JPH02255826A - エポキシ樹脂 - Google Patents

エポキシ樹脂

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JPH02255826A
JPH02255826A JP21552687A JP21552687A JPH02255826A JP H02255826 A JPH02255826 A JP H02255826A JP 21552687 A JP21552687 A JP 21552687A JP 21552687 A JP21552687 A JP 21552687A JP H02255826 A JPH02255826 A JP H02255826A
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Katsuhisa Sakai
勝寿 酒井
Takaaki Murai
孝明 村井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐熱性、耐候性、ijl水性に優れた新規な
脂環式エポキシ樹脂に関する。
さらに詳しくは、エーテル基とビニル性2重結合を合わ
せ持つポリエーテル化合物をエポキシ化剤を用いてエポ
キシ化することによって得られる新規な脂環式エポキシ
樹脂に藺する。
[従来技術] 産業界において現在最も広く使用されているエポキシ樹
脂はビスフェノールとエピクロルヒドリンとの反応によ
って製造される。いわゆる、エビ−ビス型エポキシ樹脂
である。
この樹脂は液体から固体まで幅広い製品が得られ、しか
もエポキシ基の反応性は高く、ポリアミンで常温硬化で
きるという利点を有している。
しかしながら、その硬化物は耐水性に優れ1強靭である
という特徴があるにもかかわらず耐候性が悪いこと、耐
トラツキング特性など電気的質が悪いこと、熱変形温度
が低いことなどの欠点がある。
とくに最近、fiLsIなどの封止用樹脂にフェノール
やノボラック樹脂とエピクロルヒドリンと反応させたエ
ポキシ樹脂が使用されているが、樹脂中に塩素が数11
00pp含まれ、それが電気部品の電気特性を悪くする
などの問題が起きている。
塩素を含まず電気特性、耐熱性に優れたエポキシ樹脂と
しては脂環式エポキシ樹脂がある。
これらは5R環26員環のシクロアルゲニル骨格を有す
る化合物のエポキシ化反応によって製造されている。
これらの樹脂のエポキシ基は、いわゆる、内部エポキシ
基であり1通常、酸無水物による加熱硬化が行なわれて
いるが1反応性が低いためポリアミンによる常温硬化は
できない。
そのため脂環式エポキシ樹脂の使用範囲を著しく狭いも
のにしている。
脂環式エポキシ樹脂としては(IV)、(V)の構造を
有するものが工業的に製造され、使用されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、(IV)はその粘度が非常に低いことゆ
えに耐熱性エポキシ希釈剤に使用されているが、毒性が
強く作業者の皮膚が著しくかぶれるという問題がある。
(V)は不純物が少なく2色相が低く、その硬化物の熱
変形温度は高いが、エステル結合にもとすく耐水性の悪
さが問題となっている。
さらに(IV)、(V)はいずれも低粘度のエポキシ樹
脂であるためトランスファー成形などの固形エポキシ樹
脂の成形システムを適用することができない。
このような背景から特開昭60−166675号公報(
=USP  4,565,859)にてオキシシクロヘ
キサン骨格を有する新規なエポキシ樹脂が提案された。
その後本発明者らはオキシシクロヘキサン骨格の代わり
に4−ビニルビシクロ[2,2,1]へブテン−1−オ
キシド(ビニルノルボルネンオキシド)を原料として用
いることによりオキジノルボルネン骨格を導入し、より
優れた特性を有するエポキシ樹脂を製造し得ることを見
出し、特願昭61−198131号(=特許法第42条
の2第1項の規定による優先権主張により昭和62年8
月17日出願1発明の名称:エポキシ樹脂)において、
類似のエポキシ樹脂を提案した。
(発明が解決しようとする問題点) 17かしながら、エポキシ樹脂の使用方法、使用目的が
多様化するにつれ、エポキシ樹脂に対する要求性能ら多
様化しており、4−ビニルビシクロ[2,2,11へブ
テン−1−オキシド(ビニルノルボルネンオキシド)ま
たは4−ビニルシクロヘキセン1−オキシドだけをそれ
