JPH02245145A - 食品の製造法及びその食品 - Google Patents

食品の製造法及びその食品

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JPH02245145A
JPH02245145A JP1068713A JP6871389A JPH02245145A JP H02245145 A JPH02245145 A JP H02245145A JP 1068713 A JP1068713 A JP 1068713A JP 6871389 A JP6871389 A JP 6871389A JP H02245145 A JPH02245145 A JP H02245145A
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texture
lysyl oxidase
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Nobuaki Hachitsuka
信明 八塚
Atsushi Wakameda
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、タンパク質を含む食品の製造法及びその方法
によって製造される食品に関するものである。
(従来の技術) 味、におい、色などの外観、栄養価などとともに、食感
は、食品の評価を決定するうえで大きな位置を占めるも
のである。
従来、食感を改変する方法としては、加熱、冷却、撹拌
、切断などの物理的方法、塩の添加、アルカリや酸の添
加によるpHの調製などの化学的方法などが行われてき
た。
食品の構成成分は、主として、水分、タンパク質、脂質
、炭水化物、ビタミン類、無機質であり、特に、食品に
かかわる構成成分は、水分、タンパク質、脂質、炭水化
物であると考えられている。
これらの構成成分を変化させることを中心として食感の
改変技術の開発が進められてきた。
本発明者らは、すでに、クンバク質を含む食品原料にト
ランスグルタミナーゼを少量添加することによって、タ
ンパク質を含む食品の食感の改善を行えることを知見し
ている(特願昭62−166021号)。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述したように、トランスグルタミナーゼを少量添加す
ることにより、クンバク質を含む食品の食感の改善を行
なえるが、食感を改善するための方法としては、トラン
スグルタミナーゼ添加以外の方法の開発も望まれている
したがって、本発明の目的は、優れた食感をもつ食品を
製造可能にする方法及びその方法によって製造された食
品を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、種々の検討を行なった結果、タンパク質
を含む食品の製造工程中で、リジルオキシダーゼを添加
することによって、タンパク質を含む食品の食感が改善
されることを知見した。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものである。
以下、発明について詳細に説明する。
本発明の製造法は、タンパク質を含むものであればいか
なる食品にも適用可能である。具体的には、大豆タンパ
ク質、小麦タンパク質などの植物性タンパク質、鶏卵タ
ンパク質、乳タンパク質。
畜肉タンパク質、魚肉タンパク質、鶏肉タンパク質、甲
殻類タンパク質、軟体動物タンパク質などの動物性タン
パク質のうち、少なくとも一種以上を食品原料として含
むもの、すなわち、豆腐、うどん、そうめん、ひやむぎ
、そば、スパゲティ。
中華めんなどの麺類、パン類、ゼリー、プリン。
ババロア、ムースなどの菓子類、魚肉、畜肉、鶏肉、甲
殻類、軟体動物などのすりみ、かまぼこ。
竹輪、魚肉ハム・ソーセージなどの水産ねり製品、魚肉
、畜肉、鶏肉、甲殻類、軟体動物などからつくられる肉
だんごやコンビーフ、ハンバーグ、卵豆腐、茶わん蒸し
、ホイップクリーム、ヨーグルト、ハム、ソーセージな
ど、また、各種タンパク質よりつくられる可食性フィル
ム、ケーシングなどが上げられるが、上記の食品に限ら
れるものではない。また、フィルム状物などのタンパク
質からつくられるゲル化物の利用範囲は、食品に限られ
るものでなく、医療用のフィルム剤などの非食品分野で
も利用可能である。
本発明の食品の製造法は、製造工程の途中でリジルオキ
シダーゼを添加する以外は、従来の食品製造法に準する
ので、特別な例外を除いては、特殊な工程を用いる必要
はない。
本発明でいうリジルオキシダーゼとは、タンパク質およ
びペプチド中のりジン残基とヒドロキシリジン残基を各
々、アリジン残基とヒドロキシアリジン残基にする酸化
的脱アミノ反応を触媒する酵素のことである。リジルオ
キシダーゼは、コラーゲンやエラスチンの架橋形成に不
可欠な酵素である。この酵素は、動物の結合組織に広く
存在する。この酵素を生産する微生物が自然界に存在す
ることも、遺伝子工学的手法、あるいは、細胞工学的手
法を用いて生産する技術が開発されることも充分に考え
られる。
本発明で利用可能なりジルオキシダーゼとは、前記の反
応を触媒するものであれば良い。天然物より抽出したも
のはもちろん、リジルオキシダーゼを生産する微生物を
培養して、それらの菌体外、または、菌体内に蓄積され
たものでも良い。また、前記の様な生物工学的手法を用
いて生産したものなど、いかなる由来のりジルオキシダ
ーゼも使用することが可能である。
本発明で用いるリジルオキシダーゼは、精製された純度
