JPH02254139A - シャドウマスク用素材およびその製造法 - Google Patents
シャドウマスク用素材およびその製造法Info
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- JPH02254139A JPH02254139A JP7712689A JP7712689A JPH02254139A JP H02254139 A JPH02254139 A JP H02254139A JP 7712689 A JP7712689 A JP 7712689A JP 7712689 A JP7712689 A JP 7712689A JP H02254139 A JPH02254139 A JP H02254139A
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Landscapes
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- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はシャドウマスク用素材およびその製造法に関し
7、より詳しくは磁気特性に優れ、しかも非時効性でブ
レヌ成形性に優れたシャドウマスク用素材およびその製
造法に関する。
7、より詳しくは磁気特性に優れ、しかも非時効性でブ
レヌ成形性に優れたシャドウマスク用素材およびその製
造法に関する。
従来、低炭素アルミキルド調達鋳材を出発材料とするシ
ャドウマスク用素材は、以前用いられていたリムド鋼に
比して清浄度が良く成分バラ・ツキも小さいため、好ん
で用いられている。
ャドウマスク用素材は、以前用いられていたリムド鋼に
比して清浄度が良く成分バラ・ツキも小さいため、好ん
で用いられている。
しかも、この素材はリムド鋼に比して、結晶格子間に固
溶しているNがAlNとして固定されているので非時効
性であり、一般にプレス成形性に優れている。
溶しているNがAlNとして固定されているので非時効
性であり、一般にプレス成形性に優れている。
しかし、低炭素アルミキルド鋼連鋳材で造られた冷!A
鋼板は一般に結晶粒か小さく、そのために磁壁が結晶粒
界によって遮られて移動し難く5従って保磁力が比較的
大きいという欠点があった。
鋼板は一般に結晶粒か小さく、そのために磁壁が結晶粒
界によって遮られて移動し難く5従って保磁力が比較的
大きいという欠点があった。
また連鋳材A1キルド鋼でなるシャドウマスク用素材で
は、第2図に示すような黒筋が製品シャドウマスクに出
現する傾向があり、この黒筋がンヤドウマスク製造工程
の内のエツチング工程で、−様なエツチングを阻害し、
孔(開口部)の仕上がりにムラを生ぜしめ、製品カラー
テレビの画像にまで縦筋を招来する問題点があった。そ
してこの傾向は特に中、尚精細度のカラー受像管におい
て明瞭であったが解決手段はなお見付がっていなかった
。
は、第2図に示すような黒筋が製品シャドウマスクに出
現する傾向があり、この黒筋がンヤドウマスク製造工程
の内のエツチング工程で、−様なエツチングを阻害し、
孔(開口部)の仕上がりにムラを生ぜしめ、製品カラー
テレビの画像にまで縦筋を招来する問題点があった。そ
してこの傾向は特に中、尚精細度のカラー受像管におい
て明瞭であったが解決手段はなお見付がっていなかった
。
本発明が解決すべき課題は、黒筋が無く、磁気特性及び
プレス成形性の良いシャドウマスク用素材を得ることで
ある。
プレス成形性の良いシャドウマスク用素材を得ることで
ある。
すIIわち、本発明の第1の目的は、連続鋳造低炭素M
キルド鋼でなる中心偏析のないシャドウマスク用素材を
提供することにある。
キルド鋼でなる中心偏析のないシャドウマスク用素材を
提供することにある。
更に本発明の第2の目的は向上リヤドウマスク用素材の
製造法を提供するにある。
製造法を提供するにある。
本発明により、連続鋳造低炭素アルミキルド化1でなる