ぞれ単独で重合させて得られるポリエーテル化合物から
誘導されたエポキシ樹脂の改質が要求されてきた。
このような状況から本発明者らが検討した結果。
4−ビニルビシクロ[2,2,11へブテン−1−オキ
シド(ビニルノルボルネンオキシド)または4−ビニル
ヘキセン−1−オキシドとエポキシ基を1個有する化合
物との混合物を1個以上の活性水素基を有する化合物に
付加重合させて得られるポリエーテル化合物から誘導さ
れたエポキシ樹脂が特開昭60−166675号公報(
USP4.565.859)に開示されたエポキシ樹脂
および特願昭61−198131号(=特許法第42条
の2第1項の規定による優先権主張により昭和62年8
月17日出願1発明の名称:エポキシ樹脂)に開示され
たエポキシ樹脂の特徴を損うことなく耐熱性、耐水性、
可どう性、ガラス転移温度など種々の点で優れた特性を
示すことを見い出し1本発明を完成させた。
(発明の構成) すなわち1本発明は r エーテル基とビニル性2重結合を合わせ持つ下記式
(I)で表されるポリエーテル化合物をエボギシ化剤と
反応させて得られる一般式(II)で表わされるエポキ
シ樹脂 [但し、−取代(I)においてAは (a)ビニル基を有するオキジノルボルネン骨格または
ビニル基を有するオキシシクロヘキサン骨格 CH=CH2 CH=CH2 (b)アルキルエーテル骨格 −42−o− との混合物である。] [−取代(I)および−取代(II)においで。
R1は1ゲの活性水素を有する有機化合物残基、nl 
、R2−−−−−−njはO又は1〜1. OOの整数
で、その和が1〜100である。
1は1〜100の整数を表わす、] 「一般取代11)においてBは次式で表わされる。
<a)置換基を有するオキジノルボルネン骨格またはビ
ニル基を有するオキシシクロヘキサン骨格 但し、R3はH,アルキル基、アルキルカルボニル基、
アリールカルボニル基のうちのいずれかとも1個以上含
まれることが必須である。
入 R2−0 との混合物である。] [但し、−取代(I)および−取代(II)において、
R2はエポキシ基を1個有する脂肪族または脂環族の有
機化合物残基である]Jである。
次に本発明について詳述する。
本発明の(II)式で表わされる新規エポキシ樹脂およ
びその原料となる(1)式で表わされるポリエーテル化
合物において、R1は活性水素を有する有機化合物残基
であるが、その前駆体である活性水素を有する有機物と
しては、アルコール類、フェノール類、カルボン酸類、
アミン類、チオール類等があげられる。
アルコール類としては、1僅のアルコールでも多価アル
コールでもよい。
例えばメタノール、エタノール、プロパツール、ブタノ
ール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタツール等の
脂肪族アルコール、ベンジルアルコールのような芳香族
アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール
、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、 1
.3ブタンジオール、 1.4ブタンジオール、ベンタ
ンジオール、1.6ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、オキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエ
ステル、シクロヘキサンジメタツール、グリセリン、ジ
グリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン
、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトールなどの多価アルコール等がある。
フェノール類としては、フェノール、クレゾール、カテ
コール、ピロガロール、ハイドロキノン、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテル、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールF、4.4”−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス
フェノールS、フェノールm脂、クレゾールノボラック
樹脂等がある。
