JP2016136054A - プラネタリギヤ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラネタリギヤ機構を収容するケースにリングギヤが固定されたプラネタリギヤ装置において、ケース外に放出されるギヤノイズの低減を図りつつ、軸方向のコンパクト化と、構造の簡素化を図る。
【解決手段】サンギヤ61a、リングギヤ62a、サンギヤとリングギヤとに噛み合うピニオンギヤ64a、及び、ピニオンギヤを支持するキャリヤ63aを有するプラネタリギヤ機構60aと、該プラネタリギヤ機構を収容するケース110とを備えたプラネタリギヤ装置60において、ケース110は、リングギヤ62aの外周面に対向する第1ケース部材111と、第1ケース部材に結合された第2ケース部材112とを備え、リングギヤ62aは、第2ケース部材112との係合によってケース110に対する相対回転が規制されたプラネタリギヤ装置を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の動力伝達部等に設けられる少なくとも1つのプラネタリギヤ機構を有するプラネタリギヤ装置に関する。
近年、駆動源としてモータを備えた種々のハイブリッド車や電気自動車が提案され或いは実用化されている。駆動源としてのモータを備えた車両には、該モータのトルクを増大させるための減速機として、サンギヤ、サンギヤを囲むリングギヤ、サンギヤとリングギヤとに噛み合う複数のピニオンギヤ、及び、複数のピニオンギヤを支持するキャリヤを備えたプラネタリギヤ機構を少なくとも1つ有するプラネタリギヤ装置が搭載されることがある。
このような減速機等の動力伝達部にプラネタリギヤ機構が設けられる場合、該プラネタリギヤ機構を収容するケースにリングギヤが固定されることで反力要素とされると共に、サンギヤ又はキャリヤの一方が入力要素、他方が出力要素とされることがある。
この場合、ケースにリングギヤを固定するために、ケースの外周壁部の内周にリングギヤの外周をスプライン嵌合することが一般的に行われるが、このような固定構造では、リングギヤとピニオンギヤとの噛み合い部で発生するギヤノイズがリングギヤからケースの外周壁部に直接伝達されることになるため、ケースの外側空間へ放出されるギヤノイズが大きくなる問題がある。
この問題に対して、特許文献1には、プラネタリギヤ機構で発生してケース外に放出されるギヤノイズの低減を図るための構成が開示されている。具体的に、特許文献1の図6には、ハイブリッド車の駆動源であるモータの出力を減速させる減速機として機能するプラネタリギヤ機構が開示されており、該プラネタリギヤ機構は、入力要素としてのサンギヤ、出力要素としてのキャリヤ、及び、反力要素としてのリングギヤを備えている。該リングギヤには、軸方向の一方側に延びる延長部が設けられ、該延長部には、径方向内側に延びるリングギヤフランジが連結されている。該リングギヤフランジは、軸方向に延びるピンによって、ケースの外周壁部から径方向内側に延びる中間壁部に回転不能に固定されており、これらのリングギヤフランジ、中間壁部及びピンからなる回り止め機構を介して、リングギヤがケースに固定されている。
このような構成によれば、ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合い部で発生したギヤノイズが、リングギヤ、リングギヤフランジ、ピン及び中間壁部を経由してケースの外周壁部に伝達されることになり、リングギヤから外周壁部に直接伝達される場合に比べてギヤノイズの伝達経路が長くなる。そのため、ギヤノイズはケースの外周壁部に到達するまでに減衰されやすく、これにより、ケース外に放出されるギヤノイズが低減されることになる。
特開2013−064454号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示された回り止め機構では、傾き抑制のためにある程度長いピンを用いる必要があるため、該ピンが挿通されるケースの中間壁部やリングギヤフランジも、軸方向にある程度の厚みを有する必要がある。しかも、この回り止め機構では、ピンの抜け止めのための環状プレートが、ピンの一端を覆うように軸方向の一方側から中間壁部に重ねられ、ボルトによって中間壁部に固定されている。したがって、軸方向の一方側からボルトの頭部、環状プレート、中間壁部及びリングギヤフランジが順に配置されることで、回り止め機構全体の軸方向寸法が増大し、この回り止め機構とプラネタリギヤ機構とを軸方向に並べて構成されるプラネタリギヤ装置が、全体として軸方向に大型化する問題がある。
また、上記の回り止め機構を構成するためには、リングギヤに連結されるリングギヤフランジとケースの中間壁部とを設ける必要があると共に、これらのリングギヤフランジや中間壁部に形成した複数の穴にそれぞれピンを圧入し、これらのピンを環状プレートとボルトによって固定する必要があることから、構造の複雑化を招く問題もある。