中心偏析のないシャドウマスク用素材、および 連続鋳造低炭素アルミキルド鎖帯に酸洗、1次冷延、電
解清浄、(630−700’(:)X([)〜20hr
)+(7(10−850’C)X(5〜10hr )
0)オーフンコイル脱炭焼鈍、2次冷延の各工程を付与
することを特徴とするシイドウマスク用素材の製造法が
提供される。
中心偏析のないシャドウマスク用素材、および 連続鋳造低炭素アルミキルド鎖帯に酸洗、1次冷延、電
解清浄、(630−700’(:)X([)〜20hr
)+(7(10−850’C)X(5〜10hr )
0)オーフンコイル脱炭焼鈍、2次冷延の各工程を付与
することを特徴とするシイドウマスク用素材の製造法が
提供される。
以下に本発明の詳細な説明する。
まず、従来連続鋳造低炭素アルミキルド鋼でIIるシャ
ドウマスク用素材(冷延鋼板)において不可避であった
エツチングむらについて、本発明者等はその原因をつぶ
さに採索した結果、遂にこれが、連鋳スラブにおいて避
は得ない中心偏析に起因する欠陥であることをつきとめ
るに至りたのである。
ドウマスク用素材(冷延鋼板)において不可避であった
エツチングむらについて、本発明者等はその原因をつぶ
さに採索した結果、遂にこれが、連鋳スラブにおいて避
は得ない中心偏析に起因する欠陥であることをつきとめ
るに至りたのである。
この中心偏析は、連鋳スラブの鋳造方向に断続的に現わ
れる線状、点状またはV字状の偏析であって、インゴッ
ト材イニ現われる冶金的要因にのみ起因する各種偏析と
は違って、連鋳装置に固有の機械的要因による影響が大
きいとも考えられている。
れる線状、点状またはV字状の偏析であって、インゴッ
ト材イニ現われる冶金的要因にのみ起因する各種偏析と
は違って、連鋳装置に固有の機械的要因による影響が大
きいとも考えられている。
しかし、溶鋼の連続凝固連杵の現象は可成り複雑であり
、スラブ中心部に等軸晶を生成させる(電磁攪拌による
)という冶金的手段や、凝固シェルのバルジングを防止
するという機械的手段を講じるなど、技術者達の研究努
力にも拘らず中心偏析を無くすることはl「お困難すの
が実情である。
、スラブ中心部に等軸晶を生成させる(電磁攪拌による
)という冶金的手段や、凝固シェルのバルジングを防止
するという機械的手段を講じるなど、技術者達の研究努
力にも拘らず中心偏析を無くすることはl「お困難すの
が実情である。
従って低炭素Alキルド鋼連鋳材ススラブり熱延コイル
を経て得られた冷延コイルにおいて、ソノ4−一 圧延方向に沿った不連続帯状の中心偏析が出現する車を
避けられない。
を経て得られた冷延コイルにおいて、ソノ4−一 圧延方向に沿った不連続帯状の中心偏析が出現する車を
避けられない。
そしてこの中心偏析部では、P + S 、 Mn等
の濃1=iが比較的旨く、他θ入不純物の少ない部分に
比してエツチングされ難い性質があるので、シャドウマ
スク用素材(0,10〜03u厚程度の冷延鋼板)の状
態ではエツチング後の中心偏析は黒筋となって観察され
るものと思われる。そしてこの部分のエツチングによる
孔(開口部)はその艮好なi分に比してやや狭く、結果
的に力行−テレビ画面で縦筋として画像にやや暗い部分
が帯状に現われることになる。
の濃1=iが比較的旨く、他θ入不純物の少ない部分に
比してエツチングされ難い性質があるので、シャドウマ
スク用素材(0,10〜03u厚程度の冷延鋼板)の状
態ではエツチング後の中心偏析は黒筋となって観察され
るものと思われる。そしてこの部分のエツチングによる
孔(開口部)はその艮好なi分に比してやや狭く、結果
的に力行−テレビ画面で縦筋として画像にやや暗い部分
が帯状に現われることになる。
この経過を更に詳しく述べると次のようになる。
シャドウマスクに発生する帯状の黒筋は、これ迄の調査
では、シャドウマスク用素材の圧延方向に対し直角に現
れ、数ミクロンオーダーの非常に小さな局部板厚変動に
起因することが知られている。しかし、最近、圧姑方向
に平行に第2図に示すよっな黒筋が発生するようになり