カルボン酸類としてはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸
、動植物油の脂肪酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン
酸、ドデカン2酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、
ポリアクリル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸等がある。
また、乳酸、クエン酸、オキシカプロン酸等、水酸基と
カルボン酸を共に有する化合物もあげられる。
アミン類どしてはモノメチルアミン、ジメチルアミン、
モノエチルアミン、ジエチルアミン、プロピルアミン、
モノブチルアミン、ジブチルアミン、ペンチルアミン、
ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、オクチルアミ
ン、ドデシルアミン、4.4゛−ジアミノジフェニルメ
タン、イソホロンジアミン、トルエンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、キシレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、エタノールアミン等
がある。
チオール類としてはメチルメルカプタン、エチルメルカ
プタン、プロピルメルカプタン、フェニルメルカプタン
等のメルカプト類、メルカプトプロピオン酸あるいはメ
ルカプトプロピオン酸の多価アルコールエステル、例え
ばエチレングリコールジメルカプトプロピオン酸工、ス
テル、トリメチロールプロパン1−リメルカブ1−プロ
ピオン酸、ペンタエリスリトールベンタメルカプトプロ
ビオン酸等があげられる。
さらにその池、活性水素を有する化合物としてはポリビ
ニルγルコール、ポリ酢酸ビニル部分加水分解物、デン
プン、セルIコー、−ス、セルロースアセテート、セル
ロー=−スア七チードブデレー1−、ヒト0キシエチル
セルロース、アクリルポリオール樹脂、スチレンアリル
アルコール共重合樹脂、スチレン−マレイン酸共重会樹
脂、アルキッド樹脂。
ポリエステルポリオール樹脂、ポリエステルカルボン酸
樹脂、ポリカプロラクトンポリオール樹脂、ポリプロピ
レンポリオ−=−ル、ポリデトラメチレングリコール等
がある。
また、活性水素を有する化合物は、その骨格中に不飽和
2型詰合を有していても良く、具体例とし、では、アリ
ルアルコール、アクリル酸、メタクリル酸、3−シクロ
ヘキセンメタノール、テ■−ラヒドロフタル酸等がある
この場合、エポキシ樹脂の−・取代(11)において不
飽和2型詰合は全部または1部がエポキシ化された構造
のものとなる。
これら活性水素を有する化合物であればと′のようなも
のでも用いることが出来、それらは2種以上を混合して
もよい。
本発明の一般式(IN>で表わされるエポキシ樹脂の原
料となる一般式(I)で表わされるポリエテル化合物に
おける(a)ビニル基を有するオキシノルボルネン骨格
またはビニル基を有するオキシシクロヘキサン骨格とは
4−ビニルビシクロ[2,2,11へブテン−1−オキ
シド(ビニルノルボルネンオキサイド)または4−ビニ
ルシクロヘキセン1−オキシドのオキシド部分が開環し
た有機化合物残基である。
4−ビニルビシクロ[2,2,11へブテン1−オキシ
ド(ビニルノルボルネンオキサイド)は下式で示される
化合物であり、ブタジェンとシクロペンタジェンとのデ
ィールスアルダー反応により得られる4−ビニルシクロ
へ1テン(ビニルノルボルネン)を過酢酸5過酸化水素
などでエボへ一シ化することにより工業的にツ4造され
ている\ C)(=CH2 また、4−ビニルシクロへ、Aセン1−オキシドは下式
で示される化合物であり1ブタジエンの2量化反応によ
り得られる4−ビニルシクロヘキセンを過酢酸、過酸化
水素などでエポキシ化することにより工業的に製造され
ている。
本発明における一般式(1)で表わされるポリニーデル
化合物および−i式(II)で表わされるエポキシ樹脂
において、(b)アルキルエーテル電格−R2−0−と
は下記−取代(IIN)で表わされるエポキシ基を1個
有する化合物のエポキシ基部分が開環した有機化合物残
基であり、具体的には次式で示すような化合物がこれに
該当する。
ただし、R,、R2,R3,R4は水素または有機化合
