JP2860547B2 - 表面反射視野外除去板 - Google Patents

表面反射視野外除去板

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JP2860547B2
JP2860547B2 JP63021293A JP2129388A JP2860547B2 JP 2860547 B2 JP2860547 B2 JP 2860547B2 JP 63021293 A JP63021293 A JP 63021293A JP 2129388 A JP2129388 A JP 2129388A JP 2860547 B2 JP2860547 B2 JP 2860547B2
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雅彦 楠本
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、人に視認させるための物体に外部光が照射
されることで生ずる表面反射光を視野外に除去するもの
に関する。
[従来技術] 表示板の表面反射をなくすことを目的としたものとし
ては、表示板の前面にガラス等の透明板を傾設する方
法、表示板の表面に三角プリズムを設ける方法、表示板
と透明板とを平行に設け、表示板の表面に塗布する塗料
を微細な凹凸にする方法、透明板をスリ硝子状にし、こ
れを表示板に密接させる方法、透明板に反射防止膜を施
す方法、等がある。しかしながら、これらの方法は、表
示板の表面に大きな空間を占める、表面反射を充分に防
ぐことができない。高価である、等の欠点を有してい
る。また、人の視認する物体に直接的に、または間接的
に設けられた透明薄板の表面に、外部光が照射されるこ
とで生ずる表面反射光を当該表面の視野外に導き反射さ
せる幾何光学的に設計された多数の連続する傾向面を有
する楔で前記表面を形成し、さらに必要であるならば、
その裏面に直接的に、または間接的に上記傾設面を有す
る多数の連続する楔を設けた表面反射視野外除去板も知
られている。
この表面反射視野外除去板用の材料としては、アクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂などが
用いられている。
一般的に表面反射視野外除去板用の材料として要求さ
れる性能としては、 (1)光線透過率に優れていること、 (2)耐熱性が良好であること、 (3)寸法安定性が良好であること、 (4)成形性、生産性、機械強度、表面硬度などに優れ
ていること、 等が挙げられる。
上記材料の中でアクリル樹脂は吸湿性を有しているた
めソリが生じること、耐熱性に欠けること、ポリカーボ
ネート樹脂はた耐熱性、吸湿性には優れているが、流動
性が悪く、成形性も悪いという欠点があり、スチレン系
樹脂は耐衝撃性が劣る。これらの欠点を改良する材料と
してエポキシ樹脂も検討されている。
[発明が解決しようとする問題点] 表面反射視野外除去板を成形するエポキシ樹脂として
はビスフェノール−A、ビスフェノール−F、ノボラッ
ク樹脂、水添ビスフェノール−F等の多価アルコール類
とエピクロルヒドリンを反応させたグリシジルエーテル
型の樹脂及び内部オレフィンのエポキシ化によるいわゆ
る樹脂型のエポキシ樹脂がある。しかし、ノボラック樹
脂のグリシジルエーテルを用いた硬化物は耐熱性は高い
が、色相が悪く、一方、その他のグリシジルエーテル型
のエポキシ樹脂を用いた硬化物は十分な耐熱性が得られ
なかった。
また、ベンゼン環を主骨格とするため複屈折も満足で
きるものではない。
一方、樹脂型のエポキシ樹脂は本質的に塩素を含ま
ず、グリシジルエーテル型のエポキシ樹脂と比較して耐
熱性、透明性、電気特性に優れているが、耐熱性が十分
でない。
これらの状況に鑑み、本発明者らが鋭意検討し、特開
昭60−166675号公報で提案したシクロヘキサン骨格を有
するエポキシ樹脂を用いることにより、耐熱性、透明性
に優れしかも複屈折の少ない表面反射視野外除去板が得
られることを見出だし本発明に至った。
すなわち、本発明は、 「下記一般式(I) [但し、R1は1ケの活性水素を有する有機化合物残基、
n1、n2・・・・・・・n1はそれぞれ0又は1〜100の整
数で、その和が1〜100であり、lは1〜100の整数を表
わす。Aは置換基Xを有するオキシシクロヘキサン骨格
であり、次式 で表わされる。R2はH、アルキル基、アルキルカルボニ