、特に中・商精細度マスクに顕著にその傾向がみられる
ようになり、大きい問題となった。第2図は黒筋のある
シャドウマスクの平面図である。黒筋部の板厚測定結果
では異常は全く認められず、その原因究明のため辛抱強
く諸調査を色々の面から実施した。
では、シャドウマスク用素材の圧延方向に対し直角に現
れ、数ミクロンオーダーの非常に小さな局部板厚変動に
起因することが知られている。しかし、最近、圧姑方向
に平行に第2図に示すよっな黒筋が発生するようになり
、特に中・商精細度マスクに顕著にその傾向がみられる
ようになり、大きい問題となった。第2図は黒筋のある
シャドウマスクの平面図である。黒筋部の板厚測定結果
では異常は全く認められず、その原因究明のため辛抱強
く諸調査を色々の面から実施した。
その中のひとつとして、黒筋部の断面を注意深くダイヤ
モンドペーストを使用して研磨し、断面を腐食(−だと
ころ、黒筋部中央部(丁度棒のところ)に厚さ数ミクロ
ンの異常組織が存在することを発見した。
モンドペーストを使用して研磨し、断面を腐食(−だと
ころ、黒筋部中央部(丁度棒のところ)に厚さ数ミクロ
ンの異常組織が存在することを発見した。
一万、黒筋都以外の部分は正常な組織であった。
黒筋が圧延方向に平行に発生していることより、当初は
シャドウマスク製造工程起因の疑惑もあったか、素材Q
)中心偏析に因るものであることをまずつきとめ、この
偏析消滅のための研究を更に続け1本発明を完成したの
である。
シャドウマスク製造工程起因の疑惑もあったか、素材Q
)中心偏析に因るものであることをまずつきとめ、この
偏析消滅のための研究を更に続け1本発明を完成したの
である。
このように中心偏析に起因する不良は、冷延鋼板の一般
旧II用達、すなわち自動車用冷延m板、Zn、Niめ
っ永鋼板等の表面処理鋼板、またぶりき、’T’FS等
の缶用材料等の用途では殆んど問題とならずl二使用さ
れているが、シャドウマスク用素材の様に極め−ごファ
インな用途において、初めて重大な問題点となる訳であ
る。
旧II用達、すなわち自動車用冷延m板、Zn、Niめ
っ永鋼板等の表面処理鋼板、またぶりき、’T’FS等
の缶用材料等の用途では殆んど問題とならずl二使用さ
れているが、シャドウマスク用素材の様に極め−ごファ
インな用途において、初めて重大な問題点となる訳であ
る。
そこで中心偏析のない部分のみである、すなわち中心偏
析のないシャドウマスク用素材を発明するに至った。
析のないシャドウマスク用素材を発明するに至った。
また、本発明者等は5主として冷延J21降のシャドウ
マスク用素材の製造工程において、中心偏析を消去する
手段についても鋭意研究した。
マスク用素材の製造工程において、中心偏析を消去する
手段についても鋭意研究した。
その結果、オープンコイル焼鈍工程で(630〜700
℃)X(10〜20hr)+(7(10〜850°C)
×(5〜10hr)の2段熱処理を施すことにより、中
心偏析が効果的に消失し、かつ適度な結晶粒成長が得ら
れ、磁気的性質が改善されることが判明した。
℃)X(10〜20hr)+(7(10〜850°C)
×(5〜10hr)の2段熱処理を施すことにより、中
心偏析が効果的に消失し、かつ適度な結晶粒成長が得ら
れ、磁気的性質が改善されることが判明した。
特に中心偏析の消失は偏析部に濃化したp、 s。
Mn等の拡散現象によるものと思われる。
C:Cが多いとカーバイトが多くなってエツチング特性
を阻害するとともに最終焼鈍後の降伏点並びに降伏点伸
びが大きくなりプレス成形性を損うので上限を0,01
%とした。
を阻害するとともに最終焼鈍後の降伏点並びに降伏点伸
びが大きくなりプレス成形性を損うので上限を0,01
%とした。
下限は可能な限り低い万が望ましいが、実用上り脱炭下
限としてO,Ofl 05%とした。
限としてO,Ofl 05%とした。
Cを0.0 :1%以下にする手段としては製鋼の際の
真空脱ガス処理を行う方法および/もしくは一次冷延後
の焼鈍の際、脱炭焼鈍を行う万伍および/もしくはフラ