の高いものが望ましい。しかし、色や臭いなどの品質に
悪影響を及ぼさない程度ならば、純度の低い粗精製品を
用いても差し支えはない。
リジルオキシダーゼの添加量は、得たい製品の物性によ
って、随時、調節するべきである。特定するならば、好
ましくは、10〜I X 1012u n1ts/gタ
ンパク質、さらに好ましくは、100〜lXl0”un
its/gタンパク質である。
リジルオキシダーゼの活性測定法としては、Karga
nとSul l 1vanの方法(Meth。
ds  in  Enzymology、82,637
 (19B2))を用いた。ここでは、37℃。
pH8,0において、2時間で、反応液1 m l中に
lcpmのトリチウムを放出する活性量を1unitと
した。食品原料中に含まれるタンパク質の定量法として
は、Kjeldal法(AOACOfficiel  
Methods:13thed、、p、15 (198
0))を用いた。
本発明によって、得られる食品は、通常の方法によって
製造された食品と同様に取扱うことができ、通常の方法
で保管可能である。
本発明を適用することによって、タンパク質を含む食品
に優れた食感を付与することが可能となる。
(実施例) 以下、実施例を上げ、本発明を説明する。
・リジルオキシダーゼ 子牛の胸部大動脈からK a g’ a nらの方法〔
Biochem、J、、177.203 (1979)
〕を用い、リジルオキシダーゼを得た。比活性は、7、
6X 105u n i t s/mgタンパク質であ
った。このとき、タンパク質の定量法としては、Law
ryらの方法(J、B i o 1.Chem。
193.265 (1951))を用いた。
以下の実施例では、これをリジルオキシダーゼとして使
用した。
実施例、1 スケソウダラ魚肉すりみ(陸上2級)100gに食塩3
gを添加し小型摺潰機で混合した後、リジルオキシダー
ゼ0.05gを加え、さらに良く混合し、ケーシングに
詰めた。30℃で60分坐らせた後、90℃の湯浴で2
0分間加熱し、水冷した。このようにして試作した一種
のかまぼこをを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
発明品、対照品の品質評価は、レオメタ−による弾力、
凹みの測定と官能検査によって行なった。
結果を表、1に示した。
弾力および凹みは、レオメータ−(フドー工業社製)で
、5mmφのプランジャーを使い、測定した。サンプル
の形状は、直径2’3mm、高さ30 fll moプ
ランジャーをカマボコに押込んだとき、カマボコが破断
するのに要する力を弾力(g)、破断するまでに移動し
たプランジャーの距離を凹み(mm)とした。
官能検査として、きわめて固いかまぼこを10点とし、
まったくかまぼこの形をなさないおから状のものを1点
として10段階評価を行なった。
衷、1の結果かられかるように、リジルオキシダーゼを
添加すると弾力、凹みが改善されることがわかる。食感
も改善されることがわかる。
官能的には、歯ごたえが強く、弾力に富む、きわめて好
ましい食感をもつものであった。
表、1 て行なった。結果を表、2に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、豆
腐のかたちをなさないどろどろのものを1点として、1
0段階評価を行なフた。
表、2 実施例、2 豆乳10100Oを約70℃になるまでゆっくりと加温
し、硫酸マグネシウム7gを加え、ゆっくりと攪拌した
。70℃で5分間保持後、冷却し、品温が40℃となっ
たところでリジルオキシダーゼ0.05gを加え、ゆっ
くりと攪拌した。得られた懸濁液を型に移し、成型、固
化させた。このようにして得た豆ll1r様食品を発明
品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記の豆腐様食品の品質評価を官能評価によっ表、2の
結果より、リジルオキシダーゼを添加すると食感が改善
されることがわかる。
官能的には、なめらかな、きわめて好ましい食感であっ
た。
実施例、3 小麦粉(強力粉)300gに卵汁(よくといた卵1/2
個に6%食塩水溶液100m1を加え、良く攪拌したも
の)、リジルオキシダーゼ0.03gを加え、よく練り
込み、生地をつくフた。生地をぬれふきんにつつみ、3
0分ねかせた。生地Q− をめん棒でのばし、包丁で切った。これをたっぷりの沸
騰した湯に加え、12分ゆでた。火を止めて落としぶた
をし、5分間蒸らした。ゆで上がったうどんを冷水にさ
らしたものを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記のゆでうどんの品質評価を官能評価によって行なっ
た。結果を表、3に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、う
どんのかたちをなさないほどやわらかいのものを1点と
して、10段階評価を行なった。
衷、3 て好ましい食感であった。
実施例、4 水500 m lにゼラチン25gと砂糖120gを加
えて加熱し、攪拌しながら完全に煮溶かした。
放冷し、品温が40℃となったところでリジルオキシダ
ーゼ0.05gを加えてよく攪拌した。
容器に移し、冷蔵庫で冷やし固めた。このようにしてつ
くったゼリーを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記のゼリーの品質評価を官能評価によって行なった。
結果を表、4に示した。
表、4 表、3の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると食
