JPS6311619A - 一方向性高珪素鋼板の製造方法 - Google Patents

一方向性高珪素鋼板の製造方法

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JPS6311619A
JPS6311619A JP15545786A JP15545786A JPS6311619A JP S6311619 A JPS6311619 A JP S6311619A JP 15545786 A JP15545786 A JP 15545786A JP 15545786 A JP15545786 A JP 15545786A JP S6311619 A JPS6311619 A JP S6311619A
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JP
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slab
thickness
steel sheet
silicon steel
annealing
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JP15545786A
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Toshiro Tomita
俊郎 富田
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/12Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
    • C21D8/1205Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties involving a particular fabrication or treatment of ingot or slab
    • C21D8/1211Rapid solidification; Thin strip casting

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、Siを2.5〜6.5重量%含有し、すぐれ
た低鉄損特性の得られる(1101 <001>方向に
極めて集積度の高い一方向性高珪素鋼板の製造方法に関
する。
(従来の技術) 従来のfllol <001>一方向性珪素鋼板の製造
方法は、■例えば2001厚程度の鋳片への連続鋳造工
程−■スラブ高温加熱工程−■熱間圧延工程−〇熱間圧
延材焼鈍工程−■冷間圧延工程−■脱炭焼鈍工程−■最
終高温焼鈍工程と非常に多くの工程を要している。これ
らの工程は上記最終高温焼鈍工程■の最終高温焼鈍時に
mol <001>方位に結晶粒のみを2次再結晶をさ
せるために必要となる。この2次再結晶を起こさせるた
めには、鋼中にMnS、MN等の析出物がインヒビター
として微細分散していることが必要である。しかし、上
記連続鋳造工程■では、冷却が非常に遅いため、鋳造に
続く冷却期間中にMnS、MN等鋼中の析出物が粗大化
してしまう。このように粗大化した析出物を再固溶した
後、微細析出させるためには、工程■でのスラブ高温加
熱および工程■での熱間圧延板焼鈍処理が必要となる。
また、析出物を再固溶させるには、高温でγ相とする必
要があり、それを実現させるために、γ相生成元素であ
るCを0.02%程度添加するので、5ifiも3%程
度が上限となってしまうことが常であった。さらに、T
相域拡大のために添加したCは磁気特性を悪化させるの
で上記工程■の脱炭焼鈍を必要とする。
このように、従来方法では、2次再結晶に必要なインヒ
ビターの固溶、微細分散のため、複雑な工程を取らざる
を得す、またSiの添加はその増加量とともに磁気特性
が向上し、鉄損値が減少するが、Si量が4%以上にな
ると急激に読比して圧延が困難になる。したがって、S
i添加量の上限が3%程度に制限されていた。
そこで、特開昭55−69223号および特公昭60−
38462号に開示されているように、Si 4〜10
重量%等を含有する溶湯をそのまま冷却面が移動更新・
する冷却体上に連続供給して急冷し、冷間圧延可能な被
圧延性・可撓性を有する磁気特性の優れた高珪素鋼板の
製造法が提案されている。しかしながら、例えば特公昭
60−38462号に開示されている方法によれば、連
続鋳造による薄鋳片の厚さは数μ−ないし数百μm程度
の範囲にあるものであり、そのように超薄片化すること
により冷間加工性を確保しようとするものである。また
、その際の冷間加工も単に成形手段として採用するにす
ぎないものか、これによって磁気特性が改善されること
の示唆はみられない。
なお、特開昭55−69223号においては急速冷却に
より得た厚さ100μmの薄帯を冷間圧延で50μmに
まで圧下する例が示されているが、この場合も薄肉化で
冷間加工性を確保するだけで、冷間加工と磁気特性につ
いては言及されていない。またその場合のmMi成(S
i:9.5%、Mn:1.5%、Co:2%、Al:0
.1%、Ni:0.7%)では0.1mff1以下とし
なければ冷間加工は不可能である。
また、特公昭60−32705号にはSi 5.0〜8
60重景%等重量む保磁力Hcが0.10e以下である
磁気特性の優れた(100)面内無方向性高珪素鋼薄帯
とその製造方法が開示されている。しかし、この方法は
高速冷却を行って厚みが高々110μmの薄帯をそのま
\焼鈍するのであって、得られる磁気特性も無方向性で
ある。
これらの従来法による珪素鋼板はいずれも高Si含有で
機械的特性および磁気特性の優れたものではあるが、さ
らに高度な磁気特性の要望が多く、その要求に対して不
満足のものが多かった。
(発明が解決しようとする問題点) ここに、本発明の目的とするところは、Siを2゜5〜
6.5重量%含有し、低鉄損特性の得られる(1101
 <001>方向に極めて集積度の高い一方向性高珪素
鋼板の製造方法を提供することである。
さらに、本発明の別の目的は、急速冷却法による連続鋳
造工程と冷間圧延工程を組み合わせることにより構成さ
れる、低鉄損特性のSi含有量の高い+1101 <0
01>方位に集積度の問い一方向性高珪素鋼板の経済的
な製造方法を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、かかる従来技術の問題を解決すべく種々
検討を重ねたところ、インヒビターの微細分散を達成す
るには、前述のようにスラブ高温加熱および熱間圧延材
焼鈍工程によるMnS 、 AlNなどのインヒビター
の再固溶を行うことは必要なく、急冷冷却による連続鋳
造法により得られた薄鋳片に冷間加工を施すことにより
焼鈍過程においてそのようなインヒビターの微細分散が
達成されることを知り、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨とするところは、重量%で、 C:0.0005〜0.08%、Mn:0.03〜0.