物残基である。
n=2〜25で表わされるα−オレフィンエポキサイド (R、R、R7はC9〜C11のtert−カルボン酸
のエステル) すなわち1本発明の一般式(11)で示されるエポキシ
樹脂において−B−は置換基を有するオキジノルボルネ
ン骨格・と置換基を有するオキシシクロヘキサン骨格だ
けの温き物の場合もあり得る。
同様に、−取代(I)で示されるポリエーテル化合物に
おいて、−A−はビニル基を有するオキジノルボルネン
骨格とビニル基を有するオキシシクロヘキサン骨格だけ
の混合物の場合もあり得る。
その他、  (III)で示される化合物ならどのよう
なものでも良くこれらは単独または2種以上混合して用
いてもよい4 本発明の一般式(II)で示されるエポキシ樹脂の原料
となる一般式(1)で示されるポリエーテル化合物は前
記の活性水素を有する化合物と前記の(a)ビニル基を
有するオキジノルボルネン骨格またはビニル基を有する
オキシシクロヘキザン骨格 を生成する4−ビニルビシクロ[2,2,1]へブテン
−1−オキシド(ビニルノルボルネンオキサイド)また
は4−ビニルシクロヘキセン1−オキシドおよび前記の
(b)アルキルエーテル骨格−R2−0−を生成する前
記−取代(IIN)で表わされるエポキシ基を1個有す
る化合物を触媒存在下に反応させることにより得ること
ができる。
この反応において、活性水素を有する化合物と4−ビニ
ルビシクロ[2,2,Nヘプテン−1−オキシド(ビニ
ルノルボルネンオキサイド)または4−ビニルシクロヘ
キセン1−オキシドおよびエポキシ基を1ffl有する
化合物との反応比率を変えることにより分子l、すなわ
ち、nの数を種々調節することができる。
また、活性水素を有する化合物1分子当たり4−ビニル
ビシクロ[2,2,IIへブテン−1−オキシド(ビニ
ルノルボルネンオキサイド)または4−ビニルシクロヘ
キ七ン1−オキシドおよびエポキシ基を1個有する化合
物を合わせて2〜100個の割合で反応させるのが望ま
しい。
その和が100以上では融点の高い固体となり。
実際上は使用できるものとはならない、4−ビニルビシ
クロ[2,2,1]へブテン−1−オキシド(ビニルノ
ルボルネンオキサイド)または4−ビニルシクロヘキセ
ン1−オキシドとエポキシ基を1個有する化合物は前者
を1〜99%、後者を99〜1%の割合で反応させる。
前者が1%未溝ではビニル基含有率が低くなり過ぎるこ
ととノルボルネン骨格またはシクロヘキサン骨格の特徴
が出ない。
後者が1%未溝の場合は目的とする改質ができない。
一般式CI)および−取代(II)におけるnl、R2
・・・・・・njは1〜100の整数であり、その和が
1〜100である。
100以上では融点の高い樹脂となり取り扱いに<<、
実際上は使用できるようなものとはならない。
nの数は開始剤である活性水素基含有化合物と4−ビニ
ルビシクロ[2,2,1]へブテン−1−オキシド(ビ
ニルノルボルネンオキサイド)または4−ビニルシクロ
ヘキセン1−オキシドおよびエポキシ基を1個有する化
合物との反応比率によって決定される。
1は1〜100までの整数である。
1の数は開始剤である活性水素基含有化合物の官能基数
によって決定される。
たとえば、開始剤である活性水素基含有化合物としてト
リメチロールプロパンを用いた場合は」=3となる。
本発明の一般式(11)で表わされるエポキシ樹脂の原
料となる一般式(I)で表わされるポリエーテル化合物
は(b)アルキルエーテル骨格−R2−0−を生成する
前記−取代(IIN)で表わされるエポキシ基を1個有
する化合物を とすると一般式(I)中のAは がランダムまたはブロックにエーテル結合したしのとな
る。
同様に本発明のエポキシ樹脂の場合、−取代%式%) がランダムまたはブロックにエーテル結合したものとな
る。
活性水素を有する化合物に4−ビニルビシクロ[2,2
,11へブテン−1−オキシドまたは4−ビニルシクロ
ヘキセン1−オキシド(ビニルノルボルネンオキサイド
)とエポキシ基を1個有する化合物を付加させる場合、
前者および後者を同時に反応させるとランダム重合体を
形成する。
また、前者および後者のどちらかを先に反応させ、その
反応付加物にもう一方を反応させればブロック共重合体
を形成させることができる。
本発明においてはどちらの反応形式を用いてもよい。
反応時に用いられる触媒としてはメチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ピペラジン等のアミン類、ピ
