JPH0224584Y2 - - Google Patents
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- JPH0224584Y2 JPH0224584Y2 JP10047485U JP10047485U JPH0224584Y2 JP H0224584 Y2 JPH0224584 Y2 JP H0224584Y2 JP 10047485 U JP10047485 U JP 10047485U JP 10047485 U JP10047485 U JP 10047485U JP H0224584 Y2 JPH0224584 Y2 JP H0224584Y2
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- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 6
- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims 4
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims 4
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 claims 4
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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- Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
- Turning (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は切削加工機、特に切削終了時に刃具が
自動的に後退するようにした自動切上装置を有す
るダイヘツドに関する。
自動的に後退するようにした自動切上装置を有す
るダイヘツドに関する。
従来例えばパイプねじ切機においてはねじ切が
終了すると作業者が手動でダイヘツドを操作して
ダイヘツドに取付けたバイト、チエーザ等の刃具
を引つ込めるようにしているものが多い。しかし
ながらこの方法では常に作業者がそばについてい
る必要があるのみならず刃具をパイプから引つ込
める際にパイプのねじ部に傷、所謂“ツールマー
ク(歯形)”を付け易くその部分からの漏洩等の
問題が生じていた。また作業者がそばについてい
てもねじ切長さを切一にすることは困難であり熟
練技術が要求されていた。
終了すると作業者が手動でダイヘツドを操作して
ダイヘツドに取付けたバイト、チエーザ等の刃具
を引つ込めるようにしているものが多い。しかし
ながらこの方法では常に作業者がそばについてい
る必要があるのみならず刃具をパイプから引つ込
める際にパイプのねじ部に傷、所謂“ツールマー
ク(歯形)”を付け易くその部分からの漏洩等の
問題が生じていた。また作業者がそばについてい
てもねじ切長さを切一にすることは困難であり熟
練技術が要求されていた。
そこで従来から、ねじ加工が進むにつれてパイ
プの先端によつて少しずつ押される切上レバーを
設け、この切上レバーの漸進的回転運動に伴つて
刃具を少しづつ後退せしめその回転角度が所定量
になるや否やバイトを急激に後退せしめるように
したツールマーク防止機能を具えた刃具の切上装
置が種々提案されている(例、実開昭55−115730
号公報、特開昭54−146099号公報)。
プの先端によつて少しずつ押される切上レバーを
設け、この切上レバーの漸進的回転運動に伴つて
刃具を少しづつ後退せしめその回転角度が所定量
になるや否やバイトを急激に後退せしめるように
したツールマーク防止機能を具えた刃具の切上装
置が種々提案されている(例、実開昭55−115730
号公報、特開昭54−146099号公報)。
しかしながら従来のこのような切上装置におい
ては切上げ状態のまま誤つて再度ネジを切り出す
とそのまま切上レバーがパイプにより限界角度を
越えて更に回転せしめられるため切上レバーが破
損したりあるいはダイヘツドが損傷したりする原
因となつていた。
ては切上げ状態のまま誤つて再度ネジを切り出す
とそのまま切上レバーがパイプにより限界角度を