ットマスクをウェット雰囲気中で脱炭する方法がある。
真空脱ガス処理を行う方法および/もしくは一次冷延後
の焼鈍の際、脱炭焼鈍を行う万伍および/もしくはフラ
ットマスクをウェット雰囲気中で脱炭する方法がある。
N:Nが多くなると降伏点伸びが増加し、シャドウマス
ク成形時にストレッチャーストレインを発生せしめるの
で、0005%以下とした。
ク成形時にストレッチャーストレインを発生せしめるの
で、0005%以下とした。
Mn : Mnは0.60%を超えると鋼が硬化してプ
レス成形性が劣化し、また0620%未満では含有Sに
よる熱間脆性が生じゃすくなるが、シャドウマスク材と
すれば不純物が少ない方がよく、下限は”T能な限り低
い方がよい。特に010%以下では磁気特性に対して良
い結果を生む。
レス成形性が劣化し、また0620%未満では含有Sに
よる熱間脆性が生じゃすくなるが、シャドウマスク材と
すれば不純物が少ない方がよく、下限は”T能な限り低
い方がよい。特に010%以下では磁気特性に対して良
い結果を生む。
しかし、炉外脱硫法を以てしてもMnとSを同時に減少
してMnを0.05%未満とするのは相当の技術を要す
るのでより実用的fi−)限として0.05%を採用し
た。従ってMn成分範囲は0.05〜0.60%とした
。
してMnを0.05%未満とするのは相当の技術を要す
るのでより実用的fi−)限として0.05%を採用し
た。従ってMn成分範囲は0.05〜0.60%とした
。
Si : Si は非金属介在物の主要な構成因子をな
しており、この非金属介在物が孔の精度を悪化させ、黒
化膜の密着性も劣化させるので0.03%以下とした。
しており、この非金属介在物が孔の精度を悪化させ、黒
化膜の密着性も劣化させるので0.03%以下とした。
P:P含有量が増加すると鋼の硬化によりプレス成形性
が阻害されるので0.1 Q%以下とした。
が阻害されるので0.1 Q%以下とした。
S:Sについては硫化物系介在物がエツチング特性を阻
害する大きな要素としてシャドウマスク材にとって好ま
しくないものであり、可能な限り少ないことが好ましい
からその成分範囲を0.10%以下とした。
害する大きな要素としてシャドウマスク材にとって好ま
しくないものであり、可能な限り少ないことが好ましい
からその成分範囲を0.10%以下とした。
Al : Alは脱酸剤として転炉溶製後取鍋で浴部さ
れ、清浄度を同上させるか、8o1.Allが0.50
%を超えると非金属介在物Al2O3が増IIIし、エ
ツチング特性を阻害するので好ましくtx<、0.02
%未満では脱酸効果が充分でない。したがって、 Sa
l。
れ、清浄度を同上させるか、8o1.Allが0.50
%を超えると非金属介在物Al2O3が増IIIし、エ
ツチング特性を阻害するので好ましくtx<、0.02
%未満では脱酸効果が充分でない。したがって、 Sa
l。
M は、0.02〜0.50%とした。
Cr : CrはクロムカーバイトとしてCを固定しマ
スク成形性を改善すると同時にマスク黒化膜密−]〇− 着性向上に寄与する。このため製鎖時にフェロクローム
を添加して、Cr含有量の有効下限を0.01%とし、
上限は経済性とプレス成形性の見地より0.50%とし
た。
スク成形性を改善すると同時にマスク黒化膜密−]〇− 着性向上に寄与する。このため製鎖時にフェロクローム
を添加して、Cr含有量の有効下限を0.01%とし、
上限は経済性とプレス成形性の見地より0.50%とし
た。
B:BはNをBNとして固定する目的で添加する。
N固定効果を得るためにはO,fl 01%以上必要で
あり、多過ぎるとスラブの表面割れを生ずる恐れがある
ので上限は0.03%とした。
あり、多過ぎるとスラブの表面割れを生ずる恐れがある
ので上限は0.03%とした。
BAX 14A1≧[5とする理由は、NのBによる固
定効果を確実にするためにBの質量比をNの50%増し
とすることによる。
定効果を確実にするためにBの質量比をNの50%増し
とすることによる。
つぎにオーブンコイル脱炭焼鈍条件について述べる。
