JPH0225342B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の技術分野 本発明は、単票を印字装置に供給し、印字装置
からの単票を収納する単票移送機構に関する。

(2) 技術の背景 通常、この種の単票移送機構は、印字媒体を印
字部へ供給するホツパと、印字済みの媒体を収納
するスタツカが設けられている。また、最近で
は、オフイスオートメーヨンの進展に伴い、動作
音の静かな装置が求められている。

(3) 従来技術と問題点 第２図は従来の単票移送機構を示す図である。

従来、この種の単票移送機構１は、第２図に示
すように、ホツパ１９とスタツカ２０が独立した
形で別個に設けられていたので、装置全体が大型
化する不都合があつた。

(4) 発明の目的 本発明は、前述の欠点を解消すべく、小型で防
音対策の容易な単票移送機構を提供することを目
的とするものである。

(5) 発明の構成 即ち、本発明は、ホツパに収納された単票をピ
ツクアツプローラにより一枚ずつ印字部に移送
し、印字部から排出される単票をスタツカに収納
する単票移送機構において、筐体と、該筐体に設
けられたホツパカバと、前記筐体に対して回動自
在に設けられ、セパレータガイドを有するセパレ
ータカバと、該セパレータカバに対して回動自在
に設けられたアツパーカバとを備え、前記セパレ
ータガイドとホツパカバ間に単票を収納するホツ
パを形成し、前記セパレータガイドとアツパーカ
バ間にスタツカを形成したものである。

(6) 発明の実施例 以下、図面に基き、本発明の実施例を説明す
る。

第１図は本発明による単票移送機構の一実施例
を示す図である。

単票移送機構１は、第１図に示すように、筐体
２を有しており、筐体２にはプラテン３及び印字
ヘツド５からなる印字部６が設けられている。印
字部６には複数のガイド板７等から形成されるパ
スウエイ９が接続しており、パスウエイ９に沿つ
て、ピツクアップローラ１５、複数の搬送ローラ
１０及び排出ローラ１７，１７が回転駆動自在に
設けられている。筐体２の上部にはホツパカバ１
１が設けられており、筐体２にはセパレータカバ
１２がピン１２ａを中心にして矢印Ａ，Ｂ方向に
開閉自在に設けられている。カバ１２にはセパレ
ータガイド１２ｂが設けられており、カバ１２に
はアッパーカバ１３がピン１３ａを中心に矢印
Ａ，Ｂ方向に開閉自在に設けられている。カバ１
１，１２，１３は、セパレータガイド１２ｂとカ
バ１１間、即ち後方がホツパ１９、ガイド１２ｂ
とカバ１３間、即ち前方がスタツカ２０となつて
おり、ホツパ１９の図中下方にはＬ字形のホツパ
プレート１９ａが設けられている。ホツパ１９に
はプツシヤ１９ｂがピン１９ｃを中心に矢印Ｃ，
Ｄ方向に回動自在に支持されており、プツシヤ１
９ｂには、ピン２１ａによつて矢印Ｃ，Ｄ方向に
回動自在に支持されたレバ２１の先端２１ｂが当
接係合している。レバ２１にはコイルばね２２が
レバ２１の先端２１ｂを常時矢印Ｃ方向に付勢す
る形で張設されており、レバ２１の他端はセパレ
ータカバ１２のアーム１２ｃと当接係合してい
る。また、スタツカ２０の下方にはスタツカプレ
ート２０ａ，２０ｂがＬ字形に設置されており、
プレート２０ａ，２０ｂ間には手動セツト口２０
ｃが形成されている。