越えて更に回転せしめられるため切上レバーが破
損したりあるいはダイヘツドが損傷したりする原
因となつていた。
また、従来の切上機構はパイプのつぶれやモー
タの停止など非常時に刃具を手動で即座に開放す
ることはできずその開放操作が面倒であつた。
タの停止など非常時に刃具を手動で即座に開放す
ることはできずその開放操作が面倒であつた。
本考案は解決すべき課題は上述の如き従来技術
に鑑み第1には切上げ状態から誤つて再度加工を
始めても切上レバーが空転するようにして切上レ
バーの破損等を防止することにあり、更には非常
時に刃具を手動で簡単かつ素早く開放できるよう
な構成とすることである。
に鑑み第1には切上げ状態から誤つて再度加工を
始めても切上レバーが空転するようにして切上レ
バーの破損等を防止することにあり、更には非常
時に刃具を手動で簡単かつ素早く開放できるよう
な構成とすることである。
更にまた本考案の別の目的は切上レバーの動き
を刃具開放機構に安定かつ確実に伝え得るように
することである。
を刃具開放機構に安定かつ確実に伝え得るように
することである。
上記の課題を解決するために本考案によれば相
対的に回動可能な一対の対向した環状プレート間
に刃具を可動に保持して前記両プレートの相対回
転運動に伴つて刃具を半径方向に前進後退せしめ
るようにした切削加工機のダイヘツドにおいて、
前記プレートの一方には一端がプレートの中心孔
内に突出する切上レバーが復帰ばねを介して枢着
され、上記一方のプレート上には該プレートとの
間に介在させたばねにより円周方向に常時弾撥付
勢されかつ他方のプレートにそれと共に回動可能
に連結可能な摺動体が摺動自在に取付けられる。
そしてこの摺動体には上記一方のプレートに回動
自在に枢着される揺動レバーが該揺動レバーの回
動位置に応じて係脱自在に係合せしめられる。そ
して本考案の最大の特徴とするところは上記揺動
レバーと上記切上レバーの他端との間には上記一
方のプレート内にその中心孔軸線と略平行な方向
に可動に保持され且つ該切上レバーの動きに応じ
て切上レバーの他端により揺動レバー内に押し込
められる可動連結部材が介在せしめられることで
ある。上記可動連結部材の一端には切上レバーが
所定角度以上回動したときに切上レバーの回転運
動から解放される切欠きが形成され、上記切上レ
バーの他端面は連結部材側の端縁から見て切上レ
バーの回転運動の円弧軌跡から枢軸側に逃げた形
状を呈し、更に上記揺動レバーと可動連結部材と
は少くともその一方に形成した斜面を介して係合
せしめられ、それにより揺動レバー内に押し込め
られる可動連結部材の相対位置に応じて揺動レバ
ーがその枢軸を中心として徐々に回動し、以つて
プレートの中心孔内を延びる被加工素材が切上レ
バーの一端に当接して切上レバーが枢動するとそ
れに応じて可動連結部材を介して揺動レバーが枢
動して摺動体から離脱しそれにより両プレートを
相対回動させることにより刃具を自動的に後退せ
しめることができる。
対的に回動可能な一対の対向した環状プレート間
に刃具を可動に保持して前記両プレートの相対回
転運動に伴つて刃具を半径方向に前進後退せしめ
るようにした切削加工機のダイヘツドにおいて、
前記プレートの一方には一端がプレートの中心孔
内に突出する切上レバーが復帰ばねを介して枢着
され、上記一方のプレート上には該プレートとの
間に介在させたばねにより円周方向に常時弾撥付
勢されかつ他方のプレートにそれと共に回動可能
に連結可能な摺動体が摺動自在に取付けられる。
そしてこの摺動体には上記一方のプレートに回動
自在に枢着される揺動レバーが該揺動レバーの回
動位置に応じて係脱自在に係合せしめられる。そ
して本考案の最大の特徴とするところは上記揺動
レバーと上記切上レバーの他端との間には上記一
方のプレート内にその中心孔軸線と略平行な方向
に可動に保持され且つ該切上レバーの動きに応じ
て切上レバーの他端により揺動レバー内に押し込
められる可動連結部材が介在せしめられることで
ある。上記可動連結部材の一端には切上レバーが
所定角度以上回動したときに切上レバーの回転運
動から解放される切欠きが形成され、上記切上レ
バーの他端面は連結部材側の端縁から見て切上レ
バーの回転運動の円弧軌跡から枢軸側に逃げた形
状を呈し、更に上記揺動レバーと可動連結部材と
は少くともその一方に形成した斜面を介して係合
せしめられ、それにより揺動レバー内に押し込め