14%、Si: 2.5〜6.5%、S :0.007
〜0.05%、残部Feおよび付随不純物 を主成分として含有し、副成分として所望により、 酸可溶性Al:0.01〜0.05%、N :0.00
3〜0.015%、Ni:1.0%以下および/または
Cu:1.0%以下、 から成る組成を有する溶湯を冷却面が移動更新する冷却
体上に連続的に供給して急冷凝固し、0.7〜2.0f
im厚の鋳片とすること、得られた薄鋳片に圧下率50
%以上の冷間圧延を施し、次いで、600〜1300℃
の温度で焼鈍することから成る、低鉄損特性をもつ集積
度の高い(110}<001>方向性の高珪素鋼板の製
造方法である。
かくして、4%以上のSiを含有した鋼板を製造する場
合、従来法にあっては、冷間圧延が不可能であったもの
を、本発明によれば、上記鋼組成とすることにより急速
冷却後の0.7〜2.0 mIn厚の薄鋳片にあっても
冷間圧延を可能とし、これに圧下率50%以上の冷間圧
延を施し焼鈍することによりインヒビターの再固溶等を
行わずに十分にインヒビターを微細分散させることがで
き、したがって再結晶焼鈍によって十分な磁気特性の改
善が可能となるのである。
さらに、冷間圧延が可能であることから、冷間圧延が5
0%以上(圧下率)および熱処理をくりかえすことによ
り低鉄損特性を有する、極めて集積度の高い+1101
 <011>方位に方向性を示す一方向性高珪素鋼板が
製造されるのである。
換言すれば、急冷した微細結晶の厚さ0.7〜2゜01
の薄鋳片であるため、これを50%以上の圧下率で冷間
圧延することによりインヒビターの微細分散が効果的に
行われるのであって、例えば100μ−程度の極薄帯で
は圧下率50%以上の冷間加工を施してもそのような効
果はみられない。
(作用) 次に、本発明において鋼組成および製造条件を上述のよ
うに限定した理由を詳細に説明する。
炭素(C)は製鋼技術において0.0005%以下の溶
鋼を製造することが困難なためC:0.0005%以上
とし、一方、0.08%超では脱炭が困難なため0.0
8%以下とした。本発明方法では特にCを含有させる必
要もなく 、0.0005〜0.01%以下を好適範囲
とし、その場合、脱炭工程を省略することが可能である
マンガン(Mn)は通常の製鋼において約0.05%含
有されており、固溶しているSと結合してMnSとなり
、Sの鉄…劣化に及ぼす影否を抑制し、さらに圧延加工
性を増すことが知られているので、本発明においてもそ
の効果を好適に示すには、Mn0.03〜0.14%、
好ましくは0.05〜0.12%である。
珪素(si)は、2.5%未満では、高温(約1ooo
〜1300℃)でγ相となり、最終焼鈍温度を1000
℃以上にとれないことと低鉄用値が得られないため、本
発明では2.5%以上とする。一方、6.5%より多い
と脆化して、前記条件下では冷間圧延不能となるため、
6.5%以下とした。3〜5.5%が好ましい。
硫黄(S)は、本発明にあってはS O,007〜0,
05%、好ましくは0.01〜O,035%の添加が必
要とされる0本発明にあって、SはMnSとして析出し
、インヒビターの作用をするため、その析出形態は急冷
凝固につづく冷間圧延時に十分コントロールされなけれ
ばならない。
本発明にあっては、酸可溶性Al、 N 、 Ni、あ
るいはCuは所望添加成分であり、NiおよびCuにつ
いてはその少なくとも1種含有される。
酸可溶性へQは凝固した薄鋳片内に存在することにより
、より集積度の高い(110) <001>珪素鋼が得
られるため、0.01〜0.05%、好適には0.01
5〜0.035%含有させてもよい。
窒素(N)は、より集積度の高い+110) <001
〉珪素fi4仮を得るためには、0.003〜0.01
5%を含有させてもよく、好ましくは0.004〜0.