すなわち(630〜700°C)X(1[’l−20h
r ) +(700〜850℃)X (5〜I Q h
r )とする理由は次のとおりである。
r ) +(700〜850℃)X (5〜I Q h
r )とする理由は次のとおりである。
このようにオーブンコイル焼鈍工程で尚温2段ヒートサ
イクルを付与する目的は脱炭と中心偏析の消滅である。
イクルを付与する目的は脱炭と中心偏析の消滅である。
前半o−>(630−700’C)X(10〜2(lh
r)は脱炭相=11− 的であり、これは通常当業界に於いて実施されている条
件である。後半の(7(10〜850℃)×(5〜10
hr)は高温で偏析元素を拡散させて、偏析帯を消滅さ
せるために付加的に実施する処理である。生産性向上の
面からは、成る可く高温成る可〈短時間が好ましいが、
高温に対する設備的制約および高温での鋼板の変形によ
る鋼板相互の密着防止を考慮し、上限を850 ’Cと
した。
r)は脱炭相=11− 的であり、これは通常当業界に於いて実施されている条
件である。後半の(7(10〜850℃)×(5〜10
hr)は高温で偏析元素を拡散させて、偏析帯を消滅さ
せるために付加的に実施する処理である。生産性向上の
面からは、成る可く高温成る可〈短時間が好ましいが、
高温に対する設備的制約および高温での鋼板の変形によ
る鋼板相互の密着防止を考慮し、上限を850 ’Cと
した。
また、−見して前半の脱炭サイクルは省略(2ても結果
は同じように考えられるが、後半の高温サイクルでは鋼
板がオーステナイト領域に入り、鋼板中の炭素の拡散速
度がフェライト領域のそれより減少し、脱炭不良をおこ
す危険性がある。このため、従来の脱炭サイクルと本発
明の高温ヒートサイクルを組み合わせ品質の安定化を図
ったものである。
は同じように考えられるが、後半の高温サイクルでは鋼
板がオーステナイト領域に入り、鋼板中の炭素の拡散速
度がフェライト領域のそれより減少し、脱炭不良をおこ
す危険性がある。このため、従来の脱炭サイクルと本発
明の高温ヒートサイクルを組み合わせ品質の安定化を図
ったものである。
すなわち、加熱温度(均熱温度)が700℃以上になら
ないと中心偏析の拡散消失効果が明瞭に現われず、85
0℃を越えると前述のとおりコイル状鋼板相互の密着が
生じる傾向があるので温度範囲を700〜85 (1’
Cとした。均熱時間は雰囲気ガスとの接触面積の広い、
すなわち通常のタイトコイルバ・ソチ焼鈍よりも質量熱
慣性の小さいオーブンコイル焼鈍では、実験室データと
よく対応するので、この均熱時間は実験によって求めた
(後述の実施例参照)上記均熱温度範囲で、均熱時間が
5hr 未満では中心偏析が残存することがあり、また
10hrを越えても、熱エネルギーを要する割には効果
が飽和するので、5〜10hrO)範囲とした。
ないと中心偏析の拡散消失効果が明瞭に現われず、85
0℃を越えると前述のとおりコイル状鋼板相互の密着が
生じる傾向があるので温度範囲を700〜85 (1’
Cとした。均熱時間は雰囲気ガスとの接触面積の広い、
すなわち通常のタイトコイルバ・ソチ焼鈍よりも質量熱
慣性の小さいオーブンコイル焼鈍では、実験室データと
よく対応するので、この均熱時間は実験によって求めた
(後述の実施例参照)上記均熱温度範囲で、均熱時間が
5hr 未満では中心偏析が残存することがあり、また
10hrを越えても、熱エネルギーを要する割には効果
が飽和するので、5〜10hrO)範囲とした。
以上本発明を実施することにより、中心偏析がなく、シ
たがって黒筋がq客qf、−面に生じることがなく、適
度に結晶粒が成長して保磁力が減少し。
たがって黒筋がq客qf、−面に生じることがなく、適
度に結晶粒が成長して保磁力が減少し。
磁気特性の向上した非時効性のプレス成形性の良いシャ
ドウマスク用素材が得られる。
ドウマスク用素材が得られる。
中心偏析
第1図は本発明のオーブンコイル脱炭焼鈍による中心偏
析消滅状況を示すグラフである。
析消滅状況を示すグラフである。