られる可動連結部材の相対位置に応じて揺動レバ
ーがその枢軸を中心として徐々に回動し、以つて
プレートの中心孔内を延びる被加工素材が切上レ
バーの一端に当接して切上レバーが枢動するとそ
れに応じて可動連結部材を介して揺動レバーが枢
動して摺動体から離脱しそれにより両プレートを
相対回動させることにより刃具を自動的に後退せ
しめることができる。
以下、図面を参照して本考案の好ましい実施例
につき説明する。
につき説明する。
第1図にバイト、チエーザ等の刃具を放射状に
保持したダイヘツドを示す。ダイヘツド本体1は
加工機(図示せず)の往復台(図示せず)上に載
置される。往復台はパイプ等の被加工素材100
(第1図)と平行に延びる一対の案内棒(図示せ
ず)によつて支持案内され往復動する。
保持したダイヘツドを示す。ダイヘツド本体1は
加工機(図示せず)の往復台(図示せず)上に載
置される。往復台はパイプ等の被加工素材100
(第1図)と平行に延びる一対の案内棒(図示せ
ず)によつて支持案内され往復動する。
ダイヘツド本体1は相対的に回動可能な一対の
対向した略環状プレート2,3(第2図)を有
し、例えばプレート3は刃具の数に等しい数(図
では4つ)の湾曲突起7(1つのみ図示)を有し
一方プレート2はこの湾曲突起7に対応する湾曲
溝9A(第4図)を備えた刃具9を有する。刃具
9はプレート2の外表面から突出した保持部(図
示せず)内に保持される。斯くして2枚のプレー
ト2,3が相対回転すると突起7とこれに対応し
かつ係合する刃具の溝との作用により刃具9は半
径方向に動き得る。刃具を半径方向に動かすため
の斯かるスクロール構造は従来の切削加工機にお
いて典型的なものであり従つて詳述しない。
対向した略環状プレート2,3(第2図)を有
し、例えばプレート3は刃具の数に等しい数(図
では4つ)の湾曲突起7(1つのみ図示)を有し
一方プレート2はこの湾曲突起7に対応する湾曲
溝9A(第4図)を備えた刃具9を有する。刃具
9はプレート2の外表面から突出した保持部(図
示せず)内に保持される。斯くして2枚のプレー
ト2,3が相対回転すると突起7とこれに対応し
かつ係合する刃具の溝との作用により刃具9は半
径方向に動き得る。刃具を半径方向に動かすため
の斯かるスクロール構造は従来の切削加工機にお
いて典型的なものであり従つて詳述しない。
プレート3をプレート2に相対的に回動させれ
ば刃具9の半径方向の位置を予じめセツトでき
る。
ば刃具9の半径方向の位置を予じめセツトでき
る。
プレート2はその外周上に突出した保持部19
を有し、該保持部19はその内周面に湾曲溝41
を有し該湾曲溝41には摺動体43が摺動自在に
嵌め込まれる。摺動体43は湾曲溝41内をこれ
に案内されてプレート2上で円周方向に回動す
る。
を有し、該保持部19はその内周面に湾曲溝41
を有し該湾曲溝41には摺動体43が摺動自在に
嵌め込まれる。摺動体43は湾曲溝41内をこれ
に案内されてプレート2上で円周方向に回動す
る。
摺動体43は例えばプレート2に固定されたピ
ン91A(第1図)と摺動体43に固定されたピ
ン91B(第5図)との間に配置されるばね29
により常時円周方向(第1図において反時計方
向)に弾撥付勢される。即ち摺動体43はその長
手方向に延びる溝20内に配置されるばね29に
より第1図において反時計方向の回転力を付与さ
れる。摺動体43の外形は第5,6図に示される
通りである。
ン91A(第1図)と摺動体43に固定されたピ
ン91B(第5図)との間に配置されるばね29
により常時円周方向(第1図において反時計方
向)に弾撥付勢される。即ち摺動体43はその長
手方向に延びる溝20内に配置されるばね29に
より第1図において反時計方向の回転力を付与さ
れる。摺動体43の外形は第5,6図に示される
通りである。
切上レバー23は枢軸ピン25を介してプレー
ト2の保持部19に枢着され枢軸ピン25を中心
として揺動ないしは回動可能となつている。レバ
ー23にはプレート2の保持部19との間に復帰
ばね60が設けられ切上レバー23を常に第2図
において反時計方向に付勢し実線で示す初期位置
にもたらす。
ト2の保持部19に枢着され枢軸ピン25を中心
として揺動ないしは回動可能となつている。レバ
ー23にはプレート2の保持部19との間に復帰
ばね60が設けられ切上レバー23を常に第2図
において反時計方向に付勢し実線で示す初期位置
