JP3360033B2 - シャドウマスク用Fe−Ni合金及びその製造方法 - Google Patents

シャドウマスク用Fe−Ni合金及びその製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャドウマスク使用温
度で1.0×10-6/℃以下の低い熱膨張係数を示すF
e−Ni合金及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アンバー合金に代表されるFe−Ni合
金は、30〜100℃で1.2〜2.0×10-6/℃と
熱膨張係数が小さく、メートル標準器,バイメタルその
他の熱膨張の調整用器具,LNGタンカーの内張り等に
使用されている。最近では、熱膨張係数が低いことを活
用し、高精細化の要求が高まってきているカラー受像管
のシャドウマスクとしても使用され始めている。シャド
ウマスクは、カラー受像管蛍光面の直前に配置され、電
子銃から出射された電子ビームの衝撃を受けて発熱し、
昇温する。昇温に伴ってシャドウマスクが熱膨張し、電
子ビーム通過孔の形状や寸法に変化が生じると、所定の
電子ビームが所定の蛍光面に当たらなくなり、色ズレを
生じ、画像が不鮮明化する原因となる。熱膨張係数の低
いFe−Ni合金は、このような温度による影響を受け
難いことから、シャドウマスク用素材として好適な材料
である。しかし、テレビの大画面化に加えて静止画像が
増える傾向にある現在、強い電子ビームがシャドウマス
クの局部に長時間当たることも多くなってきている。そ
のため、局部的な熱膨張に起因した色ズレも問題化さ
れ、従来のFe−Ni合金よりも更に熱膨張係数の小さ
いFe−Ni合金が望まれて来ている。
【0003】Fe−Ni合金の熱膨張係数を低減するた
め、従来から種々の合金設計が提案されている。たとえ
ば、特開昭62−290846号公報は、Ni:34〜
37重量%,Mn:0.4重量%以下,Si:0.1重
量%以下とし、Al,Mg,Ti,Ca,C,Zrを合
計で0.05重量%以下にしたFe−Ni合金が紹介さ
れている。このFe−Ni合金は、30〜70℃の熱膨
張係数が1.0〜1.2×10- 6 /℃であり、通常の
Fe−Ni合金の熱膨張係数1.2〜2.0×10-6
℃に比較して小さくなっている。また、特開平7−34
01号公報では、C:0.009重量%以下,Mn:
0.1重量%以下,Ni:34重量%以上とし、Fe/
Ni比率を1.75〜1.83の範囲に調節することに
より、20〜100℃の範囲の熱膨張係数を1×10-6
/℃未満と小さくしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シャドウマスクとして
の用途では、多量の介在物が存在するとエッチング後に
所定の孔形状が得られないため、清浄度の高い素材が要
求される。高清浄化のためにはFe−Ni合金中のOを
極力除去する必要があり、C,Mn,Si,Al等の脱
酸剤を添加している。その結果、脱酸剤由来のC,M
n,Si,Al等が多量に含まれる素材が溶製されるこ
とになるが、C,Mn,Si,Al等はFe−Ni合金
の低熱膨張化を妨げる。また、熱間加工性を改善するた
め0.2重量%以上のMnを添加することもあるが、熱
膨張率を1.0×10-6/℃以下にするためにはMnも
低減させる必要がある。低Mn含有量下で熱間加工性を
確保するためには、Sを0.003重量%以下にする必
要がある。しかし、Sを溶湯中から効率的に除去するた
めには溶湯中のO量を低減する必要があり、このために
も脱酸剤の添加は必須である。このようなことから、清
浄度及び熱間加工性に優れ且つ1.0×10-6/℃以下
の低熱膨張率を有するFe−Ni合金を得ることは困難
であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題を解消すべく案出されたものであり、清浄度に優れ熱
間加工時に割れがなく、シャドウマスク材としての要求
特性を満足し、熱膨張係数を1×10-6/℃以下に下げ
たシャドウマスク用Fe−Ni合金を提供することを目
的とする。本発明のシャドウマスク用Fe−Ni合金
は、その目的を達成するため、Ni+Co:35.0〜
37.0重量%,Co:1.0重量%以下,S:0.0
05重量%以下,B:0.0005〜0.0040重量
%を含み、残部が実質的にFeの組成をもち、脱酸剤と
して添加されるC,Si,Mn,Alの少なくとも1種
の含有量をそれぞれC:0.01重量%以下,Si:
0.04重量%以下,Mn:0.14重量%以下,A
l:0.003重量%以下%及びC+Si+Mn+Al
の合計含有量が0.030〜0.140重量%に規制さ
れていることを特徴とする。
【0006】このシャドウマスク用Fe−Ni合金は、
造塊法,連続鋳造法の何れによっても製造される。造塊
法では、少なくとも1回以上の分塊圧延又は鍛造により
鋼塊をスラブにする際に加熱温度1250〜1350℃
及び合計加熱時間3〜96時間で加熱処理し、得られた
スラブを1100〜1350℃で1〜6時間加熱した
後、熱間圧延する。連続鋳造法では、スラブを1250
〜1350℃で1〜6時間加熱した後、熱間圧延する。
【0007】
【作用】本発明者等は、熱間加工で割れがなく、冷延板
製品で表面傷の発生がなく、黒化処理時に形成される酸
化膜の黒化度に優れ、しかも1.0×10-6/℃以下の
熱膨張係数を示すシャドウマスク用材料として好適な低
熱膨張合金を得るため、Fe−Ni合金に含まれる合金
成分の影響を種々調査検討した。その結果、前掲したよ
うに極低S化した状態で脱酸剤として添加されるC,S
i,Mn,Alの1種又は2種以上の含有量を規制する
とき、要求特性を満足するFe−Ni合金が得られるこ
とを見出した。本発明Fe−Ni合金は、35.0〜3
7.0重量%のNi+Co及び1.0重量%以下のCo
を含んでいる。Niは、熱膨張係数を小さくする上で必
須の成分であり、Coとの合計量35.0〜37.0重
量%の範囲で熱膨張係数の低下に有効である。35.0
重量%未満又は37.0重量%を超える量では、熱膨張
係数が却って増加する。Coは、Niと同様に熱膨張係
数の極小点を変化させ、熱膨張係数を低いレベルに維持
する。しかし、Co含有量が1.0重量%を超えると、
エッチング液の汚染,プレス成形性の低下等の原因にな
る。
【0008】C,Si,Mn,Alは1種又は2種以上
が脱酸剤として添加され、鋼中酸素との反応によって生
成した酸化物を浮上分離させることにより清浄度を向上
させる。C,Si,Mn,Alは、極低S化にも有効に
働く。しかし、添加されたC,Si,Mn,Alは、全
量が脱酸反応生成物となって浮上分離するものではな
く、鋼中に残留することが避けられず熱膨張係数に悪影
響を及ぼす。そこで、シャドウマスク材として必要な清
浄度及び効率的な脱Sが得られるO量の上限を調査した
ところ、O量を0.01重量%以下にするため、溶湯中
に添加した脱酸剤のうち最終的に合金中に含有される
C,Si,Mn,Alの合計量が0.030%以上であ
れば良いことが判った。他方、従来材を上回る低熱膨張
化を図るためには、C,Si,Mn,Alの合計量を
0.140重量%以下にする必要があることがわかっ
た。本発明のFe−Ni合金においては、この条件下で
シャドウマスク材に必要な要求特性を確保するため、各
合金成分の含有量を次のように定めた。
【0009】C:0.01重量%以下 脱酸効果を呈する成分であるが、熱膨張率を大きくする
だけでなく、合金中に多量に含まれるとエッチング性に
有害な炭化物を形成する。そこで、本発明においては、
C含有量の上限を0.01重量%に設定した。Si:0.04重量%以下 脱酸剤として添加される成分であるが、合金中に多量の
Siが含まれると光輝焼鈍後に表面層のSi濃度が上昇
し、シャドウマスク表面に形成される黒化膜の黒化度が
低下する。Siの過剰添加は、熱膨張係数を大きくする
原因にもなる。そこで、本発明においてはSi含有量の
上限を0.04重量%に設定した。Mn:0.14重量%以下 脱酸剤として働くと共に、鋼中のSをMnSとして固定
し熱間加工性の改善に有効な合金成分である。しかし、
過剰に添加すると熱膨張係数が大きくなるので、本発明
においてはMn含有量の上限を0.14重量%に設定し
た。
【0010】Al:0.003重量%以下 強力な脱酸作用を呈する成分であるが、脱酸された鋼材
に硬質のAl23 系介在物となって残留しやすい。A
23 系介在物は、製品に表面疵を発生させる原因と
なり、表面品質を低下させる。そこで、本発明において
はAl含有量の上限を0.003重量%に設定した。S:0.005重量%以下 熱間加工性を著しく低下させる有害元素であり、精錬段
階でSを極力除去する必要がある。熱延等の熱間加工で
の著しい割れを防ぐため、S含有量を0.005%以下
(好ましくは、0.003重量%以下)に制限する。B:0.0005〜0.0040重量% B添加により、熱間加工性が改善され、シャドウマスク
の剛性が高められる。S:0.005重量%以下で0.