そこで、本発明は、プラネタリギヤ機構を収容するケースにリングギヤが固定されたプラネタリギヤ装置において、ケース外に放出されるギヤノイズの低減を図りつつ、軸方向のコンパクト化と、構造の簡素化を図ることを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るプラネタリギヤ装置は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
サンギヤ、リングギヤ、前記サンギヤと前記リングギヤとに噛み合うピニオンギヤ、及び、該ピニオンギヤを支持するキャリヤを有するプラネタリギヤ機構と、該プラネタリギヤ機構を収容するケースとを備えたプラネタリギヤ装置であって、
前記ケースは、前記リングギヤの外周面に対向する第1ケース部材と、該第1ケース部材に結合された第2ケース部材とを備え、
前記リングギヤは、前記第2ケース部材との係合によって前記ケースに対する相対回転が規制されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明に係るプラネタリギヤ装置は、前記請求項1に記載の発明において、
前記第2ケース部材における前記第1ケース部材との合わせ面部に、前記リングギヤの回転を阻止する係止部材が取り付けられていることを特徴とする。
なお、ここでいう「係止部材」としては、例えば、第2ケース部材の前記合わせ面部に取り付けられたホルダと、該ホルダとリングギヤとに係合するキーとが設けられるようにしてもよく、これにより、第2ケース部材との係合によってリングギヤの回転を阻止するための構成を簡素に実現できる。
さらに、請求項3に記載の発明に係るプラネタリギヤ装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、
前記プラネタリギヤ機構に軸方向に隣接して配置された第2プラネタリギヤ機構を備え、
該第2プラネタリギヤ機構は、前記リングギヤに対して相対回転が規制され且つ径方向に相対移動可能なように該リングギヤに係合した第2リングギヤを備えていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、プラネタリギヤ機構のリングギヤが、該リングギヤの外周面に対向する第1ケース部材ではなく、該第1ケース部材に結合された第2ケース部材との係合によってケースに対する相対回転が規制されているため、リングギヤとピニオンギヤとの噛み合い部で生じるギヤノイズは、リングギヤから第1ケース部材へ直接伝達されることが抑制され、第2ケース部材を通ってケース外へ放出されることになる。そのため、第2ケース部材を含む長い伝達経路においてギヤノイズが減衰されやすくなり、これにより、ケース外に放出されるギヤノイズの低減を図ることができる。
また、リングギヤと第1ケース部材との間に、従来技術のような特別なギヤノイズの伝達経路を形成する必要がないことから、例えば、第1ケース部材に中間壁部を設けたり、該中間壁部にリングギヤを固定するためのリングギヤフランジをリングギヤに連結したり、中間壁部にリングギヤフランジを固定するためにこれらを軸方向に貫通するピンを設けたり、該ピンの抜け止めのための部品を中間壁部に取り付けたりする必要がない。そのため、プラネタリギヤ装置全体が軸方向に大型化したり、部品点数が増加したりすることを抑制でき、構造のコンパクト化及び簡素化を図ることができる。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、リングギヤの回転を阻止する係止部材は、第2ケース部材における第1ケース部材との合わせ面部を利用して、簡単に第2ケース部材に組み付けられるため、良好な組立性を得ることができる。
またさらに、請求項3に記載の発明によれば、前記プラネタリギヤ機構に隣接して第2プラネタリギヤ機構が設けられる場合において、これらのリングギヤ同士が径方向に相対移動可能に係合しているため、これらのプラネタリギヤ機構のサンギヤやキャリヤの回転によって各回転要素がセンタリングされるとき、各リングギヤの径方向移動が他方のリングギヤによって規制されないことにより、プラネタリギヤ機構毎に個別にセンタリングが行われることになる。そのため、各プラネタリギヤ機構のセンタリングの精度が向上することで歯当たりが良好となり、これにより、ギヤノイズの発生が抑制される。
また、第2プラネタリギヤ機構で発生するギヤノイズは、その第2リングギヤと前記プラネタリギヤ機構のリングギヤとの係合部、及び、該リングギヤを経由して第2ケース部材に伝達されるため、ケースの外側空間に至るギヤノイズの伝達経路が更に長くなり、該ギヤノイズをより効果的に減衰させることができる。そのため、2つのプラネタリギヤ機構を有するプラネタリギヤ装置において、ケース外に放出されるギヤノイズの低減を図ることができる。
本発明の実施形態に係るプラネタリギヤ装置を有する車両の駆動装置を示す全体図である。 図1に示す駆動装置の一部を示す断面図である。 図1に示す駆動装置の要部を示す図2の拡大図である。 プラネタリギヤ装置及びその周辺部の分解図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[全体構成]
