JP2939118B2 - 電子・電磁用Fe−Ni合金 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱間延性に優れ、造塊→
分塊を経て製造される電子・電磁用のNi量30.0〜52.0
wt%の電子・電磁用Fe−Ni合金に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】Fe−Ni合金は本質的に熱間延性能が
低く、分塊や熱間圧延時に疵が多発しやすい合金であ
る。従来のFe−Ni合金組成を見ると、例えば42%
Ni−Fe合金においては熱間延性に大きな影響を及ぼ
す元素と予想されるP,Sの組成はP:0.006〜
0.010wt%,S:0.003〜0.005wt%
である。又その合金を造塊工程により製造する場合、分
塊スラブや熱延コイルには表面疵が多発する。この表面
疵を除去するためスラブの大幅な疵取り、熱延材のコイ
ルグラインダーによる疵取りを行う。そのため歩留りは
著しく低下し、製造に要する時間も長く、それだけコス
ト高になることを余儀無くされていた。特に本発明で対
象とする電子・電磁用Fe−Ni合金においては、良好
な磁気的性質や加工性、打抜性が求められるが、表面疵
が多発した場合、スラブの大幅な疵取り後の材料表面に
不可避的に残留する表面疵により、前記した磁気的性質
や、加工性、打抜性が劣化してしまう。特に、シャドウ
マスク用のFe−Ni合金では、フォトエッチング時
に、エッチング不良が出てしまう。このような表面清浄
性の要求レベルは、後述する低温液体の輸送用パイプ材
および保存用タンク材に求められるものより、はるかに
厳しいものである。一般に熱間加工時の表面疵は以下の
ようにして形成されると考えられる。即ち、分塊圧延の
場合、インゴットは歪速度1S-1以上の高速変形を伴
う。この際のインゴットのエッヂや表層近傍は、中心に
比べ温度降下しており、その温度は700℃以下にもな
る。このような高温変形条件での延性が劣ると表面疵が
発生する。その温度降下を防ぐために分塊圧延時にイン
ゴットの高温加熱を実施するが、この高温加熱は電子・
電磁用Fe−Ni合金にとっては大きな問題となる。粒
界酸化およびそれに起因する疵発生を引き起こすために
本質的に好ましくなく、低温加熱、圧延を基本とした製
造法が強く望まれている。熱間圧延の場合もスラブのエ
ッヂや表層近傍の温度降下により熱延コイルの表面疵が
発生しやすい等の問題を生ずる。従来、高Fe−Ni合
金としては、Ni:35〜45%,Mn:0.8〜1.
50%,C:0.005%未満,N:0.004%未
満,S:0.015%以下,Al:0.02%以下,
O:0.025%以下、残部:Feおよび不可避不純物
よりなる熱間加工性の優れた高Fe−Ni合金と、並び
にNi:35〜45%,Mn:0.80〜1.50%,
C:0.005%以上で0.02%以下,N:0.00
4%以上で0.02%以下,Ti:0.005〜0.2
00%,S:0.015%以下,Al:0.02%以
下,O:0.025%以下、残部:Feおよび不可避不
純物よりなる熱間加工性の優れた高Fe−Ni合金が特
公昭55−42141号公報に開示されている。この合
金は、上記の如く、Ni:35〜45%,Mn:0.8
〜1.50%,極低C,Nのもとで、S,Al,O量の
低減により、分解時の割れを誘起しないようにして、熱
間加工性を高めるようにしたものである。 【0003】 【発明が解決しようする課題】しかしながら、上記特公
昭55−42141号公報に開示されている合金は、液
化ガス輸送装置用材料等の大型材料で、 (1) Mnが0.80%以上であるため、焼鈍時での表面
濃化および表面酸化が生じるため、電子・電磁用材料で
本来求められる表面清浄性が得られない。 (2) 極低C,N材をベースとしているため溶製時のコス
トが高い。 等の問題点があり、電子用Fe−Ni合金の熱間加工性
を向上させるためには、上記の従来合金では解決出来な
い。本発明は上記のような問題点を解決し、発明の目的
を達成するべくなされたもので、製造加工変形工程、即
ち分塊圧延及び熱間圧延において疵発生が極めて少な
く、スラブ及び熱延コイルの疵取り工程を大幅に短縮で
き、スラブの歩留りも向上し、製造コスト低減に寄与す
るNi:30〜52%の電子・電磁材料、例えば、シャ
ドウマスク用インバー材である36Ni合金,リードフ
レーム用42Ni合金及びパーマロイ50Ni合金等の
良好な磁気的性質や加工性、打抜姓が要求される電子・
電磁用Fe−Ni合金を提供することを目的としたもの
である。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明に係る電子・電磁
用Fe−Ni合金においては、Ni:30.0〜52.