中心偏析は鋼板断面検鏡法により評価した。
まず、脱炭焼鈍前原板(板厚0.6 vyt )のr1
]方向の任意の位置から15憇(巾方向) x 30
ttai (圧延方向)の検鏡用試片4枚を採取し、圧
延直角方向断面のダイヤモンドペーストによる研磨→エ
ツチング→検鏡→顕微鏡写真撮影を行Hつだ。
]方向の任意の位置から15憇(巾方向) x 30
ttai (圧延方向)の検鏡用試片4枚を採取し、圧
延直角方向断面のダイヤモンドペーストによる研磨→エ
ツチング→検鏡→顕微鏡写真撮影を行Hつだ。
写真より、15mX4枚=60mxの中に存在する中心
偏析の長さ全てを測定し合計した。偏析は板厚方向に複
数層存在する場合もあるが、これらは全てカウントした
。
偏析の長さ全てを測定し合計した。偏析は板厚方向に複
数層存在する場合もあるが、これらは全てカウントした
。
したがって、検鏡長さ60態より、偏析長さトタルが大
きい数値となる場合があった。次に、オーブンコイル脱
炭焼鈍後について述べる。上述の4枚の試片の近傍より
同じ要領で15m巾×4枚の試片を採取し、各種条件で
脱炭焼鈍を行なった後(第2ステツプの熱処理条件のみ
で代表している。)、断面検鏡を実施した結果を示す第
1図より、高温、長時間になる程偏析が少すくすること
が判った。
きい数値となる場合があった。次に、オーブンコイル脱
炭焼鈍後について述べる。上述の4枚の試片の近傍より
同じ要領で15m巾×4枚の試片を採取し、各種条件で
脱炭焼鈍を行なった後(第2ステツプの熱処理条件のみ
で代表している。)、断面検鏡を実施した結果を示す第
1図より、高温、長時間になる程偏析が少すくすること
が判った。
なお鋼種A、Bは転炉製鋼別チャージの例を示す。
第1表は本発明実施例]、2及び比較例1,2゜3の桐
材成分、条件と保磁力、プレス性等の結果をまとめた表
である。
材成分、条件と保磁力、プレス性等の結果をまとめた表
である。
本発明実施例は各比較例に比していづれも保持力が小さ
くなっており、プレス性も良好である。
くなっており、プレス性も良好である。
第3図、第4図、第5図は別の本発明実施例に相当する
同一成分の試料(0,6M厚)につき、次の熱処理条件
の効果を見た断面顕微鏡写真(倍率: X ] n (
1)である。
同一成分の試料(0,6M厚)につき、次の熱処理条件
の効果を見た断面顕微鏡写真(倍率: X ] n (
1)である。
条件:■ オーブンコイルm N 前
■ (650−690℃)X13hr
■ (650〜690℃)X13hr士(750〜79
0℃) X 7 hr この第3図において顕著な中心偏析は、■、■の熱処理
を経ることによって、拡散消失していく傾向があること
が明らかである。
0℃) X 7 hr この第3図において顕著な中心偏析は、■、■の熱処理
を経ることによって、拡散消失していく傾向があること
が明らかである。
すなわち、条件■ではなお中心偏析が残存するが。
条件■では中心偏析は完全に消失し、かつ、結晶粒がa
度に成長1〜でおり、低保磁力(消磁性艮)、艮プレス
性が確保されていることが判る。
度に成長1〜でおり、低保磁力(消磁性艮)、艮プレス
性が確保されていることが判る。
−未5
第1[図は本発明のオープンコイル脱炭焼鈍による中心
偏析消滅状況を示すグラフであり、第2図は黒筋のある
シャドウマスク(従来製品)の平面図であり、第3図(
比較例)、第4ス(比較例)、第51図(本発明実施例
)は夫々各種熱処理条件後の中心偏析及び結晶粒の状態
を示す断面顕微鏡写真である。
偏析消滅状況を示すグラフであり、第2図は黒筋のある
シャドウマスク(従来製品)の平面図であり、第3図(
比較例)、第4ス(比較例)、第51図(本発明実施例
)は夫々各種熱処理条件後の中心偏析及び結晶粒の状態
を示す断面顕微鏡写真である。
Claims (4)
- (1)連続鋳造低炭素アルミキルド鋼でなる中心偏析の
ないシャドウマスク用素材。 - (2)連続鋳造低炭素アルミキルド鋼の成分が、C:0
.0005〜0.01%(重量%、以下同様)N:0.