ル基、アリールカルボニル基のいずれか1つであるが、 を式(I)で表わされた樹脂中に少なくとも1個以上含
む] で表わされるエポキシ樹脂と硬化剤を配合した組成物を
硬化してなることを特徴とする表面反射視野外除去
板。」 である。
次に本発明について詳述する。
本発明における(I)式で表わされるエポキシ樹脂に
おいて、R1は活性水素を有する有機物残基であるが、そ
の前駆体である活性水素を有する有機化合物としては、
アルコール類、フェノール類、カルボン酸類、アミン
類、チオール類等があげられる。
アルコール類としては、1価のアルコールでも多価ア
ルコールでもよい。例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノー
ル、オクタノール等の樹脂族アルコール、ベンジルアル
コールのような芳香族アルコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3
ブタンジオール、1,4ブタンジオール、ペンタンジオー
ル、1,6ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
オキシビバリン酸ネオペンチルグリコールエステル、シ
クロヘキサンジメタノール、グリセリン、ジグリセリ
ン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリ
スリトール等の多価アルコールなどがある。
フェノール類としては、フェノール、クレゾール、カ
テコール、ピロガロール、ハイドロキノン、ハイドロキ
ノンモノメチルエーテル、ビスフェノールA、ビスフェ
ノル−F、4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス
フェノールS、フェノール樹脂、クレゾールノボラック
樹脂等がある。
カルボン酸類としてはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、動植物油の脂肪酸、フマル酸、マレイン酸、アジピ
ン酸、ドデカン2酸、トリメリット酸、ピロメリット
酸、ポリアクリル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸等がある。また乳酸、クエン酸オキシカプロン酸
等、水酸基とカルボン酸を共に有する化合物もあげられ
る。
アミン類としてはメチルアミン、エチルアミン、プロ
ピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシル
アミン、シクロヘキシルアミン、オクチルアミン、ドデ
シルアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、イソ
ホロンジアミン、トルエンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、キシレンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、エタノールアミン等がある。
チオール類としてはメチルメルカプタン、エチルメル
カプタン、プロピルメルカプタン、フェニルメルカプタ
ン等のメルカプト類、メルカプトプロピオン酸あるいは
メルカプトプロピオン酸の多価アルコールエステル、例
えばエチレングリコールジメチルカプトプロピオン酸エ
ステル,トリメチロールプロパントリメルカプトプロピ
オン酸,ペンタエリスリトールペンタメルカプトプロピ
オン酸等があげられる。
さらにその他、活性水素を有する化合物としてはポリ
ビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル部分加水分解物、デ
ンプン、セルロース、セルロースアセテート、セルロー
スアセテートブチレート、ヒドロキシエチルセルロー
ス、アクリルポリオール樹脂、スチレンアリルアルコー
ル共重合樹脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂、アル
キッド樹脂、ポリエステルポリオール樹脂、ポリエステ
ルカルボン酸樹脂、ポリカプロラクトンポリオール樹
脂、ポリプロピレンポリオール、ポリテトラメチレング
リコール等がある。
また、活性水素を有する化合物は、その骨格中に不飽
和2重結合を有していても好く、具体例としては、アリ
ルアルコール、アクリル酸、メタクリル酸、3−シクロ