にもたらす。
プレート3は例えばねじ72によりプレート2
に一体化される案内リングプレート71の周方向
の溝74内に相対的に回動可能に保持される。即
ちプレート3はプレート2に対しリングプレート
71内で回動可能である。
に一体化される案内リングプレート71の周方向
の溝74内に相対的に回動可能に保持される。即
ちプレート3はプレート2に対しリングプレート
71内で回動可能である。
摺動体43は例えばプレート3にボルト17に
より固着されるアーム22の上端に着脱自在に取
付けられる偏心ピン81を摺動体43の上部に形
成したピン孔82あるいはピン溝またはねじ孔に
係入させることによりプレート3に一体化され得
る。即ち、プレート3及び摺動体43はプレート
2に対して相対的に回動可能となる。
より固着されるアーム22の上端に着脱自在に取
付けられる偏心ピン81を摺動体43の上部に形
成したピン孔82あるいはピン溝またはねじ孔に
係入させることによりプレート3に一体化され得
る。即ち、プレート3及び摺動体43はプレート
2に対して相対的に回動可能となる。
摺動体43は第1,4,5図によく示す如くそ
の摺動方向に延びる凹溝50を有する。溝50の
内部には後述の揺動レバー92のピン93に係止
する当り61がボルト62により取付けられる。
摺動体43の凹溝50にはプレート2と保持部1
9とに軸ピン52を介して枢着される揺動レバー
92の直立ピン93が係入せしめられる。揺動レ
バー92は軸ピン52を中心として回動可能であ
る。直立ピン93には当り61の先端上縁に形成
される傾斜面61Aが係止せしめられる。
の摺動方向に延びる凹溝50を有する。溝50の
内部には後述の揺動レバー92のピン93に係止
する当り61がボルト62により取付けられる。
摺動体43の凹溝50にはプレート2と保持部1
9とに軸ピン52を介して枢着される揺動レバー
92の直立ピン93が係入せしめられる。揺動レ
バー92は軸ピン52を中心として回動可能であ
る。直立ピン93には当り61の先端上縁に形成
される傾斜面61Aが係止せしめられる。
本考案によれば揺動レバー92の他端(第1図
における左端)の下面には傾斜面56を有する中
空の可動連結部材54が係止せしめられる。連結
部材54はプレート2の保持部19に取付けたブ
シユ95内にピストン式に可動に保持される。傾
斜面56は手前側(第2図において左側)に向つ
て斜め下りの平面である。連結部材54はその内
部に挿入したばね98により常時第2図において
左方に付勢されている。連結部材54の斜面56
に接触する揺動レバー92の端部下面も対応傾斜
面104となつている。
における左端)の下面には傾斜面56を有する中
空の可動連結部材54が係止せしめられる。連結
部材54はプレート2の保持部19に取付けたブ
シユ95内にピストン式に可動に保持される。傾
斜面56は手前側(第2図において左側)に向つ
て斜め下りの平面である。連結部材54はその内
部に挿入したばね98により常時第2図において
左方に付勢されている。連結部材54の斜面56
に接触する揺動レバー92の端部下面も対応傾斜
面104となつている。
連結部材54の外端は切上レバー23の上端に
係止せしめられる。切上レバー23の上端は円弧
面23Aとなつており、一方、連結部材54の外
端下面には切欠き55が形成される。従つて、切
上レバー23が後述の如くピン25を中心として
第2図において時計方向に回動せしめられると第
2図から明らかな如く連結部材54をばね98に
抗してブシユ95内に押し込むが切上レバー23
の上面の右側端縁23Bが連結部材54の左端面
から外れて切欠き55内にくる(位置23′)と
切上レバー23はもはや連結部材54を押すこと
なく空回りして23″位置まで大きく回転するこ
とができる。
係止せしめられる。切上レバー23の上端は円弧
面23Aとなつており、一方、連結部材54の外
端下面には切欠き55が形成される。従つて、切
上レバー23が後述の如くピン25を中心として
第2図において時計方向に回動せしめられると第
2図から明らかな如く連結部材54をばね98に
抗してブシユ95内に押し込むが切上レバー23
の上面の右側端縁23Bが連結部材54の左端面
から外れて切欠き55内にくる(位置23′)と
切上レバー23はもはや連結部材54を押すこと
なく空回りして23″位置まで大きく回転するこ