005%以下、Mn:0.05〜0.60%、Si:0
.03%以下、P:0.10%以下、S:0.10%以
下、Sol.Al:0.02〜0.50%、Cr:0.
01〜0.50%、B:0.001〜0.030%、か
つ(B/N)×(14/11)≧1.5であつて残部F
e及び不可避的不純物でなる特許請求の範囲第1項記載
のシャドウマスク用素材。 - (3)連続鋳造低炭素アルミキルド鋼帯に、酸洗、1次
冷延、電解清浄、(630〜700℃)×(10〜20
hr)+(700〜850℃)×(5〜10hr)のオ
ープンコイル脱炭焼鈍、2次冷延の各工程を付与するこ
とを特徴とするシャドウマスク用素材の製造法。 - (4)連続鋳造低炭素アルミキルド鋼の成分が、C:0
.0005〜0.01% N:0.005%以下、Mn:0.05〜0.60%、
Si:0.03%以下、P:0.10%以下、S:0.
10%以下、Sol.Al:0.02〜0.50%、C
r:0.01〜0.50%、B:0.001〜0.03
0%かつ(B/N)×(14/11)≧1.5であつて
、残部Fe及び不可避的不純物よりなる特許請求の範囲
第3項記載のシャドウマスク用素材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7712689A JPH02254139A (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | シャドウマスク用素材およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7712689A JPH02254139A (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | シャドウマスク用素材およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02254139A true JPH02254139A (ja) | 1990-10-12 |
Family
ID=13625103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7712689A Pending JPH02254139A (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | シャドウマスク用素材およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02254139A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0644920A (ja) * | 1992-07-22 | 1994-02-18 | Nkk Corp | シャドウマスク用金属薄板およびその製造方法 |
WO1996013618A1 (en) * | 1994-10-28 | 1996-05-09 | Pohang Iron & Steel Co., Ltd. | Cold rolled sheet steel for shadow mask, and manufacturing method therefor |
WO2000055383A1 (fr) * | 1999-03-12 | 2000-09-21 | Toyo Kohan Co., Ltd. | Materiau pour masque perfore, son procede de production, masque perfore et tube recepteur d'images |
WO2001077399A1 (fr) * | 2000-04-05 | 2001-10-18 | Toyo Kohan Co., Ltd. | Matiere premiere destinee a un masque perfore, procede de fabrication associe, masque perfore et tube cathodique |
WO2023084756A1 (ja) * | 2021-11-12 | 2023-05-19 | Jfeスチール株式会社 | 電磁軟鉄 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60152634A (ja) * | 1984-01-20 | 1985-08-10 | Toyo Kohan Co Ltd | シヤドウマスク用素材の製造法 |
JPS63286524A (ja) * | 1987-05-19 | 1988-11-24 | Nippon Mining Co Ltd | シヤドウマスクの製造方法 |
-
1989
- 1989-03-28 JP JP7712689A patent/JPH02254139A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN1110575C (zh) * | 1999-03-12 | 2003-06-04 | 东洋钢钣株式会社 | 荫罩材料、其制造方法、荫罩及显像管 |
WO2001077399A1 (fr) * | 2000-04-05 | 2001-10-18 | Toyo Kohan Co., Ltd. | Matiere premiere destinee a un masque perfore, procede de fabrication associe, masque perfore et tube cathodique |
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