ヘキセンメタノール、テトラヒドロフタル酸などがあ
る。
これらの化合物の不飽和2重結合はさらにそれらがエ
ポキシ化された構造でも差し支えない。
一般式(I)におけるn1、n2……nlはそれぞれ0また
は1〜100の整数である. その和が1〜100であるが、100以上では融点の高い樹
脂となり取り扱いにくく、実際上は使用できるようなも
のとはならない。
lは1〜100までの整数である。
式(I)におけるAの置換基Xのうち、 を少なくとも1個以上含むことが、必須であるが、 が多ければ多い程好ましい。
特に は少なければ少ない程好ましい。
すなわち、本発明においては、置換基Xは が主なものである。
本発明における(I)式であらわされるエポキシ樹脂
の製造は、活性水素を有する有機化合物を開始剤にし4
−ビニルシクロキセン−1−オキシドを開環重合させる
ことによって得られるポリエーテル樹脂、すなわち、ビ
ニル基側鎖を有するポリエーテル化合物を過酸等の酸化
剤でエポキシ化することによって製造することができ
る。
4−ビニルシクロキセン−1−オキシドはブタジエン
の2量化反応によって得られる4−ビニルシクロヘキセ
ンを過酢酸などによって部分エポキシ化することによっ
て得られる。
4−ビニルシクロキセン−1−オキシドを活性水素存
在下に重合させるときには触媒を使用することが好まし
い。
触媒としてはメチルアミン、エチルアミン、プロピル
アミン、ピペラジン等のアミン類、ピリジン類、イミダ
ゾール類等の有機塩基酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等
の有機酸類、硫酸、塩酸等の無機酸、ナトリウムメチラ
ート等のアルカリ金属類のアルコラート類、KOH、NaOH
等のアルカリ類、BF3、ZnCl2、AlCl3、SnCl4等のルイス
酸又はそのコンプレックス類、トリエチルアルミニウ
ム、ジエチル亜鉛等の有機金属化合物をあげることがで
きる。
これらの触媒は出発原料に対して0.01〜10%、好まし
くは0.1〜5%の範囲で使用することができる。
反応温度は−70〜200℃、好ましくは−30℃〜100℃で
ある。
反応は溶媒を用いて行なうこともできる。
溶媒としては活性水素を有しているものは使用するこ
とができない。
すなわち、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトンのようなケトン類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族溶媒その他エーテル、脂肪
族炭化水素、エステル類を使用することができる。
さて、このようにして合成したビニル基側鎖を有する
ポリシクロヘキセンオキサイド重合体をエポキシ化して
本発明で使用する式(1)のエポキシ樹脂を製造する。
エポキシ化剤としては、過酸類およびハイドロパーオ
キサイド類を用いることができる。
過酸類としては過ギ酸、過酢酸、過安息香酸、トリフ
ルオロ過酢酸等を用いることができる。
このうち特に過酢酸は工業的に安価に入手可能で、か
つ安定度も高く、好ましいエポキシ化剤である。
ハイドロパーオキサイド類としては、過酸化水素、タ
ーシャリブチルハイドロパーオキサイド、クメンパーオ
キサイド等を用いることができる。
エポキシ化の際には必要に応じて触媒を用いることが
できる。
たとえば過酸の場合、炭酸ゾーダなどのアルカリや硫
酸などの酸を触媒として用い得る。
また、ハイドロパーオキサイドの場合、タングステン
酸と仮性ソーダの混合物を過酸化水素とあるいは有機酸
を過酸化水素と、あるいはモリブデンヘキサカルボニル
をターシャリブチルハイドロパーオキサイドと使用して
触媒効果を得ることができる。
エポキシ化反応は、装置や原料物性に応じて溶媒使用
の有無や反応温度を調節して行なう。
用いるエポキシ化剤の反応性によって使用できる反応
温度領域は定まる。
好ましいエポキシ化剤である過酢酸についていえば0
〜70℃が好ましい。
0℃以下では反応が遅く、70℃では過酢酸の分解がお
きる。
又、ハイドロパーオキサイドの1例であるターシャリ
ーブチルハイドロパーオキサイド/モリブデン二酸化物
ジアセチルアセトナート系では同じ理由で20℃〜150℃
が好ましい。
溶媒は原料粘度の低下、エポキシ化剤の希釈による安
定化などの目的で使用することができる。
過酢酸の場合であれば芳香族化合物,エーテル化合
物,エステル化合物,ケトン化合物などを溶媒として用
