JPH02251354A - 自動二輪車用車体フレームの鋳造方法および装置 - Google Patents

自動二輪車用車体フレームの鋳造方法および装置

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JPH02251354A
JPH02251354A JP1072887A JP7288789A JPH02251354A JP H02251354 A JPH02251354 A JP H02251354A JP 1072887 A JP1072887 A JP 1072887A JP 7288789 A JP7288789 A JP 7288789A JP H02251354 A JPH02251354 A JP H02251354A
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藤掛 保司
Ryoichi Kanzawa
神沢 良一
Osamu Ito
理 伊藤
Hironobu Oikawa
浩信 及川
Makoto Otsubo
大坪 信
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は自動二輪車用車体フレームの鋳造方法および装
置に関し、−層詳細には、造形性に優れ、軽量で且つ高
剛性の軽合金製フレームを生産するための自動二輪車用
車体フレームの鋳造方法および装置に関する。
[発明の背景コ 近年、スポーツタイプの自動二輪車が若者の間で人気を
呼び、このスポーツタイプの自動二輪車の高性能化が著
しい。これに伴い、その車体フレームには剛性の強化、
軽量化の促進が一層要求されるようになっている。以上
を背景として、最近では、アルミニウム合金等を材質と
する鋳造製の車体フレームが開発されるに至っている。
実際、車体フレームを重力鋳造法あるいは低圧鋳造法に
より、その構成部材であるヘッドパイプ、メインフレー
ム、ダウンチューブ等を夫々別個に鋳造し、これらを溶
接して接合した車体フレームは公知である。しかし、こ
のような車体フレームでは、治具を使用して行う溶接作
業が煩雑であると共に、接合部に溶接応力が残留するた
め、その応力を除去する工程を必要とし、工程数が多く
生産性が上がらない。また、車体フレーム自体の強度が
溶接品位に依存する不都合がある。
そこで、車体フレーム全体を一体として鋳造する車体フ
レームの開発が進んでいる。
この種の車体フレームに関する従来技術としては、例え
ば、■ 特開昭第60−176876号公報、■ 特開
昭第62−31576号公報に開示されている車体フレ
ームが知られている。
先ず、特開昭第60−1’76876号公報に開示され
ている車体フレームは、ヘッドパイプ、メインフレーム
、ダウンチューブの如き各構成部材を一体的に鋳造成形
し、前記メインフレームとダウンチューブとの結合部分
が滑らかな曲線を描く湾曲部によって連結されるように
構成したものである。
この車体フレームは、剛性の強化に重点が置かれている
ものであって、重量軽減を目的とするために各所に孔が
形成されているものの、断面形状が1字状であり、軽量
化の促進という観点からは不充分である。
一方、特開昭第62−31576号公報に開示されてい
る車体フレームは、ヘッドパイプ、メインフレームを一
体的に鋳造成形した点では前記車体フレームと同様であ
るが、中子を用いて鋳造しされ、その断面形状は計量化
のために一部中空化され、その他、コ字状、E字状ある
いはC字状の断面を有している。
然しなから、このような車体フレームの鋳造の場合には
、軽量化のために所定の断面形状を成形するのに使用さ
れる中子には粘結剤としてレジンが含有されているため
、溶湯が中子に接触した際に発生するレジンの燃焼ガス
を溶湯が巻き込み、このガスに起因する巣の如き鋳造欠
陥が生じ易いと言う不都合がある。
一方、これまでヘッドパイプ、メインフレーム、ダウン
チューブ等を一体的に鋳造した車体フレームであって、
軽量化のためにその全体が薄肉化乃至中空化されたもの
はない。それは、特に、第1に車体クレームの薄肉な部
分を増加しようとすると極端に湯回り性が悪くなること
、第2に燃焼ガスの巻き込みによる鋳造欠陥の発生とい
う問題点が中空薄肉の車体フレームを鋳造する場合の技