図1の全体図に示すように、本実施形態に係るプラネタリギヤ装置を備えた車両の駆動装置1は、FF式のハイブリッド車に搭載されるものであり、車両走行用の駆動源として、例えばエンジンルームに搭載されたエンジン2と、例えば右側の駆動輪36に連結されたドライブシャフト30上に配設されたモータ51とを備えている。
エンジン2は横置き式であり、エンジン2の車幅方向の例えば左側にはトランスアクスル3が並設されている。トランスアクスル3は、例えばトルクコンバータ5を介してエンジン2の出力軸に連結された変速機6と、該変速機6の出力を左右のドライブシャフト30,40に伝達する差動装置10とを備えている。
変速機6は例えば有段式の自動変速機であるが、手動変速機または無段変速機であってもよい。変速機6の出力ギヤ7は、差動装置10のデフケース12に固定されたデフリングギヤ14に噛合されており、これにより、エンジン2の出力は変速機6を介して差動装置10のデフケース12に伝達される。変速機6の変速機構及び差動装置10は、トランスアクスルケース4に収容されている。
差動装置10及びこれに連結された左右のドライブシャフト30,40は、エンジン2よりも車両後方側に配設されている。差動装置10は、車幅方向の中央よりも左側にオフセットして配置されており、右側のドライブシャフト30は左側のドライブシャフト40よりも長尺とされている。
各ドライブシャフト30,40は、差動装置10に連結されたデフ側シャフト部材31,41と、自在継手34,44を介してデフ側シャフト部材31,41に連結された中間シャフト部材32,42と、一端側において自在継手35,45を介して中間シャフト部材32,42に連結されるとともに他端側において駆動輪36,46に連結された駆動輪側シャフト部材33,43とを備えている。
差動装置10において、デフケース12を貫通するピニオンシャフト15上には、互いに対向する一対のピニオンギヤ16,17が回転可能に設けられ、これらのピニオンギヤ16,17に跨がって左右のサイドギヤ18,19が噛合されている。デフケース12には、左右のシャフト挿通部12a,12bがサイドギヤ18,19に対応して設けられている。各シャフト挿通部12a,12bには、ドライブシャフト30,40のデフ側シャフト部材31,41が挿通され、デフ側シャフト部材31,41の先端は、サイドギヤ18,19にスプライン嵌合されている。これにより、変速機6から差動装置10のデフケース12に伝達された動力は、走行状況に応じた回転差となるように左右のドライブシャフト30,40に伝達される。
右側のデフ側シャフト部材31上には、反差動装置10側から順に、モータ51と、該モータ51用の減速機として機能するプラネタリギヤ装置60が配設されている。これらのモータ51及びプラネタリギヤ装置60は、ユニットケース110に収容された状態でユニット化されており、モータユニット50を構成している。該モータユニット50は、エンジン2の後方且つ差動装置10の右側に生じるスペースを利用して配設されている。
[モータユニットの構造]
図2及び図3を参照しながら、モータユニット50の構成について説明する。なお、図2は、駆動装置1におけるモータユニット50及びその周辺部を示す断面図、図3は、プラネタリギヤ装置60及びその周辺部を示す図2の拡大図である。
図2に示すように、ユニットケース110は、相互に結合された複数のケース部材111,112,113,114で構成されている。具体的に、ユニットケース110は、プラネタリギヤ装置60の外周部に対向する外周壁部111a(図3参照)を有する第1ケース部材111、モータ51の外周部に対向する外周壁部112a(図3参照)を有する第2ケース部材112、車体幅方向におけるユニットケース110の反差動装置10側の端部を構成する第3ケース部材113、及び、車体幅方向におけるユニットケース110の差動装置10側の端部を構成する第4ケース部材114を備えている。
第3ケース部材113は、ブラケット124を介してエンジン2のシリンダブロックに取り付けられている。また、第3ケース部材113の反差動装置10側の端部には、デフ側シャフト部材31の半周分を覆うような半割れ状に形成された支持部118が設けられている。該支持部118には、デフ側シャフト部材31の残りの半周分を覆うような半割れ状に形成されたブラケット120が対向配置されており、ボルト122によって支持部118とブラケット120が結合されている。これにより、デフ側シャフト部材31の駆動輪36側の端部は、支持部118とブラケット120とで形成された筒状部の内周面に軸受108を介して支持されている。
軸受108の差動装置10側に隣接する位置には、デフ側シャフト部材31と第3ケース部材113との間にこれらの相対回転を許容するように介装されたオイルシール106が配設されている。
また、モータユニット50は、プラネタリギヤ装置60及びモータ51とデフ側シャフト部材31とを仕切るように軸方向に延びる筒状の仕切部材100を備えている。デフ側シャフト部材31は仕切部材100を貫通しており、仕切部材100の内周面とデフ側シャフト部材31の外周面との間には隙間S1(図3参照)が設けられている。