本実施例による単票移送機構１は、以上のよう
な構成を有するので、印字に際しては、まずセパ
レータカバ１２をアツパーカバ１３と共にピン１
２ａを中心に矢印Ａ方向に開放する。すると、ホ
ツパカバ１１、即ちホツパ１９が装置１の前面で
ある第１図左方に開放されると共に、カバ１２と
共にピン１２ａを中心にＥ方向に回動するアーム
１２ｃによりレバ先端２１ｂがコイルばね２２の
弾性に抗してピン２１ａを中心にＤ方向に回動
し、プツシヤ１９ｂも自重でピン１９ｃを中心に
Ｄ方向に回動し、プツシヤ１９ｂとピツクアツプ
ローラ１５間が開放される。そこで、オペレータ
は、単票の印字媒体１６を複数枚一括して、開放
状態にあるローラ１５とプツシヤ１９ｂ間のホツ
パプレート１９ａ上に、媒体１６下端を突き当て
る形で挿入セツトするが、この際、ホツパ１９は
前面が大きく開放されているので媒体１６は容易
にセツトされる。次に、カバ１２をカバ１３と共
に矢印Ｂ方向に閉じると、レバ２１はコイルばね
２２によりＣ方向に回動し、それによつてプツシ
ヤ１９ｂもＣ方向に回動し、挿入された媒体１６
下端をピツクアツプローラ１５側に押圧する。

この状態で、ビツクアツプローラ１５を一定時
間回転駆動すると、ホツパ１９中の図中最左方の
媒体１６はローラ１５との間に生じる摩擦力によ
つてパスウエイ９中に繰り出され、搬送ローラ１
０によつて、印字部６中の所定の印字位置にセツ
トされる。そこで、印字ヘツド５を駆動して媒体
１６上に印字を行なうが、印字の終了した媒体１
６は、更にパスウエイ９中を通つて排出ローラ１
７によつてスタツカ２０中に排出される。こうし
て、媒体１６は、次々にホツパ１９から繰り出さ
れ、印字部６で印字が行なわれ、スタツカ２０中
に積み重ねられる形で蓄積されてゆくが、印字中
は、カバ１１，１２，１３がホツパ１９及びスタ
ツカ２０を外部に対して密閉しているので、印字
に伴なつて印字部６等から発生する騒音が外部に
漏れることは極力防止される。

こうして、一連の印字作業が完了すると、オペ
レータはアッパーカバ１３をピン１３ａを中心に
Ａ方向に回動させてスタツカ２０を開放させ、ス
タツカ２０中に排出された印字済みの媒体１６を
取り出す。媒体１６はセパレータガイド１２ｂ上
に、ホツパ１９中の未印字の媒体１６と区別され
た形で蓄積されているので、印字済みの媒体１６
は容易に取り出すことができる。

なお、手動で印字媒体１６をセツトする場合に
は、セパレータカバ１２をＡ方向に開き、媒体１
６を手動セツト口２０ｃに挿入し、搬送ローラ１
０により印字部６にセツトして印字を行なう。印
字済みの媒体１６は前述と同様にスタツカ２０中
に排出される。

(7) 発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、筐体２
に、ホツパカバ１１を設けると共に、カバ１１に
セパレータガイド１２ｂの形成されたセパレータ
カバ１２を開閉自在に設け、更にカバ１２にアッ
パーカバ１３を開閉自在に設け、セパレータガイ
ド１２ｂとカバ１１間にホツパ１９を、セパレー
タガイド１２ｂとカバ１３間にスタツカ２０を設
けたので、ホツパ１９とスタツカ２０を一体構造
とすることができ、単票移送機構１の小型化に寄
与し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による単票移送機構の一実施例
を示す図、第２図は従来の単票移送機構を示す図
である。 １……単票移送機構、２……筐体、１１……ホ
ツパカバ、１２……セパレータカバ、１２ｂ……
セパレータガイド、１３……アツパーカバ、１９
……ホツパ、２０……スタツカ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ホツパに収納された単票をピツクアツプロー
   ラ１５により一枚ずつ印字部６に移送し、印字部
   ６から排出される単票をスタツカに収納する単票
   移送機構において、 筐体２と、 該筐体２に設けられたホツパカバ１１と、 前記筐体２に対して回動自在に設けられ、セパ
   レータガイド１２ｂを有するセパレータカバ１２
   と、該セパレータカバ１２に対して回動自在に設
   けられたアツパーカバ１３とを備え、 前記セパレータガイド１２ｂとホツパカバ１１
   間に単票を収納するホツパ１９を形成し、 前記セパレータガイド１２ｂとアツパーカバ１
   ３間にスタツカ２０を形成したことを特徴とする
   単票移送機構。