術的な障害となっていたからである。
[発明の目的] 本発明は前記の不都合を克服するためになされtこもの
であって、メインフレーム、ヘッドパイプ、ダウンチュ
ーブ等の各構成部を薄肉中空の一体構造とした車体フレ
ームを低圧鋳造法により鋳造する場合に、メインパイプ
側を下方にリヤフレーム側を上方へと傾斜するようにキ
ャビティを配置し、また、主な湯口と補助的な湯口をキ
ャビティの中心線に沿って配列すると共に、湯口の高さ
に変化をつけ、さらに、ランナ、ゲートをキャビティの
形状に対応するように選択配置し、特に、湯回りに係る
諸問題を克服して薄肉且つ中空状でしかも一体的構造の
自動二輪車用車体フレームを鋳造することを可能とする
自動二輪車用車体フレームの鋳造方法および装置を提供
することを目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明はヘッドパイプ、
メインフレーム、ダウンチューブを含み、それらの内部
が中空状の自動二輪車用車体フレームを金型に画成され
たキャビティに溶湯を注湯することにより鋳造成形する
際、前記金型のヘッドパイプに対応するキャビティの所
定部位を下方に位置させ且つリヤフレームに対応するキ
ャビティの所定部位を上方に位置させると共にダウンチ
ューブ側を上方に指向させるように当該金型を配置し、
前記ヘッドパイプに対応するキャビティの所定の部位に
連通ずる湯口から低圧鋳造法により溶湯をヘッドパイプ
側からリヤフレームおよびダウンチューブに指向させて
注湯することにより前記ヘッドパイプ、メインフレーム
、ダウンチューブ等を一体的に形成することを特徴とす
る。
また、本発明はヘッドパイプ、メインフレーム、ダウン
チューブを含み、内部が中空で且つ一体構造の自動二輪
車用車体フレームの鋳造装置であって、前記車体フレー
ムのダウンチューブ側が上向きとなるように且つ当該車
体フレームのフロント側からリヤ側に向かって徐々に高
くなるように金型内にキャビティを画成し、当該キャビ
ティの下方のフロント側から上方のリヤ側に複数の湯口
を連通させ、前記湯口を低圧鋳造法により溶湯を充填す
る注湯装置に連結するよう構成することを特徴とする。
し実施態様] 次に、本発明に係る自動二輪車用車体フレームの鋳造方
法についてその装置との関係において好適な実施態様を
挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
第1図は、本実施態様に係る鋳造方法により製造した自
動二輪車用の車体フレームであるフレームボディlOを
示す。
このフレームボディ10は、そのフロント側端部に位置
するヘッドパイプ12と、メインフレーム14と、この
メインフレーム14の前部から下方に延びるダウンチュ
ーブ16の如き各構成部からなる継目なしの一体構造と
して低圧鋳造法により鋳造されるものである。この第1
図におけるフレームボディ10の■−■線断面図が第2
図に示されている。この図から諒解されるように、当該
フレームボディlOの内部は全体にわたり、中空化され
ている。
第3図には、このようなフレームボディ10が採用され
た自動二輪車18が示されている。ここで、参照符号2
0は前輪を示し、この前輪20を支承するフロントホー
ク22はヘッドパイプ12に挿通される。そして、メイ
ンフレーム14と、ダウンチューブ16によってエンジ
ン24並びにクランクケース26が取付支持される。ま
た、メインフレーム14の上側には燃料タンク28が取
り付けられる。
なお、前記自動二輪車18の車体フレームを構成する他
の部材としては、フレームボディ10の他に、メインフ
レーム14の後端部から水平に延在して後輪30を支持
するスイングアーム32と、メインフレーム14のリヤ
側から若干斜め上方向に延在しシート34が取り付けら
れるリヤフレーム36がある。
次に、上記フレームボディlOを鋳造するのに使用する
鋳造機について、第4図に基づき説明する。
同図において、参照符号40は鋳造機を示し、この鋳造
機40は、所謂、縦型の鋳造機であって溶湯が加熱保持
される溶湯保持炉42と、作業台44と、作業台44上
を走行して金型に中子を組み込む作業を自動工程で遂行
する第1の台車46と、鋳造品を払い出す第2の台車4