感が改善されることがわかる。
官能的には、こしがあり、なめらかな、きわめ評価基準
として、きわめて食感の良いものを10点、ゼリーのか
たちをなさないほどやわらかいのものを1点として、1
0段階評価を行なった。
表、4の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると食
感が改善されることがわかる。
官能的には、ブルンとした弾力に富み、なめらかな、き
わめて好ましい食感てあフた。
実施例、5 牛乳10100Oに卵黄6個分、グラニユー糖200g
を加え、攪拌した。約40℃に温めた牛乳を少量づつ攪
拌しながら加えた。ラム酒とバニラエツセンスを少量、
リジルオキシダーゼ0.05gを加えてよく攪拌した。
型に移し、160℃のオーブンで40分蒸し焼きにした
。冷蔵庫で冷却した。このようにしてつくったプリンを
発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記のプリンの品質評価を官能評価によって行なった。
結果を表、5に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、プ
リンのかたちをなさないほどやわらかいのものを1点と
して、10段階評価を行なった。
表、5の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると食
感が改善されることがわかる。
官能的には、弾力に富み、なめらかな、きわめて好まし
い食感であった。
表、5 実施例、6 牛乳10100Oに塩化カルシウム0.5g。
リジルオキシダーゼ0.03gを添加し、攪拌後、30
℃で60分加温した。この牛乳を原料として常法にした
がってヨーグルトを調整(ビフィズス菌使用)した。こ
のようにしてつくったヨーグルトを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記のヨーグルトの品質評価を官能評価によって行なっ
た。結果を表、6に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、ヨ
ーグルトのかたちをなさないほどやわらかいのものを1
点として、10段階評価を行なった。
表、6 を混合し攪拌した。得られた練肉をケーシングに詰めて
、40℃で乾燥燻煙を90分間行ない、70℃で60分
間加熱した。このようにして試作したソーセージを発明
品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記のソーセージの品質評価を官能評価によって行なフ
た。結果を表、7に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、ソ
ーセージといえないほどやわらかいのものを1点として
、10段階評価を行なった。
表、6の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると食
感が改善されることがわかる。
官能的には、なめらかで、粘り気がある、きわめて好ま
しい食感であフた。
実施例、7 塩漬けを行なった豚赤挽肉700g、豚脂肪300g1
水250g、リン酸塩1g、塩化力ルシュウム1gおよ
びリジルオキシダーゼ0.015g表、7 表、7の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると食
感が改善されることがわかる。
官能的には、ブリッとした歯ごたえがあり、ジューシイ
感のある、きわめて好ましい食感であった。
実施例、8 畜肉(脂肪含有量15〜20重量%の牛肉の塊または端
切れ肉など)500gに食塩20gおよびリジルオキシ
ダーゼ0.05gを混ぜて、低温(10℃)下に付は込
んだ。漬は込んだ畜肉に、さらに食塩10gを混ぜて湯
煮した。この畜肉をチョッパーで挽いて調味料、香料を
混ぜ合わせ、缶に充填して脱気、密封、レトルト殺菌し
た。このようにして試作したコンビーフを発明品とした
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記のコンビーフの品質評価を官能評価によって行なっ
た。結果を表、8に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、コ
ンビーフのかたちをなさないほどやわらかいのものを1
点として、10段階評価を行なった。
表、8の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると食
感が改善されることがわかる。
官能的には、繊維感があり、ジューシイ感のあるきわめ
て好ましい食感であった。
表、8 実施例、9 畜肉(豚の腿肉および小さな肉塊)500gに食塩20
g添加、混合後、リジルオキシダーゼ0゜05gを加え
てさらに混合した。ケーシングに充填し、45℃でに時
間乾燥させた後、60℃で4時間燻煙処理した。燻煙処
理後、80℃の湯浴で3時間加熱した。このようにして
試作したハムを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記のハムの品質評価を官能評価によって行なった。結
果を表、9に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、ハ
ムのかたちをなさないほどやわらかいのものを1点とし
て、10段階評価を行なフた。
表、9の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると食