いることができる。
不飽和結合に対するエポキシ化剤の仕込みモル比は不
飽和結合をどれくらい残存させたいかなどの目的に応じ
て変化させることができる。
エポキシ基が多い化合物が目的の場合、エポキシ化剤
は不飽和基に対して等モルかそれ以上加えるのが好まし
い。
ただし、経済性,及び次に述べる副反応の問題から2
倍モルを越えることは通常不利であり、過酢酸の場合1
〜1.5倍モルが好ましい。
エポキシ化反応の条件によってオレフィン結合のエポ
キシ化と同時に原料中の置喚基 や生成してくる がエポキシ化剤と反応を起こした結果、変性された置換
基が生じ、目的化合物中に含まれてくる。目的化合物中
の置換基、および変性された置換基の三者の比はエポキ
シ化剤の種類、エポキシ化剤オレフィン結合のモル比、
反応条件によって定まる。
変性された置換基はエポキシ化剤が過酢酸の場合、下
の様な構造のものが主であり、生成したエポキシ基と副
生した酢酸から生じる。
目的化合物は濃縮等の通常の化学工学的手段によって
反応粗液から取り出すことができる。
本発明の表面反射視野外除去板にはエポキシ樹脂の特
性を損わない限り他のエポキシ樹脂と混合して用いるこ
とができる。他のエポキシ樹脂としては一般に用いられ
ているものなら何でも好いが、例えば、エピビス型エポ
キシ、ビスフェノール−Fエポキシ、脂環式エポキシお
よびスチレンオキシド、ブチルグリシジルエーテル等の
エポキシ希釈剤が含まれる。
本発明の表面反射視野外除去板にはエポキシ樹脂を硬
化させるために硬化剤を用いる、硬化剤としては公知の
エポキシ樹脂に用いられる硬化剤を使用することができ
る。すなわちアミン類、ポリアミド樹脂、酸無水物、ポ
リメルカプタン樹脂、ノボラック樹脂、ジシアンジアミ
ド、三フッ化ホウ素のアミン錯体などが含まれる。
アミン類としては、例えばジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、メンセンジアミン、メタキシリ
レンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘ
キシル)メタン等の脂肪族ポリアミン及び脂肪族ポリア
ミンと公知のエポキシ化合物とのアダクト、アクリロニ
トリルとの反応物、ケトンとの反応物、メタフェニレン
ジアミン、ジアミノフェニルメタン、ジアミノジフェニ
ルスルホン、ジアミノジフェニルスルフィド等の芳香族
ポリアミンおよび芳香族ポリアミンと公知のエポキシ化
合物とのアダクト、トリス(ジメチルアミノメチル)フ
ェノール、ピペリジン、イミダゾールおよびその誘導体
などの第2、第3アミンおよびその塩などである。
ポリアミド樹脂としては、脂肪酸、ダイマー酸、トリ
マー酸などの脂肪酸と脂肪族ポリアミンとの反応物が含
まれる。
酸無水物としては例えば、無水フタル酸、無水トリメ
リット酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物、無水テトラヒドロフタル酸、無水
ヘキサドヒドロフタル酸、無水メチルテトラヒドロフタ
ル酸、無水メチルヘキサヒドロフタル酸、無水メチルナ
ジック酸、無水コハク酸、無水ドデセニルコハク酸、無
水コハク酸などの酸無水物をよび酸無水物の混合物など
である。
ノボラック樹脂としてはフェノール又はフェノールと
クレゾール、ジヒドロキシベンゼンの混合物とホルムア
ルデヒドとの縮合によってつくられる低分子量の樹脂状
生成物がある。
三フッ化ホウ素のアミン錯体としてはモノエチルアミ
ン、ピペリジン、アニリン、ブチルアミン、ジブチルア
ミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、トリブチルアミントリエタノールアミン等の低分子
量のアミン化合物と三フッ化ホウ素との錯体がある。
また、その他の硬化剤としては四フッ化ホウ素、六フ
ッ化リン、六フッ化ヒ素などの超強酸のジアゾニウム
塩、ヨウドニウム塩、ブロモニウム塩、スルフィニウム
塩などがある。
これらの硬化剤のうち、脂肪族ポリアミン、芳香族ポ
リアミン、ポリアミド樹脂、ポリメルカプタン樹脂は任
意の割合で混合して使用することができ、単独または硬
化速度を調整する目的で硬化促進剤としては前記第2お
よび第3アミン類を用いることができる。
酸無水物はそのままで使用することもできるがまた硬
化速度の調整、硬化物の物性の向上の目的で硬化触媒、
硬化促進剤を併用することもできる。硬化触媒としては