仕切部材100は、全長に亘って略一定の内径及び外径を有する。仕切部材100の差動装置10側の端部は、Oリング102を介して後述するスリーブ68の内周面に圧入されている。これにより、仕切部材100は、スリーブ68と一体回転するようになっている。仕切部材100の反差動装置10側の端部は、仕切部材100と第3ケース部材113との間の相対回転を許容するオイルシール104を介して第3ケース部材113に回転可能に支持されている。
モータ51は、第2ケース部材112に固定されたステータ52と、ステータ52の径方向内側に配置されたロータ53と、ロータ53と一体回転するようにロータ53の内周に固定されたロータシャフト54とを備えている。
ステータ52は、磁性体からなるステータコアに複数のコイルが巻回されて構成されている。ロータ53は、筒状の磁性体で構成されており、ステータ52に電力が供給されたときに生じる磁力により回転する。ステータ52及びロータ53は、第2及び第3ケース部材112,113で形成されたモータ収容空間S2に収容されている。
ロータシャフト54は、仕切部材100を介してドライブシャフト30の外側に嵌合された筒状部材であり、仕切部材100の外側に隙間を空けて配置されている。ロータシャフト54とユニットケース110との間には一対の軸受55,56が介装されている。これにより、ロータシャフト54は、ロータ53よりも差動装置10側において一方の軸受55を介して第2ケース部材112に支持され、ロータ53よりも反差動装置10側において他方の軸受56を介して第3ケース部材113に支持されている。
プラネタリギヤ装置60は、軸受55を挟んでモータ51に軸方向に隣接して配置されており、デフ側シャフト部材31上に配設された第1プラネタリギヤ機構60a及び第2プラネタリギヤ機構60bを備えている。第1プラネタリギヤ機構60a及び第2プラネタリギヤ機構60bは、モータ51側からこの順で軸方向に並べて配置されており、第1及び第2ケース部材111,112で形成された減速機収容空間S3に収容されている。
第1プラネタリギヤ機構60aは、入力要素としての第1サンギヤ61a、反力要素としての第1リングギヤ62a、第1サンギヤ61aと第1リングギヤ62aとに噛み合う複数の第1ピニオンギヤ64a、及び、第1ピニオンギヤ64aを支持する出力要素としての第1キャリヤ63aを備えている。同様に、第2プラネタリギヤ機構60bは、入力要素としての第2サンギヤ61b、反力要素としての第2リングギヤ62b、第2サンギヤ61bと第2リングギヤ62bとに噛み合う複数の第2ピニオンギヤ64b、及び、第2ピニオンギヤ64bを支持する出力要素としての第2キャリヤ63bを備えている。
これらの第1及び第2プラネタリギヤ機構60a,60bを構成する各要素は、例えば金属製である。
第1リングギヤ62aと第2リングギヤ62bは、後述する係止部材130を介してユニットケース110に固定されている。これらのリングギヤ62a,62b、係止部材130及びこれらに関連する構成については後に詳述する。
第1サンギヤ61a及び第2サンギヤ61bは、仕切部材100を介してドライブシャフト30の外側に嵌合された環状部品であり、仕切部材100の外側に隙間を空けて配置されている。
第1サンギヤ61aは、モータ51のロータシャフト54と一体に設けられており、これにより、モータ51の出力が第1サンギヤ61aに入力される。第1リングギヤ62aは固定されているため、第1サンギヤ61aに入力された回転は、第1プラネタリギヤ機構60aによって減速されて第1キャリヤ63aから出力される。
第2サンギヤ61bは、第1キャリヤ63aと一体に設けられており、これにより、第1プラネタリギヤ機構60aで減速されたモータ51の出力が第2サンギヤ61bに入力される。第2リングギヤ62bは固定されているため、第2サンギヤ61bに入力された回転は、第2プラネタリギヤ機構60bによって減速されて第2キャリヤ63bから出力される。
第2キャリヤ63bの内周端部には、差動装置10側へ軸方向に延びるスリーブ68が設けられている。スリーブ68は、第2キャリヤ63bと一体に設けられるか又は一体回転するように第2キャリヤ63bに連結されており、これにより、スリ−ブ68はプラネタリギヤ装置60の出力要素として機能する。
スリーブ68の先端は、ユニットケース110の外側へ突出するように第4ケース部材114の先端よりも差動装置10側へ延びている。スリーブ68の先端の外周面は、差動装置10のデフケース12における右側のシャフト挿通部12aの内周面にスプライン嵌合している。これにより、スリーブ68はデフケース12と一体回転する。
モータ51が駆動されると、該モータ51の動力は、プラネタリギヤ装置60を介してデフケース12に伝達される。このとき、モータ51の出力は、第1プラネタリギヤ機構60aによって減速されるとともに、この減速された出力は、第2プラネタリギヤ機構60bによって更に減速される。このような2段階の減速によって、モータ51からデフケース12に伝達されるトルクが十分に増大されるため、モータ51の小型化を図ることができ、これにより、モータユニット50の小型化が図られ、該モータユニット50の車載性が向上する。
