝導性にも優れて
いた。
〔発明の効果] 以上のように、本発明によれば安定なポリピロール系化
合物の水分散液を製造することが可能となり、かつ電気
伝導度が高い導電性高分子材料を得ることができる。
特許出願人 富士写真フィルム株式会社事件の表示 発明の名称 補正をする者 事件との関係 平成1年特願第弘り317号 ポリピロール系水分散液の製造方法 及びそれ?用い九導電性高分子材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セルロース類、2級の水酸基を含有しない水溶性
    で非イオン性のビニル重合体、両性高分子、カチオン性
    高分子、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤
    、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から成る群
    から選ばれる一種または二種以上の化合物の存在下でピ
    ロール系化合物を酸化重合することを特徴とするポリピ
    ロール系水分散液の製造方法。
  2. (2)特許請求の範囲第(1)項記載のポリピロール系
    水分散液を乾燥してなる導電性高分子材料。
JP4951789A 1989-02-03 1989-03-01 ポリピロール系水分散液の製造方法及びそれを用いた導電性高分子材料 Pending JPH03730A (ja)

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