0wt%,Si:0.40wt%以下,Mn:0.10
〜0.80wt%,C:0.05wt%以下,Al:
0.006〜0.02wt%,P:0.010wt%以
下,S:0.002wt%以下,O:0.005wt%
以下を含有し、且つS+P/10≦0.0020wt%
の条件を満たし、残部が実質的にFeからなることを特
徴とするものである。 【0005】 【作用】従来技術で述べた如くFe−Ni合金の疵発生
に対しては、とくに800℃以上の延性が極めて重要で
あることが理解される。尚実製造のFe−Ni合金の疵
発生には本発明で問題とする低い熱間延性に加え、イン
ゴットやスラブ加熱時に生ずる高温選択酸化があるが、
後者については適正な酸化防止剤を用いることが、疵発
生を回避するのに有効である。熱間延性能を精度良く調
べる方法は高温引張試験での試験片の絞り値を用いるも
のであるが、一般に絞り値と疵発生傾向は一致すること
が良く知られており、難加工材の分塊圧延の際のスラグ
疵は絞り値が60%未満の時に多発する傾向を示す。本発
明者らは多くのFe−Ni合金について高温引張試験を
実施し、疵発生傾向を検討した。粒界強度が低下し、粒
界破壊が支配的となるような場合、絞り値が60%未満
と低延性を示し、疵発生につながることが明らかになっ
た。Fe−Ni系合金の熱間延性低下はS或いはPの粒
界への偏析若しくは硫化物,リン化物の粒界への析出に
支配されている。ここでSは最も悪影響を及ぼし、Pの
影響はSの影響に競合して現れる。普通鋼の場合に比べ
て、Fe−Ni合金の熱間延性が不純物の影響を著しく
受けることは、本発明の対象とするFe−Ni合金で不
純物元素の偏析傾向が著しいためと考えられるが、極め
て微細な割れも許容できない電子・電磁用Fe−Ni合
金ではその制限も厳しくなる。 【0006】図1はFe−Ni合金の温度による絞り値
の変化とS,P量の影響を示したものである。加熱温度
は1150℃である。図1に示す本発明合金(実線で示
す)は後述する実施例の表1の発明材5に対応するもの
であり、S,Pは夫々0.0014wt%,0.006
wt%である。また比較合金(点線でしめす)7は、
0.0030wt%S,0.008wt%PでSがかな
り高いが、この場合1000℃以下になると急激に絞り
値は低下し、950℃以下で延性は著しく低下してい
る。これに対して、本発明の成分合金は800℃以上で
常に高延性を示し、熱間加工性の飛躍的な改善が認めら
れる。尚発明合金においても800℃以下で延性は低下
傾向にあり、750℃では粒界破壊がみられた。この延
性低下は、比較合金の900℃付近で生じたS,Pによ
る脆化とは本質的に異なるものであり、粒内強度が粒界
強度より大きくなったことによって生じると考えられ、
Fe−Ni合金において不可避の現象である。このこと
より分塊圧延及び熱間圧延時での表面疵発生を低減させ
るためには、本発明材の成分範囲を満たし、かつ加熱温
度を本発明規定内とした上で圧延仕上温度を800℃以
上で行うことが必要であると判明した。 【0007】 【表1】 【0008】次にS,P量を変化させたFe−Ni合金
を用いて熱間引張試験を行い、800〜1200℃にお
ける絞り値の最低値を調べSとPの相対的な悪影響の度
合いを求めた結果、絞り値はS+P/10というパラメ
ータで整理出来ることを見出した。その結果を図2に示
す。この図よりS+P/10が0.0020wt%以下
では高い延性を示すが、それより大きくなると延性は急
激に低下することがわかる。本発明者らはS,Pの単独
での作用も調べたが夫々0.0020wt%,0.01
0wt%を越えると低延性を示すことが明らかとなっ
た。このようにFe−Ni合金の高度の熱間延性能は
S,P量が単独では夫々0.0020wt%,0.01
0wt%以下にあり、かつS+P/10が0.0020
wt%以下の時に得られることが判明した。このことが