前記第2および第3アミン類およびオクチル酸スズなど
がある。
硬化促進剤としては、水、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、シクロヘキサノール、エチレン
グリコール等のアルコール類、酢酸、プロピオン酸、コ
ハク酸、ヘキサヒドロフタル酸等のカルボン酸およびエ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン等の活性水素を
有するアミン類である。
ノボラック樹脂は単独でまたは硬化速度の調整の目的
で硬化触媒を併用することができる。硬化触媒としては
第2および第3アミン類である。
ジシアンジアミドは、単独でまたは硬化速度の調整の
目的で硬化触媒と併用することができる。
三フッ化ホウ素のアミン錯体は、単独でまたは硬化速
度の調整の目的で硬化速度調節剤を併用することができ
る。硬化速度調節剤としては従来のエポキシ樹脂に用い
ることの出来るものであれば、何でも良いが、具体的に
は、例えばカルボン酸類、アミン酸、金属のアセチルア
セトン錯体、チタン、スズ等の金属の有機金属化合物、
グリコール類、有機ホウ素化合物が含まれる。
本発明に用いられる硬化剤としては以上のものがある
が、特に酸無水物を用いた場合に優れた表面反射視野外
除去板を得ることができる。
また、本発明に用いるエポキシ樹脂と硬化剤以外に必
要に応じて離型剤、難燃剤、染顔料なども添加できる。
本発明の表面反射視野外除去板を作成する方法として
は、前記したエポキシ樹脂、硬化剤などを所定の割合で
選んだ原料組成物をミキサー等によって充分均一に混合
した後、さらに熱ロールによる溶融混合処理、あるいわ
ニーダー等を用いて混合処理を行い、次いで冷却固化さ
せ、適当な大きさに粉砕して組成物をえる。このように
して作成した組成物を例えば、低圧トランスファー成形
法、圧縮成形法、インクジェクション成形法等で表面反
射視野外除去板を成形することができる。
注型法により成形する場合には、液状組成物あるいは
加熱により溶融した固形組成物を型に注入し、その後加
熱、硬化することにより成形することができる。
低圧トランスファー成形法、圧縮成形法、インジェク
ション成形法等に用いる金型は、プラスチック成形など
で用いられる金型と同じで良く、離型性に問題がある場
合には、金型表面にシリコン化合物などの離型剤を塗布
する方法、金型表面を窒化チタン等のセラミック処理す
る方法やこれらの方法を併用する方法が良い。
本発明の表面視野外除去板の例として図1に示した。
すなわち一方の面に多数の長い三角状楔プリズムAが平
行に連続して一体成型されている、プリズムAの傾斜面
aの傾斜角θは、表面反射を視野外に導き反射させるの
に適するように幾何高学的設計に基づいて形成される。
表面反射視野外除去板は、前記以外にも表面卸び裏面に
も三角状楔プリズムを有する物や、傾斜面が異なった方
向に向けられたものである。
[発明の効果] 本発明の表面反射視野外除去板は透明で、表面反射防
止機能を有しており、また耐熱性、耐湿性が高く、さら
に、複屈折率が低いことから、高温多湿の環境下におい
ても機能の低下が生じない。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を説明する. 合成例1. アリルアルコール58g(1モル)、4−ビニルシクロ
ヘキセン−1−オキサイド868g(7モル)及びBF3エー
チラート4.7gを60℃で混合し、ガスクロマトグラフィー
分析で4−ビニルシクロヘキセン−1−オキサイドの転
化率が98%以上になるまで反応させた。
得られた反応粗液に酢酸エチルを加えて水洗いし、次
に酢酸エチル相を濃縮して粘稠液体を得た。
生成物の赤外線吸収スペクトルにおいて原料に見られ
た810、850cm-1のエポキシ基による吸収がなくなってい
ること、1080、1150cm-1にエーテル結合による吸収が存
在すること、ガスクロマトグラフィー分析で、生成物中
のアリルアルコールは痕跡量であるが、赤外線吸収スペ
クトルで3450cm-1にOH基の吸収があることから本化合物
は下式で示される構造であることが確認された。
この化合物439gを酢酸エチルに溶解して反応器に仕込
み、これに過酢酸395gを酢酸エチル溶液として2時間に
わたって滴下した。この間、反応温度は40℃に保った。
過酢酸の仕込み終了後、40℃でさらに6時間熟成し
た。
反応粗液に酢酸エチルを追加し、炭酸ソーダ416gを含