エンジン2の駆動中においてモータ51が駆動されると、デフケース12においてエンジン2からの動力にモータ51からの動力が統合され、この統合された動力がドライブシャフト30,40を介して駆動輪36,46に伝達される。これにより、モータ51によるトルクアシスト機能が果たされる。また、エンジン2が停止された状態でモータ51が駆動されると、該モータ51からの動力が差動装置10及びドライブシャフト30,40を介して駆動輪36,46に伝達されることで、駆動源としてモータ51のみが用いられるモータ走行が実現される。
以上のように構成されたモータ51からデフケース12に至る動力伝達経路は、エンジン2からデフケース12に至る動力伝達経路から独立している。そのため、エンジン2側の動力伝達経路に関連する構成を変更することなく、予めアセンブリされたモータユニット50をドライブシャフト30上に搭載して、モータユニット50のスリーブ68をデフケース12のシャフト挿通部12aにスプライン嵌合させるだけで、モータ51からデフケース12に至る動力伝達経路を容易に構築できる。したがって、このようにモータユニット50を追加するだけで、エンジン自動車を容易にハイブリッド車に変更することが可能である。
ユニットケース110内には、第2及び第3ケース部材112,113で形成されたオイル貯留部80が設けられており、該オイル貯留部80には、モータ51を冷却するとともにプラネタリギヤ装置60や軸受55,56等を潤滑するためのオイルが貯留されている。
また、ユニットケース110内において、プラネタリギヤ装置60の差動装置10側にはギヤ式のオイルポンプ70が配設されている。該オイルポンプ70が作動すると、オイル貯留部80内に貯留されたオイルは、該オイル貯留部80内に配設されたストレーナ82と、第1及び第2ケース部材111,112に形成された油路83,84とを通って、オイルポンプ70に吸い込まれる。
図3に示すように、オイルポンプ70は、インナギヤ72の外歯とアウタギヤ74の内歯が周方向の一部において噛み合う内接式のギヤポンプである。インナギヤ72は、例えばスプライン嵌合又は圧入によってスリーブ68の外周面に固定されており、スリーブ68と共に回転するようになっている。アウタギヤ74は、第1及び第4ケース部材111,114で形成された周溝に収容されることで径方向及び軸方向に位置決めされており、インナギヤ72の回転に伴って回転する。
オイルポンプ70を挟んで、軸方向のモータ51側には、第1ケース部材111に形成された吸込みポート85が配設され、軸方向の差動装置10側には、第4ケース部材114に形成された吐出ポート86が配設されている。なお、第1ケース部材111には、吸込みポート85に連通する逃がし弁78が設けられており、吸込みポート85の油圧が過剰に上昇すると、逃がし弁78が開放することで、吸込みポート85から減速機収容空間S3へオイルが逃がされるようになっている。
吸込みポート85は、前記油路84(図2参照)に連通しており、スリーブ68の回転によってオイルポンプ70が駆動されると、オイル貯留部80から該油路84を通って供給されたオイルは、吸込みポート85からインナギヤ72とアウタギヤ74との間に吸い込まれて、吐出ポート86から吐出される。
吐出ポート86から吐出されたオイルは、前記スリーブ68に設けられた油穴87を通って、仕切部材100の外面に沿って形成された前記油路88に導かれる。該油路88は、前記油穴87との連通部から、仕切部材100の反差動装置10側の端部に設けられた前記オイルシール104にかけて、仕切部材100の外面に沿って軸方向に延びるように形成されている。該油路88に導かれたオイルは、仕切部材100の外面によって案内されながら反差動装置10側に向かって軸方向に流れる。
油路88を流れるオイルは、第1キャリヤ63aと第2サンギヤ61bとの連結部に設けられた油穴90や、第1サンギヤ61aとモータ51のロータシャフト54との連結部に設けられた油穴91等を通って減速機収容空間S3に供給されたり、ロータシャフト54に設けられた油穴92や、第3ケース部材113に設けられた油穴96(図2参照)等を通ってモータ収容空間S2に供給されたりする。このようにして減速機収容空間S3やモータ収容空間S2に供給されたオイルによって、プラネタリギヤ装置60等が潤滑されるとともに、モータ51が冷却される。
図2に戻って、減速機収容空間S3においてプラネタリギヤ装置60の潤滑に用いられたオイルは、例えば、第2ケース部材112に形成された油路94,95を通ってモータ収容空間S2へ導かれ、モータ収容空間S2においてモータ51の冷却に用いられたオイルは、例えば、第3ケース部材113に形成された油路97を通ってオイル貯留部80に戻される。
仕切部材100の外面に沿った上記の油路88は、差動装置10側においてはOリング102でシールされており、反差動装置10側においてはオイルシール104でシールされている。したがって、ユニットケース110内のオイルは、仕切部材100によって径方向内側から封止されている。また、その他の部分についても、オイルシール115等によってシールされているため、モータユニット50は、ユニットケース110内に油密状態でオイルが封入されるように構成されている。
[リングギヤに関連する構成]