S,P量を夫々0.0020wt%以下,0.010w
t%以下,S+P/10を0.0020wt%以下に限
定した理由である。 【0009】本発明の対象とするFe−Ni合金は特に
インバー合金,リードフレーム用42合金,PBパーマ
ロイ等熱膨張特性や磁気特性を主体とする物理的性質が
要求される合金でありそのNi範囲は30%未満では上
記機能が出せないため実際に用いられることはなくこれ
を下限とした。Niが52wt%をこえたFe−Ni合
金、例えば79%Ni合金のパーマロイ等のようにNi
量が多くなると本発明の骨子であるS,Pといった不純
物の粒界偏析による熱間延性の低下とは異なる別の延性
低下機構粒界/粒内強度比に基づく粒界破壊が生じるた
め本発明ではこのような高Ni合金は対象から外しNi
の上限は52wt%とした。Mnは0.10wt%未満の
場合、SをMnSとして固定出来ず熱間加工性が低下す
るために0.10wt%を下限とした。一方0.80w
t %を越えると、冷圧後通常の非酸化雰囲気での焼鈍時
に表面濃化が生じ更には酸化膜が生成しやすいために
0.80wt%を上限とした。SiはMnと同様に冷延
後の焼鈍時に酸化膜が生成しやすく、表面性状に悪影響
を与えるため、上限を0.40wt%とした。Cは0.
05wt%を越えると本発明の対象とする電子・電磁用F
e−Ni合金における熱膨張特性や磁気特性が満足でき
なくなるだけでなく、冷延時の加工硬化が大きくなり好
ましくないので0.05wt%を上限とした。下限は特に
規定しなかったが、溶製上の経済性から0.003wt
%以上が好ましい。Oは0.005wt %を越えると酸
化物系介在物が多くなり磁気的性質や加工性,打抜性に
有害なので0.005wt %を上限とした。Alは0.
006wt%未満では製鋼時にO2 が増加し、上述した
本発明のO量0.005wt%を越え、同様に介在物が
形成されて問題となるので、0.006wt%を下限と
した。一方0.020wt %を越えると物理的性質に有
害なばかりでなく、冷圧−焼鈍時に酸化膜を形成する傾
向が強まり、最終製品のメッキ性等に有害なので0.0
20wt%を上限とした。 【0010】次に本発明の電子・電磁用Fe−Ni合金
を製造する際の熱延条件について述べる。本発明者らは
Fe−Ni合金の粒界脆化現象を更に解明した結果、加
熱温度が特定範囲の時に、延性低下が軽減される事実を
発見した。図3に発明成分合金(5) の熱間延性に及ぼす
加熱温度の影響を示す。絞り値は1150℃付近でピー
クを示す。この現象は以下のように説明される。加熱温
度が上昇するに伴い、1150℃までは粒界上の硫化物
の凝集・粗大化と固溶及び偏析したPの再固溶分散に基
づいて延性が回復し、それ以上の温度では固溶後硫化物
が再び粒界に析出すること、また、一旦平均化したPが
粒界に再び偏析することにより延性が低下するものと考
えられた。このことから分塊圧延及び熱間圧延での適正
加熱温度は1060〜1250℃であり、このような加
熱条件をとれば熱間加工時の表面疵発生傾向は更に少な
くなる。これが加熱温度を1060〜1250℃に設定
する理由である。次に仕上り圧延温度について述べる。
図1に示すように本発明成分合金においても試験温度が
800℃未満では延性は急激に低下しており、この時粒
界破壊が見られる。このため表面疵の発生を抑えるには
仕上温度を800℃以上にすることが必要である。 【0011】 【実施例】 実施例1.Fe−Ni合金のうち代表的なインバー合金
(Fe−36%Ni合金),42アロイ(Fe−42%
Ni合金),パーマロイ(Fe−49%Ni合金)の各
合金での発明材及び比較材を真空溶解にて溶製し、高温
引張試験を実施した。試験は800〜1200℃の温度
域で歪速度1S-1のもとで行い、絞り値を調べて熱間延
性能を評価した。表1に各合金の成分組成と800〜1
200℃での最低絞り値を示す。図1にS,P量が異な