8と、鋳造金型50を含む。この中、鋳造金型50につ
いては、第7図乃至第1O図に示されている。
先ず、作業台44上には、ラック52が敷設され、前記
第1台車46と第2台車48はこのラック52に沿って
走行する。この場合、第1台車46は、本体54と、後
述する中子が所定位置に位置決め片55を介して上載さ
れる載置台56とを含み、前記ラック52に噛合するピ
ニオン58をモータ駆動により回転させて自走可能に構
成される。また、本体54と、載置台56とはパンタグ
ラフ60を介して連結され、シリンダ62を駆動源とし
て前記載置台56は昇降自在に構成されている。
第2台車48も前記第1台車46と同様に構成されるも
のであり、第1台車46と同一の機能を営む構成要素に
は同一の参照符号を付し、その構成についての詳細な説
明は省略する。
次に、前記作業台44の中央には4本の支柱64a乃至
64dが立設され、この支柱64a乃至64dの上端部
には固定盤66が支持される。この固定盤66には油圧
シリンダ68が設けられており、この油圧シリンダ68
のピストンロッド68aの先端には後述する鋳造金型5
0の上型82が保持される可動盤70が連結されている
。ここで、前記可動盤70にはガイドボス)?2a乃至
72dが連結され、このガイドポス)72a乃至?2d
は固定盤66に挿通される。また、固定盤66の下面に
は、鋳造品を取り出すためのエジェクタビン76が所要
本固定されており、これらエジェクタピン76は上型8
2に挿通される。
次に、鋳造金型50について説明する。
第7図は当該鋳造金型50をその長尺方向に沿って縦断
した縦断面図である。この鋳造金型50は固定型である
下型80と、前述した可動盤70に固定される上型82
と、前記上型82の前後に併設される摺動型84a、8
4bおよび、第8図に示されるように、当該上型82の
左右に併設される摺動型86a、86bとから基本的に
構成される。前記下型80、上型82および摺動型34
a、84bおよび摺動型86a、86bの内側面はフレ
ームボディの輪郭に対応する形状に成形されており、後
述する中子とこれらによりキャビティ88が画成される
ことになる(第9図参照)。
先ず、前記下型80について説明すると、この下型80
は、下型本体89と、フレームボディの形状に倣うよう
に成形された製品成形面を有するインサー)90a、9
0bからなり、前記下型本体89に対してこのようなイ
ンサート90a、90bは所要数配設される位置決めブ
ロック92を介して交換出来るように取り付けられてい
る。
また、第9図および第10図において、下型80に下方
から設けられる湯口としては当該下型80において最も
端部側に設けられる主湯口部94と、2つの補助湯口部
96.98とからなる。主湯口部94は連結管100を
介してストーク102と連結されて、このストーク10
2の端部は溶湯保持炉42に貯溜されている溶湯に浸漬
される。同様に、補助湯口部96.98は補助ストーク
104.106を介して溶湯保持炉42内に連通してい
る。
ここで、第10図に示されるように、主湯口部94はメ
インランナ108a%108bと、メインゲート110
a、 110bを介してキャビティ88側に連通せしめ
、一方、補助湯口部9%、 98は夫々サブランナ11
2a乃至112c、 114a乃至114c、サブゲー
) 116a乃至116c、 118a乃至118cを
介してキャビティ88側に連通せしめている。このよう
に主湯口部94、補助湯口部96.98から溶湯をキャ
ビティ88に注入する湯口方案として、ランナ、ゲート
方式を採用している。この湯口方案についてのその他詳
細な説明は後述する。
次に、上型82について説明する。この上型82は上型
本体120と、製品成形面が形成されたインサート12
2a、 122bとからなり、このインサー) 122
a、 122bは上型本体120に対して位置決めブロ
ック124を介して交換可能なように固定されているの
は、前述した下型80と同様である。
この場合、上型82にはキャビティ88と連通ずる第1
の真空回路126が接続されている。すなわち、摺動型
84a、84bと上型82とのパーティングラインを介
してキャビティ88と連通ずる吸気孔128.130が
画成され、この吸気孔12g 、130は管路132.