0005重量%以上のBを添加すると、熱間加工時に発
生しがちなスラブの表面割れが著しく軽微になる。しか
し、0.0040重量%を超える過剰なB添加は、熱膨
張率を大きくすると共に、軟化焼鈍時にシャドウマスク
の表面にBが濃化し、その後の黒化処理において不均一
な黒化膜を形成させる原因となる。
【0011】このように各合金成分を調整することによ
り、1.0×10-6/℃以下の低熱膨張係数を示すFe
−Ni合金が得られる。極低S化及びB添加は、造塊法
で得られた鋼塊を鍛造又は分塊圧延する際及び分塊圧延
で得られたスラブ又は連続鋳造法で得られたスラブに熱
間圧延等の熱間加工を施す際、割れの発生を低減させ
る。鍛造又は分塊圧延では、1回の工程で或いは複数回
の工程で鋼塊が加工される。加工に先立って熱処理する
ことにより、割れの発生が一層抑制される。熱処理とし
ては、分塊圧延又は鍛造に先立って鋼塊を1250〜1
350℃に3〜96時間加熱した後、熱間圧延に先立っ
て分塊スラブを1100〜1350℃に1〜6時間加熱
する方法が採用される。連続鋳造で得られたスラブを熱
間圧延する場合は、熱間圧延に先立って連鋳スラブを1
250〜1350℃に1〜6時間加熱する方法が採用さ
れる。
【0012】熱処理によって熱間加工性が改善される理
由は、次のように推察される。Fe−Ni合金は、凝固
時にSが偏析又は濃縮し、酸化物,硫化物等の低融点析
出物がオーステナイト粒界に存在しやすい成分系であ
る。低融点析出物がある結晶粒界は脆弱であり、熱間加
工時に割れ発生の起点になる。そこで、加工に先立った
熱処理によって低融点析出物をマトリックスに固溶させ
ることにより、結晶粒界を強化する。低融点析出物は、
1250℃以上の加熱により分解し、マトリックスに拡
散・固溶する。低融点析出物の固溶は、高温になるほど
短時間の加熱ですむ。しかし、1350℃を超える加熱
温度は、熱消費量が過大になるばかりか、炉材の寿命を
短くする。加熱時間は、エッチング後の偏析起因の筋ム
ラを低減する上では長いほど有効である。しかし、長す
ぎる加熱時間は、酸化スケールロスを増大させ、歩留を
低下させる原因となる。したがって、複数回にわたる分
塊圧延又は鍛造で熱延用のスラブを製造する際には、加
熱時間の合計を96時間以下(好ましくは、24時間以
下)にする。また、分塊圧延又は鍛造で得られたスラブ
を熱延する場合、加熱温度1100〜1350℃で1〜
6時間加熱する。分塊圧延で得られたスラブでは、鋳造
まま材に比較して熱間加工性が向上しているため、熱間
圧延時1100℃以上の加熱でも熱延割れを生じない。
他方、連続鋳造で得られたスラブを熱延する場合、12
50〜1350℃の加熱温度で1〜6時間加熱する。
【0013】
【実施例】電気炉で溶解し、転炉で粗脱炭した後、真空
脱ガス装置により表1に示す成分に調整した。
【0014】
【0015】試験番号1〜9では、造塊法で得られた鋼
塊を本発明で規定した温度範囲で加熱した後、分塊圧延
によりスラブを製造した。試験番号10,17では、連
続鋳造法で用意したスラブを使用した。試験番号11〜
16では、分塊圧延前の鋼塊を1250℃未満の温度に
加熱した。表1にみられるように、脱酸剤として使用さ
れるC,Si,Mn,Alの合計含有量を0.030重
量%以上にすることにより、通常の精錬時間で脱Sさ
れ、S≦0.005%の鋼材が得られた。また、Bを
0.0005重量%以上添加することにより、表2にみ
られるように分塊スラブ表面での著しい割れが防止さ
れ、その後の表面手入れ工程で除去可能な軽微な割れ発
生に止めることができた。更に、分塊圧延に先立って1
250℃以上で合計加熱時間3時間以上の熱処理を施し
たものでは、耐表面割れ性が一層改善されており、分塊
圧延後のスラブ表面に割れがほとんど観察されなかっ
た。
【0016】このように調整された分塊スラブを表面手
入れした後で熱間圧延したところ、表面割れのない熱延
鋼帯が製造された。また、連続鋳造法で得られた試験番
号10のスラブを同様に1250℃以上で3時間以上加
熱後、熱間圧延した場合にも、表面割れのない熱延鋼帯
が製造された。各熱延鋼帯を焼鈍酸洗し、冷間圧延し
た。得られた冷延鋼帯について、シャドウマスクとして
の要求特性を調査した。その結果、Ni+Coを35.