むアルカリ水で洗い、続いて、蒸留水でよく洗浄した。
酢酸エチル層を濃縮し、粘稠液体を得た。
この化合物は、オキシシラン酸素含有率が9.72%で赤
外線吸収スペクトルにおいて1260cm-1にエポキシ基によ
る特性吸収が見られた。
さらに1640cm-1に残存ビニル基による吸収が見られる
こと、3450cm-1にOH基、1730cm-1基による吸収が見られることから、本発明は一般式
(1)の構造(R-1:グリシジル基又はアリル基、n=平
均7、エポキシ基に酢酸が1部付加した基を含む)であ
ることを確認した。
合成例2. 合成例1.と同様な操作で、トリメチロールプロパン13
4gg、4−ビニルシクロヘキセン−1−オキサイド1863g
を反応させ、粘稠な液状の生成物を得た。
生成物の赤外線吸収スペクトルにおいて、原料に見ら
れた810、850cm-1のエポキシ基による吸収がなくなって
いること、1080、1150cm-1にエーテル結合による吸収が
存在すること、及びNMR分析により、本化合物は下式で
示される構造であることが確認された。
さらに合成例1.と同様に、この化合物573gと過酢酸38
7gの反応を行い、粘稠な透明液体を得た。
この化合物は、オキシシラン酸素含有率が9.03%で赤
外線吸収スペクトルにおいて1260cm-1にエポキシ基によ
る特性吸収が見られた。
さらに、1640cm-1に残存ビニル基による吸収が見られ
ること、3450cm-1にOH基、1730cm-1基による吸収が見られることから、本発明は一般式
(1)の構造(R1:トリメチロールプロパン残基l=
3、n1,n2,n3=平均5、エポキシ基に酢酸が1部付加し
た基を含む)であることを確認した。
実施例1.及び2. 合成例1.及び2.の組成物に、生成物に硬化剤として4
−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸[リカシッドMH−70
0,新日本理化(株)製]及び硬化触媒としてベイジルジ
メチルアミンを用いて下記の配合処方で配合を行い、80
℃で5分間溶融混合した後減圧脱泡し、注型によって硬
化を行い、硬化物を得た。
硬化はオーブン中100℃で1時間前硬化を行い、さら
に160℃で6時間硬化を行った。
得られた硬化物の外観、硬度及び熱変形温度は表−1
のようになった。
ここで、硬度及び熱変形温度はJIS−K−6911に準拠
して行った。
配合処方 エポキシ樹脂 1.0当量 MH−700 0.9当量 ベンジルアミン (配合物に対して) 0.5重量% 比較例1. エポキシ樹脂としてビスフェノールAジグリシジリル
エーテル(エピコート828,油化シエルエポキシ製)を用
い、実施例1.と同様の処方で配合を行った。
室温で混合を行い、減圧脱泡後実施例1.と同様の硬化
を行った。
得られた硬化物の外観、硬度及び熱変性温度は表−1
のようになった。
比較例2. エポキシ樹脂としてクレゾールノボラックエポキシ樹
脂(エポトードYDCN−702,東都化成製)を用い、実施例
1.と同様の処方で配合を行った。
室温で混合を行い、減圧脱泡後実施例1.と同様の硬化
を行った。
得られた硬化物の外観、硬度及び熱変性温度は表−1
のようになった。
表−1から明らかなように、本発明の表面反射視野外
除去板は、透明性に優れ、耐熱性、複屈折性にも優れて
いることが解る。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の表面反射視野外除去板の射視図であ
る。 図2は、図1のAA′線断面である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) [但し、R1は1ケの活性水素を有する有機化合物残基、
    n1、n2・・・・・・・n1はそれぞれ0又は1〜100の整
    数で、その和が1〜100であり、lは1〜100の整数を表
    わす。Aは置換基Xを有するオキシシクロヘキサン骨格
    であり、次式 で表わされる。R2はH、アルキル基、アルキルカルボニ
    ル基、アリールカルボニル基のいずれか1つであるが、 を式(I)で表わされた樹脂中に少なくとも1個以上含
    む] で表わされるエポキシ樹脂と硬化剤を配合した組成物を
    硬化してなることを特徴とする表面反射視野外除去板。
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