リジン類、イミダゾール類等の有機塩基、テトラブチル
アンモニウムブロマイドなどの4級アンモニウム塩、ギ
酸、酢酸、プロピオン酸等の有WA酸類、K酸、塩酸等
のw機酸、ナトリウムメチラート等のアルカリ金属類の
アルコラ=1・類、KOH,NaOH等のアルカリ類、
BF3、ZnCj 、  AJ CJ  、5nC14
等のルイス酸又はそのコンプレックス類、)−リエチル
アルミニウム、ジエチル亜鉛等の有機金属化合物をあげ
ることができる。
触媒の量は種類によって異なるが、出発原料に対して0
601〜10%、好ましくは0.1〜5%の範囲で使用
することができる。
反応温度は一20〜200℃、好ましくはo ”c〜1
20℃である。
反応は溶媒を用いて行なうこともできる。
溶媒としては活性水素を有しているものは使用すること
ができない。
すなわち、アセトン、メチルエチルゲトン、メチルイソ
ブチルゲトンのようなケトン類、ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族溶媒その他エーテル、脂肪族炭
化水素、エステル類等を使用することができる。
さて、このようにして合成されたビニル基Saを有する
一般式(I)で表わされるポリエーテル化合物にエポキ
シ化剤を作用させて本発明の一般式(11)で表わされ
るエポキシ樹脂を合成するわけであるが、用い得るエポ
キシ化剤としては過酸型、およびハイドロパーオキサイ
ド類をあげることができる。
過酸類としては過ギ酸、過酢酸、過安息香酸。
トリフルオロ過酢酸などがある。
このうち、過酢酸は工業的に大量に製造されており、安
価に入手でき、安定度も高いので好ましいエポキシ化剤
である。
ハイドロパーオキサイド類としては過酸化水素。
ターシャリブチルハイドロパーオキサイド、クメンパー
オキサイド等がある。
エポキシ化の際には必要に応じて触媒を用いることがで
きる。
例えば、過酸の場合、炭酸ソーダ等のアルカリや硫酸な
どの酸を触媒として用い得る。
また、ハイドロパーオキサイド類の場合、タングステン
酸と苛性ソーダの混合物を過酸化水素と、あるいは有機
酸を、過酸化水素と、あるいはモリブデンヘキサカルボ
ニルをターシャリブチルハ・イドロバーオAサイドと併
用して触媒効果を得ることができる。
エポキシ化反応は、装置や原料物性に応じて溶媒使用の
有無や反応温度を調節して行なう。
用いるエポキシ化剤の反応性によって使用できる反応温
度域は定まる、 好ましいエポキシ化剤である過酢酸についていえばO〜
70゛Cが好ましい 0℃以下では反応が遅く、70℃では過酢酸の分解がお
きる。
又、ハイドロパーオキザイドの1例であるターシャルブ
チルハイドロパーオキサイド/モリブデン二酸化物ジア
セチルアセトナート系では同じ理由で20℃〜150℃
が好ましい6 溶媒は原料粘度の低下、エポキシ化剤の希釈による安定
化などの目的で使用することができる。
過酢酸の場合であれば芳香族化合物、エーテルたとえば
過酸の場合、炭酸ソーダなどのアルカリや硫酸などの酸
を触媒として用い得る。
不飽和結合に対するエポキシ化剤の仕込みモル比は不飽
和結合をどれくらい残存させたいかなどの目的に応じて
変化させることができる。
エポキシ基が多い化合物が目的の場合、エポキシ化剤は
不飽和基に対して等モルかそれ以上加えるのが好ましい
ただし、経済性、及び次に述べる副反応の問題から2倍
モルを越えることは通常不利であり、過酢酸の場合1〜
1.5倍モルが好ましい。
エポキシ化反応の条件によってオレフィン結合のエポキ
シ化と同時に−R2−o−の他に原料中の1喚基 や生成してくる がエポキシ化剤と副反応を起こした結果、変性された置
換基が生じ、目的化合物中に含まれてくる。
−a式(IN)で表されるエポキシ化合物中のBは−R
2−0−の他に および および変性された置換基の混合物となる33者の混合物
の生成比は(a)と(b)の混合比率、エポキシ化剤の
種類、エポキシ他剤オレフィン結合のモル比、反応条件
などによって定まる。
なお、変性された置換基はエポキシ化剤が過酢酸の場合
、下の様な構造のものが主であり、生成したエポキシ基
と副生じた酢酸から生じる。
一般式(II)で表わされる本発明のエポキシ樹脂中の
−B−のXで表わされる以下の置換基とも1個以上含ま
れることが必須であり。
目的化合物は濃縮等の通常の化学工学的手段によって反