とができる。
切上レバー23の下端には好ましくは長孔32
を有する接触部材28が取付位置調整自在に取付
けられる。すなわち接触部材28は長孔32を通
してボルト34を切上レバー23に固定するよう
に構成することにより長孔32の範囲内でパイプ
100の軸線方向に取付位置を調整することがで
きる。これによりパイプ100に形成するねじ長
さに応じて切上位置を調整することができる。連
結部材54の傾斜面56の大きさ及び角度はパイ
プ100に形成すべきテーパ角、テーパねじ山等
に応じて決定される。
を有する接触部材28が取付位置調整自在に取付
けられる。すなわち接触部材28は長孔32を通
してボルト34を切上レバー23に固定するよう
に構成することにより長孔32の範囲内でパイプ
100の軸線方向に取付位置を調整することがで
きる。これによりパイプ100に形成するねじ長
さに応じて切上位置を調整することができる。連
結部材54の傾斜面56の大きさ及び角度はパイ
プ100に形成すべきテーパ角、テーパねじ山等
に応じて決定される。
以上の如く構成することによつてプレート2と
プレート3との自動的相対回動が達成できる。即
ち、摺動体43は前述の如くばね29により第1
図において常に矢印B方向の力を受けるが摺動体
43の当り61が揺動レバー92のピン93に係
合せしめられるので摺動体43は動き得ない。換
言すれば揺動レバー92は摺動体43により軸ピ
ン93を介して第1図において軸ピン52を中心
として反時計方向の回転力を受ける。これとは別
に揺動レバー92の下面に復帰ばね64を設け、
揺動レバー92に常に反時計方向の回転力を付与
するようにしてもよい。しかしながら揺動レバー
92の傾斜面104は連結部材54の上端傾斜面
56に係止しているので揺動レバー92は第1図
に示す位置に保持される。即ちこの位置では切上
レバー23は連結部材54を介してこの揺動レバ
ー92の回転ストツパとして作用する。従つて両
プレート2,3は定位置に保持される。扨て、切
上レバー23の自由端(下端)に取付けた接触部
材28はリングプレート2,3の中心開口内に突
出しパイプ100に当接し得るようになつている
のでパイプ100は切削加工が終了近くなるとそ
の先端が切上レバー23の下端、即ち接触部材2
8に当接し始めて切上レバーを除々に押し(第2
図において左方に)始め、その結果切上レバー2
3は軸ピン25を中心として第2図において時計
方向に回動し始め、終には破線位置23′にくる。
プレート3との自動的相対回動が達成できる。即
ち、摺動体43は前述の如くばね29により第1
図において常に矢印B方向の力を受けるが摺動体
43の当り61が揺動レバー92のピン93に係
合せしめられるので摺動体43は動き得ない。換
言すれば揺動レバー92は摺動体43により軸ピ
ン93を介して第1図において軸ピン52を中心
として反時計方向の回転力を受ける。これとは別
に揺動レバー92の下面に復帰ばね64を設け、
揺動レバー92に常に反時計方向の回転力を付与
するようにしてもよい。しかしながら揺動レバー
92の傾斜面104は連結部材54の上端傾斜面
56に係止しているので揺動レバー92は第1図
に示す位置に保持される。即ちこの位置では切上
レバー23は連結部材54を介してこの揺動レバ
ー92の回転ストツパとして作用する。従つて両
プレート2,3は定位置に保持される。扨て、切
上レバー23の自由端(下端)に取付けた接触部
材28はリングプレート2,3の中心開口内に突
出しパイプ100に当接し得るようになつている
のでパイプ100は切削加工が終了近くなるとそ
の先端が切上レバー23の下端、即ち接触部材2
8に当接し始めて切上レバーを除々に押し(第2
図において左方に)始め、その結果切上レバー2
3は軸ピン25を中心として第2図において時計
方向に回動し始め、終には破線位置23′にくる。
このとき切上レバー23の上端部が連結部材5
4をブシユ95内に押し込める。その結果揺動レ
バー92は連結部材54の傾斜面56が高さの低
い側にずれた分だけ軸ピン52を中心として第1
図において反時計方向に回動する。その結果ピン
93は破線で示す93′の位置を占め、直立ピン
93′は摺動体43の当り61から外れ摺動体4
3はストツパとして作用していた直立ピン93が
いなくなつたことによりばね29の力を受けて急
激に矢印B方向(第1図)に移動する。その結果
