JPH02253031A - 遊星歯車装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は遊星歯車装置や差動歯車装置などの減速又は
増速歯車装置に関するものである。

（従来の技術） 第９図は例えば機械工学仲間（社団法人日本機械学会発
行）第７編に示されたもので遊星歯車を１個だけ用いた
場合の遊星歯車装置の動作原理を示す概略図であり、第
１０図は例えば−船釣に市販されているもので遊星歯車
を４個用いた場合の従来の遊星歯車装置の構成を示す要
素別外観図であり、第１１図はその組立正面図、第１２
図は第１１図のＡ−Ａ断面側面図である。各図において
、（３１）は内歯車、（３２）は内歯車（３１）の中央
に位置する太陽歯車、（３３）は内歯車（３１）と太陽
歯車（３２）に同時に噛め合ったまま自転しながら太陽
歯車の回りを公転する遊星歯車、（３４）は遊星歯車（
３３）を支持すると共に遊星歯車の公転回転力を外部へ
伝達するキャリアＡ、（３５）は遊星歯車を支持するも
うひとつのキャリアＢ、（３６）は遊星歯車（３３）を
案内する遊星ローラ、　（３７〕は遊星ローラ（３６）
をころがり案内するインターナルリング、（３８）は遊
星ローラ（３６）を回転支持し、キャリアＡ（３４）と
キャリアＢ（３５）とを接続する遊星軸、（３９）は遊
星軸（８〕をキャリアＡ、Ｂに締結するナツト、（４０
）は太陽歯車（３２）とスプラインで噛み合っている駆
動軸、（４１）はキャリアＡ（３４）とスプラインで噛
み合っている被駆動軸、（４２）は内歯車（１）とイン
ターナルリング（３７）とを固定ポル）（４３）によっ
て固定支持する被駆動側ハウシングであり、（ｎ２）は
太陽歯車の回転数、（ｎ４）はキャリアＡ（３４）の回
転数、（Ｆ）は各歯車の噛合反力、（ｄ２）は太陽歯車
（３２）の噛合ピッチ円径をそれぞれ示す。

次に動作について説明する。内歯車（３１）の歯車の歯
数を７１太陽歯車（３２）の歯数を７２、遊星歯車（３
３）の歯数を７３とすると、キャリアＡ（３４）の回転
数（ｎ４）と太陽歯車（３２）の回転数（ｎ２）とは次
の関係式で示される。

また太陽歯車（３２）の回転トルクを′１゛とすると噛
合反力（Ｆ）は次の式で示される。

ｄ２／２ 今、駆動源から駆動軸（４０）に伝達された動力はスプ
ラインを介して太陽歯車（３２）に伝達され、さらに遊
星歯車（３３）を介してキャリアＡ（３４）へ伝達され
スプラインを介して最終的に被駆動軸（４１）へ減速さ
れて伝達される。このように駆動軸（４０）から被駆動
軸へ動力を伝達させるために内歯車は上記の噛合反力（
Ｆ）に耐えるようにハウジング（４２）に固定ホルト（
４３）で完全に固定されている。

（発明が解決しようとする課題） 従来の遊星歯車装置は以上のよ・うに構成されているの
で、駆動軸、被駆動軸の取付誤差、両スプラインの加工
誤差、遊星歯車のキャリアへの取付誤差、また内歯車の
ハウシングへの取付誤差など総ての誤差が初！ｉ１１組
立時の状態で決定されてしまうので運転時にば誤差の分
だけ静粛な回転運動がなされず、スプラインや各歯面に
偏荷重が加わるなどして両立のピッチングや騒音・振動
の発生原因となっていた。さらに内歯車は直接歯車に固
定ボルトで取り付けられているので歯車の噛合い騒音や
振動が外部へ直接伝達されるなどの問題点があった。

本発明は、上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、歯車の噛合いを安定させ歯面応力を各遊星歯
車に均等に加わるようにできるとともに騒音・振動を著
しく減少させ得る遊星歯車装置を得ることをその技術的
課題とする。

〔発明の構成］ （課題を解決するだめの手段） 上記した技術的課題を解決するために講じた技術的手段
は、当該遊星歯車装置において、内歯車又は遊星歯車又
は太陽歯車あるいはキャリアに制振弾性体を使用したも
のである。