るFe−42wt%Ni合金における歪み速度1S-1,試
験温度700〜1200℃の条件下での高温引張りにお
ける絞り値を示す。図中―線は発明材5,…線は比較材
7である。図2は絞り値とS+P/10との関係を示
す。更に図3に発明材(5)の絞り値に及ぼす加熱温度
の影響を示す。各Fe−Ni合金のうち1,4,5,9
は本発明材であり、Mn,S,Pの単独成分量及びS+
P/10が本発明規定内にあり、800℃以上で絞り値
が80%以上の高延性を示している。一方比較材の3,
6及び10はMn,P,Sの単独成分量が本発明規定内
にあるが、S+P/10が規定外にあり、この場合は5
0%以下の低延性を示している。比較材7,11はM
n,Pの単独成分量が本発明規定内に、Sの単独成分及
びS+P/10が規定外にある。50%以下の低延性を
示している。比較材2はS,Mnの単独成分量が本発明
範囲にあるが、Pの単独成分量が規定外にあり、絞り値
50%以下の低延性を示している。比較材8はS,Pの
単独成分量及びS+P/10が本発明範囲にあるがMn
が規定外にあり絞り値は50%以下の低延性を示してい
る。このように絞り値が50%以下の場合には、熱間圧
延時に疵の多発傾向にあることは、既に述べた通りであ
る。 【0012】実施例2.表2に示すFe−36%Ni合
金及びFe−42%Ni合金の発明成分を電気炉にて溶
解後、炉外精練を行って溶製し、分塊圧延を行った。分
塊圧延による疵発生は圧延時の応力分布からスラブエッ
ヂで多発する傾向がある。このことから、圧延時の疵発
生傾向の判定はスラブのエッヂ断面で調べた。その定量
化はスラブ断面の単位面積において2mm以上の深さに達
するワレの表面での長さの合計を採用した。尚本実施例
のようなFe−Ni合金は高温加熱時に粒界の選択酸化
が生じ易く、その粒界酸化は1000℃以上で生じ、加
熱温度の上昇とともに著しくなる。然しこの粒界酸化は
酸化防止剤を注意深く塗布、乾燥したスラブを1200
℃以下で加熱した場合殆ど発生しない。 【0013】 【表2】 【0014】本実施例ではこの事実に基づき酸化防止剤
を使用しており、また加熱温度も1200℃以下に設定
していることから、粒界酸化の発生傾向は極めて低い状
況にあり、粒界酸化に基づく疵発生は本実施例では殆ど
無視出来る程度であった。発明材12,15では加熱温
度及び仕上温度が本発明規定内にあり、表面疵発生は極
めて少ない。一方比較材13,16では仕上温度が本発
明の規定内であるが、加熱温度が規定外の場合であり、
表面疵発生は多い。比較材14,17では加熱温度が本
発明規定内であるが、仕上温度が規定外であり表面疵発
生は多い。 【0015】 【発明の効果】以上のように本発明によって電子・電磁
用Fe−Ni合金を造塊法で製造する場合、分塊圧延お
よび熱間圧延において表面疵発生頻度が極めて少なく、
疵取り工程を大幅に短縮でき、スラブおよび熱延コイル
の歩留りも向上し、焼鈍時に酸化被膜が形成されること
なく、また、最終製品のメッキ性および表面の仕上がり
性状が良好で、精密仕上げを要求される電子・電磁用に
好適な製品が得られ、製造コストの大幅な低減が可能と
なり、その生産性、経済性からみた工業的価値は極めて
大きい。
分塊を経て製造される電子・電磁用のNi量30.0〜52.0
wt%の電子・電磁用Fe−Ni合金に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】Fe−Ni合金は本質的に熱間延性能が
低く、分塊や熱間圧延時に疵が多発しやすい合金であ
る。従来のFe−Ni合金組成を見ると、例えば42%
Ni−Fe合金においては熱間延性に大きな影響を及ぼ
す元素と予想されるP,Sの組成はP:0.006〜
0.010wt%,S:0.003〜0.005wt%
である。又その合金を造塊工程により製造する場合、分
塊スラブや熱延コイルには表面疵が多発する。この表面