感が改善されることがわかる。
官能的には、ハム中の肉の受片どうじがしっかりとくっ
ついており、なめらかなきわめて好ましい食感であった
表、9 実施例、10 牛肉のアウトサイダー(脂身とすしを除去したもの> 
1000gに結着剤30gおよび1.0%(W/V)リ
ジルオキシダーゼ水溶液50 m lを付着させてリテ
ーナ−に詰め、凍結した。このようにして試作した結着
ステーキを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記の結着ステーキの品質評価を官能評価によって行な
フた。結果を表、10に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、結
着ステーキのかたちをなさないものを1点として、10
段階評価を行なった。
表、10の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると
食感が改善されることがわかる。
官能的には、焼いた状態でも肉塊どうしのはがれが非常
に少なく、ジューシイ感のあるきわめて好ましい食感で
あった。
表、10 卵白100gにリジルオキシダーゼ0.03gおよび塩
化カルシウム0.05g添加し、ホモジナイザーで泡立
てた。これを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
60分後に両者の泡立ち安定性を観察した。結果を表6
11に示した。
評価基準として、泡立ち安定性のきわめて良いものを1
0点、泡のほとんど残っていない状態を1点として10
段階評価を行なフた。
表、11 っただし汁20.0mlと調味料を加え攪拌、裏ごしを
した。さらにリジルオキシダーゼo、03gを加え攪拌
した。卵汁と具を容器に分注し、蒸し器を使って155
分間蒸た後、火を止めて2分間蒸らした。このようにし
て試作した茶わん蒸しを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記の茶わん蒸しの品質評価を官能評価によって行なっ
た。結果を表、12に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、茶
わん蒸しのかたちをなさないほどやわらかいのものを1
点として、10段階評価を行なった。
表、12 表、11の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると
泡立ち安定性が改善されることがわかる。
実施例、12 溶きほぐした2個分の卵に昆布とカツオ節でと表、12
の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると食感が改
善されることがわかる。
官能的には、なめらかで、良好なとろみのある、きわめ
て好ましい食感であった。
実施例、13 溶きほぐした5個分の卵に調味料を加えた昆布とカツオ
節でとっただし汁250 m l 、リジルオキシダー
ゼ0.05g加えて攪拌、裏ごしし、型に流し込んだ。
蒸し器を使って12分間蒸し上げた。型ごと冷やし、型
から抜き取った。このようにして試作した卵豆腐を発明
品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記の卵豆腐の品質評価を官能評価によって行なった。
結果を表、13に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、卵
豆腐のかたちをなさないほどやわらかいのものを1点と
して、10段階評価を行なった。
表、13の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると
食感が改善されることがわかる。
官能的には、なめらかで、良好なとろみのあるきわめて
好ましい食感であった。
表、13 実施例、14 小麦粉(強力粉)250gに前処理をしておいたイース
ト1g、食塩2g、砂糖8g1スキムミルク20m1、
リジルオキシダーゼo、03gを加えてよく混ぜた。さ
らに、バター20gを加えてよくこねた。第1次醗酵、
第2次醗酵後、型に入れて成型醗酵を行なわせた。20
0℃のオーブンで30分間焼き、型から取り出した。こ
のようにして試作した食パンを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記の食パンの品質評価を官能評価によって行なった。
結果を表、14に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、パ
ンのかたちをなさないものを1点として、10段階評価
を行なった。
表、14の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると
食感が改善されることがわかる。
官能的には、ふわりとしながらもコシのある好ましい食
感であった。
表、14 煙を90分間行ない、70℃で60分間加熱した。
このようにして試作したソーセージを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記のソーセージの品質評価を官能評価によって行なっ
た。結果を表、15に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、ソ
ーセージといえないほどやわらかいのものを1点として
、10段階評価を行なった。
表、15 実施例、15 塩漬けを行なフた豚赤挽肉700g、豚脂肪300g5
水250g、リン酸塩1g、塩化力ルシュウム1gおよ