（作用） この発明における制振弾性体は各歯車やキャリアの組立
誤差を吸収すると共に外部への騒γ〜　振動を減衰させ
る。

（実施例） 以下この発明の一実施例を示す図に基づいて説明する。

第１図はその一実施例を示す組立正面図、第２図は第１
図のＢ−Ｂ断面側面図であり、第９図から第１２図に示
したものと同−又は相当部分は同一符号を付して示し、
その説明を省略する。第２図において（４ａ）はキャリ
アＣ１（１４）は遊星軸（８）が抜けないように固定す
る遊星板、（１５）は遊星板（１４）とキャリアＢ（５
）とキャリアＣ（４ａ）とをキャリアＡ（４）に取り付
ける固定ボルト、（１６）は遊星歯車（３）を回転支持
するニードル軸受、（１７）は駆動側ハウジング、（１
８）は被駆動側ハウシング（１２）と駆動側ハウジング
（１７）に各々ばめ合圧入された制振弾性体、（１９）
は片端が内歯車（１）に他の片端は制振弾性体にそれぞ
れはめ合圧入された支持ピン、（２０）は駆動軸（１０
）をハウジング（１７）で回転支持する玉軸受、（２１
）は被駆動軸（１１）をハウジング（１２）で回転支持
するコロ軸受ある。

このように構成した遊星歯車装置においては、駆動軸（
１０）からの動力は太陽歯車（２）、遊星歯車（３）お
よびキャリアＡ（４）を介して被駆動軸（１１）へ伝達
されるのは従来の装置と同様であるが、内歯車（１）は
支持ピン（１９）および制振弾性体（１８）を介して各
ハウジング（１２）（］７）に支持されており、完全に
固定されていないので運転時内歯車に加わる噛合反力（
Ｆ）はこの支持ピンおよび制振弾性体を介して各ハウジ
ングに伝達される。従って駆動軸、被駆動軸の取付誤差
や軸受のラジアル隙間による各軸の微少な振れ、また遊
星歯車のキャリアへの取付誤差など総ての振れや誤差は
上記制振弾性体で吸収され内歯車は制振弾性体の弾性限
界内において最も安定した位置で支持されるようになる
。

なお、上記実施例では内歯車を支持するために内歯車の
両側に制振弾性体を用いたが伝達トルクが小さい場合は
第３図に示すように内歯車の片側のみに制振弾性体を用
いてもよい。また第４図に示すように内歯車の両側と外
周面に割振弾性体を用いてもよい。また第５１ｆｆｉに
示すように内歯車の両側に制振弾性体を用いてボルトで
取りイ」けてもよい。また第６図に示すようにキャリア
の内側に割振弾性体を用いてもよい。また第７図に示す
ように太陽歯車に制振弾性体を用いてもよい。また第８
図に示すように遊星歯車に制振弾性体を用いてもよい。

また差動歯車装置の歯車やキャリア等に制振弾性体を用
いてもよい。

〔発明の効果］ 以上のように、この発明によれば内歯車を制振弾性体を
介してハウジングに支持するように構成したので総ての
誤差を制振弾性体か吸収して歯面応力の異常な増大が防
止でき、さらに騒音・振動の少ない静粛な歯車装置を得
られるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による遊星歯車装置を示す
組立正面図、第２図は第１図の１３−Ｂ断面側面図、第
３図はこの発明の他の実施例を示すもので、制振弾性体
を内歯車の片側のみに用いたことを示す断面図、第４図
はこの発明の他の実施例を示すもので、制振弾性体を内
歯車の両側と外周面に用いたことを示す断面図、第５図
はこの発明の他の実施例を示すもので、制振弾性体を内
歯車の両側に用いてボルトで取り付は他ことを示す断面
図、第６図はこの発明の他の実施例を示すもので制振弾
性体をキャリアに用いたことを示す断面図、第７図は制
振弾性体を太陽歯車に用いたことを示す断面図、第８図
は制振弾性体を遊星歯車に用いたことを示す断面図、第
９図は遊星歯車装置の原理概略図、第１０図は従来の遊
星歯車装置を示す要素別外観図、第１１図は従来の遊星
歯車装置を示す組立正面図、第１２図は第１１図のＡＡ
断面側面図である。 （１）・・・内歯車 （２）・・・太陽歯車 （３）・・・遊星歯車 （４）・　・　・二１−ヤリアＡ （４ａ）・・・キャリア０゜ （５）・・・キャリアＢ （１８）・・・制振弾性体。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）内歯車の内側に太陽歯車と遊星歯車を有し、遊星
   歯車が自転しながら太陽歯車の回りを公転する遊星歯車
   装置において、制振弾性体を内歯車に使用したことを特
   徴とする遊星歯車装置。
2. （２）前記制振弾性体を遊星歯車に使用したことを特徴
   とする請求項（１）記載の遊星歯車装置。
3. （３）前記制振弾性体を太陽歯車に使用したことを特徴
   とする請求項（１）に記載の遊星歯車装置。
4. （４）前記制振弾性体をキャリアに使用したことを特徴
   とする請求項（１）に記載の遊星歯車装置。
5. （５）前記制振弾性体として、ゴムおよび樹脂等の非金
   属材料を用いたことを特徴とする請求項（１）に記載の
   遊星歯車装置。