JPH02258426A - 4輪駆動車の動力伝達装置 - Google Patents

4輪駆動車の動力伝達装置

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JPH02258426A
JPH02258426A JP8205289A JP8205289A JPH02258426A JP H02258426 A JPH02258426 A JP H02258426A JP 8205289 A JP8205289 A JP 8205289A JP 8205289 A JP8205289 A JP 8205289A JP H02258426 A JPH02258426 A JP H02258426A
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JP
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power transmission
gear
clutch
torque
wheels
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JP8205289A
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Katsuji Murakawa
村川 勝次
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野j 本発明は4輪駆動車の動力伝達装置に関するものである
[従来の技術1 旋回時等における前輪・後輪間の回転数差を吸収するた
めに、変速機から車輪への動力伝達経路に前輪側出力軸
と後輪側出力軸とを差動可能に連結するセンタデフが設
けられた4輪駆動車はよく知られているが、このような
センタデフが設けられた4輪駆動車において、例えば低
μ路走行時に前輪・後輪のいずれか一方がスリップした
ような場合、センタデフの差動作用により、動力の大半
がスリップした方の車輪に伝達され、他方の車輪には動
力がほとんど伝達されなくなるといった不具合が生じる
。このような不具合を解消するために、センタデフを備
えた4輪駆動車においては、一般に任意にセンタデフの
差動作用を停止させることができるデフロック装置を設
け、低μ路走行時にはセンタデフをロックして、前輪側
出力軸と後輪側出力軸とをリジッドに連結するようにし
ている。
ところが、上記従来の4輪駆動車において、低μ路走行
時にセンタデフをロックすると、両輪に動力を有効に伝
達できるといった利点は認められるものの、前輪と後輪
とが差動できなくなるので、いわゆるタイトコーナブレ
ーキ現象が発生し、円滑に旋回できなくなるといった問
題がある。
そこで、センタデフをバイパスして前輪側出力軸と後輪
側出力軸とを連結する摩擦クラッチを設け、摩擦クラッ
チの係合度(トルク伝達容量)に応じて前輪側出力軸と
後輪側出力軸とをリジッドに連結するようにした4輪駆
動車が提案されている(例えば、特開昭60−1768
27号公報参照)。
このように摩擦クラッチを用いて前輪側出力軸と後輪側
出力軸とをリジッドに連結するようにした4輪駆動車で
は、摩擦クラッチのトルク伝達容量を調節することによ
って、前輪と後輪とを適度に差動させつつ、これらをリ
ジッドに連結できるので、低μ路走行時において、走行
安定性を維持しつつ車両を円滑に旋回させることができ
るといった利点がある。
ところで、センタデフをバイパスして前輪側出力軸と後
輪側出力軸とを連結する摩擦クラッチを備えた4輪駆動
車において、前輪側出力軸と摩擦クラッチとを連結する
ギヤ列のギヤ比と、後輪側出力軸と摩擦クラッチとを連
結するギヤ列のギヤ比とを異なる値に設定すると、摩擦
クラッチの係合度(トルク伝達容量)を変えることによ
って、前輪側と後輪側とへのトルク配分比を変えること
ができるので、このようにして、路面状態ないし走行状
態に応じて摩擦クラッチのトルク伝達容量を制御するこ