プレート3はプレート2に対して相対回動し刃具
9を加工位置からら急激に引つ込めることができ
る。
4をブシユ95内に押し込める。その結果揺動レ
バー92は連結部材54の傾斜面56が高さの低
い側にずれた分だけ軸ピン52を中心として第1
図において反時計方向に回動する。その結果ピン
93は破線で示す93′の位置を占め、直立ピン
93′は摺動体43の当り61から外れ摺動体4
3はストツパとして作用していた直立ピン93が
いなくなつたことによりばね29の力を受けて急
激に矢印B方向(第1図)に移動する。その結果
プレート3はプレート2に対して相対回動し刃具
9を加工位置からら急激に引つ込めることができ
る。
揺動レバー92が軸ピン52を中心として回動
するとき摺動体43は傾斜面部56の傾斜角及び
長さに応じて徐々に矢印B方向に動くので、即ち
プレート2と3とは傾斜面部56の傾斜角及び長
さに応じて少しずつ連続的に相対回転するのでそ
れに応じて刃具9は少しづつ後退せしめられる。
従つてこの傾斜面部56の角度及び長さを適当に
調整することによりパイプ100が切上レバー2
3に当接し始めてから更に余分な所要のテーパね
じ加工をすることができる。
するとき摺動体43は傾斜面部56の傾斜角及び
長さに応じて徐々に矢印B方向に動くので、即ち
プレート2と3とは傾斜面部56の傾斜角及び長
さに応じて少しずつ連続的に相対回転するのでそ
れに応じて刃具9は少しづつ後退せしめられる。
従つてこの傾斜面部56の角度及び長さを適当に
調整することによりパイプ100が切上レバー2
3に当接し始めてから更に余分な所要のテーパね
じ加工をすることができる。
このような余分なテーパねじ山の加工は次の如
き理由によつて実際上しばしば必要になる。すな
わち、例えば水道管、ガス管等の管端に形成され
る接続用のテーパねじはJIS規格によりその最低
ねじ山数が定められているにすぎず、従つて実際
のねじ山数は規格のそれより数山多くなる場合が
ある。しかもその余分なねじ山数はメーカの要求
管の使用目的、使用場所等に応じて種々異なつて
くる。更にまた、ねじの規格長さ自体が変化し、
近年では規格長が長くなりつつある。従つてその
ような場合にも追加のねじ切り長さが必要にな
る。そのためその都度チエーザ(テーパねじ切用
刃具)を交換してきたのでは作業性を低下せしめ
るのみならず加工信頼性にも悪影響を及ぼす。本
考案に係るダイヘツドはこのような要求も充足す
るものである。
き理由によつて実際上しばしば必要になる。すな
わち、例えば水道管、ガス管等の管端に形成され
る接続用のテーパねじはJIS規格によりその最低
ねじ山数が定められているにすぎず、従つて実際
のねじ山数は規格のそれより数山多くなる場合が
ある。しかもその余分なねじ山数はメーカの要求
管の使用目的、使用場所等に応じて種々異なつて
くる。更にまた、ねじの規格長さ自体が変化し、
近年では規格長が長くなりつつある。従つてその
ような場合にも追加のねじ切り長さが必要にな
る。そのためその都度チエーザ(テーパねじ切用
刃具)を交換してきたのでは作業性を低下せしめ
るのみならず加工信頼性にも悪影響を及ぼす。本
考案に係るダイヘツドはこのような要求も充足す
るものである。
また、直立ピン93が当り61から外れると摺
動体43は急激に大きく移動し、刃具9を急激に
後退せしめる。この状態が最終的切削完了時であ
る。従つて余分なテーパねじ山を加工するような
必要がある場合にはパイプ100が切上レバー2
3に当接する位置がJIS規格で定められた最少ね
じ山数になるように設定しておけばよい。また余
分なテーパねじ山を加工する必要がない場合には
連結部材54の傾斜面部56を小さくするかある
いは当り61の傾斜端縁61Aの角度あるいは大
きさを小さくすればよい。この場合にも刃具9は
いきなり急激に後退せしめられることはなく直立
ピン93が傾斜端縁61Aから外れるまでの間は
確実にゆつくりと少しづつ後退せしめられるので
冒頭に述べた如き“ツールマーク”等の問題は解
消される。
動体43は急激に大きく移動し、刃具9を急激に
後退せしめる。この状態が最終的切削完了時であ
る。従つて余分なテーパねじ山を加工するような
必要がある場合にはパイプ100が切上レバー2
3に当接する位置がJIS規格で定められた最少ね
じ山数になるように設定しておけばよい。また余
分なテーパねじ山を加工する必要がない場合には