01%含有するのが好適である。
ニッケル(Ni)および銅(Cu)は、延性をさらに向
上させるためにそれぞれが1.0%以下となる量で少な
くとも1種添加してもよい。
なお、本発明にあっては、さらに磁気特性を向上させる
ためにCo1.0%以下を添加してもよい。
次いで、本発明によれば、このような鋼組成を有する溶
湯を移動更新する冷却体上に連続的に供給して冷却凝固
し、0.7〜2.0m+i厚の鋳片を製造するが、その
場合、2.Ows厚超では多くの場合冷却速度不足で、
一方、0.1rgra厚未満では冷間圧延率不足となり
、結晶粒方位の集積が十分とならない。
ここに、「移動更新する冷却体」とは、順次繰り出され
る新しい冷却面をもった冷却体である。
このような連続鋳造装置の代表例にはいわゆる双ロール
法と片ロール法等があるが、特に装置の形式は本発明で
は制限されないものとする。これら方法により0.7〜
2.抛−厚鋳片を製造した場合の冷却速度は1000℃
程度まで一般には10” −10’℃/secであり、
この後冷却体から鋳片は離れる場合が多く、その場合は
空冷されるため冷却速度は低下する。さらに冷却体より
離れた後は、水あるいは温水を噴霧するなどして冷却す
ることが好ましい。
本発明においては、上述のような高速冷却によって微細
結晶とするが、それに必要な冷却速度は、好ましくは1
0” 〜10’ ℃/secである。
このようにして得られた鋳片を必要により中間焼鈍等を
はさみ複数回冷間圧延をくりかえす等の方法で50%以
上、好適には60%以上の圧下率での冷間圧延を行い板
厚を0.15mm厚以上、好適には0゜211111厚
以上として最終焼鈍の前段階とする。50%未満の圧下
率では十分な歪が加わらないため再結晶焼鈍時にMnS
、へ〇Nインヒビターのgj5.線分散が十分起こらな
い。好ましくは50〜90%の圧下率である。
最後に、(110}<001>集積度を高める再結晶の
ため1300℃以下、600℃以上で焼鈍を行う、 6
00℃未満では焼鈍の効果が得られない、好適にはこの
再結晶焼鈍は800〜1000℃で行った後、1100
℃以上で再度行う、 1300℃超では工業的には困難
な処理といえるからである。
なお、炭素含量の多いものについては脱炭焼鈍の後、所
望により、最終焼鈍を行ってもよい。
ここに、本発明によりMnS、AlNインヒビターの微
細分散およびそれによる(1101 <001>方位の
集積の改善の機構は次のように考えられる。
急速冷却により微細分散したMnS、MN析出物を冷間
圧延の歪により破砕することで再結晶焼鈍時にさらに微
細なMnS、AlNを鋼中に分散させ得る。この微細分
散した析出物が強力なインヒビターとなり、再結晶焼鈍
時に(110}<001>方位の結晶粒を優先生長させ
、集積度の高い+1101 <001ン集合組織が得ら
れる。
以上のように、本発明方法により産業上有用な(110
}<011>方位の一方向性高珪素鋼板の好適な製造方
法が可能となる。
次に、本発明の実施例について説明する。
実施例1 第1表に示す鋼組成を有する薄板を以下の2通りの方法
で作製した。
〈方法l〉 50r、p、m、で回転する直径20011II超硬合
金製双ロールの間隙に溶湯を注ぎ、0 、9+*m厚で
50IoII1幅の超薄鋳片を製造した。この鋳片を酸
洗した後、70%の冷間圧延を施し、0.27m+n厚
の薄板とした。
〈方法2〉 鋳型を用いて50n+n+X200 +1RIX300
1111の鋳片に鋳込んだ後、1000℃に加熱してか
ら25InO1厚にまで熱間鍛造した。次いで、再び、
1000℃まで加熱し、熱間圧延により1.5 mmに
まで圧延した。さらに1200℃に10分加熱した後、
80℃の温水中に急冷し、最後に圧下率80%の冷間圧
延により0.3 mm厚の薄板とした。
これらの薄板を塩浴中にて800℃で5分間焼鈍し、1
次再結晶させた。次に、Nt雰囲気中にて50’C/h
の昇温速度で1200℃まで昇温し、1200℃で3時
間均熱焼鈍した。その後、希硫f11.腐食により5m
m以上の大きさに成長した2次再結晶粒の存在を調べた
のち、エソチピフト法により51以上の2次再結晶粒に
ついての[110) <OOD方位の結晶粒の率を測定
した結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように本発明において規定する組成