とによって前輪側と後輪側とへのトルクの配分比を調節
し、例えば低μ路走行時には前輪側へのトルク配分を増
やルで走行安定性の向上を図り、普通の路面走行時には
後輪側へのトルク配分を増やして操縦性の向上を図るよ
うにした4輪駆動車の動力伝達装置が提案されている(
例えば、特開昭62−203825号公報参照)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記の特開昭60−176827号公報
、あるいは特開昭62−203825号公報に開示され
たような、センタデフと摩擦クラッチとを備えた従来の
動力伝達装置においては、センタデフと摩擦クラッチと
がかさばるので、動力伝達装置が大型化ないし重量化す
るといった問題がある。
また、特開昭62−203825号公報に開示された上
記従来の4輪駆動車の動力伝達装置は、後輪側出力軸と
摩擦クラッチとを連結するギヤ列の変速比1r’を、前
輪側出力軸と摩擦クラッチとを連結するギヤ列の変速比
If’より大きく設定したときには、後輪側に伝達され
るトルクの割合が50%以上となる領域でのみトルク配
分の調節が可能となり、一方上記両変速比の大小関係を
逆にしてI r’(I f’に設定すると、前輪側に伝
達されるトルクの割合が50%以上となる領域でのみト
ルク配分の調節が可能となるといった特性をもつ。
したがって、前輪側と後輪側とへのトルクの配分比は、
前輪側への配分割合を50%以上とするか、あるいは後
輪側への配分割合を50%以上とするかのいずれか一方
しか選択できず、前輪側へのトルク配分の方が大きい領
域から後輪側へのトルク配分の方が大きい領域にわたる
広い範囲でトルク配分比を変えることができない。この
ため、路面状態ないし走行状態に応じて有効にトルク配
分を行うことができないといった問題がある。
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされt;ものであ
って、低μ路走行時においては前輪と後輪とを適度に差
動させつつリジッドに連結して、走行安定性と旋回性と
を両立させることができ、かつ、前輪側駆動力と後輪側
駆動力の比率を、前輪側の方が高い領域から後輪側の方
が高い領域まで広い範囲にわたって変えることができ、
例えば低μ路での走行安定性の向上と、普通の路面での
操縦性の向上とを両立させることができる4輪駆動車の
動力伝達装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するだめの手段1 本発明は上記の目的を達するため、前輪側動力伝達経路
のギヤ比と後輪側動力伝達経路のギヤ比とを異なる値に
設定し、ギヤ比が小さい方の動力伝達経路に摩擦クラッ
チを介設するとともに、該摩擦クラッチのトルク伝達容
量を制御する摩擦クラッチ制御手段を設けたことを特徴
とする4輪駆動車の動力伝達装置を提供する。
[発明の作用・効果] 本発明によれば、ギヤ比が小さい方の動力伝達経路に摩
擦クラッチが設けられるが、例えば、後輪側動力伝達経
路のギヤ比を、前輪側動力伝達経路のギヤ比より小さい
値に設定し、後輪側動力伝達経路に摩擦クラッチを介設
した場合、摩擦クラッチ制御手段によって摩擦クラッチ
が完全にオフ(切断)されたときには、変速機と後輪側
とは力学的に切り離され、後輪はフリー状態となる。こ
のため、変速機の出力トルクはすべて前輪側に伝達され
るので、前輪のみが駆動力を有し、後輪がフリーとなる
といった完全なFF走行を行うことができる。
一方、摩擦クラッチが完全にオン(接続)されたときに
は前輪側出力軸と後輪側出力軸とは直結されるが、後輪
側動力伝達経路の方が前輪側動力伝達経路よりギヤ比が
小さく設定されているので、後輪回転数の方が前輪回転
数より高くなる。しかしながら、前輪と後輪とは進行速
度が等しいので、回転数の高い後輪のスリップ率が、回
転数の低い前輪のスリップ率より必然的に高くなる。そ
して、一般に普通の走行状態においては、車輪の路面に
対する駆動力はスリップ率にほぼ比例するので、この場