疵を除去するためスラブの大幅な疵取り、熱延材のコイ
ルグラインダーによる疵取りを行う。そのため歩留りは
著しく低下し、製造に要する時間も長く、それだけコス
ト高になることを余儀無くされていた。特に本発明で対
象とする電子・電磁用Fe−Ni合金においては、良好
な磁気的性質や加工性、打抜性が求められるが、表面疵
が多発した場合、スラブの大幅な疵取り後の材料表面に
不可避的に残留する表面疵により、前記した磁気的性質
や、加工性、打抜性が劣化してしまう。特に、シャドウ
マスク用のFe−Ni合金では、フォトエッチング時
に、エッチング不良が出てしまう。このような表面清浄
性の要求レベルは、後述する低温液体の輸送用パイプ材
および保存用タンク材に求められるものより、はるかに
厳しいものである。一般に熱間加工時の表面疵は以下の
ようにして形成されると考えられる。即ち、分塊圧延の
場合、インゴットは歪速度1S-1以上の高速変形を伴
う。この際のインゴットのエッヂや表層近傍は、中心に
比べ温度降下しており、その温度は700℃以下にもな
る。このような高温変形条件での延性が劣ると表面疵が
発生する。その温度降下を防ぐために分塊圧延時にイン
ゴットの高温加熱を実施するが、この高温加熱は電子・
電磁用Fe−Ni合金にとっては大きな問題となる。粒
界酸化およびそれに起因する疵発生を引き起こすために
本質的に好ましくなく、低温加熱、圧延を基本とした製
造法が強く望まれている。熱間圧延の場合もスラブのエ
ッヂや表層近傍の温度降下により熱延コイルの表面疵が
発生しやすい等の問題を生ずる。従来、高Fe−Ni合
金としては、Ni:35〜45%,Mn:0.8〜1.
50%,C:0.005%未満,N:0.004%未
満,S:0.015%以下,Al:0.02%以下,
O:0.025%以下、残部:Feおよび不可避不純物
よりなる熱間加工性の優れた高Fe−Ni合金と、並び
にNi:35〜45%,Mn:0.80〜1.50%,
C:0.005%以上で0.02%以下,N:0.00
4%以上で0.02%以下,Ti:0.005〜0.2
00%,S:0.015%以下,Al:0.02%以
下,O:0.025%以下、残部:Feおよび不可避不
純物よりなる熱間加工性の優れた高Fe−Ni合金が特
公昭55−42141号公報に開示されている。この合
金は、上記の如く、Ni:35〜45%,Mn:0.8
〜1.50%,極低C,Nのもとで、S,Al,O量の
低減により、分解時の割れを誘起しないようにして、熱
間加工性を高めるようにしたものである。 【0003】 【発明が解決しようする課題】しかしながら、上記特公
昭55−42141号公報に開示されている合金は、液
化ガス輸送装置用材料等の大型材料で、 (1) Mnが0.80%以上であるため、焼鈍時での表面
濃化および表面酸化が生じるため、電子・電磁用材料で
本来求められる表面清浄性が得られない。 (2) 極低C,N材をベースとしているため溶製時のコス
トが高い。 等の問題点があり、電子用Fe−Ni合金の熱間加工性
を向上させるためには、上記の従来合金では解決出来な
い。本発明は上記のような問題点を解決し、発明の目的
を達成するべくなされたもので、製造加工変形工程、即
ち分塊圧延及び熱間圧延において疵発生が極めて少な
く、スラブ及び熱延コイルの疵取り工程を大幅に短縮で
き、スラブの歩留りも向上し、製造コスト低減に寄与す
るNi:30〜52%の電子・電磁材料、例えば、シャ
ドウマスク用インバー材である36Ni合金,リードフ
レーム用42Ni合金及びパーマロイ50Ni合金等の
良好な磁気的性質や加工性、打抜姓が要求される電子・
電磁用Fe−Ni合金を提供することを目的としたもの
である。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明に係る電子・電磁
用Fe−Ni合金においては、Ni:30.0〜52.