の範囲内にある鋼種B、C,Dについては従来の”圧延
法では実現できなかった(110) <001〉方位に
結晶粒の集積が高度にみられ、(110}<001>方
位の高度集積性の珪素鋼板が得られることがわかる。ま
た、本発明にかかる組成範囲外の鋼種Aは、Si含量が
少ないため本発明方法による操作を行っても最終焼鈍時
にγ相析出が起こり、2次再結晶せず、また鋼種EばS
i含量が多いため、冷間圧延が不可能となり比較できな
かった。
この第2表から、本発明にかかる方法によれば、従来法
の圧延法の場合に比べ(110) <001>方位に極
めて集積度の高い珪素鋼板を得られることば明らかであ
る。
(注)*二  本発明の範囲外 第2表 実施例2 第3表の組成の薄板を次の方法によって製作した。
100 r、p、m、で回転する直径300IIII1
1の銅製双ロールの間隙に溶湯を注ぎ、1.3 mm厚
の薄鋳片を製造した。その後、スケールを硫酸酸洗によ
り除去し、所定の板(0,2〜0.4 mm)厚にまで
冷間圧延した。
このようにして得た薄板を塩浴中にて850℃で3分間
焼鈍し1次再結晶させ、次いで50%N!−11□雰囲
気中にて50℃/hの昇温速度で1150℃まで昇温し
、1150℃で5時間焼鈍した。この薄板から圧延方向
の磁気特性を測定するため、25cmのエプスタイン枠
周試験片を打ち抜き、850℃で10分間の焼鈍により
歪取りし、開枠と比較試料として市販の3%S1含有一
方向性珪素鋼板を使用して鉄損値を測定した結果を第4
表に示す。この第4表から、本発明方法により、従来の
一方向性珪素w4板よりも鉄m値の低い優れた電磁用鋼
板が製造できることが容易に理解できる。
第4表 実施例3 第3表の鋼種Gを用い、150 r、p、m、で回転す
る直径200 mmの超硬合金製双ロールの間隙に溶湯
をン主人し、0.3〜31厚の(0,3,0,5,0,
7,1,0,1゜5、2.0.2.5.3.0mmの8
種類について)の薄鋳片を製造した。その後、硫酸酸洗
によりスケールを除去し、70%冷間圧延を施し、次い
で塩浴中にて800℃で10分間焼鈍し1次結晶させ、
次にN、雲囲気中にて50℃/hの昇温速度で1200
℃まで昇温し、1200℃で5時間焼鈍した。
これらの試料について[0}<001>方位の結晶粒の
率をエッチピット法により測定した結果を第1図に示す
、この第1図から、薄鋳片の厚さが0.7〜2.0 I
mmの範囲で(110}<001>方位の結晶粒が増大
し、その割合ははり90〜100%となっていることが
わかる。
実施例4 第3表の鋼種Hを用い、20Or、p、m、で回転する
直径200 mmの超硬合金製双ロールの間隙に溶湯を
注入し、1.51厚の薄鋳片を製造した0次いで、硫酸
酸洗によりスケールを除去し、圧下率が30〜90%の
(30,38,45,50,60,70,80,90%
の8種類について)冷間圧延を施した後、50℃/hの
昇温速度で1200℃まで昇温し、1200℃で5時間
均熱焼鈍した。
これらの試料について、(110}<001>方向の結
晶粒の率をエッチピント法により測定した結果を第2図
に示す。この第2図から、明らかに冷間圧延率50%以
上で(110}<001>方位の結晶粒の率が増大し、
その割合ははソ70〜100%と、集積度が高まること
がわかる。
(発明の効果) 以上、本発明にかかる方法により製造された一方向性高
珪素鋼板は従来の一方向性珪素鋼板よりさらに高度に優
れた機械的性質を有し、また磁気特性に優れた電磁鋼板
としての広範囲な利用が期待される。また、移動更新す
る冷却体上での急速冷却法により薄鋳片を製造する方法
をとったため、従来必要と考えられてきた熱処理工程が
省略できて、従来に比べ著しく安価で、S+含有量が高
く、低鉄損特性の得られる一方向性高珪素鋼板の製造が
可能であり、工業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における一方向性高珪素鋼板の急速冷
却後板厚と(110}<001>方位の結晶粒の率との
関係を示すグラフ;および 第2図は、本発明における各冷間圧延率と(110}<
001>方位の結晶粒の率との関係を示すグラフである