合後輪側駆動力が前輪側駆動力より大きくなる。したが
って、後輪側駆動力の方が、前輪側駆動力より大きくな
るので、FR的走行を行うことができる。なお、このと
き前輪側と後輪側とはリジッドに連結されるので前輪と
後輪とは差動しない。
また、摩擦クラッチがオン状態とオフ状態の中間状態に
あるときには、摩擦クラッチのトルク伝達容量にほぼ比
例して、前輪側駆動力と後輪側駆動力の比率を、前輪側
駆動力が100%の状態(FF走行)から、後輪側駆動
力の方が高くなる状態(FR的走行)まで変化させるこ
とができる。なお、この状態においては、摩擦クラッチ
がスリラグする分だけ前輪側出力軸と後輪側出力軸とが
差動できるので、低μ路走行時には、走行安定性を維持
しつつ円滑に旋回することできる。
このように、摩擦クラッチのトルク伝達容量を調節する
ことによって、前輪側駆動力と後輪側駆動力の比率を、
前輪側の方が大きい領域(摩擦クラッチオフ)から後輪
側の方が大きい領域(摩擦クラッチオン)までの広い範
囲にわたって変えることができ、路面状態ないし走行状
態に応じて前輪側駆動力と後輪側駆動力との比率を適正
な値に設定して、走行安定性の向上と操縦性の向上とを
両立させることができる。
さらに、加速時においては、非加速時(等速走行時)よ
り、車両の重量が後輪側に偏ってかかるので、摩擦クラ
ッチオン時には後輪側へのトルク配分がさらに高くなる
。このため、加速時においては、前輪側と後輪側とへの
駆動力の配分比の調節範囲をさらに広くすることができ
る。
なお、上記構成とは逆に、後輪側動力伝達経路のギヤ比
を、前輪側動力伝達経路のギヤ比より大きい値に設定し
、前輪側動力伝達経路に摩擦クラッチを介設した場合、
前輪駆動力と後輪駆動力との比率を、前輪側駆動力の方
が大きい状態(FF的走行)から、後輪側駆動力が10
0%となる状a(完全FF走行)まで変化させることが
できる。
また、上記構成においては、センタデフを設ける必要が
ないので、動力伝達装置がコンパクト化ないし軽量化さ
れる。このため、とくに前輪荷重を低減するこきができ
るとともに、動力伝達装置の車内への突起が小さくなり
、車室を広くすることができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
〈第1実施例〉 第1図に示すように、エンジン1の出力トルクは、変速
機2によってシフト位置に応じた変速比で変速されて変
速機出力軸3に伝達され、この変速機出力軸3のトルク
はこれに同軸に取り付けられたメインドライブギヤ4を
介して、該メインドライブギヤ4と噛み合うメインドリ
ブンギヤ5に伝達されるようになっている。なお、上記
両ギヤ4.5のギヤ比Ifは、回転数を減らすために(
例えば1/4)比較的大きい値(例えば4.O)に設定
されている。
そして、メインドリブンギヤ5のトルクの一部は等配分
フロントデフDFのデフビニオン7に入力されるように
なっている。上記フロントデフDFはベベルギヤ型の普
通のデイ7アレンシヤル装置であって、デフビニオン7
が、第1サイドギャ8と第2サイドギヤ9との間でこれ
らと噛み合いつつ公転する一方、デフビニオン軸6まわ
りに自転できるようになっており、このような公転と自
転とに伴って第1.第2サイドギヤ8.9が等しいトル
クで回転駆動されるようになっている。そして、第1.
第2サイドギヤ8,9の負荷が等しいときには、デフビ
ニオン7は公転のみを行い、第1゜第2サイドギヤ8,
9は同一回転数で回転する。
一方、第1.第2サイドギヤ8,9の負荷が等しくない
ときにはデフビニオン7が自転しつつ公転して、両サイ
ドギヤ8.9の負荷の比率に応じて負荷が低い方のサイ
ドギヤ8(9)を他方のサイドギヤ9(8)より高い回
転数で回転させるようになっている(差動作用)。なお
、このように両サイドギヤ8.9が差動回転するときで
も、両サイドギヤ8.9の回転数の合計は非差動時と同
じく常にデフビニオン7の公転数の2倍である。
そして、フロントデフDFの第1.第2サイドギヤ8.