0wt%,Si:0.40wt%以下,Mn:0.10
〜0.80wt%,C:0.05wt%以下,Al:
0.006〜0.02wt%,P:0.010wt%以
下,S:0.002wt%以下,O:0.005wt%
以下を含有し、且つS+P/10≦0.0020wt%
の条件を満たし、残部が実質的にFeからなることを特
徴とするものである。 【0005】 【作用】従来技術で述べた如くFe−Ni合金の疵発生
に対しては、とくに800℃以上の延性が極めて重要で
あることが理解される。尚実製造のFe−Ni合金の疵
発生には本発明で問題とする低い熱間延性に加え、イン
ゴットやスラブ加熱時に生ずる高温選択酸化があるが、
後者については適正な酸化防止剤を用いることが、疵発
生を回避するのに有効である。熱間延性能を精度良く調
べる方法は高温引張試験での試験片の絞り値を用いるも
のであるが、一般に絞り値と疵発生傾向は一致すること
が良く知られており、難加工材の分塊圧延の際のスラグ
疵は絞り値が60%未満の時に多発する傾向を示す。本発
明者らは多くのFe−Ni合金について高温引張試験を
実施し、疵発生傾向を検討した。粒界強度が低下し、粒
界破壊が支配的となるような場合、絞り値が60%未満
と低延性を示し、疵発生につながることが明らかになっ
た。Fe−Ni系合金の熱間延性低下はS或いはPの粒
界への偏析若しくは硫化物,リン化物の粒界への析出に
支配されている。ここでSは最も悪影響を及ぼし、Pの
影響はSの影響に競合して現れる。普通鋼の場合に比べ
て、Fe−Ni合金の熱間延性が不純物の影響を著しく
受けることは、本発明の対象とするFe−Ni合金で不
純物元素の偏析傾向が著しいためと考えられるが、極め
て微細な割れも許容できない電子・電磁用Fe−Ni合
金ではその制限も厳しくなる。 【0006】図1はFe−Ni合金の温度による絞り値
の変化とS,P量の影響を示したものである。加熱温度
は1150℃である。図1に示す本発明合金(実線で示
す)は後述する実施例の表1の発明材5に対応するもの
であり、S,Pは夫々0.0014wt%,0.006
wt%である。また比較合金(点線でしめす)7は、
0.0030wt%S,0.008wt%PでSがかな
り高いが、この場合1000℃以下になると急激に絞り
値は低下し、950℃以下で延性は著しく低下してい
る。これに対して、本発明の成分合金は800℃以上で
常に高延性を示し、熱間加工性の飛躍的な改善が認めら
れる。尚発明合金においても800℃以下で延性は低下
傾向にあり、750℃では粒界破壊がみられた。この延
性低下は、比較合金の900℃付近で生じたS,Pによ
る脆化とは本質的に異なるものであり、粒内強度が粒界
強度より大きくなったことによって生じると考えられ、
Fe−Ni合金において不可避の現象である。このこと
より分塊圧延及び熱間圧延時での表面疵発生を低減させ
るためには、本発明材の成分範囲を満たし、かつ加熱温
度を本発明規定内とした上で圧延仕上温度を800℃以
上で行うことが必要であると判明した。 【0007】 【表1】 【0008】次にS,P量を変化させたFe−Ni合金
を用いて熱間引張試験を行い、800〜1200℃にお
ける絞り値の最低値を調べSとPの相対的な悪影響の度
合いを求めた結果、絞り値はS+P/10というパラメ
ータで整理出来ることを見出した。その結果を図2に示
す。この図よりS+P/10が0.0020wt%以下
では高い延性を示すが、それより大きくなると延性は急
激に低下することがわかる。本発明者らはS,Pの単独
での作用も調べたが夫々0.0020wt%,0.01
0wt%を越えると低延性を示すことが明らかとなっ
た。このようにFe−Ni合金の高度の熱間延性能は
S,P量が単独では夫々0.0020wt%,0.01
0wt%以下にあり、かつS+P/10が0.0020
wt%以下の時に得られることが判明した。このことが
S,P量を夫々0.0020wt%以下,0.010w
t%以下,S+P/10を0.0020wt%以下に限
定した理由である。 【0009】本発明の対象とするFe−Ni合金は特に
インバー合金,リードフレーム用42合金,PBパーマ
ロイ等熱膨張特性や磁気特性を主体とする物理的性質が
要求される合金でありそのNi範囲は30%未満では上
記機能が出せないため実際に用いられることはなくこれ
を下限とした。Niが52wt%をこえたFe−Ni合
金、例えば79%Ni合金のパーマロイ等のようにNi
量が多くなると本発明の骨子であるS,Pといった不純
物の粒界偏析による熱間延性の低下とは異なる別の延性
低下機構粒界/粒内強度比に基づく粒界破壊が生じるた
め本発明ではこのような高Ni合金は対象から外しNi
の上限は52wt%とした。Mnは0.10wt%未満の
場合、SをMnSとして固定出来ず熱間加工性が低下す
るために0.10wt%を下限とした。一方0.80w
t %を越えると、冷圧後通常の非酸化雰囲気での焼鈍時
に表面濃化が生じ更には酸化膜が生成しやすいために
0.80wt%を上限とした。SiはMnと同様に冷延
後の焼鈍時に酸化膜が生成しやすく、表面性状に悪影響
を与えるため、上限を0.40wt%とした。Cは0.