以下、図3及び図4を参照しながら、プラネタリギヤ装置60の第1リングギヤ62a及び第2リングギヤ62b、これらのリングギヤ62a,62bの固定に用いられる係止部材130、並びに、これらに関連する構成について説明する。
なお、図4(a)は、第1、第2リングギヤ62a,62b、係止部材130及びユニットケース110の第2ケース部材112を分解して径方向外側から見た図、図4(b)は、第1プラネタリギヤ機構60a及びその周辺部、第2プラネタリギヤ機構60b、係止部材130、第2ケース部材112及びその周辺部を分解して示す断面図である。
図3に示すように、第1ケース部材111は、第1及び第2リングギヤ62bの外周面に対向する外周壁部111aと、外周壁部111aにおける軸方向の第2ケース部材112側の端部から径方向外側に拡がるように設けられた合わせ面部111bとを備えている。
第2ケース部材112は、モータ51の外周面に対向する外周壁部112aと、外周壁部112aにおける軸方向の第1ケース部材111側の端部から径方向内側に突出した合わせ面部112bとを備えている。この合わせ面部112bは、第1ケース部材111の合わせ面部111bよりも径方向内側に突出するように設けられている。合わせ面部112bの内周端部は、前記軸受55を介してロータシャフト54を支持している。
第1及び第2ケース部材111,112は、これらの合わせ面部111b,112bが重ね合わされて例えばボルトで固定されることで、相互に結合されている。第1及び第2ケース部材111,112を含むユニットケース110の材料は特に限定されるものでないが、例えばアルミニウム製のユニットケース110を用いることで、モータユニット50の軽量化が図られる。
第1プラネタリギヤ機構60aは、第2ケース部材112の合わせ面部112bに軸方向に隣接して配置されており、第1リングギヤ62aは、合わせ面部112bに取り付けられた係止部材130を介して第2ケース部材112に係合している。
図4(a)及び図4(b)に示すように、係止部材130としては、第2ケース部材112の合わせ面部112bに取り付けられたホルダ134と、該ホルダ134と第1リングギヤ62aに係合するキー136とが設けられている。
ホルダ134は、例えば、第1プラネタリギヤ機構60aの軸方向に平行に配置された円柱状の部品である。ホルダ134は、合わせ面部112bにおける第1リングギヤ62aとの対向面に設けられた例えば円形の凹部132に嵌め込まれることで、合わせ面部112bに取り付けられる。ホルダ134は、例えば凹部132に圧入されることによって合わせ面部112bに固定されるが、凹部132に遊嵌されるようにしてもよい。
ホルダ134における第1リングギヤ62aとの対向面には、例えば円錐状の係合凹部135が設けられている。キー136は、ホルダ134の係合凹部135に係合可能な例えばボール状の部品である。これにより、キー136と係合凹部135との接触は、円状の線接触となり、接触面積の低減を図ることができる。
ただし、キー136及び係合凹部135の形状は、互いに係合可能なものであれば、他の種々の形状に変更可能である。例えば、係合凹部135の形状を半球状又は径方向に延びる溝状としたり、キー136を円柱状としたりしてもよい。
ホルダ134及びキー136の材料は、例えば鉄等、第2ケース部材112よりも高強度の金属材料であることが好ましく、これにより、第1リングギヤ62aやキー136を第2ケース部材112に直接係合させる場合に比べて、係合部分の摩耗の軽減が図られる。
キー136及びホルダ134は、第1リングギヤ62aにおける周方向の複数箇所に係合されるように、係合箇所毎に1つずつ設けられることが好ましく、これにより、第1リングギヤ62aから各キー136及びホルダ134にかかる荷重の軽減が図られる。
第1リングギヤ62aにおける軸方向の合わせ面部112b側の端部には、ホルダ134に対向する対向面部138が設けられている。対向面部138は、第1リングギヤ62aにおける他の部分よりも厚肉となるように径方向外側に拡がるフランジ状に形成されている。対向面部138における周方向の所定位置には、キー136に係合可能な係合凹部139が設けられている。
係合凹部139は、例えば、径方向に延びる溝状に形成されており、係合凹部139の断面形状は例えば三角形とされている。これにより、キー136と係合凹部139とは点接触することになり、接触面積の低減を図ることができる。
ただし、係合凹部139の形状は、キー136に係合可能なものであれば、他の種々の形状に変更可能である。例えば、ホルダ134の係合凹部135と同様、円錐状の係合凹部139を第1リングギヤ62aの対向面部138に設けてもよい。
係合凹部139は、周方向の複数箇所に設けられることが好ましく、これにより、ホルダ134とキー136からなる係止部材130を複数の係合凹部139に係合させることができる。