9のトルクは、夫々これらに同軸に取り付けられた左右
のフロントアクスルシャフトII。
12を介して左右の前輪1.3.14に伝達されるよう
になっている。なお、このようにして変速機出力軸3か
ら前輪13.14に至る前輪側動力伝達経路の1・−タ
ルギヤ比は、メインドライブギヤ4とメインドリブンギ
ヤ5のギヤ比Ifと一致する。
また、メインドリブンギヤ5の残りのトルクは、中空部
に右側フロントアクスルシャフト12を同軸に収容する
パイプ型の連結軸16と、該連結軸16に同軸に取り付
けられた第1ベベルギヤ■7と、該第1ベベルギヤ17
と噛み合う第2ベベルギヤ18とを介して、後で説明す
る湿式多板クラッチCAのクラッチ軸19に伝達される
。第11第2ベベルギヤl 7,18のギヤ比I、は第
2ベベルギヤ18(クラッチ@19)がかなり増速(例
えば4倍)されるような値(例えばl/4)に設定され
ている。したがって、クラッチ軸19に入力されるトル
クが小さくなり、湿式多板クラッチCAのトルク伝達量
が小さくなるので、湿式多板クラッチCAの容量を小さ
くすることができる。
この後、湿式多板クラッチCAのトルクは、プロペラシ
ャフト21と、ギヤ比I2のベベルギヤ列22とを介し
て、等配分リヤデフDRのデフビニオン23に伝達され
る。なお、上記ベベルギヤ列22のギヤ比I2は、基本
的には第1.第2ベベルギヤ17.18での増速を元に
戻すような値に設定されている。リヤデフDRはフロン
トデフDFと同様の構造をもつディファレンシャル装置
である。そして、デフビニオン23のトルクは、夫々第
1.第2サイドギヤ24.25と左右のリヤアクスルシ
ャフト26.27とを介して左右の後輪28.29に伝
達されるようになっている。このようにして変速機出力
軸3から後輪28.29に至る後輪側動力伝達経路のト
ータルギヤ比1rは、次式であられされる。
Ir= Ir−1+・Iz ここにおいて、ギヤ比1..I2は、後輪側動力伝達経
路のI・−タルギヤ比1rが前輪側動力伝達経路の1・
−タルギヤ比Ifより若干小さくなるような、すなわち
後輪回転数が前輪回転数より若干高くなるような値に設
定されている。
上記湿式多板クラッチCAは、実質的に、そのハウジン
グをなしプロペラシャフト21に同軸に取り付けられた
略円筒形のアウタケース31と、該アウタケース3Iの
内周面に取り付けられた複数のドーナツ形のアウタプレ
ート32と、各アウタプレート32間に配置されるとと
もにクラッチ軸19に同軸に取り付けられj;円板形の
インチプレート33と、油圧ピストン34とで構成され
、アウタケース31内にはオイルが充填されている。
そして、コントローラCUからの信号を受けて、油圧ポ
ンプ35から油圧ピストン34に油圧がかけられたとき
には、この油圧にほぼ比例してインチプレート33とア
ウタプレート32とが摩擦係合し、これらの間でトルク
が伝達されるようになっている。つまり、湿式多板クラ
ッチCAのトルク伝達容量は油圧ポンプ35から油圧ピ
ストン34にかけられる油圧にほぼ比例する。
以下、前輪側と後輪側とへの駆動力の配分方法について
説明する。なお、コントローラCUは本wI請求項1に
記載された摩擦クラッチ制御手段に相当する。
コントローラCUの信号を受けて、湿式多板クラッチC
Aの油圧ピストン34の油圧が完全にリリースされたと
きには、湿式多板クラッチCAのトルク伝達容量はOと
なり、インナプレート33とアウタプレート32とは全
く摩擦係合しない。
したがって、変速機出力軸3のトルクは後輪28゜29
へは伝達されず、すべて前輪13.14に伝達される。
このとき後輪28.29はフリーに回転できる状態にあ
るので、車両は前輪13.14のみが駆動される完全な
FF走行を行うことができる。この状態は、前輪側と後
輪側とへの駆動力配分比のトルク伝達容量に対する特性
を示す第2図中の点Aに該当する。
一方、油圧ポンプ35から油圧ピストン34に最大限の
油圧がかけられたときには、トルク伝達容量は100%
となり、インチプレート33とアウタプレート32とは