連結部材54の傾斜面部56を小さくするかある
いは当り61の傾斜端縁61Aの角度あるいは大
きさを小さくすればよい。この場合にも刃具9は
いきなり急激に後退せしめられることはなく直立
ピン93が傾斜端縁61Aから外れるまでの間は
確実にゆつくりと少しづつ後退せしめられるので
冒頭に述べた如き“ツールマーク”等の問題は解
消される。
摺動体43の初期位置への復帰は両プレート
2,3の一方を手動操作で回動して戻せばよい。
2,3の一方を手動操作で回動して戻せばよい。
被加工素材としてはパイプに限らず棒状素材で
あれば如何なるものでもよい。パイプのつぶれや
モータの停止など非常時に刃具を手動で即座に開
放することができるようにするために好ましくは
連結部材54を外部から内方に押し込めるための
プツシヤ70がプレート2の保持部19に設けら
れる。プツシヤ70は外部に突出するハンドル7
5を有し、その内端は連結部材54に押し当てら
れる。プツシヤ70は外部に抜け出さないように
するためにプレート2の保持部19に固設される
ねじ等のストツパ76を受容する長溝77を有
し、この長溝77の範囲内で連結部材54の軸線
と平行な方向に可動となつている。即ち、切上レ
バー23の代りに手でプツシヤ70を押すことに
より連結部材54を内方に押し込めることができ
るので非常時等には手で素早くかつ簡単に刃具9
を大きく開放することができる。また加工として
はねじ切、テーパねじ切、面取り加工等が考えら
れるが加工の種類にも限定は加えられない。
あれば如何なるものでもよい。パイプのつぶれや
モータの停止など非常時に刃具を手動で即座に開
放することができるようにするために好ましくは
連結部材54を外部から内方に押し込めるための
プツシヤ70がプレート2の保持部19に設けら
れる。プツシヤ70は外部に突出するハンドル7
5を有し、その内端は連結部材54に押し当てら
れる。プツシヤ70は外部に抜け出さないように
するためにプレート2の保持部19に固設される
ねじ等のストツパ76を受容する長溝77を有
し、この長溝77の範囲内で連結部材54の軸線
と平行な方向に可動となつている。即ち、切上レ
バー23の代りに手でプツシヤ70を押すことに
より連結部材54を内方に押し込めることができ
るので非常時等には手で素早くかつ簡単に刃具9
を大きく開放することができる。また加工として
はねじ切、テーパねじ切、面取り加工等が考えら
れるが加工の種類にも限定は加えられない。
切上レバー23を枢支する枢軸ピン25の位置
あるいは切上レバー23の形状を適当に設計変更
することにより切上レバー23が被加工素材の先
端に当接する位置を調整して素材上に形成すべき
例えば切削ねじ長さを変えることができる。
あるいは切上レバー23の形状を適当に設計変更
することにより切上レバー23が被加工素材の先
端に当接する位置を調整して素材上に形成すべき
例えば切削ねじ長さを変えることができる。
また切削ねじ長さは従来の如く作業者に左右さ
れることなく実質上常に一定である。
れることなく実質上常に一定である。
以上に記載した如く本考案によれば切上レバー
と揺動レバーとの間に連結部材を介在させること
により、揺動レバーと連結部材との間の係合を傾
斜面による面接触とすることができるので力の伝
達が安定かつスムーズに行われる。また連結部材
54に切欠き55を設けることにより切上レバー
が所定の回転角度を越えると空転するようにな
り、その結果切上状態から誤つて再度加工を始め
ても切上レバーは連結部材とは力の伝達関係を解
除されているので切上レバーには無理な力はかか
らず切上レバーが破損したりあるいは逆に連結部
材、揺動レバー等が破損することもない。
と揺動レバーとの間に連結部材を介在させること
により、揺動レバーと連結部材との間の係合を傾
斜面による面接触とすることができるので力の伝
達が安定かつスムーズに行われる。また連結部材
54に切欠き55を設けることにより切上レバー
が所定の回転角度を越えると空転するようにな
り、その結果切上状態から誤つて再度加工を始め
ても切上レバーは連結部材とは力の伝達関係を解
除されているので切上レバーには無理な力はかか
らず切上レバーが破損したりあるいは逆に連結部
材、揺動レバー等が破損することもない。
また連結部材を設けたことにより非常時に刃具
を手動で簡単かつ素早く開放することも可能とな