134を介して第1の真空ポンプ136と接続されてい
る。
次いで、摺動型84a、84b、摺動型86a、86b
はこのような上型本体120の前後、左右に計4つ設け
られる。第7図には前後に設けられる摺動型84a、8
4bが図示されており、第8図には左右に設けられる慴
動型86a、86bが図示されている。
第7図において、摺動型84a、84bは夫々摺動型本
体138a、138bとインサー目40a、 140b
とを含み、上型本体120に対してL型ステー142a
142bを介して取り付けられる摺動用シリンダ144
a、144bのピストンロッド146a、146bと連
結される。そして、一方の摺動型84aには第2の真空
回路148が接続されている。この場合、インサー) 
140aには孔部150が画成され、孔部150は吸気
通路152とエアベント154を介して連通し、吸気通
路152には管路156が接続される。
この管路156の下流には第2の真空ポンプ158が接
続される。
一方、第8図において、上型82の左右に配設される摺
動型86a、86bも同様に構成されるものであり、摺
動型本体160a、160bとインサート164a、 
164bを含み、上型本体120にL型ステー166a
、 166bを介して取り付けられた摺動用シリンダ1
68a、 168bのピストンロッド170a、 17
0bと連結されている。
次に、前記鋳造機40を使用して行うフレームボディ1
0の鋳造方法について、以下、説明する。
先ず、第5図には、中子が示されている。フレームボデ
ィlOの鋳造にあたっては、当該フレームボディ10の
各構成部、すなわち、ヘッドパイプ12、メインフレー
ム14、タウンチューブ16等の形状を断面中空で且つ
薄肉の所定にするために、予め、各部に対応した分割中
子が採用される。
第1図と第5図を相互に対照すると諒解されるように、
フレームボディlOの各部の形状に対応するように夫々
中子が用意される。これらの中子は、ヘッドパイプ12
、ダウンチューブ16、メインフレーム14を形作ると
共に、その内部を中空にするヘッドパイプ成形中子18
0、ダウンチューブ成形中子182a、182b、メイ
ンフレーム成形中子184に分割構成される。この中、
メイ:/7 L/−、z4i中子1g4は、フレームボ
ディ10のフロント側部分に対応する第1の分割中子1
86と、そのリヤ側部分に対応する第2の分割中子18
8からなる。前記第1分割中子186の先端部には突出
部187a、187bが形成される。このような各種分
割された中子は、サンドを原材料としてレジンで固めて
夫々所定の形状に成形されるが、特に、その内部は中空
とされ、各中子の内部は連通している。これらの中子は
、第6図に示されるように、一体向に組み付けられた中
子アセン11月90として鋳造工程に供され、後述する
ようにメインフレーム成形中子184の第1分割中子1
86の突出部187a、 187bがら真空引きされる
ことになる。
次に、第4図において、中子アセンブ1J190を第1
台車46の載置台56上の位置決め片55に位置決めす
る。その後、この第1台車46は作業台44のラック5
2に噛合するビニオン58が回転することによって自走
し、上型82の下方の所定位置で停止する。
そこで、油圧シリンダ68が作動され上型82が下降し
て中子アセンブIJ190を囲む位置で一旦停止する。
上型82がこの位置を保持している時に、第1台車46
においては、中子アセンブリ190が載っている載置台
56が上昇する。すなわち、シリンダ62の駆動作用下
にパンタグラフ60が上方に伸長する結果、当該載置台
56は上型82に対して接近する。そして、当該上型8
2に併設されている摺動型84a、84bおよび摺動型
86a、86bが型締めされる。すなわち、摺動用シリ
ンダ144aS144b、 168a、 168bが作
動し、夫々のピストンロッド146a、 146b、 
170a、 170bが伸長する結果、摺動型34a、
84bおよび摺動型86a、86bが前進する。これに
より、中子アセンブリ190は保持され、正確に位置決