直結され、したがって前輪13.14と後輪28.29
とは直結状態となる。
このように、前輪13.14と後輪28.29とが直結
状態にあるときには、基本的には、前輪13゜14と後
輪28.29とへのトルク配分比が、前輪荷重と後輪荷
重の比率と等しくなる。
ここで、仮に前輪側動力伝達経路のトータルギヤ比If
と後輪側動力伝達経路のトータルギヤ比Irとが等しい
とすれば(実際はIr<If)、前輪1.3.14と後
輪28.29との間の駆動力の配分比は、前輪荷重と後
輪荷重の比率と一致する。例えば、前輪荷重と後輪荷重
の比率をごく一般的な値60:40に設定すれば、前輪
13.14と後輪28.29とへの駆動力配分比は60
:40となり、この状態は第2図中の点Bに該当する。
そして、湿式多板クラッチCAのトルク伝達容量が0と
100%との間にあるときには、トルク伝達容量の大き
さに応じて駆動力配分比が変化する。したがって、If
=Irであれば、駆動力配分比の湿式多板クラッチCA
のトルク伝達容量に対する特性は第2図中の直線G、の
ようになる。
しかし、実際には後輪側動力伝達経路のトータルギヤ比
1r(−1f’lt・xi)の方が前輪側動力伝達経路
のトータルギヤ比Ifより小さく設定されているので、
後輪回転数の方が前輪回転数より大さくなるが、前輪1
3.14と後輪28.29の進行速度は等しいので、必
然的に後輪28.29のスリップ率が前輪28.29の
スリップ率より高くなる。そして、前記したとおり、通
常の走行状態では、車輪から路面に加えられる駆動力は
、車輪のスリップ率にほぼ比例するので、第2図中の点
Bで示す状態よりは、スリップ率が高い分だけ後輪側の
駆動力が増加することになる。このため、湿式多板クラ
ッチCAのトルク伝達容量が100%のときには、第2
図中の点Cで状態を示すように、前輪側と後輪側とへの
駆動力配分比は50:50となる。したがって、前輪側
と後輪側とへの駆動力配分比の湿式多板クラッチCAの
トルク伝達容量に対する特性は第2図中の直線G2のよ
うになる。このとき、湿式多板クラッチCAの油圧ピス
トン34にかけられる油圧を調節することによって、車
両の前輪側と後輪側とへの駆動力配分比を100:0〜
50:50の範囲内で任意の比率に設定することができ
る。
ところで、車両が加速状態にあるときには、非加速状態
にあるときよりも、車両の荷重が後輪側に偏ってかかる
。このため、本実施例においては、例えば最大加速時(
0,4G)においてクラッチ伝達容量が100%のとき
には、後輪側荷重の増加により前輪側と後輪側とへの駆
動力配分比が35二65(第2図中の点D)になる。し
たがって、最大加速時においては、湿式多板クラッチC
Aの油圧ピストン34にかけられる油圧を調節すること
によって、車両の前輪側と後輪側とへの駆動力配分比を
100:O〜35:65の範囲内で任意の比率に設定す
ることができる。
なお、後輪荷重の割合を高くすれば(例えば、前輪荷重
、l&輪荷重−50:50)、非加速時においても第2
図中の直線G、で示すように、前輪側と後輪側とへの駆
動力配分比をさらに広い範囲にわたって変えることかで
さる。
〈その他の実施例〉 以下、第3図〜第5図を参照しつつ本発明の第2〜第4
実施例を説明するが、第1図に示す第1実施例と同一の
構成部分には、第1実施例と同一番号を付してその説明
を省略し、第1実施例と異なる部分についてのみ説明す
る。
第3図に示す第2実施例では、メインドリブンギヤ5と
連結軸16との間に湿式多板クラッチCBを設けている
。ここにおいて、アウタケース31はメインドリブンギ
ヤ5に連結され、クラッチ軸19は連結軸16に連結さ
れている。また、第2ベベルギヤ18は直接プロペラシ
ャフト21に同軸に連結されている。第2実施例によれ
ば、湿式多板クラッチCBがフロントデフDFまわりに
配置され、プロペラシャフト21まわりの構造が簡素化
されるので、動力伝達装置のレイアウトが容易となる。
その他の作用・効果は第1実施例の場合と同様であるの