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、 C:0.0005〜0.08%、Mn0.03〜0.1
    4%、Si:2.5〜6.5%、S:0.007〜0.
    05%、残部がFeおよび付随不純物 から成る組成を有する溶湯を、冷却面が移動更新する冷
    却体上に連続的に供給して急冷凝固し、0.7〜2.0
    mm厚の鋳片を得ること、および、得られた鋳片に圧下
    率50%以上の冷間圧延を施し、次いで、600〜13
    00℃の温度で焼鈍することから成る、低鉄損特性をも
    つ集積度の高い{110}<001>方向性の高珪素鋼
    板の製造方法。
  2. (2)重量%で、 C:0.0005〜0.08%、Mn:0.03〜0.
    14%、Si:2.5〜6.5%、S:0.007〜0
    .05%、ならびに酸可溶性Al:0.01〜0.05
    %、およびN:0.003〜0.015% 残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する溶湯を、冷却面が移動更新する冷
    却体上に連続的に供給して急冷凝固し、0.7〜2.0
    mm厚の鋳片を得ること、および、得られた鋳片に圧下
    率50%以上の冷間圧延を施し、次いで、600〜13
    00℃の温度で焼鈍することから成る、低鉄損特性をも
    つ集積度の高い{110}<001>方向性の高珪素鋼
    板の製造方法。
  3. (3)重量%で、 C:0.0005〜0.08%、Mn:0.03〜0.
    14%、Si:2.5〜6.5%、S:0.007〜0
    .05%、ならびにNi:1.0%以下および/または
    Cu:1.0%以下、 残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する溶湯を、冷却面が移動更新する冷
    却体上に連続的に供給して急冷凝固し、0.7〜2.0
    mm厚の鋳片を得ること、および、得られた鋳片に圧下
    率50%以上の冷間圧延を施し、次いで、600〜13
    00℃の温度で焼鈍することから成る、低鉄損特性をも
    つ集積度の高い{110}<001>方向性の高珪素鋼
    板の製造方法。
  4. (4)重量%で、 C:0.0005〜0.08%、Mn:0.03〜0.
    14%、Si:2.5〜6.5%、S:0.007〜0
    .05%、ならびに、 酸可溶性Al:0.01〜0.05%、およびN:0.
    003〜0.015%、 Ni:1.0%以下および/またはCu:1.0%以下
    、残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する溶湯を、冷却面が移動更新する冷
    却体上に連続的に供給して急冷凝固し、0.7〜2.0
    mm厚の鋳片を得ること、および、得られた鋳片に圧下
    率50%以上の冷間圧延を施し、次いで、600〜13
    00℃の温度で焼鈍することから成る、低鉄損特性をも
    つ集積度の高い{110}<001>方向性の高珪素鋼
    板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03204911A (ja) * 1989-10-23 1991-09-06 Toshiba Corp 変圧器鉄心
US5051138A (en) * 1989-03-30 1991-09-24 Nippon Steel Corporation Method of producing grain oriented electrical steel sheet having high magnetic flux
US5286315A (en) * 1989-03-30 1994-02-15 Nippon Steel Corporation Process for preparing rollable metal sheet from quenched solidified thin cast sheet as starting material

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