めされることになる。
その後、第1台車46は中子アセンブリ190の固定が
終了した時点で移動して下型80から離れる。上型82
は再び下降し、下型80に嵌合し、これにより型締め状
態となる。
その後、溶湯をキャビティ88に注入する鋳造工程が開
始される。この時の鋳造条件を下記に示す。
鋳造条件 材 料      アルミニウム合金 湯温    720℃ 型温    360℃ 加圧力         0.5kg/am’そこで、
溶湯保持炉42内部には、所定圧の不治性ガスが送り込
まれ、溶湯保持炉42に加熱保持されている溶湯表面が
この不活性ガスで加圧される。溶湯は、第9図において
、メインストーク102、補助ストーク104.106
を通って上昇し、下型80に配設されている主湯口部9
4と、補助湯口部96.98とからキャビティ88に充
填されることになるが、本発明において、特に採用した
湯口方案等につき説明する。
フレームボディ10は、第1図を参照して諒解されるよ
うに、全体がループ状をなし、また、。
ダウンチューブ16のような突出した部分を含む相当複
雑な形態を有する。従って、このような製品を一体とし
て、しかも、内部を中空化して肉薄に鋳造成形しようと
する場合、湯回りの悪化に対して対策手段を講する必要
がある。
そこで、本発明ではフレームボディlOを中空且つ薄肉
の一体構造として鋳造するにあたって、キャビティの方
向、湯口の数、およびゲート面積、湯口の高さ、各湯口
からキャビティに通ずるランナゲートの配置場所等につ
いて、以下の如き方案を採用している。
■ キャビティの方向 第1図と第9図、第10図を相互に対照すると諒解され
るように、自動二輪車の取付姿勢でのフレームボディ1
0を上下逆さにした形になるようキャビティ88を鋳造
金型50の内部に形成している。この場合、フレームボ
ディ10はフロント側からリヤ側にかけて略水平に延び
、リヤ側で下向きに屈曲する形態を有していることから
、キャビティ88は、逆に、フロント側から中央部にか
けて略水平に、中央部からリヤ側の端部に至る部分がフ
ロント側よりも高くなるように延びる。そして、主湯口
部94を最下部のフロント側端部に設け、最も溶湯のボ
リュームを必要とするフロント側に対してこの主湯口部
94から溶湯を充填することとし、補助湯口部96.9
8からは補助的に溶湯を充填するようにする。これによ
り、キャビティ88において溶湯が回る過程の落差が小
さくなる結果、溶湯が回り易くなり、充填途中で溶湯の
温度が低下して起こる湯回り不良を防止出来る効果があ
る。
■ 湯口の数およびゲート面積 前述したように、湯口部としては、主湯口部94、補助
湯口部96.98を設け、多点の湯口とする。主湯口部
94からのみでは、実際上、キャビティ88に溶湯を行
き渡らせることは困難であるからである。そこで、少な
くとも3か所の湯口を設け、すなわち、キャビティ88
において、最も溶湯ボリュームのあるフロント側には主
湯口部94から溶湯を充填し、中央部、リヤ側には、夫
々補助湯口部96.98から充填することとした。
その際、補助湯口部96.98から注湯された溶湯がキ
ャビティ88のフロント側に回って、主湯口部94から
の溶湯と干渉したり、補助湯口96.98からの溶湯が
先にキャビティ88のリヤ側に回って、そのあとで、主
湯口部94からの溶湯がキャビティ88のフロント側に
充填されると、結局、指向的な溶湯の凝固が阻害される
。このため、主湯口部94からキャビティ88に通ずる
ゲート110aS110bの総断面積を最も大きくし、
フロント側からリヤ側方向に補助湯口部96.98の順
に、順次、ゲート116a乃至1]、6c、 118a
乃至118cの総断面積を小さくするようにした。これ
により、補助湯口部96.98からリヤ側に先に充填さ
れて温度が低下した溶湯がフロント側に回って凝固のバ
ランスを乱すような不都合が回避される。
■ 湯口の高さ また、ゲートの断面積と共に、湯口の高さをフロント側
からリヤ側になるにつれ高くなるようにする。すなわち