応粗液かち取り出すことができる。
(発明の効果) このようにして合成したポリエーテル化合物および本発
明のエポキシ化合物は、基本骨格がノルボルネン環また
はシクロヘキザン環で構成されており、さらに側鎖を有
する置換基が導入されているため樹脂原料として用いた
場合、硬度9強度に優れているのみならず適度の可どう
性を有し、かつ、耐水性を有する樹脂を得ることができ
る。
特に1本発明のエポキシ樹脂はフェノールノボラック樹
脂やその他の硬化剤によって架橋させることによってそ
の塩素不純物の低さから優れたLSI封止材料として用
いることができる。
又コイルの含浸などのエポキシドの従来の用途の代替と
しても重合度などを自由に調節することにより性能を適
合させることができる長所を有している。
更にLEDや半導体の封止材料、塗料などの幅広い用途
に適用できる。
また、芳香環を持たないものは耐候性に優れている、 また、2型詰合はいわゆる末端2束結合のため反応性に
富み1種々の反応に利用できる。
また1例えば、シラン化合物を付加することによりシラ
ンカップリング剤原料に用いることもでき、また、ビニ
ル基のラジカル重合性を利用して不飽和ポリエステルな
どの改質剤に利用できる。
次に実施例を挙げて本発明を説明する。
合成例−1 〔4−ビニルビシクロ[2゜2.1〕ヘプテン−1−オ
キシドくビニルノルボルネンオキシド〕の合成] 4−ビニルビシクロ[2,2,1]へブタン−1−エン
(ビニルノルボルネン)1697.4g<14.15モ
ル)を反応器に仕込み、これに過酢酸1075.8g 
(14,15モル)を酢酸エチル溶液として反応温度を
40℃に保持しながら5.5時間に亘って滴下した。
過酢酸仕込み終了後40℃でさらに1時間熟成した。
得られた反応粗液を蒸溜水で充分に洗浄した。
有機層部分を蒸溜塔を用いて精溜することにより透明な
液体を得た。
この液体の沸点は25To r rで91℃であった。
生成物の赤外線吸収スペクトル分析により810cm、
1270cmにエポキシ基の吸収が存在すること、更に
、1640crn、1820cmにビニル基の吸収が存
在していること、また、 NMRによる分析で本化合物
は次式で示される構造であることがi!認された。
[混合オキシドからの一般式(1)で示される構造を有
するポリエーテルの合成] メタノール16g<0.5モル)、オキジノルボルネン
骨格を形成する化合物として4−ビニルビシクロ[2,
2,11へブテン−1−オキシド(ビニルノルボルネン
オキシド)476g (3゜5モル)、アルキルエーテ
ル骨格を形成する化合物として4−ビニルシクロへキチ
ン−1−オキシド434g <3.5モル)、これにB
F3エーテラート71g(0,5モル)の酢酸エチル溶
液を50℃で混合し、オキシラン酸素含有率が1%未満
になるまで反応させた。
得られた反応粗液を蒸溜水で充分に洗浄した、有機層部
分を濃縮することにより粘稠な液体が得られた。
生成物の赤外線吸収スペクトル分析により原料に見られ
た810cm、1270cmにエポキシ基の吸収がなく
なっていること、1080CT111にエーテル結合に
よる吸収が存在すること、3440cmに水酸基による
吸収が存在すること、更に。
1640crn、1820crnにビニル基の吸収が残
存していること、また、NMRによる分析で本化合物は
次式で示される部分構造を有することが確認された。
以上の分析結果より1本化合物は一般式(1)で示され
るIl造を有するポリエーテル化合物であることが確認
された6 合成gAI−2 オキシシクロへAサン骨格を形成する化合物として4−
ビニルシクロヘキセンl−オキシド446.4g、アル
キルエーテル骨格を形成する化合物としてα−オレフィ
ンオキザイド(C16,C18:分子[205,1)1
84.6g、 トリメチロールプロパ>40.2gを混
合し、 B F 3工−テラート5%の酢酸エチル溶液
268gを50’Cで4時間かけて滴下した。
エポキシドが消失したことを確認した後、酢酸エチル4
00gを追加して、純水400gを用いて4回洗浄した
上層300gを濃縮してポリエーテル化合物を得た。
合成例−1と同様に生成物の赤外線吸収スペクトル分析
およびNMRによる分析を行い1本化合物は一般式(I
)で示される構造であることが確認された。
実施例・−1 合成例−1で得られた化合物555.6gl!−酪酸エ
チルに溶解して反応器に仕込み、これに過酢酸319.