で、その説明を省略する。
第4図に示す第3実施例では、連結軸16に同軸に取り
付けられた第1.ギヤ41と、該第1ギヤ41と噛み合
う第2ギヤ42とが設けられ、第2ギヤ42にクラッチ
軸19が同軸に連結されている。そして、アウタケース
3Iに同軸に第3ベベルギヤ43が取り付けられ、この
第3ベベルギヤ43は第2ベベルギヤ18と噛み合って
いる。このようにすれば、第2ギヤ42を第1ギヤ41
より低い位置に配置することによって、湿式多板クラッ
チCC−ベベルギヤ列22を低い位置に配置できるので
、プロペラシャフト21のトンネル高さを低くすること
できる。その他の作用・効果は第1実施例の場合と同様
であるので、その説明を省略する。
第5図に示す第4実施例では、変速機出力軸3をプロペ
ラシャフト21に同軸に直結させた、FRベースの車両
にほん発明を適用している。そして、フロントベベルギ
ヤ列51を介してフロントデフDGと連結されたフロン
トシャフト52と、プロペラシャフト21との間に湿式
多板クラッチCDを設けている。ここにおいて、インチ
プレート33は直接プロペラシャフト21に同軸に取り
付けられ、アウタケース31はギヤセット53を介して
フロントシャフト52に連結されている。
したがって、第4実施例においては、前輪側動力伝達経
路に湿式多板クラッチCDが設けられているので、前輪
側動力伝達経路のギヤ比の方が後輪側動力伝達経路のギ
ヤ比よりも小さい値に設定されており、湿式多板クラッ
チCDのトルク伝達容量が100%のときには、前輪1
3.14の回転数の方が後輪28.29の回転数より高
くなるようになっている。
この第4実施例に8いては、湿式多板クラッチCDのト
ルク伝達容量がOのときには、変速機出力軸3のトルク
がすべて後輪28.29に伝達されるので、完全なPR
走行となる。一方、トルク伝達容量が100%のときに
は、加速時において前輪側と後輪側とへの駆動力配分比
が65 : 35のFF的走行が行える。その他の作用
・効果については第1実施例と同様である。
【図面の簡単な説明】
第11XIは本発明の第1実施例を示す4輪駆動車第2
図は、第1図に示す4輪駆動車の前輪側と後輪側とへの
駆動力配分比の、湿式多板クラッチのトルク伝達容量に
対する特性を示す図である。 第3図〜第5図は、本発明の第2〜第4実施例を示す4
輪駆動車の模式図である。 CA 、CB 、CC、CD・・・湿式多板クラッチ、
CU・・・コントローラ、DF、IIG・・・フロント
デフ、DR・・・リヤデフ、■・・・エンジン、2・・
・変速機、3・・・変速機出力軸、4・・・メインドラ
イブギヤ、5・・・メインドリブンギヤ、8・・・サン
ギヤ、13.14・・・前輪、17・・・第1ベベルギ
ヤ、18・・・第2ベベルギヤ、21・・・プロペラシ
ャフト、28.29・・・後輪、35・・・油圧ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)前輪側動力伝達経路のギヤ比と後輪側動力伝達経
    路のギヤ比とを異なる値に設定し、ギヤ比が小さい方の
    動力伝達経路に摩擦クラッチを介設するとともに、該摩
    擦クラッチのトルク伝達容量を制御する摩擦クラッチ制
    御手段を設けたことを特徴とする4輪駆動車の動力伝達
    装置。
JP8205289A 1989-03-31 1989-03-31 4輪駆動車の動力伝達装置 Pending JPH02258426A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005097538A3 (de) * 2004-03-30 2006-02-16 Getrag Driveline Systems Gmbh Antriebsstrang für ein kraftfahrzeug und verteilergetriebe hierfür

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