、主湯口部94、補助湯口部96.98の順に高くする
。こうすることによって、ゲート断面積の同様な変化と
相俟って、キャビティ88には、フロント側からリヤ側
に向かって溶湯が充填されていくことになる。
■ ゲート位置 さらに、第1O図には以上説明した主湯口部94、補助
湯口部96.98とこれらのゲートの位置関係が示され
ている。すなわち、主湯口部94は、ランナ108a、
 108bとゲー) 110a、 110bを介してキ
ャビティ88の端部の下から臨み、一方、補助湯口部9
6.98は夫々ランナ112a乃至112c、 114
a乃至114c、ゲート116a乃至116c、 11
8a乃至118cを介してキャビティ88のなすループ
の内側から臨むようにしている。そして、主湯口部94
、補助湯口部96.98はループの中心線上に位置する
このように、補助湯口部96.98のランナ112a乃
至112c、 114a乃至114cを分岐させて、キ
ャビティ88のループの内側にゲー) 116a乃至1
16c。
118a乃至118cを位置させることにより、製品の
ゲートカットの処理が容易となり、また、切断跡が内側
なので製品の外観を損ねることがない。
次に、以上のような湯口方案により、キャビティ88に
溶湯を充填した時、溶湯が中子アセンブリ190に接触
した際に発生するレジンの燃焼ガスは、次のようにして
外部に導出される。すなわち、第2真空ポンプ158の
吸引作用下に中子アセンブリ190の中空部に負圧状態
が生成され、従って、燃焼ガスはエアベン) 154を
介して吸気通路152から導出される。
また、第1真空ポンプ136の吸引作用下にキャビティ
88側をも減圧すれば、溶湯の回りが促進され、前述の
湯口方案の効果と相俟ってキャビティ88に隈なく溶湯
が充填されることになる。
以上のようにして、キャビティ88に充填された溶湯の
加圧状態を所定時間維持し、溶湯を凝固させる。その後
、上型82を上昇させて、型開きを行い、上型82にお
いて、併設された摺動型84a、84bおよび摺動型8
6a、86bを離間変位させて製品を払い出す。この場
合、上型82が上昇した後、第4図において、第2台車
48が作業台44上を自走し、上型82の下方位置で停
止する。
その後、摺動用シリンダ144a、 144b、摺動シ
リンダ168a、168bが夫々作動され、摺動型84
a184b1摺動型86a、86bが後退する。そして
、上型82がさらに上昇した際に固定盤66のエジェク
タビン76が製品を押し出し、製品は第2台車48に払
い出されることになる。この時、当該第2台車48にお
いて、シリンダ62が作動してパンタグラフ60が上方
へ延びるため、載置台56は上昇し、製品を受は取る。
そして、パンタグラフ60が畳まれた後、当該第2台車
48は製品を載せたまま作業台の端部に自走して戻る。
製品はその後、ゲートカット、中子の除去、バレル研あ
等の仕上げ工程を経てフレームボディ1oの完成品とな
る。
[発明の効果コ 以上のように、本発明によれば、中空状で一体構造の車
体フレームを低圧鋳造法により鋳造する場合の難点であ
る易回り性の悪化を克服して、湯回り不良による鋳造欠
陥を防止し指向性凝固も得られ易くなる。従って、外観
的、な造型性にも優れ、軽量で高品質の車体フレームを
製造することが可能となる効果が得られる。
以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並び
に設計の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る鋳造方法により鋳造した車体フレ
ームの外観を表す斜視図、 第2図は第1図における車体フレームのH〜■線断面図
、 第3図は当該車体フレームを採用した自動二輪車の側面
図、 第4図は当該車体フレームを製造するのに使用する鋳造
機の側面図、 第5図は当該車体フレームの製造に使用する個々の中子
の斜視図、 第6図は当該中子を一体的に組み立てた状態の斜視図、 第7図は第4図に示した鋳造機を構成する本発明に係る