びペースト状にした子牛の胸部大動脈100g(湿重量
)を混合し攪拌した。得られた練肉をケーシングに詰め
て、40℃で乾燥燻表、15の結果より、ペースト状に
した子牛の胸部大動脈を添加すると食感が改善されるこ
とがわかる。
官能的には、ブリッとした歯ごたえがあり、ジューシイ
感のある、きわめて好ましい食感であフた。
実施例、16 鶏挽き肉270gを鍋に入れ、調味料、昆布とカツオ節
でとっただし汁100m1で煎り煮した。
煎り煮した鶏肉と生の鶏挽き肉130gをすり鉢ですり
つぶした。リジルオキシダーゼ0.03gを加え、良く
混ぜ合わした。だんごにまるめ、調味料で味つけした昆
布とカツオ節でとっただし汁で煮た。このようにして得
た鶏肉のつくねを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記の鶏肉のつくねの品質評価を官能評価によって行な
った。結果を表、16に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、つ
くねのかたちをなさないほどやわらかいものを1点とし
て、10段階評価を行なった。
表、16の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると
食感が顕著に改善されることがわかる。
官能的には、肉どうしのはがれがなく、繊維感があり、
ジューシイ感のあるきわめて好ましい食感であった。
表、16 実施例、17 頭、腹わた。骨、皮を除去した12尾分のイワシの身を
包丁でたたいてつぶした。たたきつぶしたイワシの身を
すり鉢に入れ、すりつぶし、調味料で味つけした。リジ
ルオキシダーゼ0.03gを加え、良く混ぜ合わせた。
少量づつを調味料で味つけした昆布とカツオ節でとった
だし汁に入れ、煮た。
このようにして得たイワシのつみれを発明品、1とした
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記のイワシのつみれの品質評価を官能評価によって行
なった。結果を表、17に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、つ
みれのかたちをなさないほどやわらかいものを1点とし
て、10段階評価を行なった。
表、17の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると
食感が顕著に改善されることがわかる。
官能的には、歯ざわりが良く、ジューシイ感のあるきわ
めて好ましいものであった。
表、17 り少量と調味料を加え、良く混ぜ合わせた。さらに、リ
ジルオキシダーゼ0.03gを加え、良く混ぜ合わせた
。これをだんごにし、蒸し器を用いて蒸し上げた。この
ようにして得たえびだんごを発明品とした。
コリジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品
とした。
上記のえびだんごの品質評価を官能評価によって行なっ
た。結果を表、18に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、だ
んごのかたちをなさないほどやわらかいものを1点とし
て、10段階評価を行なった。
衷、18 実施例、18 頭、殻、背わたを除去した芝えび350gをみじん切り
にし、すり鉢に入れ、良くすりつぶした。
卵1個、片栗粉6g、ねぎとしょうがのみじん切表、1
8の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると食感が
顕著に改善されることがわかる。
官能的には、歯ざわりが良く、ジューシイ感のあるきわ
めて好ましいものであった。
実施例、19 内臓、外皮、薄皮を除去したするめいか3ぽい分を包丁
で細かくきざみ、すり鉢に入れ、良くすりつぶした。
片栗粉5g1卵白1個分、ねぎとしょうがのみじん切り
少量と調味料を加え、良く混ぜ合わした。
さらに、リジルオキシダーゼ0.03gを加え、良く混
ぜ合わせた。これをだんごにし、蒸し器を用いて蒸し上
げた。このようにして得たいかだんごを発明品とした。
リジルオキシダーゼを加えずに製造したものを対照品と
した。
上記のいかだんごの品質評価を官能評価によって行なっ
た。結果を表、19に示した。
評価基準として、きわめて食感の良いものを10点、だ
んごのかたちをなさないほどやわらかいものを1点とし
て、10段階評価を行なった。
表、19の結果より、リジルオキシダーゼを添加すると
食感が顕著に改善されることがわかる。
官能的には、歯ざわりが良く、ジューシイ感のあるきわ
めて好ましいものであった。
表、19 (発明の効果) 本発明によれば、弾力やしなやかさなどの優れた、好ま
しい食感をもつ食品を製造することができる。
本発明は、特別な装置、特殊な工程などを用いる必要が
ない。従来の工程をほとんど変えずに優れた食感をもつ
食品を製造することができる。
本発明によって、得られる食品は、通常の方法によって
製造された食品と同様に取り扱うことができる。したが
って、通常の方法で保管、流通が可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)タンパク質を含む食品原料に、リジルオキシダー
    ゼを10〜1×10^1^2units/gタンパク質
    、添加することを特徴とする食品の製造法。
  2. (2)請求項(1)記載の製造法によって製造された食
    品。
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