05wt%を越えると本発明の対象とする電子・電磁用F
e−Ni合金における熱膨張特性や磁気特性が満足でき
なくなるだけでなく、冷延時の加工硬化が大きくなり好
ましくないので0.05wt%を上限とした。下限は特に
規定しなかったが、溶製上の経済性から0.003wt
%以上が好ましい。Oは0.005wt %を越えると酸
化物系介在物が多くなり磁気的性質や加工性,打抜性に
有害なので0.005wt %を上限とした。Alは0.
006wt%未満では製鋼時にO2 が増加し、上述した
本発明のO量0.005wt%を越え、同様に介在物が
形成されて問題となるので、0.006wt%を下限と
した。一方0.020wt %を越えると物理的性質に有
害なばかりでなく、冷圧−焼鈍時に酸化膜を形成する傾
向が強まり、最終製品のメッキ性等に有害なので0.0
20wt%を上限とした。 【0010】次に本発明の電子・電磁用Fe−Ni合金
を製造する際の熱延条件について述べる。本発明者らは
Fe−Ni合金の粒界脆化現象を更に解明した結果、加
熱温度が特定範囲の時に、延性低下が軽減される事実を
発見した。図3に発明成分合金(5) の熱間延性に及ぼす
加熱温度の影響を示す。絞り値は1150℃付近でピー
クを示す。この現象は以下のように説明される。加熱温
度が上昇するに伴い、1150℃までは粒界上の硫化物
の凝集・粗大化と固溶及び偏析したPの再固溶分散に基
づいて延性が回復し、それ以上の温度では固溶後硫化物
が再び粒界に析出すること、また、一旦平均化したPが
粒界に再び偏析することにより延性が低下するものと考
えられた。このことから分塊圧延及び熱間圧延での適正
加熱温度は1060〜1250℃であり、このような加
熱条件をとれば熱間加工時の表面疵発生傾向は更に少な
くなる。これが加熱温度を1060〜1250℃に設定
する理由である。次に仕上り圧延温度について述べる。
図1に示すように本発明成分合金においても試験温度が
800℃未満では延性は急激に低下しており、この時粒
界破壊が見られる。このため表面疵の発生を抑えるには
仕上温度を800℃以上にすることが必要である。 【0011】 【実施例】 実施例1.Fe−Ni合金のうち代表的なインバー合金
(Fe−36%Ni合金),42アロイ(Fe−42%
Ni合金),パーマロイ(Fe−49%Ni合金)の各
合金での発明材及び比較材を真空溶解にて溶製し、高温
引張試験を実施した。試験は800〜1200℃の温度
域で歪速度1S-1のもとで行い、絞り値を調べて熱間延
性能を評価した。表1に各合金の成分組成と800〜1
200℃での最低絞り値を示す。図1にS,P量が異な
るFe−42wt%Ni合金における歪み速度1S-1,試
験温度700〜1200℃の条件下での高温引張りにお
ける絞り値を示す。図中―線は発明材5,…線は比較材
7である。図2は絞り値とS+P/10との関係を示
す。更に図3に発明材(5)の絞り値に及ぼす加熱温度
の影響を示す。各Fe−Ni合金のうち1,4,5,9
は本発明材であり、Mn,S,Pの単独成分量及びS+
P/10が本発明規定内にあり、800℃以上で絞り値
が80%以上の高延性を示している。一方比較材の3,
6及び10はMn,P,Sの単独成分量が本発明規定内
にあるが、S+P/10が規定外にあり、この場合は5
0%以下の低延性を示している。比較材7,11はM
n,Pの単独成分量が本発明規定内に、Sの単独成分及
びS+P/10が規定外にある。50%以下の低延性を
示している。比較材2はS,Mnの単独成分量が本発明
範囲にあるが、Pの単独成分量が規定外にあり、絞り値
50%以下の低延性を示している。比較材8はS,Pの
単独成分量及びS+P/10が本発明範囲にあるがMn
が規定外にあり絞り値は50%以下の低延性を示してい
る。このように絞り値が50%以下の場合には、熱間圧
延時に疵の多発傾向にあることは、既に述べた通りであ
る。 【0012】実施例2.表2に示すFe−36%Ni合
金及びFe−42%Ni合金の発明成分を電気炉にて溶
解後、炉外精練を行って溶製し、分塊圧延を行った。分
塊圧延による疵発生は圧延時の応力分布からスラブエッ
ヂで多発する傾向がある。このことから、圧延時の疵発
生傾向の判定はスラブのエッヂ断面で調べた。その定量
化はスラブ断面の単位面積において2mm以上の深さに達
するワレの表面での長さの合計を採用した。尚本実施例
のようなFe−Ni合金は高温加熱時に粒界の選択酸化
が生じ易く、その粒界酸化は1000℃以上で生じ、加
熱温度の上昇とともに著しくなる。然しこの粒界酸化は
酸化防止剤を注意深く塗布、乾燥したスラブを1200
℃以下で加熱した場合殆ど発生しない。 【0013】 【表2】 【0014】本実施例ではこの事実に基づき酸化防止剤
を使用しており、また加熱温度も1200℃以下に設定
していることから、粒界酸化の発生傾向は極めて低い状