図3に示すように、キー136は、ホルダ134の係合凹部135と第1リングギヤ62aの係合凹部139とに嵌まり込んだ状態で、第2ケース部材112の合わせ面部112bに取り付けられたホルダ134と第1リングギヤ62aとによって軸方向両側から挟持される。これにより、第1リングギヤ62aは、ホルダ134に対する相対回転が阻止されるように、キー136を介してホルダ134に係止される。このように、ホルダ134とキー136からなる係止部材130を介して第1リングギヤ62aと第2ケース部材112とが係合されることによって、ユニットケース110に対する第1リングギヤ62aの相対回転が規制されている。
このように、第1リングギヤ62aは、該第1リングギヤ62aの外周面に対向する第1ケース部材111ではなく、第1リングギヤ62aの外周面から軸方向にずれて配置された第2ケース部材112との係合によってユニットケース110に対する相対回転が規制されている。そのため、第1リングギヤ62aと第1ピニオンギヤ64aとの噛み合い部で生じるギヤノイズは、第1ピニオンギヤ64aから第1ケース部材111の外周壁部111aへ直接伝達されることが抑制され、第2ケース部材112を通ってユニットケース110の外側空間S4へ放出されることになる。
具体的には、第1リングギヤ62aからユニットケース110の外側空間S4に放出されるギヤノイズは、キー136、ホルダ134、第2ケース部材112の合わせ面部112b、及び、第2ケース部材112の外周壁部112a又は第1ケース部材111の合わせ面部111bを経由した長い伝達経路を経由すると共に、この伝達経路において複数の部品が介在することにより、ギヤノイズが減衰されやすくなる。
しかも、上記のように第1リングギヤ62aとキー136との間、及び、キー136とホルダ134との間では接触面積の低減が図られていることにより、これらの部品間において効果的にギヤノイズが低減される。また、第2ケース部材112の合わせ面部112bは径方向に大きな厚みを有するため、該合わせ面部112bにおいて径方向の振動が抑制される。したがって、第1リングギヤ62aからキー136、ホルダ134及び合わせ面部112bを経由して外側空間S4に放出されるギヤノイズの低減を図ることができる。
また、第2ケース部材112に第1リングギヤ62aを係止させる係止部材130を構成する部品は、キー136及びホルダ134のみであり、これらは、いずれも簡素な構造を備えており、軸方向及び径方向のいずれにおいてもコンパクトな部品である。したがって、部品点数が増加したり、プラネタリギヤ装置60が全体的に大型化したりすることを抑制でき、構造のコンパクト化及び簡素化を図ることができる。
係止部材130を構成するホルダ134及びキー136の組付けは、例えば、第2ケース部材112における第1ケース部材111との合わせ面部112bの凹部132にホルダ134及びキー136を組み付けた後、先に第1及び第2プラネタリギヤ機構60a,60bが組み付けられた第1ケース部材111に第2ケース部材112を結合することで行われる。このように合わせ面部112bを利用して、簡単に第2ケース部材112に係止部材130が組み付けられるため、プラネタリギヤ装置60の良好な組立性を得ることができる。
また、図4(a)及び図4(b)に示すように、第1リングギヤ62a及び第2リングギヤ62bの外周面には、それぞれ全周に亘って周溝140,146が設けられている。これにより、各リングギヤ62a,62bと第1ケース部材111の外周壁部111aとの接触面積の低減が図られると共に、周溝140,146に潤滑油が供給されることにより、リングギヤ62a,62bと外周壁部111aとの接触時に生じるノイズや抵抗の低減が図られている。
第1リングギヤ62aにおける周方向の所定位置には、軸方向の第2リングギヤ62b側に突出した係合凸部142が設けられている。係合凸部142は、第1リングギヤ62aにおける周方向の例えば複数箇所に設けられている。係合凸部142は、例えば、キー136に係合する係合凹部139と同じ周方向位置に設けられるが、異なる周方向位置に設けられてもよい。
第2リングギヤ62bにおける軸方向の第1リングギヤ62a側の端部には、係合凸部142が係合する係合凹部144が設けられている。係合凹部144は、第2リングギヤ62bにおける係合凸部142に対応する周方向位置に設けられている。係合凹部144は、少なくとも係合凸部142と同数設けられている。
係合凹部144に係合した係合凸部142は、係合凹部144における周方向両側の側壁によって周方向の移動が規制される。このような係合凸部142と係合凹部144の係合によって、第2リングギヤ62bは、第1リングギヤ62aに対して相対回転が規制される。第1リングギヤ62aは、上記の係止部材130によってユニットケース110に相対回転不能に固定されるため、第2リングギヤ62bは、第1リングギヤ62aを介してユニットケース110に相対回転不能に固定される。
したがって、第2プラネタリギヤ機構60bで発生するギヤノイズも、第2リングギヤ62bの外周面に対向する第1ケース部材111の外周壁部111aに直接伝達されることが抑制され、そのギヤノイズは、第1リングギヤ62aと第2リングギヤ62bとの係合部142,144、第1リングギヤ62a、及び、係止部材130を経由して第2ケース部材112に伝達されることになる。そのため、ユニットケース110の外側空間Sに至るギヤノイズの伝達経路は、第1プラネタリギヤ機構60aで発生するものに比べて更に長くなるため、より効果的にギヤノイズが減衰されることになり、これにより、ユニットケース110の外側空間S4に放出されるギヤノイズの低減を効果的に図ることができる。