鋳造金型の型開き状態の断面図、第8図は当該鋳造金型
の左右方向に沿った断面図、 第9図は当該鋳造金型の縦断面図、 第10図は当該鋳造金型を構成する下型において、ゲー
ト並びにランナの配置が表された斜視図である。 10・・・フレームボディ  12・・・ヘッドパイプ
14・・・メインフレーム  16・・・ダウンチュー
ブ40・・・鋳造機      42・・・溶湯保持炉
46.48・・・台車     50・・・鋳造金型6
6・・・固定盤      68・・・油圧シリンダ7
0・・・可動盤      80・・・下型82・・・
上型 84a、84b、86a、86 b −・・摺動型88
・・・キャビティ    94・・・主湯口部96.9
8・・・補助湯口部  190・・・中子アセンブリF
IG、6

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヘッドパイプ、メインフレーム、ダウンチューブ
    を含み、それらの内部が中空状の自動二輪車用車体フレ
    ームを金型に画成されたキャビティに溶湯を注湯するこ
    とにより鋳造成形する際、前記金型のヘッドパイプに対
    応するキャビティの所定部位を下方に位置させ且つリヤ
    フレームに対応するキャビティの所定部位を上方に位置
    させると共にダウンチューブ側を上方に指向させるよう
    に当該金型を配置し、前記ヘッドパイプに対応するキャ
    ビティの所定の部位に連通する湯口から低圧鋳造法によ
    り溶湯をヘッドパイプ側からリヤフレームおよびダウン
    チューブに指向させて注湯することにより前記ヘッドパ
    イプ、メインフレーム、ダウンチューブ等を一体的に形
    成することを特徴とする自動二輪車用車体フレームの鋳
    造方法。
  2. (2)請求項1記載の方法において、下方に位置するヘ
    ッドパイプ側から上方に位置するリヤフレームおよびダ
    ウンチューブ側のキャビティに対して複数の湯口から夫
    々ランナおよびゲートを介して溶湯を注湯し、その際、
    ヘッドパイプ側の溶湯注湯量をリヤフレームおよびダウ
    ンチューブ側よりも大とすることを特徴とする自動二輪
    車用車体フレームの鋳造方法。
  3. (3)ヘッドパイプ、メインフレーム、ダウンチューブ
    を含み、内部が中空で且つ一体構造の自動二輪車用車体
    フレームの鋳造装置であって、前記車体フレームのダウ
    ンチューブ側が上向きとなるように且つ当該車体フレー
    ムのフロント側からリヤ側に向かって徐々に高くなるよ
    うに金型内にキャビティを画成し、当該キャビティの下
    方のフロント側から上方のリヤ側に複数の湯口を連通さ
    せ、前記湯口を低圧鋳造法により溶湯を充填する注湯装
    置に連結するよう構成することを特徴とする自動二輪車
    用車体フレームの鋳造装置。
  4. (4)請求項3記載の鋳造装置において、湯口は主たる
    湯口と、複数個の補助的な湯口とからなり、夫々の湯口
    を複数のランナ、ゲートを介してキャビティに連通させ
    、前記各湯口毎のゲート断面積がキャビティのフロント
    側からリヤ側にかけて減少するようにしたことを特徴と
    する自動二輪車用車体フレームの鋳造装置。
  5. (5)請求項4記載の鋳造装置において、湯口の高さは
    キャビティのフロント側からリヤ側にかけて高くなるよ
    うに配置したことを特徴とする自動二輪車用車体フレー
    ムの鋳造装置。
  6. (6)請求項4記載の鋳造装置において、複数の湯口か
    らランナを分岐させ、ゲートを介してキャビティと連通
    せしめ、少なくとも補助的な湯口はキャビティのなすル
    ープ内に位置してそのゲートが当該ループの内側に位置
    するよう形成したことを特徴とする自動二輪車用車体フ
    レームの鋳造装置。
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