況にあり、粒界酸化に基づく疵発生は本実施例では殆ど
無視出来る程度であった。発明材12,15では加熱温
度及び仕上温度が本発明規定内にあり、表面疵発生は極
めて少ない。一方比較材13,16では仕上温度が本発
明の規定内であるが、加熱温度が規定外の場合であり、
表面疵発生は多い。比較材14,17では加熱温度が本
発明規定内であるが、仕上温度が規定外であり表面疵発
生は多い。 【0015】 【発明の効果】以上のように本発明によって電子・電磁
用Fe−Ni合金を造塊法で製造する場合、分塊圧延お
よび熱間圧延において表面疵発生頻度が極めて少なく、
疵取り工程を大幅に短縮でき、スラブおよび熱延コイル
の歩留りも向上し、焼鈍時に酸化被膜が形成されること
なく、また、最終製品のメッキ性および表面の仕上がり
性状が良好で、精密仕上げを要求される電子・電磁用に
好適な製品が得られ、製造コストの大幅な低減が可能と
なり、その生産性、経済性からみた工業的価値は極めて
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】Fe−Ni合金の高温引張試験における絞り値
と温度との関係を示すグラフである。 【図2】Fe−Ni合金の高温引張試験における絞り値
とS+P/10との関係を示すグラフである。 【図3】本願発明の電子・電磁用Fe−Ni合金の高温
引張試験における絞り値に及ぼす加熱温度の影響を示す
グラフである。
と温度との関係を示すグラフである。 【図2】Fe−Ni合金の高温引張試験における絞り値
とS+P/10との関係を示すグラフである。 【図3】本願発明の電子・電磁用Fe−Ni合金の高温
引張試験における絞り値に及ぼす加熱温度の影響を示す
グラフである。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.Ni:30.0〜52.0wt%,Si:0.40
wt%以下,Mn:0.10〜0.80wt%,C:
0.05wt%以下,Al:0.006〜0.02wt
%,P:0.010wt%以下,S:0.002wt%
以下,O:0.005wt%以下を含有し、且つS+P
/10≦0.0020wt%の条件を満たし、残部が実
質的にFeからなることを特徴とする電子・電磁用Fe
−Ni合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6094516A JP2939118B2 (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | 電子・電磁用Fe−Ni合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6094516A JP2939118B2 (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | 電子・電磁用Fe−Ni合金 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18058885A Division JPS6240343A (ja) | 1985-08-19 | 1985-08-19 | Fe―Ni合金の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754109A JPH0754109A (ja) | 1995-02-28 |
JP2939118B2 true JP2939118B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=14112497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6094516A Expired - Fee Related JP2939118B2 (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | 電子・電磁用Fe−Ni合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2939118B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JPS6033337A (ja) * | 1983-08-05 | 1985-02-20 | Nisshin Steel Co Ltd | 電子部品用高Νi−Fe合金 |
-
1994
- 1994-05-06 JP JP6094516A patent/JP2939118B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0754109A (ja) | 1995-02-28 |
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