る。
を手動で簡単かつ素早く開放することも可能とな
る。
第1図は本考案に係る自動切上装置を有するダ
イヘツドの正面図、第2図は第1図の−線断
面図、第3図は連結部材の斜視図、第4図は刃具
の斜視図、第5図は摺動体の外形を示す図、第6
図は第5図の右端面図。 1……ダイヘツド、2,3……プレート、9…
…刃具、23……切上レバー、43……摺動体、
54……連結部材、55……切欠き、56……傾
斜面、92……揺動レバー。
イヘツドの正面図、第2図は第1図の−線断
面図、第3図は連結部材の斜視図、第4図は刃具
の斜視図、第5図は摺動体の外形を示す図、第6
図は第5図の右端面図。 1……ダイヘツド、2,3……プレート、9…
…刃具、23……切上レバー、43……摺動体、
54……連結部材、55……切欠き、56……傾
斜面、92……揺動レバー。
Claims (1)
- 相対的に回動可能な一対の対向した環状プレー
ト間に刃具を可動に保持して前記両プレートの相
対回転運動に伴つて刃具を半径方向に前進後退せ
しめるようにした切削加工機のダイヘツドにおい
て、前記プレートの一方に一端がプレートの中心
孔内に突出する切上レバーを復帰ばねを介して枢
着し、上記一方のプレート上に該プレートとの間
に介在させたばねにより円周方向に常時弾撥付勢
されかつ他方のプレートにそれと共に回動可能に
連結可能な摺動体を摺動自在に取付け、該摺動体
に上記一方のプレートに回動自在に枢着される揺
動レバーを該揺動レバーの回動位置に応じて係脱
自在に係合せしめ、上記揺動レバーと上記切上レ
バーの他端との間には上記一方のプレート内にそ
の中心孔軸線と略平行な方向に可動に保持され且
つ該切上レバーの動きに応じて切上レバーの他端
により揺動レバー内に押し込められる可動連結部
材を介在せしめ、上記可動連結部材の一端には切
上レバーが所定角度以上回動したときに切上レバ
ーの回転運転から解放される切欠きを形成し、上
記切上レバーの他端面は連結部材側の端縁から見
て切上レバーの回転運動の円弧軌跡から枢軸側に
逃げた形状を呈し、更に上記揺動レバーと可動連
結部材とは少くともその一方に形成した斜面を介
して係合せしめることにより揺動レバー内に押し
込められる可動連結部材の相対位置に応じて揺動
レバーがその枢軸を中心として徐々に回動し、以
つてプレートの中心孔内を延びる被加工素材が切
上レバーの一端に当接して切上レバーが枢動する
とそれに応じて可動連結部材を介してレバーが枢
動して摺動体から離脱しそれにより両プレートを
相対回動させることにより刃具を自動的に後退せ
しめ得るようにした切削加工機のダイヘツド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10047485U JPH0224584Y2 (ja) | 1985-07-03 | 1985-07-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10047485U JPH0224584Y2 (ja) | 1985-07-03 | 1985-07-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6211534U JPS6211534U (ja) | 1987-01-24 |
JPH0224584Y2 true JPH0224584Y2 (ja) | 1990-07-05 |
Family
ID=30970333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10047485U Expired JPH0224584Y2 (ja) | 1985-07-03 | 1985-07-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0224584Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-07-03 JP JP10047485U patent/JPH0224584Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6211534U (ja) | 1987-01-24 |
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