2tを酢酸エチル溶液どして5時間にわたって滴下した
この間反応温度は50℃に保った。
過酢酸の仕込み終了後、50℃でさらに3時間熟成した
反応¥Jl液に酢酸エチルを追加し、蒸溜水でよく洗浄
した。
有am@−濃縮し、活量な液体を得た。
この化合物はオキシラン酸素含有率が9.27%で、赤
外線吸収スペクトルで1250>−1にエポキシ基によ
る特性吸収が見られた。
さらに1640C1l−’に残存ビニル基による吸収が
見られること、1730■−1にエステル基による吸収
が見られた。
また、NMR,による解析を行った結果1本化合物は以
下の部分構造を有していることが確認された。
実施例−2 合成例−2で得られた化合′I!+]4−ビニルシクロ
ヘキセン1−オキシド446.4g、α−オレフィンエ
ポキサイド(C16” 18’分子量205゜1)18
4.6g、)リメチロールブロパ二740゜2gを混合
し、 B F 3ニ一テラー1〜5%の酢酸エチル溶液
268gを50°Cで5時゛間かけて滴下しエポキシド
が消失したことを確認した後、酢酸エチル400gを追
加し、純水400gでよく洗浄した。
上層300gを濃縮し、活量なポリエーテル化合物13
2.9gを得た。
上層300gから得られたポリエーテル化合物に過酢酸
溶液23.4.2gを50℃で4時間かけて滴下し、2
時間熟成した。
純水300gで5回洗浄後、濃縮してエポキシ化合物(
エポキシ当量299)を得た。
応用例−1 実施例2で得たエポキシ化合物100部1フェノ−・ル
樹脂(群栄化学PSF4300.フェノール当量110
)36.8部、トリフェニルホスフィン0.7部を溶融
混練して取り出し、エポキシ樹脂組成物を得た。
これを冷却後粉砕し、90℃で100kg/em2でプ
レス成形し、170℃で5時間後硬化させて硬化物を作
成した。
この樹脂のガラス転移温度を測定したところ。
186℃であった。
また、吸水率は0.20%(20℃、24時間浸漬)で
あった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  エーテル基とビニル性2重結合を合わせ持つ下記式(
    I )で表されるポリエーテル化合物 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) をエポキシ化剤と反応させて得られる一般式(II)▲数
    式、化学式、表等があります▼(II) で表わされるエポキシ樹脂 [但し、一般式( I )においてAは (a)ビニル基を有するオキシノルボルネン骨格または
    ビニル基を有するオキシシクロ ヘキサン骨格 ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学
    式、表等があります▼ と (b)アルキルエーテル骨格 −R_2−O− との混合物である。] [一般式( I )および一般式(II)において、R_1
    はlケの活性水素を有する有機化合物残基、n1、n2
    ・・・・・・nlは0又は1〜100の整数で、その和
    が1〜100である。 lは1〜100の整数を表わす。] [一般式(II)においてBは次式で表わされる。 (a)置換基を有するオキシノルボルネン骨格またはビ
    ニル基を有するオキシシクロ ヘキサン骨格 ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学
    式、表等があります▼ 但し、Xは▲数式、化学式、表等があります▼、−CH
    =CH_2 ▲数式、化学式、表等があります▼ 但し、R_3はH、アルキル基、アルキルカルボニル基
    、アリールカルボニル基のうちのいずれか一つであるが
    、▲数式、化学式、表等があります▼が樹脂中に少なく とも1個以上含まれることが必須である。 ▲数式、化学式、表等があります▼は多ければ多いほど
    好ましい。 ▲数式、化学式、表等があります▼は少なければ少ない
    ほど好ましい。 (b)アルキルエーテル骨格 −R_2−O− との混合物である。] [但し、一般式( I )および一般式(II)において、
    R_2はエポキシ基を1個有する脂肪族または脂環族の
    有機化合物残基である]。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60166675A (ja) * 1984-01-30 1985-08-29 Daicel Chem Ind Ltd 新規なエポキシ樹脂
JPS60170620A (ja) * 1984-02-16 1985-09-04 Daicel Chem Ind Ltd 新規なエポキシ樹脂組成物

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