係合凹部144は、第2リングギヤ62bを径方向に貫通して設けられている。そのため、係合凸部142は、係合凹部144内において径方向に移動可能となっており、これにより、第2リングギヤ62bは、第1リングギヤ62aに対して径方向に相対移動可能となっている。
周知の通り、プラネタリギヤ機構の回転要素が回転すると、リングギヤが径方向にセンタリングされ、このセンタリングが精度よく行われることで、歯当たりが良好となり、ギヤノイズの発生が抑制される。
本実施形態では、第1及び第2プラネタリギヤ機構60a,60bのセンタリングが行われるとき、第1リングギヤ62aと第2リングギヤ62bの径方向移動が相互に規制されないことにより、プラネタリギヤ機構60a,60b毎に個別にセンタリングが行われることになる。そのため、各プラネタリギヤ機構60a,60bのセンタリングの精度が向上することで歯当たりが良好となり、これにより、ギヤノイズの発生が抑制される。よって、ユニットケース110の外側空間S4に放出されるギヤノイズの更なる低減を図ることができる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、2つのプラネタリギヤ機構でプラネタリギヤ装置60が構成される例を説明したが、本発明は、1つ又は3つ以上のプラネタリギヤ機構で構成されたプラネタリギヤ装置にも適用可能である。
また、上述の実施形態では、FF式のハイブリッド車において、前輪用の車軸上に配設されたプラネタリギヤ装置について説明したが、本発明は、電気自動車や、四輪駆動式又はフロントエンジン・リヤドライブ方式(FR式)の車両等、種々の車両又は車両以外に搭載されるプラネタリギヤ装置に適用することが可能であると共に、車軸上に搭載されたプラネタリギヤ装置に限られず、あらゆる箇所の動力伝達部に設けられるものに適用可能である。
以上のように、本発明によれば、プラネタリギヤ機構を収容するケースにリングギヤが固定されたプラネタリギヤ装置において、ケース外に放出されるギヤノイズの低減を図りつつ、軸方向のコンパクト化と、構造の簡素化を図ることが可能となるから、この種のプラネタリギヤ装置及びこれを搭載した車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 駆動装置
2 エンジン
3 トランスアクスル
4 トランスアクスルケース
5 トルクコンバータ
6 変速機
10 差動装置
12 デフケース
18 サイドギヤ
30,40 ドライブシャフト
31,41 デフ側シャフト部材
50 モータユニット
51 モータ
52 ステータ
53 ロータ
54 ロータシャフト
55 軸受
60 プラネタリギヤ装置
60a 第1プラネタリギヤ機構
60b 第2プラネタリギヤ機構
61a 第1サンギヤ
61b 第2サンギヤ
62a 第1リングギヤ
62b 第2リングギヤ
63a 第1キャリヤ
63b 第2キャリヤ
64a 第1ピニオンギヤ
64b 第2ピニオンギヤ
68 スリーブ
70 オイルポンプ
100 仕切部材
110 ユニットケース
111 第1ケース部材
111a 第1ケース部材の外周壁部
111b 第1ケース部材の合わせ面部
112 第2ケース部材
112a 第2ケース部材の外周壁部
112b 第2ケース部材の合わせ面部
130 係止部材
134 ホルダ
135 係合凹部
136 キー
138 対向面部
139 係合凹部
142 係合凸部
144 係合凹部
S4 外側空間

Claims (3)

  1. サンギヤ、リングギヤ、前記サンギヤと前記リングギヤとに噛み合うピニオンギヤ、及び、該ピニオンギヤを支持するキャリヤを有するプラネタリギヤ機構と、該プラネタリギヤ機構を収容するケースとを備えたプラネタリギヤ装置であって、
    前記ケースは、前記リングギヤの外周面に対向する第1ケース部材と、該第1ケース部材に結合された第2ケース部材とを備え、
    前記リングギヤは、前記第2ケース部材との係合によって前記ケースに対する相対回転が規制されていることを特徴とするプラネタリギヤ装置。
  2. 前記第2ケース部材における前記第1ケース部材との合わせ面部に、前記リングギヤの回転を阻止する係止部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のプラネタリギヤ装置。
  3. 前記プラネタリギヤ機構に軸方向に隣接して配置された第2プラネタリギヤ機構を備え、
    該第2プラネタリギヤ機構は、前記リングギヤに対して相対回転が規制され且つ径方向に相対移動可能なように該リングギヤに係合した第2リングギヤを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプラネタリギヤ装置。
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