0〜37.0重量%とし、脱酸効果を有するC,Si,
Mn,Alの合計含有量を0.140重量%以下,B含
有量を0.0040重量%以下に規制することにより、
30〜100℃での熱膨張係数を1.0×10-6/℃以
下に下げることができた。また、その他のシャドウマス
ク材として要求される黒化処理後の酸化皮膜も品位が良
好であり、エッチング後の孔形状不良,表面疵等の問題
は生じなかった。比較のため、C,Si,Mn,Alの
何れか一つの含有量及び又は合計含有量が本発明で規定
した範囲を外れる試験番号11〜16の鋼塊を造塊法で
製造し、1250℃未満の温度に加熱した後で分塊圧延
した。この場合に得られた鋼帯は、熱間加工性に問題が
あり、或いはシャドウマスクとして要求される特性を満
足していなかった。
【0017】すなわち、C+Si+Mn+Alの合計含
有量が0.140%を超える試験番号11〜13では、
熱膨張率が1.0×10-6/℃を超えていた。更に、試
験番号11ではエッチング時の孔形状が不良となり、試
験番号12では黒化処理後の表面に不均一な黒化膜が生
成した。試験番号14では、Ni+Co量が37.0重
量%を超えることから1.0×10-6/℃以下の熱膨張
係数が得られず、B量の不足に起因して分塊圧延時に著
しい表面割れが生じた。C+Si+Mn+Alの合計含
有量が0.030重量%に達しない試験番号15では、
脱硫・脱酸不足となり、分塊圧延時に著しい表面割れが
生じた。グラインダーでスラブ表面を手直し後、熱・冷
延を行い、得られた冷延板でエッチング試験を行った結
果、介在物起因のエッチング孔形状不良も生じた。試験
番号16は、Ni+Co量が35%未満であっため熱膨
張係数が1.0×10-6/℃を超える値を示し、分塊圧
延や熱延時の耐割れ性は良好であるものの、0.003
%を超える多量のAlを含むためAl23 系介在物に
起因した表面疵が冷延板表面に生じた。連続鋳造により
得られたスラブを熱間圧延する試験番号17でも、熱間
圧延前の熱処理温度が1200℃と低いことから、表面
割れに起因した著しく深い疵が熱延板の表面に多数発生
していた。
【0018】
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のFe−
Ni合金は、脱酸剤として添加されるC,Si,Mn,
Alの個々の含有量及び合計含有量を規制し、且つ極低
S化及びB添加によって熱間加工性を改善し、シャドウ
マスクに要求される黒化膜性,エッチング性及び表面品
質を確保している。このようにして得られたFe−Ni
合金は、1.0×10-6/℃以下の低い熱膨張係数を示
すことから、高品質のシャドウマスク用材料として使用
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−333638(JP,A) 特開 平9−241743(JP,A) 特開 平6−63607(JP,A) 特開 平7−70706(JP,A) 特開 平5−171357(JP,A) 特開 平10−168546(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60 H01J 29/07

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ni+Co:35.0〜37.0重量
    %,Co:1.00重量%以下,S:0.005重量%
    以下,B:0.0005〜0.0040重量%を含み、
    残部が実質的にFeの組成をもち、脱酸剤として添加さ
    れるC,Si,Mn,Alの少なくとも1種の含有量を
    それぞれC:0.01重量%以下,Si:0.04重量
    %以下,Mn:0.14重量%以下,Al:0.003
    重量%以下%及びC+Si+Mn+Alの合計含有量が
    0.030〜0.140重量%に規制されており、30
    〜100℃の熱膨張係数が1.0×10-6/℃以下であ
    る清浄度及び熱間加工性に優れたシャドウマスク用Fe
    −Ni合金。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成に調整されたFe−
    Ni合金の鋼塊を造塊法で製造し、少なくとも1回以上
    の分塊圧延又は鍛造でスラブにする際に加熱温度125
    0〜1350℃及び合計加熱時間3〜96時間で前記鋼
    塊を加熱処理し、次いで得られたスラブを1100〜1
    350℃で1〜6時間加熱した後、熱間圧延することを
    特徴とするFe−Ni合金の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の組成に調整されたFe−
    Ni合金のスラブを連続鋳造し、1250〜1350℃
    で1〜6時間加熱した後、熱間圧延することを特徴とす
    るFe−Ni合金の製造方法。
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